JPH0341346Y2 - - Google Patents

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JPH0341346Y2
JPH0341346Y2 JP868884U JP868884U JPH0341346Y2 JP H0341346 Y2 JPH0341346 Y2 JP H0341346Y2 JP 868884 U JP868884 U JP 868884U JP 868884 U JP868884 U JP 868884U JP H0341346 Y2 JPH0341346 Y2 JP H0341346Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はテープカセツトに係り、特に回転ヘツ
ド型の磁気記録再生装置等に用いる磁気テープ・
ローデイング(引き出し)式のテープカセツトに
関する。
(従来技術とその問題点) 近年、DAT(デイジタル・オーデイオ・テープ
レコーデイング)式の磁気記録再生装置が出現し
ているが、このような記録再生装置は、従来のオ
ーデイオテープレコーダに比べて格段に広帯域の
記録・再生を行なわなければならないので、例え
ば、回転ヘツドを用いる記録再生方法を使用して
おり、これに用いるテープカセツトにはテープ・
ローデイング(引き出し)式のものが用いられて
いる。
ところが、このようなテープ・ローデイング式
のテープカセツトは従来よりビデオテープレコー
ダ用に広く用いられているが、これらをDAT式
の磁気記録再生装置に用いる場合には下記のよう
な問題点がある。
第1には、テープカセツトの大きさが大きすぎ
ることで、DAT式の記録再生装置ではビデオテ
ープレコーダ程の記録容量は必要ではないので、
それより小形化されたテープカセツトで良く、で
きれば従来のオーデイオ用の小形カセツトと同程
度の磁気テープの幅とカセツトケースの大きさの
ものが望ましいことである。
第2には、テープカセツトにビデオテープレコ
ーダ用のもの以上の防塵性が要求されることで、
特に、DAT式の記録再生装置では磁気テープに
付着した塵埃の影響によつて大幅に記録・再生の
品位が低下することである。
第3には、テープカセツトを小形化するため
に、上記のオーデイオ用の小形カセツトの磁気テ
ープの幅と同程度の幅(3.81mm)の磁気テープを
使用すると、その磁気テープを損傷せずにカセツ
ト筐体より引き出して、回転ヘツドを内蔵したガ
イドドラムに巻き付けるには細心の注意を要する
ことである。
従つて、上記の第1の問題点に則した小形のテ
ープカセツトを作つたとしても、従来のビデオテ
ープレコーダ用のテープカセツトと同様な構成の
ものを採用したのでは、上記の第2、第3の問題
点を解決することは不可能である。
すなわち、従来のビデオテープレコーダ用のテ
ープカセツトは、カセツト筐体内に収納されてお
り、供給リールより巻取リールに巻回されている
磁気テープは、そのテープの一部がローデイング
しやすいようカセツト筐体の一部より露出されて
おり、この露出部分が直接、取扱者の手に触れら
れないようカセツト筐体の前面部分にはテープ保
護のための蓋が設けられているものである。
しかしながら、このようなテープカセツトにお
いては、カセツト筐体前面に蓋が設けられている
とはいえ、そこにはローデイング用のテープ引出
し部材が挿入される空間部分が設けられている必
要があるため、そこより塵埃等が入りやすくテー
プ面の保護は完全なものとはいえず、また、テー
プのカセツト筐体内への収納状態によつては、開
閉蓋時にテープが引掛けられるおそれがあり、更
に、前記した如くテープ面の完全な保護が図れな
いため、テープカセツトの持運びあるいは店頭に
おける販売に際しても化粧ケース等に収納させな
ければならない等の問題点があつた。
(考案の目的) 本考案の目的は、磁気テープの収納スペースを
できるだけ広く取れるようなカセツト筐体を構成
する上部筐体と下部筐体との新規な結合方法を採
用したテープカセツトを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記の目的を達成するために、カセツ
ト筐体1とテープ保持体2と磁気テープ23を巻
回する一対のテープリール13a,13bとから
なるテープカセツトであつて、 前記カセツト筐体1は上部筐体3と下部筐体4
とで蓋合わせにて一側面に開口1aを有する六面
体とされ、 前記テープ保持体2は前記開口1aを閉蓋する
垂直壁16を有し、かつ前記一対のテープリール
13a,13bを回転自在に保持する上部保持板
12と下部保持板11とからなり、 前記下部保持板11は前記開口1aに位置して
前記カセツト筐体1内の幅に対応した大なる幅
L1の平面部分S1と前記開口1aと反対側の奥側
の小さな幅L2の平面部分S2とから形成され、 前記大なる幅L1の平面部分S1は前記一対のテ
ープリール13a,13bが載置されると共に、
装置のリール駆動軸57の進入を許容する透孔2
0aを備え、 前記小なる幅L2の平面部分S2は前記磁気テー
プ23の一部を臨ませる切欠部17が形成され、 また前記カセツト筐体1の上部筐体3と下部筐
体4とは、前記開口1a側であつて両側壁の内側
に設けた鈎状の係止片46,47とで互いに係合
されると共に、反対側の前記下部保持板11の奥
側の小なる幅L2の平面部分S2を除く残余の両側
部分では締付けねじ45によつて一体的に結合さ
れ、 テープカセツトは不使用時には前記テープ保持
体2が前記カセツト筐体1内に収納されて前記開
口1aを閉蓋し、 使用時には前記テープ保持体2が前記開口1a
より装置の所定位置まで引き出されて前記磁気テ
ープ23が前記切欠部17より引き出され所定の
テープパスを形成するようにしてなるテープカセ
ツトを提供するものである。
(実施例) 第1図は本考案になるテープカセツトを斜下方
から見た斜視図であり、このテープカセツトA
は、上部筐体3と下部筐体4とより構成され、下
面のねじ孔5a,5bより挿通される止めねじ
(図示せず)と鈎状の係止片(図示せず)とによ
り一体的に結合され一面に開口1aを有する六面
体のカセツト筐体1と、不使用時にはカセツト筐
体1内に収納され、使用時にはカセツト筐体1内
からその開口1aを通つて引き出され所定位置ま
で移動自在なテープ保持体2とより大略構成され
ている。
6は下部筐体4の一側面に形成された誤挿入防
止用の溝であり、7は上部筐体3、下部筐体4と
にまたがつており六面体を構成する一側面に形成
された凹部であり、8a,8bは例えば暗夜等に
おいても触感によつてテープカセツトAの表裏、
更にテープカセツトの前後の判別が出来るよう下
部筐体4の面の一側部に、その中心部より偏倚し
た位置に凹凸を設けた判別部である。
9a,9bはテープ保持体2の一面である例え
ば挿入方向の前面上隅部の左右に設けた押圧片で
あり、これは不使用時、テープ保持体2の一面と
同一面となり、使用時には、後述するスライド板
53の突出片54の押圧により、このテープ保持
体2がカセツト筐体1内に収納ロツクされている
状態を解除するためのものである。また、10は
テープ保持体2の挿入方向の前面略中央部に設け
られた誤消去防止用の爪である。
次に、本考案になるテープカセツトの内部構成
について第2図〜第5図を参照して説明する。
第2図は上部筐体3を除いたテープカセツトの
内部構成を示す平面図、第3図はテープ保持体の
みの平面図、第4図は第2図中B−B′面より切
断した状態のテープカセツトのリールハブ部の縦
断面図、第5図はカセツト筐体にテープ保持体を
ロツクするためのロツク機構の一方の拡大図であ
る。
テープ保持体2は、例えば合成樹脂製であつ
て、後述する垂直壁16を有し略断面L字状に形
成された下部保持板11とこれより小なる面積の
上部保持板12とを備え、この両保持板間に供給
側リールハブ(テープリール)13aと巻取側リ
ールハブ(テープリール)13bが挟持されてい
る。
下部保持板11は、第3図における上側の略3
分の2の平面部分S1(即ち、下部保持板11がカ
セツト筐体1内に収納された時の開口1a側の平
面部分)がカセツト筐体1の内部の幅に略等しい
大なる幅L1に設定され、同じく残りの略3分の
1の平面部分S2(即ち、下部保持板11がカセツ
ト筐体1内に収納された時の開口1aとは反対の
奥側の平面部分)がカセツト筐体1の内部の幅よ
りも小さな小なる幅L2(L2<L1)に設定される形
状になつている。
上記した下部保持板11における大なる幅L1
の開口1a側の平面部分S1には供給側リールハブ
13aと巻取側リールハブ13bとが配置され、
更に、下部保持板11における小さる幅L2の開
口1aとは反対の奥側の平面部分S2には磁気テー
プ23の一部を臨ましめ、かつテープ引き出し
(ローデイング)部材を挿入するための切欠部1
7が形成される。
なお、14,15は本考案になるテープカセツ
トAが磁気記録再生装置の所定位置に装着された
際、後述する磁気記録再生装置側に設けた位置出
しピン55が挿入されるよう、それと対応した位
置に設けた基準孔であり、一方の基準孔14を丸
孔とし、他方の基準孔15を長孔としてある。
16は下部保持板11の一端に垂設した垂直壁
であり、この垂直壁16はテープ保持体2がカセ
ツト筐体1内に収納された際、全面が閉鎖された
六面体の一面を形成するような形状、寸法に設定
してある。
18a,18bは弛緩されたテープがリール内
部に入り込まないようにするためのテープ保護
壁、19a,19bは弛緩されたテープが左右方
向に延び広がらないようにするためのテープ保護
壁で、これら保護壁等は下部保持板11と一体に
形成されている。
また、下部保持板11には装置のリール駆動軸
の進入を許容する透孔20aを備えた環状突起2
0が、上部保持板12には環状凹部21がそれぞ
れ形成され、これらによりリールハブ13aと1
3bの上下を適宜な間隙をもつて回転可能に保持
しており、更にリールハブ13aと13bの下面
にはテフロンシート22を挿入することにより回
転摩擦を減少させている。
供給側リールハブ13aと巻取側リールハブ1
3bには、磁気テープ23がそれぞれの端末を止
着されて巻回されており、磁気テープ23は上記
両リールハブよりガイドピン24a,24bを通
り、ガイドポール25a,25bの間では切欠部
17に臨むテープループを形成する。
なお、下部保持板11の底面には、左右のリー
ル中心より略放射状に複数本の突条26を設け、
これらの突条26の上面にグラフアイト入りのマ
イラーシート27を敷いてリールハブ13に巻回
された磁気テープ23の下縁の滑りを良好として
いる。
また、リールハブ13は内周に、例えば6個の
突起28を有し、後述するように磁気記録再生装
置のリール駆動軸57と噛み合つて駆動力を伝達
されるものである。
29はブレーキ機構の一部を構成するブレーキ
板であり、これは下部保持板11の上面に摺動可
能に設けられている。
このブレーキ板29は合成樹脂製であり、長孔
30を下部保持板11上のピン31に挿通して矢
印D−E方向に摺動可能であり、テープ保持板2
がカセツト筐体1より引出された第3図の状態で
はブレーキ板29の弾性アーム32a,32bが
ガイドピン24aと24bにそれぞれ当接してブ
レーキ板29は矢印E方向に復帰付勢され、かつ
ピン31によつて復帰位置を規制されている。
なお、この第3図の位置では、ブレーキ板29
の左右の制動板33aと33bは何れもリールハ
ブ13の制動胴部34aと34bには当接せず、
供給側リールハブ13aと巻取側リールハブ13
bとにはブレーキ力は付与されていない。
35a,35bは下部保持板11の垂直壁16
の背部に設けたそれぞれ対称形状のロツクアーム
であり、この一方のロツクアーム35aは一端に
押圧片9aが、他端にフツク部36aが形成さ
れ、下部保持板11に植立されたピン37に対し
て回動可能になる如く挿通され、戻りスプリング
38によつてロツク方向に付勢されている。な
お、他方のロツクアーム35bはこれと同様な構
成なので、その説明は省略する。
第5図に示すロツク状態では、ロツクアーム3
5aのフツク部36aが上部筐体3より突出した
ストツパ39に当接して下部保持板11と上部筐
体3とを結合しており、すなわち、カセツト筐体
1に対しテープ保持板2がロツクされていること
になる。
また、ロツクアーム35aの押圧片9aは、こ
のロツク状態では下部保持板11の垂直壁16に
設けた切欠40を閉塞する形状とし、かつ不用意
にこれを押せないようにロツク時の外面を、垂直
壁16の外面と一致するように形成してある。
次に、第6図〜第8図の実施例に基づいて本考
案の要部になるテープ保持体部分の組立て方法に
ついて説明する。
第6図はテープ保持体を構成する下部保持板1
1と上部保持板12との結合状態を示す図、第7
図は第6図においてC−C′面より切断した状態を
示す側面図、第8図は第2図においてF−F′面よ
り切断した状態を示す一部断面図である。
41,42は上部保持板12にこれと一体に下
方向に向つて突設された先端部に斜面を有するフ
ツク部であり、このフツク部41,42と係合す
るよう下部保持板11には凹部43及び透孔44
がそれぞれ形成されている。
従つて、これらを組立てるには、まず上部保持
板12と下部保持板11とを大体位置合わせした
後、上部保持板12を下部保持板11に対して圧
下すれば、先端部に斜面を有するフツク部41と
42とがそれぞれ弾性変位して相手方の凹部43
と透孔44とに噛合うことになる。
ただし、上下の噛合い部の位置誤差を零にする
ことは不可能であるから、通常フツク部41ある
いは42の幅方向の寸法に対して凹部43或いは
透孔44の幅方向の寸法には余裕度を持たせる必
要がある。この方法としては、フツク部の板厚方
向に適宜の弾性変位量を設定することにより噛合
いガタを無くすことはできるが、そのようにした
場合にはフツク部の幅方向に嵌合ガタが生じてし
まう。
本考案の実施例においては、2組のフツク部4
1と42を互いに略45度の角度をなすように配置
することによりテープ保持体2としての、前後及
び左右方向の結合ガタを略解消しているものであ
る。
この結果、上部保持板12と下部保持板11の
相互の位置ずれがほとんどなく、製造時の組立て
工数を低減し得、これらの間に挾持した供給側及
び巻取側リールハブ13a,13bは軸芯の喰い
違いが無く、円滑な回転が可能となる。
次に、カセツト筐体1の構成部分である上部筐
体3と下部筐体4の結合につき、第2図及び第8
図を参照して説明する。
両図より明らかな如く、これら上部筐体3と下
部筐体4の結合は、カセツト筐体1の開口1aと
は反対の奥側の左右に取付けられる比較的大径の
止めねじ45,45と、上部筐体3及び下部筐体
4のそれぞれにおける開口1aの左右に突設した
鈎状の係止片であるフツク部46,47との噛合
いにより行なつている。
ところで、上記の止めねじ45,45による締
付部は、上部筐体3と下部筐体4とを強固にガタ
なく結合するために不可欠のものであるが、この
締付部の部分の大きさが大きくなつてしまう問題
がある。また、上記のフツク部46,47による
結合部は、この結合部の部分の大きさが止めねじ
45,45による締付部の部分の大きさに比べて
小さくできるメリツトがある反面、フツク部4
6,47の幅方向にズレが生じることがあり、結
合力及びガタの点で問題がある。
本考案の実施例においては、止めねじ45,4
5による締付部を、下部保持板11がカセツト筐
体1内に収納された時の小なる幅L2の平面部分
S2に対応するカセツト筐体1の開口1aとは反対
の奥側に位置させて配設しているので、この締付
部の部分が多少大きくなつて、カセツト筐体1の
内側に出つ張つても下部保持板11の邪魔になら
ず、しかも止めねじ45,45により上部筐体3
と下部筐体4とを強固にガタなく結合させること
ができる。
更に、本考案の実施例においては、フツク部4
6,47による結合部を、下部保持板11がカセ
ツト筐体1内に収納された時の大なる幅L1の平
面部分S1に対応するカセツト筐体1の開口1a側
に位置させて配設しているので、この結合部の部
分の大きさを止めねじ45,45による締付部の
部分の大きさに比べて小さくでき、下部保持板1
1の平面部分S1の大なる幅L1を十分に大きく確
保することができる。
また、このようにカセツト筐体1の中にテープ
保持体2を収納した状態では、テープ保持体2の
下部保持板11は左右の縁部をガイドレール48
aと48bによつて案内され、更に、下部筐体4
の底面には片面に接着剤をつけたテフロンシート
49を貼り付けて下部保持板11の摺動摩擦を減
少させている。
なお、テープ保持体2の収納状態では、ブレー
キ板29は、その後面50が下部筐体4の底面に
植立した円柱ボス51に当接して矢印D方向に摺
動変位しており、左右のブレーキアーム33aと
33bが弾性変位した状態で左右のリールハブの
制動胴部34aと34bに当接している。
従つて、かゝる状態では供給リールハブ13a
と巻取リールハブ13bにはブレーキ力が付与さ
れており、更に、弾性アーム32aと32bの偏
倚力によつてテープ保持体2は矢印D方向に付勢
されているが、これは左右のロツクアーム35a
と35bによつてロツクされているために、この
第2図の状態に保持される。
本考案になるテープカセツトは上記のように構
成されているため、このテープカセツトを後述す
る磁気記録再生装置側に設けたテープカセツト収
納部52内に収納した際、テープカセツトの前面
に配された押圧片9a,9bが押圧されて、この
ロツクが解除されると同時に、上記の弾性アーム
32a,32bの押圧(付勢)力によりテープ保
持体2が一定量飛び出すことになり、その後のテ
ープ保持体2の引出し動作を容易にする。
次に、本考案になるテープカセツトの実際の使
用例を第9図、第10図を参照して使用する。
第9図、第10図は本考案になるテープカセツ
トと例えばDAT式の磁気記録再生装置との配置
関係を示す説明図であり、第9図はテープカセツ
トのアンローデイング状態、第10図はテープカ
セツトのローデイング状態をそれぞれ示すもので
ある。
本考案になるテープカセツトをDAT式の磁気
記録再生装置に設けられたテープカセツト収納部
52内に収納すると、テープカセツトの前面部を
構成するテープ保持体2に配された押圧片9a,
9bは、このテープカセツト収納部52の底面
に、これに対して矢印X方向に摺動可能なスライ
ド板53の一端に形成された突出片54に当接さ
れてX′方向に所定量移動し、カセツト筐体1に
対するテープ保持体2のロツクを解除する。
しかる後、テープ保持体2はカセツト引出し機
構(図示せず)によつてスライド板53と共に矢
印X方向に所定位置まで引出される。
テープ保持体2がスライド板53と共に所定位
置まで引出されると、このスライド板53はカセ
ツト昇降機構(図示せず)によつて矢印Y方向に
下降し、テープカセツトのテープ保持体2はこれ
に設けられた基準孔14,15が装置側に設けら
れた位置出しピン55に係合し、また、テープ保
持体2の下面部が位置出しピン56に当接し、平
面的位置と上下位置の位置決めがなされる。
これと同時に、リール駆動軸57がテープ保持
体2内のリールハブ13a,13bと係合し、ま
たローデイングポール58は供給リールと巻取リ
ール間に巻回された磁気テープ23により形成さ
れるテープループの内側に挿通される。
しかる後、記録再生釦(図示せず)の押釦操作
により、ローデイングポール58がテープローデ
イング機構(図示せず)によつて矢印Z方向に摺
動すると、磁気テープ23はガイドドラム60の
外周面に例えば180度程度巻付けられて、磁気テ
ープへの情報の記録或いは再生動作が行なわれる
ものである。
なお、本考案になるテープカセツトの実施例で
は、デイジタル・オーデイオ・テープレコーダに
使用されるテープカセツトの例で説明したが、本
考案はこれに限定されるものでなく、高密度の情
報の記録再生が行なわれるテープカセツト一般に
適用できるものであることは勿論である。
(考案の効果) 本考案になるテープカセツトは上記のように構
成したことにより、テープリール13a,13b
が下部保持板11における大なる幅のL1の開口
1a側の平面部分S1に配置されるので、カセツト
筐体1内におけるテープリール13a,13bに
巻回される磁気テープ23の収納スペースを比較
的広く取ることができ、しかも、締付けねじ45
による締付部を、下部保持板11がカセツト筐体
1内に収納された時の小なる幅L2の平面部分S2
に対応するカセツト筐体1の開口1aとは反対の
奥側に位置させて配設しているので、この締付部
の部分が下部保持板11の邪魔にならず、しかも
締付けねじ45により上部筐体3と下部筐体4と
を強固にガタなく結合させることができ、更に、
鈎状の係止片46,47による結合部を、下部保
持板11がカセツト筐体1内に収納された時の大
なる幅L1の平面部分S1に対応するカセツト筐体
1の開口1a側に位置させて配設しているので、
この結合部の部分の大きさを締付けねじ45によ
る締付部の部分の大きさに比べて小さくでき、下
部保持板11の平面部分S1の大なる幅L1を十分
に大きく確保することができ、従つて、磁気テー
プの収納量を一定とした場合にはカセツト・サイ
ズをより小さくすることができる等の特長があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になるテープカセツトの斜視
図、第2図は同テープカセツトの内部構造を示す
平面図、第3図は同テープ保持体の平面図、第4
図は同テープカセツトのリールハブ部の縦断面
図、第5図はロツク機構の一部拡大図、第6図は
テープ保持体を構成する保持板の結合状態を示す
平面図、第7図は第6図の一部切断側面図、第8
図は筐体部の結合状態を示す一部断面図、第9
図、第10図はテープカセツトと磁気記録再生装
置の配置関係を示す説明図であり、第9図はアン
ローデイング状態、第10図はローデイング状態
を示すものである。 1……カセツト筐体、1a……開口、2……テ
ープ保持体、3……上部筐体、4……下部筐体、
11……下部保持板、12……上部保持板、13
a……供給側リールハブ(テープリール)、13
b……巻取側リールハブ(テープリール)、17
……切欠部、23……磁気テープ、45……止め
ねじ(締付けねじ)、46,47……フツク部
(鈎状の係止片)、L1……大なる幅、L2……小な
る幅、S1……大なる幅L1の平面部分、S2……小
なる幅L2の平面部分。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 カセツト筐体1とテープ保持体2と磁気テープ
    23を巻回する一対のテープリール13a,13
    bとからなるテープカセツトであつて、 前記カセツト筐体1は上部筐体3と下部筐体4
    とで蓋合わせにて一側面に開口1aを有する六面
    体とされ、 前記テープ保持体2は前記開口1aを閉蓋する
    垂直壁16を有し、かつ前記一対のテープリール
    13a,13bを回転自在に保持する上部保持板
    12と下部保持板11とからなり、 前記下部保持板11は前記開口1aに位置して
    前記カセツト筐体1内の幅に対応した大なる幅
    L1の平面部分S1と前記開口1aと反対側の奥側
    の小なる幅L2の平面部分S2とから形成され、 前記大なる幅L1の平面部分S1は前記一対のテ
    ープリール13a,13bが載置されると共に、
    装置のリール駆動軸の侵入を許容する透孔を備
    え、 前記小なる幅L2の平面部分S2は前記磁気テー
    プ23の一部を臨ませる切欠部17が形成され、 また前記カセツト筐体1の上部筐体3と下部筐
    体4とは、前記開口1a側であつて両側壁の内側
    に設けた鈎状の係止片46,47とで互いに係合
    されると共に、反対側の前記下部保持板11の奥
    側の小なる幅L2の平面部分S2を除く残余の部分
    の両側では締付けねじ45によつて一体的に結合
    され、 テープカセツトは不使用時には前記テープ保持
    体2が前記カセツト筐体1内に収納されて前記開
    口1aを閉蓋し、 使用時には前記テープ保持体2が前記開口1a
    より装置の所定位置まで引き出されて前記磁気テ
    ープ23が前記切欠部17より引き出され所定の
    テープパスを形成するようにしてなるテープカセ
    ツト。
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