JPH03502408A - 魚体のワクチン接種法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 魚体のワクチン接種法 この発明は、特にます、およびさけの幼魚等の魚のワクチン接種の方法およびそ のための機械に関する。

現在、魚類のワクチン接種は、手作業か、あるいはワクチンを入れたバス中に魚 を収納することによって実行される。

手作業による魚のワクチン接種は、きわめて時間を要し、従って高価になるし、 同時にワクチンの効果が必要度に対比してきわめて低い。手作業によるワクチン 接種によっては、幼魚のわずかな部分のみが、今日の増殖度において毎年ワクチ ン接種される程度にすぎない。

ワクチンを含有する水中に魚を「入浴」させることは速い方法ではあるが、高価 な方法である。実際には、魚の約６０％程度しかワクチン接種化されないという 程度に特に効率がよくないことが判明している。

米国特許第３２２９３２６号は、水を満たした容器から魚を特定されない魚の処 理用の機器へ供給する装置に関する。この先存特許から引用できる装置と方法と は、魚のワクチン接種に応用して種々の利点を有するものである。かくして、こ の米国特許第３２２９３２６号からは、含水容器内の魚がコンベアーで上方に移 送されて、同方向装置上に搬入され、魚がまず、魚を前記魚体処理装置の方へ斜 めに転向させる傾斜転向器を経由した供給方向に頭部から供給される。この米国 特許によって公知の機械は、水を満たした容器と、この容器内へ下方向に突出し て魚体をこの容器から取上げて搬送するためのコンベアとから成る。このコンベ アは、魚体の供給方向に自己運動（往復運動、振動）を有する一方向装置に魚を 移送する。この一方向装置は、魚体を第一に供給方向に、この一方向装置の後に 連結された傾斜転向器へ確実に供給するものであり、この一方向装置は自己運動 （往復運動と振動）すると共に、長さ方向のシュートを備え、これが前記自己運 動と組合わされて魚を方向変換させ、斜めに横たわって魚が魚体処理機械に到達 することができる。

本願発明に関しては、従来のワクチン接種法の欠点を除去することが意図された ものであり、個々の魚体の急速かつ有効なワクチン接種を可能ならしめる有効な 方法を提供する。この方法を実施する機械は、信頼性に富み、容量が大で、かつ 魚の精密なワクチン接種を確実ならしめる性能を備える。

この発明によれば、この課題は、以下の特許請求の範囲によって規定された特徴 によって解決される。前記米国特許３２２９３２６号に開示された特徴は、この 発明の請求項１および２の前文として引用されている。

この発明による魚体のワクチン接種の方法は、その広い意味での特徴は、魚体を 適宜の液槽内で収容することによフて麻酔をかけ、この液槽から適切な搬送手段 を使用して魚体を上方へ搬送し、次いで一方向位置決めされ、可能ならばこれを 腹部・背部反転せしめて、機械的にワクチン接種させることにより成るものであ る。この発明は、麻酔処理された魚体が液底の方へ移行する事実に基いたもので ある。そこでコンベアは、その一部に、麻酔剤を含む容器の器底に対してほぼ平 行に延長され、かつその器底に接近した部分を備えたものが使用され、このコン ベアは、麻酔状態になった魚体のみを容器から取出すものであり、未だ麻酔され ていない魚群は、液槽の液面に近い区域をそのまま遊泳しているのである。麻酔 は、それに続いて処理される際に、魚があばれないようにすることが第一の目的 である。各１尾ずつの魚体は、正規の体部位においてワクチン接種されるように するために、頭部を前にしてワクチン接種装置の方向へ供給されるが、背中が下 になる魚も、腹部が下になる魚もある。そこで、独立に作動する２群のワクチン 接種手段が備えられ、その一方の群内の接種手段は、腹ばいの魚体のワクチン接 種用であり、他方、他の群内の手段は、背中を下にして進入して来た魚体に接種 するように設置されているのである。

この方法を実行する機械は、麻酔液槽と、コンベアより成る。コンベアは例えば スワンネック形のコンベアの場合は、容器の底部内に、その底面に接近して延長 され、麻酔状態の魚体を、容器から往復動作の振動する単一方向装置へ搬送する 。この装置は、魚体が進行方向に対して頭部を前方に向けて供給されるように、 魚を単一方向前進させる機能を備える。その後で、魚は、自己運動を有する表裏 反転装置に到達する。この特許の目的鉱、魚体が腹部を上に向けるように転勤さ せ上で、ワンチン接種装置に移送させることにある。魚は背中が上向きでも接種 させることができるので、この発明を実施するにあたっては、裏返し手段はそれ 程厳密でない。可能ならば機械はコンビ−ニー制御とする。

以下、この発明によるワチクチンに接種の実施例を図面について説明する。各図 面は、この方法を実施するための機械の好適な実施例である。

第１図は、この発明による機械の一部垂直断面図を示す側面図である。第２図は 、第１図の機械のワクチン接種装置を省略した上部平面図である。第３図は、第 １．第２図の機械の、ワクチン接種装置の直前α部分を示す部分拡大図で、さら に詳細には、電気制御装置等が含まれる。第１図、第２図において、参照番号１ は、麻酔液槽を含む麻酔タンクでを示す。

麻酔処理される魚群は、容器すなわちタンク１内の麻酔バス内に収納される。前 記のとおり、麻酔された魚はタンク１の底部に沈降し、いわゆるスワンネック形 のコンベア２が配設され、その進行方向は矢印３のとおりである。コンベア２は 、タンクの底面に平行に接近して延設された部分より成るコースと、上方への登 り坂と、それに続く水平部とを備え、この水平部分の一端２′は、二重矢印５の 方向に左右の自己運動をする一方向装置４の上方に位置する。

コンベア２のコンベアベルトは布製であり、第２図のとおり棚状の横方向のキャ リアー２″を備える。これらのキャリヤー２″は、縦方向に３列に分割され、こ れらのキャリヤーレッジ区画は、コンベアベルトの進行方向に向って相互に並列 されている。キャリヤーレッジ２″のこの構造により、平行に分割さねていない レッジ構造よりも、一方向装置４に魚を均一に供給することができる。

一方向装置４は、前記従来の方式で魚体が頭を前にして供給されるように魚体を 同一方向に向けるようにする。頭部が後向き等の魚体は、第１図には詳細に示さ れていない方法により、麻酔タンク１の方へ返送される。

一方向装置４から、魚は、自己運動（前後運動）をする裏返し反転装置６に到達 する。この反転装置６は、魚体を反転させるもので好ましくは腹部上向きがよい が、腹部上向きでもよく、魚体は、第１図に簡略に図示され、第２図には省略し であるワクチン接種装置７に到達する。

次に第３図について説明すると、反転装置６の終端の、接種装置７の前にはフラ ップ８が設けられ、また後にはフラップ９が設けられている。両フラップ８．９ は、それぞれ水平軸１０．１１の周りに回動できる。接種装置７のスタート位置 は、魚の移動路に垂下されたフラップ８が開放の開フラップ位置にあり、他方、 魚の移動路に同様に垂下されたフラップ９は、閉フラップ状態にあるものとする 。さらに、このスタート時点では、回動保持位置１２が、上方に持ち上った位置 にある。この保持板１２は、接種操作中に、魚体を固定するためのものである。

この回動動作は、図示していない空気圧シリンダによって駆動される。

このワクチン接種装置７は、上部と下部の注射装置１３と１４から成る。この上 下各注射装置は、魚体が背中を下にあるいは腹部を下にして接種装置に到達した かによって使い分けられ、いずれにしても腹部に注射される。

電子制御装置は、例えば８個の平行な個々のチャンネルすなわち接種チャンバー １５より成り、それへは反転装置６内に形成されたシュート１６が誘導する。

ごわら各々の接種チャンバー１５には、４個の検出器１７゜１８゜１９．２０が 付設され、その内１７と１８は、反転機構６の終端に順次に直接に設置され、ま た１９．２０の２個は、接種チャンバー１５の進入端と終端とにそれぞれ設置さ れている。

接種チャンバーは、そわぞわ、フラップ８と９、保持板１２、上部注射器１３お よび下部注射器１４に関する４個の制御信号を有する。すべての制御信号は、オ ン・オフの２つの状態を有する。

ざらに、電子制御部では、接種チャンバー１５についての接種完了魚体数を計数 し、また接種済み魚体の総数を算定する。

これらのデータは、図示していないスクリーンに表示され、またプリンタにも登 録される。

以下その順序を説明する。

検出器１７は、反転機構６の制御区域に魚体が存在するか否かを検出する。魚体 が検出されない場合には、検出器１７によって新たに検出が実行される。

検出器１８は、フラップ９が開放（上方回動、矢印２１参照）とな７たら間もな く作動される。検出器１８は、魚体が腹部上向か背面上向きかを示す信号を発す る。

続い°Ｃフラップ９が閉じ、フラップ８が開く。

つぎに検出器１９が作動する。それが魚体を検出すると、フラップ８が閉ざされ 、一度に１尾の魚体のみが各接種チャンバーに受理されるようにする。フラップ ８は可撓性に富み、魚体の形状に応じることができる。これは軟質ゴム等より成 り、接種チャンバー１５へ進入する魚体になめらかに当接できるが、次の魚体に 対しては閉釦される。

その少し後で、保持板１２が作動し、下方に回動して魚体上に当接する。

検出器２０が作動し、保持板１２に対して十分な押圧力が得られると、こわを感 知する。それ以後は保持板１２はこの圧力に保たれる。

検出器１８の方向検出により、注射器１３．１４が、魚体の腹部側に注射するよ うに作動される。第３図の状態では、魚体が接種チャンバー１５内で腹部上向き の姿勢にあるときは注射器１３が作動する。

チャンバー１５内で注射完了すると、支持板１２が矢印２２のように上方に回動 する。

ついで検出器２０が、保持板１２の保持圧が減少したことを検出すると、フラッ プ９が開いて、接種済み魚体が水シュート２３内などに落下し、以後の搬送のた めに待機する。

かくして１回のサイクルが完了すると、次のサイクルが開始される。

上記の８基のワクチン接種チャンバーを備えた接種装置では、１分間に２００か ら３００尾の魚体への接種が可能である。

？ 国際調査報告

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. （１）特に鱒および鮭等の幼魚の魚体にワクチン接種する方法で、処理される魚 群が水を満たした容器中にあり、そこからコンベアにより上方へ移送され、各魚 体が頭部から供給方向に裏返し反転機構を軽由して魚体処理装置へ確実に供給す るための一方向装置に搬送される方法において、まず魚体が、麻酔剤を含有する 水を満たした容器１中で麻酔処理されて、容器の底部に沈降し、さらに前記一方 向および反転操作を受けた後、魚体が１尾ごとに注射装置１３，１４を備えたワ クチン接種チャンバー１５内に移送され、魚体が個々にワクチン接種されること を特徴とする魚体のワクチン接種方法。
2. （２）水を満たした容器１と、魚体を容器１から運び上げるために容器１の底部 に延長されたコンベア２とから成り、コンベア２は、魚体の供給方向に自己運動 （左右運動、振動）をする一方向装置４に魚体を供給し、一方向装置４は、各魚 体が頭部から供給方向に沿って表裏反転機構６へ確実に供給されるようにし、表 裏反転機構６が、自己運動（左右運動、振動）をすると共に、この自己運動と協 調して魚体を反転させるようにされた延長方向シュート１６を含む装置において 、容器１が麻酔液槽を備え、前記魚体処理装置が、魚体にワクチン接種をするた めの注射装置１３、１４を備えた少なくとも１基ワクチン接種チャンバー１５を 含むことを特徴とする請求項１記載の方法を実施するための機械。
3. （３）魚体の供給方向に平行で、互いに平行な複数個のワクチン接種チャンバー １５を備え、これらのチャンバーが、表裏反転機構６内に形成された延長方向シ ュート１６に対応することを特徴とする請求項２記載の機械。
4. （４）コンベア２が、いわゆるスワンネックコンベアで、これが麻酔液容器１の 底面に沿って延長された水平部を備え、この水平部には登り坂部が接続され、そ の上端は液槽面よりは高く、さらに登り坂部には、ほぼ水平の延長部が接続され 、その端部は、一方向装置４の上部に位置することを特徴とする請求項２または ３記載の機械。
5. （５）ワイヤクロス等より成るコンベアベルトを備えたコンベアが、横方向のキ ャリヤ２′′を備え、その各々がコンベアベルトの幅の限定された幅だけ形成さ れ、このキャリヤ２′′は、隣接するキャリヤ２′′と一定の関係を保ってコン ベアベルトの長さ方向に移動し、一方向装置４への魚体の供給を一層均一ならし めることを特徴とする請求項２、３あるいは４記載の機械。
6. （６）ワクチン接種チャンバー１５への流入側と排出側には、それぞれ、回動ブ ラシプ８、９が配設され、これらのブラシが、例えば空気圧シリンダ等の動力駆 動手段によって作動され、かつ表裏反転機構６の終端とワクチン接種チャンバー １５の終端とに配設された電子検出器１７、１８、１９、２０によって制御され ることを特徴とずる請求項２から５までのいずれかに記載の機械。
7. （７）ワクチン接種チャンバーまたは個々のワクチン接種チャンバー１５には、 チャンバー１５内の魚体に当接して固定するための回動保持板１２が配設され、 前記回動保持板１２が、例えば空気圧シリンダ等の動力駆動手段によって作動さ れると共に、ワクチン接種チャンバー１５の終端に電子検出器２０が付設され、 これが保持板１２の保持圧力に反応してワクチン接種後に圧力が減少した際に、 ブラシプ９を作動させてこれを回動離脱させ、これによって接種処理済みの魚体 が機械から出て水シュート２３等に落下した後、以後の搬送待ちとなることを特 徴とする請求項６記載の機械。
8. （８）ワクチン接種チャンバーまたは個々のワクチン接種チャンバー１５への流 入側には、それぞれ２個の電子検出器１７、１８が給魚方向に沿って順次に配列 され、第１の検出器１７は制御領域内に魚体が存在するか否かを検出すると共に 、第２の検出器１８は、第１の検出器１７よりも少し遅れて駆動されて、魚体が 仰向けかあるいは腹ばいかに応じて信号を発生することを特徴とする請求項６記 載の機械。
9. （９）ワクチン接種チャンバー１５の流入側の回動ブラシプ９が、軟質ゴム等の 柔軟材料より成り、ワクチン接種チャンバー１５へ進入中の魚体に潟接すると共 に、次の魚体に対しては閉鎖することを特徴とする請求項６記載の機械。
10. （１０）ワクチン接種チャンバーあるいは各々のワクチン接種チャンバー１５に は、それぞれ仰向けおよび腹ばいの魚体用の２個の注射装置１３，１４が互いに 対抗して備えられて、前記いずれの場合にも魚体の腹部に注射が施されることを 特徴とする請求項２から９までのいずれかに記載の機械。