JPH0340702B2 - - Google Patents

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JPH0340702B2
JPH0340702B2 JP57218261A JP21826182A JPH0340702B2 JP H0340702 B2 JPH0340702 B2 JP H0340702B2 JP 57218261 A JP57218261 A JP 57218261A JP 21826182 A JP21826182 A JP 21826182A JP H0340702 B2 JPH0340702 B2 JP H0340702B2
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electron beam
paper
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beam curable
decorative
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は化粧板の製造に用いられる電子線硬化
性の化粧紙を用いた化粧板の製法に関する。
従来、高級な化粧板としては、メラミン樹脂、
ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂を含
浸した化粧紙を基材上に貼合し加熱、加圧して製
造していたが、加熱工程において大量の熱エネル
ギーを要するという問題点があつた。そこで、紫
外線、電子線によつて硬化する組成物を化粧紙に
含浸し、これを硬化せしめた化粧紙を用い、基材
上に安価な接着剤によつて貼りつけようとする試
みがある。しかしながら、この方法では硬化せし
めた化粧紙が剛直となつて、輸送および貼合作業
に注意を払わなければならず、万一折り曲げると
不良品となつてしまうという問題点があつた。
本発明は上記欠点を解消した化粧紙を提供する
ものであり、かつ接着剤として電子線硬化性のも
のを使用することによつて、この化粧紙を基材上
に貼合し、電子線の照射によつて接着剤および化
粧紙中に含浸されている組成物を同時に硬化さし
めることができるという作業上の利点を有し、か
つ基材と化粧紙との接着をより強固とするという
利点を有するものである。
すなわち、本願発明は、片面に模様が施されて
いる浸透性良好な薄紙に、分子中にエチレン性不
飽和結合を有する化合物、揮発性溶媒および該溶
媒に溶解する常温固体の樹脂からなる電子線硬化
性組成物を含浸し、溶媒を除去してなる電子線硬
化性の化粧紙を基材上に電子線硬化性接着剤を介
して貼合し、電子線を照射して硬化接着せしめる
化粧板の製造である。
本発明において用いられる薄紙とは、電子線が
内部にまで届く程度の厚みであることが必要であ
り、紙の種類にもよるが、300g/m2して下の坪
量のもの、好ましくは100g/m2以下の紙から選
択する。また、この薄紙は前期電子線硬化性組成
物が十分内部にまで含浸されるような浸透性の良
好なもの、例えばチタン紙、リンター紙、上質紙
などから選ばれる。
この薄紙への印刷は通常は印刷によつて片面に
模様が施される。印刷インキとしては硬化性イン
キが好ましいが通常のグラビアインキを用いて
も、電子線硬化性組成物が速やかに薄紙に含浸さ
れるために、組成物中の溶剤と接触しても印刷模
様が崩れることはなかつた。
本発明における電子線硬化性組成物は、分子中
にエチレン性不飽和結合を有する化合物(A)、揮発
生溶媒(B)および溶媒(B)に溶解する常温固体の樹脂
(C)を成分とする。
化合物(A)としては、エチレン性不飽和結合を1
個以上有するプレポリマーおよび(または)モノ
マーが使用される。プレポリマーの例としては、
ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリ
レート、ポリオールアクリレート、メラミンアク
リレート、ポリエステルメタクリレート、エポキ
シメタクリレート、ウレタンメタクリレート、ポ
リエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリ
レート、メラミンメタクリレート、不飽和ポリエ
ステル樹脂等である。また、モノマーの例として
は、エチレングリコールジアクリレート、プロピ
レングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジアクリレート、ジエチレングリコー
ルジアクリレート、ネオペンチルグリコールジア
クリレート、プロピレングリコールジアクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、プロ
ピレングリコールジメタクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、ペンタエリスリトールト
リアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレート等がある。
揮発性溶媒(B)としては、アルコール系、芳香族
系、ケトン系、エステル系、脂肪族系などの各種
有機溶剤、水などの単独もしくは混合溶媒であ
り、樹脂(C)を溶解するものから選ばれる。樹脂(C)
としては、セルロース系、スチレン系、アクリル
系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ロジン変
性マレイン酸樹脂、ロジン変性フエノール樹脂、
エチレン―酢ビ系、ロジンエステル系、酢酸ビニ
ル系、ポバール、ポリウレタン系、ゴム系、ポリ
アミド系、塩ビ系、ポリビニルブチラール系など
の常温固体であり、上記溶媒(B)に溶解するものか
ら選ばれる。また、これらの樹脂は場合によつて
はエチレン系不飽和結合を有しているものであつ
ても使用可能である。
これら(A)、(B)および(C)からなる電子線硬化性組
成物はその混合比によつて、薄紙に含浸後溶媒(B)
を除去した後にいわゆるタツクフリーとなり取り
扱いが極めて容易となる。
化合物(A)として液状の成分を多くし、樹脂(C)を
少なくすると溶媒(B)を除去してもタツクが残り、
取り扱いが不便となる。また、樹脂(C)としてエチ
レン性不飽和結合を有しないものを多量に用いる
と電子線照射によつても硬化が遅くなる。また、
溶媒(B)は電子線硬化性組成物の粘度を下げ、樹脂
(C)を溶解して均一に薄紙に含浸できるように配慮
する必要がある。(A)、(B)および(C)の配合重量比は
その成分によつてかなり相違するが、大略5〜
95/95〜5/10〜1000の範囲である。
また、電子線硬化性組成物は上記必須成分の他
に、熱重合禁止剤、顔料などの添加剤を必要に応
じて添加することもできる。
電子線硬化性組成物を模様を施された薄紙に含
浸せしめるには、ロールコーター、カーテンフロ
ーコーター、グラビアコーター、エアーナイフコ
ーターなどの塗工機、スプレー法、あるいはデイ
ピングなどの方法が適用される。
溶媒の除去は、脱気、加熱などの公知の方法に
よればよい。
このようにして得られた化粧紙を用いて化粧板
を製造するには、金属板、木板、合板、プラスチ
ツク板、無機質板、フアイバーボードなどの基材
に自体公知の各種接着剤によつて貼合し、電子線
を照射して化粧紙中の含浸成分を架橋硬化せしめ
ることもできるが、接着剤として電子線硬化性の
接着剤を溶いることによつて、化粧紙の含浸成分
と共に接着剤をも架橋硬化せしめることができ
る。
この際の電子線硬化性の接着剤としては、前述
の化合物(A)を必須成分としその他各種樹脂を添加
したものでもよい。接着剤としては無溶剤型であ
り、電子線硬化によつて全て架橋硬化するものが
望ましいが、場合により、樹脂として水の存在下
で膨潤もしくは溶解するもの、例えばポバール、
ポリプロピレンオキサイドを用いると、水を与え
ることによつて粘着性のある接着剤となり、しか
も上記化合物(A)のために電子線硬化性であり、化
粧紙を貼合したときに有利である。ただし、基材
が金属板のように不浸透性であると水が錆の原因
となることがあるため、この場合には木板、合板
などの浸透性基材に適用することが好ましい。
本発明においては、化粧紙に含浸されている化
合物(A)が未硬化状態にある。したがつて、電子線
硬化性接着剤成分と非常に相溶性が良好であり、
このため接着力が大となる。接着剤は化粧紙およ
び基材のどちらに施してもよい。
電子線照射装置としては、スキヤン型、カーテ
ン型などが知られており、低加速電圧型でもよ
い。通常照射線量は0.5〜10Mrad程度であり、窒
素ガス雰囲気中で照射するのが好ましい。
以下本発明を実施例によつてより具体的に説明
する。例中部とは重量部を示す。
実施例 1 上質紙(坪量約50g/m2)の片面にグラビアイ
ンキにより木目柄多色印刷を施し、この上に下記
組成の含浸剤をロールコーターにて20〜30g/m2
(ウエツト)塗布し、直ちに、溶剤を脱気し、可
撓性がよく、タツクフリーの化粧紙を得た。
含浸剤組成 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(ビニライト
VMCHユニオンカーバイド社商品名) 18部 オリゴエポキシアクリレートA−14G(新中村化
学社商品名) 12部 トルエン 30部 メチルエチルケトン 30部 実施例 2 チタン紙(坪量約80g/m2)の片面にグラビア
インキにより木目柄多色印刷を施し、この上に下
記組成の含浸剤をロールコーターに40〜50g/m2
(ウエツト)塗布し、直ちに溶剤を脱気し、可撓
性がよく、タツクフリーの化粧紙を得た。
含浸剤組成 ポリ(ビスフエノールA−2−ヒドロキシプロピ
ルエーテス)(フエノキシPKHHユニオンカーバ
イド社商品名) 18部 オリゴエポキシアクリレート(アロニツクスM−
7100東亜合成化学社製) 12部 メチルエチルケトン 30部 トルエン 30部 実施例 3 チタン紙(坪量約80g/m2)の片面にグラビア
インキにより木目板多色印刷を施し、印刷されて
いない面より下記組成の含浸剤をロールコーター
にて40〜50g/m2(ウエツト)塗布し、直ちに溶
剤を脱気し、可撓製がよく、タツクフリーの化粧
紙を得た。
含浸剤組成 ポリビニルブチラール 18部 アロニツクスM−7100 12部 イソブロピルアルコール 20部 トルエン 25部 メチルエチルケトン 25部 実施例 4 下記電子線硬化性接着剤組成物をパーテイクル
ボード上に40μ(ウエツト)の膜厚に塗し、直ち
に実施例1で得た化粧紙を圧着し、窒素雰囲気下
にてカーテンビーム式のエナージー・サイエンス
社製電子線照射装置を用い、160KV、5mAの
条件で線量5Mradにて照射し、表面鉛筆硬度4H
以上であり、耐摩耗性、耐薬品性、耐溶剤性、耐
沸水性に優れた化粧板が得られた。
接着剤組成 ポリエチレングリコール(mw約7500) 10部 オリゴエポキシアクリレートA−14G 70部 水 10部 実施例 5 アニロツクスM−7100、80部とオリゴエポキシ
アクリレートA−14G20部からなる無溶型電子線
硬化性接着剤を合板上に30μの膜厚に施し、この
上に実施例2で得られた化粧紙を圧着し、実施例
2と同様の操作により優れた性能を有する化粧板
が得られた。
実施例 6 実施例5において合板に代えてアルマイト処理
アルミニウム板を用いることによりアルミニウム
化粧板が得られた。
実施例 7 下記電子線硬化性接着剤組成物をパーテイクル
ボード上に50μ(ウエツト)の膜厚に塗布し、エ
タノールを除去した後、塗布面に水を薄くスプレ
ーして粘着性をもたせた。
この上に実施例3で得られた化粧紙を圧着し、
以下実施例2と同様の操作によつてれた性能を有
する化粧板を得た。
接着剤組成 ポリビニルアルコール(ゴーセノールOKS−
7514、日本合成化学社商品名) 32部 オリゴエポキシアクリレートA−14G 16部 オリゴエポキシアクリレートA−4G(新中村化学
社商品名) 4部 エタノール 48部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 片面に模様が施されている浸透性良好な薄紙
    に、分子中にエチレン性不飽和結合を有する化合
    物、揮発性溶媒および該溶媒に溶解する常温固体
    の樹脂からなる電子線硬化性組成物を含浸し、溶
    媒を除去してなる電子線硬化性の化粧紙を基材上
    に、分子中にエチレン性不飽和結合を有する化合
    物を必須成分とする電子線硬化性接着剤を介して
    貼合し、電子線照射によつて架橋硬化せしめるこ
    とを特徴とする化粧板の製造法。
JP57218261A 1982-12-15 1982-12-15 化粧板の製造法 Granted JPS59112095A (ja)

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JP57218261A JPS59112095A (ja) 1982-12-15 1982-12-15 化粧板の製造法

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JPS59112095A JPS59112095A (ja) 1984-06-28
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