JPS63230656A - 光学活性液晶化合物と組成物 - Google Patents

光学活性液晶化合物と組成物

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JPS63230656A
JPS63230656A JP6367187A JP6367187A JPS63230656A JP S63230656 A JPS63230656 A JP S63230656A JP 6367187 A JP6367187 A JP 6367187A JP 6367187 A JP6367187 A JP 6367187A JP S63230656 A JPS63230656 A JP S63230656A
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Sadao Takehara
貞夫 竹原
Tadao Shoji
東海林 忠生
Masashi Osawa
大沢 政志
Noburu Fujisawa
宣 藤沢
Hiroshi Ogawa
洋 小川
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Kawamura Institute of Chemical Research
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は液晶化合物及び液晶組成物に関するもので、特
に強誘電性を有する液晶材料を提供するものであり、従
来の液晶材料と比較して、特に応答性、メモリー性にす
ぐれた液晶表示素子への利用可能性を有する液晶材料を
提供するものである。
〈従来技術〉 液晶表示素子は、その低電圧作動性、低消費電力性、薄
型表示が可能なこと、受光型であるため明るい場所でも
使用でき、目が疲れないことなどの多くのすぐれた特徴
を有しているため、現在では各種の表示素子として、広
く用いられている。
現在のところ、表示方式としては、!rwist@dN
@matia(TN)型と呼ばれるものが最も一般的で
ある。このTN型表示方式はネマチ、り液晶を用いるも
のであるが、これにおいては、前記のすぐれた特徴をす
べて有する反面、CRTt−はじめとする他の発光型表
示方式と比較すると、その応答が非常に遅いという欠点
があった。また印加した電場を切ったときには、もとの
状態にもどるため表示の記憶(メモリー効果)が得られ
なかった。これらのために、高速応答や、時分割作動が
必要な光シャ、ター、プリンターヘッド、テレビ等への
動画面への応用には種々の制約を受は適したものである
とは言えなかった〇 液晶表示素子としてはTN型以外にもゲスト−ホス) 
(GH)型、複屈折制御(ECB )型、相転移(PC
)型、熱効果型等が研究開発されており・それぞれ特徴
を有しているが、その応答性においては、いずれもTN
型と比べて特に改善がなされたものとは言えなかった。
これらに対し、高速応答が得られる液晶表示方式として
二周波駆動型と呼ばれるものが開発されており、その応
答性においては、かなりの改善がなされたが、それでも
充分満足できるものとは言えず、また、その作動回路が
複雑になpすぎるなどの欠点を有していた。このため、
さらに応答性にすぐれた新しい液晶表示方式の開発が試
みられてきた。
この目的に沿ったものとして、最近、強誘電性液晶が発
表されたo (R,Mayvr @t al : J。
Physique 36  L69(I975))  
この強誘電性液晶を利用した表示素子は、従来の液晶表
示と比較して100〜1000倍という高速応答と、双
安定性によりもたらされるメモリー効果を有することが
指摘され(N、A、C1ark、 S、T、Lag@r
wall : ApplPhys、 L@tt : 3
6 899(I980))、テレビ等の動画面や高速光
シャッタープリンターヘッド、コンビ、−タ一端末など
他方面の表示素子への応用が期待できるものである。
強誘電性液晶は、液晶相としてはチルト系のカイラルス
メクチック相に属するものであるが、その中でも、実用
的に望ましいものは、最も粘度の低いカイラルスメクチ
ックC(以下SC*と省略する)相と呼ばれるものであ
る。
SC0相を示す液晶化合物はこれまでにも検討されてき
てお9、既に数多くの化合物が合成されている。しかし
ながら、これらのSC*化合物は単独では強誘電性液晶
表示素子として用いるための以下の条件、即ち(イ)室
温を含む広い温度範囲で強誘電性を示すこと、(ロ)長
いらせん2.チを示すこと、(ハ)適当なチルト角を持
つこと、(ニ)自発分極が大きい値であること、(ホ)
粘性が小さいこと、(へ)上記(ニ)および(ホ)の結
果として高速の応答性を示すこと、を満足するものは知
られておらず、sc”液晶組成物として用いる必要があ
る。
SC*液晶組成物を得るには2通シの方法があり、一つ
はSC”相を示す化合物の複数を混合する方法であり、
他の方法はカイラルでないSC相を示す液晶化合物又は
組成物罠カイラルな液晶化合物を添加する方法である。
前者の方法では、広い温度範囲や強い自発分極を得るの
は容易である。しかしながら、SC*相を有する化合物
は分子内、特に側鎖中に不斉炭素を有しており、゛枝分
れ基く主にメチル基である)が存在する。この枝分れ基
が液晶分子の中心核(コア)部分及びカルがニル基等の
永久双極子に近い程、液晶の自発分極は大きくなるが、
同時に液晶の粘性も高められる傾向がある。そのため、
液晶の自発分極を高めても、特に低温域における粘性の
増加が大きく、室温付近において200μsec以下の
高速応答を得るのは容易ではない。
後者の方法では、添加するカイラルな液晶化合物の量に
もよるが、母体とするSC液晶には自発分極が存在しな
いため、組成物としての自発分極があまり大きいものは
得られにくい。しかしながら、母体のSC組成物中の液
晶化合物には枝分れ基の存在が不必要であるため、その
粘性は非常に小さいものが得られる。そのため、カイラ
ルな液晶化合物を添加し、sc”液晶゛として、自発分
極を与えることによって、高速応答を得ることも容易で
あり、現在では後者の方法が主流となpつつある。
SC液晶組成物に添加するカイラルな液晶性化合物とし
ては、単独では特にS00相を示す必要はなく、また液
晶相を示すことも必ずしも必要ではないが、組成物の温
度範囲を狭くしないためには液晶相、特にSC*相を示
すことが望ましい。また、組成物の自発分極をなるべく
大きくするためKも、大きい自発分極を示しうるような
分子構造、即ち、カイラル基の不斉炭素が中心核(コア
)にできるだけ近く、かつカルビニル基等の永久双極子
にできるだけ近い必要があるが、このような構造のもの
では、その液晶相に対する捩9カが大きいため、らせん
の出現するSC*相においてはピッチが短くなりすぎ、
その配向性に悪影響を与え、またセル厚を大きくしにく
いなどの問題が生じた。従って・その添加−Ikt−制
限するか、あるいは捩れの方向の逆のカイラル化合物を
加えてSCI液晶組成物のピッチを調整する必要があっ
た。との場合、捩れ方向の逆のカイラル化合物の自発分
極の方向も逆向きであるならば組成物の自発分極が相殺
されて小さくなるなど、そのピッチ調整には面倒な問題
が多かっ九。そのため、大きな自発分極を有しながら、
そのピッチが大きく且つできるだけ自身でS00相を示
すような、カイラルな液晶化合物が望まれていた。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明の目的は、大きな自発分極を有しながら、ピッチ
が充分に大きく、シかも、多くの場合、それ自身sc”
相を有し、単独、もしくは混合によって室温を含むよう
な広い温度範囲でS00相を示し高速応答が可能である
ような新規なカイラルな液晶化合物を提供すること、お
よびそのカイラルな液晶化合物とSC相を示す液晶化合
物または液晶組成物から高速応答の可能なSC*液晶組
成物を調製すること、また、そのような組成物を提供す
ること、さらには、これらのSC*液晶化合物および組
成物を用いて応答の速い光表示素子を提供することにあ
る。
く問題を解決するための手段〉 本発明におけるカイラルな液晶化合物は、次の一般式(
I)であらわされるような、分子内の2つの不斉炭素を
有するエステル化合物であることを特徴としている。
・・・・・・ (り 上式において、Rは炭素数2〜16のアルキル基をあら
れし、より好ましくは炭素数2〜6のアルキル基をあら
れし、m N nはそれぞれ1tたは2の整数をあられ
し、XはO〜6の整数、より好ましくはO″!tたは1
の整数をあられし、*はその炭素が(R)まえは(S)
配置の不斉炭素であることを、**はその炭素が(S)
配置の不斉炭素であることをあられしている。
ま九本発明における液晶組成物とは、一般式(I)であ
らわされる化合物(以下に化合物(I)と略称する)の
複数からなるか、化合物(I)の1程またはそれ以上と
化合物(D以外の液晶化合物または液晶組成物、特に好
ましくは主成分としてSC相を示す枝分れのない液晶化
合物からなる液晶組成物とからなる液晶組成物である。
化合物(I)は、一般式 (式中、Rs nl % *は前記と同様である)であ
らわされるカル?ン酸を塩化チオニル等の塩累化剤で酸
塩化物とし、これと一般式 (式中、n%x1**は前記と同様である)であらわさ
れる光学活性の7.ノール肪導体とをピリジン等の塩基
性物質存在下に反応させることによって、容易に得るこ
とができる。
カルがン酸(II)は、4−ヒドロキシ安息香酸(m 
= 1の場合)あるいは4′−ヒドロキシビフェニル−
4−カルがン酸(m = 2の場合)あるいはこれらの
低級アルキルエステルと光学活性アルコとを塩基性条件
下で反応させ、エステルを用いた場合には加水分解した
後酸処理を行なうことKより得ることができる。
また光学活性フェノール誘導体(II)は以下のように
して合成できる。
即チ、ハイドロキノン(n=1の場合)またはビフェノ
ール(n = 2の場合)と、一般式(IV)であらわ
される酸塩化物とをピリジン等の塩基性物質の存在下反
応させて得ることができる。
ここで酸塩化物(■)は(S) −2−メチルブタノー
ルから既知の方法により容易に導くことができる。例え
ば、x=Oの場合には(S) −2−メチルブタノール
を直接酸化した後、塩化チオニル等で処理することによ
り 、x ” 1の場合には(S) −2−メチルツタ
ノールを臭素化して、(S) −2−メチルブチルプロ
ミドとし、マグネシウムでグリニヤール化合物とし、二
酸化炭素と反応させて、(S) −3−メチル吉草酸と
した後、塩化チオニルで処理するととくよジ得ることが
できる。
化合物(I) Kおける構造的な最も大きな特徴は、分
子内に2つの不斉炭素を有することにある。−(S) 
−2−メチルツタルアルコールに由来するものであって
、その立体配置は常K (8)であり、他に由来するも
のであって、その立体配置は(S)または(R)である
合、成性で示したよう罠、光学活性アルコールカルーン
散またはそのエステルと反応させて、カイラル基を導入
しているが、第1段階(トシル化)では立体配置は保持
されているとみなされる@第2段階は光学活性中心にお
ける反応であるが、一般には、このように塩基性条件下
におけるアルコラードとトシレートとの反応は立体配置
が逆転するとされている。しかしながら、反応後の立体
配置については直接決定できたわけではないので、以下
においては原料として用いた光学活性アルコ−CH。
ルR−CH−OHの立体配置を示すことくより、化合物
CH。
(I) KおけるR−CH−0−基の絶対配置を示すこ
ととする。即ち、例えば(8) −2−オクタツールか
ら導かれた場合((S ))とあられし、(R) −2
−オクタツールから導かれた場合((R))とあられし
、2−メチルツチル基に由来するカイラル基の場合の(
S)−とは区別して用いる。実際は、((S ))は(
R)、((R))は(S)をあられしている可能性が大
きい。
化合物(I)の物性面における最も大きな特徴は、非常
に大きな自発分極を有しながら、そのピッチがかなり大
きなものが得られること圧ある0既K。
不斉炭素がエーテル結合によりベンゼン環に直結した液
晶化合物の中では大きい自発分極をもつものが知られて
おり、例えば れる化合物では89 nCA−の値が報告されている(
特開昭61−43 )。
しかし、これらの化合物は、それ自体強い捩p力を有し
ているため、そのSC0相におけるピッチは非常に小さ
く、また組成物として用いる際にも捩りの方向の逆のも
のを相当量加えるなどして、そのピッチを大きく調整す
る必要があった。一方、(S) −2−メチルブタノー
ルに由来する知られているが(fF願昭61−1801
4.同61−78178など)、これらの自発分極は最
も大きいx = Oのタイプのものでも約10〜15 
nC/l−であってX≧1のものではそれ以下である。
本発明者らは、このようなカイラル基 は、不斉炭素がエーテル結合によすベンゼン環に直結し
た化合物の捩シカと比較するとその自発分極はどの差は
ないこと圧着目し、同一分子中にこれら両方の光学活性
基を有する液晶化合物においては、大きな自発分極を持
ちながら、捩りカは相殺されて小さくなり、ピッチの大
きなものが得られるのではないかと考え、本発明に至っ
たものである。
実際に、化合物(I)においては約100 nC,/m
”もの大きな自発分極を有しながら、カイラル基を含ま
ないSC液晶に約30慢添加して得られるSC*液晶組
成物において、そのらせんピッチは10μm以上と、調
整をほとんど必要としないものが得られる。
向は、Xが0.2.4等の偶数である場合には左巻き、
1,3.5等の奇数である場合らは右巻きであることが
知られている。
(S)体の2級光学活性アルコールに由来する((S 
))体の場合、左巻き、((R))体では右巻きである
ことが知られている。
従って本化合物(I)において、Xが奇数の場合は((
S ))体、Xが偶数の場合((R))体が、互いにら
せんの捩シカを打ち消しあった好ましい組みあわせであ
る。
両方の光学活性基に由来する自発分極の向きKついては
、必ずしも、らせんの捩りの向きと等しいわけではなく
、らせん捩り力が相殺されて大きくなっている場合にお
いても、その自発分極は逆に加算されて大きくなる場合
もあり、また減少す発分極と比較すると非常に小さく、
例えばx = 0の場合で1桁程度小さく、x≧1の場
合では2桁程匿あるいはそれ以下であるために、化合物
(I)においては常に大きな自発分極を持ちうろことに
なる。
きについては、よく知られている強誘電性液晶である(
S) −2−メチルデチルp−デシルオキシペンジリr
ンアミノシンナメー) (DOBAMBC)の向きt−
eとするとき、例えばx = Oの場合ではeであCH
3 ることか知られでいる。一方、R−CH−0−基に由来
する自発分極の向きは((R))型ではe・((S )
)型ではeである。従ってx = 0の場合では((R
)型のされ大きくなり、かつ前記捩り力は相殺しあって
ピッチは大きくなるという非常に好ましい化合物を得る
ことができる。こうしたことはこれまでには予測されて
いなかっ九ことである。
一般く液晶分子の側鎖に分校基金導入すれば、その液晶
性を低め、その相転移温度は低下する傾向にある。化合
物(I) においては両方の側鎖に分校メチル基が存在
するため、その相転移温度は低く、例えば311型にお
いても透明点は80’〜1000前後にすぎず、強誘電
性を示すS00相もモノトロピックでしかあられれない
か、あるいは全く示さないものもある。しかしながら、
化合物(I)は、分枝鎖をもたないSC液晶化合物ある
いは組成物と混合してSC*液晶として用いるのがより
効果的であり、実用上はさほど問題とはならない。
カイラルな化合物とSC液晶化合物またはSC液晶組成
物から、sc”液晶組成物を調製する際に、カイラル化
合物にSC0液晶性が廃<ない場合にはその組成物にお
けるSC*相の温度範囲を狭くする傾向がみられるが、
化合物(I)は、SC0相を示すものが多く、また単独
ではSC”相を示さないもので4混合等によって得られ
る過冷却状態ではSC8相を示しうるようなSC0性を
有する場合が多いため1その温度範囲をあまり狭くする
ことはない。
さて化合物(I)の単独、または複数と混合して用いる
SC液晶化合物または組成物としては、例えば2環型で
は以下に示すようなフェニルベンゾエート系化合物(A
)やピリミジン系化合物(B)などをあけることができ
る。またそのSC相の温度、範囲を高温域に拡大するに
は3環型の化合物(C)・(D)などを用いることがで
きる。
A : ’(R,、R2は直鎖のアルキル基、アルコキシ基、ア
ルキルカルlニルオキシ基、アルコキシカルがニル基、
アルコキシカル−ニルオキシ基のいずれかをあられし、
同一であっても異っていてもよい。) B : (Rs 、Raは直鎖のアルキル基、アルコキシ基をあ
られし、同一であっても異っていてもよい。) C: (R3s R4は前記と同様であり、m + n = 
3である。) D : (R,、R4は前記と同様でY1% Y2はそれぞこれ
らは単独でも用いることができるが、2枚分以上の組成
物として用いる方がより広い温度範囲が得られるため好
都合である。また、(A)〜(D)以外でも、側鎖のア
ルキル基が直鎖であって、SC相を示すものは同様に用
いることができる。また、(A)〜(D)以外の化合物
であって、それ自身SC相を示さなくとも、粘性の小さ
な液晶性化合物であれば、組成物の粘度低下のため少量
加えることも、速い応答速度を得るためには有効な方法
である。
さて、SC液晶組成物に化合物(I)を10〜3096
程度添加して得られるS00液晶組成物!においては、
そのらせんピッチは捩れの向きが相殺された場合5〜1
5μm程度のものが得られる。
表示素子として用いる場合、配向させ1らせんをほどい
た状態とする必要があるが、5〜6μmあるいはそれ以
上の厚いセルで、この状態にするためには、さらに大き
いピッチが必要とされる場合もある。このピッチ調整の
ための化合物としては化合物(I)と捩フの向きが逆で
あって、かつ自発分極の向きが同一であるか、もしくは
自発分極の向きが逆であっても数nC/WI”以下の小
さいものであれば用いることができる。ピッチ調整用化
合物の量は、化合物(I)において、らせんの捩れが相
殺されている場合には少量で充分であフ、らせんの捩れ
が加算されている場合には相当量必要である。
さて、得られた液晶化合物あるいは組成物は、2枚の透
明な電極板の間に、均一な厚さく1μm〜20μm程度
)の薄膜とするととくより、液晶表示用セルとして使用
することができる。
表示用セル中においては、液晶の分子は分子長軸が電極
面だ平行な、いわゆるホモジニアスの、かつ向きの均一
な配向をとったモノドメインである必要がある。このた
めに電極板の表面にラビング、蒸着等による配向処理を
施すか、あるいは電場、または磁場を印加するか、ある
いは温度勾配をもたせるか、あるいはこれらの手段の複
数を併用した状態で、等方性液体相から、液晶相まで除
徐に冷却して、配向させる方向が一般に採用されている
。本発明における化合物あるいは組成物においてもこの
ような方法によって均一に配向した七ノドメインのセル
を得ることができる〇〈発明の効果〉 本発明の概要は以上の如きものであるが、本発明におけ
る化合物(I)は単独もしくは混合によシSC*液晶組
成物とした場合において、従来知られているエステル系
強誘電性液晶化合物と比しても大きい自発分極を有して
おり、またらせんピッチも、SC液晶化合物または組成
物に添加してS00液晶組成物として用いる際には、ピ
ッチ調整を必要としないか、あるいは極めて容易である
また、化合物(I)は、後述する実施例にも示されるご
とく、工業的にも容易に製造でき、それ自体無色であっ
て、光、水分、熱等に対する化学的安定性に優れるもの
であり、非常に実用的である。
更に1本発明における強誘電性液晶化合物及び組成物は
応答速度が従来のネマチ、り液晶の100倍以上と極め
て大きく、表示用光スイツチング素子として極めて有望
である。
〈実施例〉 以下に実施例をあげて本・発明を具体的に説明するが1
勿論、本発明の主旨および適用範囲は、これらの実施例
によって制限されるものではない。
尚、液晶相及び相転移温度の測定は、温度調節ステージ
を備えた偏光顕微鏡及び示差走査熱量計(DSC)を併
用して行ったが、転移温度は、その試料の純度あるいは
測定条件によって若干変動するものである。なお、温度
は℃を意味する。
また、生成物の化学構造は、・核磁気共鳴スペクトル(
NMR) 、赤外吸収スペクトル(IR)及び質量ス(
クトル(MS )により確認された。
なお、NMRデータにおけるBは1重線(シングレット
)、dは2重線(ダブレット)、tは3重線(トリプレ
、))、ddは2重線(ダブルダブレット)、mは多重
線(マルチプレット)をあられし、MSKおけるP4は
親ピークをあられす。
実施例1 4− ((S) −2−メチルブタノイルオキシ)フェ
ニル4” (I−メチルへブチルオキシ)ビフェニル−
4−カルがキシレー) (((R))体)の合成(R)
 −2−オクタツール130.0#(Iモル)tl−脱
水したピリジン11に溶解し、5℃に冷却した。
ゆるやかに攪拌しながら、p−トルエンスルホニルクロ
ライド190.5g(Iモル)を内温か10℃を越えな
いように注意しながら、1時間で加えた。
0〜5℃で8時間放置した後、ヘキサン2jを加え、析
出結晶t−F別し、1tlI塩醸、水、次いで飽和食塩
水で洗浄した。無水硫散ナトリウムで脱水後、溶媒を留
去して、(R) −2−オクチルp−)ルエンスルホネ
ー)239.7#が得られた(収率84.4%)。次に
、4′−ヒドロキシビフェニル−4−カルがン酸z1.
4N(0,1モル)及び水酸化カリウム11.2F(0
,2モル)f:エタノール350dと水40iu中に懸
濁させ還流温度まで加熱し、これに(R) −2−オク
チ/I/p−)ルエンスルホネ−4a1.z11(0,
11モル>1工タノールsomに溶解して30分で滴下
した。反応系内は徐々に均一となった。滴下終了後、I
Bi’F間還流を続けたのち放冷し、10係塩酸を加え
て弱酸性とした。
析出結晶tF別し、これにベンゼン200117?加え
不溶物を除去し九〇ベンゼンを留去して得られた粗結晶
をヘキサン−酢酸エチル混合溶媒から再結晶して、4’
−[1−メチルオクチルオキシ)ビフェニル−4−カル
ボン酸15.5gを得た(収率47、5 % )。この
絶対配置は(S)一体と考えられるが、確認されたわけ
ではないので、用いた原料の絶対配置を用いて((R)
)体とあられす。この([R)体の4’−(I−メチル
オクチルオキシ)ビフェニル−4−カルゲン酸13.0
4jl (40ミリモル)を塩化チオニル30il/、
ピリジン1.0 mlとともに2時間加熱攪拌し、過剰
の塩化チオニルを留去し、脱水トルエン1001dt−
加え、不溶物を除去後、トルエンを留去して、((R)
)体の4’−(I−メチルオクチルオキシ)ビフェニル
−4−カル?ン酸塩化物12.1219を得た(収率8
81)。
この酸塩化物1.99.9 (5,8ミIJモル)ヲ壇
化メチレン25mに溶解し、これにハイドロキノンと(
S) −2−メチル酪酸塩化物より合成した4−ヒドロ
キシフェニル (S) −2−メチルツタネート1.2
3N(5,8ミリモル)をピリジン51111に溶解し
て加え、さらに3時間溶媒還流下反応させた。
エーテル100dを加え、10%塩酸水、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液1水、飽和食塩水で頴次洗滌し、無水
硫酸ナトリウムで脱水した。
溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(
展開溶媒:クロロホルム−ヘキサン混合系)で精製し、
さらにエタノールから再結晶して((R))体の4−(
(S)−2−メチルツタノイルオキシ)フェニル4’−
(I−メチルヘゲチルオキシ)ビフェニル−4−カルが
キシレート 1.66.9を得た(収率58慢)。
この化合物のスペクトルデータは表2にまとめて記載す
る。
この化合物の相転移温度 SC”−N”ニア2°(sc
”相はモノトロピ、り)  N”−I:86@融点81
@またとの化合物を均一配向させた薄膜セルとしその自
発分極を測定したところ、52℃において100 nC
/c−の大きな値を示した。単独でのらせんピッチは6
7℃において1.2μmであり、向きは右巻きである。
実施例2 4’−((S) −2−メチルブタノイルオキシ)ビフ
ェニル−4−イル4−(I−メチルへグチルオキシ)ベ
ンゾエート(((R))体)の合成実施例Iにおいて、
4′−ヒドロキシビフェニル−4−カルがン酸に換えて
、4−ヒドロキシ安息香酸を、また4−ヒドロキシフェ
ニル(S) −2−メチルツタネートに換えて、4.4
’−ビフェノールと(S) −2−メチル酪酸塩化物よ
り合成した4′−ヒドロキシビフ、エル−4−イル (
S) −2−メチルブタネートを用いて同様の操作を行
い表記化合物を得た。スペクトルデータは表2相転移温
度は表IKまとめて記す。(以下間IR) 実施例3〜6 同様にして4’−((S) −2−メチルツタノイルオ
キシ)ビフェニル−4−イ/L/ 4−(I−メチルへ
ブチルオキシ)ベンゾニー) (((S))体)(実施
例3) 4− ((S) −3−メチルペンタノイルオキシ)フ
ェニル 4’−(I−メチルへブチルオキシ)ビフェニ
ル−4−カルがキシレート(((8))体)(実施例4
) 4− ((S) −3−メチルペンタノイルオキシ)フ
ェニル 4’−(I−メチルへブチルオキシ)ビフェニ
ル−4−カルがキシレート(((R))体)(実施例5
) 4’−((8) −3−メチルペンタノイルオキシ)ピ
フェニル−4−イル4−(I−メチルへグチルオキシ)
ベンゾニー) (((S))体)(実施例6)の各化合
物を得た。
相転移温度は表11スペクトルr−夕は表2に示す。
実施例7 化合物(I)を含むsc”液晶組成物を用いた光スイツ
チング素子の作成 2−(4−ノニルオキシ)フェニル−5−オクチルピリ
ミジン40wt4.2−(4−ノニルオキシ)フェニル
−5−へグチルピリミジン40weIj14−オクチル
オキシフェニル 4−デシルオキシベンゾニー)20w
%から、SC液晶組成物を調製したところ、その相転移
点は以下の通りであった(w%は重量)母−セントをあ
られしている)。
SC8SA←→N←→I   m、p、28゜この組成
物70w%と実施例1で得られた((R))体の4− 
((S) −2−メチルツタノイルオキシ)フェニル4
’−(I−メチルへグチルオキシ)ビフェニル−4−カ
ルがキシレー)30w%からsc”g晶組成物を調製し
た。
この組成物は等方性液体相を冷却すると68@でN0相
に、55”t’sA相に、536でsCI 相に転移し
、そのtま0℃までSC*相を保った。また、低温で長
時間放置したところ結晶し、そのm、p、は25.5’
であった。
この組成物を加熱して等方性液体相とし、これを厚さ2
.0μmのスペーサーを介した2枚のガラス透明電極(
うち1枚にはポリイミド−ラビング配向処理を施しであ
る)間に充填し、薄膜セルを作成した。これを1分間に
5°の割合で徐々に冷却しN*相SSA相を配向させ、
53″以下で均一なsc”相のモノドメインを得た。
このセルに±IOV、50Hzの矩形波を印加し、その
透過光強度を測定したところ、例えば41@で54μ秒
、27@で107μ秒という速い応答が確認できた0こ
れにより高速応答性の光スイツチング表示素子が得られ
たことになる。 − この組成物の自発分極は9.3 nC/m” (41°
)、11.5 n07cm” (27@) 、またその
チルト角は23.3゜(41°)、26.3@(27”
)であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・( I
    ) (式中、Rは炭素数2〜16のアルキル基をあらわし、
    m、nはそれぞれ1または2の整数をあらわし、xは0
    から5までの整数をあらわす。*は(R)または(S)
    配置の不斉炭素であることをあらわし、**は(S)配
    置の不斉炭素であることをあらわす) で示される液晶化合物。 2、一般式( I )において、Rが炭素数2〜6のアル
    キル基、xが0または1の整数である特許請求の範囲第
    1項記載の化合物。 3、一般式( I )において、▲数式、化学式、表等が
    あります▼基に由来する液晶のらせんの捩れ方向と、▲
    数式、化学式、表等があります▼ 基に由来する液晶のらせんの捩れ方向とが相反するとこ
    ろの特許請求の範囲第1項または第2項記載の液晶化合
    物。 4、特許請求の範囲第1項または第2項記載の一般式(
    I )であらわされる化合物の少くとも1種を含む液晶
    組成物。 5、カイラルスメクチック相を示す特許請求の範囲第4
    項記載の液晶組成物。 6、スメクチックC相を示す液晶化合物または組成物に
    特許請求の範囲第1項または第2項記載の一般式( I
    )であらわされる化合物の少くとも1種を混合して成る
    カイラルスメクチックC液晶組成物。 7、スメクチックC相を示す液晶化合物に特許請求の範
    囲第3項記載の化合物の少くとも1種を混合して成るカ
    イラルスメクチック液晶化合物。 8、特許請求の範囲第1項または第2項記載の一般式(
    I )であらわされる化合物の少くとも1種を構成要素
    とする液晶光スイッチング素子。
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