JPH03504225A - 多成分容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 多成分容器 本発明は、請求項１に記載の上位概念の特徴をもつ多成分容器に関する。

使用時に初めて混合されるような成分のための２つまたは多数の成分室を有する 多成分容器には、種々の実施形態が知られている。

この多成分容器は、洗髪剤、洗剤、粘着剤およびこれに類似のものを収容するの に役立つ。ＵＳ−ＰＳ３７２９５５３によれば、容器室のための注ぎ出し開口が 、注ぎ出し方向に対して互いに側方に配置されたような多成分容器が知られてい る。注ぎ出し開口の間には、注ぎ出し時に成分の相互混流を防止する２つの導液 ウェブが形成されて、２つの注ぎ出し流が生じる。さらに公知の２成分容器（Ｕ Ｓ−ＰＳ４５８５１５０参照）では、２つの成分室に被さるキャップ内に注ぎ出 し開口が形成されている。この環状のキャップ内で、注ぎ出し開口は、互いに半 径方向にずらせて配置される。注ぎ出し開口は、平坦に形成されたキャップ外面 に達する。これら公知の多成分容器は、特に注ぎ出し特性に関して未だ満足のい くものでない。多成分容器を注ぎ位置から回して戻す際、一方または他方の残液 が各開口で溢れを起こしうる。

上述の技術水準を考慮して、本発明は、公知の多成分容器を、可能な限り簡素な 構成でもって、一層高い使用価値を達成しつるように形成し、さらに形成するこ とを基礎にする。

この課題は、特に請求項１の特徴をもつ多成分容器において解決される。

本発明の多成分容器では、注ぎ出し開口を夫々取り囲む注ぎ締は、注ぎ出し開口 から出る成分の流および最後に１つになる注ぎ出し流に対するいわば堤防を形成 する。傾斜およびこれに続く注ぎ出しの際、成分は注ぎ縁により形成される安定 域たる環状の盆を貫流し、このことが−緒になって非常に静かで、良好に取り扱 いうる注ぎ出し流をもたらす。内側の注ぎ出し開口からの注ぎ出し流は、外側の 注ぎ出し開口からの注ぎ出し流の上にいわば「載る」。さらなる有利な構造では 、注ぎ縁か取り囲み縁として形成されている。これにより、内側と外側の注ぎ縁 の間に、取り巻きの環状切り欠きが存在する。注ぎ出し位置から垂直な位置に多 成分容器を回して戻す際、液体は、外側の注ぎ出し開口から内側の注ぎ出し開口 に達しえない。

キャップの表面の外側に留どまっている残りの液は、対応する切り欠きに捕らえ られる。同様に、極めて少ない量の成分液体だけが、内側の注ぎ出し開口から上 記環状切り欠きに入りうる。内側の注ぎ出し開口をも取り囲む注ぎ縁によって、 内側の注ぎ出し開口から出る注ぎ出し流は、剥離特性が非常に良くなる。上記キ ャップは、注ぎ出し開口および以下にさらに述べるウェブまで回転対称に形成す るのがより好ましい。この場合、注ぎ縁は、互いに同心の環状に形成される。有 利な形成は、内側の注ぎ縁が外側の注ぎ縁よりもいく分車さい高さをもつという ことに見られる。このことは、注ぎ出し特性に関して有利であることが証明され た。注ぎ縁相互の距離は、内側の注ぎ縁の高さに略相当させうる。注ぎ出し開口 の外側縁は、注ぎ縁の底部まで達することができ、あるいは注ぎ縁により直接形 成されることができる。外側の注ぎ出し開口の半径方向の幅は、好ましくは注ぎ 縁相互の距離よりも僅かに小さく、外側の注ぎ出し開口の内側縁が、内側の注ぎ 縁で直接には形成されないようになっている。さらなる寸法的に有利な関係は、 内側の注ぎ縁の高さが、属する注ぎ出し開口の半径方向の開口幅に略相当すると いうことに見られる。さらなる有利な関係は、２つの注ぎ出し開口の半径方向の 開口幅が略等しく、一方と他方の成分の種々の調合が、注ぎ出し開口の周方向へ の種々の延びにより達成されるようになっていることである。より大きい注ぎ出 し開口が、常に外側の開口であることが合目的的である。注ぎ出し開口およびそ の外側縁と内側縁を、円弧切り欠き状に形成するのも有利である。本発明のさら なる概念は、上述の特徴の１つまたは多くが有利に実現され、特に種々の大きさ をもった注ぎ出し開口を備えた多成分容器に関する。キャップが注ぎ出し開口を 除いて回転対称に形成されたような多成分容器において、さらなる２つの注ぎ出 し開口は、先の注ぎ出し開口に対して直径方向に対向して形成される。さらに、 注ぎ出し開口は、互いに面対称に形成されて、注ぎ出し開口の各対は、注ぎ出し 方向の前方に配置でき、つまり注ぎ機能を引き受けることができる。直径方向に 対向して配置された後方の注ぎ出し開口は、空気抜きに役立つ。注ぎ出し開口の ２つの対を互いに一致するように形成することによって、組み立ての際キャップ を１８０°だけ回して設置することができる。これは、総ての注ぎ出し開口に共 通の中心軸上で略キャップ中央に方向付けつまみを形成することによって利用し 尽くされる。

このつまみは、組み立てロボットによりつかむことができる。組み立てロボット への供給の際、キャップを「前方」または「後方」へ区分けする必要はない。

次に、本発明を、単に実施例を示すにすぎない添付の図によりさらに説明する。

第１図は、多成分容器の側面図、 第２図は、容器首部、内側の成分容器、水さしキャップおよび閉鎖キャップを通 る分解状態での断面図、 第３図は、異なった成分で満たされた組み立てた状態の容器首部を通る断面図、 第４図は、第３図の物体の平面図、 第５図は、成分を注ぎ出す前の傾斜位置にある第３図の物体、第６図は、注ぎ出 しの際の傾斜位置にある第３図の物体、第７図は、注ぎ出し中の容器頭部の斜視 図である。

多成分瓶ｌの形の多成分容器について、図示し、説明する。この多成分瓶は、使 用の際初めて混合される互いに異なった液体成分が収容される２つの成分室２と ３を有する。液体成分は、重力によって注ぎ出される。

内側の成分室２は、水さしキャップ５により、瓶の首部４（第２゜３図参照）に 収容される。水さしキャップ５は、クリップ連結で瓶の縁６に保持できる。上記 成分室２は、その外ねじ２３により内ねじ２４をもつ水さしキャップ５の首部２ ５に固定できる。水さしキャップ５には、多成分瓶１を閉鎖するために閉鎖キャ ップ７を被せることができ、この閉鎖キャップは、瓶の首部４の首領域８にねじ 締めで固定できるようになっている。漏止めウェブ９とＩＯは、閉鎖状態で夫々 注ぎ縁１１と１２の内側に液密に当接する。

水さしキャップ５には、第１および第２の成分のための注ぎ出し開口１３と１４ が設けられている。２つの注ぎ出し開口１３と１４は、キャップ外面１５の平面 から隆起する注ぎ縁１１と１２により、注ぎ方向に取り囲まれている。注ぎ縁Ｉ Ｉと１２は、幅方向および周方向（例えば、第４図参照）において注ぎ出し開口 １３と１４を凌いでいる。特に第６，７図で見られるような傾いた状態において 、夫々の注ぎ出し開口１３と１４の略中央に浸液が生じる。注ぎ出しの際、注ぎ 縁１１と１２は、液流に対するいわば堤防を形成する。

これによって、第７図に明瞭に示す注ぎ特性、即ち注ぎ出し開口１３と１４の前 で夫々の注ぎ出し開口の幅を凌ぐ幅をもつ液の段が形成されるという特性が生じ る。第５図から、注ぎ流が形成される直前に成分室２，３内で、外方へ対応して 続く液面Ｓｌと８２が生じるのが見られる。

上記内側の注ぎ出し開口１４から出る液流は、注ぎ出し開口１３から出る外側の より大きい液流の上にいわば「載る」。液流の色彩的特性が異なる場合、ストラ イブ（幅の広い基礎流の上で常に表面に位置付けられるストライブ）の形成さえ が生しる。成分室２と３内の液体の粘度が異なる場合も、有利な注ぎ出し特性が 得られる。例えば、成分室２内の液体が、成分室３内の液体よりも高い粘度を有 する場合である。

注ぎ縁１１と１２は、円環状の取り巻き縁として形成される。これらの縁は、互 いに同心円をなして延びる。内側の注ぎ縁ＩＩは、外側の注ぎ練１２の高さＨ２ よ゛りも小さい高さＨｌを有する。

注ぎ縁１１．１２の距離Ａは、内側の注ぎ縁の高さＨｌに略相当する。注ぎ出し 開口１３と１４の外側縁１８と１９は、夫々注ぎ縁１１と１２の底部まで達する 。

内側の注ぎ縁１１の高さＨｌは、さらに内側の注ぎ出し開口１４の半径方向にお ける開口幅Ｂｌに略相当する。注ぎ出し開口１３と１４は、特に第４図から明ら かなように、概ね円弧切り欠き状に形成されている。外側の注ぎ縁１２は、湾曲 部Ｋを経てキャップ外面１５に交叉して、第２図の断面内で高く曲がった縁Ｒが 生じている。

また、外側の注ぎ出し開口１３の半径方向における幅Ｂ２は、この実施例では内 側の注ぎ縁１１の高さに略相当しており、このことは注ぎ工学上の見地から有利 であるということが証明されている。

図から明らかなように、この実施例では注ぎ出し開口１３．１４は、直径方向に 対向して２つ設けられている。このことは、水さしキャップ５をも１８０°だけ 回して装着できるという利点をもつ。

総ての注ぎ出し開口１３．１４の共通の中心軸Ａ（第４図参照）上で、キャップ ５の略中夫に、方向付けのつまみ２０が形成されている。

この方向付けつまみ２０によって、水さしキャップ５は、装着機械３．１４を注 ぎ出し方向に整列させることに関する予めの選別は、不要になる。水さしキャッ プ５の整列は、長手方向への方向付けに一層制限することができる。

２つの成分の混合比は、注ぎ出し開口１３．１４の面積比のみにより決まるが、 ２つの成分の粘性も影響を及ぼす。なお、注ぎ出し開口１３．１４は、オリフィ スとして作用する程度に小さい。

上述の説明、請求項および図で述べた本発明の特徴は、本発明の実現のために個 々にも、また任意の組合せでも意味のあることである。

国際調査報告 国際調査報告

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．共通の水さしキャップが被せられる互いに分離した２つの成分室を有し、上 記水さしキャップ内に注ぎ出し方向に互いにずらせて形成され、キャップ外面の 平面に達する第１および第２の成分のための注ぎ出し開口を備えた多成分容器に おいて、上記２つの注ぎ出し開口（１３，１４）は、上記キャップ外面（１５） から隆起する注ぎ縁（１１，１２）により注ぎ出し方向に取り囲まれ、上記注ぎ 縁は、夫々幅方向および周方向において注ぎ出し開口（１３，１４）を凌ぐとと もに、傾斜状態で各注ぎ出し開口（１３，１４）に浸液が生じるような経過を示 すことを特徴とする多成分容器。
2. ２．上記注ぎ縁（１１，１２）が、取り巻き縁として形成されていることを特徴 とする請求項１の多成分容器。
3. ３．上記注ぎ縁（１１，１２）が、同心の環状に形成されていることを特徴とす る請求項１または２の多成分容器。
4. ４．上記内側の注ぎ縁（１１）が、外側の注ぎ縁（１２）よりも小さい高さ（Ｈ １）を示すことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかの多成分容器。
5. ５．上記注ぎ縁（１１，１２）の距離（Ａ）が、上記内側の注ぎ縁（１１）の高 さ（Ｈ１）に略相当することを特徴とする請求項１乃至４のいずれかの多成分容 器。
6. ６．上記注ぎ出し開口（１３，１４）の外側縁（１８，１９）が、夫々注ぎ縁（ １１，１２）の略底部まで達することを特徴とする請求項１乃至５のいずれかの 多成分容器。
7. ７．上記内側の注ぎ縁（１１）の高さ（Ｈ１）が、上記内側の注ぎ出し開口（１ ４）の半径方向の開口幅（Ｂ１）に略相当することを特徴とする請求項１乃至６ のいずれかの多成分容器。
8. ８．上記注ぎ出し開口（１３，１４）の外側線および内側縁（１８，１９，２１ ，２２）が、円弧切り欠き状に延びていることを特徴とする請求項１乃至７のい ずれかの多成分容器。
9. ９．上記注ぎ出し開口が異なる大きさを備えた請求項１乃至８のいずれかの多成 分容器において、 ２つのさらなる注ぎ出し開口（１３，１４）が、対向して形成され、総ての注ぎ 出し開口（１３，１４）に共通の中心軸（ＡＸ）上でキャップの略中央に、方向 付けつまみ（２０）が形成されていることを特徴とする多成分容器。