JPH0347611Y2 - - Google Patents

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JPH0347611Y2
JPH0347611Y2 JP1988024579U JP2457988U JPH0347611Y2 JP H0347611 Y2 JPH0347611 Y2 JP H0347611Y2 JP 1988024579 U JP1988024579 U JP 1988024579U JP 2457988 U JP2457988 U JP 2457988U JP H0347611 Y2 JPH0347611 Y2 JP H0347611Y2
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diaphragm
medium
attached
sound
acoustic
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は聴覚に障害を有する者に対し、耳の感
覚にたよることなく皮膚感覚に依存して音響を感
受させようとする音響伝達装置に関する。
《従来の技術》 既知の如く聴覚障害者に対し、耳から音響を感
じさせるのではなしに、生体の皮膚、粘膜にある
感覚器官を介して音響を伝達させようとすること
は試行されている。
ところが、この種従来の音響伝達装置として単
に椅子などの座部裏側にスピーカなどの加振源を
取着しただけのものは、座部に座した聴覚障害者
の臀部に、加振源からの音響が空気その他を媒体
として伝達されることとなるが、当該障害者がこ
れを充分に感受できるほどの効果を期待すること
が困難である。
そこで、さらに第3図のように媒体Aからこれ
に隣接の媒体Bに音波が矢印aのように伝送され
る場合、媒体Aの音響インピーダンスをZ1、同上
媒体Bの音響インピーダンスをZ2とすれば、媒体
Aの中の音圧エネルギP1が境界面Cに向い媒体
Bに伝達される音圧エネルギP2は、 P2=P14Z1・Z2/(Z1+Z22 振動源の音圧エネルギを効率よく人体に伝達す
るため、前記の人体Z1と略同等のZ2をもつた物質
により媒体Aを形成し、上記関係式から理解され
るように、理論上100%の音圧エネルギが人体に
伝達されるようにし、振動源の出力が比較的小さ
くとも、聴覚障害者の皮膚感覚に大きな音圧エネ
ルギを伝達することも知られている。
ところが、この種の聴覚障害者用音響伝達装置
の場合には、これを椅子などに取付けて使用した
場合、人の体重などがそのまま、前記媒体を介し
て振動源としてのスピーカなどにおける振動板に
加えられるため、当該振動板が正常な音を発し難
くなり、この結果聴覚障害者に正しい音響を伝達
し難くなる。
《考案が解決しようとする課題》 本考案は上記の如き点に着目し、上記の媒体に
おける適所に、適切な荷重支承盤を埋設固定する
ことにより、体重等による荷重ができるだけ振動
板に加えられないようにし、しかも音圧エネルギ
の人体に対する伝達効率は可及的に阻害されない
ようにして、正常なる振動板の振動音を、聴覚障
害者の皮膚感覚に伝達させようとするのが、その
目的である。
《課題を解決するための手段》 本考案は上記の目的を達成するため、所望箇所
に取着される固定板の開口部周辺一面側に加振源
を取着し、当該固定板の他面側には、多数の通口
を開成した荷重支承盤が、上記開口部を覆つて固
設されていると共に、同上固定板の当該他面側に
あつて配設され、人間生体と略同等の音響インピ
ーダンスを有する物質により形成した弾性音響媒
体が、前記荷重支承盤の通口を介して前記加振源
の振動板と当接する位置にわたつて配在させてな
る聴覚障害者用音響伝達装置を提供しようとする
ものである。
《作用》 固定板を椅子、ベツドなどの裏側等に取りつ
け、弾性音響媒体に直接または被覆したカバーな
どを介して座り、または横臥すれば、人体による
荷重は、弾性音響体を介せて、固定板に載設され
た荷重支承盤により支承されるから、加振源によ
る振動板の正常な振動が体重等による荷重によつ
て阻害されてしまうことなく、固定板に取り付け
られた加振源の稼動により、その振動板の正常な
振動による音響が、これと当接する弾性音響体を
介して生体の皮膚に伝達されることとなり、この
際上記弾性音響体は人間生体の音響インピーダン
スと同一またはこれに近似しているから、皮膚に
対する音圧エネルギの伝達が高い効率にて行われ
ることとなる。
《実施例》 本考案を図示の実施例によつて詳記すれば、第
1図と第2図によつて詳記する通り、図示しない
椅子、ベツド等に取着すべき固定板1には、四角
形等の開口部2が開設されており、当該固定板1
の一面側、第1図では下側にあつて当該開口部2
の周辺1aに、ビス3a、ナツト3bなどによる
取付具3により、スピーカ等所望の加振源4が取
着されている。
この際、上記加振源4の振動板4aが開口部2
より下側に離間するようにしてあると共に、本実
施例では当該固定板1の上側にあつて、開口部2
の周辺に網目板、格子、パンチ板などにより多数
の通口5aを開成した荷重支承盤5が、上記開口
部2を覆うようにして固設してある。
さらに本考案にあつては、上記固定板1の他面
側、すなわち第1図にあつて上側から前記加振源
4の振動板4aにわたつて、弾性音響媒体6が充
填されている。
すなわち、固定板1上に所望の厚さだけ載設さ
れた当該弾性音響媒体6が、前記荷重支承盤5の
通口5aを介して、振動板4aの上面と密接する
よう配設されているのであり、この際、同上弾性
音響媒体6は一体に形成されていても、また荷重
支承盤5の上位と下位との二分割体を圧接状態に
収納したり、また細片化した小分割体を多数充填
状態にて配在させるようにしてもよい。
ここで上記の弾性音響媒体6は、実際上ゴム、
ネオプレンゴム、ブチレンゴム、スチレンブチジ
エンゴム、シリコンゴム、合成樹脂などの可塑性
高分子物質によつて形成することができるが、当
該物質が、人間生体がもつている音響インピーダ
ンスと略同等、好ましくは同じ値の音響インピー
ダンスをもつており、この際望ましくは弾性率の
点でも生体と略同性質のものから選定するのがよ
い。
上記のものを使用するには、固定板1を図示さ
れていない椅子とかベツドの裏側に取着すること
になるが、この際上向きに配されることとなる弾
性音響媒体6の上面にはカバー6aが施され、椅
子の場合には、この上に聴覚障害者が腰を下すこ
とになる。
この状態にて、加振源4としてのスピーカ等を
稼動すれば、その振動板4aが振動して音響を発
し、この音圧は、振動板4aに当接している弾性
音響媒体6に伝達され、さらに当該媒体6から聴
覚障害者の臀部に伝送されることとなる。
ここで、前記の荷重支承盤5は椅子等の使用時
に体重の全体が加振源4の振動板4aに荷重とし
て作用しないように当該振動板4aを保護してお
り、これにより振動板4aの機械的損傷を阻止す
ると共に、同上板4aが正常な特性を発揮できる
ようになる。
もちろん、この荷重支承盤5には通口5aが開
成されており、荷重の大部分は同上支承盤5が受
け止めることになるが、音波は当該通口5aにも
収納されている弾性音響媒体6を介して自由に伝
達され、音波のエネルギ損失は極めて少なくてす
むものである。
《考案の効果》 本考案は上記のようにして構成されるものであ
るから加振源4からの音響が振動板4aと密接状
態にある弾性音響媒体6を介して生体の皮膚感覚
を刺激することとなり、しかも弾性音響媒体6が
生体と均等な音響インピーダンスをもつているだ
けでなく、荷重支承盤が体重等による荷重を支承
して、振動板の振動に障害を与えにくく、かつ、
その通口により音響の伝播は、弾性音響媒体を介
して正常になされることとなるから、極めて効率
のよい正常音圧エネルギの伝送が可能となり、聴
覚障害者に対し、その皮膚感覚による正しい音響
の感受を可能とすることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る聴覚障害者用音響伝達装
置を示す一部切欠の側面図、第2図は同上装置の
一部を欠除した平面図、第3図は音圧エネルギの
伝送状態を説示するための音波伝送媒体の縦断説
明図である。 1……固定板、2……開口部、4……加振源、
4a……振動板、5……荷重支承盤、5a……通
口、6……弾性音響媒体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 所望箇所に取着される固定板の開口部周辺一面
    側に加振源を取着し、当該固定板の他面側には、
    多数の通口を開成した荷重支承盤が、上記開口部
    を覆つて固設されていると共に、同上固定板の当
    該他面側にあつて配設され、人間生体と略同等の
    音響インピーダンスを有する物質により形成した
    弾性音響媒体が、前記荷重支承盤の通口を介して
    前記加振源の振動板と当接する位置にわたつて配
    在させてなる聴覚障害者用音響伝達装置。
JP1988024579U 1988-02-26 1988-02-26 Expired JPH0347611Y2 (ja)

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JP1988024579U JPH0347611Y2 (ja) 1988-02-26 1988-02-26

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01130325U JPH01130325U (ja) 1989-09-05
JPH0347611Y2 true JPH0347611Y2 (ja) 1991-10-11

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ID=31244543

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JP1988024579U Expired JPH0347611Y2 (ja) 1988-02-26 1988-02-26

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JP (1) JPH0347611Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52103894A (en) * 1976-02-26 1977-08-31 Kanagawa Prefecture Auditory sense aid
JPS5421082A (en) * 1977-07-18 1979-02-16 Aloka Co Ltd Ultrasonic wave diagnosing probe

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52103894A (en) * 1976-02-26 1977-08-31 Kanagawa Prefecture Auditory sense aid
JPS5421082A (en) * 1977-07-18 1979-02-16 Aloka Co Ltd Ultrasonic wave diagnosing probe

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JPH01130325U (ja) 1989-09-05

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