JPH0137244Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0137244Y2 JPH0137244Y2 JP5641484U JP5641484U JPH0137244Y2 JP H0137244 Y2 JPH0137244 Y2 JP H0137244Y2 JP 5641484 U JP5641484 U JP 5641484U JP 5641484 U JP5641484 U JP 5641484U JP H0137244 Y2 JPH0137244 Y2 JP H0137244Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring plate
- winding
- frp
- curved
- center
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- Expired
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- 238000009751 slip forming Methods 0.000 claims description 2
- 210000005252 bulbus oculi Anatomy 0.000 description 6
- 210000001508 eye Anatomy 0.000 description 6
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- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
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- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
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Landscapes
- Springs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の技術分野〕
本考案は、FRP製のばね板に目玉部材を取付
けたFRP板ばね装置に関する。
けたFRP板ばね装置に関する。
FRP(繊維強化合成樹脂)製のばね板はその端
部に目玉部を一体に巻回成形することが難しいた
め、一般的にはばね板の端部に例えば金属製の目
玉部材をボルト・ナツトあるいはリベツトなどを
用いて取付けるようにしている。
部に目玉部を一体に巻回成形することが難しいた
め、一般的にはばね板の端部に例えば金属製の目
玉部材をボルト・ナツトあるいはリベツトなどを
用いて取付けるようにしている。
第1図は従来の一例を示しているが、この場合
目玉部材1の巻回中心Cの位置がばね板2の側方
に距離aだけ偏心しているために目玉部材1に図
示左右方向(水平方向)の力Pが働くと、P×a
の曲げモーメントが発生し、目玉部材1の取付け
基部3やFRPばね板の端部2aに負荷される。
このため強度的には距離aを極力小さくすること
が望まれるが、この従来例ではaを小さくするに
は限界がある。
目玉部材1の巻回中心Cの位置がばね板2の側方
に距離aだけ偏心しているために目玉部材1に図
示左右方向(水平方向)の力Pが働くと、P×a
の曲げモーメントが発生し、目玉部材1の取付け
基部3やFRPばね板の端部2aに負荷される。
このため強度的には距離aを極力小さくすること
が望まれるが、この従来例ではaを小さくするに
は限界がある。
一方、第2図に示した他の従来例では、前記の
曲げモーメントは小さいが、その反面、目玉部材
1に図示下向きの力Pが働いた場合に目玉部材1
の取付け基部3を引き剥がす方向に大きな力が加
わり、ボルトあるいはリベツト4…などに大きな
締結力を必要とし、やはり強度的に不利である。
曲げモーメントは小さいが、その反面、目玉部材
1に図示下向きの力Pが働いた場合に目玉部材1
の取付け基部3を引き剥がす方向に大きな力が加
わり、ボルトあるいはリベツト4…などに大きな
締結力を必要とし、やはり強度的に不利である。
また第3図に示した他の従来例では、上記の欠
点はないが、目玉部材1に図示下向きの荷重Pが
加わると、想像線で示すように巻回部1aの巻き
が戻る方向に変形し易く、この変形を小さくしよ
うとすれば目玉部材1を厚くしなければならず、
このため重量が重くなるといつた別の問題が派生
する。
点はないが、目玉部材1に図示下向きの荷重Pが
加わると、想像線で示すように巻回部1aの巻き
が戻る方向に変形し易く、この変形を小さくしよ
うとすれば目玉部材1を厚くしなければならず、
このため重量が重くなるといつた別の問題が派生
する。
本考案は上記事情に基づきなされたもので、そ
の目的とするところは、目玉部材に働く曲げモー
メントが小さく、また変形も少ないFRP板ばね
装置を提供することにある。
の目的とするところは、目玉部材に働く曲げモー
メントが小さく、また変形も少ないFRP板ばね
装置を提供することにある。
本考案の要旨とするところは、FRP製のばね
板の端部に目玉部材を取付けたFRP板ばね装置
において、上記目玉部材は、上記ばね板の端部に
固定される基部と、巻回中心をばね板の中心軸側
に偏心させた巻回部と、これら基部と巻回部との
間に連続して形成された彎曲部とからなり、また
ばね板の端部の上記彎曲部と対向する部位には、
この彎曲部の少なくとも一部に接面する曲面部を
設けたことにある。
板の端部に目玉部材を取付けたFRP板ばね装置
において、上記目玉部材は、上記ばね板の端部に
固定される基部と、巻回中心をばね板の中心軸側
に偏心させた巻回部と、これら基部と巻回部との
間に連続して形成された彎曲部とからなり、また
ばね板の端部の上記彎曲部と対向する部位には、
この彎曲部の少なくとも一部に接面する曲面部を
設けたことにある。
上記構成によれば、ばね板の中心軸から目玉部
材の巻回中心までの位置ずれが少なく、従つて巻
回部に水平方向の荷重が負荷されても発生する曲
げモーメントは小さい。また、目玉部材の巻きが
戻る方向の変形も少なく、かつ目玉部材の上記彎
曲部がばね板の端部に設けた曲面部に接面するた
め応力集中を軽減できるなど、強度的に好ましい
ものが得られる。
材の巻回中心までの位置ずれが少なく、従つて巻
回部に水平方向の荷重が負荷されても発生する曲
げモーメントは小さい。また、目玉部材の巻きが
戻る方向の変形も少なく、かつ目玉部材の上記彎
曲部がばね板の端部に設けた曲面部に接面するた
め応力集中を軽減できるなど、強度的に好ましい
ものが得られる。
以下に本考案の一実施例について、第4図およ
び第5図を参照して説明する。第4図に示された
車輛懸架用重ね板ばね装置10は、厚み方向に重
ねた複数枚のFRP製のばね板11…と、車体側
に連結される目玉部材12,12とを備えてい
る。この実施例の場合、最上部に位置する親ばね
板11aの両端部に目玉部材12,12を取付け
ている。各ばね板11は、従来のFRP製のばね
板と同様に、主に長手方向に沿う連続強化繊維を
周知のマトリツクス樹脂で固めたものである。な
お、子ばね板11b,11cは鋼製であつてもよ
い。14はセンタボルトであり、このセンタボル
ト14付近に車軸側の部材(図示せず)が締結さ
れる。
び第5図を参照して説明する。第4図に示された
車輛懸架用重ね板ばね装置10は、厚み方向に重
ねた複数枚のFRP製のばね板11…と、車体側
に連結される目玉部材12,12とを備えてい
る。この実施例の場合、最上部に位置する親ばね
板11aの両端部に目玉部材12,12を取付け
ている。各ばね板11は、従来のFRP製のばね
板と同様に、主に長手方向に沿う連続強化繊維を
周知のマトリツクス樹脂で固めたものである。な
お、子ばね板11b,11cは鋼製であつてもよ
い。14はセンタボルトであり、このセンタボル
ト14付近に車軸側の部材(図示せず)が締結さ
れる。
上記目玉部材12,12の基本的な構造は共通
であるため、一方を代表して以下に説明する。
であるため、一方を代表して以下に説明する。
目玉部材12は、ばね板の端部13にボルト・
ナツトあるいはリベツトなどの固定具15を用い
て固定される平板状の基部16と、この基部16
に対して巻回中心cがばね板の中心軸o−o側
(第5図参照)に偏心するようにして成形した巻
回部17と、これら基部16と巻回部17との間
に連続して形成された彎曲部18とからなり、例
えば鋼、その他の金属によつて形成されている。
なお、本実施例では巻回中心cがほぼ中心軸o−
o上に位置するようにしてある。
ナツトあるいはリベツトなどの固定具15を用い
て固定される平板状の基部16と、この基部16
に対して巻回中心cがばね板の中心軸o−o側
(第5図参照)に偏心するようにして成形した巻
回部17と、これら基部16と巻回部17との間
に連続して形成された彎曲部18とからなり、例
えば鋼、その他の金属によつて形成されている。
なお、本実施例では巻回中心cがほぼ中心軸o−
o上に位置するようにしてある。
一方ばね板の端部13には、上記彎曲部18と
対向する部位に曲面部20が形成されている。こ
の曲面部20は彎曲部18の下面に沿うような曲
率で成形してあり、彎曲部18に接面できるよう
になつている。21は金属あるいはFRPなどか
らなる当て板である。
対向する部位に曲面部20が形成されている。こ
の曲面部20は彎曲部18の下面に沿うような曲
率で成形してあり、彎曲部18に接面できるよう
になつている。21は金属あるいはFRPなどか
らなる当て板である。
以上のように構成された一実施例は、目玉部材
12の巻回中心cがばね板11の中心軸o−o上
にほぼ位置するように偏心させてあるから、図示
左右方向(水平方向)に荷重が負荷されても、第
1図に示した従来例に見られるような曲げモーメ
ントP×aは小さく、強度的に有利である。また
本実施例の場合、車輛に取付けた状態では巻回部
17に主に図示下向きの荷重が加わるが、この方
向の荷重は基部16をばね板の端部13に押付け
る力として働き、基部16を引き剥がす方向に過
大な力が加わることがない。従つて第2図に例示
した従来例よりも締結力が小さくてよく、強度的
に有利である。
12の巻回中心cがばね板11の中心軸o−o上
にほぼ位置するように偏心させてあるから、図示
左右方向(水平方向)に荷重が負荷されても、第
1図に示した従来例に見られるような曲げモーメ
ントP×aは小さく、強度的に有利である。また
本実施例の場合、車輛に取付けた状態では巻回部
17に主に図示下向きの荷重が加わるが、この方
向の荷重は基部16をばね板の端部13に押付け
る力として働き、基部16を引き剥がす方向に過
大な力が加わることがない。従つて第2図に例示
した従来例よりも締結力が小さくてよく、強度的
に有利である。
そして本実施例によれば、巻回部17に加わる
図示下向きの荷重に対し彎曲部18が曲面部20
に面接触するため、ばね板の端部13への応力集
中を緩和できる。しかも巻回部17の巻きが戻る
ような方向の変形もほとんど生じない。
図示下向きの荷重に対し彎曲部18が曲面部20
に面接触するため、ばね板の端部13への応力集
中を緩和できる。しかも巻回部17の巻きが戻る
ような方向の変形もほとんど生じない。
なお第6図と第7図に従来の目玉取付け部と本
考案による目玉取付け部とを比較している。第6
図に示された従来例の場合には、固定具4を1本
と仮定すると、巻回部に加わる下向きの荷重Wに
対しA点を支点とするレバーと考えることができ
るから、L1≒3L2であれば固定具4に働く力Qは
およそ3Wとなり、大きな締結力が必要となる。
これに対して、第7図に模式的に表わした本考案
によれば、固定具15を1本と仮定すると、下向
きの荷重Wに対し曲面部20付近を支点とするレ
バーと考えることができるから、L3≒L4と仮定
すればQ≒Wとなり、締結に要する力が少なくて
すむことが判る。固定具15が2本以上の場合も
実質的に同様のことがいえる。
考案による目玉取付け部とを比較している。第6
図に示された従来例の場合には、固定具4を1本
と仮定すると、巻回部に加わる下向きの荷重Wに
対しA点を支点とするレバーと考えることができ
るから、L1≒3L2であれば固定具4に働く力Qは
およそ3Wとなり、大きな締結力が必要となる。
これに対して、第7図に模式的に表わした本考案
によれば、固定具15を1本と仮定すると、下向
きの荷重Wに対し曲面部20付近を支点とするレ
バーと考えることができるから、L3≒L4と仮定
すればQ≒Wとなり、締結に要する力が少なくて
すむことが判る。固定具15が2本以上の場合も
実質的に同様のことがいえる。
以上の理由などから、耐久性に優れた目玉部材
の取付け構造が得られるものである。なお巻回中
心cは必ずしも中心軸o−o上に位置していなく
てもよく、要するに巻回中心が中心軸o−o側に
偏心するように巻回部を成形してあればよい。
の取付け構造が得られるものである。なお巻回中
心cは必ずしも中心軸o−o上に位置していなく
てもよく、要するに巻回中心が中心軸o−o側に
偏心するように巻回部を成形してあればよい。
前記したように本考案によれば、目玉部材に曲
げモーメントが作用したり目玉部材の変形などを
防止する上で効果があり、ひいてはFRP板ばね
装置の耐久性を高めるとができる。
げモーメントが作用したり目玉部材の変形などを
防止する上で効果があり、ひいてはFRP板ばね
装置の耐久性を高めるとができる。
第1図ないし第3図はそれぞれ従来の目玉取付
け構造を示す正面図、第4図は本考案の一実施例
を示すFRP板ばね装置の正面図、第5図は同実
施例における目玉取付け部の拡大図、第6図は従
来の目玉取付け部に加わる力の大きさを示す概略
図、第7図は本考案の目玉取付け部に加わる力の
大きさを示す概略図である。 10……板ばね装置、11……FRPばね板、
12……目玉部材、13……ばね板の端部、15
……固定具、16……基部、17……巻回部、1
8……彎曲部、20……曲面部。
け構造を示す正面図、第4図は本考案の一実施例
を示すFRP板ばね装置の正面図、第5図は同実
施例における目玉取付け部の拡大図、第6図は従
来の目玉取付け部に加わる力の大きさを示す概略
図、第7図は本考案の目玉取付け部に加わる力の
大きさを示す概略図である。 10……板ばね装置、11……FRPばね板、
12……目玉部材、13……ばね板の端部、15
……固定具、16……基部、17……巻回部、1
8……彎曲部、20……曲面部。
Claims (1)
- FRP製のばね板の端部に目玉部材を取付けた
FRP板ばね装置において、上記目玉部材は、上
記ばね板の端部に固定される基部と、巻回中心を
ばね板の中心軸側に偏心させた巻回部と、これら
基部と巻回部との間に連続して形成された彎曲部
とからなり、かつばね板の端部の上記彎曲部と対
向する部位には、この彎曲部の少なくとも一部に
接面する曲面部を設けたことを特徴とするFRP
板ばね装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5641484U JPS60167828U (ja) | 1984-04-17 | 1984-04-17 | Frp板ばね装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5641484U JPS60167828U (ja) | 1984-04-17 | 1984-04-17 | Frp板ばね装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60167828U JPS60167828U (ja) | 1985-11-07 |
JPH0137244Y2 true JPH0137244Y2 (ja) | 1989-11-10 |
Family
ID=30579984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5641484U Granted JPS60167828U (ja) | 1984-04-17 | 1984-04-17 | Frp板ばね装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60167828U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19504235A1 (de) * | 1995-02-09 | 1996-08-14 | Ipa Isorast Int | Verfahren zur Herstellung von wärmeisolierten Tafeln für die Großtafelbauweise |
-
1984
- 1984-04-17 JP JP5641484U patent/JPS60167828U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60167828U (ja) | 1985-11-07 |
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