JPH0351537Y2 - - Google Patents

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JPH0351537Y2
JPH0351537Y2 JP10782486U JP10782486U JPH0351537Y2 JP H0351537 Y2 JPH0351537 Y2 JP H0351537Y2 JP 10782486 U JP10782486 U JP 10782486U JP 10782486 U JP10782486 U JP 10782486U JP H0351537 Y2 JPH0351537 Y2 JP H0351537Y2
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cylinder
oil
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piston
hydraulic shock
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動二輪車のフロントフオーク等に使
用する油圧緩衝器に関する。
(従来の技術) 自動二輪車のフロントフオーク等に用いる油圧
緩衝器は例えば、第5図に示すように、ボトムケ
ース101内の底部に、オイルロツクピース10
2を嵌装し、このオイルロツクピース102内に
は下部に油孔103aを穿設したシリンダ103
をボトムバルブ機構104のボトムピース105
に螺着し、ボトムピース105をセンターボルト
106によつて固定している。尚、図示しないが
ボトムケースの内周にはフオークパイプを摺動自
在に挿入し、このフオークパイプと一体的に昇降
するロツドの先端部に装着したピストンをシリン
ダ103内に摺動自在に嵌装している。
そして、ボトムピース105内には軸方向に油
路105aを形成すると共にシリンダ103の油
孔103aに対向する油路105bを形成し、ま
たボトムピース105の先端部にはバルブガイド
107、バルブシート108、板バルブ109、
固定バルブシート110を装着している。更に、
センターボルト106内にはアジヤスタ111を
回転自在に嵌合し、このアジヤスタ111の先端
部にはニードルバルブ112の端部を嵌装してセ
ンタボルト106内に螺着し、このニードルバル
ブ112の先端部をボトムピース105の油路1
05aに臨ませている。
この油圧緩衝器においては、図示しないフオー
クパイプと共に移動するピストンの圧縮行程時に
圧縮された下部油室内の作動油の一部がボトムピ
ース105内の油路105a,105bを経てシ
リンダ103の油孔103aを通り、シリンダ1
03の外周面とオイルロツクピース102との間
の環状油路を経て、シリンダ103とボトムケー
ス101との間の油室に流入し、他の一部はバル
ブシート108の油穴及び固定バルブシート11
0の油路、シリンダ103の油孔103aを経て
シリンダ103とボトムケース101との間の油
室に流入する。
伸び側行程時にはシリンダ103とボトムケー
ス101との間の油室の作動油がシリンダ103
の外周面とオイルロツクピース102との間の環
状油路を経てシリンダ103の油孔103aを通
り、ボトムピース105の油路105a,105
b及びバルブシート108が上動して形成される
油路を介してシリンダ103内の油室に戻すよう
にしている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで自動二輪車は車種に応じ、或いは走行
する路面の状態に応じて減衰力を発生させる必要
がある。すなわち、例えばオフロード用の自動二
輪車のフロントフオークに使用する油圧緩衝器は
路面の小さな凹凸により受ける小さな衝撃を吸収
するために減衰力を生じさせて緩衝作用を行うよ
りも大きな衝撃を吸収する緩衝作用を行うように
減衰力を確実に発生させる必要がある。
しかし、第5図に示したような油圧緩衝器にあ
つては減衰力を発生させる油穴103aの開口面
積が一定であるために、路面状態や車種に応じて
油穴103aの開口面積を調整することができな
い。その為、例えばオフロード用の自動二輪車に
あつては、凹凸の小さな路面を走行する時に適正
な減衰力を発生させるようにすると、凹凸の大き
な路面を走行するときに必要とする減衰力を利か
せられないために底付きを起こし、大きな衝撃を
受けてしまう。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために本考案は、ボトム
ケース内に摺動自在に嵌装したフオークパイプの
内側に、下部に油孔を穿設したシリンダを配設
し、このシリンダの下部外周に外部操作により昇
降しうる調整カラーを受けた。
(作用) シリンダに形成した油孔の開口面積の調整を可
能とし、油孔の開口面積を絞ることによりピスト
ンの伸び行程時にシリンダ内への作動油の戻り量
を不十分にしてシリンダ内の一部に積極的にエマ
ルジヨン状態を生じさせて、圧縮行程時の初期に
おいてピストンを容易に下降させることにより、
小さなピストンストローク(凹凸の小さな路面の
走行時)には減衰力を発生しにくく、大きなピス
トンストローク(凹凸の大きな路面の走行時)に
確実に減衰力を発生させることができるようにし
た。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面を用いて説明
する。
第1図は本考案にかかるフロントフオークを構
成する減衰力調整機構を備えた緩衝器の断面図、
第2図は第1図の油圧緩衝器の要部拡大断面図、
第3図は操作ダイヤルの平面図、第4図は本考案
の油圧緩衝器の作用説明に供する線図である。
油圧緩衝器1は、ボトムケース2内にシリンダ
3を植設して、このボトムケース2とシリンダ3
との間に上方からフオークパイプ4を摺動自在に
挿通している。
フオークパイプ4の下端部内周面にはオイルロ
ツクカラー5を嵌着し、またフオークパイプ4の
上端部はフオークボルト6にて閉塞し、このフオ
ークボルト6の下側に嵌着したバネ受け7とシリ
ンダ3の上部に装着したバネ受け8との間に懸架
バネ9を介装している。
フオークパイプ4のフオークボルト6の中心部
には中空ロツド11を挿着して、この中空ロツド
11をシリンダ3内に挿通し、この中空ロツド1
1の下端部にピストン12を装着し、このピスト
ン12によりシリンダ3内の油室を上部油室S1
下部油室S2とに画成している。更に、ボトムケー
ス2の上部外周とフオークパイプ4との間には蛇
腹状のブーツ13を取付けている。
ボトムケース2の底部にはボトムキヤツプ15
を嵌着し、このボトムキヤツプ15の上部にオイ
ルロツクピース16をボトムケース2の下部内周
面に嵌着した係止リング32に底部を係合させて
配設し、ボトムキヤツプ15の下方からボトムキ
ヤツプ15及びオイルロツクピース16を介して
バルブ機構17のセンターボルト18を挿着し、
このセンターボルト18上部外周にはボトムピー
ス19を螺着し、このボトムピース19の外周に
シリンダ3の下部を螺着している。
そして、シリンダ3の下部には油孔3aを形成
し、ボトムピース19内には軸方向に油路19a
を形成すると共にシリンダ3の油孔3aに対向す
る油路19bを形成している。またボトムピース
19の先端部にはバルブガイド20a、バルブシ
ート20b、板バルブ20c、固定バルブシート
20bを装着している。このバルブシート20
b、及び固定バルブシート20dには油路が穿設
され、板バルブ20cは圧縮行程時に押し下げら
れ、作動油を固定バルブシート20dの油路に流
入されるようにしている。
更に、センターボルト18内にはアジヤスター
21を回転自在に嵌合し、このアジヤスタ21の
先端部には進退動自在にニードルバルブ22を係
着して、このニードルバルブ22の先端部をボト
ムピース19の油路19aに臨ませている。
更に、シリンダ3とオイルロツクピース16と
の間には調整カラー25を摺動自在に嵌装し、こ
の調整カラー25はオイルロツクピース16に植
設したストツパリング30に一端部を係着した圧
縮スプリングからなるリターンスプリング31に
よつて下方に付勢している。
そして、この調整カラー25の下面にはボトム
キヤツプ15に形成した穴15a及びオイルロツ
クピース16に形成した穴16aに摺動自在に挿
通した4本のプツシユロツド26の上端面が当接
し、このプツシユロツド26の下端部はボトムキ
ヤツプ15の内側フランジ部15bに螺着した操
作ダイヤル27の上面に当接している。
この操作ダイヤル27は第3図に示す如く上面
の同心位置にプツシユロツド26が係合する4個
の凹部27aを形成して、操作ダイヤル27を回
動操作することによつてプツシユロツド26を介
して調整カラー25が昇降するようにしている。
また、プツシユロツド26とボトムキヤツプ15
との間にはOリング28を介装して、シリンダ3
内の作動油が漏れることを防止している。
このような油圧緩衝器1は圧縮行程時にフオー
クパイプ4がボトムケース2の内周面に沿つて下
降し、懸架ばね9を圧縮してばね反力を発生させ
ると共に、下部油室内の作動油はピストン12に
より加圧されてバルブシート20bの油穴を通
り、板バルブ20cを押し下げ、固定バルブシー
ト20dの油路を通り、減衰力を発生させながら
シリンダ3の油孔3aを減衰力を発生させながら
通り、シリンダ3の外周面とオイルロツクピース
16との間の環状油路を経てシリンダ3とボトム
ケース2との間の油室S3に流入する。また作動油
の他の一部はボトムピース19の油路19a,1
9b及び減衰力を発生させながらシリンダ3の油
孔3aを通り油室S3に流入する。
次にピストン12の伸び側行程時にはフオーク
パイプ4が懸架ばね9を復元しながらボトムケー
ス2の内周面に沿つて上昇すると、中空ロツド1
1もシリンダ内を上昇し、油室S3の作動油がシリ
ンダ3の外周面とオイルロツクピース16との間
の環状油路を経て減衰力を発生させながらシリン
ダ3の油孔3aを通り、ボトムピース19の油路
19a,19b及びバルブシート20dが上動し
て形成される油路を介してシリンダ3内の下部油
室S2内に戻る。
この場合操作ダイヤル27を回転してリターン
スプリング31を付勢しながらプツシユロツド2
6を押し上げ、第2図右側の示すように調整カラ
ー25を上昇させると、シリンダ3の油路3aの
開口面積が小さくなる。その為ピストンの引き行
程時に油室S3内の作動油がシリンダ3内の油室S2
に戻りきれず作動油の戻り量が不十分となり、油
室S2内の一部にエマルジヨン状態が生じる。そこ
で次にピストンの圧縮行程に移行すると、第4図
のA線に表すようにシリンダ3内に侵入するピス
トンロツド体積ガ作動油の不足体積分に相当する
までピストン12が油室S2内に生じているエマル
ジヨンを容易に圧縮するために、圧縮行程の初
期、即ち小さなピストンストローク時(凹凸の小
さな路面の走行時)には減衰力を発生させにくく
する。
そして、ピストンストロークが大きいとき(大
きな凹凸の路面走行時)には、更にピストンが下
降するために、上記エマルジヨン中の気体が油室
S2から完全に押し出し、油室S2内が作動油で満た
され、第4図のA線に表すように作動油がシリン
ダ3の油孔3aを通過させて、その際に確実に減
衰力を発生させる。
一方操作ダイヤル27を逆方向に回転してリタ
ーンスプリング31を復元しながらプツシユロツ
ド26を押し下げ、第2図右側に示すように調整
カラー25を下降させると、シリンダ3の油孔3
aの開口面積が大きくなる。その為第4図B線に
表すように、ピストンの引き行程時に油室S3内に
作動油がシリンダ3内の油室S2に十分に戻り、ピ
ストンの圧縮行程においては、下降するピストン
12により油室S2内の作動油が加圧されて、シリ
ンダ3の油孔3aを通過する際に減衰力を発生さ
せながら油室S3に流入するために、圧縮行程の初
期、即ちストロークの初期から所定の減衰力が得
られる。
(考案の効果) 上記で説明した如く本考案は、ボトムケース内
に摺動自在に嵌装したフオークパイプの内側に、
下部に油孔を穿設したシリンダを配設し、このシ
リンダの下部外周面に調整カラーを外部操作によ
り昇降自在に設けたので、シリンダに形成した油
孔の開口面積の調整を可能とした。
従つて、特にオフロード用の自動二輪車におい
て、油孔の開口面積を絞ることにより、圧縮行程
時の初期における小さなピストンストローク(凹
凸の小さな路面の走行時)に対しては減衰力を発
生させにくくし、大きなピストンストローク(凹
凸の大きな路面の走行時)に確実に減衰力を発生
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるフロントフオークを構
成する減衰力調整機構を備えた緩衝器の断面図、
第2図は第1図の油圧緩衝器の要部断面図、第3
図は操作ダイヤルの平面図、第4図本考案の油圧
緩衝器の作用説明に供する線図、第5図は従来の
油圧緩衝器の要部断面図である。 尚、図中1は油圧緩衝器、2はボトムケース、
3はシリンダ、3aは油孔、4はフオークパイ
プ、11は中空ロツド、25は調整カラー、S1
S2,S3は油室である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ボトムケース内にフオークパイプを摺動自在
    に嵌装し、このフオークパイプ内にシリンダを
    配設し、更にこのシリンダ内に前記フオークパ
    イプと一体的に昇降するロツドを取付け、前記
    シリンダ下部に形成した油孔でシリンダ内の油
    室とシリンダとボトムケースとの間に形成した
    油室とを連通するようにした油圧緩衝器におい
    て、前記シリンダの下部外周に調整カラーを嵌
    装し、この調整カラーを外部操作で昇降して前
    記シリンダに形成した油孔の開口面積を調整す
    ることを特徴とする油圧緩衝器。 (2) 前記調整カラーはシリンダとオイルロツクピ
    ースの間に配設されていることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の油圧緩衝
    器。
JP10782486U 1986-07-14 1986-07-14 Expired JPH0351537Y2 (ja)

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JP10782486U JPH0351537Y2 (ja) 1986-07-14 1986-07-14

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Publication Number Publication Date
JPS6314040U JPS6314040U (ja) 1988-01-29
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