JPH0350034A - ホイールローダのタイヤスリップ防止方法 - Google Patents

ホイールローダのタイヤスリップ防止方法

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JPH0350034A
JPH0350034A JP18364889A JP18364889A JPH0350034A JP H0350034 A JPH0350034 A JP H0350034A JP 18364889 A JP18364889 A JP 18364889A JP 18364889 A JP18364889 A JP 18364889A JP H0350034 A JPH0350034 A JP H0350034A
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JP
Japan
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traction force
slip
engine
tire
road surface
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JP18364889A
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Inventor
Shinji Takasugi
高杉 信爾
Masayuki Mori
真幸 森
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ホイールローダのタイヤスリップ防止方法に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来のホイールローダのタイヤスリップを防止する方法
としては、まずタイヤのスリップを検出し、次にこのス
リップ信号を制御指令信号に変換し、最後にこの制御指
令信号により車両の牽引力や作業機の動作を補正するよ
うにしている。
また可変容量トルクコンバータのように、足まわりへ流
れるパワーを低下させ、牽引力を全体的に低下させる方
法もある。
さらに、エンジンのスロットルを制御する方法、及びク
ラッチ圧を制御してこれをすべらす方法もある。
そしてさらに、エンジンスロットルを自動制御する方法
では、アプローチ時の車速に制限を加える方法が一般的
であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、かかる従来の方法では以下のような問題
がある。
すなわち、まずスリップを検知し、その後スリップを制
御しようとする方法であるため、例えば、ホイールロー
ダを前進させてパケットを土砂や岩等に貫入させたとき
、これにより生じた急負荷変動と車両慣性力とによりタ
イヤスリップが発生し、その結果、タイヤカットやタイ
ヤの早期摩耗が生じるという問題がある。
そこで従来は、操作上、貫入前にエンジンの燃料スロッ
トルレバーで燃料噴射量を絞っておいて低速度で貫入さ
せる等の対応、すなわち、あらかじめ牽引力を低下させ
ておく方法がとられている。
しかしながらかかる方法では、貫入力までも低下するた
めホイールローダの作業効率や生産性を低下させるばか
りか、オペレータの疲労を増大させる原因ともなり、そ
の結果、ホイールローダの作業性を損ねるという問題が
ある。
また可変容量トルクコンバータの場合、作業機に加わる
垂直方向の負荷を考慮していないので、作業機を上向き
に操作するとき、抵抗は下向きとなって見掛上自重増と
なり、これにより牽引力不足となって作業性が悪化する
さらに、エンジンのスロットル制御方式の場合、作業時
の負荷変動が大きく(特に垂直方向)、エンジンの慣性
が大で応答遅れがあることから、牽引力目標を低めに設
定しなくてはならず、作業性の低下につながる。またク
ラッチ圧制御のみの場合、応答は早いが、過大なりラッ
チ摩耗につながる。
なお貫入時に、オペレータの作業機操作が適切な場合、
作業機に下向きの力が加わって見掛は上の車重が増加す
るためスリップしないが、対象土が硬い場合、急減速に
よる慣性力及びエンジン応答遅れのため、スリップが生
じやすい。
このため、エンジンスロットルを自動制御する方法で、
アプローチ時の車速に制限を加える方法では、対象土が
硬く、かつオペレータの技量が低い場合を想定して燃料
噴射量を絞るので、オペレータの技量が高い場合、及び
対象上が軟らかいときには、貫入力まで必要以下に低下
し、ホイールローダの作業効率や生産性を低下させるば
かりか、オペレータの疲労を増大させ、結局ホイールロ
ーダの作業性を損ねてしまうという聞届があった。
本発明は上記のことにかんがみなされたもので、作業性
を損ねることなく、タイヤカットやタイヤ早期摩耗を防
止できるホイールローダのタイヤスリップ防止方法を提
供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段及び作用〕上記目的を達成
するための第1の手段は、ホイールローダにおいて、オ
ペレータ等が、あらかじめ路面条件や土質条件等の諸量
から決定した路面の滑りやすさやスリップ許容量を示す
柑対的値を基本牽引力特性として入力し、この基本牽引
力特性を作業機に作用する垂直方向の負荷に応じて補正
し、この補正された基本牽引力特性内の牽引力を得るよ
うにエンジン燃料スロットルを制御する。
また、第2の手段はホイールローダにおいて、オペレー
タ等が、あらかじめ路面条件や土質条件等の諸量から決
定した路面の滑りやすさやスリップ許容量を示す相対的
値を基本牽引力特性として入力し、この基本牽引力特性
内の牽引力を得るようにエンジン燃料スロットルを制御
すると共に、この牽引力がスリップ限界に急激に近ずい
たときにクラッチ圧を制御する。
さらに第3の手段は、上記第1・第2の手段において、
タイヤスリップの発生時に、このスリップ率が既設定の
限界スリップ率内となるよう牽引力をさらに下げるよう
にエンジン燃料スロットルを制御する。
そしてさらに第4の手段はζ上記第1・第2の手段また
は第3の手段において、作業機が必要とするエンジン出
力分を検知し、この出力分が牽引力に必要なエンジン出
力に上乗せしたエンジン出力となるようにエンジン燃料
スロットルを制御する。
そしてさらに、第5の手段は、オペレータ等が、あらか
じめ路面条件や土質条件等の諸量から決定した路面の滑
りやすさやスリップ許容量を示す相対的値を基本牽引力
特性として入力し、この基本牽引力特性内の牽引力を得
るようにエンジン燃料スロットルを制御するようにした
ホイールローダにおいて、クラッチ圧制御を併用し、ア
プローチか作業機の貫入時のクラッチ滑り量が所定の値
になるように制御する。
〔作 用〕
上記各手段において、第1の手段では、あらかじめタイ
ヤスリップしないと考えられる牽引力内でエンジン出力
を自動制御するので、タイヤスリップが生じにくい。仮
にタイヤスリップが生じることがあっても、オペレータ
が直ちに基本牽引力特性を変更すればタイヤスリップの
発生を防止できる。
また第2の手段によれば、仮に負荷が急変し、エンジン
の応答遅れによりスリップが生じる状況では、エンジン
回転数が充分に低下するまでクラッチを滑べらせるので
スリップは生じない。
さらに稼動条件が頻繁に変化する現場、タイヤのスリッ
プの発生原因となる路面条件等も頻繁に変化するのが一
般的であるが、この場合、上記第1・第2の手段では逐
一基本牽引特性を変更する必要があるため、オペレータ
にとり面倒な操作となるが、上記第3の手段では、第1
、第2の手段に、タイヤスリップ発生時にこのスリップ
率が既設定の限界スリップ率内となるように牽引力をさ
らに下げるようにエンジンスロットルを自動制御する点
を加えた方法であるため、オペレータの負荷を低減する
ことができる。
そしてさらに第4の手段では、ホイールローダのエンジ
ン出力はいわゆる走行出力、作業機出力配分が5分5分
であるため、超負荷変動が生じる。例えば、前進走行か
らパケットをストックパイルへ突込み、直ちにこれをす
くい上げる作業にあっても、かかる場合でもタイヤスリ
ップの発生を的確に防止することができる。
さらに第5の手段では、ホイールローダのアプローチか
らストックパイルへの貫入時にクラッチ圧が制御され、
クラッチの滑り量が所定の値になるように制御される。
〔実 施 例〕
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、1は本発明方法を適用しようとするホ
イールローダ、2はこれのパケット、3はエンジン4の
回転数を制御するスロットルレバー 5はパケット(作
業機)2を操作する作業機レバー 7はトランスミッシ
ョン8の速度段を選択する変速レバー 9はエンジン4
の出力をトランスミッション8に伝達するトルクコンバ
ータ、10はエンジン4のスロットル制御部、11はエ
ンジン4の回転数Neを検出するエンジン用の回転セン
サ、12はトルクコンバータ9の出力軸の回転数Ntを
検出するトルクコンバータ用の回転センサ、13はトラ
ンスミッション8の変速位置Psを検出する変速位置セ
ンサ、14は作業機レバー5の操作量Pwを検出する作
業機レバー動作センサ、15はエンジン燃料スロットル
操作fiPfを検出するスロットル動作量センサ、16
は走行加速度αを検出する加速度センサ、17は作業機
6に作用する垂直負荷Rvを検出するロードセンサ、1
8はオペレータが路面状況及び土質状況等の走行条件に
よって路面の滑りやすさ及びスリップ許容量の相対量と
して決定した基本牽引特性値Tiを入力し、かつこれを
出力する基本牽引特性設定器、19は上記各センサ11
〜17及び設定器18からの各信号N t s N e
 s P 8 %PwSPf、α、TIを入力し、これ
に基づいてエンジン燃料スロットル位置を制御する制御
信号Fcを出力するコントローラである。
そして、上記コントローラ19からの制御信号Fcは、
エンジン燃料スロットル位置を変更する上記スロットル
制御部10に入力される。
また上記コントローラ19は主制御回路19aと、割込
み信号演算回路19bと、補正信号演算回路19cとか
らなっている。
20g、tA/Dコンバータである。
上記構成において、コントローラ19が各センサからの
信号NtSNe、Ps、Pw、Pf。
α、Tiを入力し、まずすでに記憶している車両搭載エ
ンジン性能とのマツチング上のトルクコンバータ性能と
、車両減速比Rnと、信号Ne、Nt、Psとから理論
牽引力Ttを演算し、次にこの論理牽引力Ttと信号T
iとを比較し−て、理論牽引力Ttが基本牽引特性値T
iと同等またはこれ以下である目標牽引力Toを演算し
、さらに、作業機6に加わる垂直抵抗Rvによって、 To−α・Ti ダの自fi) と補正し、次にこの補正目標牽引力Toをエンジン燃料
スロットル位置量Foに換算し、次にこの換算エンジン
燃料スロットル位置量Foと実際エンジン燃料スロット
ル位置Pfとを比較していずれか小さい方をエンジン燃
料スロットル位置変更信号Faとしてスロットル制御部
lOに出力してエンジン燃料スロットルを操作する。
またすでに記憶している車両減速比Rnと信号Nt、P
sとから理論車速Vtを演算し、次にこれを微分して理
論加速度αtを演算し、次にこの理論加速度αtと信号
αとからスリップ率Sを演算し、次にすでに記憶してい
る基準スリップ率SOと上記スリップ率Sとを比較し、
S>Soの場合には割込み信号βを減算信号として上記
エンジン燃料スロットル位置変更信号Faに与え、 Fa−β−Fa にする割込み信号演算回路19bにより減算制御する。
さらに、作業機レバー操作量の動作信号Pwを得て作業
機が必要とするエンジン出力分を演算し、この演算結果
Hpを加算信号として上記信号Faに与え、 Fa+Hp■Fa にする補正信号演算回路19cにより補正制御する。
以上のようにホイールローダのタイヤスリップを防止す
るようにした。
なお割込み信号演算回路19bでのスリップ、率Sを演
算するのに、上記のように理論車速Vtを微分して得た
理論加速度αtと入力信号αとからスリップ率Sを演算
するのではなく、入力信号αを積分して得た実車速Va
と理論車速Vtとからスリップ率Sを演算するようにし
てもよい。
次にこの実施例を具体的に説明する。
第1図に示すホイールローダ1において、エンジン4の
出力はパワートレイン用としてトルクコンバータ9とト
ランスミッション8と足まわりを経てタイヤ21に伝え
られる出力(牽引力)と、作業機用として油圧・空圧ポ
ンプとその回路とを経由してパケット2等の作業機に伝
えられる出力(作業力)とに概ね分けられる。
周知の通り、パワートレインはトランスミッション8の
速度段(n段)ごとにホイールローダ1の絶減速比R1
〜Rnは変化する。さらにこのホイールローダ1はトル
クコンバータ9を装着しているため、タイヤ21等から
の外負荷によってエンジン本来のトルクTeや回転数N
eはトルクコンバータ出力において異なったトルクTt
及び回転数Ntをトランスミッション8に伝える。この
トルクコンバータ9の出力(すなわち、上記トルクTt
と回転数Nt及び効率)とエンジン出力(トルクTeと
回転数Ne)との関係は、各ホイールローダの機種ごと
に、そのエンジンとトルクコンバータとのマツチング性
能上固有一定である。
従ってエンジン出力回転Neとトルクコンバータ出力回
転Ntを常時検出し、既知のエンジン性能と既知のトル
クコンバータ性能と、これらのマツチング性能とに基づ
くトルクコンバータ9のプライマリトルク係数tp、速
度比e等を用いた演算式を入力しであるコントローラ1
9に、上記エンジン出力回転Neとトルクコンバータ出
力回転Ntの信号を入力すれば、このホイールローダ1
の牽引力を常時容易に演算することができる。
ホイールローダ1を牽引するエンジン4はスロットル制
御部10で制御される。
換言すれば、スロットル制御部10を制御することによ
り、車速Vtも制御される。トルクコンバータ9とエン
ジン4とにはそれぞれの出力回転Ne5Ntを検出する
回転センサ11゜12が、トランスミッション8には変
速レバー7の位置Psを検出する変速位置センサ13が
、作業機レバー5にはその操作量Pwを検出する作業機
レバー動作センサ14、スロットルレバー3にはその操
作量Pfを検出するスロットル動作量センサ15が、さ
らに車体重心位置にはスリップ検出用の加速度センサ1
6が装着されている。
上記それぞれのセンサの出力信号はA/Dコンバータ2
0を経てコントローラ19に至る。
センサ12〜15は主制御回路19aに、センサ16は
割込み信号演算回路19bに、センサ11は上記主制御
回路19aと割込み信号演算回路19bとに接続されて
いる。そして上記主制御回路19aには上記割込み信号
演算回路19bと基本牽引特性設定器18とが入力され
る構成となっている。
基本牽引特性設定器18からは路面の滑りやすさ、スリ
ップ許容量が、そして割込み信号演算回路19bからは
スリップ検知情報がこの主制御回路19aに入力される
。補正信号演算回路19cはエンジン4のスロットル制
御部10を制御する牽引力制御部であって、これは主制
御回路19aから信号を入力して制御される。
以下に第2図に示すフローチャートに基づいて説明する
制御を開始すると、路面条件、土質条件等の路面の滑り
やすさとスリップ許容量に応じた基本牽引特性がオペレ
ータの相対的な判断に基づいて入力され設定される(ス
テップ1)。次に各センサ11〜16から車両の情報が
読み込まれ(ステップ2)、トランスミッション8の速
度段が前進1速の場合のみ制御モードとなる(ステップ
3)。
制御モードとなった後、タイヤスリップの有無を検出(
ステップ4)し、スリップがない場合に、上記の各セン
サからの情報に基づき、主制御回路19aにおいて、車
速度と理論牽引力とが計算され、基本牽引特性との偏差
に応じた牽引力制御目標値が計算されて、さらにスロッ
トル量に換算される(ステップ5)。この値と、実際の
オペレータのアクセルペダルの操作量とを比較し、常に
小信号を選択する(ステップ6)ことによって、最終的
なスロットル制御量が決・定され、補正信号演算回路1
9cに出力される。
制御量信号は、補正信号演算回路19cとスロットル制
rB部10とを経てエンジンガバナ開度に変換され、エ
ンジン回転数を制御する(ステツブ7)。この制御中は
常時作業機レバー5の操作量に応じた基本牽引特性の修
正が行なわれ、作業機操作時でも適性なエンジン回転に
制御されるようになっている。
また、路面状況や負荷等の急激な変化に伴う、止むを得
ないスリップが発生した場合、加速度センサ16がこれ
を検知しくステップ4)、割込み信号演算回路19bを
介して主制御回路19aにスリップ信号割込みがかかり
、ストール牽引力目標値が計算され(ステップ8)、速
やかにタイヤスリップを止める方向(エンジン回転数を
下げる方向)にスロットル制御量が決定され(ステップ
9)、これが出力されてエンジン回転数が制御される(
ステップ10)。
次に上記実施例における試験結果を述べる。
試験は第3図に示す抵抗特性の掘削対象に対してスロッ
トル操作量を一定(車速6.2kg/h)で貫入し、基
本牽引特性を第4図のように設定した場合の結果を第5
図から第8図に示す。
上記条件でパケット2を貫入させた場合、エンジン4の
スロットル制御部10では、第5図に示すように、貫入
後0〜1.0秒の間はオペレータのスロットル操作が選
択され、貫入後1.0秒経過後からコントローラ牽引力
制御指令が選択されており、貫入後の経過時間に対する
車速との関係は第6図に、そして牽引力との関係は第7
図に示す通りとなる。これから分かるように、スリップ
は防止されている。このときの車速と牽引力との関係を
示したのが第8図である。
なお、牽引力制御(スロットル制御)を行なわない場合
の貫入後の時間の経過に対するスロットル位置の関係を
第9図に、そしてタイヤ周速と実車速との関係を第10
図に示した。この第10図かられかる通り、牽引力制御
を行なわない場合は、貫入後100秒でスリップが始ま
る。
上記実施例によれば、スリップ防止制御用として、オペ
レータは路面の滑りやすさや、スリップ許容量を判断し
て所望の基本牽引特性を設定する。そしてスリップ防止
制御時には、この基本牽引特性に基づいて牽引力を制御
しくすなわち車速、理論牽引力、作業機操作、スロット
ル操作及びスリップ検知等から情報に応じてスロットル
量が制御される)、これによりタイヤのスリップを防止
するようになっており、さらに、あらかじめ低めにスロ
ットルを絞る必要のないようになっているため、作業性
を損なうことなくタイヤカットやタイヤの早期摩耗を防
止することができる。
次に本発明の第2の実施例を、上記第1の実施に対して
付加した部分についてのみ説明する。
第1図に示すコントローラ19は、エンジン燃料スロッ
トル位置を制御する信号Fcのほかに、クラッチ圧を制
御する信号Fpを出力するようにする。またコントロー
ラ19からのこのクラッチ圧制御圧信号t’pを入力し
、クラッチ圧を変更するクラッチ圧制御部22を設ける
23はクラッチである。
この実施例において、垂直負荷Rvが急変した場合等、 To−T t>  ε 1 かつ、 のときのみ、クラッチ圧制御信号Fpとしてコントロー
ラ19からクラッチ圧制御部22へ出力してクラッチ2
3を制御する。このときのフローチャートは第11図に
示すようになる。
このようにクラッチ圧制御部22を制御することにより
、牽引力の制限を応答遅れが少なく行なうことができる
。また、垂直負荷Rvの検出信号により見掛上の車重補
正が行なわれる。
そしてこの実施例では、クラッチ圧の制御とスロットル
制御が同時に行なわれて速やかにスリップが停止され、
エンジン回転数Neが充分低下した状態でクラッチ圧制
御が解除される。
さらに本発明の第3の実施例を第12図、第13図に基
づいて説明する。
第12図はシステム構成を示すもので、図中34はエン
ジン用の回転センサ、35はトランスミッション出力軸
用の回転センサ、36はブームレバー位置センサ、37
はパケットレバー位置センサ、38は前進1速位置セン
サ、39はブームシリンダのボトム圧センサ、40はブ
ーム角度センサ、41はトルクコンバータ出力軸用の回
転センサ、42はタイマである。そして43はこれらの
各センサ35〜41及びタイマ42からの入力信号、さ
らにモード信号44、牽引微調整信号45により演算し
て所定の制御指令値を出力する牽引制御コントローラで
ある。
また46はペダル位置センサであり、47は小信号選制
御部であり、これは、上記ペダル位置センサ46からの
信号と、上記牽引制御コントローラ43からの信号の小
さい方を選択して、クラッチ48を制御するクラッチ圧
制御部49にクラッチ圧制御信号を出力すると共に、エ
ンジンの電子カバナ50を制御する電子ガバナ制御部5
1へ最終指令値を出力す′る。52.53はFVコンバ
ータである。
以下にこの実施例の作用を第13図に示すフローチャー
トに基づいて説明する。
スタートしてデータを読込み、このとき、ブーム角が一
定値以下になると、エンジン回転数を目標回転数Ne’
に制限して再びデータを読込む。そしてこのとき、ブー
ム角が一定値以下になると掘削を開始するかどうかを判
定する。
このときの判定基準にはブームボトム圧、牽引力、牽引
力の上昇率が用いられる。掘削開始と判断されると、デ
ータ読込み後、エンジン出力制御とクラッチ圧制御が行
なわれる。
このときのクラッチ圧の目標値Pは、クラッチの摩擦係
数をμC1路面の摩擦係数をμ′牽引力をF1自重をW
1作業機に作用する垂直負荷をRv、ギヤ比をKとする
と、 F−μ’(W−Rv) 寵KPμC となるように設定する。これはμCによって決められる
次に作業機操作をONするかどうかを判断し、トルクコ
ンバータの出力軸回転数が一定値以下になっている場合
に、エンジンの目標回転数Ne’を修正して通常の制御
へ移行する。
エンジンの目標回転数Ne’ は、クラッチ滑り量をθ
、所定の滑り量をθφとすると、Ne’ mNe’ −
K (θ−θφ)また となる。なおWT/c 1WT/Mはそれぞれ、トルク
コンバータ、トランスミッションの回転角を示す。
〔発明の効果〕
本発明によれば、以上説明したように、作業性を損ねる
ことなくタイヤカットやタイヤ早期摩耗を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は本発明方
法を実施するための構成説明図、第2図はフローチャー
ト、第3図から第10図は本発明の実施例の試験結果を
示すもので、第3図はパケット刃先貫入深さとパケット
貫入抵抗との関係を示すグラフ、第4図から第8図は牽
引力制御時の試験結果を示すもので、第4図は理論車速
と牽引力との関係により基本特性を説明するグラフ、第
5図はスロットル位置と時間との関係を示すグラフ、第
6図はパケット刃先貫入後の車速と時間との関係を示す
グラフ、第7図はパケット刃先貫入後の牽引力と時間と
の関係を示すグラフ、第8図はパケット刃先貫入後の牽
引力と車速との関係を示すグラフ、一方第9図、第10
図は牽引力無制御時の試験結果を示し、上記牽引力制御
時の試験結果に対する比較用の図であり、第9図はスロ
ットル位置と時間との関係を示すグラフ、第10図は実
車速と時間とのタイヤの周速とを示すグラフである。 また第11図は他の実施例を示すフローチャートであり
、さらに第12図、第13図はさらに他の実施例を示す
もので、第12図は構成説明図、第13図はフローチャ
ートである。 1はホイールローダ、2はパケット、3はスロットルレ
バー 4はエンジン、5は作業機レバー 7は変速レバ
ー 8はトランスミッション、9はトルクコンバータ、
10はスロットル制御部、11.34はエンジン回転セ
ンサ、12゜41はトルクコンバータ用の回転センサ、
13゜38は変速位置センサ、14は作業機レバー動作
センサ、15.46はスロットル動作量センサ、16は
加速度センサ、17はロードセンサ、18は基本牽引特
性設定器、19はコントローラ、22はクラッチ制御部
、23.48はクラッチ、36はプレームレバー位置セ
ンサ、37はパケットレバー位置センサー 39はブー
ムシリンダのボトム圧センサ、40はブーム角度センサ
、43は牽引力制御コントローラ、47は小信号選コン
トローラ、49はクラッチ圧制御部、50は電子ガバナ
、51は電子ガバナ制御部。 第 図 ノ式r、ト扉しべ31ご[m] 理論層i!(Vt) [km/h] 第 5 図 第 図 時間[秒] 第 図 第 図 実車這fVa) [km/h]

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ホィールローダにおいて、オペレータ等が、あら
    かじめ路面条件や土質条件等の諸量から決定した路面の
    滑りやすさやスリップ許容量を示す相対的値を基本牽引
    力特性として入力し、この基本牽引力特性を作業機に作
    用する垂直方向の負荷に応じて補正し、この補正された
    基本牽引力特性内の牽引力を得るようにエンジン燃料ス
    ロットルを制御するようにしたことを特徴とするホィー
    ルローダのタイヤスリップ防止方法。
  2. (2)ホィールローダにおいて、オペレータ等が、あら
    かじめ路面条件や土質条件等の諸量から決定した路面の
    滑りやすさやスリップ許容量を示す相対的値を基本牽引
    力特性として入力し、この基本牽引力特性内の牽引力を
    得るようにエンジン燃料スロットルを制御すると共に、
    この牽引力がスリップ限界に急激に近ずいたときにクラ
    ッチ圧を制御することを特徴とするホィールローダのタ
    イヤスリップ防止方法。
  3. (3)タイヤスリップの発生時に、このスリップ率が既
    設定の限界スリップ率内となるよう牽引力をさらに下げ
    るようにエンジン燃料スロットルを制御することを特徴
    とする請求項1、2記載のホィールローダのタイヤスリ
    ップ防止法。
  4. (4)作業機が必要とするエンジン出力分を検知し、こ
    の出力分が牽引力に必要なエンジン出力に上乗せしたエ
    ンジン出力となるようにエンジン燃料スロットルを制御
    することを特徴とする請求項1、2または3記載のホィ
    ールロータのタイヤスリップ防止方法。
  5. (5)オペレータ等が、あらかじめ路面条件や土質条件
    等の諸量から決定した路面の滑りやすさやスリップ許容
    量を示す相対的値を基本牽引力特性として入力し、この
    基本牽引力特性内の牽引力を得るようにエンジン燃料ス
    ロットルを制御するようにしたホィールロータにおいて
    、クラッチ圧制御を併用し、アプローチか作業機の貫入
    時のクラッチ滑り量が所定の値になるように制御するこ
    とを特徴とするホィールロータのタイヤスリップ防止方
    法。
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