JPH0349053A - 光記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光記録媒体に関する。詳しくは、基板表面の帯
電防止性の持続性に優れた光記録媒体に関する。

〔従来の技術〕

近年、大容量、高速のメモリ媒体として光記録媒体が注
目されている。光記録媒体としては再生専用型光ディス
ク（ＣＤ、ＣＤ−ＲＯ〜１等）。

記録再生型光ディスク（ライトワンス型）、記録、再生
、消去、再書込可能型光ディスク（リライタブル型）等
・が知られている。これらの光記録媒体の基板としては
一般に樹脂基板（ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂
等）が用いられており、該樹脂基板はそれ自体電気の不
良導体であるため摩擦により帯電しやすく、このため基
板表面上にゴミやホコリ等が付着１−で、読み取りエラ
ーの発生原因となっていた。また、これをディスクドラ
イブ機構に装着した場合には高電圧の放電が起こってノ
イズによる読み取りエラーが発生し次り、ドライブ機構
にダメジを与えてしまうという問題があっ次。

このため、光記録媒体の基板に帯電防止剤を混練したり
（特開昭ｔ／−２７１．／≠５号）、あるいは基板上の
表面に帯電防止剤を塗布したり（特開昭１．０−２３２
り≠を号）する試みがなされている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記した前者の方法では光記録媒体の記
録層を酸化・劣化しやすくする恐れがあり、また後者の
方法では基板表面の帯電防止性の持続性が不十分となる
問題があった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者等は光記録媒体の上記問題点を解決すべく鋭意
検討を重ねた結果、記録層の設けられた側と反対側の基
板表面に特定の帯電防止剤を含む硬化樹脂からなる表面
保護層を設けることにより、上記問題点が解決できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。

すなわ゛ち、本発明の要旨は、基板上に記録層を設けた
光記録媒体において記録層の設けられた側と反対側の基
板表面上に、下記一般式＋１）で示される帯電防止剤を
含有する硬化樹脂からなる表面保護層を設けたことを特
徴とする光記録媒体。

〔式中、Ｒは脂肪族アルキル基又はアルケニル基を表わ
す。〕に存する。

以下、本発明につきさらに詳細に説明する。

本発明は基板上に記録層を設けた光記録媒体において記
録層の設けられた側とは反対側の基板表面に特定の帯電
防止剤を含有する硬化樹脂からなる表面保護剤を設けた
ことを特徴とするものである。

該光記録媒体はその構造から第１図に示すようなエアー
サンドイッチ構造方式、第２図に示すような全面密着貼
り合せ方式、第３図に示すような単板コーティング方式
等に大別される。

本発明はこれらのいずれの構造にも適用できる。

図中ｌは基板、コは記録層、３はスペーサ、グは空気層
、ｊは接着層、２は保護層、７表面保護層（オーバコー
ト層）を示す。

本発明において基板ｌとしては、ポリカーボネート樹脂
、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリメチルメタク
リレート樹脂等の樹脂基板が用いられる。記録層コとし
ては一般に公知の光記録として用いられる層、構成のも
のが全て使用可能である。例えば、　Ｔｅ等の低融点金
属からなるライトワンス型記録層。また、例えばＴｂＦ
ｅ、ＴｂＦｅＣｏ、ＴｂＣｏ、ＤｙＦｅＣｏ等の希土類
と遷移金属の品質磁性合金、ＭｍＢｉ　、ＭｎＣｕＢ１
等の多結晶垂直磁化膜等からなる光磁気記録層が挙げら
れる。光磁気記録型としては単一層を用いても良いし、
Ｇ　ｄ　Ｔ　ｂ　Ｆ　ｅ　／Ｔ　ｂ　Ｆ　ｅのように２
層以上の記録層を重ねても良い。

通常、ライトワンス型（穴開はタイプ）の場合には第１
図に示すように、空気層≠を形成するようにスベー″＋
ｊ−ｊを介したエアーサンドイッチ型、光磁気記録型の
場合には第２図に示すように接着層ｊによって２枚の基
板を貼合せた貼合せ型や第３図に示すような記録層−の
表面に保護層６をコーティングしたコーティング型とし
て用いられる。本発明はいずれの型式の媒体でも適用可
能である。

本発明において表面保護層７の硬化樹脂に含有させる帯
電防止剤としては下記一般式（１）で示される脂肪族ジ
メチルエチルアンモニウムエトサルフェート化合物が用
いられる。

式中、Ｒは脂肪族アルキル基又はアルケニル基を表わし
、通常、炭素原子数が６〜３０．望ましくはｒ−ｘｔの
範囲の脂肪族アルキル基又はアルケニル基が好適に用い
られる。

上記一般式（１）で示される帯電防止剤として市販され
ているものとしては、例えば、日本油脂■製ニレガン２
６≠ｗａＸ（商品名）、エレガン２６４ＬＡ（商品名）
等が挙げられる。

また、表面保護層７のベースとなる硬化樹脂としでは光
硬化型、熱硬化型、湿気硬化型等種々の硬化型の樹脂が
用いられるが、紫外線硬化型樹脂が好適に使用される。

紫外線硬化型樹脂としてはアクリル系、エポキシ系、ウ
レタン系体 等が挙げられ、特にアクリル系紫外線硬化型樹脂が好適
に使用される。該アクリル系紫外線硬化型樹脂には重合
性オリゴマー１モノマ、光重合性開始剤及び増感剤を含
有してもよい。該重合性オリゴマーとしてはアクリル酸
エステル、メタクリル酸エステルの二重結合、アクリロ
イル基、メタクリロイル基の官能基を含んだオリゴマー
が使用され、ペースオリゴマーの主鎖構造トシてはポリ
エステル系、ポリエーテル系、ウレタン系、エポキシ系
、アクリル系、ポリチオール系、ポリイミド系等挙げら
れる。具体的にはポリエステルアクリレート、ポリエー
テルアクリレート、ポリウレタンアクリレート、エポキ
シアクリレート、ポリブタジェンアクリレート等の重合
性オリゴマーが好適に用いられる。

光重合開始剤としてはベンゾインエーテル類、ベンゾフ
ェノン類、アセトフェノン類等があケられる。

本発明においては、上記紫外線硬化型樹脂の塗料、例え
ば重合性オリゴマー、モノマー、光重合開始剤及び増感
剤、所望により溶媒を含有する塗料に上記一般式（Ｉ）
で示される帯電防止剤を溶解又は懸濁させて練り込んだ
ものを上記基板表面に塗布した後、紫外線照射して重合
反応させて硬化樹脂を形成させる。上記硬化樹脂方法が
採用できる。

上記帯電防止剤の配合量は、硬化樹脂に対し、最適範囲
が存在し、硬化樹脂１００＠量部に対して０，７〜３．
０重量部の範囲であるのが望ましい。即ちこの範囲より
小さい場合は硬化保護膜厚 り大きい場合は硬化後の保護膜の硬度が小さくなるので
噴ましくない。

また該表面保護層の膜厚としては、通常ｏ３〜ｊＯｉｔ
ｍの範囲である。

以下【て比較例とともに実施例をあげて本発明をさらに
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。

〔実施例−／〕

本実施例においては透明基板として１．λ■厚のポリカ
ーボネート板を用い、トラッキング用フ のグルーメが設けられた側にスパッタリングでＴｂＦｅ
Ｃｏ　　膜からなる記録層を設は記録媒体をした〇 一方、ケミチック社１’Ｊ（μＸ−１ｏりアクリル系紫
外線硬化液ｉｏｏ重量部、日本油脂製ニレガン２ＡＩＩ
−ｗａｘ（商品名）（上記一般式＋１）中のＲが炭素数
／２のアルキル基を有する化合物）を７重量部添加し均
一溶液になるまで攪拌溶解し塗布液とした。

この塗布液を用い上記基板の記録層の設けられた側と反
対側の基板表面上にスピンコーターによって、塗布後紫
外線照射し硬化保護膜厚さ／μを形成した。得られた記
録媒体につき、帯電防止性及び温湿度サイクルテストを
下記方法により行なった。結果を表−／、表−２に示す
。

〔比較例−／〕

実施例−７の記録媒体にシロキサン系帯電防止剤コルコ
ー）／、２／　Ｘ（商品名）（コルコート社製）をアク
リル系紫外線硬化液ｉｏｏ重債部に対し、１０重量部、
添加し塗布硬化した以外は同様にして行った。評価結果
を表−／、表−λに示す。

〔比較例−コ〕

比較例−ｌのコルコート１２／Ｘ（商品名）（コルコー
ト社製）の添加量を５０重量部とし、同様に塗布硬化し
念。評価結果を表−／、表２に示す。

〔比較例−３〕 実施例−７の記録媒体にカチオン性帯電防止剤、エレク
トロストリッパーＱピ（商品名）（花王製）をアクリル
系紫外線硬化液ｉｏｏ重置部に対し１重量部添加し塗布
硬化したこと以外は同様にして行っｆｃｏ評価結果を表
−／、表−２に示す。評価方法は欠配の方法によった。

（１）　　帯電防止性の評価 静電場帯電性の測定にはμＯＸ　４！　ＯＸ　／、２■
の試験片に１０ＫＶの電圧を印加しその帯電性ならびに
半減値をスタティック、オネストメーターにより測定し
た。

また持続性の評価方法のひとつとして塗布硬化後の塗布
表面に超純水（ｏ、ｏｐμＳ／ｃｒｎ）を流水しなから
１分間ペンコツト布で拭き、２２℃、１０％湿度で２’
１ｈｒＳ　風乾後帯電性を測定した。

表啼 （２）温湿度サイクルテストによる評価恒温恒湿槽を用
いて、温湿度サイクルテストをＪＩＣＣ−００２１（Ｄ
環境条件で１０サイクル行なった。

この結果、塗布硬化した保護膜の変質による欠陥検査及
び外観顕微鏡観察によシ本発明の帯電防止剤の効果を評
価した。

表−一 実施例−２，−３ 実施例−ｌと同一の帯電防止剤（ニレガンＪＡ４′ｗａ
ｘ）を用い、アクリル系紫外線硬化液ｉｏｏ重量部に対
し帯電防止剤の添加を実施例−コは２重量部、実施例−
３は弘重量部添加し塗布後、硬化し保護膜（厚さ／μ）
を作成したこれらの帯電防止剤の添加量、とエンピッ硬
度（ＪＩＳ　　Ｋ−ｓ４！ｏｔ、）　　は表−３の通り
であった。

表−３ 欠陥検査の評価方法 レーザー光線を塗布コート面から入射し、反射してくる
光量の変動で欠陥を検出する。表面コート面の変質によ
る形状変化によって反射光量が乱れた場合はサーボはず
れを来たす。

外観の評価 塗布コート層を微分干渉式顕微鏡で観察し、テスト後の
コート表面の変質による形状変化を目視観察する。

〔発明の効果〕

本発明の光記録媒体は、帯電防止効果の続持性に優れて
おり、安定した読取りが行なえ、ま≠ たドライブに対し悪影響を与えることのない光記録媒体
である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は、本発明の光記録媒体の構造図中ｌは
基板、２は記録層、３はスペーサーｌは空気層、夕は接
着層、乙は保護層、７は光面保護層をそれぞれ示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）基板上に記録層を設けた光記録媒体において、記
   録層の設けられた側と反対側の基板表面上に、下記一般
   式（ I ）で示される帯電防止剤を含有する硬化樹脂か
   らなる表面保護層を設けたことを特徴とする光記録媒体
   。 ▲数式、化学式、表等があります▼……（ I ） 〔式中、Ｒは脂肪族アルキル基又はアルケニル基を表わ
   す。〕