JPH0350665Y2 - - Google Patents

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JPH0350665Y2
JPH0350665Y2 JP8296386U JP8296386U JPH0350665Y2 JP H0350665 Y2 JPH0350665 Y2 JP H0350665Y2 JP 8296386 U JP8296386 U JP 8296386U JP 8296386 U JP8296386 U JP 8296386U JP H0350665 Y2 JPH0350665 Y2 JP H0350665Y2
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clutch
ball
circumferential surface
inner circumferential
transmission shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自走式歩行芝刈機のクラツチ構造に
係り、詳しくは、伝動軸に遊嵌した伝動用回転体
のボス部に、半径方向に貫通する孔を介して伝動
用ボールを保持し、前記ボールを軸心側に押込ん
で前記伝動軸の外周面に形成した凹部と前記貫通
孔に亘つて係入させることによつて、前記伝動軸
と前記回転体とをトルク伝達可能にするクラツチ
入り位置と、前記ボールがトルク伝達反力によつ
て前記凹部が貫通孔へ移行するのを許して前記伝
動軸と前記回転体とを相対回転可能にするクラツ
チ切り位置とに亘つてシフト自在なクラツチスリ
ーブを前記ボスに外嵌し、該クラツチスリーブを
バネによつてクラツチ切り位置側にスラスト付勢
するとともに、このスラスト付勢力に抗して前記
クラツチスリーブを手元のレバーによつてクラツ
チ入り位置にシフト操作可能に構成し、かつ、前
記クラツチスリーブには、クラツチ入り時におけ
るボール押込み用の内周面とクラツチ切り時にお
けるボール逃し用の大径内周面とを軸心方向に並
設形成してある自走式歩行芝刈機のクラツチ構造
に関する。
〔従来の技術〕 かかる自走式歩行芝刈機のクラツチ構造におい
ては、安全対策として人為操作力によつて手元の
レバーを操作して、その状態を保持している間だ
けクラツチが入れられて作業装置若しくは走行装
置に動力を伝達できるように、又、人為操作力が
解除されてレバーが自由の状態になると、クラツ
チが自動的に切られてそれらに伝達される動力が
遮断されるように構成されている。そして、従
来、このタイプのクラツチ構造では、クラツチス
リーブに形成されたクラツチ入り時のボール押し
込み用内周面をストレート内周面としていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような使用上の便を考慮し
た結果、次のような問題点を生じた。即ち、クラ
ツチスリーブを手元のレバーによつてクラツチ入
り位置にシフト操作するには、バネによるスラス
ト付勢力に抗して行わなければならず、特に、ク
ラツチ入りの状態を安定させようとクラツチスリ
ーブのボール押込み用内周面を長くすればする
程、バネの弾性特性によつてスラスト付勢力が増
大し、レバーをクラツチ入り側の揺動操作限界位
置に保持する人為操作力が増大する。そしてそれ
が、本機を操作する作業者に余分な負担をかけて
疲労させる問題点があつた。
本考案は、このような実情に鑑み、クラツチス
リーブへの簡単な形状変形を似てレバーの操作力
を軽減し、レバーを小さな人為操作力で楽に保持
できるようにすることを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的達成のためになされた本考案の特徴構
成は、ボール押込み用の内周面を緩傾斜の内周面
とし、この緩傾斜内周面とボール逃し用の大径内
周面との間を急傾斜テーパー内周面に形成してあ
る点にあり、次のような作用・効果を奏する。
〔作用〕
つまり、クラツチ入り状態においてボールに
は、伝動軸と回転体とをトルク伝達可能にするこ
とによつて常にトルク伝達反力を受けて入力軸の
凹部から貫通孔へ移行しようとする力が働いてい
て、この力がクラツチスリーブの緩傾斜テーパー
内周面に作用するとクラツチスリーブをクラツチ
切り位置側にシフト操作する分力となつてスラス
ト付勢力に加勢する。そのため緩傾斜テーパー内
周面ではバネによるスラスト付勢が小さくてもク
ラツチスリーブをクラツチ切り側にシフト操作す
ることができることとなり、多少弾性復元力の小
さいバネを用いても充分にクラツチスリーブを、
ボール逃し用の大径内周面にボールが位置するよ
うにシフト操作することができる。要するに、ク
ラツチスリーブがクラツチ入りに保持された状態
を解除されると、バネ及びトルク伝達反力の分力
によるスラスト付勢力によつてクラツチ切りの側
にシフトされ始められるのである。
〔考案の効果〕
従つて、ボールのトルク伝達反力を利用するこ
とで、比較的弾性復元力の小さいバネを用いるこ
とが可能となり、それ故に、レバーの操作力が軽
減し楽に作業が行えるようになつた。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第3図に、本考案にかかる自走式の歩行型芝刈
機の全体側面図が示してある。
この芝刈機は、前車輪1,1及び後車輪2,2
を備えたハウジング3の上面にエンジンEを搭載
するとともに、前記ハウジング3内に縦軸心周り
に回転駆動される刈刃5を装備し、この刈刃5で
刈取つた芝を切断風によつて機体後方に送出し
て、ハウジング3の後端に連結した集草容器4に
回収するように構成し、且つ、ハウジング3から
後方上方に操縦ハンドル4を延出して構成してあ
る。
前記前車輪1,1は遊転車輪が用いられるのに
対し、後車輪2,2は推進用の車輪として駆動さ
れるものであり、前記エンジンEから分岐導出し
た動力が一対の自在継手6,6とロツド7及び入
力軸8を介してミツシヨンケースMに入力され、
このケースMに水平支承した車軸9を駆動する。
前記ミツシヨンケースMは、入力軸8から伝動
された駆動力を前記操縦ハンドル4に設けられた
クラツチレバー10の揺動操作に連動して入切り
するボール式のクラツチ機構Aと、その駆動力を
変速レバー11の操作に連動して高低二段に択一
的に変速して前記車軸9に伝動する変速機構Bと
を内装している。
次に、第1図に基づいてミツシヨンケースM内
での駆動力の伝動構造を説明する。
入力軸8からの駆動力をベベルギアー12を介
して伝動用回転体13に伝動し、この回転体13
とこの回転体13に内嵌されてクラツチ切り時の
み相対回動可能な伝動軸14とを一体的に回動す
るようにしてある。
前記伝動軸14には、他の大小二枚のギアー1
5a,15bを重合状態にして遊嵌してあり、伝
動軸14の軸芯方向に摺動自在に押嵌された変速
軸16と長孔17を介してピン18にて連結する
ことで、それらギアー15a,15bを伝動軸1
4と一体回動するように、且つ、変速軸16の摺
動によつて車軸9に嵌着された大小二枚の従動用
ギアー19a,19bに選択的に咬合し、車速を
二段に変更できるようにしてある。
前記ボールクラツチ機構Aを説明するに、前記
伝動用回転体13のボス部13aにクラツチスリ
ーブ20を外嵌し、半径方向に貫通する孔21を
介して伝動ボール22を保持させてある。そし
て、フオーク部材23によつて前記クラツチスリ
ーブ20を、前記ボール22を軸芯側に押込んで
前記伝動軸14の外周面に形成した凹部14aと
前記貫通孔21に亘つて係入させることで伝動軸
14と前記回転体13とをトルク伝達可能にする
クラツチ入り位置(第2図の状態)と、前記ボー
ル22がトルク伝達反力によつて前記凹部14a
から貫通孔14aへ移行を許して前記伝動軸14
とを相対回動可能にするクラツチ切り位置(第1
図の状態)とに亘つてシフト自在に構成してあ
る。
前記フオーク部材23は、前記クラツチレバー
10に連動していて、このクラツチレバー10を
人為力によつて上揺動することによつてクラツチ
スリーブ20をクラツチ切り位置からクラツチ入
り位置にシフトするとともに、人為力を解除する
とつる巻バネ24によつてクラツチスリーブ20
をクラツチ切り位置に戻し付勢するように作用す
る。
前記クラツチスリーブ20には、クラツチ入り
時におけるボール押込み用の緩傾斜のテーパー内
周面20aとクラツチ切り時におけるボール逃し
用の大径内周面20cとを軸心方向に並設形成す
るとともに、それら両内周面20a,20cとの
間を急傾斜のテーパー内周面20bに形成してあ
る。
そのため、クラツチレバー10を入り側に保持
した状態においては、第2図及び第4図に示すよ
うに、ボール22が緩傾斜テーパー内周面20a
に作用するので、ボール22によるトルク伝達反
力が緩傾斜テーパー内周面20aによつてクラツ
チスリーブ20をクラツチ切り位置にシフトさせ
る分力として作用し、バネ24によるクラツチ切
り側へスラスト付勢力と合わせてクラツチスリー
ブ20がクラツチ切り側に付勢されており、この
付勢力に抗する人為操作力を与えることでクラツ
チ入り状態が保たれている。
そして、このクラツチ入り状態から人為操作力
を解除すると、クラツチスリーブ20は前記付勢
合力によつてクラツチ切り側に移動し、クラツチ
スリーブ20の大径内周面20cが貫通孔21に
対向する位置に至ると、第1図及び第3図に示す
ように、ボール22が、伝動軸14の凹部14a
からボス部13aの貫通孔21側へ移行し、前記
回転体13と伝動軸14の相対回動が可能となり
クラツチ切りの状態となる。従つて、本考案によ
れば、ボール22のトルク伝達反力を利用するこ
とでバネ24のクラツチ切り側へのスラスト付勢
力を補い、比較的弾性復元力の小さいバネ24で
もクラツチスリーブ20をシフトさせることが可
能になつた。そして、このようなバネ24の採用
によつてクラツチレバー10を入り側に操作する
ため人為操作用が軽減され、楽に芝刈作業を行え
るようになつたのである。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に番号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る自走式歩行芝刈機のクラツ
チ構造の実施例を示し、第1図はクラツチ切り時
の縦断面図、第2図はクラツチ入り時の一部縦断
面図、第3図はクラツチ切り時の要部拡大断面
図、第4図はクラツチ入り時の要部拡大断面図、
第5図は自走式歩行芝刈機の側面図である。 10……レバー、13……伝動用回転体、13
a……ボス部、14……伝動回転体、14a……
凹部、20……クラツチスリーブ、20a……緩
傾斜テーパー内周面、20b……急傾斜のテーパ
ー内周面、20c……大径内周面、21……貫通
孔、22……伝動ボール、24……バネ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 伝動軸14に遊嵌した伝動用回転体13のボ
    ス部13aに、半径方向に貫通する孔21を介
    して伝動用ボール22を保持し、前記ボール2
    2を軸心側に押込んで前記伝動軸14の外周面
    に形成した凹部14aと前記貫通孔21に亘つ
    て係入させることによつて、前記伝動軸14と
    前記回転体13とをトルク伝達可能にするクラ
    ツチ入り位置と、前記ボール22がトルク伝達
    反力によつて前記凹部14aから貫通孔21へ
    移行するのを許して前記伝動軸14と前記回転
    体13とを相対回転可能にするクラツチ切り位
    置とに亘つてシフト自在なクラツチスリーブ2
    0を前記ボス13aに外嵌し、該クラツチスリ
    ーブ20をバネ24によつてクラツチ切り位置
    側にスラスト付勢するとともに、このスラスト
    付勢力に抗して前記クラツチスリーブ20を手
    元のレバー10によつてクラツチ入り位置にシ
    フト操作可能に構成し、かつ、前記クラツチス
    リーブ20には、クラツチ入り時におけるボー
    ル押込み用の緩傾斜テーパー内周面20aとク
    ラツチ切り時におけるボール逃し用の大径内周
    面20cとを軸心方向に並設形成するととも
    に、前記緩傾斜のテーパー内周面20aと大径
    内周面20cとの間を急傾斜のテーパー内周面
    20bに形成してある自走式歩行芝刈機のクラ
    ツチ構造。 2 前記伝動軸14が走行系の伝動軸である実用
    新案登録請求の範囲第1項に記載の自走式歩行
    芝刈機のクラツチ構造。
JP8296386U 1986-05-30 1986-05-30 Expired JPH0350665Y2 (ja)

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JP8296386U JPH0350665Y2 (ja) 1986-05-30 1986-05-30

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JP8296386U JPH0350665Y2 (ja) 1986-05-30 1986-05-30

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JPS62193815U JPS62193815U (ja) 1987-12-09
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