JP3623268B2 - 屋外用機器装置における筺体の防水構造 - Google Patents
屋外用機器装置における筺体の防水構造 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は屋外用機器装置における筺体の防水構造、殊に屋外に設置される電子機器類の筺体の防水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種の屋外用機器装置には、機器内への雨水の侵入を防止するため、従来からその機器装置の筺体は防水構造となっている。その防水構造は図5に示しているように、ネジ止めや接着剤の手段によって固定される表面側のケース22と背面側のケース23との接合部25を凹型凸型の嵌め合せ構造となし、その嵌め合せ部に防水シールや防水パッキング30が介装されて筺体21が構成されている。また図6のように、本体ケース29の端面に凹部、そしてその凹部と対向する前面カバー24の部分に凸部を形成し、防水シールや防水パッキング30を介装させて嵌め合した防水構造が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような従来の筺体の防水構造は、図5の場合においては筺体21の周壁面(天面、左右の側面および底面)を伝わって流動する水滴は、そのまま筺体21の接合部25に達し、また図6の筺体構造においても、前面カバー24の周壁面の水滴は前面カバー24の端縁から内面側に移動し、さらに内面に沿って移動して筺体21の接合部25に達することになる。そのためその接合部25には防水シールや防水パッキング30が介装され、この防水処理によって筺体内への水滴の侵入が阻止されているのが実情である。換言すれば従来の屋外用機器装置における筺体の接合部の防水の信頼性は、すべて防水シールや防水パッキング30に依存している構造となっている。そのため防水パッキング30のシール性が不完全な場合、あるいは防水パッキング30が風雨や温度差などの影響によって防水機能が低下した場合には、接合部の防水性が確保できなくなるという問題が生じることになる。
【0004】
本発明は上記した問題点を解消し、またパッキングを介装していない場合においても、接合部の防水性を確実に保持することができる筺体の防水構造を提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、筺体のケースやカバーの周壁面を伝って移動する水滴を接合部に達しないようにすることによって上記課題を解決した。即ち、本発明の屋外用機器装置における筺体の防水構造は、前面ケースと背面ケースとが接合された筺体と、この筺体をその前面側から被覆するカバーとからなり、筺体の背面ケース側に、上記前面ケースと背面ケースとの接合部に沿って背面ケースの天面よりも突出した突条が設けられて段差が形成され、筺体にカバーを装着した状態におけるカバーの開口側の内面に、上記突条よりも筺体の背面側に位置する突条リブが設けられていることを特徴としているものである。
【0006】
本発明の実施に際しては、筺体の前面ケースと背面ケースとの接合部が、前面ケースと背面ケースの端縁が突き合わされて形成された筺体の周壁面を構成する面のほぼ中央付近に設けられた筺体とが望ましいが、接合部が前面ケース寄りあるいは背面ケース寄りに設けられた筺体にも適用可能である。
【0007】
また筺体が、前面が開口された本体ケースとその本体ケースを前面側から被覆するカバーとによって構成され、本体ケースの端面と、カバーの内面に設けられた突縁とが接合されてなる筺体においては、本体ケース側の周壁表面に、本体ケース側の周壁表面より突出した突条を設けて段差を形成し、本体ケースにカバーを装着した状態におけるカバーの開口側の内面に、上記突条よりも本体ケースの背面側に位置する突条リブを設けて筺体の防水構造になすとよい。
【0008】
背面ケース側やケース本体の周壁に設けられる突条の高さや幅寸法には特に限定を要するものではなく、例えば周壁の天面を伝って移動してきた水滴が突条を超えない程度であればよい。またこの突条よりも筺体の背面側に位置してカバーの開口側内面に設けられる突条リブの高さや幅寸法についても同様であるが、移動を阻止した水滴の落下の円滑性を考慮すると、突条リブの幅寸法は背面ケースの突条よりも小さい方が望ましい。
【0009】
【作用】
例えば、前面ケースと背面ケースとが接合された筺体と、この筺体をその前面側から被覆するカバーとからなる屋外用機器装置の筺体においては、前面ケースと背面ケースとの接合部の背面ケース側の周壁面に設けられた突条は、背面側の筺体ケースの表面を伝わって流動する水滴をこの突条でもって阻止し、接合部に水滴が侵入するのを防止する。またカバーの開口側の筺体周壁面との対向する内面に、上記突条よりも筺体の背面側の位置に設けられた突条リブは、前面カバーの表面から端縁を経て内面側に移動し、さらに内面に沿って移動して接合部に向かう水滴を、上記背面ケースの突条の位置に達するまでにその移動を阻止して水滴を背面ケースの天面に落下させ、上記突条の作用によって筺体の接合部に侵入するのを阻止する。したがって接合部にシール用のパッキングが介装されていなくても、確実に接合部の防水性が保持されて筺体内部への水滴の侵入をなくする。
【0010】
【実施例】
図1は本発明の一実施例を示すものであり、図2は図1のA−A線矢視部における筺体接合部の防水構造の拡大断面図である。図1および図2において、1は電子機器を内装した筺体、2および3は筺体1を構成している前面ケースおよび背面ケース、そして4は筺体1をその前面側から被覆するカバーであって、本発明の実施例においては、図2に示しているように、前面ケース2の端縁が凸型そして背面ケース3の端縁が凹型をなし、両端縁の凸型と凹型が嵌合されて接合部5が構成され、図1のようにその前面ケース2と背面ケース3とはネジ止め6の手段でもって一体的に固定されて筺体1が形成されている。
【0011】
本発明における防水構造は、図2に示しているように、上記筺体1の背面ケース側に上記接合部5に沿って背面ケース3の周壁面よりも突出した突条7が設けられて段差が形成され、そしてカバー4の開口側の内面には筺体1にカバー4を装着した状態において、上記突条7よりも筺体の背面側に位置する突条リブ8が設けられて構成されている。
【0012】
上記突条7の位置は、前面ケース2と背面ケース3の接合部5の背面ケース側の周壁面上であればどこでもよく、例えば図3のように前面ケース2が浅く背面ケース3が深く形成された筺体1の場合においては、突条7は接合部5から背面側に離れた位置に設けてもよい。
【0013】
上記突条7および突条リブ8の断面形状は、方形、台形、三角形などいずれの形状でもよく、またその高さは大きいほど効果的ではあるが、3〜6mm程度あれば十分防水効果を達成することができる。
【0014】
図4は、筺体1が前面が開口された本体ケース9とその本体ケース9を前面側から被覆するカバー4とによって構成され、本体ケース9の端面10にカバー4の内面に設けられた突縁11とが嵌合された接合部5となっている筺体1において、その本体ケース9側の周壁表面に、本体ケース9の周壁表面より突出した突条7が設けられて段差が形成され、さらにこの本体ケース9にカバー4を装着した状態におけるカバー4の開口側の内面に、上記突条7よりも本体ケース9の背面側に位置する突条リブ8が設けられて、筺体1を本発明の防水構造となした実施例を示している。
【0015】
【発明の効果】
このように本発明のおける屋外用機器装置における筺体の防水構造は、筺体1の接合部5よりも背面側となる位置のケースの周壁面に、周壁表面よりも突出した突条7が設けられて段差が形成され、カバー4を装着した状態におけるカバーの開口側の内面に、上記突条7よりもさらに背面側となる位置に突条リブ8が設けられてなるものであるから、例えば電子機器類を内装してなる筺体を建物の外壁に設置した状態において、筺体1の前面側から吹きつけた雨水は殆ど前面のカバー4によって遮られるが、風向きの影響によって筺体の背面側に水滴が吹きつけられ、カバー4の内面を伝って水滴が侵入しようとしても、その水滴はカバー4の内面に設けられた突条リブ8によって侵入が阻止され、順次筺体ケースの上に落下することになる。
【0016】
そして上記のようにカバー4から落下した水滴や直接筺体ケースの背面側の天面に吹きつけられて天面を伝って接合部5に向かう水滴は、カバー4の突条リブ8よりも筺体の前面側に位置している突条7でもって形成された段差によって接合部5への移動が阻止され、かくして水滴の接合部5への侵入を確実に防止することができ、防水パッキングに依存することなく優れた防水効果を発揮する。
【0017】
したがって接合部に従来同様に防水シールや防水パッキングを施したうえに筺体を本発明防水構造となした場合には、信頼性の極めて高い防水効果が得られ、また同時に風雨による防水シールや防水パッキングの機能低下をも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した筺体とケースの斜視図である。
【図2】図1のA−A線矢視部における筺体接合部の防水構造の拡大断面図である。
【図3】図1の筺体における他の防水構造を示した断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示した主要部の断面図である。
【図5】従来の電子機器装置の筺体における防水構造を示した断面図である。
【図6】従来の電子機器装置の他の筺体における防水構造を示した断面図である。
【符号の説明】
1 筺体
2 表面ケース
3 前面ケース
4 カバー
5 接合部
7 突条
8 突条リブ
9 本体ケース
Claims (3)
- 前面ケースと背面ケースとが接合された筺体と、この筺体を前面側から被覆するカバーとからなり、上記筺体の背面ケース側に、上記前面ケースと背面ケースとの接合部と平行して上記背面ケースの周壁表面よりも突出した突条が設けられて段差が形成されていることを特徴とする屋外用機器装置における筺体の防水構造。
- 前面ケースと背面ケースとが接合された筺体と、この筺体を前面側から被覆するカバーとからなり、筺体の背面ケース側に、上記前面ケースと背面ケースとの接合部と平行して背面ケースの周壁表面よりも突出した突条が設けられて段差が形成され、筺体にカバーを装着した状態におけるカバーの開口側の内面に、上記突条よりもさらに筺体の背面側に位置する突条リブが設けられていることを特徴とする屋外用機器装置における筺体の防水構造。
- 前面が開口された本体ケースの端面と、その本体ケースの開口部を前面側から被覆する内面に設けられた突縁とが接合されてなる筺体の本体ケース側の周壁表面に、この本体ケースの周壁表面より突出した突条が設けられて段差が形成され、上記本体ケースに、カバーを装着した状態におけるカバーの開口側の内面に、上記突条よりもさらに本体ケースの背面側に位置する突条リブが設けられていることを特徴とする屋外用機器装置における筺体の防水構造。
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