JPH05977A - シクロドデカノール及びシクロドデカノン 混合物の精製法 - Google Patents

シクロドデカノール及びシクロドデカノン 混合物の精製法

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JPH05977A
JPH05977A JP24711091A JP24711091A JPH05977A JP H05977 A JPH05977 A JP H05977A JP 24711091 A JP24711091 A JP 24711091A JP 24711091 A JP24711091 A JP 24711091A JP H05977 A JPH05977 A JP H05977A
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cyclododecanol
cyclododecanone
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Shinichi Furusaki
真一 古崎
Noritaka Miyamoto
典孝 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、シクロドデカノール及びシクロド
デカノン混合物の精製法に関するものである。シクロド
デカンを分子状酸素含有ガスで酸化反応により得た酸化
反応液から、目的とする生成化合物のシクロドデカノー
ル及びシクロドデカノンを分離取得する方法に於いて、
アルカリ化合物を0.01〜0.5%重量%添加し蒸留
分離することにより、効率良くシクロドデカノール及び
/またはシクロドデカノンの精製を、高純度に出来る方
法を提供するものである。 【効率】 シクロドデカノール及び/またはシクロドデ
カノン中の不純物の値である酸価(AV)値は実質的に
除去出来、また、鹸化価(SV)値の除去率は、鹸化後
更に87%を低減したシクロドデカノール及び/または
シクロドデカノンを得ることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硼酸触媒を用いて行う
シクロドデカンの酸化反応にて、シクロドデカンを分子
状酸素含有ガスで酸化反応を行い、得られた酸化反応液
から分離し、目的とする反応生成化合物のシクロドデカ
ノール及びシクロドデカノンを分離取得する方法に於い
て、アルカリ化合物を添加し蒸留分離することにより高
純度のシクロドデカノール及びシクロドデカノンを得る
工業的な連続精製法に係わる。シクロドデカノン及びシ
クロドデカノールは、12−ナイロン製造用のモノマー
であるラウロラクタムの中間原料およびドデカン二塩基
酸の原料に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、分子状酸素含有ガスでシクロアル
カンを酸化した混合液中には、酸化反応による不純物を
種々含有するので、酸化反応液と塩基性水溶液を接触さ
せる鹸化反応により、酸価を示す有機酸不純物およびエ
ステル価を示すエステル不純物もしくは他の不純物を、
有機酸はアルカリ塩に中和反応させ、エステル不純物は
分解させることにより有機酸およびアルコールとなす分
解反応により一部塩基性水溶液に移行させ除去する鹸化
反応を行うことは公知である。
【0003】酸化反応液と塩基性水溶液を接触させる鹸
化反応により酸化反応液中の不純物を除去する公知の方
法としては、シクロアルカンを酸素で酸化した混合溶液
に、アルカリ水溶液を加えて副生物のアルデヒドをアル
ドール縮合させ、エステル類は鹸化させて除去すること
によりシクロアルカノン混合物を得る精製法(特開昭5
5−27192)が知られているが、液−液接触のため
存在するアルデヒドの除去率は、80%であり、またエ
ステルの除去率は、10%以下であり充分でない欠点が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シク
ロドデカンの酸化反応にて、目的とする酸化反応生成化
合物のシクロドデカノール及びシクロドデカノンの選択
率を高めるため、また逐次酸化を防止するためにほう酸
触媒の存在下、分子状酸素により酸化反応を行い反応液
を得るのは公知であるが、しかしながら、生成するシク
ロドデカノールを含むアルコール類はほう酸エステルと
なり選択率は高められるが、シクロドデカノンは、逐次
酸化反応により有機酸等を生成し、更にエステル及びア
ルデヒド等の不純物を生成し多種類の不純物を含有する
ので、充分な精製処理を行う必要がある。
【0005】当発明者は、従来の公知技術では、欠点が
あり、工業的に高純度のシクロドデカノール、及びシク
ロドデカノンを得るために、連続系で収率よく精製する
ために、酸化反応液を鹸化反応後、シクロドデカンを回
収分離した粗シクロドデカノール及びシクロドデカノン
を含む液について、工業的に複雑な装置を必要としない
で効率良く連続系で精製できる方法を、発明した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、シクロドデカ
ンを分子状酸素含有ガスで酸化反応を行い、得られた酸
化反応液から、目的とする反応生成化合物のシクロドデ
カノール及びシクロドデカノンを分離取得する方法に於
いて、酸化反応液からシクロドデカンを分離したシクロ
ドデカノール及びシクロドデカノンとの混合物に対し
て、アルカリ化合物を0.01〜0.5重量%添加しな
がら蒸留分離することにより高純度のシクロドデカノー
ル及びシクロドデカノンを得ることに関する。
【0007】以下に、この発明を詳しく説明する。炭化
水素類を、分子状酸素を含むガスで直接酸化すると、工
業的に重要な酸素化有機誘導体が生成することは、周知
である。直接酸化で硼酸触媒を使用するのは、硼酸が酸
化反応で生成するアルコールと化合して硼酸エステルと
なり、目的生成物のアルコールが、高次酸化物に進む反
応を防止する化合物の役割をするもので、目的とする生
成物であるモノアルコールおよびケトン誘導体類に転化
する選択度を高めるに有効な触媒として使用することが
知られている。
【0008】シクロドデカンを分子状酸素含有ガスで酸
化反応を行い得られた酸化反応液を、先ずアルカリ水溶
液と接触させる鹸化反応で酸価及びエステル価に起因す
る副生不純物をアルカリと反応させ、アルカリ水溶液相
に移行させて除去する。しかし微量の不純物の指標であ
る酸価及びエステル価に起因する不純物は、鹸化反応
が、通常では液−液接触反応を行うために、工業的に行
う際には攪拌器付反応器や押し出し流れ反応器を使用す
るため、接触が充分でなく高い除去率が得れない。
【0009】シクロドデカンの酸化反応にて得られるシ
クロドデカノール及びシクロドデカノンを樹脂および繊
維グレードの原料に使用するためには、工業的に高純度
で製造取得する必要があり、例えば12−ナイロンのモ
ノマーであるラウロラクタムを合成する原料に使用する
際には、ラウロラクタム合成工程で不純物を除去するの
は困難であるので、シクロドデカノール及びシクロドデ
カノンを高純度で得ることが必要である。
【0010】シクロドデカンの酸化反応は、次の反応条
件にて実施される。反応温度は、140℃から200℃
の範囲で行われる。好適には160℃から180℃の範
囲で行うと選択率を経済的に良好に保つことができるの
で工業上有意である。反応圧力は、常圧から10Kg/
cmの範囲で行ない、好適には1Kg/cmから3
Kg/cmの範囲で行う。この圧力範囲は、常圧に近
い条件を選定すると選択率が好適であり、また高圧の場
合より反応操作が容易となるため好ましい。前記した反
応条件下で硼酸は、メタ硼酸にて供給しシクロドデカン
を分子状酸素の状態である空気および/または窒素ガス
等の不活性ガスで希釈された酸素にて酸化する。
【0011】酸化反応の結果、得られる反応液中には、
目的主生成物のシクロドデカノールは硼酸エステルの形
で存在し、またシクロドデカノンはシクロドデカノール
に対して重量比で20:1から5:1の比で生成する。
酸化液に含まれるシクロドデカノールの硼酸エステル
は、シクロドデカノールとして遊離するため、酸化液に
水を添加することにより行う。シクロドデカノールの硼
酸エステルを分解するために硼酸を溶解させるに足りる
量の水を、酸化液に対し添加すると瞬間的に加水分解さ
れて、生成させる目的物のシクロドデカノールとシクロ
ドデカノンを含む有機相と硼酸水溶液の水相の二相が得
られる。
【0012】硼酸水溶液を分離し、有機相を取得する。
有機相は、未反応のシクロドデカン、目的とするシクロ
ドデカノール及びシクロドデカノンが主成分であり、転
化率としては、10〜20%で通常行われる。この有機
相には目的物のシクロドデカノールとシクロドデカノン
の他に副生するシクロドデセン、ウンデカナール、ドデ
カナール、ウンデカノール、ドデカノール、シクロドデ
センオキサイド、少量のアルデヒド類、ドデカン二塩基
酸、その他の有機酸を含有する。また、エステル類とし
ては、シクロアルキルエステルの二次生成物を含む。
【0013】上記した様に硼酸を共存させてシクロアル
カンを酸化する反応では、酸化反応後に硼酸を回収する
ため水を添加し硼酸水溶液を分離するので、前記した不
純物の極性化合物は、殆んど硼酸水相に移行する。従っ
て、有機相に飽和硼酸水相との分配により、一部の不純
物が残存する化合物が、精製対象となる。
【0014】次に目的とする酸化反応液中の未反応のシ
クロドデカンを分離し、そして、シクロドデカノール及
びシクロドデカノンを分離取得する工程に於いて、アル
カリ化合物を0.01〜0.5重量%添加し蒸留分離す
ることにより高純度のシクロドデカノール及びシクロド
デカノンを得ることに関する。酸化反応液から分離取得
する際、及び共存する不純物を蒸留分離する際に、微量
不純物を効果的に除去するために、アルカリ化合物を添
加し精留分離することにより高純度のシクロヘキサノー
ル及びシクロヘキサンを得る必要がある。
【0015】本発明の方法は、粗シクロドデカノール、
シクロドデカノン及び少量の不純物を含む混合物から、
軽沸不純物を蒸留分離する際にアルカリ水溶液をアルカ
リ換算にて0.01〜0.5%添加し、好ましくは0.
02〜0.2%を添加することにより、不純物がアルデ
ヒド類の場合にはアルドール縮合させ、酸価(AV)・
エステル価(EV)に関連する化合物については、鹸化
反応により缶液側にアルカリ塩化合物で留めることによ
り蒸留分離出来るようにし、また酸とアルコールとでエ
ステルを形成している不純物は、アルカリで分解する
と、一部は軽沸不純物となり軽沸分で蒸留分離出来る揮
発性のある化合物に変性出来るアルカリ添加反応蒸留を
おこなう精製方法を、本発明を提供するものである。
【0016】本発明の方法は、従って、前述した様に酸
化反応によるからして、酸化反応では多種類の不純物が
生成するので、シクロドデカノール及びシクロドデカノ
ンを分離取得するには、通常蒸留分離により取得する場
合には、単なる精留のみでは少量の共存不純物は分離出
来ないので、何らかの他の精製手段を用いることが必要
になるが、当発明では、蒸留精製にアルカリで微量の含
有する不純物を変性することにより同時に蒸留手段で精
製できる方法を、提供するものである。
【0017】本発明方法に用いるアルカリ物質として
は、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、水酸化カリウム、炭酸カ
リウム、酸性炭酸ソーダ、酸性炭酸カリウムなどの水溶
液にて添加する方法である。アルカリの添加方法として
は、5〜50%濃度の水溶液で、蒸留塔に直接添加して
も良く、蒸留塔に導入する混合液に混入させ充分な混合
を行うためにラインミキサーを設け、アルカリを充分に
混合させることが必要である。
【0018】蒸留塔の操作条件としては、シクロドデカ
ノール及びシクロドデカノンの混合液を液状に保持する
ためには、缶液温度は、160〜200℃の範囲が好ま
しく、また蒸留塔の塔頂温度は、130〜170℃の範
囲が好ましい。この温度条件では、混合物は融点以上の
温度を保持することが出来(シクロドデカノール融点;
80℃,シクロドデカノン融点;59℃)るので、留分
の留出ラインでの凝固を防止するために、上記温度範囲
を保持することが好適である。
【0019】蒸留装置としては、通常使用しえる泡鐘塔
式蒸留塔・多孔板式蒸留塔・充填塔式蒸留塔が使用出来
るが、しかし、本発明で使用する好適な蒸留装置の再沸
器は自然循環形では液状部の混合が充分でなく、強制循
環形による再沸器装置によるとアルカリと反応すべき不
純物との接触が充分に行われる完全混合系に近い反応効
果もあるので、強制循環形による再沸器蒸留装置の使用
によることが、当発明の如き反応蒸留がより促進される
ので、より好適である。
【0020】更に工業的に蒸留塔本体へアルカリ添加を
行う部位は、泡鐘塔式蒸留塔・多孔板式蒸留塔では塔底
より2ないし3段めの棚段に供給すると、塔内部での初
期のアルカリ水溶液と気体状の除去不純物との接触が充
分で有り効果がよく、また充填塔式蒸留塔では、塔底よ
り塔長の1/5から1/10の部位に添加することが接
触がよいので好適である。また、不純物のアルデヒド類
はアルドール縮合により少量の重合物が形成するので、
その場合には、上記した塔の下部位に添加すると、塔内
凝縮液により洗浄され再沸器に落とした後、塔外に抜き
出すことが出来るので好ましい。
【0021】
【実施例1】以下、実施例および比較例を示し、この発
明をさらに詳しく説明する。101オートクレーブにシ
クロドデカン3000gと酸化助剤としてオルト硼酸
(HBO)を18%水溶液の状態で1400g充填
し、窒素ガスを11/minの速度で流し、攪拌しなが
ら、2Kg/cmの圧力で加熱する。その際、排ガス
は、オートークレーブ上部出口に取りつけたコンデンサ
を通した後、弁を介して常圧に減圧し系外へ取り出す。
凝縮液は、コンデンサの下部に付属する水分離槽にた
め、水相と有機相に分離するので、有機相のみオートク
レーブに還流させる。
【0022】次に、オートクレーブから遊離水の溜出が
なくなった時、内液の温度は、150℃となるので、さ
らに150℃にて90分間、窒素ガスを流しながら加熱
を続け、オルト硼酸をメタ硼酸にまで脱水を行う。別途
行った同様な操作により、この時の硼酸中のメタ硼酸の
含有率は、97モル%であった。
【0023】次にオートクレーブを2Kg/cmに保
ったまま170℃に昇温し、空気を0.31/minの
速度で流し酸化を行う。90分後空気の供給を停止し、
常圧に戻して、オートクレーブより内容物をフラスコに
移し、水を1200g添加し、90℃にて10分間攪拌
し、加水分解を行う。静置後下部コックより抜き出した
重液相の硼酸水溶液を分離する。フラスコに残った軽液
相に10%NaOH水溶液500gを添加し、30分間
攪拌後静置分離した。得られた有機相のガスクロ分析の
結果シクロドデカン転化率17.9%で、シクロドデカ
ノールとシクロドデカノンの合計選択率は、81.6%
であるシクロドデカン有機層を得た。
【0024】前述した方法で繰り返し酸化反応液を調製
し、有機相を、1000ml三つ口ナシ型フラスコに入
れまず単蒸留により130〜140℃及び圧力25〜3
0mmHgの条件で、未反応のシクロドデカンを留去
し、シクロドデカノールとシクロドデカノン混合液を得
た。その混合物の酸価(AV)およびエステル価(E
V)は、それぞれ0.23および1.27mgKOH/
gであり、鹸化価(SV)は、1.50mgKOH/g
であった。
【0025】次に、新たな1000ml三口ナシ型フラ
スコに上記したシクロドデカノールとシクロドデカノン
混合液546gおよび19.5wt%のNaOH水溶液
1.62gを添加した。添加したNaOH量は、0.0
6重量%(混合液のSV値の0.54当量に相当)を添
加し、缶液温度160〜168℃、塔頂温度150〜1
52℃、塔頂圧力23〜24mmHgの条件で蒸留した
結果、527gの留分および8gの釜残を得た。得られ
た留分のAVおよびSV値は、AV値が0.01mgK
OH/g以下であり、SV値が0.64mgKOH/g
であった。AVおよびSV分の減少率は、それぞれ9
7.7%と58.5%であった。
【0026】
【実施例2】実施例1と同様に1000ml三口ナシ型
フラスコに上記したシクロドデカノールとシクロドデカ
ノン混合液555gおよび32.2wt%のNaOH水
溶液1.84gを添加した。添加したNaOH量は、
0.11重量%(混合液のSV値の1.0当量に相当)
を添加し、缶液温度150〜153℃、塔頂温度130
〜133℃、塔頂圧力8〜9mmHgの条件で蒸留した
結果、448gの留分および97gの釜残を得た。得ら
れた留分のAVおよびSV値は、AV値が0.01mg
KOH/g以下であり、SV値が0.38mgKOH/
gであった。AVおよびSV分の減少率は、それぞれ9
8.3%と79.3%であった。
【0027】
【実施例3】実施例1と同様に1000ml三口ナシ型
フラスコに上記したシクロドデカノールとシクロドデカ
ノン混合液613.3gおよび34.5wt%のNaO
H水溶液3.735gを添加した。添加したNaOH量
は、0.21重量%(混合液のSV値の1.96当量に
相当)を添加し、缶液温度160〜163℃、塔頂温度
130〜136℃、塔頂圧力9〜10mmHgの条件で
蒸留した結果、548.5gの留分および62.2gの
釜残を得た。得られた留分のAVおよびSV値は、AV
値が0.01mgKOH/g以下であり、SV値が0.
13mgKOH/gであった。AVおよびSV分の減少
率は、それぞれ99.4%と87.4%であった。なお
アルカリとの共存で、シクロドデカノンの縮合による損
失が懸念されたが実施例1,2では殆どなく、実施例3
でも、1.5%でしかなかった。
【0028】
【比較例1】この例は、NaOHは添加せずに蒸留を行
った。実施例1と同様に1000ml三口ナシ型フラス
コにシクロドデカノールとシクロドデカノン混合液55
0gを仕込み、缶液温度140〜146℃、塔頂温度1
40〜142℃、塔頂圧力12〜15mmHgの条件で
蒸留した結果、517gの留分および30.8gの釜残
を得た。得られた留分のAVおよびSV値は、AV値が
0.12mgKOH/gであり、SV値が1.22mg
KOH/gであった。AVおよびSV分の減少率は、そ
れぞれ72.8%と23.6%であった。
【0029】
【発明の効果】本発明によると、シクロドデカンを分子
状酸素含有ガスで酸化反応により得た酸化反応液から、
目的とする生成化合物のシクロドデカノール及びシクロ
ドデカノンを分離取得する方法に於いて、アルカリ化合
物を0.01〜0.5重量%添加し蒸留分離することに
より、効率良くシクロドデカノール及び/またはシクロ
ドデカノンの精製を高純度に出来る方法を提供するもの
である。シクロドデカノール及び/またはシクロドデカ
ノン中の不純物の値である酸価(AV)値については、
実質的に除去でき、また、鹸化価(SV)値の除去率を
鹸化後更に87%を低減できる高純度のシクロドデカノ
ール及びシクロドデカノンを得ることを特徴とするもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 45/82 49/413 9049−4H

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】シクロドデカンを分子状酸素含有ガスで酸
    化反応を行い、得られた酸化反応液から、目的とする反
    応生成化合物のシクロドデカノール及びシクロドデカノ
    ンを分離取得する方法に於いて、酸化反応液からシクロ
    ドデカンを分離したシクロドデカノール及びシクロドデ
    カノンとの混合物に対して、アルカリ化合物を0.01
    〜0.5重量%添加しながら蒸留分離することにより高
    純度のシクロドデカノール及びシクロドデカノンを得る
    ことを特徴とする精製法
JP24711091A 1991-06-21 1991-06-21 シクロドデカノール及びシクロドデカノン 混合物の精製法 Pending JPH05977A (ja)

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