JP2517940Y2 - 動力取出装置 - Google Patents
動力取出装置Info
- Publication number
- JP2517940Y2 JP2517940Y2 JP1989073551U JP7355189U JP2517940Y2 JP 2517940 Y2 JP2517940 Y2 JP 2517940Y2 JP 1989073551 U JP1989073551 U JP 1989073551U JP 7355189 U JP7355189 U JP 7355189U JP 2517940 Y2 JP2517940 Y2 JP 2517940Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- axis
- sleeve
- lever
- operating
- input
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、動力源から動力を取出す動力取出装置に
関する。
関する。
(従来の技術) 特開昭59-192619号公報に4輪駆動の農用トラクター
において前輪側へ動力を伝達する「農用トラクターの前
輪動力取出装置」が記載され、その中に機械式の動力取
出装置が記載されている。この例に限らず、機械式の動
力取出装置は一般に第6図に示すように動力源により回
転駆動される入力部材101と動力を取出す出力部材103と
これらを連結又は連結解除(係脱)するカップリングス
リーブ105とこのスリーブの溝107に摺動自在に係合した
シュー109とシュー109を介してスリーブ105を係脱方向1
11に移動操作する揺動レバー(図示していない)などか
ら構成されている。シュー109は揺動に伴ってスリーブ1
05との面圧を低くし接触面間距離である2面幅113を一
定に保つために揺動レバーの先端に回転自在に取付けら
れている。
において前輪側へ動力を伝達する「農用トラクターの前
輪動力取出装置」が記載され、その中に機械式の動力取
出装置が記載されている。この例に限らず、機械式の動
力取出装置は一般に第6図に示すように動力源により回
転駆動される入力部材101と動力を取出す出力部材103と
これらを連結又は連結解除(係脱)するカップリングス
リーブ105とこのスリーブの溝107に摺動自在に係合した
シュー109とシュー109を介してスリーブ105を係脱方向1
11に移動操作する揺動レバー(図示していない)などか
ら構成されている。シュー109は揺動に伴ってスリーブ1
05との面圧を低くし接触面間距離である2面幅113を一
定に保つために揺動レバーの先端に回転自在に取付けら
れている。
このように、揺動レバーは固定側でありカップリング
スリーブ105は連結状態では出力部材103とともに回転す
るからシュー109とスリーブ105との摩擦により摩耗,発
熱による割れや焼付きなどが生ずる恐れがある。
スリーブ105は連結状態では出力部材103とともに回転す
るからシュー109とスリーブ105との摩擦により摩耗,発
熱による割れや焼付きなどが生ずる恐れがある。
(考案が解決しようとする課題) そこで、この考案は、部材間の摩擦を低減し、摩耗、
割れ、焼付きなどを防止した動力取出装置の提供を目的
とする。
割れ、焼付きなどを防止した動力取出装置の提供を目的
とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) この考案の動力取出装置は、トルク入力により第1軸
心回りに回転する入力部材と、この入力部材に対し同一
軸心にて相対回転自在に設けられた出力部材と、前記第
1軸心と所定距離だけ離間して立体的に交差する第2軸
心回りに揺動するように軸支された揺動レバーと、この
揺動レバーの第2軸心側への延長の先端部に回転自在に
設けられた平行2面付き摺動部材と、この摺動部材の平
行2面と両外周側面にて係合して前記第1軸心方向に移
動するスリーブ状の操作部材と、この操作部材に対し半
径方向の軸受手段により前記第1軸心回りに相対回転自
在に、第1軸心方向に一体的に連結され前記揺動レバー
の操作力により前記入力部材及び出力部材のいずれかに
スプライン係合した状態で移動して両部材の連結、又は
その解除を行なう環状の連結部材とを備えたものであ
る。
心回りに回転する入力部材と、この入力部材に対し同一
軸心にて相対回転自在に設けられた出力部材と、前記第
1軸心と所定距離だけ離間して立体的に交差する第2軸
心回りに揺動するように軸支された揺動レバーと、この
揺動レバーの第2軸心側への延長の先端部に回転自在に
設けられた平行2面付き摺動部材と、この摺動部材の平
行2面と両外周側面にて係合して前記第1軸心方向に移
動するスリーブ状の操作部材と、この操作部材に対し半
径方向の軸受手段により前記第1軸心回りに相対回転自
在に、第1軸心方向に一体的に連結され前記揺動レバー
の操作力により前記入力部材及び出力部材のいずれかに
スプライン係合した状態で移動して両部材の連結、又は
その解除を行なう環状の連結部材とを備えたものであ
る。
(作用) この考案では軸受手段により、揺動レバー側と連結部
材側の間には摩擦が生じない。従って、摩耗,割れ,焼
付きなどが発生しない。
材側の間には摩擦が生じない。従って、摩耗,割れ,焼
付きなどが発生しない。
(実施例) 第1図ないし第3図によりこの考案の一実施例の説明
をする。この実施例は車両に搭載されたウインチ用の動
力取出装置である。
をする。この実施例は車両に搭載されたウインチ用の動
力取出装置である。
ギヤボックス1はボルト3により車両のミッションケ
ース(図示していない)に固定されている。ギヤボック
ス1には固定軸5がピン7により固定され、固定軸5に
はベアリング9,11によりリングギヤ13が回転自在に支承
されている。又、ギヤボックス1には出力軸15が(出力
部材)がベアリング17,19によって固定軸5と平行に第
1軸心X回りに回転自在に支承されている。出力軸15に
はニードルベアリング21によりリングギヤ23(入力部
材)が第1軸心Xと同軸心に回転自在に支承されてい
る。リングギヤ23はリングギヤ13と噛合いリングギヤ13
はトランスミッションの出力歯車25と噛合っている。こ
うしてリングギヤ23はエンジンからの動力により回転駆
動される。出力軸15の一端はギヤボックス1を貫通して
おり、その先端部にはウインチのワイヤードラム側と連
結するためのフランジ27がスプライン連結されナット29
で固定されている。
ース(図示していない)に固定されている。ギヤボック
ス1には固定軸5がピン7により固定され、固定軸5に
はベアリング9,11によりリングギヤ13が回転自在に支承
されている。又、ギヤボックス1には出力軸15が(出力
部材)がベアリング17,19によって固定軸5と平行に第
1軸心X回りに回転自在に支承されている。出力軸15に
はニードルベアリング21によりリングギヤ23(入力部
材)が第1軸心Xと同軸心に回転自在に支承されてい
る。リングギヤ23はリングギヤ13と噛合いリングギヤ13
はトランスミッションの出力歯車25と噛合っている。こ
うしてリングギヤ23はエンジンからの動力により回転駆
動される。出力軸15の一端はギヤボックス1を貫通して
おり、その先端部にはウインチのワイヤードラム側と連
結するためのフランジ27がスプライン連結されナット29
で固定されている。
出力軸15とリングギヤ23にはそれぞれスプライン31,3
3が設けられている。出力軸15のスプライン31にはカッ
プリングスリーブ35(連結部材)が係合しており、この
スリーブ35はスプライン33と係合して出力軸15とリング
ギヤ23とを連結する連結位置と、スプライン33との係合
から離脱してこの連結を解除する連結解除位置(第1図
の状態)との間を移動可能である。
3が設けられている。出力軸15のスプライン31にはカッ
プリングスリーブ35(連結部材)が係合しており、この
スリーブ35はスプライン33と係合して出力軸15とリング
ギヤ23とを連結する連結位置と、スプライン33との係合
から離脱してこの連結を解除する連結解除位置(第1図
の状態)との間を移動可能である。
カップリングスリーブ35の外周にはベアリング37(軸
受手段)とその止め輪39,41とを介して操作スリーブ43
(操作部材)が相対回転自在に且つ軸方向には一体的に
連結されている。従って、カップリングスリーブ35はベ
アリング37を介して操作スリーブ43により軸方向に移動
操作され出力軸15とリングギヤ23との係脱を行う。この
とき、回転する部材15,23の回転はベアリング37によっ
て遮断され伝達されないから操作スリーブ43は回転しな
い。なお、出力軸15には各スリーブ35,43とギヤボック
ス1との干渉を防止するためのストッパ45が取付けられ
ている。
受手段)とその止め輪39,41とを介して操作スリーブ43
(操作部材)が相対回転自在に且つ軸方向には一体的に
連結されている。従って、カップリングスリーブ35はベ
アリング37を介して操作スリーブ43により軸方向に移動
操作され出力軸15とリングギヤ23との係脱を行う。この
とき、回転する部材15,23の回転はベアリング37によっ
て遮断され伝達されないから操作スリーブ43は回転しな
い。なお、出力軸15には各スリーブ35,43とギヤボック
ス1との干渉を防止するためのストッパ45が取付けられ
ている。
第2図に示すように、ギヤボックス1にはこれを貫通
してシフターシャフト47が第1軸心Xと所定距離1を隔
てて立体的に交差する第2軸心Y回りに回転自在に取付
けられている。ギヤボックス1の内側においてシャフト
47の先端にはシュー49(摺動部材)が回転自在に取付け
られている。シュー49には互いに平行な2面51,51が形
成されこれらの2面側を操作スリーブ43に設けられた溝
53に係合している。シフターシャフト47の回転軸とシュ
ー49の回転軸は距離lを隔てて平行に設けられている。
従って、シフターシャフト47が揺動するとシュー49を介
して操作スリーブ43が軸方向に移動操作され、上記のよ
うにカップリングスリーブ35による係脱が行われる。シ
フターシャフト47のギヤボックス1外部側の先端にはボ
ルト55とナット57によりレバー59が固定されている。レ
バー59には操作リンク(図示していない)を連結するた
めの穴61,61が設けられ、操作リンクの操作力によりシ
フターシャフト47、シュー49とともに揺動する。こうし
て、揺動レバー63が構成されている。
してシフターシャフト47が第1軸心Xと所定距離1を隔
てて立体的に交差する第2軸心Y回りに回転自在に取付
けられている。ギヤボックス1の内側においてシャフト
47の先端にはシュー49(摺動部材)が回転自在に取付け
られている。シュー49には互いに平行な2面51,51が形
成されこれらの2面側を操作スリーブ43に設けられた溝
53に係合している。シフターシャフト47の回転軸とシュ
ー49の回転軸は距離lを隔てて平行に設けられている。
従って、シフターシャフト47が揺動するとシュー49を介
して操作スリーブ43が軸方向に移動操作され、上記のよ
うにカップリングスリーブ35による係脱が行われる。シ
フターシャフト47のギヤボックス1外部側の先端にはボ
ルト55とナット57によりレバー59が固定されている。レ
バー59には操作リンク(図示していない)を連結するた
めの穴61,61が設けられ、操作リンクの操作力によりシ
フターシャフト47、シュー49とともに揺動する。こうし
て、揺動レバー63が構成されている。
第3図に示すように、ギヤボックス1にはばね65で揺
動レバー63側に付勢されるチェックボール67が配置さ
れ、揺動レバー63に設けられた2個の穴69,71と係合し
揺動レバー63の位置止めをする。第3図において、揺動
レバー63が実線で描かれた位置に揺動操作されると、ボ
ール67が穴69と係合して位置止めを行うとともに、第1
図においてシフターシャフト47の先端が円73の位置に移
動し、カップリングスリーブ35が同図のように連結解除
位置に移動する。又、第3図において、揺動レバー63が
一点鎖線で描かれた位置揺動操作されると、ボール67が
穴71と係合して位置止めが行われるとともに、第1図に
おいてシフターシャフト47の先端が円75の位置に移動し
カップリングスリーブ35が連結位置に移動する。
動レバー63側に付勢されるチェックボール67が配置さ
れ、揺動レバー63に設けられた2個の穴69,71と係合し
揺動レバー63の位置止めをする。第3図において、揺動
レバー63が実線で描かれた位置に揺動操作されると、ボ
ール67が穴69と係合して位置止めを行うとともに、第1
図においてシフターシャフト47の先端が円73の位置に移
動し、カップリングスリーブ35が同図のように連結解除
位置に移動する。又、第3図において、揺動レバー63が
一点鎖線で描かれた位置揺動操作されると、ボール67が
穴71と係合して位置止めが行われるとともに、第1図に
おいてシフターシャフト47の先端が円75の位置に移動し
カップリングスリーブ35が連結位置に移動する。
カップリングスリーブ35が連結位置に移動するとエン
ジンからの動力はウインチのワイヤードラム側に伝達さ
れ、スリーブ35が連結解除位置に移動するとエンジンか
らの動力は遮断されるとともにワイヤードラムはフリー
回転状態となりワイヤーの引出しが行える。又、連結状
態においても、上記のように、操作スリーブ43は回転し
ないから、従来例と異なって、シュー49と操作スリーブ
43との摩擦が起らず、従って摩耗や発熱による割れや焼
付きなどが生じない。
ジンからの動力はウインチのワイヤードラム側に伝達さ
れ、スリーブ35が連結解除位置に移動するとエンジンか
らの動力は遮断されるとともにワイヤードラムはフリー
回転状態となりワイヤーの引出しが行える。又、連結状
態においても、上記のように、操作スリーブ43は回転し
ないから、従来例と異なって、シュー49と操作スリーブ
43との摩擦が起らず、従って摩耗や発熱による割れや焼
付きなどが生じない。
又、第4図はこの考案における他の実施例であり、ベ
アリング38のアウタレースを操作部材に、インナレース
を連結部材とした例である。
アリング38のアウタレースを操作部材に、インナレース
を連結部材とした例である。
なお、この考案において、軸受手段は実施例のような
ころがり軸受に限らず、すべり軸受でもよい。この場合
は操作部材と連結部材とを止め輪で操作方向に一体的に
連結する。更には、軸受部材を用いずに操作部材との摺
動面にすべり軸受を形成してもよい。
ころがり軸受に限らず、すべり軸受でもよい。この場合
は操作部材と連結部材とを止め輪で操作方向に一体的に
連結する。更には、軸受部材を用いずに操作部材との摺
動面にすべり軸受を形成してもよい。
[考案の効果] 以上のように、この考案の動力取出装置は部材間の摩
擦が低減されるから摩耗,割れ,焼付きなどが生じな
い。
擦が低減されるから摩耗,割れ,焼付きなどが生じな
い。
第1図はこの考案の一実施例の正面図断面図、第2図は
この実施例の一部を切り欠いた側面図、第3図はこの実
施例の一部を切り欠いた正面図、第4図はこの考案の他
の実施例の要部断面図、第5図は従来例の正面図であ
る。 15……出力軸(出力部材) 23……リングギヤ(入力部材) 35,77……カップリングスリーブ(連結部材) 37……ベアリング(軸受手段) 43……操作スリーブ(操作部材) 63……揺動レバー
この実施例の一部を切り欠いた側面図、第3図はこの実
施例の一部を切り欠いた正面図、第4図はこの考案の他
の実施例の要部断面図、第5図は従来例の正面図であ
る。 15……出力軸(出力部材) 23……リングギヤ(入力部材) 35,77……カップリングスリーブ(連結部材) 37……ベアリング(軸受手段) 43……操作スリーブ(操作部材) 63……揺動レバー
Claims (1)
- 【請求項1】トルク入力により第1軸心回りに回転する
入力部材と、この入力部材に対し同一軸心にて相対回転
自在に設けられた出力部材と、前記第1軸心と所定距離
だけ離間して立体的に交差する第2軸心回りに揺動する
ように軸支された揺動レバーと、この揺動レバーの第2
軸心側への延長の先端部に回転自在に設けられた平行2
面付き摺動部材と、この摺動部材の平行2面と両外周側
面にて係合して前記第1軸心方向に移動するスリーブ状
の操作部材と、この操作部材に対し半径方向の軸受手段
により前記第1軸心回りに相対回転自在に、第1軸心方
向に一体的に連結され前記揺動レバーの操作力により前
記入力部材及び出力部材のいずれかにスプライン係合し
た状態で移動して両部材の連結、又はその解除を行なう
環状の連結部材とを備えた動力取出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989073551U JP2517940Y2 (ja) | 1989-06-26 | 1989-06-26 | 動力取出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989073551U JP2517940Y2 (ja) | 1989-06-26 | 1989-06-26 | 動力取出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0314322U JPH0314322U (ja) | 1991-02-13 |
JP2517940Y2 true JP2517940Y2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=31612463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989073551U Expired - Lifetime JP2517940Y2 (ja) | 1989-06-26 | 1989-06-26 | 動力取出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2517940Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0737016B2 (ja) * | 1991-04-23 | 1995-04-26 | マックス株式会社 | 自動ステープル打ち装置におけるステープル装填装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62242132A (ja) * | 1986-04-14 | 1987-10-22 | Koyo Seiko Co Ltd | クラツチレリ−ズ装置 |
JPS63289331A (ja) * | 1987-05-21 | 1988-11-25 | Nachi Fujikoshi Corp | クラッチレリ−ズ軸受装置 |
JPH0187338U (ja) * | 1987-12-01 | 1989-06-09 |
-
1989
- 1989-06-26 JP JP1989073551U patent/JP2517940Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0314322U (ja) | 1991-02-13 |
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