JPH0348265Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、法面に段部を数段形成し、その法面
に縦横の側溝を設けて法面への降雨をこれに集水
し、これを緩和に流下して排水するようにしたこ
とを特徴とした排水装置に関するものである。

「従来の技術」 この種のものとしては、法面に芝等の植物を植
設したり、コンクリートを打設したり、ブロツク
を敷設して被覆して構成していた。

「考案が解決しようとする問題点」 前記のように、芝等の植物を植設したものにお
いては、自然環境を保つてよいが、雨水が多量に
降ると土砂に多量の水分が含まれて軟弱となり崩
壊したりして思わぬ被害を生じる不都合を生じ
る。また、コンクリート、ブロツクで被覆したも
のは、法面に雨水が浸透することがなく、強固で
あるが自然環境を保つことができない不都合を生
じるものである 「問題点を解決するための手段」 そこで本考案は前記の不都合を解決するために
提案されたものであつて、その構成は、法面を略
水平に近い段部と傾斜部とを交互に数段形成し、
その段部と傾斜部とに、適当間に側溝を埋設し、
その側溝の傾斜部下端に集水桝を埋設し、左右の
集水桝間にも側溝を埋設して連結したことによ
り、傾斜部を流下した雨水は、横方向の側溝内に
流下させ集水桝より縦の側溝より下方に排水さ
せ、法面の保護を自然のまゝであつても、内部へ
の浸透を少なくして排水させ、流下は、法面を数
段に区画して、傾斜部下端毎に集水桝を設けたこ
とにより、流下の緩衝を計り、流下水を飛散した
り、土砂の掘さくを防止して法面をよく保護して
強固な法面としたものである。

その構造を図面について説明するに、１は法面
であつて、少しく傾斜しているが略水平に近い段
部２と傾斜部３とを交互に数段形成している。４
は縦方向の側溝であつて、適当な間隔を設けて埋
設している。５は集水桝であつて、傾斜部３の下
端毎に設けられている。６は横方向の側溝であつ
て、隣接集水桝５，５間に埋設され、連結されて
いる。

「作用」 本考案は前記のような構造であるので、法面１
に降つた雨水は、法面１を流下して段部２の横方
向の側溝６内に流下させ、そして集水桝５に入
り、縦方向の側溝４を流下し、次で下方の集水桝
５に入り、そしてまた下方の法面より流下した横
方向の側溝６内の流下と一緒になつて次第々々に
下方に排水されるものである。

「考案の効果」 本考案は、傾斜部３に降雨した雨水はその傾斜
部３の直下にある横方向の側溝６内に流下するの
で、その降雨した傾斜部３のみを流下するので、
従来のものゝように法面の上方に降雨した雨水は
全傾斜部を流下するものと違つて土砂に浸透する
量も少なく法面の軟化を防ぐことができ、崩壊を
防止し、縦方向の側溝４を流れる流水は、数段の
段部２を設けれているので、一直線の傾斜と違つ
て流下する速度を緩和して流下水の飛散や土砂の
掘さくを防止して法面をよく保護して強固な法面
とすることができる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであつて、
その第１図は本考案の斜視図、第２図は縦断側面
図、第３図は一部斜視図である。 １……法面、２……段部、３……傾斜部、４，
６……側溝、５……集水桝である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 法面１を略水平に近い段部２と傾斜部３を交互
   に数段形成し、その段部２と傾斜部３とに、適当
   間隔に側溝４を埋設し、その側溝４の傾斜部３下
   端に集水桝５を埋設し、左右の集水桝５，５間を
   側溝６で連設したことを特徴とした排水装置。