JP2008127070A - 調味料液同時注出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、野菜サラダ等にドレッシングを掛けるとき、異なる2つの調味料液を同時にかつ所定の割合だけ注出する調味料液同時注出容器を提供する。
【解決手段】調味料液同時注出容器10は、第1容器16内に第2容器17を配置した二重容器本体13を備えている。第1容器16と第2容器17とにはそれぞれ第1調味料液11と第2調味料液12とが収容されている。二重容器本体13の上端開口部は着脱可能なキャップ14により閉鎖され、このキャップ14には二重管ノズル15が取り付けられている。二重管ノズル15は、外管ノズル部22と内管ノズル部23とからなり、外管ノズル部22は第1容器16内に連通して第1調味料液を注出し、内管ノズル部23は第2容器に連通して第2調味料液を注出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、調味料液同時注出容器に関し、さらに詳細には、2種類の異なる調味料液を非混合状態で収納し、これら2種類の調味料液を同時にそれぞれ所定の割合で注出する調味料液同時注出容器に関する。
野菜サラダなどは、例えば、醤油ベースの調味料液と油などの調味料液とを混合したドレッシングを掛けて食することがある。通常、これら調味料液は、それらの比重の違いから容器の中では分離した状態にある。そのため、野菜サラダなどにドレッシングを掛ける際には、これを収容している容器を振って内部の調味料液を攪拌混合し、それらが分離を始めないうちにその容器から注出するようにしている。
しかしながら、実際には、容器内部に収容されている2種類の調味料液は、容器を振り終わると即座に分離が始まるため、完全に均一な混合状態で注出させることは難しく、そのため予定しているドレッシング本来の味で野菜サラダなどを食することができない、という問題がある。そこで、このような調味料液を効率よく攪拌する容器として特許文献1に開示された調味料容器が知られている。この特許文献1に開示された調味料容器は、短冊状の補助板に複数のフィンを斜めに取り付けてなる攪拌用補助部材を蓋の内面で支持することで容器内に吊り下げ、容器に入れられた2種類の調味料を混合して注出するとき、この容器を水平に振るだけで2種類の調味料を攪拌用補助部材により強制的に上下方向に流動させ、分離していた2種類の調味料を短時間に攪拌混合するようにしたものである。
また、特許文献2には、調味料液ではないが、性質の異なる2種類の液体を仕切り壁で区画した個別の室に収容し、注出時に仕切り壁を取り去って混合するようにした二液混合注出容器が開示され、さらに、特許文献3には、計量カップ内に2種類の液体を同時に注出して計量混合できる二液混合計量容器が開示されている。
実開平6−21475号公報 特開2002−255183号公報 特開平10−59401号公報
特許文献1に開示された調味料容器は、1つの容器(1つの調味料収容室)内に2種類の調味料を入れておき、使用時に容器を水平に振ったとき、分離していた2つの調味料が攪拌補助部材により効果的に混じり合うようにしたものであるが、調味料を注出しようとして容器を振る動作を止めた瞬間から分離が始まるため好適に混合した調味料が注出するのは最初の一瞬で、その後は比重の軽い調味料の方が多く注出してしまう、という問題があった。
また、特許文献2に開示された二液混合注出容器では、性質の異なる2種類の液体を仕切り壁で区画した個別の室に収容し、注出時に仕切り壁を取り去って混合するものであるので、仕切り壁を取り去った後には特許文献1と同じような問題があった。さらに、特許文献3に記載された二液混合計量容器は、注出口の注出弁を計量カップに設けられたノックピンで開き、2つの液体を計量カップに注出するようにしたものであり、内容物が調味料の場合、軽量カップをその都度洗浄する必要があり、実用的ではない、という問題があった。
本発明の目的は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、例えば野菜サラダなどにドレッシングを掛けるとき、異なる2つの調味料液を同時にかつ所定の割合だけ注出する調味料液同時注出容器を提供することにある。
本発明は、異なる2種類の第1調味料液と第2調味料液を同時に注出する調味料液同時注出容器であり、その特徴とするところは、上端が開放した上端開口部を有する二重容器本体と、この二重容器本体の前記上端開口部に着脱自在に装着可能なキャップと、前記調味料液同時注出容器から前記第1調味料液と第2調味料液を同時に注出する二重管ノズルとを備え、前記二重容器本体が、前記第1調味料液を収容する第1容器と、この第1容器の内部に配置されて前記第2調味料液を収容する第2容器とから構成されると共に、前記二重容器本体の前記上端開口部が、前記第1容器の開放した上端と前記第2容器の開放した上端とで構成され、前記キャップが、前記二重容器本体の前記上端開口部に装着されて該上端開口部を閉塞するとき前記第1,第2容器それぞれの開放した前記上端を密閉し、前記二重管ノズルが、外管ノズル部と、その内部に配置された内管ノズル部とを備えると共に、前記二重容器本体及び前記キャップのいずれかに取り付けられ、前記外管ノズル部が、前記第1容器内の前記第1調味料液を抽出し、前記内管ノズルが、前記第2容器内の前記第2調味料液を抽出し、前記外管ノズル部と前記内管ノズル部とにおける調味料液流れ方向に直交する各流路断面積が所定の比率で形成され、前記第1,第2容器にそれぞれ収容されている前記各調味料液を同時に注出し続けることにある。
本発明の調味料液同時注出容器に係る実施形態の一例では、前記キャップが、天板部と、該天板部の外周縁部に一端が固定された第1筒部と、この第1筒部の内側において前記天板部の内面に一端が固定された第2筒部とから構成され、前記キャップが、前記二重容器本体の前記上端開口部に装着されるとき、前記キャップの前記第1筒部における他端部が、前記第1容器の上端周囲壁に嵌合し、また前記キャップの前記第2筒部における他端部が、前記第2容器の上端周囲壁に嵌合して前記二重容器本体の前記上端開口部を閉塞する。
本発明の調味料液同時注出容器に係る実施形態の他の例では、前記二重管ノズルの前記外管ノズル部が、前記キャップの前記第1筒部の壁面に形成された第1注出穴に整合して連結され、前記二重管ノズルの前記内管ノズル部が、前記第1注出穴を通って前記第2筒部の壁面に形成された第2注出穴に整合して連結されている。
本発明の調味料液同時注出容器に係る実施形態の他の例では、前記二重管ノズルを構成している前記内管ノズル部の外周囲に、前記外管ノズル部の流路内面との間隔を保つ少なくとも2つの保持体が周方向に間隔をあけて配置され、前記内管ノズル部の中心軸線が前記外管ノズル部の中心軸線に重なった同心位置にある。
本発明の調味料液同時注出容器によると、この容器を二重管ノズル側に傾けた際、第1容器内の第1調味料液が二重管ノズルの外管ノズル部に入ると共に第2容器内の第2調味料液が二重管ノズルの内管ノズル部に入り、これら2種類の調味料液が二重管ノズルの先端の注出口から同時に注出する。この二重管ノズルの外管ノズル部と内管ノズル部における調味料液流れ方向に直交する流路断面積は所定の比率に形成されているので、2種類の調味料液が二重管ノズルから常に所定の割合で注出し続ける。しかも、これら2種類の調味料液は、二重管ノズル先端の注出口から出たときに混合する。そのため、この調味料液同時注出容器内の調味料液を例えば野菜サラダなどに数秒間掛け続けたとしても、野菜サラダのどの部分についても2種類の調味料液が所定の割合で混合した状態で掛かっているので混合した調味料の味で野菜サラダなどを食することができる。
また、本発明の調味料液同時注出容器によると、二重容器本体の上端開口部を閉鎖するキャップに形成されている第1筒部と第2筒部とが、それぞれ第1容器と第2容器とに着脱自在に嵌合するように構成されているので、第1容器及び第2容器のへの調味料液の入れ替えや追加、又はこれら各容器の洗浄などを容易に行うことができる。
さらに、本発明の調味料液同時注出容器によると、二重管ノズルが、合成樹脂などで形成されるキャップに設けられているので、二重管ノズルの取り付けや形成が容易である。しかも、二重管ノズルをキャップに取り付けた場合には、二重容器本体からキャップを外せば、キャップ、第1容器、第2容器に簡単に分解して別々にすることができることも洗浄の容易性を高め、かつこの調味料液同時注出容器の製造容易性を得ることができる。また、本発明の調味料液同時注出容器によると、二重管ノズルを構成している内管ノズル部が、支え片により外管ノズル部に対する同心位置に保持されているので、2種類の調味料液を同時に注出する際に二重管ノズルの注出口での混合が効率よく行われる。
以下、本発明の調味料液同時注出容器を図に示される実施形態について更に詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る調味料液同時注出容器(以下、注出容器という)10を示す斜視図、図2は、図1の2−2線で切断して示す注出容器10の縦断面図、図3は、注出容器10の使用状態を示す図2と同様な断面図である。この注出容器10は、異なる2種類の第1調味料液11と第2調味料液12(両調味料液とも図2参照)とを同時に注出する容器であり、上端が開放した二重容器本体13と、この二重容器本体13の上端開口部を閉鎖するキャップ14と、二重容器本体13に収容された種類の異なる調味料液を注出する二重管ノズル15とから構成されている。
二重容器本体13は、内部に第1調味料液11を収容する円筒状の第1容器16と、この第1容器16の内部に配置され、第2調味料液12を収容する円筒状の第2容器17とを備えている。第1容器16と第2容器17とは、共に有底筒状を呈し、第1容器16の直径は、第2容器17のそれよりも大きく、また長手方向の長さ(高さ)は、第2容器17が第1容器16より若干短く、従って、第2容器17は、キャップ14に吊り下がった状態で第1容器16内に存在している。これら各容器16,17はまったく別体である。第1容器16と第2容器17の上端は開放されている。これら開放した上端は各容器の首部であり、これら首部にはその外周部にネジ18,19が形成されている。
二重容器本体13の上端開口部を閉鎖するキャップ14は、天板部14aと、この天板部14aの外周縁部に一端が連接する第1筒部14bと、この第1筒部14bの内側において天板部14aの内面に一端が固定された第2筒部14cとから構成されている。第1筒部14bと第2筒部14cとの各一端から他端までの長さ、言い換えれば天板部14aから他端である自由端までの長さは、ほぼ同じである。第1筒部14bにおける他端の内径は、第1容器16における首部の外径に等しく、また、第2筒部14cにおける他端の内径は、第2容器17における首部の外径に等しい。第1筒部14bと第2筒部14cとの他端における内周面にはそれぞれネジ20,21が形成され、これら各ネジ20,21は、第1容器16の首部外周に形成されたネジ18、及び第2容器17の首部外周に形成されたネジ19にそれぞれ螺合可能である。
キャップ14における第1筒部14bの他端と第1容器16の首部とに形成されたネジ18,20によりそれら双方どうしは螺合され、また第2筒部14cの他端と第2容器17の首部とに形成されたネジ19,21によりそれら双方どうしは螺合される。キャップ14の各筒部14b,14cに第1容器16と第2容器17の各首部が螺合されると、必然的に第2容器17が第1容器16の内部に配置された状態、即ち第1容器16内に第2容器17を内蔵した二重容器本体13とされた状態になる。従って、この状態が、「キャップ14が二重容器本体13の上端開口部に装着される」という意味である。なお、天板部14aに各一端が連接(固着)する第1筒部14bと第2筒部14cとを有するキャップ14は、合成樹脂成型品として一体的に形成されている。
二重管ノズル15は、キャップ14に取り付けられている。すなわち、二重管ノズル15は、キャップ14の外周壁である第1筒部14bの周囲壁からその径方向外側に突出するように取り付けられるか、或いは一体的に形成されている。さらに具体的には、二重管ノズル15は、外側のノズル管(外管ノズル部)22とその内側に同心状に配置された内側のノズル管(内管ノズル部)23とから構成され、外管ノズル22は、キャップ14の第1筒部14bの周囲壁に形成された第1注出穴24に整合して連結され、二重管ノズル15の内管ノズル23は、第1注出穴24を通って第2筒部14cの周囲壁に形成された第2注出穴25に整合して連結されている。
第1注出穴24と第2注出穴25とは、径方向に延びる同一軸線上における第1筒部14bと第2筒部14cの周囲壁に形成されており、第1注出穴24の直径は、第2注出穴25のそれより大きい。外管ノズル部22は、その一端部が第1筒部14bに形成された第1注出穴24に整合するように第1筒部14bの周囲壁から径方向外方へ延びている。このような外管ノズル部22は、キャップ14の成型時に第1筒部14bに一体的に形成することができる。
他方、内管ノズル部23は、その外径が外管ノズル部22の内径より小さく、その一端部外周面にはネジが形成され、第2注出穴24の内周面には内管ノズル部23の一端部が螺合可能なようにネジが形成されている。内管ノズル部23は、外周面にネジが形成された一端部を第1筒部14bの周囲壁に向け、外管ノズル部22の内部に挿入しながらその一端部を第2注出穴25に到達させて螺合し、取り付ける。内管ノズル部23の長さは、図2に示されるようにその他端部が外管ノズル部22の他端部より若干径方向内側に位置するように、即ち、内管ノズル部23の他端部が外管ノズル部22の内部に位置するように設定されている。従って、内管ノズル部23の第2注出口25への螺着は、工具などを使用して行われる。なお、内管ノズル部23は、外管ノズル部22に対して同心位置を保つ保持体26で支持されている。
外管ノズル部22の流路22bと内管ノズル部23の流路23bとにおける調味料液流れ方向に直交する各流路断面積は、それぞれの内径と内管ノズル部23の外径とで決まるので、2種類の調味料液11,12の混ぜ合わせ程度を勘案して所定の比率で形成される。すなわち、例えば、野菜サラダなどに2種類の調味料液11,12を等分量混ぜ合わせて掛けるための注出容器10とする場合には、外管ノズル部22の流路22bと内管ノズル部23の流路23bとの各断面積がほぼ等しくなるようにそれぞれの内径と内管ノズル部23の外径とが設計される。
二重管ノズル15において、内管ノズル部23を外管ノズル部22の内部で支える保持体26は、図4に示されるように外管ノズル部22の内面に密着するように配置された厚みの薄い支持環26aと、この支持環26aの内周面に設けられた同一長さの3つのスペーサ26bとから構成されている。これらスペーサ26bは、その一端部が支持環26aの内周面において周方向に等間隔の位置に取り付けられ、かつ支持環26aの径方向内方へ突出している。外管ノズル部22内に配置された内管ノズル部23は、その外周面が3つのスペーサ26bの他端部(先端部)に当接するように支持環26a内に通され、これにより内管ノズル部23は、外管ノズル部22の長手方向中心軸線と内管ノズル部23のそれとが重なる同心位置を保持する。その結果、外管ノズル部22と内管ノズル部23との各注出口22a,23aは、常に同心位置にあるので、内管ノズル部23の注出口23aから出た第2調味料液12は、外管ノズル部22内でそこを流れる第1調味料液11に効率よく混合することになる。
このように構成された注出容器10をドレッシング容器として使用する場合、キャップ14を回転して第1容器16の首部から外す。この状態では、未だキャップ14に第2容器17が接続したままであるので、更にキャップ14を第2容器17に対して回転し、その首部から取り外す。その結果、キャップ14と、第1容器16と、第2容器17とのすべてが、図1に示されるように独立した存在に分解される。その後、第1容器16内に第1調味料液11として所定量の油を入れ、また第2容器17内に第2調味料液12として醤油ベースの調味料を所定量入れる。この時、第2容器17の断面積は第1容器16のそれより小さく、また第2容器17の底面は、第1容器16の底面より上方に位置しているので、第1調味料11と第2調味料12を同量だけそれぞれの容器に入れても、第2容器17内における第2調味料液12のレベル面は、第1容器16内における第1調味料液11のレベル面より高くなる。次いで、キャップ14の第1筒部14cの他端に第2容器17の首部が螺合されて連結される。そして、第2容器17を連結したキャップ14を持って、第2容器17を第1容器16の内部に挿入するようにキャップ14を第1容器16の首部に螺合して連結する。これにより、キャップ14は、二重容器本体13の上端開口部を閉塞することになる。
次いで、図3に示されるように、注出容器10を手に持ち、これを振ることなく二重管ノズル15を下に向けるように傾斜させる。そのとき、第2容器17内の第2調味料液12のレベル面L2が、第1容器16内の第1調味料液11のレベル面L1より高いので、注出容器10を傾斜させると、2種類の調味料液11,12のレベル面L1,L2が第1,2注出穴24,25にほぼ同時に達し、それぞれの調味料液11,12が外管ノズル部22と内管ノズル部23とにほぼ同時に流れ込み、第2調味料液12が内管ノズル部23の流路23bを通って注出口23aから外管ノズル部22内に出て、そこで外管ノズル部22の流路22bを流れる第1調味料液11と混合してその注出口22aから注出され、二重管ノズル15の下方に位置するサラダなどに向かって落下し、サラダなどに掛かることになる。
図5及び図6は、この発明の第2実施形態に係る調味料液同時注出容器(以下、注出容器という)30を示している。図5は、この注出容器30を示す斜視図、図6は、図5の6−6線で切断して示す注出容器30の縦断面図である。第2実施形態の注出容器30では、上端が開放した二重容器本体31が、共に有底筒状の第1容器32と第2容器33とから構成され、第1容器32の直径は、第2容器33のそれよりも大きく、また長手方向の長さ(高さ)は、第2容器33が、第1容器32の内部に配置される分だけ第2容器32の方が、第1容器33より短い。なお、この実施形態において第2容器33は、その長手方向中心軸線が第1容器32の長手方向中心軸線に重なる同心位置に設置されている。
第1容器32の周囲壁32aには、二重管ノズル15が第1容器33の径方向外側に突出するように取り付けられている。二重管ノズル15は、第1実施形態の注出容器10と同様に、外管ノズル部22とその内側に同心状に配置された内管ノズル部23とから構成され、内管ノズル部23は、外管ノズル部22に対して同心位置を保つ保持体26で支持されている。この保持体26の構造についてはすでに説明したとおりである。この第2実施形態に係る注出容器30についても、外管ノズル部22の流路22bと内管ノズル部23の流路23bとにおける調味料液流れ方向に直交する各流路断面積は、2種類の調味料液11,12の混ぜ合わせ程度を勘案して所定の比率で形成される。
この第2実施形態の注出容器30では、第1容器32の周囲壁32aと第2容器33の周囲壁33aには、各容器の径方向に延びる同一の軸線上において第1注出穴34及び第2注出穴35が形成されており、第1注出穴34の直径は、第2注出穴35のそれより大きい。外管ノズル部22は、その一端部が第1容器32に形成された第1注出穴34に整合するようにその周囲壁32aから径方向外方へ延びている。このような外管ノズル部22は、第1容器32の形成時に一体的に形成することができる。
他方、内管ノズル部23は、その外径が外管ノズル部22の内径より小さく、その一端部外周面にはネジが形成され、第2注出穴35の内周面には内管ノズル部23の一端部が螺合可能なようにネジが形成されている。内管ノズル部23は、外周面にネジが形成された一端部を第1容器32の周囲壁32aに向け、外管ノズル部22の内部に挿入しながらその一端部を第2容器33の第2注出穴35に到達させて螺合し、取り付ける。内管ノズル部23の長さは、その他端部が外管ノズル部22の他端部より若干径方向内側に位置するように、即ち、内管ノズル部23の他端部が外管ノズル部22の内部に位置するように設定されている。従って、内管ノズル部23の第2注出口35への螺着は、工具などを使用して行われる。なお、内管ノズル部23は、外管ノズル部22に対して同心位置を保つ保持体26で支持されている。これにより、第1容器32内に収容されている第1調味料液11は、第1容器32内に連通する外管ノズル部22内の流路22bを通って他端部である注出口22aから注出され、また第2容器33内に収容されている第2調味料液12は、第2容器33内に連通する内管ノズル部23内の流路23bを通って他端部である注出口23aから注出される。
二重容器本体31の上端開口部には、キャップ36が着脱可能に装着される。キャップ36は、天板部36aと、この天板部36aの外周縁部に一端が連接する第1筒部36bと、この第1筒部36bの内側において天板部36aの内面に一端が固定された第2筒部36cとから構成されている。第1容器32の上端部における周囲壁32aの外表面には、周囲壁を一周する一条の隆起部(ビード部)32bが一体的に形成されており、他方、キャップ36の第1筒部36bにおける内周面には、前述したビード部32bが緊密に嵌合する一つの凹所36dが周方向に形成されている。第1容器32の周囲壁32a外表面に形成されているビード部32bとキャップ36の第1筒部36b内周面に形成されている凹所36dとは、キャップ36が二重容器本体31の上端部に装着されて、その天板部36aが第1容器32の上端面に圧接したときに両者が嵌合する位置関係にあるように形成されている。
キャップ36の第2筒部36cは、天板部36aの内表面における中央部から垂下させた環状のフランジ部で形成され、第2容器33の開放した上端を閉鎖する。すなわち、第2筒部36cを構成しているフランジ部は、天板部36aに繋がる基部から先端部に向かうに従って僅かに外側に反って形成されている。フランジ部の基部における直径は、第2容器33の上端直径にほぼ等しく、フランジ部の先端部における直径は、第2容器33の上端直径よりやや大きく形成されている。これにより、キャップ36が二重容器本体31の上端開口部に装着されるとき、第2容器33の上端が天板部36aの内表面に形成されている第2筒部36cのフランジ部内に容易に圧入し、両容器32,33の開放した上端が同時に封密的に閉鎖される。
このように構成された注出容器30をドレッシング容器として使用する場合、キャップ38を外して第1容器32内に第1調味料液11として油を入れ、また第2容器33内に第2調味料液12として醤油ベースの調味料を入れた後にキャップ38を二重容器本体31の上端開口部に装着して両容器32,33の開放した上端を密閉する。次いで、注出容器30を手に持ち、第1実施形態に係る注出容器10の使用状態を示す図3と同様にこれを振ることなく二重管ノズル15を下に向けるように傾斜する。これにより、第1調味料液11及び第2調味料液12は、二重管ノズル15の外管ノズル部22と内管ノズル部23とを通過して下方に位置するサラダなどに掛かる。
なお、前述した第1,第2実施形態に係る注出容器10,30において、第1容器16,32、第2容器17,33、二重管ノズル15、およびキャップ14,36などは、合成樹脂で作ることが好ましいが、第1容器16,32及び第2容器17,33についてはガラスや陶器などで作ることも可能であり、また二重管ノズル15はステンレスなどの金属で作ることもできる。さらに、第1容器16,32及び第2容器17,33は、内部の調味料液を視認できるように透光性の材料、特に透明な材料で形成されることが好ましい。第1容器16,32及び第2容器17,33の内部が見えれば、調味料液の残存量も分かり易く、また使用時に注出容器をどの程度傾斜させればよいかがすぐに分かり、傾斜の加減を調整することが容易となる。前述した実施形態に係る注出容器10,30では、第1容器16,32と第2容器17,33がともに円筒形状のものであったが、本発明では、これら容器の形状が円筒形状に限定されるものではなく、種々の形状の容器を使用することができる。この場合、第1実施形態の注出容器10について、キャップ14と二重容器本体13との装着手段としてネジによる螺合を用いる場合には、各容器の首部のみを円筒形状とすることができる。
以上説明したように、前述した各実施形態に係る調味料液同時注出容器10,30によると、該注出容器を二重管ノズル15側に傾けた際、第1容器16,32内の第1調味料液11が二重管ノズル15の外管ノズル部22に入ると同時に第2容器17,33内の第2調味料液12が二重管ノズル15の内管ノズル部23に入り、これら2種類の第1,第2調味料液11,12が二重管ノズル15の先端で混合しながら注出する。この二重管ノズル15の外管ノズル部22と内管ノズル部23における調味料液流れ方向に直交する流路断面積は所定の比率に形成されているので、2種類の第1,第2調味料液11,12が二重管ノズル15から常に所定の割合で注出し続ける。
さらに、前述した各実施形態に係る調味料液同時注出容器10,30によると、2種類の第1,第2調味料液11,12は、二重管ノズル先端から出るときに混合するため、この調味料液同時注出容器10,30内の調味料液11,12を例えば野菜サラダなどに数秒間掛け続けたとしても、野菜サラダのどの部分についても2つの調味料液11,12が所定の割合で混合した状態で掛かっているので混合した調味料の味で野菜サラダなどを食することができる。
一実施形態に係る調味料液同時注出容器の分解斜視図である。 図1の調味料液同時注出容器を組み立てた状態で示す断面図である。 図2に示された調味料液同時注出容器の使用状態を示す断面図である。 二重管ノズル内における内管ノズル部の同心位置支持構造を示す部分的な斜視図である。 他の実施形態に係る調味料液同時注出容器の斜視図である。 図5の6−6線で切断して示す調味料液同時注出容器の断面図である。
符号の説明
10,30 調味料液同時注出容器
11 第1調味料液
12 第2調味料液
13 二重容器本体
14,36 キャップ
14a,36a 天板部
14b,36b 第1筒部
14c,36c 第2筒部
15 二重管ノズル
16 第1容器
17 第2容器
18,19,20,21 ネジ
22 外管ノズル部
22a 注出口
22b 流路
23 内管ノズル部
23a 注出口
23b 流路
24,36 第1注出穴
25,37 第2注出穴
26 支え片

Claims (4)

  1. 異なる2種類の第1調味料液と第2調味料液を同時に注出する調味料液同時注出容器において、
    上端が開放した上端開口部を有する二重容器本体と、この二重容器本体の前記上端開口部に着脱自在に装着可能なキャップと、前記調味料液同時注出容器から前記第1調味料液と第2調味料液を同時に注出する二重管ノズルとを備え、
    前記二重容器本体が、前記第1調味料液を収容する第1容器と、この第1容器の内部に配置されて前記第2調味料液を収容する第2容器とから構成されると共に、前記二重容器本体の前記上端開口部が、前記第1容器の開放した上端と前記第2容器の開放した上端とで構成され、
    前記キャップが、前記二重容器本体の前記上端開口部に装着されて該上端開口部を閉塞するとき前記第1,第2容器それぞれの開放した前記上端を密閉し、
    前記二重管ノズルが、外管ノズル部と、その内部に配置された内管ノズル部とを備えると共に、前記二重容器本体及び前記キャップのいずれかに取り付けられ、
    前記外管ノズル部が、前記第1容器内の前記第1調味料液を抽出し、前記内管ノズルが、前記第2容器内の前記第2調味料液を抽出し、前記外管ノズル部と前記内管ノズル部とにおける調味料液流れ方向に直交する各流路断面積が所定の比率で形成され、前記第1,第2容器にそれぞれ収容されている前記各調味料液を同時に注出し続けることを特徴とする調味料液同時注出容器。
  2. 前記キャップが、天板部と、該天板部の外周縁部に一端が固定された第1筒部と、この第1筒部の内側において前記天板部の内面に一端が固定された第2筒部とから構成され、前記キャップが、前記二重容器本体の前記上端開口部に装着されるとき、前記キャップの前記第1筒部における他端部が、前記第1容器の上端周囲壁に嵌合し、また前記キャップの前記第2筒部における他端部が、前記第2容器の上端周囲壁に嵌合して前記二重容器本体の前記上端開口部を閉塞する請求項1に記載の調味料液同時注出容器。
  3. 前記二重管ノズルの前記外管ノズル部が、前記キャップの前記第1筒部の壁面に形成された第1注出穴に整合して連結され、前記二重管ノズルの前記内管ノズル部が、前記第1注出穴を通って前記第2筒部の壁面に形成された第2注出穴に整合して連結されている請求項2に記載の調味料液同時注出容器。
  4. 前記二重管ノズルを構成している前記内管ノズル部の外周囲に、前記外管ノズル部の流路内面との間隔を保つ少なくとも2つの保持体が周方向に間隔をあけて配置され、前記内管ノズル部の中心軸線が前記外管ノズル部の中心軸線に重なった同心位置にある請求項1〜3のいずれかに記載の調味料液同時注出容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013154938A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Yoshino Kogyosho Co Ltd 二液吐出容器
JP2016210426A (ja) * 2015-04-30 2016-12-15 株式会社吉野工業所 吐出容器
JP2018501872A (ja) * 2014-12-30 2018-01-25 モラディ・コンサルティング・ゲーエムベーハーMoradi Consulting GmbH 物質を液体に放出するためのカプセル状放出体

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