JPH0344344A - フロログルシンおよびレゾルシンの製造方法 - Google Patents

フロログルシンおよびレゾルシンの製造方法

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JPH0344344A JP18147389A JP18147389A JPH0344344A JP H0344344 A JPH0344344 A JP H0344344A JP 18147389 A JP18147389 A JP 18147389A JP 18147389 A JP18147389 A JP 18147389A JP H0344344 A JPH0344344 A JP H0344344A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、フロログルシンおよびレゾルシンを製造する
方法に関し、さらに詳しくは、フロログルシンとレゾル
シンとを同時に生成させることができ、かつ工程全体が
簡単な製造方法に関する。
フロログルシンは、医薬、農薬などの製造中間体として
有用である。
このようなフロログルシンは、従来、1.3.5−トリ
イソプロピルベンゼン(以下、TIPRと略記すること
もある)を分子状酸素等を用いて酸化処理して、I、 
3.5− トリス(l−ヒドロペルオキシ −1−メチ
ルエチル)ベンゼン(以下、TRI(Pと略記すること
もある)を含む酸化物を得、次いで、この酸化物を酸分
解(クリベージ)することにより製造されていた(たと
えば、東ドイツ国特許第12.239号公報および英国
特許第751.598号公報参照)。
しかしながら、上記の方法にしたがってTIPBを酸化
した場合、目的とする三官能性酸化物であるトリヒドロ
ペルオキシドだけでなく、1.3−ビス(l−ヒドロペ
ルオキシ−1−メチルエチル)−5−(1−ヒドロキシ
−1−メチルエチル)ベンゼン(以下、IIDHPと略
記することもある)および1−(1−ヒドロペルオキシ
−1−メチルエチル)−3,5−ビス(1−ヒドロキシ
−1−メチルエチル)ベンゼン(以下、DHIIPと略
記することもある)のような三官能性酸化物に相応する
カルビノール、二官能性酸化物[3,5−ビス(1−ヒ
ドロペルオキシ−1−メチルエチル)イソプロピルベン
ゼン]およびこの二官能性酸化物に相応するカルビノー
ル、並びに−官能性酸化物[5−(+−ヒドロペルオキ
シ−1−メチルエチル)  −1,3−ジイソプロピル
ベンゼン]およびこの一官能性酸化物に相応するカルビ
ノールなどが大量に副生する。
したがって、上記の方法に従って、TIPBの酸化によ
り得られた酸化物を直接酸分解した場合、生成物中にフ
ロログルシン以外の酸分解物が多量に含有され、従って
この方法では、純度の高いフロログルシンを収率良く製
造することが困難であった。
このような方法を改善するために、この酸化物を含む溶
液を酸性触媒を含有する過酸化水素水と接触させて再度
酸化処理することにより、三官能性酸化物に相応するカ
ルビノールから選択的にトリヒドロペルオキシドを生成
させ、次いでこのトリヒドロキシペルオキシドを酸分解
(クリベージ)する方法が知られている(特開昭58−
35135号公報および特開昭58−150529号公
報参照)。
ところが、このようなフロログルシンの製造方法は、T
IPBの酸化物であるトリヒドロペルオキシドの凝固点
が80〜90℃と高く、しかもこの化合物がH2O2を
用いる二次酸化処理に対しても安定な溶媒に溶解しにく
いため、二次酸化処理あるいは酸分解処理を行う際に反
応溶液中にトリヒドロペルオキシドが析出しやすく、こ
のような場合には反応が円滑に進行しない。また、トリ
ヒドロキシペルオキシドの析出を防止するために、多量
の溶媒を使用することも考えられるが、多量の溶媒を使
用した場合には、必然的に酸分解処理の際に触媒を多量
に用いなければならず、また酸分解時のフロログルシン
収率も低くなる。
また、H20□による再度の酸化を行なうと、酸化処理
が二度に増加するため、その分フロログルシンの製造工
程全体が繁雑になる。
ところで、フロログルシンと近似する化合物として、レ
ゾルシンがあり、レゾルシンはm−ジイソプロピルベン
ゼン(以下単にrm−D I P BJと記載すること
がある)を分子状酸素を用いて酸化し、次いで過酸化水
素を用いて再度酸化した後、酸分解することにより製造
できる。
そして、このm−D I P Bの分子状酸素による酸
化物を、過酸化水素で再度酸化すると同時に酸分解して
レゾルシンを製造することにより、レゾルシン製造工程
を商略化する方法(特公昭60−12331号公報)が
提案されている。
このような現状において、本発明者は、上記のTIPB
からフロログルシンを製造する方法と、m−D I P
 Bからレゾルシンを製造する方法とを詳細に検討した
結果、両方法における製造条件が非常に近似しているこ
とを見出した。
さらに、m−D I P B酸化物は、凝固点が0℃以
下と低く、しかもこの酸化物は、TIPBの酸化物に対
して良溶媒となるとの知見を得た。
発明の目的、 本発明は、フロログルシンとレゾルシンとを同時に効率
良く製造することができる方法を提供することを目的と
している。
さらに詳しくは、本発明は、必要な溶媒量が少なくてす
むため収率も高くすることができ、しかも工程全体が簡
単で効率の良いフロログルシンとレゾルシンの同時製造
方法を提供することを目的とする。
発明の概要 本発明は、I、3.5−トリイソプロピルベンゼンの酸
化物と1−ジイソプロピルベンゼンの酸化物とを含む混
合溶液を、酸性触媒の存在下に過酸化水素水と接触させ
ると共に該溶液中の過酸化物を酸分解し、フロログルシ
ンとレゾルシンとを同時に製造することを特徴としてい
る。
本発明によれば、従来個別に製造されていたフロログル
シンとレゾルシンとを同時に、しかも効率良く製造する
ことができ、またカルビノールのH2O2による酸化、
およびヒドロペルオキシドの酸分解を同時に行うため、
二次酸化を行なうことによる工程の増加がなく、フロロ
グルシンおよびレゾルシンの製造工程が簡単である。
本発明に係る製造方法では、m−D I P Bを酸化
して得られたジヒドロペルオキシド、すなわち1.3−
ビス(1−ヒドロペルオキシ−1−メチルエチル)ベン
ゼン(m−DHPと略記することもある)やモノヒドロ
ペルオキシド、すなわち1−(1−ヒドロペルオキシ)
−3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ベンゼン
(m−HHPと略記することもある)は凝固点が低く、
かつ上記のTIPBの酸化により得られるヒドロペルオ
キシド類の良溶媒となる。したがって、カルビノールの
H202による酸化、およびヒドロペルオキシドの酸分
解を同時に行うのに特殊な溶媒を必要とせず、かつ溶媒
量が少なくなるため、必要な酸性触媒の使用量の低減を
図ることができ、さらに処理工程を増加させることなく
フロログルシンとレゾルシンの収率を上げることができ
る。
発明の詳細な説明 以下本発明に係るフロログルシンとレゾルシンの製造方
法について具体的に説明する。
本発明の製造方法を第1図を参照しながら説明する。
本発明に係る製造方法では、原料であるTIPBとa+
−D I P Bとの酸化によって得られたTIPBの
一次酸化物とm−D I P Bの一次酸化物とを含む
混合溶液をH202により酸化すると同時に酸分解して
フロログルシンとレゾルシンとが製造される。
本発明に係る製造方法で使用されるTIPBの酸化物と
m−D I P Bの酸化物とを含む混合溶液は、常法
どおりTIPBとm−D I P Bとを分子状酸素を
用いて酸化することにより調製することができる。この
処理は、いわゆる−次酸化処理であり、第1図において
1で示されている。
−次酸化処理においては、TIPBおよびmDIPBが
使用される。そして、本発明においては、1重量部のm
−D I P Bに対して、TIPBを通常は0.1〜
1.5重量部、好ましくは0.3〜1.2重量部の量で
使用する。
上記のTIPBおよびm−D I P Bは分子状酸素
を用いて酸化される。ここで分子状酸素としては、通常
は空気が使用される。また、この−次酸化処理において
、分子状酸素は、通常はTIPBおよびm−D I P
 Bに対して過剰に使用される。
このような−次酸化処理は、通常60〜120℃、好ま
しくは90〜110℃の温度に加熱して行なわれる。こ
のような温度においてTIPBおよびm−D I P 
Bの酸化物は液体状態になる。したがってこの−次酸化
処理は、特に溶媒を使用することなく行うことができる
この−次酸化処理における酸化反応時間は、通常5〜6
0時間、好ましくは20〜45時間である。
このような範囲の時間で酸化反応を行なうことにより、
目的物であるTIPBのトリヒドロペルオキシド(TR
HP)およびm−D I P Bのジヒドロペルオキシ
ド(ll1− D HP)と、再度酸化されてこれら目
的物となるTIPHの三官能性酸化物に相応する上記カ
ルビノール(1101(PおよびD)1111’)と、
m−D I P Bの二官能性酸化物に相応するカルビ
ノール(m−11HI’)とを高収率で生成させること
ができる。
上記の一次酸化処理は特に触媒などを使用することなく
行うことができるが、必要に応じてラジカル開始剤およ
びアルカリ水溶液の存在下に反応を行うこともできる。
このようにして−吹酸化を行った後、TIPBの酸化物
とm−D I P Bの酸化物との混合物と有機溶媒と
を混合し、酸化物が溶解した有機溶媒を必、要に応じて
水洗等を施すことにより、本発明に係る製造方法で使用
されるTIPBの酸化物とs−D I P Hの酸化物
とを含む混合溶液を調製することができる。
なお、上記の一次酸化処理によって副生した水および水
洗に用いた水のほとんどは、このような混合溶液と油水
二層を形成するため、容易に除去される。
ここで使用される有機溶媒の例としては、具体的には、
トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族溶媒やジエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類溶媒を
挙げることができる。これらの溶媒は単独であるいは組
み合わせて使用することができる。これらの溶媒のうち
では、特にトルエンが好ましく使用される。
このような混合溶液中に含まれる水および有機溶媒は、
その少なくとも一部を除去することが好ましい。この濃
縮工程は、第1図において2で示されている。
この際酸化物含有溶液中の水分は、通常3.0重量%以
下、好ましくは1.0重量%以下の量となるまで除去さ
れ、有機溶媒は、通常50重量%以下、好ましくは30
重量%以下の量となるまで除去される。このように脱水
と濃縮を行うことにより、酸分解に必要な酸性触媒の量
を減少させ、フロログルシンやレゾルシンの収率を高く
することができる。
上記のようにして得られたTIPBの酸化物とm−D 
I P Bの酸化物とを含む混合溶液中には、通常は、
原料として用いたTIPBとm−D I P Bの量比
に対応する量でTIPHの酸化物とm−DIPHの酸化
物とが含まれている。
なお、本発明においては、TIPBの酸化物とm−D 
I P Hの酸化物とを含む混合溶液は、上述のように
予めTIPBとm−D I P Bとを混合して一次酸
化を行うことにより調製することが好ましいが、TIP
Hの酸化物とm−D I P Bの酸化物とを別に調製
し、両者を混合して調製することもできる。
本発明に係る製造方法では、このようにして得られたT
IPBの酸化物とm−D I P Bの酸化物とを含む
混合溶液を、酸性触媒や過酸化水素水を含有する溶液と
接触させる。
この工程は、いわゆる二次酸化処理と酸分解処理とを同
時に行なう処理であり、第1図において3で示されてい
る。
この処理では、二次酸化、即ちTIPHの酸化物とr*
−D I P Hの酸化物とを含む混合溶液中のカルビ
ノールをヒドロペルオキシドに酸化するために過酸化水
素が用いられるが、さらにこの過酸化水素の外に、ある
いはこれに加えて、過酸化カリウムなどを使用すること
もできる。これらのうちでは、過酸化水素を使用するこ
とが好ましい。
また、この処理において、反応溶液に含まれるヒドロペ
ルオキシドは酸性触媒と接触させられて分解する。
このような酸分解により、反応溶液に含まれるTIPB
の酸化物であるトリヒドロペルオキシド(TRHP)か
らはフロログルシンが生成し、m−D I P Hの酸
化物であるジヒドロペルオキシド(m−DHP)からは
レゾルシンが生成する。
この酸分解に用いられる酸性触媒の例としては、硫酸、
無水硫酸、フッ化水素酸、過塩素酸、三フッ化ホウ素、
リンタングステン酸、p−トルエンスルホン酸、クロロ
酢酸、陽イオン交換樹脂、シリカアルミナなどを挙げる
ことができる。特に本発明においては、リンタングステ
ン酸を使用することが好ましい。このような触媒は、単
独であるいは組み合わせて使用することができる。
このような酸分解は、反応系が均一であるとフロログル
シンおよびレゾルシンへの選択性が高くなるため特に好
ましく、そのためTIPBとs−D I P Bの酸化
物および酸分解物の両方を溶解する溶媒に酸性触媒を溶
解して使用することが好ましい。このような酸性触媒に
添加する溶媒の例としては、アセトン、メチルエチルケ
トン等を挙げることができるが、特にアセトンが好まし
い。
過酸化水素は、通常、TIPHの酸化物およびm−D 
I P Hの酸化物中のカルビノール類を合計したモル
数に対して過剰に使用される。一般には、混合物中に含
まれるTIPHの三官能性酸化物に相応する上記カルビ
ノールと、m−D r P Bの二官能性酸化物に相応
する上記カルビノールとが有するカルビノール基1当量
に対して0.5〜10.0当量、好ましくは0.8〜3
.0当量の量で用いられる。
また酸性触媒は、反応条件および触媒の種類などによっ
て用いられる量が異なるが、H2O2を含む反応溶液中
、0.001〜20重量%、好ましくは0.01〜15
重量%の量で用いられる。
上記のような処理は、通常40〜80℃、好ましくは5
0〜70℃の温度で行なわれる。
上記のような条件において、処理時間は、通常1〜12
0分、好ましくは3〜60分である。
以上説明したような本発明に係る製造方法によって得ら
れたフロログルシンおよびレゾルシンの両者を含む反応
液からは、抽出、晶析、蒸溜などの公知の方法を利用す
ることにより、フロログルシンンとレゾルシンとが分離
精製される。
すなわち、たとえばフロログルシンは、反応溶液に水を
加えた後、アセトンを除去して油層溶液および水層溶液
からなる二層混合溶液を形成し、この混合溶液を必要な
らば分液し、次いで水層溶液に選択的に抽出されたフロ
ログルシンを晶析することにより分離精製される。
また、レゾルシンは、上記と同様にして得られた油層溶
液とフロログルシン晶析後の残液とを混合し、得られた
混合溶液から溶媒を除去し、さらにレゾルシンを蒸留す
るなどして分離精製される。
発明の効果 本発明に係る製造方法は、医薬、農薬の製造中間体とし
て有用なフロログルシンとレゾルシンとを同時に生成さ
せることができる。
本発明に係る製造方法によれば、カルビノールのH20
2による酸化、およびヒドロペルオキシドの酸分解を同
時に行うため、二次酸化を行なうことによる工程の増加
がなく、フロログルシンおよびレゾルシンの製造工程が
簡単である。
また、二次酸化および酸分解を同時に行なう際の反応溶
液を均一に保つのに必要な溶媒量や種類が少なくてすみ
、したがって酸性触媒の量も少なくてすみ、フロログル
シンおよびレゾルシンの生産収率を向上させることがで
きる。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら
実施例に限定されるものではない。
実施例1 (1)−吹酸化処理 攪拌器、空気吹込みスパージャ−、アルカリ水溶液導入
口および還流冷却器を備えた反応器に、1、3.5− 
トリイソプロピルベンゼン(純度95重量%)500 
g s ti−ジイソプロピルベンゼン(純度97重量
%)5QOg、水400gおよびN a OH水溶液(
濃度3.6重量%)水70gを仕込み、反応溶液を10
0℃の温度に昇温したのち、反応器内にN2ガスを導入
して5.5kg/alGまで加圧した。
その後、この圧力および温度を維持し、空気を15ON
l/時間の速度で吹込みながら、攪拌して36時間反応
を行なった。
この間、水層溶液のpHを9以上に保つように、NaO
H水溶液(濃度3,6重量%)を適宜反応器内に導入し
た。得られた酸化反応生成物(油層溶液)は、2060
g (水分37重量%)であり、TIPHの酸化物とし
てトリヒドロペルオキシド(TRHP) 12重量%、
モノカルビノールジヒドロベルオキシド(HDHP) 
14重量%、シカルビノールモノヒドロペルオキシド(
DHHP) 6重量%が含まれていた。
マタ、m−D I P Bの酸化物としてジヒドロペル
オキシド(m−DHP) 22重量%、ヒドロキシペル
オキシド(m−HHI’) 9重量%が含まれていた。
下記の式により算出されたTIPBを基準としたフロロ
グルシン系酸化生成物の収率は62モル%であった。
TRHP(そル) + 1lDIl’P (モル) +
 DIIIIP(モル)×100 TIPB(モル) また、下記の式により算出されたm−D I P Bを
基準としたレゾルシン系酸化生成物の収率は61モル%
であった。
m−DIIP(モル)+m−tlllP(モ()× 1
00 慣−DIPB(モル) (2)水洗、°濃縮工程 前記(1)で得られた酸化生成物(油層、水層の混合物
)100gとトルエン631Cとを容器に加え、50℃
の温度に加熱し、混さした後に、静置分離して酸化廃水
を除去することにより、126gの酸化物トルエン溶液
を作製した。さらにこの液に同量の水を加え、同様に攪
拌混合後静置分離して水層を除去した。得られたトルエ
ン溶液を濃縮器に入れ、減圧下蒸留することにより、水
およびトルエンの一部を除去して70gの濃縮混合酸化
物トルエン溶液を得た。この濃縮液中のトルエン濃度は
20重量%であり、常温で流動性のある粘稠な液体であ
った。
(3)二次酸化・酸分解処理 攪拌器、還流冷却器を備えた反応容器にアセトン12g
およびリンタングステン酸0.2gを仕込み、56℃の
温度に加熱してアセトンを還流させた後、前記(2)で
得られた濃縮混合酸化物トルエン溶液18g1アセトン
12gおよび過酸化水素水(11□024度60重量%
)1.5gの混合液を滴下ロートに仕込み、反応容器へ
約15分かけて滴下させ、反応を開始した。反応開始4
5分後に反応溶液を取り出し、N a HCOsを添加
して酸触媒を中和した。この反応溶液には、フロログル
シン1.9重量%、レゾルシン5.0重量%が含まれて
いた。
下記式により算出されたフロログルシン系の酸分解収率
は18モル%であった。
70口グルシン(モル) l0G TRHP (モル)  +  I(DHP (モル)+
 DIIHP (モル)さらに下記式により算出された
レゾルシン系の酸分解収率は40モル%であった。
レゾルシン(モル) ×100 m−DHP(モル)+m−HHP(モル)
【図面の簡単な説明】
添付第1図は、本発明に係るフロログルシンおよびレゾ
ルシンの製造方法の一実施例を模式的に示した工程図で
ある。 1・・・−吹酸化処理    2・・・濃縮工程3・・
・二次酸化・酸分解処理

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1,3,5−トリイソプロピルベンゼンの酸化物
    と1−ジイソプロピルベンゼンの酸化物とを含む混合溶
    液を、酸性触媒の存在下に過酸化水素水と接触させると
    共に該溶液中の過酸化物を酸分解し、フロログルシンと
    レゾルシンとを同時に製造することを特徴とするフロロ
    グルシンおよびレゾルシンの製造方法。
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