JPH0516797Y2

JPH0516797Y2 -

Info

Publication number: JPH0516797Y2
Application number: JP1986158742U
Authority: JP
Priority date: 1986-10-16
Filing date: 1986-10-16
Publication date: 1993-05-06
Anticipated expiration: 2001-10-16
Also published as: JPS6364194U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、音楽体感鑑賞用あるいは医療用とし
て、身体をリラクゼーシヨンさせるようにするた
めの振動体感装置に関するものである。

（従来の技術）音楽は、スピーカまたはヘツドホンで、聴覚に
より鑑賞するのが普通である。この場合、スピー
カの音量を十分に大きくすれば音響成分のうちの
重低音の領域を確実に身体に伝えることができ、
生演奏を聴いている状況に近くなる。ところが、
ヘツドホンではいくら音量を上げても耳からは良
く聞こえるが、全身で体感することはなく臨場感
は薄いものである。

そこでこれを補うものとしては、増幅器の低周
波信号から、たとえば150ヘルツ程度以下の低域
信号をフイルタにより選別し、これを増幅した
後、スピーカと同原理によつて振動を発生させる
ようにした振動ユニツトに加え、この振動ユニツ
トを取付けた椅子等の人体載置物の一部を振動さ
せるようにしたものが案出され、既に実用化され
ている。音楽を鑑賞する者がこの椅子等に身体を
載置すれば、前方のスピーカ音が小さな音量であ
つても、身体の接触面が振動し重低音の感触が得
られ、ヘツドホンを使用しても同様の効果が得ら
れることとなる。

ところで、この振動ユニツトをベツドマツトに
利用したものがある。本考案者は、既に実用新案
登録出願をしている（実願昭61−98695号）によ
り、複数個の振動ユニツトをベツドマツト内部に
設けることを提案している。

振動ユニツトの配置は、振動ユニツトの振動に
より不快感を生じる箇所と快感を生じる箇所とが
存在するため、ベツドマツト上に人が仰臥したと
き、快感を生じる箇所に配設することが記載され
ており、耳からの音と合わせ、身体を心地よくさ
せるようになつている。

（考案が解決しようとする問題点）しかしながら、この考案のものは、振動ユニツ
トの位置と数とがベツドマツトの大きさとの関係
で定まつてしまい、しかも、振動ユニツトが内蔵
されるので、新規にベツドマツトを購入しなけれ
ばならない。また、使用者が振動ユニツトを複数
個取付けることも煩わしいものである。本考案は
この点を改良する目的で成されたものである。

（問題点を解決するための手段）本考案は上記問題点を解決するための手段とし
て、低周波電力を供給することにより機械的振動
を発生する振動ユニツトを振動板に取付けると共
に、該振動板の端部にベツドマツトレスへの取付
バンドを固着し、前記ベツドマツトレスの側面に
前記振動板をその面を合わせて装着したことを特
徴とする。

（作用）本考案は上記の構成とすることにより、振動板
を取付けるベツドマツトレスは既存のもので良
く、振動板は取付バンドによつて簡単にベツドマ
ツトレスの側面に固定することができる。また、
振動板に設けた振動ユニツトの振動はベツドマツ
トレスを横方向に振動させるため、使用者の荷
重、位置に対して影響が少なく、その上に仰臥し
た使用者に快感を与えることができることにな
る。

（実施例）次に、本考案の一実施例を図によつて説明する
と、第１図ないし第６図においては１はベツドマ
ツトレスであつて、いわゆるシングルサイズのも
のである。このベツドマツトレス１の両側面に
は、それぞれ２個ずつ振動ユニツト２を取付けた
振動板３が取付バンド４により取付けられてい
る。

振動ユニツト２はスピーカと同様の原理、すな
わち、マグネツトと、低周波電力を受けるコイル
との磁気干渉作用により、通電々流の周波数に応
じた振動を発生するものである。この振動ユニツ
ト２は、極力、音を発しないように留意されて製
作されている。このため、振動ユニツト２を取付
ける振動板３もそれ自体が音を発することのない
ような、適当な固さの材質で、適当な厚みを持つ
ものを使用する。

このように固着されたこの体感振動装置は、取
付バンド４により、振動板３を既在の、すなわち
自前のベツドマツトレス１の側部に取付けて使用
することができる。この場合、図示するように振
動板３を２個、ベツドマツトレス１の両側部に取
付けても良いが、１個のみ用いて片側のみに取付
けても良い。また、２個用いるときの、低周波電
力の供給は２個の振動ユニツト２を同相のもので
駆動するが、条件によつて逆相で駆動しても良
い。

いずれにしても、振動ユニツト２の発生する振
動は振動板３を振動させ、ベツドマツトレス１を
横方向に振動させることにより、この振動の減衰
は使用者の体重にあまり影響はなく、骨枠やスプ
リングに伝わつて、ベツドマツトレス１の全体に
伝達されることになる。また、身体の不快感を感
じさせる箇所による、身体への反応は横方向の振
動のため軽減されることになり、耳からの音と共
に、身体をリラツクスさせることができる。

（考案の効果）本考案は以上説明したように構成したものであ
るから、きわめて簡単にかつ安価に、既在のベツ
ドマツトレスに自由に最適位置に取付けることが
できる。そして、振動板がベツドマツトレスを横
方向に振動させるので、振動の減衰が少なく、ベ
ツドマツトレスの側面に振動板を設置しても全身
的な振動体感を得ることができる。また、振動ユ
ニツトに加える低域信号の種類と周波数とを適宜
選択することにより、音楽鑑賞用から医療用まで
幅広く使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の平面図、第２図は
第１図のものの側面図、第３図は第１図のものの
斜視図、第４図は振動ユニツトと振動板の正面
図、第５図は第４図のものの底面図、第６図は第
４図のものの側面図である。１……ベツドマツトレス、２……振動ユニツ
ト、３……振動板、４……取付バンド。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

低周波電力を供給することにより機械的振動を
発生する振動ユニツトを振動板に取付けると共
に、該振動板の端部にベツドマツトレスへの取付
バンドを固着し、前記ベツドマツトレスの側面に
前記振動板をその面を合わせて装着したことを特
徴とする振動体感装置。