JPH0342734B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 関連する技術分野 本発明は、所望の送信プログラムを送信する送
信機を選局する自動選局装置と、送信プログラム
および送信プログラムを送信する送信機の送信周
波数が対応して記憶されている固定メモリと、該
固定メモリから、その時点に選局されている送信
機と同じプログラムを送信する送信機の送信周波
数を読出す読出し装置と、読出された送信機の受
信品質をその時点に選局されている送信機の受信
品質と比較しかつより良好な受信品質を有する送
信機を選局するよう前記自動選局装置に指令する
比較および選択装置とを備えた、カーラジオ等の
移動ラジオ受信機、例えば超短波−受信機に関す
る。

車両、例えば自動車におけるラジオ受信機にお
いて、超短波−送信機から到来する受信信号が、
ラジオ受信機の、送信機に対する距離が大きくな
ればなる程一層減衰するかまたは完全に消失する
という問題が生じる。同じ送信プログラムを引続
き聴取しようとするならば、同じプログラムを送
信し、無線受信機の瞬時の位置に実質的に比較的
近くにある送信機の別の送信周波数に新たに同調
されなければならない。ここで送信プログラムと
は、種々異なつた所在地において種々の周波数に
基づいてほぼ同じ内容を放送する、例えばNDR
（北部ドイツ放送）２等のことである。超短波−
送信機の到達範囲は制限されているので、自動車
の運転者は比較的長い走行中受信機を度度同調す
るのを余儀なくされる。

従つて、運転者をこの必然的操作から解放しか
つ前以つて選択された送信プログラムにおいて、
所望の送信機を、自動車、従つてラジオ受信機の
瞬時の位置において最高の受信品質でその都度自
動的にかつ運転者の手を借りずに調整設定させる
必要性があつた。

このために、冒頭に述べた形式の公知のカーラ
ジオにおいては、固定メモリは、次のような電気
的に変更可能なメモリ（EAROM）として構成
されている。即ちそのメモリには、相応の６つの
送信プログラムを送信する送信機のそれぞれ10の
送信周波数を有する６つの送信プログラムをプロ
グラム入力することができる。メモリは、プログ
ラム入力された情報を作動電圧なしでも保存しか
つどんな時でも呼出すことができる。自動的な選
局装置により手動選択または自動選局により前以
て与えられた所望の送信機が選局されると、マイ
クロコンピユータの部分である読出し装置が、丁
度受信された送信プログラムのアドレスに記憶さ
れている送信周波数を連続的に読出す。その後読
出された送信周波数は、同じくマイクロコンピユ
ータに集積されている比較および選択装置によつ
て、受信品質が、丁度受信された送信機の受信品
質より良好であるかが検査される。その結果良好
な受信品質を有する送信機の送信周波数が選局装
置によつて指定されかつこの選局装置によつて選
局される。

この公知のカーラジオにおいては、固定メモリ
を利用者自身によつてプログラミングしなければ
ならず、その際利用者は独自の聴取希望と同時に
地理上の位置および自動車の主要な走行領域を考
慮できもしくは考慮しなければならない。利用者
は全部で６つの異なつた送信プログラムをプリセ
ツトすることができかつこれらプログラムを送信
する送信機を送信周波数一覧表に基いてプログラ
ミングすることができる。その際利用者は、個々
の送信機に対する距離を考慮しかつ大体または有
用な品質で受信できるために、その距離が自動車
の位置および主要な走行領域に対して大き過ぎる
送信機をプログラミングから除外しなければなら
ない。

この公知のカーラジオは、自動車がその所在地
を中心に大体50Kmの周辺で移動するときは問題な
く動作する。しかし走行区間が比較的長いとうま
くいかない。というのは、一方において、プログ
ラム入力された送信機に対する距離は走行時間が
増えるのに従つて一層大きくなりかつその送信機
の受信状態が劣化するかまたはもはや全く受信で
きなくなるからであり、他方において丁度自動車
がその時位置する送信領域にある送信機がプログ
ラム入力されていないからである。

更に、空間的に遠く離れ、従つて交差しない、
種々異なつた放送局の超短波送信機からの送信周
波数が多重占有されるという問題も生じる。とこ
ろで自動車が、多重占有された送信周波数に基い
て動作する送信機の送信領域に達すると、所望で
ない別のプログラムが自動的に選局されかつ受信
されることになる。

従つて公知のカーラジオは、既述の形式のまま
では、所定の限られた周辺における短区間走行に
対してしか適さない。この周辺を離れるや否や、
利用者は依然として無線受信機の手による同調操
作を行なうことを強いられる。

発明の課題 本発明の課題は、選局された送信機のプログラ
ムを他の周波数に基づいても、自動車のその時の
所在地および出発位置から進んだ走行距離に無関
係に、それぞれの送信機の自動選択および選局に
よつて、最高の受信品質で最適に受信することを
可能にする移動ラジオ受信機を提供しかつその際
上記公知の移動受信機において生じる、２義的な
周波数の選局の危険性を回避することである。

この課題は、特許請求の範囲第１項の上位概念
に記載の、カーラジオ等のような移動ラジオ信機
において、特許請求の範囲第１項の特徴部分に記
載の構成によつて解決される。

この課題の解決のために、一方においてその時
点に選局されている送信機からの空間距離が前以
て決められた最大値を上回らない送信機のみを比
較のために用い、他方において受信品質ないし受
信電界強度を考慮するという特徴の組合せが用い
られる。本発明のラジオ受信機では、一方におい
てユーザは、送信局をそのプログラム種類および
それに対応する送信機によつて選択かつプログラ
ミングする必要がなくなる。固定メモリには−既
に工場で−例えばドイツ連邦共和国および近隣諸
国で放送される送信プログラムのすべておよび相
応の送信周波数が記憶されている。それから自動
車の所在地に基づいていずれの送信機を受信する
ことができるのかという選択は自動的に本発明の
送信機選択装置によつて行われる。他方において
ドライバーは比較的大きな受信地域（例えばドイ
ツ連邦共和国の地方およびオランダ、スイス、イ
タリア、フランスのような近隣諸国）それぞれの
部分地域において、そこで受信可能な送信機すべ
てを選択のために利用することができ、これら送
信機は所望の送信プログラムの選択後常に最適な
受信の判定基準に従つて選局される。ラジオ受信
機は、選局された送信機を識別しかつ利用者に指
示する所謂識別装置を使用しているので、キー選
択パネルには手動選択のためにリストアツプされ
ていないが、自動車のその時点の走行地域におい
て受信することができるような送信プログラムで
さえも選択することができる。その際自動車のそ
の時点の所在地の識別は必要でない。距離の判定
に基づいて、送信周波数の多重割当により所望し
ない、すなわち誤つた送信プログラムが選局され
ることも排除されている。付加メモリは空間的に
固定メモリとは別個に設けるかまたは固定メモリ
内に集積することができる。送信周波数を呼び出
す同じアドレスに基づいて、この送信周波数に基
づいて送信する送信機を空間的に決定する空間座
標も同時に呼び出すことが必要なだけである。そ
の際空間座標は地理的な緯度および経度であつて
もよいが、または記憶された受信地域、例えばド
イツ連邦共和国および近隣諸国をカバーする任意
に選択された座標系のｘおよびｙ座標であつても
よい。

本発明の別の有利な実施例は特許請求の範囲第
２項に記載されている。本発明の距離計算機は、
読み出された送信機の送信機所在地の座標から、
その送信機の、その時点に選局された送信機の送
信機所在地に対する距離を計算するので、前以て
決められた距離最大値との簡単な比較によつて送
信機を距離判定基準に基づいて選択することがで
きかつ同時に、自動車ないしラジオ受信機の距離
が通例の送信機到達距離より大きく、従つて送信
機が全く受信できないかまたはできたとしても受
信状態が非常に悪い送信機は、検査から除外され
る。

本発明の有利な実施例は、特許請求の範囲第４
項に記載されている。送信機選択装置を用いて、
作業メモリに所謂隣接送信機、すなわち選局され
た送信機と同じプログラムを送信しかつその送信
機に対する距離が所定の最大距離より大きくない
送信機の表が作られる。それからこの隣接送信機
表から、受信品質を検査するために送信機が連続
的に読み出される。このことは、所望の送信プロ
グラムのすべての送信機を連続的に検査する必要
がなく、従つて受信に値する送信機への迅速なア
クセスが可能であるという利点を有する。隣接送
信機表は、受信品質の検査に基づいて異なつた送
信周波数を有するが、同じ送信プログラムを有す
る新たな送信機が選局されるや否や、連続的に更
新される。

新たに選局された送信機の座標の変更を距離計
算機に再び供給しかつ新たな距離計算によつてこ
の新たに選局された送信機に対する新しい隣接送
信機表を作るために、特許請求の範囲第５項に記
載のように、送信周波数の他に、固定メモリに送
信周波数が格納されている送信周波数のアドレス
も作業メモリに送信周波数と対応させて記憶する
と特別有利である。このようにして、新たに選局
された送信機に対応配属されたアドレスを作業メ
モリから比較および選択装置に入力することによ
つて、新たに選局された送信機の座標が付加メモ
リから呼び出されかつ距離計算機に供給される。

本発明の別の有利な実施例は、ここでは詳しく
説明しないその他の特許請求の範囲に記載されて
いる。

実施例の説明 次に本発明を実施例につき図面を用いて詳細に
説明する。

図は、実施例ではカーラジオである超短波−受
信機のブロツク回路図を示す。

図示の超短波−受信機は、公知のように中間周
波部、発振回路、復調器および低周波部から成る
受信部１０を有する。アンテナは１１で示されて
おり、また低周波部に接続されているスピーカは
１２で示されている。超短波−受信機は更に、自
動選局装置として構成されておりかつ受信部１０
を、前以つて決められた送信周波数が選局される
まで掃引同調する選局装置１３を有する。その際
送信周波数は、操作パネル１４を用いて手動で、
またはスタート信号に基いて受信部１０を掃引同
調しかつ第１の受信に値する送信機を調整設定す
る公知の自動選局装置によつて前以つて決めるこ
とができる。後者の場合、利用者が調整設定され
た送信機を認識できるように、調整設定された送
信機の送信プログラムを可視表示する所謂送信機
識別装置が設けられる。

超短波−受信機は更に、PROMの形式の固定
メモリ１５を有し、このメモリにおいてそれぞれ
の送信プログラムに対して、この送信プログラム
を送信するすべての送信機の送信周波数の表が記
憶されている。比較的大きな送信領域、有利には
ドイツ連邦共和国および隣接諸国において受信可
能なすべての送信プログラムが所属の送信周波数
とともに、固定メモリに格納されている。機の一
部が、所謂ARI−送信機である場合、付加的に更
に送信機の領域標識を記憶することができる。

それぞれの送信プログラムは、手動操作パネル
１４または送信機識別装置によつて制御されるア
ドレス指定装置１６を介してランダムにアクセス
可能である。送信プログラムに所属する送信機
は、読出し装置１８の第１の制御ユニツト１７を
介して順次アドレス指定可能である。その際制御
ユニツト１７は、簡単なプリセツト可能な可逆計
数器として構成することができる。計数器の計数
状態が、個々に対応する送信機のアドレスを指定
する。操作パネル１４を用いた送信機予選択の場
合、計数器はアドレス指定装置１６によつて、所
望の送信プログラムがアドレス指定されて、例え
ば最高の計数状態に調整設定されかつこれにより
アドレス指定された送信プログラムの送信機表に
おける第１の送信機をアドレス指定する。送信機
識別装置がある場合は、計数状態は、調整設定さ
れた送信機のアドレスに相応する計数状態にプリ
セツトされる。送信周波数の読出し後、計数器は
最高の計数状態まで加算計数しかつそれから減算
計数によつて、第１の送信機から始まつて、表に
おいて連続する送信機をアドレス指定する。

固定メモリ１５に、同じくPROMとして構成
されている付加メモリ１９が対応配属されてお
り、そのメモリには送信機所在地の空間位置が、
固定値メモリ１５における所属の送信周波数と同
じアドレスのもとに格納されている。その際この
付加メモリ１９は、別個のメモリとして形成でき
るか、または固定メモリ１５に集積することがで
き、その結果制御ユニツト１７によつて前以つて
与えられるアドレス（計数状態）を介して、送信
周波数と同時に送信機所在地の空間位置も呼出さ
れる。呼出し装置１８は、選択された送信プログ
ラムのすべての送信機をその送信プログラムの送
信機表全体が処理されるまで、順次アドレス指定
する。

超短波−受信機は更に、比較および選択装置２
０を有する。この比較および選択装置は、順次読
出される送信機の受信品質を、受信部１０におい
てその時点に選局されかつ受信された送信機の受
信品質と比較しかつ選局装置１３が、最高の受信
品質を有する送信機の送信周波数を指定する。こ
の検査方法を短縮しかつ送信周波数の多重占有に
基いた誤つた調整設定を排除するためにも、固定
メモリ１５と比較および選択装置２０との間に、
送信機選択装置２１が介挿されている。送信機選
択装置は、受信品質の検査のために、受信部１０
において調整設定されかつ受信された送信機に対
する距離が、前以つて決められた最大距離値を上
回らない送信機のみを選択することができる。こ
の種の最大距離値は、超短波−受信機の通例の送
信機到達範囲によつて前以つて決められている。
これにより、自動車の現在地に対する距離が、通
例の送信機到達距離を上回らない送信機のみを、
このために自動車の地理的な位置を知ることを必
要とせずに、比較および選択のために使用でき
る。

送信機−選択装置２１は、距離計算機２２を有
する。距離計算機は、受信部１０において瞬時に
調整設定された送信機の座標と、順次読出される
送信機の座標とから、読出された送信機の受信機
のの、受信部１０において調整設定されかつ受信
された送信機に対する距離を計算する。このため
に、受信部１０において調整設定された送信機の
空間的な座標は、受信部１０におけるこの送信機
の調整設定の持続時間の間、距離計算機２３の入
力側に前置接続された短時間メモリ２３に転送さ
れる。距離計算機２２には、比較器２４が後置接
続されている。比較器は、距離計算機２２の結果
を、任意に選択するとができかつ有利には超短波
−送信機の通例の送信機到達範囲に相応する固定
的に調整設定可能な最大距離値r_naxと比較する。
比較器２４の出力側は、２つの入力側および２つ
の出力側を有するゲート回路２５の制御入力側に
接続されている。ゲート回路２５の一方の入力側
は、送信周波数を出力する、固定メモリ１５のデ
ータ出力側に接続されている。ゲート回路の出力
側は、書込み−読出しメモリ、有利にはRAMと
して構成されている作業メモリ２６のデータ入力
側に接続されている。ゲート回路２５の他方の入
力側は、制御ユニツト１７のアドレス指定出力側
に接続されている。ゲート回路２５の、この入力
側に対応する出力側は同じく、作業メモリ２６の
データ入力側に接続されている。比較器２４が、
計算された距離が、前以つて決められた最大距離
r_naxと等しいかまたはそれより小さいことを検出
すると、ゲート回路２５の入力および出力側が導
通状態に切換えられるか、そうでない場合は遮断
される。わかり易くするために図には基本的に、
データを伝送するすべての線は実線で、また制御
命令を伝送するための制御線は破線で示されてい
る。

作業メモリ２６は、読出し装置１８の第２の制
御ユニツト２７によつて順次アドレス指定され
る。第２の制御ユニツト２７はこの場合も、計数
状態が作業メモリ２６に対するアドレスを形成す
る簡単な可逆計数器とすることができる。制御ユ
ニツト２７自体は、比較および選択装置２０によ
つて制御される。

比較および選択装置２０は、別の受信部２８を
有する。この受信部の構成は、受信部１０と同一
でありかつ同じくアンテナ１１と接続されてい
る。受信部２８は、選局装置１３と同じだが、別
個の選局装置２９によつて掃引同調されるかまた
はこのために選局装置１３が使用される。後者の
場合、受信部１０に保持回路が設けられなければ
ならない。保持回路は、第２の受信部２８におけ
る選局装置１３が、作業メモリ２６からその都度
読出される送信機周波数を同調する限り、受信部
１０を調整設定された送信機に保持する。

受信部１０および受信部２８においてその都度
調整設定された送信機の送信波の電界の強さが、
電界強度比較器３０に供給される。受信部２８に
おいて調整設定された送信機の送信波の電界強度
が、受信部１０において調整設定されかつ受信さ
れた送信機の送信波の電界強度と同じかまたはそ
れより小さければ、電界強度比較器３０は制御信
号を、読出し装置１８の第２の制御ユニツト２７
へ送出し、制御ユニツトはこれに基いて、作業メ
モリ２６における次のアドレスを呼出す。別の場
合、即ち受信部２８において調整設定された送信
機の送信波の電界強度が、受信部１０において調
整設定されかつ受信された送信機の送信波の電界
強度より大きいとき、電界強度比較器３０は、制
御信号を切換スイツチ３１に送出し、切換スイツ
チはこれに基いてその切換状態を変えかつこの状
態を、その制御信号が制御入力側に加わつている
限り、維持する。切換スイツチ３１は、その都度
２つの出力側に選択的に接続できる２つの入力側
を有する。一方の入力側は、作業メモリ２６の一
方のデータ出力側に接続されている。その出力側
には、選択された送信機周波数が現われる。この
入力側は選択的に、選局装置２９または選局装置
１３に切換えることができる。切換スイツチ３１
の他方の入力側は、作業メモリ２６のデータ出力
側に接続されており、このデータ出力側では、送
信機周波数に所属するアドレスを作業メモリ２６
から取出し可能である。この入力側は、切換スイ
ツチ３１の図示の基本位置において開放出力側に
接続されておりかつ選択的に、他方の出力側に切
換えることができる。この出力側は読出し装置１
８に接続されており、かつこの読出し装置に、作
業メモリ２６において読出されたアドレスを供給
する。切換スイツチ３１の制御入力側に制御信号
が生じないとき、即ち受信部２８における電界強
度比較器３０が、受信部１０において調整設定さ
れかつ受信された送信機の送信波の電界強度より
大きい電界強度を検出しないときに、切換スイツ
チが常にとる図示のその基本位置において、切換
スイツチ３１を介して作業メモリ２６のデータ出
力側は、選局装置２９に接続され、その結果選局
装置２９には常に、読出されかつ受信部２８にお
いて調整設定すべき送信周波数が供給される。選
局装置１３には、別の短時間メモリ４５が前置接
続されている。この短時間メモリのデータ入力側
は一方において切換スイツチ３１の応答出力側に
接続され、他方において、読出された送信機周波
数が現われる、固定メモリ１５のデータ出力側に
接続されている。

読出し装置１８、送信機選択装置２１および少
なくとも比較および選択装置２０の部分は（別の
受信部２８および別の選局装置２９を除いて、）
図では一点鎖線によつて象徴的に取囲まれている
マイクロコンピユータ３２に集積されている。

これまで説明してきた超短波受信機の動作は次
の通りである。

操作パネル１４を用いて、所望の送信プログラ
ム、例えばNDR２が選択される（キー“NDR”
およびキー“２”を押圧する）。これによりアド
レス指定装置１６は、固定メモリ１５における送
信プログラムアドレスを呼出しかつ計数器として
構成されている制御ユニツト１７を、固定メモリ
１５における送信プログラムアドレスの下に格納
されている第１の送信機のアドレスに相応する計
数器状態に調整設定する。計数器１７のプリセツ
トは、線３３を介して行なわれる。このことは制
御線３４を介してアドレス指定装置から供給され
るロード命令によつて生じる。アドレス線３６を
介して固定メモリ１５がアドレス指定されかつア
ドレス線３７を介して付加メモリ１９がアドレス
指定される。固定メモリ１５において、第１の送
信機の送信周波数が読出されかつ付加メモリ１９
から、所属の送信機所在地の空間座標が読出され
る。送信周波数は、短時間メモリ４５に供給され
かつ空間座標は短時間メモリ２３に供給される。
計数機１７に対するロード命令は同時に制御線４
４および３５を介して書込み命令として短時間メ
モリ４５および２３の制御命令入力側へ加わり、
その結果その都度の情報がメモリに書込まれる。
メモリ４５に書込まれた送信周波数は、選局装置
１３に供給され、選局装置は受信部１０を、送信
周波数が調整設定されかつ選択された送信プログ
ラムを有する送信機の送信波がスピーカにおいて
聴取できるまで、掃引同調する。

それから計数器１７は、次の計数ステツプにお
いてその計数状態を低減し、これにより固定メモ
リ１５および付加メモリ１９は新たにアドレス指
定されかつ以後同じ送信プログラムアドレスのも
とにある次の送信機の送信周波数および空間座標
が読出される。次に読出されたこの送信機の空間
座標は、距離計算機２２に供給される。距離計算
機には同時に、短時間メモリ２３の記憶内容、即
ち受信部１０において調整設定されかつ受信され
た送信機の空間座標が加わる。距離計算機２２
は、２つの送信機の空間座標から簡単な幾何学的
関係から２つの送信機の距離を相互計算しかつそ
の結果を比較器２４へ送出する。比較器２４は、
計算された距離を前以つて決められた最大値r_nax
と比較しかつ計算された距離がr_naxより大きい場
合、制御線３８を介して遮断信号をゲート回路２
５に送出し、また距離がr_naxと等しいかまたは
r_naxより小さいとき、釈放信号を送出する。ゲー
ト回路２５に、線３９を介して、メモリ１５およ
び１９において呼出された送信機アドレスが供給
され、かつ線４０を介してそのアドレスに基いて
固定メモリ１５から読出された送信周波数が供給
される。ゲート回路２５に釈放信号が供給される
と、アドレスおよび送信周波数が作業メモリ２６
へ書込まれる。作業メモリ２６のアドレス指定は
ここでは必ずしも必要でなく、記憶場所を順番に
占有することができる。計数器１７は、これから
引続く減算計数ステツプにおいて、その計数状態
を低減し、従つて新しい送信機をメモリ１５およ
び１９からアドレス指定する。既述の過程は、計
数器１７が計数状態零に達するまで連続的に繰返
される。このようにして作業メモリ２６に、同じ
送信プログラムを送信するすべての送信機が、そ
の送信周波数およびメモリ１５と１９においてそ
の送信周波数を探索可能であるアドレスに関し
て、送信機が距離基準を満足する、即ち受信部１
０において調整設定された送信機から、所定の最
大距離から大幅に離れていない範囲内で、格納さ
れている。同じく簡単な計数器として構成されて
いる制御ユニツト２７は、それから順番に、作業
メモリ２６に記憶されているすべての送信機をア
ドレス指定する。作業メモリ２６から各送信機に
対して、線４１を介して送信機の読出されたアド
レスが切換スイツチ３１に供給され、また線４２
を介して読出された送信機周波数が切換スイツチ
３１に供給される。切換スイツチ３１は、読出さ
れた送信機周波数が、選局装置２９に供給され、
そこでこれら送信周波数を第２の受信部２８にお
いて調整設定するように、定められている。

そこで受信部１０において調整設定されかつ受
信された送信機の送信波の電界強度および受信部
２８において調整設定された送信機の送信波の電
界強度が、電界強度比較器３０に供給される。受
信部２８において調整設定された送信機の送信波
の電界強度が受信部１０において調整設定されか
つスピーカ１２を介して聴こえる送信機の送信波
の電界強度と同じか、またはそれより小さいと、
電界強度比較器３０は信号を制御ユニツト２７に
送出し、制御ユニツトがそれに基いて作業メモリ
２６に書込まれている次の送信機を読出す。この
過程は、受信部２８における電界強度比較器３０
が受信部１０において調整設定されスピーカ１２
において聴こえる送信機の送信波の電界強度より
大きい電界強度を検出するまで連続的に繰返され
る。この場合制御パルスが切換スイツチ３１に達
する。切換スイツチは、一方において線４２を選
局装置２９から分離しかつ短時間メモリ４５の書
込み入力側と接続し、他方において線４１を線３
３を介して、第１の制御ユニツトのプリセツトま
たはロード入力側に接続する。これにより作業メ
モリ２６において最後に読出された送信機周波数
が短時間メモリ４５に書込まれかつそこから送信
機調整設定装置１３へ供給され、選局装置が再び
受信部１０を新しい送信周波数に同調する。スピ
ーカ１２において同じ送信プログラムを有し、し
かも一層良好な受信品質の新しい送信機の送信波
を聴取することができる。短時間メモリ４５への
新しい送信周波数の書込みは、切換スイツチ３１
に対する電界強度比較器３０の制御パルスによつ
て行なうことができ、その際制御パルスは制御線
４３および４４を介して書込み命令として短時間
メモリ４５の制御命令入力側に加わる。同時に線
４１および３３を介して、その送信機周波数に対
応する、作業メモリ２６から最後に読出されたア
ドレスが、第１の制御ユニツト１７に供給され、
従つてこの制御ユニツト１７を構成する計数器が
新たにプリセツトされる。プリセツトするために
計数器は、電界強度比較器から切換スイツチ３１
に送出される制御パルスによつて制御される。こ
のパルスは制御線４３および３４を介して計数器
にも達する。この新しいアドレスによつて制御ユ
ニツト１７は付加メモリ１９から、その後新たに
調整設定された送信機の空間座標を呼出す。この
空間座標は、短時間メモリ２３に書込まれる。こ
の空間座標を書込むために、上記の制御パルスは
制御線４３および３５を介して短時間メモリ２３
の制御命令入力側にも達する。既述のように、計
数器１７はその調整設定された計数状態を歩進的
に減算計数し、その際既述の方法で受信に値する
送信機の新しい送信機表が作業メモリ２６に新た
に書込まれる。作業メモリ２６の新しい送信機表
はそれから既に説明したのと同じ方法で受信品質
について検査される。

本発明は、上記の実施例に限定されない。例え
ば第２の受信部２８は必ずしも必要でない。受信
品質検査を送信休止期間における適当な休止検出
を用いて行なうときは、受信部１０がこの受信部
２８の機能を引受けるようにすることができる。
短時間メモリ４５を切換スイツチ３１に直接接続
することも必要でない。短時間メモリ４５は、一
層良好な受信品質を有する新たな送信機の検出後
でも−手動のプログラム選択の場合のようなに−
固定メモリ１５によつてロードすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

図は、カーラジオとして構成されている超短波
受信機のブロツク回路図である。 １０，２８……受信部、１３，２９……選局装
置、１５……固定メモリ、１７……第１制御ユニ
ツト、１８……読出し装置、１９……付加メモ
リ、２０……比較および選択装置、２１……送信
機選択装置、２２……距離計算機、２３，４５…
…短時間メモリ、２４……比較器、２５……ゲー
ト回路、２６……作業メモリ、２７……第２制御
ユニツト、３０……電界強度比較器、３１……切
換スイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 所望の送信プログラムを送信する送信機を選
   局する自動選局装置と、 送信プログラムおよび送信プログラムを送信す
   る送信機の送信周波数が対応して記憶されている
   固定メモリと、 該固定メモリから、その時点に選局されている
   送信機と同じプログラムを送信する送信機の送信
   周波数を読出す読出し装置と、 読出された送信機の受信品質をその時点に選局
   されている送信機の受信品質と比較しかつより良
   好な受信品質を有する送信機を選局するよう前記
   自動選局装置に指令する比較および選択装置と を備えたラジオ受信機において、 送信プログラム識別装置によつて制御されかつ
   前記固定メモリ１５に記憶されている、送信プロ
   グラムの他の送信周波数にアクセスすることがで
   きるアドレス指定装置が設けられており、 かつ該固定メモリ１５に付加メモリが対応して
   設けられており、該付加メモリの中にそれぞれの
   送信周波数に対して、選局された送信周波数の送
   信機所在地と、同一の送信プログラムの他の送信
   周波数の送信機所在地との間の空間距離を表して
   いる座標が記憶されており、 前記固定メモリ１５と前記比較および選択装置
   ２０との間に送信機選択装置２１が挿入されてお
   り、該送信機選択装置は、読み出された送信機の
   うち、その時点に選局されている送信機からの空
   間距離が前以て決められた最大値を上回らない送
   信機に対してのみ比較を許容するようにした ことを特徴とするラジオ受信機。 ２ 送信機選択装置２１は、 ２つの送信機所在地の座標からこれら送信機の
   相互距離を求める距離計算機２２を有し、該距離
   計算機２２には一方においてその時点に選局され
   ている送信機の座標が供給され、他方においてそ
   の都度読出された送信機の座標が供給され、 かつ距離計算機２２に、距離最大値が加わつて
   いる比較器２４が後置接続されており、 かつ比較器２４は、固定メモリ１５のデータ出
   力側と比較および選択装置２０との間に介挿され
   ているゲート回路２５の制御入力側に接続されて
   いて、その時点に選局されている送信機に対する
   距離が、前以て決められた最大距離より小さい送
   信機周波数のみが比較および選択装置２０に達す
   るようにした特許請求の範囲第１項記載のラジオ
   受信機。 ３ 距離計算機２２の一方の入力側に、その時点
   に選局されている送信機の座標を記憶する短時間
   メモリ２３が前置接続されている特許請求の範囲
   第２項記載のラジオ受信機。 ４ 書込み−読出しメモリとして構成されている
   作業メモリ２６が設けられており、該作業メモリ
   において、その時点に選局されている送信機と同
   じプログラムを送信し、距離基準を満たす送信機
   が少なくともその送信機と一緒に記憶されるよう
   にした特許請求の範囲第１項記載から第３項まで
   のいずれか１項記載のラジオ受信機。 ５ 作業メモリ２６に、固定メモリ１５において
   送信周波数が格納されている、送信周波数のアド
   レスが、送信周波数と対応付けられて記憶されて
   いる特許請求の範囲第４項記載のラジオ受信機。 ６ 作業メモリ２６のデータ入力側は、ゲート回
   路２５を介して固定メモリ１５のデータ入力側に
   接続されている特許請求の範囲第４項または第５
   項記載のラジオ受信機。 ７ 作業メモリ２６は、比較および選択装置２０
   に前置接続されておりかつ読出し装置１８は、固
   定メモリ１５のアドレス指定のための第１の制御
   ユニツト１７および作業メモリ２６のアドレス指
   定のための第２の制御ユニツト２７を有する特許
   請求の範囲第５項または第６項に記載のラジオ受
   信機。 ８ 比較および選択装置２０は、選局装置２９を
   有する受信部２８および電界強度比較器３０を有
   し、該比較器には一方においてその時点に選局さ
   れている送信機の電界強度が供給され、他方にお
   いて読出されかつ受信部２８において選局された
   送信機の電界強度が供給され、 前記電界強度比較器３０の出力側は一方におい
   て読出し装置１８の第２の制御ユニツト２７に接
   続されており、他方において切換スイツチ３１の
   制御入力側に接続されており、該切換スイツチ
   は、作業メモリ２６のデータ出力側を選択的に、
   選局装置１３または比較および選択装置２０の受
   信部２８の選局装置２９に接続するようにした特
   許請求の範囲第１項から第７項までのいずれか１
   項記載のラジオ受信機。 ９ 読出し装置１８と、距離計算機２２と、比較
   器２４およびゲート回路２５を有する送信機選択
   装置２１と、比較および選択装置２０の少なくと
   も一部が、マイクロコンピユータ３２に集積され
   ている特許請求の範囲第１項から第８項までのい
   ずれか１項記載のラジオ受信機。