JPS6054357A - ヒドロペルオキシド混合物の処理方法 - Google Patents
ヒドロペルオキシド混合物の処理方法Info
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- JPS6054357A JPS6054357A JP16227483A JP16227483A JPS6054357A JP S6054357 A JPS6054357 A JP S6054357A JP 16227483 A JP16227483 A JP 16227483A JP 16227483 A JP16227483 A JP 16227483A JP S6054357 A JPS6054357 A JP S6054357A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、芳香族第一級ヒドロペルオキシドと芳香族第
三級ヒドロペルオキシドとを含有するヒドロペルオキシ
1′混合物を処理して、芳香族第一級ヒドロペルオキシ
ド含有率を選択的に減少させる方法に関する。
三級ヒドロペルオキシドとを含有するヒドロペルオキシ
1′混合物を処理して、芳香族第一級ヒドロペルオキシ
ド含有率を選択的に減少させる方法に関する。
アルキル芳香族化合物の液相酸化によって得られるヒド
ロペルオキシドを酸化分解してフェノール類を製造する
方法は、フェノール、クレゾール、ヒドロキノン、レゾ
ルシン等の製造方法として工業的に重要である。」二記
ヒドロペルオキシ]゛はまた、ペルオキシドや芳香族ア
ルコールの製造原料としても有用である。前記液相酸化
において、アルキル芳香族化合物として2種以上の異な
るアルキル基を有するものを用いるときには、各アルキ
ル基がそれぞれヒドロペルオキシF化された2種以上の
混合物として得られることが多く、これらをそのまま前
記のようにフェノール類の製造原料として用いるときに
は、望ましくない化合物が生成したり、或いは反応に悪
影響を及ぼす等の不利益を生じることがある。
ロペルオキシドを酸化分解してフェノール類を製造する
方法は、フェノール、クレゾール、ヒドロキノン、レゾ
ルシン等の製造方法として工業的に重要である。」二記
ヒドロペルオキシ]゛はまた、ペルオキシドや芳香族ア
ルコールの製造原料としても有用である。前記液相酸化
において、アルキル芳香族化合物として2種以上の異な
るアルキル基を有するものを用いるときには、各アルキ
ル基がそれぞれヒドロペルオキシF化された2種以上の
混合物として得られることが多く、これらをそのまま前
記のようにフェノール類の製造原料として用いるときに
は、望ましくない化合物が生成したり、或いは反応に悪
影響を及ぼす等の不利益を生じることがある。
シメンの場合を例にとれば、シメンを液相酸化してシメ
ン上1゛ロペルオキシドとし、これを酸分解してクレゾ
ールとアセI・ンを製造する方法は既に工業的に広く行
なわれている。このシメンの液相酸化においては、よく
知られているように、メチル基が酸化された7−ヒドロ
ペルオキシ1′混(以下、単に第一級ヒドロペルオキシ
ドという。)とイソプロピル基の酸化された8−ヒドロ
ペルオキシシメン(以下、単に第三級ヒドロペルオキシ
ドという。)との混合物が生成する。従って、これらヒ
ドロペルオキシドの混合物を酸分解すると、第三級ヒド
ロペルオキシドは目的とするクレゾールとアセトンとを
与えるが、第一級ヒドロペルオキシドはイソプロピルフ
ェノールとホルムアルデヒドとを与え、かくして、これ
ら第一級と第三級ヒドロペルオキシドとの混合物を酸分
解すると、クレゾールが第一級ヒドロペルオキシドから
のホルムアルデヒドとこの酸分解条件下で縮合し樹脂化
するので、クレゾールの収率を低下させる。
ン上1゛ロペルオキシドとし、これを酸分解してクレゾ
ールとアセI・ンを製造する方法は既に工業的に広く行
なわれている。このシメンの液相酸化においては、よく
知られているように、メチル基が酸化された7−ヒドロ
ペルオキシ1′混(以下、単に第一級ヒドロペルオキシ
ドという。)とイソプロピル基の酸化された8−ヒドロ
ペルオキシシメン(以下、単に第三級ヒドロペルオキシ
ドという。)との混合物が生成する。従って、これらヒ
ドロペルオキシドの混合物を酸分解すると、第三級ヒド
ロペルオキシドは目的とするクレゾールとアセトンとを
与えるが、第一級ヒドロペルオキシドはイソプロピルフ
ェノールとホルムアルデヒドとを与え、かくして、これ
ら第一級と第三級ヒドロペルオキシドとの混合物を酸分
解すると、クレゾールが第一級ヒドロペルオキシドから
のホルムアルデヒドとこの酸分解条件下で縮合し樹脂化
するので、クレゾールの収率を低下させる。
このような問題を解決するために、例えば、特公昭52
−12183号公報には、上記したようなヒドロペルオ
キシド混合物を70〜140℃の温度でpl+ 13以
上のアルカリ水溶液と接触させて、第一級ヒドロペルオ
キシドを選択的に分解する方法が開示されている。ここ
に具体的に開示されている方法によれば、比較的短時間
で処理し得る利点を有する反面、第一級ヒドロペルオキ
シドの分解率が尚55〜75%であり、また、反応速度
定数比(第一級ヒドロペルオキシドの反応速度定数kl
/第三級ヒドロペルオキシドの反応速度定数に3)で定
義される選択分PIIlJl:が16〜23であり、十
分であるとはいえない。特に、第一級ヒドロペルオキシ
1′の分)W率を70〜75%にまで高めるためには、
混合物に対してアルカリ水溶液を容疑で1〜2倍程度使
用し、第一級ヒドロペルオキシドに対してアルカリを2
0〜40倍モルとして、しかも、高温で処理する必要が
あるので、アルカリ及び熱エネルギーを多量に消費する
ほか、装置も大型化する問題がある。
−12183号公報には、上記したようなヒドロペルオ
キシド混合物を70〜140℃の温度でpl+ 13以
上のアルカリ水溶液と接触させて、第一級ヒドロペルオ
キシドを選択的に分解する方法が開示されている。ここ
に具体的に開示されている方法によれば、比較的短時間
で処理し得る利点を有する反面、第一級ヒドロペルオキ
シドの分解率が尚55〜75%であり、また、反応速度
定数比(第一級ヒドロペルオキシドの反応速度定数kl
/第三級ヒドロペルオキシドの反応速度定数に3)で定
義される選択分PIIlJl:が16〜23であり、十
分であるとはいえない。特に、第一級ヒドロペルオキシ
1′の分)W率を70〜75%にまで高めるためには、
混合物に対してアルカリ水溶液を容疑で1〜2倍程度使
用し、第一級ヒドロペルオキシドに対してアルカリを2
0〜40倍モルとして、しかも、高温で処理する必要が
あるので、アルカリ及び熱エネルギーを多量に消費する
ほか、装置も大型化する問題がある。
本発明者らは、−1−記した問題を解決するために鋭意
研究した結果、ヒドロペルオキシド混合物を極めて濃度
の高いアルカリ水溶液にて第一級ヒドロペルオキシドに
対するアルカリモル比が2.0以下の範囲で処理し、か
くして、ヒドロペルオキシド混合物に対して著しく少量
のアルカリ水溶液を用いることにJ:って、第一級ヒド
ロペルオキシドの分解に要する時間を著しくバ1縮しi
uると共に、第一級ヒドロペルオキシドの分解率を90
%近くまで高めると共に、上で定義された選択分解性を
30〜200と飛躍的に高めることができることを見出
して本発明に至ったものである。
研究した結果、ヒドロペルオキシド混合物を極めて濃度
の高いアルカリ水溶液にて第一級ヒドロペルオキシドに
対するアルカリモル比が2.0以下の範囲で処理し、か
くして、ヒドロペルオキシド混合物に対して著しく少量
のアルカリ水溶液を用いることにJ:って、第一級ヒド
ロペルオキシドの分解に要する時間を著しくバ1縮しi
uると共に、第一級ヒドロペルオキシドの分解率を90
%近くまで高めると共に、上で定義された選択分解性を
30〜200と飛躍的に高めることができることを見出
して本発明に至ったものである。
即ち、本発明によるヒドロペルオキシド混合物の処理方
法は、芳香族第一級ヒドロペルオキシドと芳香族第三級
ヒドロペルオキシドとの混合物を濃度20〜80重量%
のアルカリ水溶液にて第一級ヒドロペルオキシドに対す
る上記アルカリのモル比が0.3〜2.0となるように
40〜160 ’cの温度で処理して、第一級ヒドロペ
ルオキシドを選択的に分解させることを特徴とする。
法は、芳香族第一級ヒドロペルオキシドと芳香族第三級
ヒドロペルオキシドとの混合物を濃度20〜80重量%
のアルカリ水溶液にて第一級ヒドロペルオキシドに対す
る上記アルカリのモル比が0.3〜2.0となるように
40〜160 ’cの温度で処理して、第一級ヒドロペ
ルオキシドを選択的に分解させることを特徴とする。
本発明における芳香族第一級ヒドロペルオキシドは、一
般式 %式% (式中Arは置換又は非置換の芳香族基を示す。)テ表
わされる化合物であり、具体的には、1゜ 等を例示することができる。
般式 %式% (式中Arは置換又は非置換の芳香族基を示す。)テ表
わされる化合物であり、具体的には、1゜ 等を例示することができる。
また、芳香族第三級ヒドロペルオキシドは、一般式
%式%
(式中Ar’は置換又は非置換の芳香族基を示す。)で
表わされる化合物であって、具体的には、等を例示する
ことができる。
表わされる化合物であって、具体的には、等を例示する
ことができる。
ヒドロペルオキシド混合物における芳香族第一級ヒドロ
ペルオキシドと芳香族第三級ヒドロペルオキシドの混合
割合は任意であるが、本発明の方法は、通常、混合物に
基づいて芳香族第一級ヒドロペルオキシド5〜40重量
%、特に、5〜20重量%に対し、芳香族第三級ヒドロ
ペルオキシド95〜60重量%、特に、95〜80重量
%である混合物に適用するのが好ましい。上記混合物の
典型的なものは、芳香核にメチル基及びイソプロピル基
を有する芳香族化合物を液相において分子状酸素により
酸化して得た反応生成物或いはこれの濃縮物である。例
えば、m−シメン、p−シメン、m−及びp−混合シメ
ン、2.4−ジメチルイソプロピルベンゼン、3I5−
ジイソプロピルトルエン、3.5−ジメチルイソプロピ
ルベンゼン、1−メチル−7−イソプロビルナフタリン
等の酸化生成物やその濃縮物を例示することができる。
ペルオキシドと芳香族第三級ヒドロペルオキシドの混合
割合は任意であるが、本発明の方法は、通常、混合物に
基づいて芳香族第一級ヒドロペルオキシド5〜40重量
%、特に、5〜20重量%に対し、芳香族第三級ヒドロ
ペルオキシド95〜60重量%、特に、95〜80重量
%である混合物に適用するのが好ましい。上記混合物の
典型的なものは、芳香核にメチル基及びイソプロピル基
を有する芳香族化合物を液相において分子状酸素により
酸化して得た反応生成物或いはこれの濃縮物である。例
えば、m−シメン、p−シメン、m−及びp−混合シメ
ン、2.4−ジメチルイソプロピルベンゼン、3I5−
ジイソプロピルトルエン、3.5−ジメチルイソプロピ
ルベンゼン、1−メチル−7−イソプロビルナフタリン
等の酸化生成物やその濃縮物を例示することができる。
芳香族第一級ヒドロペルオキシド及び芳香族第三級ヒド
ロペルオキシドの混合物は、ヘキサン、ヘプタン、灯油
、シクロペンクン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン、エチルベンゼン、クメン、キシレン、シメン、ジイ
ソプロビルヘンゼン、ジメチルイソプロピルベンセン等
の炭化水素類、アセトン、メチルエチルケ1−ン、メチ
ルイソブチルケトン等のケトン類、メタノール、エタノ
ール、イソプロパツール、n−ブタノール等のアルコー
ル類で希釈することができる。この場合には、通常、ヒ
ドロペルオキシド濃度が1〜90重M%、好ましくは5
〜50重量%、特に好ましく &;t: 5〜20重量
%に調整される。
ロペルオキシドの混合物は、ヘキサン、ヘプタン、灯油
、シクロペンクン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン、エチルベンゼン、クメン、キシレン、シメン、ジイ
ソプロビルヘンゼン、ジメチルイソプロピルベンセン等
の炭化水素類、アセトン、メチルエチルケ1−ン、メチ
ルイソブチルケトン等のケトン類、メタノール、エタノ
ール、イソプロパツール、n−ブタノール等のアルコー
ル類で希釈することができる。この場合には、通常、ヒ
ドロペルオキシド濃度が1〜90重M%、好ましくは5
〜50重量%、特に好ましく &;t: 5〜20重量
%に調整される。
前記したメチル基及びイソプロピル基を有する芳香族炭
化水素の酸化生成物或いはその濃縮物は、通常、原料の
芳香族炭化水素で希釈された状態にある。従って、前述
の溶剤としては、原料の芳香族炭化水素であることが工
程を簡略化するうえから好ましい。
化水素の酸化生成物或いはその濃縮物は、通常、原料の
芳香族炭化水素で希釈された状態にある。従って、前述
の溶剤としては、原料の芳香族炭化水素であることが工
程を簡略化するうえから好ましい。
以下、シメンの場合を例にとって本発明の詳細な説明す
る。
る。
前記したように、シメンは酸素、空気等により液相酸化
することにより、その酸化生成物としてff1−級と第
三級ヒドロペルオキシドの混合物を与え、従って、この
混合物は、通常、原料であるシメンを溶剤とする溶液と
して得られる。
することにより、その酸化生成物としてff1−級と第
三級ヒドロペルオキシドの混合物を与え、従って、この
混合物は、通常、原料であるシメンを溶剤とする溶液と
して得られる。
本発明においては、このようなシメンの酸化生成物にお
けるヒドロペルオキシドの濃度及びこのヒドロペルオキ
シド中の第一級ヒドロペルオキシドの含有量は前記した
ように特に制限されるものではないが、好ましくは、シ
メンの液相酸化の酸化条件を制御する等の方法により、
シメン酸化生成物中のヒドロペルオキシド′濃度を5〜
20重量%とし、ヒドロペルオキシド中の第一級ヒドロ
ペルオキシドの割合を5〜20重量%とする。
けるヒドロペルオキシドの濃度及びこのヒドロペルオキ
シド中の第一級ヒドロペルオキシドの含有量は前記した
ように特に制限されるものではないが、好ましくは、シ
メンの液相酸化の酸化条件を制御する等の方法により、
シメン酸化生成物中のヒドロペルオキシド′濃度を5〜
20重量%とし、ヒドロペルオキシド中の第一級ヒドロ
ペルオキシドの割合を5〜20重量%とする。
本発明の方法において、シメン酸化生成物中のヒドロペ
ルオキシド濃度を調整するために、前記したように酸化
生成物を有機溶剤にて希釈し、又は濃縮してもよい。酸
化生成物を希釈する場合は、前記したように種々の溶剤
が用いられるが、なかでも好ましくは炭化水素、特にシ
メンが用いられる。
ルオキシド濃度を調整するために、前記したように酸化
生成物を有機溶剤にて希釈し、又は濃縮してもよい。酸
化生成物を希釈する場合は、前記したように種々の溶剤
が用いられるが、なかでも好ましくは炭化水素、特にシ
メンが用いられる。
本発明において用いるアルカリは、アルカリ金属水酸化
物、特に、ナ1〜リウム及びカリウムが好ましい。本発
明においてム:1、かかるアルカリを20〜80重量%
の水溶液として、第一級ヒドロペルオキシドに対するア
ルカリのモル比が0.3〜2゜0となるようにヒドロペ
ルオキシド混合物に加えることが必要である。アルカリ
水/8/&の濃度が20重量%よりも小さいときは、第
一級ヒドロペルオキシドの分解速度が遅いために、反応
に長時間を要して実用」二好ましくない。一方、80市
量%を越える水溶液はその調製及び取り扱いが困難であ
る。
物、特に、ナ1〜リウム及びカリウムが好ましい。本発
明においてム:1、かかるアルカリを20〜80重量%
の水溶液として、第一級ヒドロペルオキシドに対するア
ルカリのモル比が0.3〜2゜0となるようにヒドロペ
ルオキシド混合物に加えることが必要である。アルカリ
水/8/&の濃度が20重量%よりも小さいときは、第
一級ヒドロペルオキシドの分解速度が遅いために、反応
に長時間を要して実用」二好ましくない。一方、80市
量%を越える水溶液はその調製及び取り扱いが困難であ
る。
また、第一級ヒドロペルオキシドに対するアルカリのモ
ルILが063よりも小さいときは、第一級ヒドロペル
オキシドの分解率を高めることが困ケVであるために−
1−記と同様に好ましくなく、一方、2.0よりも大き
いときは、上記選IR分解性が低下するので好ましくな
い。このように、本発明の方法においては、用いるアル
カリ水溶液の1度及び第一級ヒドロペルオキシドに対す
るアルカリのモル比がヒドロペルオキシドの分解速度及
び選択性に密接に関連するが、所要の反応時間及び選択
性のバランスや経済性を考慮して、特に、アルカリ水溶
液濃度が40〜60重量%、第一級ヒドロペルオキシド
に対するアルカリモル比が0.4〜1.0の範囲である
ことが好ましい。
ルILが063よりも小さいときは、第一級ヒドロペル
オキシドの分解率を高めることが困ケVであるために−
1−記と同様に好ましくなく、一方、2.0よりも大き
いときは、上記選IR分解性が低下するので好ましくな
い。このように、本発明の方法においては、用いるアル
カリ水溶液の1度及び第一級ヒドロペルオキシドに対す
るアルカリのモル比がヒドロペルオキシドの分解速度及
び選択性に密接に関連するが、所要の反応時間及び選択
性のバランスや経済性を考慮して、特に、アルカリ水溶
液濃度が40〜60重量%、第一級ヒドロペルオキシド
に対するアルカリモル比が0.4〜1.0の範囲である
ことが好ましい。
本発明においては、上記のようなアルカリ水溶液とヒド
ロペルオキシド混合物を反応させる温度もまた重要であ
る。一般に本発明の方法においては、反応温度が低いほ
ど、上記選択分解性は高まるが、一方において第一級ヒ
ドロペルオキシド分解速度が小さくなり、従って、反応
に要する時間が長くなる。また、反応温度が高くなるほ
ど、反応に要する時間は短くなるが、反面、選択分解性
が低下する。従って、本発明においては、反応温度は4
0〜160℃の範囲、特に60〜130℃の範囲とする
ことが望ましい。
ロペルオキシド混合物を反応させる温度もまた重要であ
る。一般に本発明の方法においては、反応温度が低いほ
ど、上記選択分解性は高まるが、一方において第一級ヒ
ドロペルオキシド分解速度が小さくなり、従って、反応
に要する時間が長くなる。また、反応温度が高くなるほ
ど、反応に要する時間は短くなるが、反面、選択分解性
が低下する。従って、本発明においては、反応温度は4
0〜160℃の範囲、特に60〜130℃の範囲とする
ことが望ましい。
本発明の方法においては、ヒドロペルオキシド中の第一
級ヒドロペルオキシドの割合が好ましくは4重量%以下
、更に好ましくは2重量%以下になるまで反応ざ・ける
ことが望ましい。そのために要する時間は、反応塩度そ
の他によ−っでも異なるが、通常、数秒乃至数時間の範
囲であり、殆どの場合、約1分乃至数十分でよい。
級ヒドロペルオキシドの割合が好ましくは4重量%以下
、更に好ましくは2重量%以下になるまで反応ざ・ける
ことが望ましい。そのために要する時間は、反応塩度そ
の他によ−っでも異なるが、通常、数秒乃至数時間の範
囲であり、殆どの場合、約1分乃至数十分でよい。
尚、本発明による処理は、常圧下、加圧下又は減圧下の
いずれにおいても行2,7うごとかできる。
いずれにおいても行2,7うごとかできる。
また、処理方法も回分反応方式のほか、流通法完全混合
反応方式や管型反応方式も採用し得る。
反応方式や管型反応方式も採用し得る。
本発明の方法において、アルカリによる処理反応を終了
さ−Iるには、反応混合物に水を加えて希釈するか、又
はシュウ酸水溶液等の弱酸性物質を加えればよい。或い
は炭酸ガスを吹き込んでもよい。また、反応終了後にこ
の反応混合物を酸分解に付せば、前記したように、高い
収率でクレゾール及びアセトンを([lることができる
。
さ−Iるには、反応混合物に水を加えて希釈するか、又
はシュウ酸水溶液等の弱酸性物質を加えればよい。或い
は炭酸ガスを吹き込んでもよい。また、反応終了後にこ
の反応混合物を酸分解に付せば、前記したように、高い
収率でクレゾール及びアセトンを([lることができる
。
以−にのように、本発明の方法によれば、極めて高濃度
のアルカリ水溶液を用いると共に、ヒドロペルオキシド
混合物中の第一級ヒドロペルオキシドに対するアルカリ
のモル比を所定の範囲としてヒドロペルオキシド混合物
を処理することにより、アルカリ使用量を著しく少なく
して、且つ、第一級ヒドロペルオキシドの選択分解性を
飛躍的に高めることができ、更に、反応に要する時間も
著しく短縮することができる。
のアルカリ水溶液を用いると共に、ヒドロペルオキシド
混合物中の第一級ヒドロペルオキシドに対するアルカリ
のモル比を所定の範囲としてヒドロペルオキシド混合物
を処理することにより、アルカリ使用量を著しく少なく
して、且つ、第一級ヒドロペルオキシドの選択分解性を
飛躍的に高めることができ、更に、反応に要する時間も
著しく短縮することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例1
シメンを液相酸化して、全ヒドロペルオキシド濃度15
重量%、ヒドロペルオキシド中の第一級ヒドロペルオキ
シドの割合15.3重量%であるシメンを溶剤とするシ
メン液相酸化生成物を得た。
重量%、ヒドロペルオキシド中の第一級ヒドロペルオキ
シドの割合15.3重量%であるシメンを溶剤とするシ
メン液相酸化生成物を得た。
その所定量を200m1容量の四つロフラスコに入れ、
フラスコ内を窒素ガス置換した後、所定濃度の水酸化ナ
トリウム水溶液を第一級ヒドロペルオキシドに対するア
ルカリモル比が0.7となるようニ加え、第一級ヒドロ
ペルオキシドの分解率が90%になるまで80°Cの温
度で反応させた後、等容量の10重量%シュウ酸水溶液
を加えて反応を終了させた。尚、酸化生成物及び反応混
合物中の第−級及び第三級ヒドロペルオキシドの含有量
はヨードメトリー法及び液体クロマトグラフィーにて分
析した。
フラスコ内を窒素ガス置換した後、所定濃度の水酸化ナ
トリウム水溶液を第一級ヒドロペルオキシドに対するア
ルカリモル比が0.7となるようニ加え、第一級ヒドロ
ペルオキシドの分解率が90%になるまで80°Cの温
度で反応させた後、等容量の10重量%シュウ酸水溶液
を加えて反応を終了させた。尚、酸化生成物及び反応混
合物中の第−級及び第三級ヒドロペルオキシドの含有量
はヨードメトリー法及び液体クロマトグラフィーにて分
析した。
結果を図面に示す。水酸化ナトリウム水溶液の濃度が2
0重量%よりも小さくなると、第一級ヒドロペルオキシ
ドの分解に要する時間が著しく長くなり、一方、アルカ
リ水溶液濃度が高くなるにつれて反応に要する時間が短
縮されることが明らかである。尚、図11に記載したO
/Wはヒドロペルオキシド混合物としての油相/アルカ
リ水溶液相を示し、50重掛%のアルカリ水溶液を用い
る場合、O/Wは200/1であり、アルカリ水溶液の
使用量が著しく少ないことが理解される。また、図中、
O/Wに付した括弧内の数字は、第一級ヒドロペルオキ
シド分解率/第三級ヒトUペルオキシド回収率比を示す
。
0重量%よりも小さくなると、第一級ヒドロペルオキシ
ドの分解に要する時間が著しく長くなり、一方、アルカ
リ水溶液濃度が高くなるにつれて反応に要する時間が短
縮されることが明らかである。尚、図11に記載したO
/Wはヒドロペルオキシド混合物としての油相/アルカ
リ水溶液相を示し、50重掛%のアルカリ水溶液を用い
る場合、O/Wは200/1であり、アルカリ水溶液の
使用量が著しく少ないことが理解される。また、図中、
O/Wに付した括弧内の数字は、第一級ヒドロペルオキ
シド分解率/第三級ヒトUペルオキシド回収率比を示す
。
次に、」二記の一反応において、水酸化ナトリウム水溶
液濃度を50重量%とし、45℃、60℃又は80℃に
おいて、第一級ヒドロペルオキシドに対するアルカリの
モル比を種々変え、反応時間及び第一級ヒドロペルオキ
シド分解率/第三級ヒドロペルオキシド回収率比を調べ
た。結果を第1表に示す。
液濃度を50重量%とし、45℃、60℃又は80℃に
おいて、第一級ヒドロペルオキシドに対するアルカリの
モル比を種々変え、反応時間及び第一級ヒドロペルオキ
シド分解率/第三級ヒドロペルオキシド回収率比を調べ
た。結果を第1表に示す。
第一級ヒドロペルオキシドに対するアルカリモル比が0
.3よりも小さくなると、第一級ヒドロペルオキシドの
分解率を高めることができない。一方、2.0を越える
と反応に要する時間は短くなるが、選択分解性が低下す
ることが認められる。
.3よりも小さくなると、第一級ヒドロペルオキシドの
分解率を高めることができない。一方、2.0を越える
と反応に要する時間は短くなるが、選択分解性が低下す
ることが認められる。
また、50重量%水酸化ナトリウム水溶液を用い、第一
級ヒドロペルオキシドに対するモル比を1.0として、
種々の反応温度において第一級ヒドロペルオキシドの約
90%を分解するに要する時間と、第一級ヒドロペルオ
キシド分解率/第三級ヒドロペルオキシド回収率比とを
第2表に示す。
級ヒドロペルオキシドに対するモル比を1.0として、
種々の反応温度において第一級ヒドロペルオキシドの約
90%を分解するに要する時間と、第一級ヒドロペルオ
キシド分解率/第三級ヒドロペルオキシド回収率比とを
第2表に示す。
反応温度は反応時間に顕著な影響を与えることが明らか
であり、特に、本発明に従って40℃以上の温度で反応
させることにより、所要反応時間が著しく短縮されるの
みならず、第三級ヒドロペルオキシドをほぼ定量的に回
収し得ることが示される。
であり、特に、本発明に従って40℃以上の温度で反応
させることにより、所要反応時間が著しく短縮されるの
みならず、第三級ヒドロペルオキシドをほぼ定量的に回
収し得ることが示される。
比較例1
実施例と同じシメン酸化生成物100重量部に7重量%
の水酸化ナトリウム水溶液(pH13,9)60重量部
を加え、第一級ヒドロペルオキシドに対するアルカリモ
ル比を6.5とし、90℃の温度で15分間反応させた
後、等容量の10重量%シュウ酸水溶液を加えて反応を
終了させた。
の水酸化ナトリウム水溶液(pH13,9)60重量部
を加え、第一級ヒドロペルオキシドに対するアルカリモ
ル比を6.5とし、90℃の温度で15分間反応させた
後、等容量の10重量%シュウ酸水溶液を加えて反応を
終了させた。
その結果、第一級ヒドロペルオキシドの分解率は46%
、第三級ヒドロペルオキシドの回収率は95.8%、選
択分解性は14であった。
、第三級ヒドロペルオキシドの回収率は95.8%、選
択分解性は14であった。
実施例2
0径2龍、反応温度力月30℃のときは長さ18m、1
60℃のときは3mの管状反応器に実施例Iにて用いた
のと同じシメン酸化生成物と濃度50重量%の水酸化ナ
トリウム水溶液を第一級ヒドロペルオキシドに対してモ
ル比0.5となるように導入し、第3表に示す条件にて
反応させた後、冷却し、実施例1と同様の処理により反
応を終了させた。結果を第3表に示す。
60℃のときは3mの管状反応器に実施例Iにて用いた
のと同じシメン酸化生成物と濃度50重量%の水酸化ナ
トリウム水溶液を第一級ヒドロペルオキシドに対してモ
ル比0.5となるように導入し、第3表に示す条件にて
反応させた後、冷却し、実施例1と同様の処理により反
応を終了させた。結果を第3表に示す。
図面ば本発明の方法による一実施例において、用いた水
酸化ナトリウム水溶液濃度と第一級ヒドロペルオキシド
の分解率が90%になるのに要する処理時間との関係を
示ずグラフである。
酸化ナトリウム水溶液濃度と第一級ヒドロペルオキシド
の分解率が90%になるのに要する処理時間との関係を
示ずグラフである。
Claims (1)
- (1)芳香族第一級ヒ(゛ロペルオキシドと芳香族第三
級ヒドロペルオキシドとの混合物を濃度20〜80市量
%のアルカリ水溶液にて第一級ヒドロペルオキシドに対
する上記アルカリのモル比が0.3〜2.0となるよう
に40〜160℃の温度で処理して、第一級ヒドロペル
オキシドを選択的に分解させることを特徴とするヒドロ
ペルオキシド混合物の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16227483A JPS6054357A (ja) | 1983-09-02 | 1983-09-02 | ヒドロペルオキシド混合物の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16227483A JPS6054357A (ja) | 1983-09-02 | 1983-09-02 | ヒドロペルオキシド混合物の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6054357A true JPS6054357A (ja) | 1985-03-28 |
Family
ID=15751347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16227483A Pending JPS6054357A (ja) | 1983-09-02 | 1983-09-02 | ヒドロペルオキシド混合物の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6054357A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1994001387A1 (en) * | 1992-07-01 | 1994-01-20 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing cresols |
US5600026A (en) * | 1992-05-27 | 1997-02-04 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for production of cresols |
US5639922A (en) * | 1994-07-14 | 1997-06-17 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for treatment of hydroperoxide mixture |
-
1983
- 1983-09-02 JP JP16227483A patent/JPS6054357A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5600026A (en) * | 1992-05-27 | 1997-02-04 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for production of cresols |
WO1994001387A1 (en) * | 1992-07-01 | 1994-01-20 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing cresols |
US5639922A (en) * | 1994-07-14 | 1997-06-17 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for treatment of hydroperoxide mixture |
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