JPH0352845A - 光学活性化合物、その中間体、この中間体の製法、液晶組成物及び液晶表示素子 - Google Patents

光学活性化合物、その中間体、この中間体の製法、液晶組成物及び液晶表示素子

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JPH0352845A
JPH0352845A JP18753689A JP18753689A JPH0352845A JP H0352845 A JPH0352845 A JP H0352845A JP 18753689 A JP18753689 A JP 18753689A JP 18753689 A JP18753689 A JP 18753689A JP H0352845 A JPH0352845 A JP H0352845A
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JP18753689A
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English (en)
Inventor
Sadao Takehara
貞夫 竹原
Takeshi Kuriyama
毅 栗山
Kayoko Nakamura
佳代子 中村
Tadao Shoji
東海林 忠生
Noburu Fujisawa
宣 藤沢
Masashi Osawa
大沢 政志
Tamejirou Hiyama
檜山 為次郎
Tetsuo Kusumoto
哲生 楠本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawamura Institute of Chemical Research
DIC Corp
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Kawamura Institute of Chemical Research
Sagami Chemical Research Institute
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な光学活性化合物、その中間物、これら
の製法及び液晶材料に係わり、特に応答性、メモリー性
に優れた強誘電性液晶表示用材料及びその原料に関する
ものである。
〔従来技術〕
液晶表示素子は、そのすぐれた特徴(低電圧作動、低消
費電力、薄型表示が可能、明るい場所でも使用でき目が
疲れない。)によって、現在広く用いられている。しか
しながら、最も一般的であるTN型表示方式では、CR
Tなどの発光型表示方式と比較すると応答が極めて遅く
、かつ印加電場を切った場合の表示の記憶(メモリー効
果)が得られないため、高速応答の必要な光シャッター
プリンターヘッド、時分割駆動の必要なテレビ等の動画
面等への応用には多くの制約があり、適したものとは言
えなかった。
最近、メイヤーらにより強誘電性液晶を用いる表示方式
が報告され、これによるとTN型の100〜1000倍
という高速応答とメモリー効果が得られるため、次世代
の液晶表示素子として期待され、現在、盛んに研究、開
発が進められている。
強誘電性液晶の液晶相は、チルト系のキラルスメクチソ
ク相に属するものであるが、実用的には、その中で最も
低粘性であるキラルスメクチソクC(以下Sc”と省略
する)相が最も望ましい。
Sc”相を示す液晶化合物は、既に数多く合成され、検
討されているが、強誘電性表示素子として用いるための
以下の条件としては、(イ)室温を含む広い温度範囲で
Sc”相を示すこと、(I])良好な配向を得るために
、Sc“相の高温側に適当な相系列を有し、かつその螺
旋ピッチが大きいこと、(ハ)適当なチルト角を有する
こと、(二)粘性が小さいこと、(*)自発分極がある
程度大きいこと、が好ましいが、これらを単独で満足す
るものは知られていない。
このため、Sc”相を示す液晶化合物(以下、Sc“化
合物という。)等と混合されてScゝ相を示す液晶Mi
或物(以下、Sc”液品組成物という。)として用いら
れているが、いずれにせよSc”相を示す液晶化合物と
しては粘性の小さいことと、ある程度以上大きな自発分
極を有することが、特に高速応答を実現するためには必
要である。
また、化合物単独でSc″相を示さな《とも、キラルド
ーパントとして他のスメクチソクC(以下、Scという
。)相を示す液晶組或物に添加することによりSc”組
威物として用いることができるが、この場合でも同様の
性質を有するものが必要である。
誘起する自発分極を大きくするためには、強い双極子を
有する基(例えば、カルボニル基やエーテル結合など}
と不斉中心とができるだLj近接し、かつ、これらが液
晶分子の中心骨格〈コア)にも近接していることが重要
である。しかしながら、不斉中心がコアに直結している
ような化合物はこれまでほとんど知られていなかった。
不斉中心が、コアに直結した液晶化合物としては、本発
明者らが、特願昭63 − 213817号において記
載した化合物をあげることができる。しかし、この化合
物を用いることによって得られるSc・組或物の自発分
極あるいは応答時間は必ずしも充分満足のいくものとは
言えなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のように、従来のSc”相を示す液晶化合物は、そ
の粘性及び自発分極性において不十分であり、高速応答
性の液晶材料を提供するには問題があり、その改善が望
まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、液晶材料に用いて自
発分極が大きく、かつ低粘性を示す光学活性化合物を提
供し、高速応答の可能な強誘電性液晶表示用材料の提供
を可能にすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記課題を解決するために、次の一般式(1
)で表わされる光学活性化合物を提供するものである。
(式中、Rl は炭素数1〜18の光学的に活性なまた
は光学的に不活性なアルキル基、アルコキシル基、アル
コキシカルボニル基、アルカノイルオキシ基を表わし、
mはOまたは1を表わす。
ン基の2位または3位に置換したフッ素、塩素原子また
はシアノ基を表わし、Zは〜COO−、−OCOCH,
0−、−0C}1!又は単結合を表わし、R2は炭素数
2〜18の直鎖あるいは分岐状のアルキル基を表わし、
C0は(R)又は(S)配置の不斉炭素原子を表わす。
) また、これらの一般式(1)に属する化合物の中間物と
その製造方法、これらの新規化合物を用いた液晶材料を
提供するものである。
一般式(1)の化合物は次の一般式(■)゛で表わされ
る化合物と一般式(II)で表わされる化合物とをジシ
クロへキシル力ルポジイミド(DCC)等の脱水縮合剤
存在下反応させるか、あるいは一般式(IF)の化合物
を塩化チオニル等の塩素化剤で処理して酸塩化物とした
後、一般式(■)゛の化合物とピリジン等の塩基性物質
存在下反応させることにより容易に製造できる。
(1)のものと同しものを表わす。
) (R2は一般式(1)のものと同しものを表わす.)こ
こで、一般式(II)の光学活性な安息香酸誘導体も新
規な化合物である。
一般式(II)の光学活性な安息香酸誘導体は、次のよ
うにして製造される。
次の一般式(II[)で表わされるラセミ体の安息香酸
エステル誘導体(この化合物は4−ホル旦ル安息香酸エ
ステルとR”MgBrのグリニャール化合物とから容易
に合戒できる。)。
0H (式中、R3は低級アルキル基を、R2は一般式(1)
と同しものを表わす。) と一般式(IV)で表わされる光学活性なナフタレン講
導体の酸塩化物 (式中、R4は低級アルキル基を、C0は(R)、また
は(S)配置の不斉炭素を表わす。)と反応させること
により一般式(■)゜で表わされるジアステレオマー混
合物とし、 CH, (式中、R :I 、R2 、Ra 、Cellは上記
一般式(III)、(IV)と同じものを表わす。)こ
の各ジアステレオマーを分離することにより、一般式(
V)で表わされる光学活性化合物CH3 (式中、R2、R’ 、R’ 、C” 、C一は上記一
般式(1)、(V)゜と同じものを表わす。)を得て、
これを加水分解することにより、一i式(VI)で表わ
される光学活性な安息香酸誘導体を得る。
0H (式中、R” 、C”は一般式(1)と同じものを表わ
す。) この安息香酸誘導体を塩基存在下、メチル化剤と反応さ
せることにより、一般式(VII)で表わされる光学活
性な安息香酸メチルエステル誘導体とし、 (式中、R” 、C”は前述の意味を有する)さらにこ
れを加水分解することにより、一般式(If)の光学活
性な安息香酸誘導体が製造される。
上記のようにして本発明の一般式(1)の光学活性化合
物が得られるが、これらに属する個々の具体的な化合物
及び上記一般式(II)  (VT)等に属する個々の
具体的中間物は、融点、相転移温度、赤外線吸収スペク
トル、核磁気共鳴スペクトル、質量分析等の手段により
確認することができる。
これらの化合物の代表的なものとして一般式(1)の化
合物を後述の実施例4,5.6に一般式(II)の化合
物を実施例3に示す。
本発明の一般式(1)の化合物の優れた特徴の1つとし
ては、自発分極が充分に大きいことを挙げることができ
る。例えば後述の実施例4に示された光学活性の4−(
1−メトキシヘキシル)安息香酸4 − (4 ′一ペ
ンチルオキシ)ビフエニルを2環ピリミジンーフェニル
ベンゾエート系のSc相を示す母体液晶に約30%添加
して得られるSc”組或物の室温付近における自発分極
は約3.3nC/一である。これは、初期の強誘電性液
晶である(S) − 2−メチルプチル(p−デシルオ
キシベンジリデン)アミノベンゾエート (DOBAM
BC)が、単独でも同程度の値しか示さないことと比較
すると、かなり大きな値であることがわかる。これは前
述のように、不斉中心がコア及び酸素原子に直結してい
ることによると考えられる。
本発明の一般式(I)の光学活性化合物の優れた特徴の
1つとしては、その誘起する螺旋のピッチが充分長いこ
とも挙げることができる。
Sc”液晶は、通常のネマチソク液晶のように配向が容
易ではないが、SC2相の高温部にN”相を示し、かつ
そのN9相における螺旋のピッチを充分長くすることに
より、良好な配向性を示しうろことは良く知られている
ところが、一般に大きな自発分極を誘起しうる化合物で
は、キラルドーバントとして少量用いる場合でも、その
N0相に誘起する螺旋のピッチが短かくなり、配向性が
悪くなるので、そのピッチを調整する必要があった。螺
旋ピッチを長く調整するためには、螺旋の巻方向が右の
光学活性化合物と左の光学活性化合物とを適量混合すれ
ばよいわけであるが、この際自発分極が打ち消されるこ
とかないように注意しなければならず、また、N1相全
温度域で長く調整するとなると、非常に面倒な問題であ
った。
しかるに一般式(I)の化合物をSc相を示す母体液晶
に加えることにより誘起する螺旋ピッチは非常に長く(
30%の添加で30μm以上)、またその温度変化も小
さいので、ピッチ調整の必要は全くない。これは組戒物
調整上、極めて有利なことである。
前述のように、一般式(1)の化合物は、Sc相を示す
母体液晶にキラルドーパントとして加えることにより用
いられるが、母体液晶に用いるべきSc化合物としては
、例えば、下記一般式(A)で表わされるようなフェニ
ルベンゾエート系化合物や一般式(B)で表わされるピ
リミジン系化合物をあげることができる。
(式中、R”及びRbは直鎖または分技のアルキル基、
アルコキシル基、アルコキシ力ルボニル基、アルカノイ
ルオキシ基、またはアルコキシ力ルポニルオキシ基を表
わし、同一であっても異なっていても良い。) (式中、R” ,Rbは前記一般式Aと同じ)また、一
般式(A)、(B)を含め、一般式(C)で表わされる
化合物も同様の目的に使用することができる。
(式中、 R” Rb は一般式Aと同じであり、 らのハロゲン置換体を表わし、同一であっても異なッテ
イテもよい。z”は−coo− ,−oco−−CLO
− , −OClh . −CHzCHz− I−C=
C−、または単結合を表す.) また、Sc相の温度範囲を高温域に拡大する目的には、
一般式(D)で表わされる3環型化合物を用いることが
できる。
(式中、 R@ Rb は一般式Aと同様であり、 ーであっても異なっていてもよく、Z″、zbは前記一
般式(C)の21と同様であって、同一であっても異な
っていてもよい。) これらの化合物は混合してSc液晶組底物として用いる
のが効果的であるが組成物としてSc相を示せばよいの
であって、個々の化合物については、必ずしもSc相を
示す必要はない。
こうして得られたSc液晶組或物に本発明の一般式(1
)で示される化合物、及び必要とあれば、他の光学活性
化合物をキラルドーパントとして加えることにより、容
易に室温を含む広い温度範囲でSc”相を示すような液
晶組或物を得ることができる。
こうして得られた液晶組或物は2枚の透明ガラス電極間
に、厚さ1〜20μm程度の薄膜として封入し、SC′
″相の均一なモノドメインとすることにより、表示用セ
ルとして使用できる。前述のように本化合物(’ I 
)を用いたSc”m或物ではN“相における螺旋ピンチ
が長く、配同性が良好であるので、良好なコントラスト
を得ることができる。
〔実施例〕
以下に実施例をあげて、本発明を具体的に説明する力5
、勿論、本発明の主旨、及び適用範囲はこれらの実施例
により制限されるものではない。
なお、化合物の構造は核磁気共鳴スペクトル(NMR)
 、及び赤外吸収スペクトル(IR)、マススペクトル
(MS)により確認した。相転移温度の測定は温度調節
ステージを備えた偏光顕微鏡、及び示差走査熱量計(D
SC)を併用して行なった。IRにおける(KBr)は
錠剤或形により(IIeat)は液膜による測定を表わ
す。NMRにおける(CDCJz)や(CCl4)は溶
媒を、Sは1重線、dは2重線、tは3重線、qは4重
線をmは多重線を、broadは幅広い吸収を表し、J
はカソプリング定数を表わす。また、温度は℃を表わす
。組或物中における%はすべて重量%を表わす。
実施例1(一般式(V)の化合物の合成)(2S) −
 (2− (6−メトキシナフチル)〕プロパン11−
(4−メトキシ力ルポニルフエニル)へキシルの合或 0H 0 Aidrich社より市販の(S)−(2−(6−メト
キシナフチル)〕プロパン酸4gに塩化チオニル25m
/2を加え1時間加熱還流した後、過剰の塩化チオニル
を減圧除去した。残渣に4−(1−ヒドロキシヘキシル
)安息香酸3.1gのジクロロメタン15n/!溶液を
加え、0゜Cでピリジン2 mlを加え、1時間攪拌し
た。水処理、エール抽出後、カラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC−200、へキサン/酢酸エチル−5/
1)で精製して、(2s)(2−(6−メトキシナフチ
ル)〕プロパン酸1−(4−メトキシ力ルポニルフェニ
ル)へキシル(1:1ジアステレオマー混合物)1.8
g(収率30%)を得た。それぞれのジアステレオマー
をさらに分取用中圧液体クロマトグラフィー(草野C.
I.G.カラム、22φX300M,ヘキサン/酢酸エ
チル=20/1)で分離し、極性のもの630+ng(
98%de )を単離した。
以下に同定データを示す。
白色結晶  融点 81゜C (α)  +54’(c=1.25,CHCL)IR 
(KBr) 2950, 1725 (C=O), 1
600, 1430, 1280,’I+ 1210,  1180,  1110,  1030
,  895,  855,  770,700  c
m−’ NMR  (CDC ffi 3)   δ 0.83
  (t,J=7.1Hz,3B)1.12〜1.35
(m,611),  1.56(d,J=7.211z
,3H),1.62〜1.73(m,18),  1.
73〜1.85(m,III),  3.88(s,3
tlL  3.91(q,J=7.211z,IH),
  3.93(s,3H)5.71(dd J・5.8
,7.9Hz,LH),  7.07(d,J・8.2
11z,2I1) 実施例2 (=) 酸メ 7.1〜7.7(m,610,  7.78(d,J=
8.2Hz,211)(一般式(VII)の化合物の合
戒) −1−(1−メトキシヘキシル)安息香チルの合或 0 先の方法で合威した(2S)− (2− (6−メトキ
シナフチル)〕プロパン酸1−(4−メトキシ力ルポニ
ルフェニル)ヘキシルの極性ジアステレオマ−930m
gにアセトン20mf、水10lTll、水酸化カリウ
ム2.5gを加え、室温で5時間攪拌した。ヘキサン2
0mj2を加えた後、有機層を除き、水層を塩酸でpH
1にしてエーテル抽出・濃縮した。残渣に、ジメチルホ
ルムアミド5lTll、ヨウ化メチル2 ml、さらに
O″Cで水素化ナトリウム(60%、油性)350mg
を加え、室温で2時間攪拌した。水処理、エーテル抽出
後、薄層クロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/
酢酸エチル=4/1 )で精製して、(−) −4− 
(1メトキシヘキシル)安息香酸メチル316mg(収
率6l%、67%ee )を得た。
以下に同定データを示す。
油状物質 〔α〕 −43°(c=1.02ICHCj2 :l)
IR (KBr) 2950. 1730 (C=0)
, 1610, 1430, 1280,1100. 
770, 710cm−1’H NMR  (CDCf
*)  δ0.85、(broad t,J=7Hz,
311),1.2 〜1.6(m,6H)+ 1.6〜
2−0(m,2H)+ 3.18(s,311), 3
.87(s,3H), 4.1(t,J=6Hz, H
z, IH).7.35(d,J=8Hz,2H), 
8.35(d,J=8Hz,2H)実施例3(一般式(
II)の化合物の合戒)(−)−4− (1−メトキシ
ヘキシル)安息香酸の合或 0 (−) −4− (1−メトキシヘキシル)安息香酸メ
チル310mgにアセトンlOIIll、水5 ml,
水酸化カリウム2gを加え、室温で3時間攪拌した。ヘ
キサン10mffiで稀釈し、有機層を除いた。
S 水層は塩酸でpH1にし、エーテル抽出した。工一テル
層を乾燥・濃縮して(−)−4− (1−メトキシヘキ
シル)安息香酸2 1’Omg (収率72%)を得た
以下に同定データを示す。
油状物質 (cr)  −42.5°(c=1.02, CtlC
 l 3)IR (KBr) 3600−2500 (
COOH), 2950. 1695 (C=O),1
615,  1420,  1290,  1180,
  1100,  860,  780,710cl’ ’H NMR  (CD(/!3)   δ 0.87
  (broad  t, J=7Hz, 3H)1.
2 〜1.6(m,6H),  1.6〜2.0(m,
28),  3.2(s,311L  4.15(t,
J=6Hz,  Hz,  LH),  7.4(d,
J=811z,211),  8.15(d,J=8H
z,21!),  9.4〜9.7(broadII{
) 実施例4 (−)−4− (1−メトキシヘキシル)安息香酸4−
(4’−ペンチルオキシ)ビフエニルの合戒 実施例3で得られた光学活性の4−(1−メトキシヘキ
シル)安息香酸200mgをジクロロメタン5 mlに
溶解しこれに塩化チオニル1 ml、ピリジン0.2m
fを加えて4時間還流下、加熱撹拌した。溶媒及び過剰
の塩化チオニルを減圧下留去し、トルエン10+nj!
を加えた。攪拌後不溶物を濾別し、濃縮して4−(1−
メトキシヘキシル)安息香酸クロリドの淡黄色油状物1
90mgを得た。
この酸クロリド83mg、及び4′−ペンチルオキシビ
フェノール88mgにジクロロメタン5 mlを加え、
さらにピリジン1 mlを加えて溶解し、さらに4時間
還流下、加熱攪拌した。放冷後、エーテル及び稀塩酸を
加え、有機層は炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食
塩水で順次洗滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を留去して得られた粗生或物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(留出溶媒、ヘキサンー酢酸エチル混合
系)で精製して、表記化合物の白色結晶109mgを得
た。 (収率、酸クロリドより70.5%)以下に同定
データを示す。
NMR  :δ8.17 (d,28,J=8Hz),
7.2〜7.7(m,8H)6.95(d,211,J
=9Hz)  以上芳香族水素4.16(tt,J=6
Hz,111z.IHz,IH), 3.97(t,J
=6}1z,311), 3.23(s,3H), 1
.1〜2.0(m,1411), 0.8〜1.0(m
,6H) IR  :  1730,  1605,  1500
,  1270,  1215,  1170,110
0,1080,1020,990,885,810,7
70710an さらにエタノールから再結晶してその相転移温度を測定
した。
実施例5 (−)−4− (1−メトキシヘキシル)安息香酸4−
(3−フルオロー4′−オクチル)ビフェニルの合成 実施例4において4′一ペンチルオキシビフェノールに
換えて、3−フルオロー4′−オクチル4−ビフェノー
ルを用いて同様に行い、表記化合物を得た。
NMR  :δ8.18 (d,J=8.5Hz,2t
l), 7.2 〜7.6(m,911),  4.1
6(tt,J=6Hz,Illz,IHz,LH)  
3.23(s.3H),  2.64(tt,J=7.
5Hz,IHz,211),  1.1〜1.9(m,
2011),  0.8 〜1.0(m,611),以
下に同定データを示す。
IR : 1745, 1605, 1590, 15
00, 1260, 1180,1120, 1100
, 1070, 1015, 900, 870, 8
05,760, 700 cm引 エタノールから再結晶し、その相転移温度を測定した。
実施例6 (−)−4− (1−メトキシヘキシル)安息香酸4−
(5−オクチルピリ旦ジン−2−イル)フェニルの合或 実施例4において、4′一ペンチルオキシ−4ビフェノ
ールに換えて、l−(4−ヒドロキシフェニル)−5−
オクチルピリミジンを用いて、同様に行い、表記化合物
を得た。
以下に同定データを示す。
NMR  :68.59 (d,J=111z 211
), 8.47(d,J=811z211), 8.2
2(d,J=7Hz,211), 7.44(d,J=
711z,211),7.34(d J=811z,2
H)  4.16(tt,J=6Hz,lllz,IH
z),3.23(s 311)  2.62(tt,J
=7Hz,IHz,lllz,2H)1.0 〜2.0
(m 20tl), 0.8 〜1.0(m.61DI
R : 1735, 1580, 1505, 126
0, 1200, 1160,1095, 1070,
 1055, 1010, 880, 780cm実施
例7 (S c”組戒物の調製と表示素子の作成)次の組或か
らなるSc母体液晶を調製した。
この母体液晶70.1%と実施例4で得られた光学活性
化合物29.9%からなるSc”l成物を調製した。こ
の組或物は54゜C以下でSc”相、72゜C以下でN
”相を示し、それ以上の温度で等方性液体(1)相とな
った。
次に、この組成物を■相まで加温し、これを配向処理(
ポリイミドコーティングーラビング)を施した間隔約2
μmの2枚のガラス透明電極間に封入してセルを作威し
た。室温まで徐冷を行いSc”相を配向させた。
このセルに、電界強度1 0 VP−P/ u m, 
5 0 I1zの矩形波を印加して、その電気光学応答
速度を測定したところ、25゜Cにおいて245μ秒で
あった。
この時の,自発分極は3.3nC/cuff,チルト角
は24.1°であった。
実施例8 (Sc”組成物の調製と表示素子の作戒)次の組戒から
なるSc母体液晶を調製した。
? .u , 7〈ク!シOC.l+.3C7111S
瑣べ■OCqH+q 9.3% 12.4% ?611.3イΣンcooバS/C6H1■C71{l
s 0 COO {(かC7+1,SC7HIs 0 
C00 Jひ←C.H,.V一/ 8.1% 8.1% この母体液晶68.7%と、実施例4で得られた光学活
性化合物31,3%からなるSc”組或物を調製した。
この組戒物は54゜C以下でSc”相、61゜C以下で
S,相、74゜C以下でN′″相を示した。
実施例7と同様にして、その電気光学応答速度を測定し
たところ、30″Cにおいて215μ秒であり、コント
ラストも非常に良好であった。
〔発明の効果〕
本発明の一般式(1)で示される化合物は液晶性を示し
、Sc相を示す母体液晶にキラルドーパントとして加え
ることにより、大きな自発分極を誘起することが可能で
あり、得られた組成物は、高速応答が可能である。
また、一般式(1)で示される化合物がN4相に誘起す
る螺旋のピッチは長く、また、その温度変化も小さいの
で、ピッチ調整することなく、配向性のよいSc”組或
物を得ることができる。
また本発明の一般弐N)で示される化合物、及びその合
成中間物は、工業的にも容易に製造でき、無色で水、光
、熱等に対する化学的安定性に優れており実用的である
従って、表示用光スイッチング素子の材料として極めて
有用である。
平戒1年7月 2.1 日

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式で表わされる光学活性化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1は炭素数1〜18の光学的に活性な又は
    光学的に不活性なアルキル基、アルコキシ基、アルカノ
    イルオキシ基又はアルコキシカルボニル基を表わし、m
    は0又は1を表わし、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼はそれぞれ独立に ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、(トランス−1,4−シ クロヘキシレン基)、▲数式、化学式、表等があります
    ▼、▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼
    、▲数式、化学式、表等があります▼、 又は▲数式、化学式、表等があります▼を表わし、Xは
    1,4−フェニレン基の2位又は3位に置換したフッ素
    原子、塩素原子又はシアノ基を表わし、ZはCOO、O
    CO、CH_2O、OCH_2又は単結合を表わし、R
    ^2は炭素数2〜18の直鎖状又は分岐状のアルキル基
    を表わし、C^*は(R)又は(S)配置の不斉炭素原
    子を表わす。)
  2. (2)m=1である請求項1記載の光学活性化合物。
  3. (3)Zが単結合である請求項2記載の光学活性化合物
  4. (4)▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、化
    学式、表等があります▼である請求項3 記載の光学活性化合物。
  5. (5)▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、化
    学式、表等があります▼である請求項4 記載の光学活性化合物。
  6. (6)R^1がアルコキシ基である請求項5記載の光学
    活性化合物。
  7. (7)R^2がC_5H_1_1である請求項6記載の
    光学活性化合物。
  8. (8)R^1がC_5H_1_1Oである請求項7記載
    の光学活性化合物。
  9. (9)▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、化
    学式、表等があります▼である請求項4 記載の光学活性化合物。
  10. (10)R^1がアルキル基である請求項9記載の光学
    活性化合物。
  11. (11)R^2がC_5H_1_1である請求項10記
    載の光学活性化合物。
  12. (12)R^1がC_8H_1_7である請求項11記
    載の光学活性化合物。
  13. (13)▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、
    化学式、表等があります▼ある請求項3 記載の光学活性化合物。
  14. (14)▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、
    化学式、表等があります▼である請求項13 記載の光学活性化合物。
  15. (15)R^1がアルキル基である請求項14記載の光
    学活性化合物。
  16. (16)R^2がC_5H_1_1である請求項15記
    載の光学活性化合物。
  17. (17)R^1がC_8H_1_7である請求項16記
    載の光学活性化合物。
  18. (18)請求項1ないし17のいずれかに記載の光学活
    性化合物を少なくとも1種含有する液晶組成物。
  19. (19)光学活性化合物が請求項6、10又は15記載
    の化合物である請求項18記載の液晶組成物。
  20. (20)キラルスメクチックC相を示す請求項19記載
    の液晶組成物。
  21. (21)請求項18ないし20のいずれかに記載の液晶
    組成物を用いた液晶表示素子。
  22. (22)下記一般式(II)で、表わされる光学活性な安
    息香酸誘導体である請求項1記載の光学活性化合物の中
    間体。 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R^2、C^*は請求項1記載の一般式( I
    )のものと同じものを表わす。)
  23. (23)下記一般式(III)で表わされるラセミ体の安
    息香酸エステル誘導体と、下記一般式(IV)で表わされ
    る光学活性な酸塩化物とを反応させることにより下記一
    般式(V)′で表わされるジアステレオマー混合物とし
    、これを分割することにより下記一般式(V)で表わさ
    れる光学活性化合物とし、これを加水分解することによ
    り下記一般式(VI)で表わされる安息香酸誘導体である
    請求項1記載の光学活性化合物の中間体の製法。 ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、R^2は請求項1記載の一般式( I )のもの
    と同じものを表わし、R^3は低級アルキル基を表わす
    。) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、R^4は低級アルキル基、C^*^*は(R)
    又は(S)配置の不斉炭素原子を表わす。) ▲数式、化学式、表等があります▼(V)′ (式中、R^2は請求項1記載の一般式( I )のもの
    と同じものを表わし、R^3、R^4及びC^*^*は
    それぞれ上記一般式(III)、(IV)のものと同じもの
    を表わす。) ▲数式、化学式、表等があります▼(V) (式中、R^2、R^3、R^4及びC^*^*は上記
    一般式(V)′と同じものを表わし、C^*は請求項1
    記載の一般式( I )のものと同じものを表わす。)▲
    数式、化学式、表等があります▼(VI) (式中、R^2、C^*は請求項1記載の一般式( I
    )と同じものを表わす。)
  24. (24)請求項23記載の一般式(VI)で表わされる光
    学活性な安息香酸誘導体を塩基及びメチル化剤と反応さ
    せて下記一般式(VII)で表わされる光学活性な安息香
    酸メチルエステル誘導体として、さらにこれを加水分解
    することにより請求項22記載の一般式(II)で表わさ
    れる請求項1記載の一般式( I )の光学活性化合物の
    中間体の製法。 ▲数式、化学式、表等があります▼(VII) (式中、R^2、C^*は請求項22記載の一般式(I
    I)と同じものを表わす。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0643569A (ja) * 1992-03-16 1994-02-18 Konica Corp ハロゲン化銀粒子、該粒子を含むハロゲン化銀写真乳剤およびハロゲン化銀写真乳剤の製造方法

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