JPH034139Y2 - - Google Patents

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JPH034139Y2
JPH034139Y2 JP922585U JP922585U JPH034139Y2 JP H034139 Y2 JPH034139 Y2 JP H034139Y2 JP 922585 U JP922585 U JP 922585U JP 922585 U JP922585 U JP 922585U JP H034139 Y2 JPH034139 Y2 JP H034139Y2
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JP
Japan
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yoke
cover body
water
motor
drain hole
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JP922585U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、モータにおけるヨーク内の水を外に
出すために穿設したモータにおける水抜き孔のカ
バー体構造に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする問題点] 一般に、この種モータにおいては、モータ内外
の温度差によつてモータ内の水分が水滴になつた
りしてヨーク内に水が溜つてしまうようなことが
しばしばあり、このため、モータには、ヨーク内
の水を抜き取るべく、ヨーク自身に水抜き孔を穿
設していたが、単に水抜き孔を穿設したのみで
は、逆にこの水抜き孔から雨水等がヨーク内に浸
入してしまい好ましくなく、そこで従来、水抜き
孔に、前記水の浸入を防止するためドレーンチユ
ーブを装着していた。しかるにこのドレーンチユ
ーブは、水抜き孔からの水の浸入を防止するため
にどうしても長いものを使用せざるを得ず、この
結果モータは、長いドレーンチユーブがヨークか
ら大きく突出した状態になつて、ドレーンチユー
ブがモータの取付け時に他部材と干渉したりして
モータの取付けに支障を来たす許りでなく、モー
タが取付けられた際にドレーンチユーブが折れ曲
つたりして実質的には水抜き作用をなさなかつた
り、また外れてしまい防水性が確保できなかつた
りする等の不具合があり問題になつていた。
[問題を解決する手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点
を一掃することができるモータにおける水抜き孔
のカバー体構造を提供することを目的として創案
されたものであつて、ヨークに穿設した水抜き孔
用のカバー体であつて、該カバー体には、水抜き
孔に対して水抜き口が開設される状態で挿入して
カバー体をヨークに止着せしめる脚部と、該カバ
ー体のヨークへの止着でヨーク外周面に弾性的に
密着して、水の浸入を防止する防水堤とを設ける
と共に、カバー体のヨーク外周面と対向する面に
は、ヨーク外周面に沿つて迷路形成され、その迷
路端はカバー体側縁に形成の開口に至り、かつ該
開口からは臨めない位置で分枝されて前記水抜き
口にまで至るべく構成した溝状の水抜き経路が形
成されていることを特徴とするものである。
そして本考案は、この構成によつて、水抜き孔
に取付けるカバー体を、ヨークからの突出量が殆
ど無視できるくらいに小さく、従つてモータ取付
け時に他部材との干渉を殆ど無くし得るうえに、
さらにヨーク内の水を確実に抜き出すことがで
き、かつ防水性にも優れたものにしようとするも
のである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。図面において、1は図示しない回転子が回
転自在に内装されることでモータを構成するヨー
クであつて、該ヨーク1には、モータ取付け時に
おいて略底部となる位置に凸字状をした水抜き孔
2と、円形状をした貫通孔3が対向するように穿
設されている。一方、4はヨーク1の水抜き孔2
を塞ぐように取付けられるカバー体であつて、該
カバー体4は屈曲自在なゴム質弾性を有する可撓
性部材によつて一体的に形成されるものである
が、カバー体4には前記各孔2,3に対応して二
つの脚部5,6がそれぞれ突設されている。即
ち、一方の脚部5は凸字状の水抜き孔2に、また
他方の脚部6は円形状の貫通孔3にそれぞれ嵌入
すべく構成されており、両脚部5,6をそれぞれ
水抜き孔2,3に外側から挿入せしめ、ヨーク1
内に挿入した先端部をさらに内側に引張つて、各
脚部5,6の基部側に形成した膨大部5a,6a
がそれぞれ水抜き孔2、貫通孔3を越えてヨーク
1内に強制挿入することでカバー体4はヨーク1
に一体的に止着せしめられるようになつている。
しかも前記脚部のうちの水抜き孔2側に挿入する
側の脚部5は、水抜き孔2の孔形状に対して一部
が欠落した断面形状になつていて、前記挿入せし
めた状態でヨーク1の水抜きをする水抜き口7が
形成されるようになつている。
8はカバー体4のヨーク1外周面に沿うように
凹設された溝状の迷路であつて、該迷路8は、一
方の脚部2側が裾部となり他方の脚部6側が頂部
となる山形状に形成されていて、両脚部5,6間
を二分してカバー体4を左右に横断するようなつ
ており、かつ本実施例では、この山形状の迷路8
は、カバー体4の側縁に開設された迷路端である
開口8a部位において約45度の裾部角度αを有す
る円弧上に設定されている。さらに迷路8は、そ
の略頂部8b位置で前記一方の脚部5側に向けて
分枝され、水抜き口7に達するよう形成せしめら
れている。しかもこの迷路8は、前記頂部8b位
置における一方の脚部5側の溝壁aが、開口8a
位置における他方の脚部6側の溝壁bよりも他方
の脚部6側に位置したラツプ状になつていて(第
4図参照)、頂部8b位置での迷路8の分枝部位
が開口8aから臨めないようになつており、この
ようにしてヨーク1の水抜き経路が構成されてい
る。
さらに、カバー体4には、その周縁にヒダ状を
した肉薄の防水堤9が突設されているが、該防水
堤9は、前述したようにカバー体4がヨーク1に
止着された際に、ヨーク1の外周に弾圧状に密着
してカバー体4内に水が浸入するのを防止するよ
うになつている。
叙述の如く構成された本考案の実施例におい
て、ヨーク1にカバー体4を取付けるには、前述
したように各脚部5,6をそれぞれ対応する孔
2,3に外側から挿入し、ヨーク1内に挿通した
各脚部5,6の先端部を直接手で、あるいは適当
な治具を用いて引張つて、膨大部5a,6aをヨ
ーク1内に強制嵌入せしめればよく、これによつ
てカバー体4はヨーク1に強固に止着されること
になる。そしてこのようにしてカバー体4が取付
けられたヨーク1を用いてモータを組みつけるこ
とによつて、水抜き経路が形成されたモータとす
ることができ、ヨーク1内に溜つた水は、この水
抜き経路を経由してモータ外に排出されることに
なる。
この様に、本考案では、単にカバー体4をヨー
ク1に取付けることによつて、水抜き経路を有す
るモータとすることができるが、この水抜き経路
は、従来の如くヨーク1から長く突出する管状の
ドレーンチユーブによつて形成されるのではな
く、ヨーク1の外周面に沿うようカバー体4に形
成した迷路8によつて形成されるので、カバー体
4がヨーク1から大きく突出するようなことが全
くなく、従つて、カバー体4が、従来の如くモー
タの取付け作業時に他部材と干渉して取付け作業
の邪魔になつたり、あるいは折れ曲つて水抜き作
用が阻害されるようなことが全くない。そのう
え、水抜き孔2が、カバー体4の止着と水抜き口
7を形成することに兼用化されているため、ヨー
ク1に穿設する孔数を少なくすることができて作
業性、加工性等の点で都合がよい。しかも迷路8
は、山形状の迷路形状になつており、かつ頂部の
分枝部位が開口8aからは臨めないようになつて
いるので、風等によつて水が開口8aからヨーク
1内に浸入しようとしても、該分枝部位が直接被
水してしまうことがなく、水のヨーク1内への逆
流を効果的に防止できる許りか、一方の開口8a
から浸入した水は、そのまま他方の開口8aから
流れ出てしまうこととなり、水が迷路8内に溜つ
てしまうようなことはない。さらに、カバー体4
自体は、前記脚部5,6によつてヨーク1に取付
けられた際に、防水堤9がヨーク1外周面に弾性
的に密着しているので、迷路8以外のところで水
がカバー体4とヨーク1との間に浸入するような
不都合が全くなく、これらの結果、防水性の点に
おいても極めて優れたものとすることができる。
尚、本考案は、上記実施例のものに限定される
ものでないことは勿論であつて、脚部の本数は必
ずしも二本である必要はなく、一本、あるいはそ
れ以上であつても何ら差し支えないが、脚部の本
数は少ない方が防水性および作業性の点で優れ、
そしてこの場合、少なくとも一個の脚部がヨーク
の水抜き口を形成するようになつていればよい。
また迷路形状は、山形状のものとしては、円弧状
ではなく、第5図に示す第二実施例の如く角部を
有する形状にしてもよく、さらには山形状ではな
く、波形状のような適宜形状のものにすることが
できるが、前記第二実施例の場合、傾斜角度α,
βはいずれも30度以下の場合に、分枝部位への水
の逆流がより効果的に阻止されることが実験的に
確認され、この様にすることが好ましいが、第一
実施例の如く円弧状にした場合には、傾斜角度α
をそれよりも大きい角度、例えば45度にしても分
枝部位への水の逆流が殆どなく都合がよい。
[作用効果] 以上要するに、本考案は、叙述の如く構成され
たものであるから、ヨークにカバー体を止着せし
めることによつて、水抜き経路が形成され、ヨー
ク内の水が確実に排出せしめられることになる
が、この水抜き経路は、ヨーク外周面に沿つて形
成されるため、カバー体がヨークから大きく突出
してしまうようなことがなく、この結果モータの
取付け時にカバー体が他部材と干渉してモータ取
付け作業の邪魔をしたり、折れ曲がつて水抜き機
能が損われたり、あるいは外れたりするような不
都合は全くない。しかも前記水抜き機能を形成す
る水抜き経路は、迷路状になつており、かつ水抜
き口への分枝部位は、カバー体側縁の開口からは
直接臨むことができないので、該分枝部位に開口
から浸入した水が直接被水するようなことがな
く、防水性の極めて優れたものとすることができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係るモータにおける水抜き孔
のカバー体構造の一実施例を示したものであつ
て、第1図はヨークの一部を示した分解斜視図、
第2図はヨークの要部正面図、第3図は要部縦断
面図、第4図はカバー体の平面図、第5図は他例
を示すカバー体の平面図である。 図中、1はヨーク、2は水抜き孔、4はカバー
体、5は脚部、7は水抜き口、8は迷路、9は防
水堤である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ヨークに穿設した水抜き孔をカバーするカバ
    ー体であつて、該カバー体のヨーク外周面と対
    向する面には、ヨーク外周面に沿つて迷路形成
    され、その迷路端はカバー体側縁に形成の開口
    に至り、かつ該開口からは臨めない位置で分枝
    されて前記水抜き孔にまで至るべく構成した溝
    状の水抜き経路が形成されていることを特徴と
    するモータにおける水抜き孔のカバー体構造。 2 前記水抜き経路を、カバー体の両側面にそれ
    ぞれ開設された開口から裾部となり、中央部が
    頂部となる山形状の迷路としたことを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載のモータ
    における水抜き孔のカバー体構造。 3 前記山形状の水抜き経路は、頂部位置におけ
    る一方の溝壁が開口位置における他方の溝壁に
    ラツプすることで、水抜き孔側への分枝位置が
    開口からは臨めないようにしたことを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第2項記載のモータ
    における水抜き孔のカバー体構造。
JP922585U 1985-01-28 1985-01-28 Expired JPH034139Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP922585U JPH034139Y2 (ja) 1985-01-28 1985-01-28

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JP922585U JPH034139Y2 (ja) 1985-01-28 1985-01-28

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Publication Number Publication Date
JPS61126759U JPS61126759U (ja) 1986-08-08
JPH034139Y2 true JPH034139Y2 (ja) 1991-02-01

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ID=30489242

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JP922585U Expired JPH034139Y2 (ja) 1985-01-28 1985-01-28

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0724923Y2 (ja) * 1987-05-11 1995-06-05 株式会社三ツ葉電機製作所 ファンモ−タの水抜き装置

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Publication number Publication date
JPS61126759U (ja) 1986-08-08

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