JPS63175095A - 光学活性液晶化合物および組成物 - Google Patents

光学活性液晶化合物および組成物

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JPS63175095A
JPS63175095A JP514787A JP514787A JPS63175095A JP S63175095 A JPS63175095 A JP S63175095A JP 514787 A JP514787 A JP 514787A JP 514787 A JP514787 A JP 514787A JP S63175095 A JPS63175095 A JP S63175095A
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Sadao Takehara
貞夫 竹原
Noburu Fujisawa
宣 藤沢
Hiroshi Ogawa
洋 小川
Masashi Osawa
大沢 政志
Tadao Shoji
東海林 忠生
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Kawamura Institute of Chemical Research
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は液晶化合物及び液晶組成物に関するもので、特
に強誘電性を有する液晶材料を提供するもので・あり、
従来の液晶材料と比較して、特に応答性、メモリー性に
すぐれた液晶表示素子への利用可能性を有する液晶材料
を提供するものである。
〈従来技術〉 液晶表示素子は、その低電圧作動性、低消費電力性、薄
型表示が可能なこと、受光型であるため明るい場所でも
使用でき、口が疲れないことなどの多くのすぐれた特徴
を有しているため、現在では各種の表示素子として、広
く用いられている。
現在のところ、表示方式としてはT wisted  
N ematie(TN)型と呼ばれるものが最も一般
的である。
このTN型表示方式はネマチック液晶を用いるものであ
るが、これにおいては、前記のすぐれた特徴をすべて有
する反面、CRTをはじめとする他の発光型表示方式と
比較すると、その応答が非常に遅いという欠点があった
。また印加した電場を切ったときには、もとの状態にも
どるため表示の記憶(メモリー効果)が得られなかった
。これらのために、高速応答や、時分割作動が必要な光
シヤツター、プリンターヘッド、テレビ等への動画面へ
の応用には種々の制約を受は適したものであるとは言え
なかった。
液晶表示素子としてはTN型以外にもデストーホス)(
GH)型、複屈折制御(P CB )型、相転移(PC
)型、熱効果型等が研究開発されており、それぞれ特徴
を有しているが、その応答性においては、いずれもTN
型と比べて特に改善がなされたものとは言え、なかった
。これらに対し、高速応答が得られる液晶表示方式とし
て二周波駆動型と呼ばれるものが開発されており、その
応答性においては、かなりの改善がなされたが、それで
も充分満足できるものとは言えず、また、その作動回路
が複雑になりすぎるなどの欠点を有していた。このため
、さらに応答性にすぐれた新しい液晶表示方式の開発が
試みられてきた。
この目的に沿ったものとして、最近、強誘電性液晶が発
表された。(R,Mayer  et  al;J、P
hysique  36  L69(I975))この
強誘電性液晶を利用した表示素子は、従来の液晶表示と
比較して100〜1000倍という高速応答と、双安定
性によりもたらされるメモリー効果を有することが指摘
され(N、A、CIark+S、T、La5eru+a
ll:Appl  Phys、Lett;36 899
 (I980))、テレビ等の動画面や商運光シヤツタ
ープリンターヘッド、コンピュータ一端末など他方面の
表示素子への応用が期待でさるものである。
強誘電性液晶は、液晶相としてはチルト系のカイラルス
メクチック相に属するものであるが、その中でも、実用
的に望ましいものは、最も粘度の低いカイラルスメクチ
ックC(以下sc車と省略する)相と呼ばれるものであ
る。
SC本相合示す液晶化合物はこれまでにも検討されてき
ており、既に数多くの化合物が合成されている。しかし
ながら、これらの8016合物は単独では強誘電性液晶
表示素子として用いるための以下の条件、即ち(イ)室
温を含む広い温度範囲°で強誘電性を示すこと、(ロ)
長いらせんピッチを示すこと、(ハ)適当なチルト角を
持つこと、(ニ)自発分極が大きい値であること、(ホ
)粘性が小さいこと、(へ)上記(ニ)および(ホ)の
結果として高速の応答性を示すこと、を満足するものは
知られておらず、SC本液晶組成物として用いる必要が
ある。
SC本液晶組成物を得るには2通りの方法があり、一つ
はSC本相合示す化合物の複数を混合する方法であり、
他の方法はカイラルでないSC相を示す液晶化合物又は
組成物にカイフルな液晶化合物を添加する方法である。
前者の方法では、広い温度範囲や強い自発分極を得るの
は容易である。しかしながら、SC本相合有する化合物
は分子内、特に側鎖中に不斉炭素を有しており、枝分れ
基(主にメチル基である)が存在する。この枝分れ基が
液晶分子の中心核(コア)部分及びカルボニル基等の永
久多極子に近い程、液晶の自発分極は太き(なるが、同
時に液晶の粘性も高められる傾向がある。そのため、液
晶の自発分極を高めても、特に低温域における粘性の増
加が大きく、室温付近において200μSee以下の高
速応答を得るのは容易ではない。
後者の方法では、添加するカイラルな液晶化合物の量に
もよるが、母体とするSC液晶には自発分極が存在しな
いため、組成物としての自発分極があまり大きいものは
得られにくい。しかしながら、母体のSC組成物中の液
晶化合物には枝分れ基の存在が不必要であるため、その
粘性は非常に小さいものが得られる。そのため、カイラ
ルな液晶化合物を添加し、SC本液晶として、自発分極
を与えることによって、尚速応答を得ることも容易であ
り、現在では後者の方法が主流となりつつある。
SC液晶組成物に添加するカイラルな液晶性化合物とし
ては、単独では特にSC車相を示す必要はなく、また液
晶相を示すことら必ずしも必要ではないが、組成物の温
度範囲を狭くしないためには液晶相、特にSC本相分示
すことが望ましい。
また、組成物の自発分極をなるべく大きくするためにも
、大きい自発分極を示しうるような分子構造、即ち、カ
イフル基の不斉炭素が中心核(コア)にできるだけ近く
、かつカルボニル基等の永久的極子にできるだけ近い必
要があるが、このような構造なものでは、その液晶相に
対する捩り力が大きいためらせんの出現するSC本相分
おいてはピッチが短くなりすぎ、その配向性に悪影響を
与え、またセル厚を大きくしにくいなどの問題が生じた
従って、その添加量を制限するか、あるいは捩れの方向
の逆のカイラル化合物を加えてSC本液晶組成物のピッ
チを調整する必要があった。この場合、捩れ方向の逆の
カイラル化合物の自発分極の方向が同一であるならば組
成物の自発分極が相殺されて小さくなるなど、そのピッ
チg4整には面倒な問題が多かった。そのため、大きな
自発分極を有しながら、そのピッチが大きく且つできる
だけ自身でSC本相分示すような、カイラルな液晶化合
物が望まれていた。
[発明が解決しようとする問題7弘] 本発明の目的は、大きな自発分極を有しながら、ピッチ
が充分に大きく、しかも、はとんどの場合において、そ
れ自身SC′本相相合し、単独、もしくは混合によって
室温を含むような広い温度範囲でSC本相分示し高速応
答が可能であるような新規なカイラルな液晶化合物を提
供すること、およびそのカイラルな液晶化合物とSC相
を示す液晶化合物または液晶組成物から高速応答の可能
なSC本液晶組成物を調製すること、また、そのような
組成物を提供すること、さらには、これらのSC*液晶
化合物および組成物を用いて応答の速い光表示素子を提
供することにある。
L問題を解決するための手JffJ 本発明におけるカイラルな液晶化合物は、次の一般式(
I)であらわされるような、分子内の2つの不斉炭素を
有するエステル化合物であることを特徴としている。
・・・・・(I) 上式において、Rは炭素数2〜16のアルキル基をあら
れし、より好ましくは炭素数2〜6のアルキル基をあら
れし、■は1または2、nは0または1の整数をあられ
し、Xは水素、フッ素、または塩素原子をあられし、よ
り好ましくは水素あるいはフッ素原子をあられし、2M
Bは(S)−2−メチルブチル基をあられし、Zは連結
基であってをあられし、町よその炭素が(R)または(
S)配置の不斉炭素であることをあられしている。
また、本発明における液晶組成物とは、一般式(I)で
あらわされる化合物(I)E以下に化合物(I)と略称
する1の複数からなるか、化合物(I)の1種またはそ
れ以上と化合物(I)以外の液晶化合物または液晶組成
物、特に好ましくはSC相を示す枝分れのない液晶化合
物または組成物と、からなる液晶組成物である。
化合物(I)は、一般式 (式中、R,Ill、町よ前記と同様である)であらわ
されるカルボン酸を塩化チオニル等の塩素化剤で酸塩化
物とし、これと一般式 (式中、論、XSZ、2MBは前記と同様である)であ
らわされる光学活性のフェノール誘導体とをピリジン等
の塩基性物質存在下に反応させることによって、容易に
得ることができる。
カルボン酸(I1)は、4−ヒドロキシ安息香酸(m=
1の場合)あるいは4′−ヒドロキシビフェニル−4−
カルボン酸(艶=2の場合)と光学活性7ルコーさせた
後、酸処理を行なうことによって、得ることができる。
また、光学活性7工7−ル誘導体(Ill)は、以下○ のようにして合成でさる。すなわち、Zが−C−0−を
あられす場合には、一般式 (nSXは前記と同様である) であらわされるヒドロキシカルボン酸と(S )−2−
メチルブチルアルコールとを酸触媒存在下脱水縮合する
ことにより得ることができる。Zが一〇−をあられす場
合には、一般式 (式中、nSXは前記と同様である) であらわされるハイドロキノン(n=0の場合)また番
エビ7エ7−ル(n=1の場合)あるいはその誘導体と
(S)−2−メチルブチルアルコールのO−トシレート
とをアルカリ溶液中で反応させることにより、得ること
ができる。Zが一〇−〇−をあられす場合には、化合物
(V)と、(S)−2−メチルブチルアルコールから導
かれる酸塩化物2MBCOCI(2MBは前記と同様に
(S)−2−メチルブチル基をあられす)とをピリジン
等の塩基性物質の存在下で反応させることにより、得る
ことができる。
Zが一〇−または一〇−〇−をあられす場合においてX
が水素以外である場合には、目的とは反対側のOH基が
反応したものも得られるため、それらは分離して用いる
必要がある。Zが単結合の場合には、〆〃水素であるも
のは市販されているか(n=0の場合)、あるいは市販
品 から容易に導くことができ、Xが水素以外のものである
ものは一般式 (式中、n、 Xは前記と同様である)であらわされる
アニソール誘導体を臭素化したのち、金属マグネシウム
でグリニヤール化合物とし、これと(S)−2−メチル
ブチルアルコールのO−)シレートあるいは(S)−2
−メチルブチルプロミドとを塩化バラノウム等の触媒の
存在下で反応させたのち、脱メチル化することによって
、得ることができる。
以上の合成法をルー、ト図で示せば以下の通りである 化合物(I)におけるm造的な最も大きな特徴は、分子
内に2つの不斉炭素を有することにある。一方の(S)
−2−メチルブチル基は、天然の(S)−2−メチルブ
チルアルコールに由来するものであって、その立体配置
は常に(S)であり、他方のカイ白米するものであって
、その立体配置は(S)または(R)である。
合成法で示したように、光学活性アルコールロキシカル
ボン酸と反応させて、カイラル基を導入しているが、第
1段階(トシル化)では立体配置は保持されているとみ
なされる。第2段階は光学活性中心における反応である
が、一般には、このように塩基性条件下におけるアルコ
ラードとトシレートとの反応は立体配置が逆松するとさ
れている。しかしながら、反応後の立体配置については
直接決定できたわけではないので、以下においては原料
として用いた光学活性アルコールR−( 金物( 二ととする。即ち、例えば(S )−2−オクタtから
導かれた場合((S))とあられし、(R)−2−ブタ
ノールから導かれた場合((R))とあられし、2−メ
チルブチル基の場合の(S)−とは区別して用いる。実
際は、((S))は(R)、((R))は?あられして
いる可能性が大きい。
金物(I)の物性面における最も大きな特徴は、非常に
大きな自発分極を有しながら、そのピッチがかなり大き
なものが得られることにある。既に、不斉炭素がエーテ
ル結合によりベンゼン環に直結した液晶化合物の中では
大きい自発分極をもつものが知られており、例えば 6H13 本 CI(、’ 化合物では89nC/Cm2の値が報告されている(特
開昭6l−43)、Lかし、これらの化合物は、それ自
体強い捩り力を有しているため、そのSC本相合おける
ピッチが非常に小さく、また組成物として用いる際にも
捩りの方向の逆のものを相当量加えるなどして、そのピ
ッチを大きくしてやる必要があった。一方、光学活性基
として(S)−2−メチルブチル基を有するようなSC
本液晶化合物は数多いが、これらの自発分極は大きいも
のでも5〜10 nC/c11”であり、多くはそれ以
下である。
本発明者らは、このような(S )−2−メチルブチル
基が特にコアのベンゼン環と−COO−1−O−C−1
−〇−あるいは単結合で直接結合しているような液晶化
合物においては、その捩り力は、不斉炭素がエーテル結
合により、ベンゼン環に直結した化合物の捩り力と比較
すると、その自発分極はどの差はないことに着目し、同
一分子中に、(S )−2−メチルブチル基が−COO
−1−O−C−1−O−*たは単結合でベンゼン環に連
結した光学活性基と、不斉炭素がエーテル結合によりベ
ンゼン環に直結した光学活性基との両方を含む液晶化合
物においては、大きな自発分極を持ちながら、捩り力が
相殺されて小さくなり、ピッチが大きいものが得られる
のではないかと考え、本発明に至ったものである。
実際に化合物(I)においては、100nC/Cm2以
上もの大きな自発分極を有しながら、その捩り力が相殺
された場合、カイラル基を含まないSC液晶に約30%
添加して得られるSC車液晶組成物においても2〜6μ
鰺と、そのピッチ調整を殆んど必要としないか、あるい
は極めて容易であるものが得られる。
(S)−2−メチルブチル基によるらせんの捩り方向は
、そのコアのベンゼン環との連結基が、は右巻き、−〇
−の場合には左巻きであることが既に知られているが、
2級の光学活性アルコールに白米する、不斉炭素がエー
テル結合で、ベンゼン環に直結した光学活性基によるら
せんの捩り方向については、よく知られていなかった9
本発明者らによる検討の結果、(S )−2−メチルブ
チルとコアのベンゼン環の連結基が O −C−0−1 −O−C−あるいは単結合の場合、他のカイフル基は(
S)一体の2級の光学活性基に白米する((S))配置
の場合にらせんピッチが太き(なり、連結基が−0−の
場合、((R))配置が大きならせんピッチをあたえる
。このことから、((S))体の捩り方向は左巻き、(
(R))体では右巻きと考えられる。
両方の光学活性基に白米する自発分極の向終については
、必ずしもらせんの捩りの向きと等しいわけではなく、
らせんピッチが相殺されて大きくなっている場合におい
ても、その自発分極は逆に加算されて大きくなる場合と
逆に相殺されて減少する場合とがありうる。しかしなが
ら、(S )−2−メチルプチル基に白米する自発分極
は、不斉炭素がエーテル結合でベンゼン環に直結する光
学活性基に白米する自発分極に比較して、1衝程度ある
いはそれ以上に小さいため、化合物(I)は常に大きな
自発分極を持ちうろことにある。例えば、(S )−2
−メチルブチル基が 0    で連結C−0− した光学活性基による自発分極は、その極性がeである
ことが知られているが、化合物(I)において実施例2
のようにらせんピッチが小さくなる((R))配置のも
のでは、全体の自発分極もeとなるため、双方の光学活
性基による自発分極は加算されていると考えられる。逆
に実施例10のようにらせんピッチが大きくなる((S
))配置の場合、その自発分極は相殺されている。
一般に液晶分子の側鎖への分校基を導入することは液晶
性を低下させ、その相転移温度を下げることになるが、
化合物(I)においては両方の側鎖に分校メチル基が存
在するため、その相転移温度は同様の骨格構造を有する
ものに比べるとかなり低く、例えば4− +(!3 )
−2−メチルブチルオキシカルボニル)フェニル4−i
f−メチルへブチルオキシ)ベンゾニー)[((R))
体][ここで、前述のように((R))体は原料として
用いた1−オクタノールの絶対配置をあられしているも
のであって、1−メチルヘプチル基の絶対配置を示して
いるものではない、以下も同様である。]は室温では油
状であって、両側類が直鎖である4−へキシルオキシフ
ェニル4−オクチルオキシベンゾエートが融点52〜5
3’(SAはスメクチックA相、■は等方性液体相をあ
られす、以下同様である)に比べて、液晶性は大さく低
下している。そのため化合物(I)は実施例2の化合物
のように室温付近でSC本相合示すものもあるものの、
単独では安定なSC本相合温度域をもたないものが多い
が、化合物(I)は分枝鎖をもたないSC液晶化合物あ
るいは組成物に混合してSC本液晶組成物として用いる
のがより効果的であるため、実用上において問題ではな
い。カイラル化合物とSC液晶化合物、またはSC液晶
組成物からSC本液晶組成物をa*する際に、カイラル
化合物にSC本液晶性が全くない場合にはその組成物に
おけるSC本相合温度範囲を狭くする傾向がみられるが
、化合物(I)は、SCC車行示すものが多く、また単
独ではSC本相合示さないものでも混合等によって得ら
れる過冷却状態ではSC本相合示しうるSC寧性を有す
る場合が多いため、好都合である。
さて化合物(I)の単独、または複数と混合して用いる
SC2[l晶化合物または組成物としては、例えば2環
型では以下に示すようなフェニルベンゾニート系化合物
(A>やピリミジン系化合物(B)などをあげることが
できる、またそのSC相の温度範囲を高温域に拡大する
には3環型の化合物(C)、(D)などを用いることが
できる。
(R,、R2は直鎖のアルキル基、アルコキシ、基、ア
ルキルカルボニルオキシ基、アルコキシカルボニル基、
アルコキシカルボニルオキシ基のいずれかをあられし、
同一であうでも異っていてもよい、) (R3、R4は直鎖のアルキル基、アルコキシ基をあら
れし、同一であっても異っていてもよい、) (R3、R1は前記と同様であり、曽+n=3である。
) (R5、R3は前記と同様でY、、Y2はそれぞれ−C
OO−または  Oをあられす、)一〇〇− これらは単独でも用いることができるが、2成分以上の
組成物として用いる方がより広い温度範囲が得られるた
め好都合である。また、(A)〜(D)以外でも、側鎖
が直鎖フルキルでありて、SC相を示すものは同様に用
いることができる。また、(A)〜(D)以外の化合物
であって、それ自身SC相を示さなくとも、粘性の小さ
な液晶性化合物であれば、組成物の粘度低下のため少量
加えることも、速い応答速度を得るためには有効な方法
である。
化合物(I)の一般式において、Xは水素あるいはフッ
素あるいは塩素原子、特に好ましくは水素あるいはフッ
素原子をあられしているが、Xとして水素に換えてフッ
素、塩素等のハロゲン原子を導入することは、その融点
を降下させることに大きな効果があるものである。化合
物(I)においてはSCC車行モノトロピックにしかあ
られれないか、あるいは結晶化のため、単独では、その
物性測定も困難である場合が多い、しかしながら、実施
例2に示される化合物のように、この位置にフッ素を導
入することによって融点が下がり、SC京相が安定にあ
られれる化合物を得ることができる。
ここで、この位置へのハロゲン置換が液晶性をほとんど
低下させることなく融点を降下させSC本和の安定な温
度域の拡大に有利であることは、既に本発明者らが見い
出し、液晶討論会等で公表していることである(第11
回液晶討論会予稿集P176、第12回液晶討論会予稿
集P116)。
さて、SC液晶組成物に化合物(I)を10〜30%程
度添加して得られるSC本液晶組成物においては、その
らせんピッチは、捩れの向きが相殺された場合には、1
〜6μ麹程度のものが得られる。表示素子として用いる
場合には、らせんをほどいた状態で配向させる必要があ
るが、この程度のらせんピッチでは少なくとも2〜3μ
−というかなり薄いセルが要求される。そのため、5〜
6μ論あるいはそれ以上の厚いセルで用いる場合には、
さらにピッチを大きく調整する必要が生じる。
ピッチ調整用化合物としては、化合物(I)と捩りの向
きが逆であるもので自発分極の極性が同一であるか、あ
るいは極性が逆であっても数nC/am”の小さいもの
であれば用いることができる。ピッチ調整用化合物の量
は、化合物(I)において、らせんの捩れが相殺されて
いる場合には少量で充分であり、らせんの捩れが加W、
されている場合には相当量必要である。
さて、得られた液晶化合物あるいは8I戒物は、2枚の
透明な電極板の開に、均一な厚さく1μ曽〜20μm程
度)の薄膜とすることにより、液晶表示用セルとして使
用することができる。
表示用セル中においては、液晶の分子は分子長軸が電極
面に平行な、いわゆるホモジニアスの、かつ向きの均一
な配向をとったモノドメインである必要がある。このた
めに電極板の表面にラビング、蒸着等による配向処理を
施すか、あるいは電場、または磁場を印加するか、ある
いは温度勾配をもたせるか、あるいはこれらの手段の複
数を併用した状態で、等方性液体相から、液晶相まで徐
々に冷却して、配向させる方向が一般に採用されている
。本発明における化合物あるいは組成物においてもこの
ような方法によって均一に配向したモノドメインのセル
を得ることができる。
〈発明の効果〉 本発明の概要は以上の如きものであるが、本発明におけ
る化合物(I)は単独もしくは混合によりSC本液晶組
成物とした場合において、従来知られているエステル系
強誘電性液晶化合と比しても大きい自発分極を有してお
り、またらせんピッチも、SC液晶化合物または組成物
に添加してSC本液晶組成物として用いる際には、ピッ
チ調整を必要としないか、あるいは極めて容易である。
また、化合物(I)は、後述する実施例にも示されるご
とく、工業的にも容易に製造でき、それ自体無色であっ
て、光、水分、熱等に対する化学的安定性に優れるもの
であり、非常に実用的である。
更に、本発明における強Wt性液晶化合物及び組成物は
応答速度が従来のネマチック液晶の100倍以上と極め
て大きく、表示用光スイツチング素子として極めて有望
である。
〈実施例〉 以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、勿
論、本発明の主旨および適用範囲は、これらの実施例に
よりて制限されるものではない。
尚、液晶相及び相転移温度の測定は、温度調節ステージ
を備えた偏光顕微鏡及び示差走査熱量計(DSC)を併
用して行ったが、転移温度は、その試料の純度あるいは
測定条件によって若干変動するものである。なお、温度
は℃を意味する。
また、生成物の化学構造は、核磁気共鳴スペクトル(N
 M R)、赤外吸収スペクトル(I R)及び質量ス
ペクトル(MS)により確認された。
なお、NMRデータ1こお(するSは1重線(シングレ
ット)、dは2重#l(グブレット)、Lは3重線(ト
リブレット)、cldは2重の2重#1(グプルグプレ
ット)、鋤は多重線(マルチプレット)をあられし、M
SにおけるP+は親ピークをあられす。
実施例1 4−((S )−2−メチルブチルオキシカルボニル)
フェニル4’−(I−メチルへブチルオキシ)ビフェニ
ル−4−カルボキシレート[((R))体][一般式(
I)においてR=C,H,、、−=2、n=0、X=F
1 Z=−Coo−]の合戊: (R)−2−才クタノール130.Og(Iモル)を脱
水したピリジン11に溶解し、5℃に冷却した。ゆるや
かに攪拌しながら、p−)ルエンスルホニルクロライド
190.5g(Iモル)を内温か10℃を越えないよう
に注意しながら、1時間で加えた。0〜5℃で8時間放
置した後、ヘキサン22を加え、析出結晶を炉別し、1
%塩酸、水、次いで飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナ
トリフムで脱水後、溶媒を留去して、(R)−2−オク
チルp−)ルエンスルホネー)239.7gが得られた
(収率84.4%)。次に、4′−ヒドロキシビフェニ
ル−4−カルボンII!21.4g(0,1モル)及び
水酸化カリツム11.2g(0,2モル)をエタノール
350m1と水40−1中に懸濁させ還流温度まで加熱
し、これに(R)−2−オクチルp−トルエンスルホネ
ート31.2g(0,11モル)をエタノール50ts
1に溶解して30分で滴下した。反応系内は徐々に均一
となった1滴下終了後、1時間還流を続けたのち放冷し
、10%塩酸を加えて弱酸性とした。析出結晶を炉別し
、これにベンゼン200alを加え不溶物を除去した。
ベンゼンを留去して得られた粗結晶をヘキサン−酢酸エ
チル混合溶媒から再結晶して、4’−+1−メチルオク
チルオキシ)ビフェニル−4−カルボン酸15.5[1
を得た(収率47.5%)。この絶対配置は(S)一体
と考えられるが、確認されたわけではないので、用いた
原料の絶対配置を用いて((R))体とあられす。この
((R))体の4’−+1−メチルオクチルオキシ)ビ
フェニル−4−カルボン酸13.04g(40ミリモル
)を塩化チオニル30m1、ピリジン1.Omj!とと
もに2時間加熱攪拌し、過剰の塩化チオニルを留去し、
脱水トルエン100walを加え、不溶物を除去後、ト
ルエンを留去して、((R))体の4’−(I−メチル
オクチルオキシ)ビフェニル−4−カルボン酸塩化物1
2.12gを得た(収率88%)。
この酸塩化物1.03g(3,0ミリモル)を塩化メチ
レン10a+j!に溶解し、これに4−ヒドロキシ安息
香酸と(S )−2−メチルブチルアルコールより合成
した(S)−2−メチルブチル4−ヒドロキシベンゾエ
ート0.69g(3,3ミリモル)をピリノン2mβに
溶解して加え、さらに3時間溶媒還流下で反応させた。
酢酸エチル50talを加え、10%塩酸水、飽和炭酸
水素す) +7ウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリツムで脱水した。溶媒を留去後、シ
リカゾルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロ
ホルム−ヘキサン)で精製し、エタノールから再結晶し
て、((R))体の4− ((S )−2−メチルブチ
ルオキシカルボニル)フェニル4’−(I−メチルへブ
チルオキシ)ビフェニル−4−カルホキシレー)1.2
0gを得た(収率80.1%)。
■ −CIl司−)、 δ4.14(dd、 2H,OCI
+□−)、δ1.5〜他のCH2)、δ0,8−1.0
5(m、9H,その他のCH,) I R:1 735、1720. 1610、1270
.1220、1200、1170、1120、1075
、1020、830、770(c功−1)M S :m
/e= 5 1 6 (P”)この化合物の相転移温度
:8本−8A=42.5’C1SA−■=80.5℃、
融点=81℃ 実施例2 3−フルオロ−4−((S )−2−メチルブチルオキ
シカルボニル)フェニル4”−<1−メチルへブチルオ
キシ)ビ7二二ルー4−カルポキシレー)[((R))
体][一般式(I)においてR=C,H,、、功=2、
n=o、χ=F%Z=−COO−]の合成: 実施例1において、(S)−2−メチルブチル4−ヒド
ロキシベンゾエートに換えて、3−フルオロ−4−シア
ノ7エ/−ルより合成した(S)−2−メチルブチル2
−フルオロ−4−ヒドロキシベンゾエートを用いて同様
に反応、精製を行い、表記化合物を得た。
(載 I H,−CI−0−)、δ4.16 (dd、
 2 H,−0−C)I2’)、■]、その他のcH2
)、δ0,8−1.05(m、9H。
その他のCH,) IR:1740.1715.1605.1500.14
30.1280,1250,1190.1025.10
60.1015.965.835.770.715.7
00 (cm−’ )M S :va/e= 534 
(P”)相転移温度:80京−8八=48,5°C,5
A−I=80.5℃、融点=48℃ 実施例1の化合物と比較して、7ツ索の導入により、S
 本−8へ転位点がむしろ上昇され、しかも、その融点
が大きく降下していることがわかる。
実施例3 4’−((S)−2−メチルブチルオキシカルボニル)
ビフェニル−4−イル4〜(I〜メチルへブチルオキシ
)ベンゾエート[((R))体J[一般式(I)におい
てR” Cg H+ *、の=1、n=1、X=HSZ
=−C0O−]の合成: 4−ヒドロキシ安息香pH18,2gを、エタ/−ル3
20+aL水32−及び水酸化カリウム2.2gととも
に、加熱攪拌した。還流下、実施例1で得られた((R
))−2−オクチルp−トルエンスルホネー) 38.
0gを30分で滴下した。さらに1時間加熱を続けたの
ち放冷し、10%塩酸を加えて弱酸性とした。エタノー
ルの大部分を留去した後、酢酸エチルで3回抽出し、あ
わせて飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで脱水し
た。溶媒を留出して得られた組成物をシリカデル力ラム
クロマトグフフイー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン
=1/1)で精製し、さらにヘキサンから再結晶して、
4−(I−メチルへブチルオキシ)安息香酸17.Og
を得た。この絶対配置は(S)本と考えられるが、実施
例1と同様に確認されたわけではないので、用いた原料
の絶対配置から((R))体とあられす。
この4−(I−メチルへブチルオキシ)安息香酸[((
R))体16.1.に塩化チオニル15−、ピリジン0
 、5 mlを加え、2時周加熱攪拌した。過剰の塩化
チオニルを留去し、トルエン50−を加え、不溶物を除
去した後、トルエンを留去し、((R))体の4−(I
−メチルへブチルオキシ)安息香酸塩化物4.30gを
得た このR塩化物1.07.を塩化メチレン10nNに溶解
し、これに4′−ヒドロキシビフェニル−4−カルボン
酸と(S)−2−メチルブチルアルコールより合成した
(S)−2−メチルブチル4′−ヒドメキシビフェニル
ー4−カルボキシレー1.42gをピリジン3−に溶解
して加え、3時間溶媒還流下で反応させた。放冷後、酢
酸エチルを加え、10%塩酸、飽刊炭酸水素ナトl/ウ
ム水、水、飽和食塩水で殉じ洗滌し、無水硫酸す) +
7ウムで脱水した。溶媒留去後シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒クロロホルム−ヘキサン)でM
製し、さらにエタノールから再結晶して、((R))体
の4’−((S)−2−メチルブチルオキシカルボニル
1ビフエニル−4−イル4−(I−メチルブチルオキシ
)ベンゾニー)1.81gを得た。
他のCH2)、δ0,8−1.1(m、9H,その他の
CH,) I R:1725.1610.1520,1430゜1
260.1220,1170.1120,1080.1
010.980,890,855.780、740、7
10、660、620、560(cm”−’ ) M S :@/e= 5 1 6 (P十)旋光度:[
αJD=+0.64 相転移温度:Sc車−N車=2°4°C%N”−I=4
8℃、融、α=35.5℃ 実施例4 4’−1(S)−2−メチルブチルオキシカルボニル)
ビフェニル−4−イル 4−(I−メチルへブチルオキ
シ)ベンゾニー) 1((S ))体]の合成:実施例
3において、((R))−2−オクチルp−)ルエンス
ルホネートに換えて、(S)−2−オクタ7−ルより合
成した(S)−2−オクチル p−トルエンスルホ冬−
Fを用いて、同様に反応、精製を行い、((S))体の
4’−1(S)−2−メチルブチルオキシカルボニル)
ビフェニル−4−イル 4−(I−メチルブチルオキシ
)ベンゾエートを得た0本化合物は実施例3で得られた
化合物のノアステレオマ−である。
他のCH2) IR:1720. 1610.1510,1420゜1
270、 1210. 1170. 1110、107
0、1010.970.850.770.720 、 
695 、 650 、 540(c 論−区)M S
 :m/e= 5 1 6 (P十)旋光度:[l 、
=−2,63 相転移温度:So車−N町急冷下S相合は確認できるが
、結晶化のため転移点の洞定ができなかった)、N本−
I 56,5℃、融点=35,5°C実施例5 4’−1(S )−2−メチルブチルオキシカルボニル
)フェニル 4−イル4−(I−メチルへブチルオキシ
)ベンゾエート[((S))体1[一般式(I)におい
てR” Cs Hl 3 、no ” 1、n=0、X
=HSZ=−Coo−]の合或: 実施例4において、(S)−2−メチルブチル 4′−
ヒドロキシビア二二ルー4−カルボキシレートに換えて
、(S)−2−メチルブチルヒドロキシベンゾエートを
用い、同様に反応、精製を行い、表記化合物を得た。
/C11、。/)、δ4.15(dd、2H,→−C1
12−)、δ1.5〜他のCH2)、δ0.8−1.0
5(m、9H,その他の CH,) I R:1725.1610、1520.1420.1
260、1210、1170. 1120、1060、
1020.980.945.890.850.770,
700,670.620.515(e、−”) M S :m/ e= 440 (P ”)この化合物
は室温で油状であり、水魚下に長時間放置しても結晶化
しなかった。また、ドライアイスで冷却しても液晶相は
確認できなかった。
実施例6 4−((S )−2−メチルブチルオキシ1フエニル4
′−(I−メチルへブチルオキシ)ビフェニル−4−カ
ルホキシレー)[((R))体1E一般式(I)におい
てR= Cs H+ 3、閣=2、n = 0 、X 
= HSZ =  OJの合成: 実施例1において、((S))−2−メチルブチルp−
ヒドロキシベンゾエートに換えて、41(S)−2−メ
チルブチルオキシ)フェノールを用い、同様に反応、精
製を行い、表記化合物を得た。
4.55価、I H,−Cト0− )、δ3.75(d
d、 2 H,−0−C11,)、他のCH,)、δ0
.8〜1..05 (m、9H1その他のCH,) IR:1730、1610、1510、1300.12
90、1250、1200、1080、1040、10
15、875、835、770,730.705.53
0 (cm−’) M S :m/e= 488 (P”)相転移温度二N
本−■=78°C 実施例7 4 ’−t(S )−2−メチルブチルオキシ)ビフェ
ニル−4−イル 4−(I−メチルへブチルオキシ)ベ
ンゾニー)[((R))体1[一般式(I)においてR
= CaHlj、醜=1、n=1、X=H,Z=  O
]の合成:実施例3において、(S)−2−メチルブチ
ル 4′−ヒドロキシビフエニルは4はカルボキシに一
トに換えて、4−(4−(S )−2−メチルブチルオ
キシ)7エ二ル)を用い、同様に反応、精製を行い・表
記化合物を得た。
−C11−0−)、δ3,75(dd、 2H,→−C
11,−)、δ1.5〜他のCH2)、50.8〜1.
05(m、9H,その他のCH,) I R:1 730、1605、1505、1270.
1255、1215、1170、1120、1080、
1005、885、850,815、770 、730
 、700 、650 、5 2 5  (am−’ 
)M S :m/e= 4 8 8 (P十)相転移温
度二N本−I=66.5°C1融点62℃実施例8 4−((S )−2−メチルブチルオキシ)フェニル 
4−(I−メチルへブチルオキシ)ベンゾニー)[((
R))体1[一般式(I)においてR=C,H,、、論
=1、口=O1X=HSZ=−Coo−]の合成:実施
例3において、(S)−2−メチルブチル 4′−ヒド
ロキシビフェニル−4−カルボキシレートに換えて、4
1(S)−2−メチルブチルオキシ)フェノールを用い
、同様に反応、精製を行い、表記化合物を得た。
と4.2〜4.6(鎗、I H,−CI+−0−)、 
δ1.5〜2.0他のCH,)、δ0.8〜1.05(
ml 9H1その他のCHs ) lR:1730,1615.1520.1430.13
20.1260.1200.1170.1120.10
80.1020,950.880.855.830,7
70.700,660.635.5 8 0  、  
5,3 0  (cm−’)M S :m/e= 41
2 (P”)この化合物は室温で油状であり、長時間、
氷点下でtlL置しても結晶化しなかった。また、ドラ
イアイスで冷却して、液晶相は示さなかった。
実施例9 4−i(S)−2−メチルブチル)フェニル 4’−(
I−メチルへブチルオキシ)ビフェニル−4−カルボキ
シレート[((R))体][一般式(I)においてR=
C,H,、、l=2、n=0.X=H,Z=単結合]の
合成: 実施例1において、(S)−2−メチルブチル 4−ヒ
ドロキシベンゾエートに換えて、41(S )−2−メ
チルブチル)7エ7−ルを用い、同様に反応、精製を行
い、表記化合物を得た。
10I]、その他のCHz )、δ0,8〜1.0(+
11,9H1その他のCH,) I R:1735.1605.1535.1510.1
500.1405.1280.1190.1170.1
130.1080.1015.950.880.830
.805.770.720.700.530 (cm−
’) MS:m/e= 472(P”) 相転移温度:S車−N本=40,5°C,N寧−I=6
4℃、融点=79,5°C ’IuLf!L」立 41(S )−2−メチルブチル)フェニル 4’−(
Iメチルへブチルオキシ)ビフェニル−4−カルボキシ
レート・[((S))体」の合成: 実施例9において、原料として用いた(R)−2−オク
チル p−)ルエンスルホネートlこ換えて、(S)−
2−オクチル p−)ルエンスルホネートを用い、同様
に反応、精製を行い、表記化合物を得た。本化合物は実
施例9で得られた化合物のノアステレオマ−である。
7.25(m、6H1その他の芳香族水素)、δ4゜1
5−4.55(m、IH,−CH−0)、δ2゜〜2,
0(+a13H,CH20−およびCHl 沓 δ1,15−1.5(m、IOH,その他のCH2−)
、δ0.8〜1.05(m、9H,その他のCH,)I
 R:1 740、1605、1535、151s  
 1soo、 1275、1190、1170.113
5、1080、1020、945、880.830、7
70、725、700 (c++−’)M S :II
/e= 4 7 2 (P 十)相転移温度:Sc”−
N町急冷下Sc’相は確認で慇るが、結晶化のため転移
点の測定ができなかった)、N本−I=57.5℃、融
点=64℃犬11t−」」− 化合物(I)を用いた光スイツチング素子の作成:実施
例2で得られた((R))体の3−フルオロ−4−((
S)−2−メチルブチルオキシカルボニル)フェニル4
’−11−メチルへブチルオキシ)ビフェニル−4−カ
ルボキシレートを加熱して等方性液体とした。
これを厚さ2.1μ−のスペーサーを介した2枚のプラ
ス透明電極(うち1枚にはポリイミド−ラビング配向処
理を施しである)間に充填し、薄膜セルを作成した。
1分間に5°の割合で徐冷し、SA相を配向させ、48
.5℃以下で均一なSC本和のモノドメインが得られた
このセルに21V、50Hzの矩形波を印加し、その透
過光強度を測定したところ、例えば25℃において42
4μ秒という速い応答が確認できた。
この場合の自発分極の向きはマイナスで、その大きさは
106nc/cm”であり、またチルト角は26.7℃
であった。
m二り針 SC相を示す液晶組成物と化合物(I)とからなるSC
末液晶M成物の調製: 4−デシルオキシフェニル 4−オクチルオキシベンゾ
コート31%(重量%、以”ト同様)、4−オクチルオ
キシフェニル 4−オクチルオキシベンゾコート33%
及び4−オクチルオキシフェニル4−デシルオキシベン
ゾコート36%からなる組成物を調製したところ、相転
移温度は5C−N278℃、N−I=90℃、融点=5
4.5℃であった。
このSC液晶組成物70%と実施例2で得られた((R
))体の3−フルオロ−41(S )−2−メチルブチ
ルオキシカルボニル)フェニル 4’−(I−メチルへ
ブチルオキシ)ビフェニル4−カルホキシレー)30%
からなる液晶組成物をI!1製した。この組成物は61
.5℃以下でSC本和の示し、室温までSC本和の保っ
た。なお、この組成物を室温以下で長時間保ったところ
結晶化し、その融点は45℃であった。また、この組成
物は61.5℃以上でSA相を示し、89℃で等方性液
体相となった。
Xl」[−ユ」− 化合物(I)を含むSC*液晶岨或組成用いた光スイツ
チング素子の作成: 実施例12で得られたSC*液晶組成物を用い、実施例
11と同様にして、厚さ2.3μIの表示用薄膜セルを
作成した。
このセルに23V、50 )−1zの矩形波を印加し、
その透過光強度を測定したところ、例えば25℃で12
3μ秒という非常に速い応答が確認できた。
このときの自発分極は16 、3 nc/ cm”、チ
ルト角は25℃であ“った。
犬1」「−1」− 化合物(I)を含むSC本液晶組成物のピッチ:4−デ
シルオキシフェニル 4−オクチルオキシベンゾニー)
 57.5%、4−オクチルオキシ7エ二ル 4−デシ
ルオキシベンゾコート38.9%及び3−フルオロ−4
−ペンチルオキシフェニルオクチルオキシビフエニル 
4−カルボキシレート3.6%からなるSC液晶組成物
を調製した。
この組成物の相転移温度はSC−SA=7 9℃、SA
−N=87℃、N−1=93℃、融点=93℃であった
このSC[晶組酸物と化合物(I)とからなる下記のS
C本液晶組成物(a)〜(h)を調製し、そのSC本相
合おけるらせんピッチを測定した。
(a)SC組成物72%士実施例1の化合物[4−1(
S)−2−メチルブチルオキシカルボニル)7エ二ル 
4’−(I−メチルへブチルオキシ)と7二二ルー4−
カルホキシレー)((R))体]28%(b)sc組成
酸物3%士実施例2の化合物[3−フルオロ−4 −(
(S )−2−メチルブチルオキシカルボニル)フェニ
ル 4 ’−( 1−メチルへブチルオキシ)ビフェニ
ル−4−カルボキシレート((R))体J27% (c)SC組成物°73%十災施例3の化合物14′−
+(S)−2−メチルブチルオキシカルボニル)とフェ
ニル−4−イル 4−(I−メチルへブチルオキシ)ベ
ンゾコート((R))体]27% (d)SC組成物735士実施例4の化合物(4’1(
S)−2−メチルブチルオキシカルボニル)ビフェニル
−4−イル 4−(I−メチルへブチルオキシ)ベンゾ
エート((S))体]27% (e)80組成物73%十実施例6の化合物[4−+(
S)−2−メチルブチルオキシ)フェニル4’−(Iメ
チルへブチルオキシビアユニルー4ーカルボキシレート
((R))体]27% (f)SC組成物72%士実施例7の化合物[4′1(
S)−2−メチルブチルオキシ)ビフェニル−4−イル
 4−(I−メチルへブチルオキシ)ベンゾエート((
 R )) 体[2 8% (g)SC組成物72%士実施例9の化合物[4−i(
S)−2−メチルブチル)フェニル 4 ’−( 1−
メチルへブチルオキシ)ビフェニル−4−カルホキシレ
ー ト((R)) 体]2 8% (h)sc岨我物7り%十実施例10の化合物[41(
S)−2−メチルブチル)フェニル 4’−(I−メチ
ルへブチルオキシ)ビフェニル−4−カルホキシレ ー
 ト ((S )ン体]2 8 %(a)、(b)、(
c)及V (g)のSez,W酸物では、そのピッチは
非常に小さく測定できなかったが、(d)のSC本組成
物では約2μm. (e)及び(f)のSC本組成物で
は約4μm, (h)のSC本組成物では約6μ国であ
った。このことから、実施例1、実施例2、実施例3及
V実施例9の化合物では2つのカイフル基によるらせん
の捩れの向きが吟しく、実施例4、実施例6、実施例7
及び実施例10の化合物では捩れの向きが逆で、捩り力
が相殺されピッチが大きくなっていることがわかる。
なお、(e)および(g)のSC本組成物を用い、実施
例13と同様のセルを作成し、その自発分極を測定した
ところ、′l″c−T=17”における値は(e)が1
 3 、 6 nc/ cm”で(g)が1 5 、 
7 nc/ cm2であって大きな差はみとめられず、
らせんピッチを変化させても自発分極にはほとんど影響
のないことがわかる。
特許出願人 大日本インキ化学工業株式会社手続補正書 昭和62年4月 8日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・( I ) (式中、Rは炭素数2〜16のアルキル基をあらわし、
    mは1または2の整数をあらわしnは0または1の整数
    をあらわし、Xは水素、フッ素または塩素原子をあらわ
    し、Zは連結基であって、−COO−、−O−、▲数式
    、化学式、表等があります▼あるいは単結合をあらわし
    、2MBは(S)−2−メチルブチル基をあらわし、*
    は(R)または(S)配置の不斉炭素であることをあら
    わす。) で示される液晶性化合物。 2、一般式( I )においてRが炭素数2〜6のアルキ
    ル鎖である特許請求の範囲第1項記載の化合物。 3、一般式( I )において▲数式、化学式、表等があ
    ります▼基に由 来するらせんの捩れ方向と−Z−2MB基に由来するら
    せんの捩れ方向とが相反するところの特許請求の範囲第
    1項記載または第2項記載の液晶化合物。 4、特許請求の範囲第1項記載の一般式( I )であら
    わされる化合物の少くとも1種を含む液晶組成物。 5、カイラルスメクチック相を示す特許請求の範囲第4
    項記載の液晶組成物。 6、スイクチックC相を示す液晶化合物または組成物に
    特許請求の範囲第1項記載の一般式( I )であらわさ
    れる化合物の少くとも1種を混合して成るカイラルスメ
    チック液晶組成物。 7、スメチックC相を示す液晶化合物に特許請求の範囲
    第3項記載の化合物の少くとも1種を混合して成るカイ
    ラルスメチック液晶化合物。 8、特許請求の範囲第1項記載の一般式( I )であら
    わされる化合物の少くとも1種を構成要素とする液晶光
    スイッチング素子。
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