JPH0342677Y2 - - Google Patents

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JPH0342677Y2
JPH0342677Y2 JP9282685U JP9282685U JPH0342677Y2 JP H0342677 Y2 JPH0342677 Y2 JP H0342677Y2 JP 9282685 U JP9282685 U JP 9282685U JP 9282685 U JP9282685 U JP 9282685U JP H0342677 Y2 JPH0342677 Y2 JP H0342677Y2
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pbn
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melting point
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  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 窒化硼素からなる分子線源セルの外側に高融点
金属を被覆するか、或いは高融点金属製のセルの
内側に窒化硼素膜を形成することにより高融点金
属で裏打ちされた分子線源セル。
〔産業上の利用分野〕
本考案は機械的強度を高めると共に熱伝導を向
上することにより熱効率を改善した分子線源セル
の構造に関する。
分子線エピタキシーは蒸発材料の供給源として
方向のほぼ揃つた分子の流れ、すなわち分子線を
用いて薄膜結晶を成長させる方法である。
すなわち、分子線成長装置は中に複数個の分子
線源セルがあり、これと対向して被処理基板が加
熱源の上に設けられており、装置内を10-10torr
程度の高真空に排気した状態で各々の分子線源セ
ルを加熱して適当な成分比率で成分元素を蒸発さ
せることにより被処理基板上に一定の成分比の結
晶膜を形成するものである。
ここで分子線源セルの材料としては窒化硼素が
用いられており、セルは硼素化合物と窒素化合物
を熱分解してグラフアイトなどからなる型の上に
厚さが1mm程度の窒化硼素層を形成し、型から引
き抜いて形成されるので、Pyrolytic Boron
Nitride 略してPBNセルと呼称されている。
〔従来の技術〕
第3図は分子線エピタキシーに使用する分子線
源の断面図であつて、PBNセル1の外側には耐
熱磁器からなる円筒形の碍子2があり、これに形
成されている凹部に線状或いは板状のヒータ3が
設けられており、この図の場合は線状のヒータ3
を示している。
そして碍子3の背後にはタンタル(Ta)など
からなる複数個の円筒状の反射板4があり、その
外側にはカバー5があり、またカバー5と碍子2
の底部は穴開けされていて熱電対10が挿入さ
れ、PBNセル1の温度が測定できるようになつ
ている。
そしてPBNセル1の中に蒸着させるソース材
料6を入れ、先に記したように高真空雰囲気中で
ヒータ3に通電し、蒸発速度を調節しながら蒸発
させることにより、分子線エピタキシイが行われ
ている。
然し、PBNセル1は絶縁物であるため熱伝導
が悪く、そのためヒータ3への通電によつてソー
ス材料6が一定温度に加熱され、分子線が安定し
て発生するまではかなりの時間を要し、ヒータ3
を高温に保持するため、ヒータ3およびこの周辺
部よりガス出しがありソース材料6が汚染され易
いと云う問題がある。
またPBNセル1にはマイクロクラツクが存在
し易く、ソース材料6が残存している状態で温度
を下げると、マイクロクラツクに入り込んでいる
ソース材料の凝固によりPBNセル1が破壊され
易いと云う問題がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
以上記したようにPBNセルは絶縁物であるた
め熱伝導が悪く、また厚さが約1mm程度と薄いた
めマイクロクラツクが入り易い。
そのために次のような問題がある。
均一加熱が難しい。
分子線が安定して発生するまでにかなりの時
間が必要である。
ヒータに大きなパワーを供給するためヒータ
の劣化が促進される。
熱伝導が悪いために分子線の制御性が悪い。
マイクロラツクの存在によりPBNセルが壊
れ易い。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題は内側に分子線源ソースを収容する
窒化硼素からなる収容部と、該収容部の外側に接
続された高融点金属からなる熱伝導部とを有する
ことを特徴とする分子線源セルの使用により解決
することができる。
〔作用〕
本考案は従来のPBNセルの外側にTa,チタン
(Ti),タングステン(W),モリブデン(Mo)
のような高融点金属を接続するもので、これによ
り熱伝導が改良されると共に機械的強度も改良さ
れ、上記の問題が解決される。
〔実施例〕
第1図はPBNセル1の裏面に高融点金属7を
スパツタ法、電子ビーム蒸着或いは化学気相成長
法(CVD法)などの方法で層形成することによ
り裏打ちするもので、スパツタ法や電子ビーム蒸
着法を用いる場合はTa,Moなどの金属を電極と
して使用し、これにスパツタの場合はアルゴン
(Ar)などの不活性ガスイオンを、また電子ビー
ム蒸着の場合は電子を衝突させて蒸発させて層形
成する。
またCVDで形成する場合はテトラカルボニル
タングステン〔W(CO)6〕,テトラカルボニルモ
リブデン〔Mo(CO)6〕やこれら金属のキレート
化合物の蒸気を熱分解することにより作ることが
できる。
また第2図は予めWやMoなどの高融点金属か
らなる金属セル8の内側にPBN層9を形成する
もので、その方法としては金属セル8を約1500℃
の温度に保持した状態で塩化硼素(B C13
とアンモニア(NH3)を金属セル8の内部に供
給し、CVD反応を行わせることにより作ること
ができる。
このように高融点金属を接続したPBNセルを
使用すれば、機械的強度は優れており、また熱伝
導度も良いので上記の問題点が解決される。
また上記第1図の実施例ではPBNの外側全体
に高融点金属を被着したが、第4図に示すように
高融点金属からなる金属セル10を部分的に形成
してもよい。
〔考案の効果〕
本考案の実施により機械的強度と熱伝導が改良
されるので、分子線源セルの寿命が延長すると共
に安定で制御性の良い分子線エピタキシイを行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本考案を実施した分子線源セ
ルの断面図、第3図は分子線源の断面構造、第4
図は本考案を実施した分子線源セルの断面図、で
ある。 図において、1はPBNセル、3はヒータ、6
はソース材料、7は高融点金属、8,10は金属
セル、9はPBN層、である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内側に分子線源ソースを収容する窒化硼素から
    なる収容部と、該収容部の外側に接続された高融
    点金属からなる熱伝導部とを有することを特徴と
    する分子線源セル。
JP9282685U 1985-06-19 1985-06-19 Expired JPH0342677Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9282685U JPH0342677Y2 (ja) 1985-06-19 1985-06-19

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JP9282685U JPH0342677Y2 (ja) 1985-06-19 1985-06-19

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Publication Number Publication Date
JPS622237U JPS622237U (ja) 1987-01-08
JPH0342677Y2 true JPH0342677Y2 (ja) 1991-09-06

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