JPH0348311Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、小便器周囲の清掃が容易となるよう
に改良された小便器ユニツトに関する。〔従来の
技術〕 従来の小便器ユニツトの一例を第５図を参照し
て説明する。

符号１はタイルパネルであり、カウンター部を
構成するように方形枠状に組まれたフレーム２の
前面に固着されている。小便器３は該タイルパネ
ル１の前面に例えば３個取り付けられており、該
カウンター部１内に配設された給水管４、排水管
５に連結される。符号６は床パネル、７は壁パネ
ルを示す。

〔考案を解決しようとする問題点〕

上記従来のカバー付小便器ユニツトにおいて
は、小便器３同志の間が壁パネル１まで引込んだ
構成となつている。そのため、飛散小水等が小便
器３同志の間の奥深くまで入り込むことになり、
壁や床の清掃にかなりの労力を要していた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案のスクリーン付小便器ユニツトは、小便
器本体の周囲を被うカバーを有している。該カバ
ーは小便器本体の側方部では上向きに傾斜し、小
便器本体よりも下方では該小便器本体の下側に回
り込んでいる。

〔作用〕

かかる本考案のカバー付小便器ユニツトにおい
ては、小便器本体の側方部が傾斜したカバーで被
われており、飛散小水等が小便器本体側方の奥深
くに入り込むことがない。傾斜面なのでほこり等
もたまりにくい。また、カバーの下方は小便器本
体の下方に回り込んでおり、小便器使用者は小便
器本体に容易に接近できる。

〔実施例〕

以下、図面を参照して実施例について説明す
る。

図第１図は本考案の実施例に係わるカバー付小便
器ユニツトの構成を示す斜視図、第２図は同平面
図、第３図は第２図のー線に沿う断面図であ
る。

符号１０はトイレルームの床であり、１１は壁
面である。この壁面１１の下部にはカウンター部
１２が設けられており、そのフレーム１２ａに小
便器ユニツト１３がボルト１２ｂにて取り付けら
れている。本実施例では、この小便器ユニツト１
３はカウンター部１２に複数個並列配置されてい
る。この小便器ユニツト１３は、FRP（ガラス繊
維強化プラスチツク）製のカバー１４及び、該カ
バー１４と一体にFRPにて成形されており該カ
バー１４の左右両端から前方へ延出されたスクリ
ーン１５を備えている。このカバー１４はカウン
ター部１２の上辺部分から下方に向かつて下り勾
配となる前面部１４ａと、該前面部１４ａの下辺
側に連接されており、カウンター部１２に接近す
ように後述する小便器本体１６の下方を回り込む
底面部１４ｂとを備えている。（なお、底面部１
４ｂには点検口を設けても良い。この場合、底面
部１４ｂが全体として着脱されるものであつても
良く、部分的に開口を設けて蓋体を装置しても良
い。）また前面部１４ａには小便器を表面側に露
出させるための開口１４Ａが設けられており、こ
の開口１４Ａに陶器製の小便器本体１６が嵌め合
わされている。

符号１６ａは小便器本体１６に周設された鍔部
であり、開口１４Ａの縁部に係止される。符号１
６ｂはトラツプ部を示す。該小便器本体１６はカ
ウンター部１２内の給水管４と排水管５に接続さ
れ、洗浄水は小便器本体１６の通水路１６ｃを通
つて鉢部の全体に供給される。

隣接する小便器ユニツト１３は、各々のスクリー
ン１５を重ね合わせて並設されている。なお、こ
のスクリーン１５同志の継目部分の見栄を良くす
るために、第４図の如くステンレス等の敵宣材質
よりなる化粧縁１７をスクリーンの周面に貼装し
ても良い。

このように構成されたカバー付小便器ユニツト
においては、小便器本体１６の側方部がカバー１
４で被われているから、小水が飛散しても該カバ
ー１４を汚すのみであり、清掃が容易である。ま
た、カバー１４の下部は小便器本体１６の下側を
回り込んでいるから、使用者が小便器本体１６に
近づき易い。

なお、本考案では、小便器本体のセンター（中
心線）を指示するセンターマークＭを設けても良
い。この場合、該マークＭの部分に人体感知セン
サ（図示略）を設けることができる。

また、上記実施例ではカバー１４とスクリーン
１５とをFRPで成形しているが、例えば塩ビ鋼
板等の金属板を折曲することにより成形しても良
い。さらに、上記実施例では小便器本体１６が陶
器製とされているが、FRP製としても良い。そ
の場合には、カバー１４、スクリーン１５及び小
便器本体１６をすべて一体成形しても良い。なお
本考案ではスクリーン１５は必須のものではな
く、省略しても良い。

〔効果〕

以上の通り、本考案のカバー付小便器ユニツト
においては小便器本体の側方部がカバーで被われ
ており、飛散小水等が小便器本体の脇の奥深くま
で入り込まず、清掃が容易となり、衛生的であり
美観も良好に維持される。また、該カバーの下方
は小便器の下側を回り込んでいるから、使用者が
小便器に容易に接近でき、使用感が良好であり、
小水飛散も防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例に係るスクリーン付小便器ユニ
ツトの斜視図、第２図は同平面図、第３図は同断
面図、第４図はスクリーンの先端部分の断面図、
第５図は従来例を示す斜視図である。 １３……小便器ユニツト、１４……カバー、１
５……スクリーン、１６……小便器本体、１７…
…化粧縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 小便器本体の周囲を被うカバーを有しており、
   該カバーは小便器本体の側方 部では上向きに
   傾斜し、小便器本体よりも下方では該小便器本体
   の下側に回り込んでいることを特徴とするカバー
   付小便器ユニツト。