JPH0343690B2 - - Google Patents

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JPH0343690B2
JPH0343690B2 JP13096284A JP13096284A JPH0343690B2 JP H0343690 B2 JPH0343690 B2 JP H0343690B2 JP 13096284 A JP13096284 A JP 13096284A JP 13096284 A JP13096284 A JP 13096284A JP H0343690 B2 JPH0343690 B2 JP H0343690B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
film
higher fatty
fatty acid
vapor
Prior art date
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Expired
Application number
JP13096284A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6111931A (ja
Inventor
Kyuzo Nakamura
Yoshifumi Oota
Takeshi Momono
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
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Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP13096284A priority Critical patent/JPS6111931A/ja
Publication of JPS6111931A publication Critical patent/JPS6111931A/ja
Publication of JPH0343690B2 publication Critical patent/JPH0343690B2/ja
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  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、耐摩耗性磁気記録体の製造法に関す
る。従来、磁気記録体の磁性薄膜に耐摩耗性を付
与するため、その磁性薄膜上に、潤滑剤として、
高級脂肪酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金
属塩の潤滑剤を溶剤に溶解し、塗布、浸漬などの
手段で、その塗膜を形成していたが、その塗膜は
比較的剥がれ易いなどの欠点を有した。その欠点
を改善するため、先に出願人は、特公昭57−
46129公報において、高級脂肪酸の金属塩を蒸発
させこれを磁性薄膜上に形成せしめた耐摩耗性磁
気記録体を提案した。 然し乍ら、かゝる高級脂肪酸の金属塩を蒸発せ
しめるには一般に150℃〜350℃程度の比較的高温
に加熱することを要し、熱分解を発生し、その蒸
着膜には潤滑剤として寄与しない分解生成物が混
入する嫌いがあり、磁性膜の厚さを薄くするほど
この保護膜による磁性膜の耐摩耗性の保護効果が
良好に得られないことがその後の検討の結果分つ
て来た。 本発明は、高級脂肪酸の金属塩の蒸着膜とし
て、上記の如き分解生成物が混じらないより良質
の該蒸着膜を磁性薄膜上に形成できるようにし磁
性膜を肉薄にしても耐摩耗性の一層向上した磁気
記録体を製造する方法を提供するもので、アルカ
リ金属又はアルカリ土金属の酸化物又は水酸化物
と高級脂肪酸とを各別に蒸発させ、これらの蒸気
を非磁性基材上に予め形成した磁性薄膜上におい
て接触反応させ、該磁性薄膜上にその反応生成物
である高級脂肪酸の金属塩蒸着の薄膜を形成せし
めるようにしたことを特徴とする。 上記の本発明の製造法において、該磁性薄膜上
とは勿論、予め、例えばSiO2,CaO,有機系ポ
リマー等を用いた保護膜を形成してこの膜を介す
る場合をも含む。又上記の接触反応は、必要に応
じ、これらの蒸気が蒸着する過程又は/及び後に
おいて、加熱により反応を促進するようにしても
よい。而して、磁性薄膜上に、アルカリ金属又は
アルカリ土金属の蒸着膜と高級脂肪酸の蒸着膜と
の膜を析出積層させこの状態に相互に反応させ高
級脂肪酸の金属塩を生成せしめるには、前者の膜
は2〜20Åの範囲、後者の膜は50〜500Åの範囲
で全体で50〜500Åの程度と薄いことがその反応
生成に好結果が得られる。 次に本発明の製造法の実施例を添付図面に基き
説明する。 図面は本発明を実施する装置の1例を示し、1
は、真空装置に排気口2を介し接続する真空処理
室。3,4はいづれの方向にも回転可能なローラ
ーを、示し、例えばその1方のローラー3をテー
プ状の磁気記録体5を巻き付けた巻き解しローラ
ー3とし、その他方のローラー4を巻き取りロー
ラー4として使用する。該磁気記録体5は、
12μm厚のポリエステルフイルムから成る非磁性
基材に1500Å厚のCo−20Ni−O磁性膜を形成し
て成り、常法により作成したもので、これをロー
ラー3にロール状に用意し、ローラー3,4の中
間に設けた金属製円胴状キヤン6の周面を介して
その他方のローラー4に巻き付けて張設用意す
る。該キヤン6は、必要に応じ内部に熱媒を供給
され150℃までの適宜の温度に加熱されるように
つくられている。該キヤン6の最下端には垂直に
仕切板7を設け、その1側にはアルカリ金属又は
アルカリ土金属の水酸化物又は酸化物aを入れた
るつぼなどから成る第1蒸発源8を設け、これを
抵抗加熱式或は電子ビーム加熱式(図示しない)
により加熱し蒸発せしめるようにする。その水酸
化物の場合は、一般に抵抗加熱式を用い、酸化物
の場合は電子ビーム加熱式を用いて蒸発せしめ
る。又該仕切板7の他側には、高級脂肪酸bを入
れたるつぼなどから成る第2蒸発源9を設ける。
図示例では、Ta線ヒーターからのふく射熱によ
り加熱して蒸発させるようにした。10は回動キ
ヤン6の下端両側に配置した防着板を示す。該仕
切板7は、固定式か上下動自在の可動式のいづれ
でもよい。かくして該仕切板7が図示のように、
その上端がキヤン6上を移行する磁気テープ5面
に略近接して設けられたときは、その両側の第1
及び第2蒸発源8,9の蒸気は互に混じることな
く、その磁気テープ5の移行方向に従つて、その
磁性膜上に、先づそのいづれか1方の蒸着膜を形
成し、次でその蒸着膜上に他方の蒸着膜が形成さ
れその積層膜相互の反応が行なわれることとな
り、その仕切板7を下方に移行させその仕切を解
除するときは、その両側の蒸発源8,9からの蒸
気は、そのテープ5に蒸着する途中で並に蒸着後
両者の反応が行なわれることになる。この場合、
両者の反応を促進するにはキヤン6の加熱によ
り、その熱がテープ5を介して両積層に伝わり、
反応が促進される。又、別の加熱手段として、該
巻き取りローラー3又は4から蒸着処理した磁気
テープをはづし、別の真空室内又は大気中でオー
ブンなどの加熱器により加熱し反応を促進でき
る。 上記の装置を使用し、次のように実施する。即
ち、ローラー3より磁気テープ5を巻き解し、回
動キヤン6の周面を介して一定速度で移行させロ
ーラー4に巻き付けるようにし、その移行途上に
おいて、その仕切板7の左側において、その下向
きの磁性膜面に蒸発源8からの蒸気aを蒸着せし
めその第1蒸着層を形成せしめ、次でこれが仕切
板7の右側に移行したとき、蒸発源9からその高
級脂肪酸の種類に応じ約40〜130℃に加熱してそ
の蒸気bをその第1蒸着層の上面に蒸着せしめて
その第2蒸着層を重合形成する。然るときは、こ
の両積層間に反応がおこり、その反応生成物であ
る高級脂肪酸の金属塩の薄膜が磁性膜を被覆結着
したものとなりローラー4に巻き取り、製造を完
了する。尚、この間、特に反応の比較的おそいア
ルカリ土金属の酸化物の蒸着層の場合は、キヤン
6を加熱しその磁気テープ5の磁性膜の温度を適
宜の比較的低温の温度に昇温しておくことが好ま
しい。加熱の場合、反応生成物の熱分解が生じな
い、好ましくは150℃を越えない温度に保持する
ことが好ましい。又、その両種蒸気a,bの蒸着
層が前記と反対でも同様の良好な結果が得られ
る。この場合は、勿論、磁気テープの送行方向を
前記とは逆にする。尚、図示しないが、かゝる2
種の蒸着層の積層手段は、各別の真空蒸発処理室
を設け、順次蒸着させたり、同一の室内で先づ1
種の蒸着を行ない次でその蒸着テープを反対方向
に移行させて次の他種の蒸着を行なうようにする
等任意である。 上記の装置と方法を使用して下記表に示す如
き、各種の試料No.1〜No.10を得た。比較のため、
高級脂肪酸の金属塩を直接蒸発原料とした場合の
参考例として試料No.11〜No.13を作成した。この場
合は、第2蒸発源9のみを使用した。 これらの試料の耐摩耗性につき、ビデオテープ
として使用した場合の、実用上重要なスチル再生
寿命を測定した。その結果を下記表に示す。
【表】 上記表から明らかなように、本発明による高級
脂肪酸の金属塩をもつ磁気記録体は、先に提案の
高級脂肪酸の金属塩を蒸発させこれを蒸着して製
造する磁気記録体に比し同じ又は一層肉薄の磁性
膜に対しスチル再生寿命を著しく向上し得る安定
堅牢な保護膜を与えることができる。尚、本発明
によるその反応生成膜の厚さは、500Å以下であ
ることが好ましい。 このように本発明によるときは、アルカリ金属
又はアルカリ土金属の酸化物又は水酸化物と高級
脂肪酸とを蒸発させ、その両者を反応を介して磁
性膜上にその反応生成物である高級脂肪酸の金属
塩を形成するようにしたので、直接高級脂肪酸の
金属塩を蒸発させこれを蒸着せしめるようにした
ものに比し、著しく耐摩耗性を向上させることが
できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を実施する装置の1例の断面図を
示す。 1……真空処理室、3,4……ローラー、5…
…磁気記録体、6……キヤン、7……仕切板、8
……第1蒸発源、9……第2蒸発源、a……アル
カリ金属又はアルカリ土金属の酸化物又は水酸化
物、b……高級脂肪酸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アルカリ金属又はアルカリ土金属の酸化物又
    は水酸化物と高級脂肪酸とを各別に蒸発させ、こ
    れらの蒸気を非磁性基材上に予め形成した磁性薄
    膜上において接触反応させ、該磁性薄膜上にその
    反応生成物である高級脂肪酸の金属塩の薄膜を形
    成せしめるようにしたことを特徴とする耐摩耗性
    磁気記録体の製造法。
JP13096284A 1984-06-27 1984-06-27 耐摩耗性磁気記録体の製造法 Granted JPS6111931A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13096284A JPS6111931A (ja) 1984-06-27 1984-06-27 耐摩耗性磁気記録体の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13096284A JPS6111931A (ja) 1984-06-27 1984-06-27 耐摩耗性磁気記録体の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6111931A JPS6111931A (ja) 1986-01-20
JPH0343690B2 true JPH0343690B2 (ja) 1991-07-03

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ID=15046696

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JP13096284A Granted JPS6111931A (ja) 1984-06-27 1984-06-27 耐摩耗性磁気記録体の製造法

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JPS6111931A (ja) 1986-01-20

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