JPH0343585B2 - - Google Patents

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JPH0343585B2
JPH0343585B2 JP57177048A JP17704882A JPH0343585B2 JP H0343585 B2 JPH0343585 B2 JP H0343585B2 JP 57177048 A JP57177048 A JP 57177048A JP 17704882 A JP17704882 A JP 17704882A JP H0343585 B2 JPH0343585 B2 JP H0343585B2
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solid electrolyte
electrochemical cell
electrochemical
oxygen concentration
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Shunzo Mase
Shigeo Soejima
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NGK Insulators Ltd
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    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は構造が簡単で且つ低温作動性および耐
久性に優れた電気化学的装置およびセルに関する
ものである。
従来、固体電解質例えば酸素イオン導電性固体
電解質であるジルコニア磁器等の両面に白金等の
電極を設けた酸素濃淡電池により酸素の検出、制
御を行なう電気化学的装置および同様の濃淡電池
の原理を用いた水素、チツ素、炭酸ガス、ナトリ
ウム等の検出器およびポンプ等の電気化学的装置
が知られている。そしてこれらの検出器およびポ
ンプ等の電気化学的装置をより低温の雰囲気ガス
中で作動させるために種々の方法が提案がされて
いる。
例えば特開昭54−22894号公報に記載されるよ
うな中空のジルコニア磁器の中にニクロム線等の
金属線ヒーターを挿入してジルコニア磁器を加熱
するものあるいは特開昭55−116248号公報に記載
されるような平板状の酸素濃淡電池の一面に絶縁
層を介してヒーターを接着し酸素濃淡電池を加熱
するもの等が知られている。
然しながら、これらの電気化学的装置は構造が
複雑であるばかりでなく、固体電解質と絶縁層と
の高温での固相反応による劣化および絶縁層の高
温での絶縁抵抗の低下に伴なう出力電圧の誤差等
がさけられず耐久性に乏しい電気化学的装置であ
つた。
またこれとは別に特開昭56−79246号公報に記
載されるようなジルコニア磁器の両面に金属電極
を設けて構成した酸素濃淡電池の両電極間に交流
電圧を印加してジルコニア磁器を自己発熱させる
酸素濃度検出器も知られている。然しながらこの
ものは常温では固体電解質の電気抵抗が高いので
常温から自己加熱することが困難であり、また通
常数十ボルト以上の高電圧を印加しなければなら
ない等の欠点があつた。
本発明の電気化学的装置およびセルは従来のこ
れらの欠点を解決した常温から加熱することがで
きる低温作動性に極めて優れ、その構造が簡単で
耐久性のよい電気化学的装置であつて、本発明の
特徴とする所は下記の点にある。
第1発明 固体電解質と、該固体電解質中に埋設される
か、またはその表面に密接して設けられた第1の
導電体と、該固体電解質の表面に密接し且つ第1
の導電体と離間して設けられた第2の導電体およ
び第1の導電体または第2の導電体のいずれか一
方の導電体の両端に該導電体の両端の電気抵抗よ
り小さい電気抵抗を有する第3の導電体を含む電
気化学的セルおよび少なくとも両端に第3の導電
体を有さない導電体の片端と第3の導電体の両端
に接続された交流電源とよりなり、交流の印加に
ともなう少なくとも両端に第3の導電体を有する
導電体並びに第1および第2導電体間での加熱に
より加熱された状態の電気化学的セルで、流体中
の電極反応に関与する成分の濃度を検出または制
御することを特徴とする電気化学的装置。
第2発明 固体電解質と、該固体電解質中に埋設される
か、またはその表面に密接して設けられた第1の
導電体と、該固体電解質の表面に密接し且つ第1
の導電体と離間して設けられた第2の導電体、お
よび第1の導電体、第2の導電体の両方の導電体
の両端に接続された該導電体の両端の電気抵抗よ
り小さい電気抵抗を有する第3の導電体を含む電
気化学的セルおよび第1および第2の導電体が直
列接続となるように第3の導電体の各片端どうし
を短絡し、残りの第3の導電体の両端に接続され
る交流電源とよりなり、交流の印加にともなう導
電体の加熱により加熱された状態の電気化学的セ
ルで、流体中の電極反応に関与する成分の濃度を
検出または制御することを特徴とする電気化学的
装置。
すなわち、本発明は固体電解質に直接接触して
いる導電体の両端に交流電圧好ましくは特定値以
外の周波数の交流電圧を印加し、導電体の発熱に
よつて固体電解質を加熱すると固体電解質の電気
分解が起らず、従つて固体電解質の劣化がなく更
にこの導電体を濃淡電池あるいはポンプ等の電気
化学的セルの電極としても使用できることを究明
したことに基くものである。
本発明の更に詳しい構成を一具体例である酸素
濃度検出器を示す第1図およびこの第1図のセル
部分の展開図である第2図に基ずいて説明する。
イツトリア添加ジルコニア磁器よりなる固体電
解質1の一方の面に白金よりなる第1の導電体2
が固体電解質1に密接して設けられ、交流電圧を
印加する端子用の第3の導電体3が接続されてい
る。第1の導電体2は酸素濃淡電池の基準電極を
兼ね、その表面は気密層4と固体電解質1との間
に形成される中空部5にさらされている。そして
固体電解質1の他の一面には白金よりなる第2の
導電体6が被測定ガス電極として設けられ、固体
電解質1と第1の導電体2および第2の導電体6
で酸素濃淡電池を構成している。
被測定ガスは、ハウジング7の開口部8および
保温筒9の開口部10を通つて第2の導電体6の
表面に達する。一方基準ガスとなる空気はキヤツ
プ11の通気孔12およびアルミナ磁器製の絶縁
体13の穴14を通つて基準電極となる第1の導
電体2の表面に達する。そして被測定ガスと空気
とは支持材のフランジ15と固体電解質1との間
を充填するガラス16および封止部17により気
密に遮断されている。この場合封止部17はバネ
18により絶縁体13および金属ワツシヤ19を
介して支持材のフランジ15がハウジング7に押
圧された状態で気密に保持されている。
そして第1の導電体2の両端に端子部となる第
3の導電体3を介して交流電源20がコンデンサ
ー27をはさんで接続されると第1の導電体2を
流れる電流のジユール熱により第1の導電体2は
発熱し、これに密接している固体電解質1を加熱
する。固体電解質1は温度上昇にともなつて酸素
イオン導電性を示すようになる。すると第1の導
電体2の両端に印加した交流電流の一部は固体電
解質1中にも流れる。然しこの固体電解質1に流
れ込む交流電流の大きさが正方向と負方向の各半
サイクルにおいて分極特性が交流電流0の値に対
し対称となる範囲内であれば、第1の導電体2と
固体電解質1の界面では交流の通電に起因する実
質的な化学反応は起らず、直流成分の電極電位に
対する影響は無く、第1の導電体2と固体電解質
1に交流を通電しつつ、酸素濃淡電池を構成する
他の一方の第2の導電体6とこの第1の導電体2
との直流成分の電位差を電位差計21で測定する
ことによつて流体中の電極反応に関与する成分、
すなわち被測定ガス中の酸素濃度を正確に検出す
ることができる。なお、交流電圧印加用のリード
部となる第3の導電体3の抵抗は固体電解質1の
所定部分以外の加熱による起電力の誤差等をさけ
るため、少なくとも固体電解質1の所定加熱部分
の第1の導電体2の両端の抵抗より小さいことが
望ましい。
また電位差計21の替りに直流電源を接続し、
第1の導電体2と第2の導電体6との間に直流電
圧を印加すると直流の電気量に比例した量の酸素
を第2の導電体6側より第1の導電体2側へ移動
することもでき、酸素ポンプあるいはこれを利用
した拡散電流の原理による酸素濃度の測定器とし
て用いることができる。
次に第1の導電体2に印加する交流の挙動につ
いて更に詳細に説明する。
第3図は第1の導電体2と固体電解質1とで構
成される発熱部分の等価回路である。C1は第1
の導電体2と固体電解質1との界面の分極に起因
する静電容量分、R1は第1の導電体2と固体電
解質1との界面における分極抵抗分、C2は固体
電解質1の結晶粒界の静電容量分、R2は固体電
解質1の結晶粒界の抵抗分、R3は固体電解質1
の結晶粒子の抵抗、R4は第1の導電体の抵抗で
ある。
そしてこれらの等価回路は実際には第4図に示
すように、固体電解質1を構成する個々の結晶粒
子に対応する多数のC′1,R′1,C′2,R′2,R′3およ
び各区間の第1の導電体2の抵抗R′4が複雑につ
ながつた状態にある。
このような回路のインピーダンスの周波数特性
は複数インピーダンスZ=Z′−jZ″の表示では第
5図に示すように2つの円弧の連なつた形とな
り、A点の値は第3図のR4(R1+R2+R3)/
(R1+R2+R3+R4)に、B点はR4(R2+R3)/
(R2+R3+R4)に、C点はR3・R4/(R3+R4
を値にそれぞれ相当する。またA点からB点まで
の分極はR1,R2,R3,R4,C1,C2に基くもので
あり、B点からC点までは主としてR2,R3,R4
C2に基くものである。各点と周波数の関係はA
点では直流であり、A点より円弧上をB点に向う
に従い周波数が高くなり、B点より次の円弧上を
C点に向うに従い周波数が更に高くなる。
A点付近の直流ないしは低周波の交流を印加し
た場合、電流は主としてR4およびR1を通り、C1
を流れる成分は少ない。R1に起因する分極は通
常非線形であり且つ対称性も劣る。またこの分極
が過大である場合には固体電解質の分解、導電体
の剥離等が起るため、耐久性および起電力の精度
が低下する。B点付近またはB点より高い周波数
の交流を印加した場合、電流は主としてR4およ
びC1を通り、R1を流れる成分は少ない。すなわ
ち固体電解質に流れる交流成分の分極は主として
固体電解質内部の分極よりなり、交流が電極反応
に関与することが少なく良好な耐久性および起電
力の精度が得られる。
このB点の周波数は固体電解質の種類、微構
造、温度、形状により一定ではないが、例えば粘
土1重量%を含む(ZrO20.94(Y2O30.06の組成
の厚さ1mmのジルコニア磁器に第2図に示すよう
に導電体を設けた場合では350℃で50Hz、600℃で
3KHzであつた。
また、例えばジルコニア磁器よりなる固体電解
質と白金よりなる導電体を用いた第1図に示すよ
うな酸素濃度検出器の場合、一般的な使用温度で
ある600℃前後でのR4(第1の導電体の抵抗)お
よびR2+R3(固体電解質の結晶粒界の抵抗+固体
電解質の結晶粒子の抵抗)の抵抗値はそれぞれ
101オームおよび104オーム程度であり、固体電解
質中を流れる交流電圧による固体電解質の発熱量
は極めて少ないものである。
なお本発明に用いることのできる固体電解質は
ジルコニア磁器の外、β−アルミナ、チツ化アル
ミニウム、NASICON(ナシコン)、SrCeO3
Bi2O3−希土類酸化物系固溶体、La1-XCaXYO3-
等である。また、導電体としてはニツケル、銀、
金、白金、ロジウム、パラジウム、イリジウム、
ルテニウム、タングステン、モリブデン等の金属
あるいはこれらの合金が耐久性に優れ好ましいが
この他酸化亜鉛、LaCrO3、LaB6、SiC等の化合
物を用いることもできる。
また導電体の固体電解質への付与方法としては
真空蒸着、スパツタリング、無電解メツキ、金属
塩溶液の熱分解または還元、ペーストの焼付、サ
ーメツトまたは溶射等、従来セラミツク等へ電極
を付与する際に用いられた公知の方法で付与する
ことができる。また導電体が使用中に蒸発した
り、汚損することを防止するために、導電体を耐
火性の層で保護するかあるいは固体電解質中に埋
設するとよい。また導電体が使用中に焼結により
剥離、断線等を生ずるのを防止したり、導電体の
抵抗値を調節するため、導電体中にジルコニア、
アルミナ等の微粉末を混入するのが望ましい。
導電体への交流の印加は常時行なつてもよく、
また第6図に示すように交流電源20と電位差計
21とをスイツチ35で交互に切換えて加熱と起
電力の検出を交互に行なつてもよい。
また本発明では導電体の抵抗の温度特性および
固体電解質のインピーダンスの温度特性で合成さ
れる導電体の両端インピーダンスを測定すること
によつて電気化学的セルの温度を正確に、且つ温
度変化に対しても応答性よく測定することができ
る。
本発明の電気化学的セルの構造は第2図に示す
例に限られるものではなく、例えば本発明の一具
体例の展開図である第6図に示すように、固体電
解質1の両面に設けた第1の導電体2および第2
導電体6′にそれぞれ交流を印加し、第2の導電
体6′を導電体6′の表面に密着して設けた多孔質
保護層22を介して被測定ガスに接触させ、他方
の第1の導電体2を気密層4でおおわれた多孔質
セラミツク層23を通して標準ガスに接触しても
よく、また、第7図に示すように固体電解質1の
片面のみにタングステンよりなる第1の導電体2
および被測定ガス電極となる第2の導電体6、さ
らに陽極24を設け、固体電解質よりなる気密層
25で第1の導電体2および第3の導電体3を覆
い、更に多孔質保護層22で第2の導電体6と陽
極24の全部および気密層25の一部を覆い、第
1の導電体2と陽極24との間に微弱な直流電流
を流すことにより第1の導電体2を陰分極し、第
1の導電体2と第2の導電体6との間の電位差を
検出してもよく、さらに第8図のように固体電解
質1の内部に埋設された第1の導電体2に第3の
導電体3を介し交流電源20から交流を印加し被
測定ガス側電極である第2の導電体6と固体電解
質1中に封入されたNi−NiOの混合物よりなる
基準電極26との間の電位差をスルホールの導電
体3′および交流電圧印加用の端子部となる第3
の導電体3を通じて電位差計21で測定してもよ
い。なお、22は第2の導電体6を覆う多孔質保
護層、4は第3の導電体3を覆う気密層である。
更に固体電解質1および第1の導電体2および
第2の導電体6の形状も板状に限らず第9図に示
すように円筒形あるいは有底筒形等であつてもよ
い。
また、本発明の交流印加の方法としては起電力
または電気分解のため、印加する直流成分との分
離のため、第2図および第10図に示すようにコ
デンサ27を挿入することにより電気化学的セル
と交流電源との間のリード線を少なくすることが
でき、また第7図に示すようにダイオード28お
よび抵抗29により交流の一部を整流して分極用
の直流として用いることもできる。
交流電源として方形波またはパルスを用いる場
合には高調波による誘導ノイズを防止するため、
第10図に示すようにインダクタ30を挿入する
のがよい。
又、セルの温度を測定する方法としては交流電
源計31により電気化学的セルに流れる電流を求
め、電気化学的セルのインピーダンスの温度特性
から温度を検出することもできる。また電位差計
21に交流成分が流れることによる誤動作を防止
するため、抵抗32、コンデンサ33よりなるフ
イルター回路を設けてもよい。
次に本発明の実施例について述べる。
実施例 1 ZrO297モル%、Y2O33モル%よりなる粉末100
重量部に対し焼結助剤としてアルミナ1重量部、
また成形助剤としてポリビニルブチラール8重量
部、ジオクチルフタレート4重量部を加えて混合
し、この混合物により厚さ1mmの板状体を成形し
た。
そしてこの板状体の片面にスクリーン印刷法を
用いて第7図に示すようにタングステン粉末90重
量部、アルミナ粉末10重量部よりなる混合物を用
い第1の導電体2および交流電圧印加用の端子部
となる第3の導電体3を印刷し、その表面に板状
体と同一組成よりなる気密層25をスクリーン印
刷し、第1の導電体2の全体および第3の導電体
3の大部分を被覆し、これを1400℃の水素炉中で
焼結した。更に白金よりなる第2の導電体6およ
び陽極24を高周波スパツタ法により第7図に示
す位置の固体電解質1上に付着させた後、プラズ
マ溶射法を用いてスピネルよりなる多孔質保護層
22を第2の導電体6、陽極24および気密層2
5の表面に被覆し、酸素濃度検出器を作成した。
この場合、第1の導電体2の電気抵抗は常温で
1.2オーム、リード部を形成する第3の導電体3
は0.5オームであつた。
ついで、この酸素濃度検出器の第1の導電体2
の両端に接続された第3の導電体3,3間に周波
数1KHz、電圧2Vの正弧波の交流電源20を接続
し、交流を通電した結果、通電開始1分後に第2
の導電体6の温度は400℃に達した。
そして交流の一部をダイオード28、抵抗29
を用いて整流し、第1の導電体2の酸化防止およ
び基準電極としての電位を安定させるため陽極2
4と第1の導電体2との間に印加した。そしてこ
の酸素濃度検出器を自動車エンジンから排出され
た200℃の排気ガス中に挿入し、流体中の電極反
応に関与する成分すなわち排気ガス中の酸素濃度
に対応する第2の導電体6と第1の導電体2との
間の起電力を電位差計21で測定した結果、λ=
0.95の雰囲気中で70mV、λ=1.05の雰囲気中で
820mVの出力を得た。また同排気ガス中で500時
間連続使用した後も劣化は全く認められなかつ
た。
実施例 2 ZrO292モル%、Yb2O38モル%よりなる粉末
100重量部に対し、焼結助剤として粘土1重量部、
成形助剤としてポリビニルブチラール12重量部、
ジオクチルフタレート6重量部を加えたジルコニ
ア生素地を厚さ1mmの板状に成形した。そしてこ
の片面に第10図に示すようにスクリーン印刷に
より白金80%、ロジウム20%よりなる合金粉末95
%に対しジルコニア粉末5%を含むペーストを印
刷し、第1の導電体2および第3の導電体3を形
成した。次にこの上に前記ジルコニア生素地と同
一組成の厚さ0.3mmの板を中空部5に第1の導電
体2の一部が露出するよう積層した。ついでこの
上に前記ジルコニア生素地と同一組成の厚さ0.3
mmの板に白金粉末95%、ジルコニア粉末5%を含
むペーストを印刷し、第2の導電体6を形成した
ものを積層し、更に前記ジルコニア生素地を同一
組成よりなる厚さ0.3mmの板25に空胴部38を
設けたものを積層した。更に前記ジルコニア生素
子と同一組成よりなる厚さ0.3mmの板36に直径
0.15mmの貫通孔37を設けたものを板25の上に
同様に積層した。そしてこれらの積層品を1450℃
で空気中で焼結し、酸素濃度検出器を作成した。
この酸素濃度検出器にコンデンサ27、インダ
クタ30を介して第1の導電体2に周波数40K
Hz、電圧6Vの方形波の交流電源20を接続し交
流を通電した結果、通電開始後20秒で第2の導電
体6は730℃に昇温し、その時流れている交流電
流は0.5Aであつた。この電流値は外気温度の変
化に対し極めて鋭敏且つ迅速に変化した。この酸
素濃度検出器をN295%、O25%の組成の50℃のガ
ス中に挿入し、ガス拡散孔37に面した第2の導
電体6と第1の導電体2との間に直流電源34お
よび抵抗39により直流電流を流し、空胴部38
内の酸素が中空部5へ全て移動し、空胴部38内
の酸素濃度が殆んど0となり、第2の導電体6の
他の一方の電位が急変する時の直流電流値を求め
た。その時の直流電流値は10mAであり、酸素ポ
ンプを併用した酸素濃度検出器として十分使用で
きるものであつた。
実施例 3 プロトン導電体であるSrCe0.95Yb0.05O3-〓なる
組成の固体電解質よりなる外径8mm、内径6mmの
円筒に、第9図に示すようにニツケルよりなる第
1の導電体2および第3の導電体3を高周波スパ
ツタ法により設けた。この第1の導電体2の両端
の電気抵抗は1オーム、第3の導電体3の抵抗は
0.2オームであつた。この円筒の内側にニツケル
ペーストを塗布し、チツ素雰囲気中で1000℃に加
熱して第2の導電体6を形成した。
そして第3の導電体3の両端に周波数100KHz
で10Vの方形波の交流電源を接続し、交流を通電
し、第1の導電体2を加熱した。この結果、通電
後3分で固体電解質1は620℃に達した。一方第
1の導電体2と第2の導電体6との間に抵抗29
を介して直流電源34より10mAの直流電流を通
電した。そして円筒の内側に乾燥酸素ガスを毎分
10ml流し外側を大気にさらした。この結果、円筒
内側を通つた酸素ガス中に水0.7%が生成し、通
電した直流の電気量に相当するプロトンが固体電
解質1を通つて第1の導電体2から第2の導電体
6へ移動し、酸素と化合して水となり水分の制御
に使用できることを確認した。
以上のべたとおり、本発明の電気化学的装置お
よびセルは構造が簡単であるにもかかわらず低温
においても低い交流電圧で迅速に固体電解質を加
熱することができるので、低温作動性に極めて優
れたものであり、かつ加熱にともなう固体電解質
の劣化も殆んど認められず耐久性にも優れている
ものであつて、酸素は勿論のことチツ素、二酸化
炭素、水素、ナトリウム等の流体中の電極反応に
関与する成分の検出器あるいは制御器として使用
できるものであり、特に内燃機関より排出される
排気ガス中の酸素濃度の検出器として用いれば始
動直後あるいは低速回転時の低温度の排気ガスに
おいても正確な酸素濃度を検出することができる
利点を有するものであり、産業上および公害防止
上からも極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電気化学的装置を酸素濃度検
出器として用いた場合の一具体例を示す説明図、
第2図は第1図の電気化学的装置の要部の展開構
造および電気的接続法を示す説明図、第3図およ
び第4図は本発明の電気化学的装置の等価回路
図、第5図は本発明の電気化学的セルの複素イン
ピーダンス特性を示す説明図、第6図〜第10図
は本発明の電気化学的セルの異なる具体例の要部
の展開構造および電気的接続法を示す説明図であ
る。 1……固体電解質、2……第1の導電体、3…
…第3の導電体、3′……スルホールの導電体、
4,25,36……気密層、5……中空部、6,
6′……第2の導電体、7……ハウジング、8,
10……開口部、9……保温筒、11……キヤツ
プ、12……通気孔、13……絶縁体、14……
穴、15……フランジ、16……ガラス、17…
…封止部、18……バネ、19……ワツシヤ、2
0……交流電源、21……電位差計、22……多
孔質保護層、23……多孔質セラミツク層、24
……陽極、26……基準電極、27,33……コ
ンデンサ、28……ダイオード、29,32……
抵抗、30……インダクタ、31……交流電流
計、34……直流電源、35……スイツチ、37
……ガス拡散孔、38……空胴部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 固体電解質と、該固体電解質中に埋設される
    か、またはその表面に密接して設けられた第1の
    導電体と、該固体電解質の表面に密接し且つ第1
    の導電体と離間して設けられた第2の導電体およ
    び第1の導電体または第2の導電体のいずれか一
    方の導電体の両端に該導電体の両端の電気抵抗よ
    り小さい電気抵抗を有する第3の導電体を含む電
    気化学的セルおよび少なくとも両端に第3の導電
    体を有さない導電体の片端と第3の導電体の両端
    に接続された交流電源とよりなり、交流の印加に
    ともなう少なくとも両端に第3の導電体を有する
    導電体並びに第1および第2導電体間での加熱に
    より加熱された状態の電気化学的セルで、流体中
    の電極反応に関与する成分の濃度を検出または制
    御することを特徴とする電気化学的装置。 2 第1の導電体または第2の導電体の少なくと
    もいずれか一方が電気化学的セルの電極を兼ねる
    特許請求の範囲第1項記載の電気化学的装置。 3 固体電解質が酸素イオン導電性固体電解質よ
    りなる電気化学的セルでガス中の酸素濃度を検出
    する特許請求の範囲第1項記載の電気化学的装
    置。 4 固体電解質と、該固体電解質中に埋設される
    か、またはその表面に密接して設けられた第1の
    導電体と、該固体電解質の表面に密接し且つ第1
    の導電体と離間して設けられた第2の導電体、お
    よび第1の導電体、第2の導電体の両方の導電体
    の両端に接続された該導電体の両端の電気抵抗よ
    り小さい電気抵抗を有する第3の導電体を含む電
    気化学的セルおよび第1および第2の導電体が直
    列接続となるように第3の導電体の各片端どうし
    を短絡し、残りの第3の導電体の両端に接続され
    る交流電源とよりなり、交流の印加にともなう導
    電体の加熱により加熱された状態の電気化学的セ
    ルで、流体中の電極反応に関与する成分の濃度を
    検出または制御することを特徴とする電気化学的
    装置。 5 第1の導電体または第2の導電体の少なくと
    もいずれか一方が電気化学的セルの電極を兼ねる
    特許請求の範囲第2項記載の電気化学的装置。 6 固体電解質が酸素イオン導電性固体電解質よ
    りなる電気化学的セルでガス中の酸素濃度を検出
    する特許請求の範囲第2項記載の電気化学的装
    置。
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