JP2688950B2 - クレープ助剤の製造法 - Google Patents

クレープ助剤の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、トイレットペーパー、ペーパータオル、テ
ィッシュペーパー等の製造の際に使用されるクレープ助
剤(ヤンキードライヤーの接着剤)の製造法に関する。
[従来の技術] 従来からトイレットペーパー、ペーパータオル、ティ
ッシュペーパーの製造においては柔軟性や嵩高さを出す
ために紙匹にクレープを与えること(クレーピング)が
必要であった。このクレーピングはヤンキードライヤー
等の回転シリンダーに紙匹を密着させ、その後密着した
紙匹をドクターブレードで剥離させることにより行われ
ている。この際、ヤンキードライヤーへの接着性を増す
ため、従来は澱粉、尿素ホルマリン樹脂、にかわ、ポリ
アミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂等を内添また
はヤンキードライヤーの表面もしくは紙匹上にスプレー
することが行われていた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、この方法は用いるクレープ助剤によってそれ
ぞれ固有の欠点を有していた。即ち、澱粉、にかわには
クッキングしなくてはならないという煩雑さがあり、ま
た、尿素ホルマリン樹脂にはホルマリンの発生という欠
点があった。一方、ポリアミドポリアミンエピクロルヒ
ドリン樹脂には、上記のような欠点がなく、肝心の接着
性においても澱粉、尿素ホルマリン樹脂、にかわを上回
る性能を示しているが、この樹脂は損紙の離解性が悪い
という欠点を有していた。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は上記の欠点のない、即ち、クッキング等
の煩雑さがなく容易に取扱え、且つホルマリンの発生も
なく、損紙の離解性も良く、しかも接着性が良好なクレ
ープ助剤に関し鋭意研究した結果、ポリアミドポリアミ
ンエピクロルヒドリン樹脂の製造時において樹脂中に含
まれる架橋性基を特定の化合物と反応させるという方法
を採用することにより、その目的を達成できることを見
出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、ポリアルキレンポリアミンとジカル
ボン酸を加熱脱水縮合して得られたポリアミドポリアミ
ンを水溶液中でエピクロルヒドリンと反応させ、次いで
無機酸もしくは有機酸と必要によりモノアミン化合物も
しくはモノメルカプト基含有化合物を反応させることを
特徴とするクレープ助剤の製造法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
ポリアルキレンポリアミンとジカルボン酸を加熱脱水
縮合して得られたポリアミドポリアミンを水溶液中でエ
ピクロルヒドリンと反応させる方法、即ち、ポリアミド
ポリアミンエピクロルヒドリン樹脂の製造方法について
は、USP2,926,116を代表とする公知のいかなる方法を用
いても良い。
即ち、ポリアルキレンポリアミンとしては、ジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレ
ンペンタミン、イミノビスプロピルアミン等が代表的な
ものであり、これらは1種類のみでも2種類以上を併用
してもよい。また、ジカルボン酸としては、シュウ酸、
マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、等の脂
肪族、あるいはフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸
等の芳香族ジカルボン酸が挙げられるが、これらも1種
類または2種類以上を併用して使用することができる。
上記ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂中
に含まれる架橋性基と反応せしめる特定な化合物を以下
に述べる。
無機酸としては、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、ホウ
酸、等が挙げられるが、これらの1種類もしくは2種類
以上を併用して使用することもできる。
有機酸としてはギ酸、酢酸、酪酸、モノまたはジクロ
ル酢酸、スルファミン酸等が挙げられるが、これらは1
種類または2種類以上を併用して使用することができ
る。
モノアミン化合物としては、ジエチルアミン、トリエ
チルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ジイソブ
チルアミン、ヒドロキシアミン、エタノールアミン、ジ
エタノールアミン、等が挙げられるが、これらの1種又
は2種以上を併用することもできる。
モノメルカプト基含有化合物の代表としては、2−メ
ルカプトエタノール、チオグリコール酸が挙げられる。
無機酸、有機酸、モノアミン化合物、モノメルカプト
基含有化合物は、エピクロルヒドリンに対して50モル%
〜200モル%、好ましくは70〜150モル%の範囲で使用す
ればよい。50モル%より少ないと損紙の離解性が悪い
し、200モル%より多いと未反応物が多くなる上に経済
的でない。
本発明においてエピクロルヒドリンと反応後、無機酸
等と反応させる際の反応温度は35〜90℃、反応時間は20
分〜8時間である。反応温度が35℃より低い場合、反応
時間が20分間より短い場合には、反応が進みにくい。ま
た、この反応は比較的反応速度が大きいので90℃より高
くする必要はないし反応時間を8時間より長くする必要
もない。
本発明のクレープ助剤の使用法には、(1)パルプ濃
度の高い原質へ添加する。(2)ファンポンプ部の白水
中へ添加する。(3)ヤンキードライヤーの前方での紙
の裏側にスプレーする。(4)ヤンキードライヤーの表
面に直接スプレーする。(5)上記(1)〜(4)を組
合わせる等が考えられる。
[実 施 例] 以下、実施例で本発明を説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
実施例 1 ジエチレントリアミン108.2g(1.05モル)、水50g、
アジピン酸(146.1g(1.0モル)を500mlフラスコに仕込
み、180〜150℃で5時間反応させてポリアミドを得た。
これに、水を加えて50%ポリアミド水溶液とした(樹脂
Aとする)。
温度計、冷却管、および撹拌棒を備えた1の4つ口
フラスコに樹脂A207.9gと水207.9gを仕込み、さらに、
エピクロルヒドリン62.6gを投入した。50℃に昇温し、9
0分保った。その時点で純度90%のジエタノールアミン5
7.9gと水92.9gを添加し、さらに50℃で60分間保った。
その時点でさらに88%ギ酸17.1gを添加し90分間50℃で
撹拌した。25℃に冷却した後、水104.1gを加え固型分濃
度31.0%の樹脂水溶液を得た(サンプル1とする。)。
実施例 2 実施例1と同様の4つ口フラスに樹脂A235.0gと水35
2.5gを仕込み、さらに、エピクロルヒドリン70.8gを投
入した。60℃に昇温し、150分保った。その時点で90%
ジエタノールアミン65.3gと水105gを添加した。50℃で9
0分保った後、25℃まで冷却し、95%の硫酸9.5gを加え
て固型分濃度30.2%の樹脂水溶液を得た(サンプル2と
する。)。
実施例 3 実施例1と同様の4つ口フラスコに樹脂A207.9gと水2
07.9gを仕込み、さらに、エピクロルヒドリン62.6gを投
入した。50℃に昇温し、90分保った。その時点で2−メ
ルカプトエタノール46.8gを添加し、さらに50℃で70分
保った。冷却して25℃になった時点で、95%硫酸を6.2g
加え、さらに水180gを加えて固型分30.5%の樹脂水溶液
を得た(サンプル3とする。)。
実施例 4 実施例1と同様の4つ口フラスコに樹脂A207.9gと水2
07.9gを仕込み、さらに、エピクロルヒドリン62.6gを投
入した。50℃に昇温し、130分保った。その時点で88%
ギ酸26.5gを添加し、さらに50℃で90分保った。水102g
加えて冷却し、固型分30.2%の樹脂水溶液を得た(サン
プル4とする。)。
応 用 例 実施例1〜4のサンプル、ポリアミドポリアミンエピ
クロルヒドリン樹脂であるカイメン557H(ディック・ハ
ーキュレス株式会社製)および酸化デンブンである王子
エースA(王子コーンスターチ株式会社製)を用いて、
剥離試験、離解性試験を行った。結果を表1に示す。
なお、剥離強度測定法、離解性評価法は、以下の通り
である。
剥離強度測定方法 ステンレス板の表面に評価サンプルの12.5%水溶液を
1mmの厚さに塗工し、風乾後さらに70℃で60分、熱風乾
燥機で加熱乾燥した。次に、もめんの布(縦3cm、横10c
mの大きさで自重の6倍重量の水を含む。)をステンレ
ス板上に置き再び70℃で60分熱風乾燥した。得られた布
/ステンレス板のラミネートを表面性試験機HEIDON−14
D・ANL(新東科学株式会社製)に取付け、ステンレス板
から布を剥離するときの剥離強度を測定した(剥離角度
180度、剥離速度25mm/分)。
離解性評価方法 クレープ助剤のサンプルを用いて、下記に示す条件で
抄紙した。
抄紙条件 抄 紙 機;ノーブル アンド ウッド式抄紙試験機 使用パルプ;LBKP/NBKP=50/50 フリーネス;480ml(カナディアン スタンダード フリ
ーネス) 用 水 pH;6.5 樹脂添加量;0.05%,0.1% 乾 燥;80℃,120秒(回転式ドライヤー) 得られた手抄き紙を5cm角に切る。300mlのビーカーに
300mlの水を入れ、27mmのマグネチックスターラーを回
す。回転数を一定にして5cm角の紙を水に入れ、ほぐれ
るまでの秒数を測定する。秒数の少ないほど離解性が良
いことになる。
表1よりサンプル1〜4は、剥離強度、離解性の両面
から総合的に判断してポリアミドポリアミンエピクロル
ピドリン樹脂や酸化デンプンより優れていることがわか
った。
[発明の効果] 本発明によって従来から求められていた剥離強度が優
れ、しかも離解性がよいクレープ助剤が実現され、これ
によってトイレットペーパー、ペーパータオル、ティッ
シュペーパー等のクレーピングがより適格に行えるよう
になった工業的効果は極めて大きい。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアルキレンポリアミンとジカルボン酸
    を加熱脱水縮合して得られたポリアミドポリアミンを水
    溶液中でエピクロルヒドリンと反応させ、次いで無機酸
    もしくは有機酸を反応させることを特徴とするクレープ
    助剤の製造法。
  2. 【請求項2】ポリアルキレンポリアミンとジカルボン酸
    を加熱脱水縮合して得られたポリアミドポリアミンを水
    溶液中でエピクロルヒドリンと反応させ、次いで無機酸
    もしくは有機酸、とモノアミン化合物もしくはモノメル
    カプト基含有化合物を反応させることを特徴とするクレ
    ープ助剤の製造法。
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