JPH0351682B2 - - Google Patents

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JPH0351682B2
JPH0351682B2 JP56149478A JP14947881A JPH0351682B2 JP H0351682 B2 JPH0351682 B2 JP H0351682B2 JP 56149478 A JP56149478 A JP 56149478A JP 14947881 A JP14947881 A JP 14947881A JP H0351682 B2 JPH0351682 B2 JP H0351682B2
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JP
Japan
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ether
group
phenoxybenzyl
methylpropyl
fluorobenzyl
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JP56149478A
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JPS5852202A (ja
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Masatoshi Gohara
Takatoshi Udagawa
Takamitsu Imai
Takeshi Imakita
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Publication of JPH0351682B2 publication Critical patent/JPH0351682B2/ja
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【発明の詳細な説明】
本発明は、新規化合物である下記の一般式 〔式中、Arは非置換または低級アルキル置換
ナフチル基、または非置換またはハロゲン原子、
低級アルキル基、低級ハロアルキル基、低級アル
コキシ基、低級ハロアルコキシ基、低級アルキル
チオ基、シアノ基、ニトロ基もしくはメチレンジ
オキシ基で置換されたフエニル基を、R1はメチ
ル基を、R2はメチル基またはエチル基を、R3
水素原子またはフツ素原子を、R4は水素原子、
ハロゲン原子、炭素数1ないし2の低級アルキル
基または炭素数1ないし2の低級アルコキシ基を
それぞれ表わす。Xは、酸素原子または硫黄原子
を表わす。〕 で表わされる2−アリールエチルエーテルまたは
チオエーテル誘導体の1種または2種以上と1,
1−ビス(p−クロロフエニル)−2,2,2−
トリクロロエタノール〔ケルセン〕とを含有して
なる殺虫および殺ダニ剤組成物に関するものであ
る。 これまで、農園芸用、防疫用の殺虫殺ダニ剤と
して各種の薬剤が開発され、農園芸用には主にカ
ーバメート系と有機リン系の薬剤が、防疫用には
主としてピレスロイド系と有機リン系の薬剤が使
用されてきた。 しかしながら、これらの殺虫殺ダニ剤は、速効
性、浸透移行性、ガス効果など、すぐれた特性を
もつものがあるが、殺虫スペクトル、残効性、魚
毒性、人畜毒性などの点ですべてに満足いくもの
ではない。更に、これらの薬剤が長年にわたつて
使用された結果、これらの殺虫剤に対して、強い
抵抗性を示す害虫が各地に出現してきた。水稲害
虫のウンカ・ヨコバイ類、野菜害虫のコナガ、衛
生害虫であるイエバエ、各種作物に害を与えるハ
ダニ類などは特に薬剤抵抗性の発達が著しく、こ
れらの害虫に対しては、上記の有機リン系殺虫
剤、カーバメート系殺虫剤は実用性を失ないつつ
ある。更に、これらの薬剤を多量に田畑に投入す
ることによる、土壌、河川などの環境汚染も問題
となり、低薬量での防除が強く望まれている。 本発明の前記一般式〔〕で表わされる新規化
合物は、これらの要求を満たす条件を備え、単独
でも殺虫・殺ダニ活性を有するが、本発明者らは
さらに、これらの化合物の実際場面でのすぐれた
防除効果と、使用量の減少のために種々の研究を
重ねた結果、一般式〔〕で示される化合物と、
1,1−ビス(p−クロロフエニル)−2,2,
2−トリクロロエタノール〔ケルセン〕とを混合
施用することにより、単独で施用する場合に比較
して、殺虫スペクトルが拡がり、殺虫活性が相乗
的に強化されることを見い出して本発明を完成し
た。 本発明の前記一般式〔〕に含まれる化合物の
代表例をその物性とともに下記の第1表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 一般式〔〕で表わされる化合物は新規化合物
であり、その合成例を示すと以下のごとくであ
る。一般式〔〕で表わされる化合物は一般式
〔〕 で表わされる化合物を一般式〔〕 (これらの式中、Ar、R1、R2、R3、R4はそれ
ぞれ前記の意味を表わし、基Aおよび基Bはその
一方の基がハロゲン原子を表わし、他方の基がX
−M基(この式でXは前記の意味を表わし、Mは
水素原子、アルカリ金属原子またはアルカリ土類
金属原子を表わす)を表わすか、または共にヒド
ロキシル基を表わす〕で表わされる化合物と反応
させることによつて得られる。 次にこのようにして得られる本発明化合物の代
表例を示すが、勿論本発明化合物がこれら例示の
みに限定されるものではない。 なお、本発明化合物には、一般式〔〕におい
て、R1とR2が異なる基である場合には不整炭素
を有し、光学異性体が存在するが、これら光学異
性体およびこれら成分の混合物を包含している。 3−(4−フルオロフエノキシ)−4−フルオロ
ベンジル 2−(4−クロロフエニル)−2−メチ
ルプロピルエーテルおよびチオエーテル、3−フ
エノキシ−4−フルオロベンジル 2−フエニル
−2−メチルプロピルエーテルおよびチオエーテ
ル、3−フエノキシ−4−フルオロベンジル 2
−(4−メトキシフエニル)−2−メチルプロピル
エーテルおよびチオエーテル、3−フエノキシ−
4−フルオロベンジル 2−(3,4−ジメチル
フエニル)−2−メチルプロピルエーテルおよび
チオエーテル、3−(4−フルオロフエノキシ)−
4−フルオロベンジル 2−(4−メトキシフエ
ニル)−2−メチルプロピルエーテルおよびチオ
エーテル、3−(4−フルオロフエノキシ)−4−
フルオロベンジル 2−(3,4−ジクロロフエ
ニル)−2−メチルブチルエーテルおよびチオエ
ーテル、3−(3−クロロフエノキシ)−4−フル
オロベンジル 2−(4−クロロフエニル)−2−
メチルプロピルエーテルおよびチオエーテル、3
−フエノキシ−4−フルオロベンジル 2−(4
−クロロフエニル)−2−メチルプロピルエーテ
ルおよびチオエーテル、3−(2−フルオロフエ
ノキシ)−4−フルオロベンジル 2−(3−クロ
ロ−4−クロロフエノキシ)−2−メチルプロピ
ルエーテルおよびチオエーテル、3−(2−フル
オロフエノキシ)−4−フルオロベンジル 2−
(4−クロロフエニル)−2−メチルプロピルエー
テルおよびチオエーテル、3−フエノキシ−4−
フルオロベンジル 2−(ナフタレン−2−イル)
−2−メチルプロピルエーテルおよびチオエーテ
ル、3−フエノキシ−4−フルオロベンジル 2
−(4−メトキシ−3,5−ジメチルフエニル)
2−メチルプロピルエーテルおよびチオエーテ
ル、3−フエノキシ−4−フルオロベンジル 2
−(4−tert−ブチルフエニル)−2−メチルプロ
ピルエーテルおよびチオエーテル、3−(4−メ
トキシフエノキシ)−4−フルオロベンジル 2
−(4−クロロフエニル)−2−メチルプロピルエ
ーテルおよびチオエーテル、3−フエノキシ−4
−フルオロベンジル 2−(3,4−ジクロロフ
エニル)−2−メチルプロピルエーテルおよびチ
オエーテル、3−(4−ブロモフエノキシ)−4−
フルオロベンジル 2−(4−クロロフエニル)−
2−メチルプロピルエーテルおよびチオエーテ
ル、3−フエノキシ−4−フルオロベンジル 2
−(3−トリフルオロメチルフエニル)−2−メチ
ルプロピルエーテルおよびチオエーテル、3−フ
エノキシ−4−フルオロベンジル 2−(4−ブ
ロモフエニル)−2−メチルプロピルエーテルお
よびチオエーテル、3−フエノキシ−4−フルオ
ロベンジル 2−(3−メチルフエニル)−2−メ
チルプロピルエーテルおよびチオエーテル、3−
(3−フルオロフエノキシ)−4−フルオロベンジ
ル 2−(3−メトキシ−4−メチルフエニル)−
2−メチルプロピルエーテルおよびチオエーテ
ル、3−フエノキシ−4−フルオロベンジル 2
−(3−エトキシ−4−ブロモフエニル)−2−メ
チルプロピルエーテルおよびチオエーテル、3−
フエノキシ−4−フルオロベンジル2−(4−ク
ロロフエニル)−2−メチルブチルエーテルおよ
びチオエーテル、3−フエノキシ−4−フルオロ
ベンジル 2−(4−ジフルオロメトキシフエニ
ル)−2−メチルプロピルエーテルおよびチオエ
ーテル、3−(3−メチルフエノキシ)−4−フル
オロベンジル 2−(4−クロロフエニル)−2−
メチルプロピルエーテルおよびチオエーテル、3
−(2−フルオロフエノキシ)−4−フルオロベン
ジル 2−(4−メチルチオフエニル)−2−メチ
ルプロピルエーテルおよびチオエーテル、3−
(4−フルオロフエノキシ)−4−フルオロベンジ
ル 2−(3,4−ジクロロフエニル)−2−メチ
ルプロピルエーテルおよびチオエーテル、3−フ
エノキシ−4−フルオロベンジル 2−(4−メ
チルチオフエニル)−2−メチルプロピルエーテ
ルおよびチオエーテル、3−フエノキシ−4−フ
ルオロベンジル 2−(4−メチルフエニル)−2
−メチルプロピルエーテルおよびチオエーテル、
3−フエノキシ−4−フルオロベンジル 2−
(4−フルオロフエニル)−2−メチルプロピルエ
ーテルおよびチオエーテル、3−フエノキシ−4
−フルオロベンジル 2−(4−ニトロフエニル)
−2−メチルプロピルエーテルおよびチオエーテ
ル、3−フエノキシ−4−フルオロベンジル 2
−(3,4−メチレンジオキシフエニル)−2−メ
チルプロピルエーテルおよびチオエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−メチルフエニ
ル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−ブロモフエニ
ル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3−クロロ−4−
メチルフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3,4−ジブロモ
フエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−クロロフエニ
ル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−tert−ブチル
フエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−フロロフエニ
ル)−2−メチルプロピルエーテル 3−フエノキシベンジル2−(3−ブロモ−4−
クロロフエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3,4−ジクロロ
フエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−ブロモフエ
ニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−エチルフエニ
ル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−フロロフエニ
ル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3−クロロ−4−
フロロフエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−エチルフエニ
ル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3,4−ジクロロ
フエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−クロロ−3−
メチルフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−tert−ブチル
フエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3,4−ジメチル
フエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3−クロロ−4−
メチルフエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3−ブロモ−4−
クロロフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3,4−ジブロモ
フエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−クロロ−3−
メチルフエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−クロロフエニ
ル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3,4−ジメチル
フエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−メチルフエニ
ル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3−クロロ−4−
フロロフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3,4−ジフロロ
フエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3,4−ジフロロ
フエニル)−2−エチルプロピルエーテル 3−フエノキシベンジル2−(3−ブロモ−4−
フロロフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3−ブロモ−4−
フロロフエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3−フロロ−4−
ブロモフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3−フロロ−4−
ブロモフエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−ブロモ−3−
クロロ−フエニル)−2−メチルプロピルエーテ
ル、 3−フエノキシベンジル2−(4−ブロモ−3−
クロロ−フエニル)−2−エチルプロピルエーテ
ル、 3−フエノキシベンジル2−(4−フロロ−3−
メチルフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−フロロ−3−
メチルフエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3−フロロ−4−
メチルフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3−フロロ−4−
メチルフエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3−ブロモ−4−
メチルフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3−ブロモ−4−
メチルフエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3,4−ジエチル
−フエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3,4−ジエチル
−フエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−イソプロピル
フエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−イソプロピル
フエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3,4−ジイソプ
ロピルフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3,4−ジイソプ
ロピルフエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3,4−ジ−ター
シヤリーブチルフエニル)−2−メチルプロピル
エーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3,4−ジ−ター
シヤリーブチルフエニル)−2−エチルプロピル
エーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3−エチル−4−
メチルフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(3−エチル−4−
メチルフエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−エチル−3−
メチルフエニル)−2−メチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−エチル−3−
メチルフエニル)−2−エチルプロピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−ターシヤリー
ブチル−3−メチルフエニル)2−メチルプロピ
ルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−ターシヤリー
ブチル−3−メチルフエニル)−2−エチルプロ
ピルエーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−イソプロピル
−3−メチル−フエニル)−2−メチルプロピル
エーテル、 3−フエノキシベンジル2−(4−イソプロピル
−3−メチルフエニル)−2−エチルプロピルエ
ーテル、 等があげられる。 次に本発明の前記一般式〔〕で示される化合
物の製造法について合成実施例をあげて更に具体
的に説明する。 合成実施例 1 3−(4−ブロモフエノキシ)−4−フルオロベ
ンジル 2−(4−クロロフエニル)−2−メチ
ルプロピルエーテル 乾燥アセトニトリル20mlに水素化ナトリウム
(60%in oil)0.9gを加え、次いで2−(4−クロ
ロフエニル)−2−メチルプロピルアルコール2.8
g/10mlアセトニトリル溶液を50℃で滴下した。 30分間加熱還流したのち、3−(4−ブロモフ
エノキシ)−4−フルオロベンジルブロマイド6.6
g/10mlアセトニトリル溶液を10分間で滴下し、
さらに、1時間加熱還流した。室温まで冷却後、
水に排出し、トルエンにて抽出した。トルエン抽
出液を飽和食塩水にて洗浄後、芒硝にて乾燥し
た。減圧下にトルエンを留去して得られた粗エー
テルをシリカゲル150gのカラムクロマトグラフ
イー(展開溶媒:トルエン/n−ヘキサン1:
1)により精製し目的としたエーテル4.6g(理
論収率65%)を得た。 n20 D 1.5806 νfilm nax 1590,1490,1435,1295,1225,1105,
1020,830cm-1 δccl4 1.29(S,6H),3.32(S,2H),4.32
(S,2H),6.7〜7.5(m,11H) 分析結果 C23H21BrClFO2 計算値(%)C 59.56 H 4.56 Br 17.23 Cl 7.65 F 4.10 実測値(%)C 59.85 H 4.64 Br 17.01 Cl 7.77 F 4.00 合成実施例 2 3−フエノキシ−4−フルオロベンジル 2−
(4−メチルフエニル)−2−メチルプロピルエ
ーテル トルエン20mlに水素化ナトリウム(60%in
oil)0.63gを加熱還流し、これに2−(4−メチ
ルフエニル)−2−メチルプロピルアルコール1.7
g/25%DMF−トルエン10ml溶液を15分間で滴
下した。このまゝ10分間撹拌を続けたのち、3−
フエノキシ−4−フルオロベンジルクロライドド
3.0g/トルエン10ml溶液を20分間で滴下した。
さらに、15時間加熱還流したのち、室温まで冷却
し、水に排出した。 トルエンに抽出し、トルエン抽出液を水洗した
のち、芒硝で乾燥した。減圧下にトルエンを留去
して得られた粗エーテルをシリカゲルカラム100
gのカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:トル
エン/n−ヘキサン1:1)により精製し目的と
した精エーテル2.7g(理論収率71%)を得た。 n20 D 1.5611 νfilm nax 1600,1500,1435,1290,1225,1105,
825,695cm-1 δccl4 1.30(S,6H),2.27(S,3H),3.34
(S,2H),4.34(S,2H),6.8〜7.4(m,
12H) 分析結果 C24H25FO2 計算値(%) C 79.09 H 6.91 F 5.21 実測値(%) C 79.23 H 7.01 F 5.42 合成実施例 3 3−フエノキシ−4−フルオロベンジル 2−
(4−クロロフエニル)−2−メチルプロピルエ
ーテル 50%NaOH水溶液20g、2−(4−クロロフエ
ニル)−2−メチルプロピルアルコール6.0g、3
−フエノキシ−4−フルオロベンジルブロマイド
8.6g、およびテトラブチルアンモニウムブロマ
イド1.1gを加え、80℃にて1時間加熱撹拌した。
室温まで冷却後、水を加え、トルエンにて抽出し
水洗した。トルエン抽出液を芒硝にて乾燥後、減
圧下トルエンを留去し、得られた粗エーテルをシ
リカゲル250gのカラムクロマトグラフイー(展
開溶媒:トルエン/n−ヘキサン1:1)により
精製し目的としたエーテル10.0g(理論収率80
%)を得た。 n20 D 1.5710 νfilm nax 1585,1490,1425,1280,1210,1095,
1100,820,685cm-1 δccl4 1.26(S,6H),3.30(S,2H),4.32
(S,2H),6.8〜7.4(m,12H) 分析結果 C23H22ClFO2 計算値(%)C 71.77 H 5.76 Cl 9.21 F 4.94 実測値(%)C 71.95 H 5.55 Cl 9.31 F 5.02 合成実施例 4 3−フエノキシ−4−フルオロベンジル 2−
(3−メチルフエニル)−2−メチルプロピルエ
ーテル トルエン20mlに濃硫酸2ml、3−フエノキシ−
4−フルオロベンジルアルコール2.7g、2−(3
−メチルフエニル)−2−メチルプロピルアルコ
ール2.1gを加え、6時間加熱還流した(生成し
た水は水分離器により系外に除去した)。室温ま
で冷却した後、水を加え、トルエン層を分取し、
水洗、乾燥した。減圧下にトルエンを留去して得
られた粗エーテルをシリカゲル100gのカラムク
ロマトグラフイー(展開溶媒:トルエン/n−ヘ
キサン1:1)により精製し、目的としたエーテ
ル1.9g(理論収率42%)を得た。 n20 D 1.5582 νfilm nax 1600,1505,1435,1290,1225,1130,
710cm-1 δccl4 1.30(S,6H),2.29(S,3H),3.34
(S,2H),4.33(S,2H),6.8〜7.4(m,
12H) 分析結果 C24H25FO2 計算値(%) C 79.09 H 6.91 F 5.21 実測値(%) C 79.31 H 7.02 F 5.01 合成実施例 5 3−フエノキシ−4−フルオロベンジル 2−
(4−クロルフエニル)−2−メチルプロピルエ
ーテル 4−クロロネオフイルクロライド8.53g、3−
フエノキシ−4−フルオロベンジルアルコール
8.72g、45%NaOH3.9gおよびジメチルスルホ
キシド48gを140℃で3時間加熱撹拌した。45%
NaOH1.8gを追加し、さらに4時間同温度で反
応させた。反応液を500mlの水中に排出し、ベン
ゼンにて抽出し、ベンゼン抽出液を水洗したの
ち、芒硝で乾燥した。減圧下にベンゼンを留去し
て得られた粗エーテルをシリカゲル250gのカラ
ムクロマトグラフイー(展開溶媒:トルエン/n
−ヘキサン1:1)により分離精製、目的とした
エーテル7.27g(理論収率77%対消費4−クロル
ネオフイルクロライド)を得た。 n20 D 1.5710 赤外スペクトラムおよびNMRスペクトラムは
合成実施例3で得たエーテルと一致した。 以下に出発原料一般式〔〕の製造法について
合成実施例により詳細に説明する。 合成実施例 6
【式】の合成 次の順序に従い合成した。 (1) アリールアセトニトリル10g、KOH20g、
H2O20g、トリエチルベンジルアンモニウム
ブロマイド2gを80℃〜90℃に保ちながらヨウ
化メチル(アリールアセトニトリルに対し1.2
モル比)を1〜2時間で滴下した。次いで
KOH10g、トリエチルベンジルアンモニウム
ブロマイド2gを追加し、同温度にて、望まし
いアルキルハライド(アリールアセトニトリル
に対し1.2モル比)を1〜4時間で滴下した。
室温迄冷却後、トルエンにて抽出した。トルエ
ン層から目的のアリールアセトニトリルのジア
ルキル体を得た。 (2) (1)で合成したアリールアセトニトリルのジア
ルキル体を50%H2SO4又は水溶性ジエチレン
グリコールKOHで130〜150℃にて加水分解し
2−アリール−2−アルキルプロピオン酸を得
た。
【式】 代表的な化合物を以下に示す。 (R)n R1 mp H CH3− 75〜76.5℃ 3−Cl CH3− 66.5〜67.5℃ 3,4−Cl2 CH3− 93.5〜94.5℃ 4−CH3 CH3− 80〜81.5℃ 4−Cl C2H5− 59〜61.5℃ 4−OCH3 CH3− 82.5〜84℃ (3) (2)で合成した2−アリール−2−アルキルプ
ロピオン酸をテトラヒドロフラン中、水素化リ
チウムアルミニウムで還元し目的の2−アリー
ル−2−アルキルプロピルアルコールを得た。 合成実施例 7 2−(4−クロロフエニル)−2−メチルプロピ
ルアルコール 以下の順序に従つて合成した。 (1) クロロベンゼン169gに塩化第2鉄1.5gを加
えた後、塩酸ガスを10分間吹込んだ。次いで、
ターシヤリー・ブチルクロライド46gを30℃
(1時間)で滴下し、30℃で更に2時間保つた。
炭酸ナトリウム水溶液、水で洗滌後、減圧下で
蒸留し4−ターシヤリー・ブチルクロロベンゼ
ン25g(113℃/28mmHg)を得た。 (2) (1)で合成した4−ターシヤリーブチルクロロ
ベンゼン25g、塩化スルフリル20gおよび触媒
量のベンゾイルパーオキサイドを加えた後昇温
し、100℃にて1時間保つた後、減圧下で蒸留
し2−(4−クロロフエニル)−2−メチル−1
−クロロ−プロパン17.0g(121〜123℃/10mm
Hg)を得た。 (3) 乾燥テトラヒドロフラン100mlにマグネシウ
ム(turnings)27g、触媒として少量のヨウ素
を加え、加熱還流下2−(4−クロロフエニル)
−2−メチル−1−クロロプロパン20.3gを30
分間で滴下し、10時間加熱還流を続けた。室温
迄冷却後、酸素ガスを1時間吹込んだ。次い
で、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、
減圧下でテトラヒドロフランの大部分を留去
し、トルエンにて抽出。トルエンを減圧下に留
去し粗アルコールを得た。 次いで、冷ヘキサンから再結晶、目的の2−
(4−クロロフエニル)−2−メチルプロピルア
ルコール13.3gを得た。 mp 46〜48℃ 分析結果 C10H13ClO 計算値(%) C 65.04 H 7.10 Cl 19.20 実測値(%) C 64.18 H 6.95 Cl 19.16 合成実施例 8 2−(3,4−メチレンジオキシフエニル)−2
−メチルプロピルアルコール 以下の順序に従い合成した。 乾燥エーテル100mlにマグネシウム
(turnings)2.7g、触媒として少量のヨウ素を
加え、ヨウ化メチル17gをゆつくりと滴下し
た。滴下終了後30分間加熱還流を続けた。次い
で昇温しながらベンゼン100mlを滴下しエーテ
ルをベンゼンに置換した。 加熱還流下、原料ニトリル18.9gを滴下し
た。 更に、3時間加熱還流した後、冷却下、6N
−HCl20mlを30分間で滴下した。次いで昇温し
7時間加熱還流した。室温迄冷却後ベンゼン層
を分離し、水洗後、芒硝で乾燥した。減圧下で
ベンゼンを留去し目的とした2−(3,4−メ
チレンジオキシフエニル)−2−メチル−3−
ブタノン19.2gを得た。 (2) 水酸化ナトリウム7.4g、水35mlおよびジオ
キサン10mlに20℃以下で臭素12.8gを滴下し
た。 次いで昇温し、90℃で2−(3,4−メチレ
ンジオキシフエニル)−2−メチル−3−ブタ
ノン10gをゆつくりと滴下し、90〜95℃で2時
間加熱撹拌した。 室温迄冷却後、所定量の亜硫酸水素ナトリウ
ムを加え、トルエンにて抽出した。水層を濃塩
酸にて酸性としトルエンにて抽出した。このト
ルエン層を水洗後、芒硝にて乾燥し減圧下にト
ルエンを留去して目的とした2−(3,4−メ
チレンジオキシフエニル)−2−メチル−プロ
ピオン酸7.5gを得た。 (3) 上記(2)で合成した2−(3,4−メチレンジ
オキシフエニル)−2−メチル−プロピオン酸
をテトラヒドロフラン中水素化リチウムアルミ
ニウムで還元し目的とした2−(3,4−メチ
レンジオキシフエニル)−2−メチルプロピル
アルコールを得た。 νfilm nax 3390,1495,1235,1040cm-1 δccl4 1.25(S,6H),3.39(S,2H),5.87(S

2H),6.6〜6.9(m,3H) 合成実施例 9 2−(4−ジフルオロメトキシフエニル)−2−
メチルプロピルアルコール 以下の順序に従つて合成した。 (1) 2,4−ビス(4−ヒドロキシフエニル)−
4−メチル−2−ペンテン18.0gを100mlアセ
トニトリルに溶解した後、50%NaOH10gを
滴下した。次いで60〜70℃の温度でジフルオロ
クロルメタン(Freon−22)の吹込みを開始し
た。反応必要量の約60%を吹込んだ所(約20分
後)で50%KOH10gを追加装入し、更に吹込
みを継続した。反応必要量の1.5倍のジフルオ
ロクロルメタンを吹込んだ所で吹込みを中止し
た。室温迄冷却後、水500mlの中に排出しトル
エンにて抽出した。トルエン層を水洗後、芒硝
で乾燥し、減圧下でトルエンを留去して得られ
た粗エーテルをシリカゲル200gのカラムクロ
マトグラフイー(展開溶媒:トルエン)により
精製し目的とした2,4−ビス(4−ジフルオ
ロメトキシフエニル)−4−メチル−2−ペン
テン19.2gを得た。収率77%。 n20.4 D 1.5285 (2) 2.4−ビス(4−ジフルオロメトキシフエニ
ル)−4−メチル−2−ペンテン8.0gをアセト
ン100mlに溶解し、30℃にてKMnO430gを加
えた。30℃にて10時間撹拌後、過剰のKMnO4
を分解するために、冷却下エチルアルコール20
mlを滴下した。そのまま1時間撹拌を続けた
後、生成した二酸化マンガンをし、水、アセ
トンで十分洗滌した。減圧下でアセトンを留去
し、希塩酸水溶液を加えた後トルエンにて抽出
した。トルエン層に希NaOH水溶液を加え、
良く振りまぜた後に分液した。得られた水溶液
層を濃塩酸にて酸性とし、トルエンにて抽出、
水洗、乾燥した。 減圧下でトルエンを留去すると目的とした2
−(4−ジフルオロメトキシフエニル)−2−メ
チルプロピオン酸4.2gを得た。 (mp.68.5〜69.5℃)。収率84%。 δccl4 1.58(S,6H),6.42(t,1H,J=75Hz)
7.03(d,2H,JAB=8.8Hz) 7.37(d,2H,
JAB=8.8Hz)}AB type 11.76(broad S,
1H)ppm (3) テトラヒドロフラン20ml、水素化リチウムア
ルミニウム0.5gの混合物に2−(4−ジフルオ
ロメトキシフエニル)−2−メチルプロピオン
酸2.0g/テトラヒドロフラン10ml溶液を40℃
にて滴下した。滴下終了後、昇温し30分間リフ
ラツクスした。 室温迄冷却後、過剰の水素化リチウムアルミ
ニウムをエタノール滴下により分解し、更に水
を加え完全に分解した。生成した沈澱物を過
によつて除去し、テトラヒドロフランを減圧下
留去した。ベンゼンで抽出し、ベンゼン層を水
洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 減圧下ベンゼンを留去し、目的の2−(4−
ジフルオロメトキシフエニル)−2−メチルプ
ロピルアルコール1.8gを得た。収率96%。 νfilm nax 3360,1510,1380,1220,1185,1130,
1040,835cm-1 合成実施例 10 2−(4−フルオロフエニル)−2−メチルブチ
ルアルコール 以下の順序に従つて合成した。 (1) 4−フルオロトルエン16.6g、NBS30.0g、
ベンゾイルパーオキサイド0.5g、四塩化炭素
150mlを300mlフラスコに装入し2.0時間還流し
た。室温迄冷却後生成した沈澱物を過により
除いた後、CCl4溶液を希アルカリ、水の順に
洗滌し、芒硝で乾燥した。減圧下四塩化炭素を
留去し、粗4−フルオロベンジルブロマイド
28.8gを得た。 NaCN8.8g、水9.0gの中に上記で得た粗ブ
ロマイド28.8g/エタノール30ml溶液を70〜80
℃で滴下した(30分間)。次いで80℃にて5.0時
間保つた後、室温迄冷却し水に排出した。これ
にセライト、ベンゼンを加え撹拌後セライトを
過により除去した。分液後ベンゼン層を水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下、
ベンゼンを留去し粗4−フルオロベンジルシア
ナイド13.2gを得た。 νfilm nax 2270,1615,1520,1430,1240,1170,
825cm-1 (2) (1)で得た粗4−フルオロベンジルシアナイド
12.8g、50%NaOH40g、トリエチルベンジル
アンモニウムブロマイド2gをフラスコに入れ
撹拌しながらヨウ化メチル14gを滴下した(70
℃、15分)。 更に70℃で30分保つた後、室温迄冷却し氷水
に排出した。ベンゼンで抽出し、ベンゼン層を
水洗後、芒硝で乾燥した。減圧下、ベンゼンを
留去し、α−メチル−4−フルオロベンジルシ
アナイド13.4gを得た。 α−メチル−4−フルオロベンジルシアナイ
ド7.0g、KOH15g、H2O10g、トリエチルベ
ンジルアンモニウムブロマイド2.0gをフラス
コに装入し、撹拌しながら80℃、1時間でエチ
ルブロマイド10mlを滴下した。次いで、同温度
に2時間保つた。以後の操作は前記の通りであ
る。粗α−エチル−α−メチル−4−フルオロ
ベンジルシアナイド7.9gを得た。 粗α−エチル−α−メチル−4−フルオロベ
ンジルシアナイド7.6g、H2O20ml、濃硫酸20
mlをフラスコに装入し、134〜137℃で5.5時間
加熱還流した。室温迄冷却し、ベンゼンで抽出
した。ベンゼン層を希アルカリで抽出し、得ら
れた希アルカリ層を濃塩酸でPH7.5とし、ベン
ゼンで抽出し、不純物を除去した。次いで、水
層を濃塩酸でPH4.6としベンゼンで抽出した。
ベンゼン層を水洗し、芒硝で乾燥した。減圧下
ベンゼンを留去し、目的の2−(4−フルオロ
フエニル)−2−メチル酪酸3.8gを得た。 δCDCl3 0.85(t,3H,J=7Hz),1.55(S,
3H),1.8〜2.3(m,2H),7.0〜7.6(m,
4H),11.3(broad S,1H) (3) テトラヒドロフラン20ml、水素化リチウムア
ルミニウム0.5gの混合物に2−(4−フルオロ
フエニル)−2−メチル酪酸3.0g/テトラヒド
ロフラン10ml溶液を40℃で滴下した。滴下終了
後、昇温し30分間リフラツクスした。室温迄冷
却後、過剰の水素化リチウムアルミニウムをエ
タノール滴下により分解し、更に水を加え完全
に分解した。生成した沈澱物を過により除去
し、テトラヒドロフランを減圧下留去した。ベ
ンゼンで抽出し、ベンゼン層を水洗後、芒硝で
乾燥した。減圧下ベンゼンを留去し、目的の2
−(4−フルオロフエニル)−2−メチルブチル
アルコール2.6gを得た。 n23 D 1.5035 νfilm nax 3360,1610,1520,1240,1175,1040,
840cm-1 合成実施例 11 2−(4−メチルチオフエニル)−2−メチルプ
ロピルアルコール 以下の順序に従つて合成した。 (1) 4−メチルチオベンジルクロライドの合成 メチラール18.2gを1,2−ジクロルエタン
200mlに溶解し、水で冷却しながら、無水塩化ア
ルミニウム61.4gを加えた。これにチオアニソー
ル24.8gを室温で滴下し、そのまま3時間かきま
ぜ反応させた。反応終了後水に排出し、濃塩酸を
加えて固形物を溶解した後、ベンゼンにて抽出
し、抽出液を水洗、希炭酸水素ナトリウム水で洗
浄し、水洗した。その後芒硝で乾燥した後、脱溶
媒して、30.7gの油状残渣を得た。 (2) (4−メチルチオフエニル)−アセトニトリ
ルの合成 水12gに青化ソーダ10.5gを溶解し、60℃に加
熱する。これにエタノール35mlに溶解した上記(1)
で得た油状物30.7gを滴下し、4時間リフラツク
スして反応させた。常法通り後処理して、ベンゼ
ンを展開剤としてカラムクロマトグラフイーによ
り分離して14.7gの(4−メチルチオフエニル)
−アセトニトリル(油状物)を得た。 δccl4 2.37(S,3H),3.56(S,2H),7.16(S

4H) (3) 1−(4−メチルチオフエニル)−1,1−ジ
メチルアセトニトリルの合成 合成実施例10の(1)と同様にして(4−メチルチ
オフエニル)−アセトニトリル13.1gから13.9g
の目的物を得た。 δccl4 1.66(S,6H),2.45(S,3H),7.2〜7.6
(m,4H) (4) 1−(4−メチルチオフエニル)−1−メチル
プロピオン酸の合成 カセイカリ5.0g、水5g、ジエチレングリコ
ール20mlに1−(4−メチルチオフエニル)−1,
1−ジメチルアセトニトリル3.8gを加え、130〜
140℃で7時間反応させた。反応終了後冷却して、
水に排出し、ベンゼンで抽出した。水層を濃塩酸
で酸性化すると沈澱が析出した。これをエーテル
で抽出し、飽和食塩水で洗浄し、芒硝で乾燥し
て、脱溶媒し、固体の1−(4−メチルチオフエ
ニル)−1−メチルプロピオン酸1.9gを得た。 δアセトンd6 1.54(S,6H),2.43(S,3H),
7.0〜7.5(m,4H) (5) 2−(4−メチルチオフエニル)−1−メチル
プロピルアルコールの合成 常法通り水素化リチウムアルミニウムで還元し
1−(4−メチルチオフエニル)−1−メチルプロ
ピオン酸1.9gから目的のアルコール1.5gを得
た。 δccl4 1.26(S,6H),2.39(S,3H),3.38(S

2H),7.0〜7.4(m,4H) 合成実施例 13 2−(4−クロロフエニル)−2−メチルプロピ
ルチオールの合成 以下の順序に従つて合成した。 (1) 2−(4−クロルフエニル)−2−メチルプロ
ピルトシレートの合成 2−(4−クロロフエニル)−2−メチルプロピ
ルアルコール10.0gとp−トルエンスルホニルク
ロライド10.8gにピリジン20mlを加え、50〜55℃
で1hr反応させた。反応物を100gの氷水に排出
し、希塩酸で酸性化し、ベンゼンで抽出した。ベ
ンゼン層を飽和食塩水で洗浄した後、芒硝で乾燥
し、減圧下に溶媒を留去して19.3gの白色固体残
渣を得た。融点69〜71.5℃ δccl4 1.31(S,6H),2.44(S,3H),3.89(S

2H),7.13(S,4H),7.18〜7.60〔m,4H
(AB Type)〕 νKBr nax 1595,1480,1355,1175,970,825cm-1 (2) ビス−〔2−(4−クロロフエニル)−2−メ
チルプロピル〕ジスルフイツドの合成 (1)で得たトシレート13.0gと水硫化ソーダ20.0
g(70%品)および90%エタノール100mlをかき
まぜながらリフラツクス下3時間反応させた。反
応物を水に排出し、ベンゼンで抽出し、ベンゼン
層を水洗した後、芒硝で乾燥した。減圧下にベン
ゼンを留去し、液状残渣7.9gを得た。ベンゼン
−ヘキサン(1:3)の混合溶媒を用い、これを
シリカゲルカラムクロマトグラフイーにより分離
し、目的物5.3g(油状)を得た。 νfilm nax 2950,1500,1410,1395,1380,1120,
1105,1020,830,755cm-1 δccl4 1.31(S,6H),2.81(S,2H),7.18(d

4H) 元素分析 C H S Cl 計算値%60.17 6.01 16.06 17.76 実測値%59.06 6.07 16.55 17.56 (3) 2−(4−クロロフエニル)−2−メチルプロ
ピルチオールの合成 乾燥エーテル25mlに水素化リチウムアルミニウ
ム0.095gを懸濁し、これに10mlのエーテルに溶
解したビス−〔2−(4−クロロフエニル)−2−
メチルプロピル〕ジスルフイツド1.0gを滴下し、
還流下2時間反応させた。反応終了後、反応物を
水に排出し、15%希硫酸を加え、ベンゼンにて抽
出した。ベンゼン層を飽和食塩水で洗浄し、芒硝
で乾燥後、減圧下溶媒を留去して、液状残渣1.0
gを得た。 νfilm nax 2965,2570,1495,1405,1390,1370,
1105,1020,830cm-1 δccl4 0.80(t,1H),1.33(S,6H),2.68(d

2H),7.23(S,4H) 本合成実施例に示した目的化合物以外の前記第
1表の化合物も以上の合成例に準じて合成でき
る。 本発明の殺虫・殺ダニ組成物の第1の特長は、
前記第1表に示した化合物を単独で施用する場合
に比べ、広い殺虫スペクトルと相乗的に増強され
た殺虫効力を有することである。すなわち、本発
明組成物は、水稲、畑作物、棉、果樹、森林など
に被害をを及ぼす農園芸森林害虫(例えば、ツマ
グロヨコバイ、ウンカ類、メイチユウ類、ドロオ
イムシ、イネミズゾウムシ、イネゾウムシ、カメ
ムシ類、アブラムシ類、アオムシ、ヨトウ類、コ
ナガ、ネキリムシ、タネバエ、シンクイムシ、カ
イガラムシ類、ハマキガ類、ハダニ類、アメリカ
ンシロヒトリ、マイマイガ、キクイムシ、線虫
類、スリツプス類など)のみならず、コクゾウム
シ、ノシメコクガなどの貯蔵害虫、ハエ、カ、ゴ
キブリなどの衛生害虫など、広い範囲の害虫に対
して、低い濃度で防除効力を有している。 本発明組成物の第2の特長は、有機リン系殺
虫、殺ダニ剤および/またはカーバメート系殺
虫、殺ダニ剤に対しすでに抵抗性を発達させてい
る害虫に対しても顕著な殺虫、殺ダニ効果を有し
ており、しかも各種の害虫に対して薬剤抵抗性を
つけにくい性格を有していることである。 また第3の特長としては、本発明組成物は一般
の有機リン系殺虫・殺ダニ剤およびカーバメート
系殺虫・殺ダニ剤にはみられない速効性を有して
おり、薬剤散布後短時間に、害虫を落下仰転させ
ることができることである。 更に、第4の特長としては、魚類や温血動物に
対して低毒性であり、環境汚染を引きおこすおそ
れのないなどの多くのすぐれた特長を有し、極め
て理想に近い殺虫・殺ダニ剤と言えることであ
る。 本発明組成物を実際に施用する場合に、組成物
そのものを希釈して用いても十分有効であるが、
防除薬剤として使いやすくするために、各種担体
を配合して製剤とし、このものを必要に応じ希釈
するなどして施用するのが一般的である。本発明
組成物の製剤化にあたつては、何らかの特別の条
件を必要とせず、一般農薬、防疫薬に準じ、当業
界技術の熟知する方法によつて、乳剤、水和剤、
粉剤、微粒剤、粒剤、油剤、エアロゾール、加熱
燻蒸剤(蚊取線香、電気蚊取等)、フオツギング
等の煙霧剤、非加熱燻蒸剤、毒餌等の任意の剤型
に調製でき、それぞれの目的に応じ各種用途に供
しうる。 なお、本発明組成物は、光、熱、酸化等に安定
性が高いが、必要に応じ、酸化防止剤または紫外
線吸収剤、例えば、BHT、BHA等のようなフエ
ノール誘導体、ビスフエノール誘導体、フエニル
α−ナフチルアミン、フエニルβ−ナフチルアミ
ン、フエネチジンとアセトンの縮合物等のアリー
ルアミン類またはベンゾフエノン系化合物類を安
定剤として適量加えることによつて、効果の安定
した組成物を得ることもできる。 また、多目的農薬を得ることを目的とし、本発
明組成物に誘引剤、忌避剤、殺菌剤、除草剤、植
物成長調節剤、肥料などを添加して使用すること
もできる。 本発明組成物における一般式〔〕の化合物と
殺ダニ剤との組成比は99:1〜1:99好ましくは
1:9〜1:1である。 本発明組成物を製剤した場合の有効成分濃度は
乳剤では5〜50%、粉剤では0.3〜3%、水和剤
では5〜50%、粒剤では0.5〜50%(いずれも重
量%)が望ましい。 次に本発明組成物を農薬、防疫薬として用いる
場合の製剤例を若干示すが、本発明は、これらの
みに限定されるものではない。「部」はすべて
「重量部」を示す。 製剤例中の殺ダニ剤は本明細書記載の前記化合
物を示す。 同じく「第1表の化合物」は第1表記載の化合
物のいずれか1種を示す。 製剤例 1 第1表の化合物5部、殺ダニ剤20部、乳化剤ソ
ルポールSM−200(東邦化学商品名)10部、キシ
レン65部を撹拌混合して乳剤とする。 製剤例 2 第1表の化合物1部、殺ダニ剤5部をアセトン
に溶解し、粉剤用クレー94部を加えたのち撹拌
し、アセトンを蒸発せしめて粉剤とする。 製剤例 3 第1表の化合物5部に殺ダニ剤25部を加え、乳
化剤ソルポール355TLL(東邦化学商品名)5部
を添加し、よく撹拌し、300メツシユのケイソウ
土65部を加えて、ライカイ機中で充分撹拌混合し
て水和剤とする。 製剤例 4 第1表の化合物3部に殺ダニ剤10部を加え、ク
レー83部、トヨリグニンCT(東洋紡登録商品名)
4部を加え、よく混合し、更に水を加えて撹拌混
合後、造粒機にて製粒し、乾燥して粒剤とする。 製剤例 5 第1表の化合物1部に殺ダニ剤5部を加え、白
灯油等に溶解し全体を100部として油剤とする。 製剤例 6 第1表の化合物0.2gに殺ダニ剤0.2g、協力剤
0.9g、BHT0.3gを加えメタノール20mlに溶解
し、各々蚊取線香用担体(タブ粉、粕粉、木粉を
3:5:1の割合で混合したもの)99.4gと均一
に撹拌混合し、メタノールを蒸散させた後、水
150mlを加え、充分練り合わせ、成型乾燥して蚊
取線香とする。 製剤例 7 第1表の化合物0.1g、殺ダニ剤0.1g、協力剤
1.0gにBHT0.2gを加え、クロロホルムに溶解
し、厚さ0.3cmの紙に吸着させ、電熱板上加熱
繊維燻蒸組成物とする。 製剤例 8 第1表の化合物0.1部、殺ダニ剤0.1部、協力剤
0.3部、キシロール7部、脱臭灯油7.5部を混合溶
解する。これをエアゾール容器に充てんし、バル
ブを取付ける。該バルブ部分を通じて噴射剤(液
化石油ガス)80部を加圧充てんして、エアゾール
とする。 製剤例 9 第1表の化合物0.1部、殺ダニ剤0.1部、協力剤
0.3部、脱臭灯油11.5部、乳化剤アトモス300(ア
トラスケミカル社登録商品名)1部とを混合し、
純水50部を加え乳化させる。これに臭化ブタン、
脱臭プロパン3:1混合物の37部とともにエアゾ
ール容器に充てんし、ウオーターベースエアゾー
ルとする。 次に本発明の殺虫、殺ダニ剤の適用できる具体
的な害虫名をあげる〔学名・(和名)〕。 1 Hemiptera(半翅目) Nephotettix cincticeps Uhler(ツマグロヨコバ
イ) Sogatella furcifera Horvath(セジロウンカ) Nilaparvata lugens Sta゜l(トビイロウンカ) Laodelphax striatellus Falle´n(ヒメトビウン
カ) Eurydema rugosum Motschulsky(ナガメ) Eysarcoris parvus Uhler(トゲシラホシカメム
シ) Halyomorpha mista Uhler(クサギカメムシ) Lagynotomus elongatus Dallas(イネカメムシ) Nezara viridula Linne´(ミナミアオカメムシ) Cletus trigonus Thunberg(ヒメハリカメムシ) Stephanitis nashi Esaki et Takeya(ナシグン
バイ) Stephanitis pyrioides Scott(ツツジグンバイ) Psylla pyrisuga Fo¨rster(ナシキジラミ) Psylla mali Schmidberger(リンゴキジラミ) Aleurolobus taonabae Kuwana(ブドウコナジ
ラミ) Dialeurodes citri Ashmead(ミカンノコナジラ
ミ) Trialeurodes vaporaiorum Westwood(オン
シツコナジラミ) Aphis gossypii Glover(ワタアブラムシ) Brevicoryne brassicae Linne´(ダイコンアブラ
ムシ) Myzus persicae Sulzer(モモアカアブラムシ) Rhopalosiphum maidis Fitch(キビクビレアブ
ラムシ) Icerya purchasi Maskell(イセリヤカイガラム
シ) Planococcus citri Risso(ミカンコナカイガラム
シ) Unaspis yanonensis Kuwana(ヤノネカイガラ
ムシ) 2 Lepidoptera(鱗翅目) Canephora asiatica Staudinger(ミノガ) Spulerina astaurcta Meyrick(ナシホソガ) Phyllonorycter ringoneella Matsumura(キン
モンホソガ) Plutella xylostella Linne´(コナガ) Promalactis inopisema Butler(ワタミガ) Adoxophyes orana Fischer von Roslerstemm
(コカクモンハマキ) Bactra furfurana Haworth(イグサシンムシガ) Leguminivora glycinivorella Matsumura(マメ
シンクイガ) Cnaphalocrocis medinalis Guene´e(コブノメイ
ガ) Etiella zinckenella Treitschke(シロイチモジマ
ダラメイガ) Ostrinia furnacalis Guene´e(アワノメイガ) Pleuroptya derogata Fabricius(ワタノメイガ) Hyphantria cunea Drury(アメリカシロヒトリ) Abraxas miranda Butler(ユウマダラエダシヤ
ク) Lymantria dispar japonica Motschulsky(マイ
マイガ) Phalera fiavescens Bremer et Grey(モンクロ
シヤチホコ) Agrotis segetum Denis et Schiffer mu¨ller(カ
ブラヤガ) Helicoverpa armigera Hu¨bner(オオタバコガ) Pseudaletia separata Walker(アワヨトウ) Mamestra brassicae Linne´(ヨトウガ) Plusia nigrisigna Walker(タマナギンウワバ) Spodoptera litura Fablicius(ハスモンヨトウ) Parnara guttata Bremer et Grey(イネツトム
シ) Pieris rapae crucivora Boisduval(モンシロチ
ヨウ) Chilo suppressalis Walker(ニカメイガ) 3 Coleoptera(鞘翅目) Melanotus fortnumi Cande´ze(マルクビクシコ
メツキ) Anthrenus verbasci Linne´(ヒメマルカツオブシ
ムシ) Tenebroides mauritanicus Linne´(コクヌスト) Lyctus brunneus Stephens(ヒラタキクイムシ) Henosepilachna vigintioctopunctata Fablicius
(ニジユウヤホシテントウ) Monochamus alternatus Hope(マツノマダラカ
ミキリ) Xylotrechus pyrrhoderus Bates(ブドウトラカ
ミキリ) Aulacophora femoralis Motschulsky(ウリハム
シ) Oulema oryzae Kuwayama(イネドロオイム
シ) Ppyllotreta striolata Fablicius(キスジノミハム
シ) Callosobruchus chinensis Linne´(アズキゾウム
シ) Echinocnemis squameus Billberg(イネゾウム
シ) Sitophilus oryzae Linne´(ココクゾウ) Apoderus erythrogaster Vollenhoven(ヒメク
ロオトシブミ) Rhynchites heros Roelofs(モモチヨツキリゾウ
ムシ) Anomala cuprea Hope(ドウガネブイブイ) Popillia japonica Newman(マメコガネ) 4 Hymenoptera(膜翅目) Athalia rosae japonensis Rohwer(カブラハバ
チ) Arge similis Vollenhoven(ルリチユウレンジ) Arge pagana Panzer(チユウレンジバチ) 5 Diptera(双翅目) Tipula aino Alexander(キリウジガガンボ) Culex pipiens fatigans Wiedemann(ネツタイ
イエカ) Aedes aegypti Linne´(ネツタイシマカ) Asphondylia sp.(ダイズサヤタマバエ) Hylemya antiqua Meigen(タマネギバエ) Hylemya platura Meigen(タネバエ) Musca domestica vicina Macquart(イエバエ) Dacus cucurbitae Coquillett(ウリミバエ) Chlorops oryzae Matsumura(イネカラバエ) Agromyza oryzae Munakata(イネハモグリバ
エ) 6 Siphonaptera(隠翅目) Pulex irritans Linne´(ヒトノミ) Xenopsylla cheopis Rothschild(ケオプスネズ
ミノミ) Ctenocephalides canis Curtis(イヌノミ) 7 Thysanoptera(総翅目) Scirtothrips dorsalis Hood(チヤノキイロアザ
ミウマ) Thrips tabaci Lindeman(ネギアザミウマ) Chloethrips oryzae Williams(イネアザミウマ) 8 Anoplura(シラミ目) Pediculus humanus corporis De Geer(コロモ
ジラミ) Phthirus pubis Linne´(ケジラミ) Haematopinus eurysternus Nitzsh(ウシジラ
ミ) 9 Psocoptera(チヤタテムシ目) Trogium pulsatsrium Linne´(コナチヤタテム
シ) Liposcelis bostrychophilus Badonnel(ヒラタチ
ヤタテ) 10 Orthoptera(直翅目) Gryllotalpa africana Palisot de Beauvois(ケ
ラ) Locusta migratoria danica Linne´(トノサマバ
ツタ) Oxya yezoensis Shiraki(コバネイナゴ) 11 Dictyoptera(網翅目) Blattella germanica Linne´(チヤバネゴキブリ) Periplaneta fuliginosa Serville(クロゴキブリ) 12 Acarina(ダニ目) Boophilus microplus Canestrini(オウシマダニ) Polyphagotarsonemus latus Banks(チヤノホコ
リダニ) Panonychus citri Mc Gregor(ミカンハダニ) Tetranychus cinnabarinus Boisduval(ニセナミ
ハダニ) Tetranychus urticae Koch(ナミハダニ) Rhizoglyphus echinophus Fumouze et Robin
(ネダニ) 次に本発明組成物の殺虫、殺ダニ剤としての作
用効果について試験例をあげて詳細に説明する。 試験例 水で浸した脱脂綿(2cm×2cm)上にコルクボ
ーラー(径15mm)で打ち抜いたインゲン葉のリー
フデイスクをのせ、ナミハダニ成虫10頭を放飼
し、産卵させた。製剤例1の方法で調製した各供
試化合物と薬剤の単剤と混合剤の30ppm濃度の乳
剤をそれぞれ噴霧塔で3ml散布処理した。 処理後、25℃の恒温室に静置し、処理24時間
後、生死虫を調査し、殺成虫率を算出した。つい
で成虫を除き、残つた卵に上記の薬液3mlを再度
処理した。 処理後、25℃の恒温室に静置し、処理7日後、
生死卵を調査し、殺卵率を算出した。その結果を
下記第2表に示す。 殺ダニ剤単独では殺成虫率は低く、ダニ成虫は
生残つていたが、第1表の化合物を混合するとほ
ぼ確実にダニ成虫を殺すことができた。 また、第1表の化合物単独では低い殺卵率が、
殺ダニ剤を混合することにより効果は高まり、殺
成虫率、殺卵率は2倍ないし10倍に上昇した。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、Arは非置換または低級アルキル置換
    ナフチル基、または非置換またはハロゲン原子、
    低級アルキル基、低級ハロアルキル基、低級アル
    コキシ基、低級ハロアルコキシ基、低級アルキル
    チオ基、シアノ基、ニトロ基もしくはメチレンジ
    オキシ基で置換されたフエニル基を、R1はメチ
    ル基を、R2はメチル基またはエチル基を、R3
    水素原子またはフツ素原子を、R4は水素原子、
    ハロゲン原子、炭素数1ないし2の低級アルキル
    基または炭素数1ないし2の低級アルコキシ基を
    それぞれ表わす。Xは、酸素原子または硫黄原子
    を表わす。〕 で表わされる2−アリールエチルエーテルまたは
    チオエーテル誘導体の1種または2種以上と1,
    1−ビス(p−クロロフエニル)−2,2,2−
    トリクロロエタノールを含有してなる殺虫および
    殺ダニ剤組成物。
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