JPH0340609Y2 - - Google Patents

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JPH0340609Y2
JPH0340609Y2 JP16748886U JP16748886U JPH0340609Y2 JP H0340609 Y2 JPH0340609 Y2 JP H0340609Y2 JP 16748886 U JP16748886 U JP 16748886U JP 16748886 U JP16748886 U JP 16748886U JP H0340609 Y2 JPH0340609 Y2 JP H0340609Y2
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rotating body
rotation
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、手で持つて用紙面上を印字方向に
移動してその用紙面に接触する回転体(たとえば
タイヤ)を回転し、その回転に同期してフイルム
リボンを搬送するとともに、記録情報を呼び出し
ながら、そのフイルムリボンを用いてサーマルヘ
ツドで前記用紙面上に順次印字を行う携帯型印字
機に関し、具体的には読み取り状態で回転体の回
転と同期して記憶した内容を適宜所望の用紙に転
写する携帯型転写機などに適用することができ
る。
従来の技術 従来、この種の携帯型印字機としては、たとえ
ば特開昭60−208163号公報に記載される携帯型転
写機等が提案されている。
同公報に記載の携帯型転写機では、移動量の検
出を行う回転体(同期ローラ)の回転に合わせて
フイルムリボン(感熱リボン)を搬送し、サーマ
ルヘツド(感熱プリントヘツド)に通電して印字
を行う。しかし、回転体を印字方向と反対方向に
回転させた場合については、なんら記載されてい
ない。
考案が解決しようとする問題点 ところで、このように移動量の検出を行う回転
体の回転に合わせ、フイルムリボンを送るととも
に、サーマルヘツドに通電すると、印字方向とは
逆方向へ移動した場合回転体は逆回転し、フイル
ムリボンは逆送りされてたるみを発生し、そのた
るみが印字品質の悪化を招き、またフイルムリボ
ンの巻き取り不良を生ずることとなる。このた
め、回転体の逆回転時は、その回転が伝達されな
いようにしてフイルムリボンの逆送りを阻止する
必要がある。
しかし、このとき回転体の回転にともないサー
マルヘツドへと電流が供給されると、フイルムリ
ボンの同一箇所に熱が加わり、フイルムリボンを
切断することとなる問題点があつた。
そこで、この考案の目的は、上述した携帯型印
字機において、そのような問題点を解消し、印字
方向とは反対方向への移動時は、フイルムリボン
の逆送りを阻止するとともに、サーマルヘツドへ
の電流供給を停止し、フイルムリボンの切断をな
くすことにある。
問題点を解決するための手段 このため、この考案は、たとえば図示実施例に
示すとおり、手で持つて用紙面p上を印字方向に
移動してその用紙面pに接触するたとえばタイヤ
27のような回転体を回転し、その回転に同期し
てフイルムリボン84を搬送するとともに記録情
報を呼び出しながら、そのフイルムリボン84を
用いてサーマルヘツド71で前記用紙面p上に順
次印字を行う携帯型印字機において、前記印字方
向とは反対方向へ移動するとき前記回転体からの
逆回転伝達を遮断して前記フイルムリボン84の
逆送りを阻止するワンウエイクラツチ機構を設け
るとともに、前記回転体またはその回転体の回転
が伝達されるたとえばローラ37のような部材
に、それと一体に回転するスイツチバネ40のよ
うなスイツチ作動部材を設け、そのスイツチ作動
部材で動作して前記反対方向へ移動するとき前記
サーマルヘツド71への電流供給を停止する電流
供給スイツチ、たとえばマイクロスイツチ42を
配置することを特徴とする。
作 用 そして、印字方向とは逆方向へ移動するとき、
回転体の回転をスイツチ作動部材に伝達し、その
スイツチ作動部材で電流供給スイツチを動作して
サーマルヘツド71への電流供給を停止するもの
である。
実施例 以下、図面に示す実施例を参照しつつ、この考
案についてさらに具体的かつ詳細に説明する。
図面第1図はこの考案による携帯型転写機の分
解斜視図、第2図ないし第4図はそれぞれその組
立て正面図、側面図、底面図である。第5図およ
び第6図は、その転写機で使用する副スイツチ機
構を示す断面図および側面図である。
図中符号10は、ベースフレームである。ベー
スフレーム10は、正面板部11と、その正面板
部11の両側からそれぞれ後方に向け直角に折り
曲げて形成する左側面板部12および右側面板部
13とからなる。左側面板部12および右側面板
部13は各々上下に分割され、左側面板部12は
左上側面板部14と左下側面板部15とから、ま
た右側面板部13は右上側面板部16と右下側面
板部17とからなる。
そして、ベースフレーム10の正面板部11に
は、まず表側下部にブラケツト19を介して細長
のLEDアレイ20を左右に配して下向きに取り
付ける。正面板部11の上部中央には手前側に折
り曲げて後上に向けクランク状に屈曲して一対の
垂直取付板部11a,11aを形成し、その垂直
取付板部11a,11aの裏面にまずレンズユニ
ツト21の両端をねじ止めし、レンズ22を水平
に保持するとともに、その上にレンズキヤツプ2
3の両端を同じくねじ止めする。また、正面板部
11の上端両側には手前側に折り曲げ真直ぐのば
して一対の水平取付板部11b,11bを形成
し、その上にCCD型イメージセンサユニツト2
4の両端をねじ止め、そのCCD型イメージセン
サユニツト24を水平に保持する。
次に、ベースフレーム10の左右側面板部1
2,13には、まず左右下側面板部15,17の
下端に各々軸受孔15a,17aを対向してあけ
る。軸受孔15a,17aには、それぞれ軸受2
6,26を介してタイヤ27の中心軸28を掛け
渡す。そして、リング29,29で抜け止めす
る。しかして、中心軸28の右端には、タイヤ2
7の回転を検出する回転検出器30を配する。回
転検出器30は、中心軸28に固着するエンコー
ダ31と、そのエンコーダ31の回転を検出する
ホトセンサ32とからなる。他方、中心軸28の
左端には、タイヤ27と一体に回転する駆動プー
リ33を取り付ける。また、中心軸28は、両軸
受26,26を貫通し、その両端でヘツドカバー
34を回動自在に支持する。ヘツドカバー34
は、箱形状をなし、先端上縁に沿つて外向きに突
出する爪部34aを有し、また底面には大きな矩
形状の転写窓34bをあけてなる。
また、ベースフレーム10の左下側面板部15
にはスタツド36を内向きに立て、そのスタツド
36に詳しくは第5図および第6図で示す副スイ
ツチ機構Aを取り付ける。すなわち、そのスタツ
ド36の先端をローラ37の中心孔に嵌め込み、
該ローラ37をそのスタツド36の外周に回動自
在に取り付ける。そして、リング38で抜け止め
する。ところで、ローラ37の外周には、2つの
円周溝37a,37bを形成する。基端よりの幅
狭の円周溝37aにはOリング39を嵌め込ん
で、タイヤ27の回転が該ローラ37に伝達され
るようにその外周をタイヤ27の外周に当てる。
他方、先端よりの幅広の円周溝37bにはスイツ
チバネ40の基端を巻き付け、自身の弾性により
ローラ37上で容易に回動不能とする。そのスイ
ツチバネ40の先端には、ブラケツト41上に固
定するマイクロスイツチ42のスイツチバネ部4
2aを対向する。そして、この副スイツチ機構A
では、第6図中タイヤ27が時計方向に回転した
場合には、その回転がOリング39を介してロー
ラ37に伝えられ、ローラ37を図中反時計方向
に回転する。しかして、スイツチバネ40を回動
し、その先端をマイクロスイツチ42のスイツチ
バネ部42aに当ててそのマイクロスイツチ42
を閉とする。ところが、タイヤ27が反時計方向
に回転した場合には、その回転がOリング39を
介してローラ37に伝えられ、ローラ37を図中
時計方向に回転する。すると、スイツチバネ40
を回動し、その先端をスイツチバネ部42aから
引き離してそのマイクロスイツチ42を開とす
る。なお、ブラケツト41は、ベースフレーム1
0の正面板部11裏側にねじ止め固着する。ま
た、その正面板部11裏側には、ローラ37が時
計方向に回転するときスイツチバネ40が必要以
上に回動するのを規制するため、ストツパ43を
取り付けている。なお、、ストツパ43は、ブラ
ケツト41に設けることも可能である。
他方、ベースフレーム10の左上側面板部14
には上端に固定軸45を内向きに突出して立て、
その固定軸45を中心として回転自在にフイード
ギヤ46を取り付け、そのフイードギヤ46の中
心軸46aを中心として回転自在に従動プーリ4
7を取り付ける。従動プーリ47には前述した駆
動プーリ33との間にベルト48を掛け渡し、タ
イヤ27の回転がそのベルト48を介して該従動
プーリ47に伝達されるようにする。そして、中
心軸46aの外周に配した圧縮ばね49で付勢し
てその従動プーリ47を該中心軸46a上を軸方
向に移動し、クラツチ板50を介してフイードギ
ヤ46に押し当て、そのフイードギヤ46の先端
に連結部材51を圧入固着してそれらクラツチ板
50・従動プーリ47・圧縮ばね49の抜け出し
を阻止し、スリツプ機構Bを構成する。
さて、左上側面板部14には若干手前にのびて
後直ちに右方向に屈曲しそのまま正面板部11と
平行にのびるアーム部14aを形成し、そのアー
ム部14aにフイードギヤ46の逆止機構Cを取
り付ける。すなわち、そのアーム部14aの先端
に板ばね53の基端をねじ止め固着する。板ばね
53の先端は前述したフイードギヤ46と係合
し、そのフイードギヤ46の図中反時計方向への
回転を阻止する。
また、左上側板部14には固定ピン55を立
て、その固定ピン55を中心として揺動自在に揺
動杆56を取り付け、リング57で抜け止めす
る。
揺動杆56は、先端に係合爪56aを有すると
ともに、基端に長孔56bをあけてなる。長孔5
6bには、作動杆58の先端の係合突起58aが
入り込む。作動杆58は、細長で2つの長孔58
b,58cを有し、立てて一方の長孔58bには
左上側面板部14の内向きピン59を挿入し、ま
た他方の長孔58cには左下側面板部15の外向
きピン60を挿入し、ともにリング61,62で
抜け止めする。そして、左上下側面板部14,1
5で段違いに挟んでベースフレーム10で上下動
自在に支持し、下端を前述のヘツドカバー34の
一側壁34c上面に隣接する。作動杆58には、
また上述した2つの長孔58b,58c間にフツ
ク部58dを設ける。そして、そのフツク部58
dに引張ばね63の一端を掛け、作動杆58に常
に下向きの移動習性を与える。しかして、揺動杆
56を図中時計方向に揺動し、係合爪56aをフ
イードギヤ46に係合し、そのフイードギヤ46
の図中時計方向への回転を阻止するストツプ機構
Dを構成してなる。このストツプ機構Dは、ヘツ
ドカバー34が回動し、作動杆58を突き上げる
と、揺動杆56を図中反時計方向に揺動してフイ
ードギヤ46に対する係合爪56aの係合を解除
し、そのフイードギヤ46の図中時計方向への回
転を可能とする。
ところで、上述したベースフレーム10には、
また正面板部11の後方に左下側面板部15で確
実に固定してヘツドステー65を取り付ける。ヘ
ツドステー65は、上部中央から若干後向きに突
出しその後直ぐに左に向けて折れ曲がるアーム部
65aを設け、そのアーム部65a裏面にマイク
ロスイツチ66を下向きにねじ止めする。また、
そのアーム部65aの先端には、前述した引張ば
ね63の他端を掛ける。さらに、該ヘツドステー
65の下部左右からはそれぞれ係止片65b,6
5bを後向きにのばすとともに、正面には中央上
段真ん中に1つ、下段左右に各1つ、計3つの長
孔65c…を縦長にあける。そして、これらの長
孔65c…にそれぞれガイドピン67…を嵌め合
わせてリング68…で抜け止めし、ヘツド組立体
69を取り付ける。ヘツド組立体69は、ほぼ奴
型をなす板状のヘツドブラケツト70にサーマル
ヘツド71をねじ止め固着してなる。そして、ヘ
ツドブラケツト70の上部から左右にのびる腕部
70a,70aに各々引張ばね72,72の一端
を掛け、その引張ばね72,72の他端を前述し
た係止片65b,65bに掛けて、そのヘツド組
立体69を常に下向きに付勢する。そうして、こ
のヘツド組立体69のヘツドブラケツト70に
は、上部左端から後方に倒し直ちに右方向に折り
曲げて水平にのばす作動片70bを形成し、その
先端を前述したマイクロスイツチ66と対向す
る。
しかして、主スイツチ機構Eを構成し、図示実
施例ではこの主スイツチ機構Eおよび前述した副
スイツチ機構Aがともに閉のとき、サーマルヘツ
ド71へと電流を供給する。その他のときには、
サーマルヘツド71へと電流は供給しない。
以上のとおり、図示携帯型転写機では、すべて
の部品をベースフレーム10で支持する。そし
て、そのベースフレーム10をケース本体74内
に固定する。ケース本体74は、頭部を後方に向
けて曲げ、右側方から見ると“く”の字型に屈曲
し、片手で持ちすべての操作を行うことができる
大きさとする。そして、その右側面には、後述す
るリボンカセツト75の挿入用開口74aをあ
け、また底面には走査部分aと転写部分bとを前
後に設ける。走査部分aには、底部74bがあ
り、内部に収納する前述したLEDアレイ20と
対向してその底壁74bには細長のスキヤン窓7
4cを左右にあけ、そこにカバーガラス76を取
り付けてなる。その底壁74bには、また転写部
分bとの境界に上述したスキヤン窓74cと平行
にタイヤ窓74dをあけ、そこから内部に収納す
る前述したタイヤ27の一部と突出する。他方、
転写部分bは、そのような走査部分aとは境界部
が凸となるように所要の角度で互いに傾斜して設
け、開口を前述したヘツドカバー34で遮蔽して
なる。ところで、ケース本体74の後方下端に
は、後方に向けて断面矩形状に突出する箱型突出
部74eを形成し、その下縁に沿つてフツク部7
4fを内向きに設ける。そして、その箱形突出部
74e内の圧縮ばね77,77でヘツドカバー3
4を付勢し、その爪部34aをフツク部74fに
掛け止めする。しかして、常時は転写窓34bか
ら、ケース本体74内に収納する上述したサーマ
ルヘツド71が突出しないようにする。
さて、このようなケース本体74内には、上述
した挿入用開口74aからリボンカセツト75を
挿入する。リボンカセツト75は、その挿入用開
口74aを塞いで該携帯型転写機の外装ケースの
一部を構成する側壁部79と、その側壁部79の
内側に底部を開口して設けるフイルムリボン収納
ケース部80とからなる。その収納ケース部80
の側壁部79と対向する側面80aには、中央に
下方から上方へ向かう逃げ溝80bをあける。こ
の逃げ溝80bは、リボンカセツト75をケース
本体74内に挿入するとき、そのケース本体74
内に収納する前述したヘツド組立体69を逃げる
ものである。そして、そのリボンカセツト75内
には、上述した側壁部79と側面80a間に複数
のガイドローラ81…を掛け渡す。しかして、そ
れらのガイドローラ81…の適宜のものに、繰出
ローラ82および巻取ローラ83を回転自在に取
り付ける。繰出ローラ82には転写用インク層を
有するシート状のフイルムリボン84を巻き付け
てなり、その繰出ローラ82から該フイルムリボ
ン84を引き出し、残りのガイドローラ81…で
案内して巻取ローラ83に巻き付ける。このと
き、フイルムリボン84は、2つのガイドローラ
81a,81bで案内し、収納ケース部80の底
部開口に向けて水平に張り渡す。すなわち、ガイ
ドローラ81a,81bは、底部開口の前後に掛
け渡してなる。そして、リボンカセツト75をケ
ース本体74内に挿入したとき、その水平に張り
渡したフイルムリボン84上に内蔵するサーマル
ヘツド71を位置させる。また、そのリボンカセ
ツト75をケース本体74内に挿入したとき、フ
イードギヤ46の回転を巻取ローラ83に伝達し
得るようにその巻取ローラ83の一端を前述した
連結部材51と接続する。
第1図ないし第4図に示す携帯型転写機は、上
述したごとく構成する。故に、この転写機を用い
てデータを読み取るときには、たとえばスイツチ
を操作して読み取りモードに切り換え、ケース本
体74を手で持つて第7図に示すようにその走査
部分aを原稿面gと対向し、その原稿面g上にタ
イヤ27を乗せる。そして、ケース本体74を第
7図中矢示方向に移動する。すると、タイヤ27
が図中時計方向に回転し、その回転を回転検出器
30で検出する。同時に、LEDアレイ20から
出た光がスキヤン窓74cのカバーガラス76を
透して原稿面gを照射し、その原稿面gで反射し
て再びカバーガラス76を透してケース本体74
内に入り、レンズ22で集光してイメージセンサ
ユニツト24に入れ、イメージセンサで電気信号
に変換し、上記タイヤ27の回転と同期して図示
しない回路基板上のメモリに記憶する。
ところで、このデータ読み取り時では、タイヤ
27の回転は駆動プーリ33およびベルト48を
介して従動プーリ47に伝達される。しかし、こ
のとき引張ばね63の力で作動杆58を引き下げ
るから、揺動杆56はその係合爪56aをフイー
ドギヤ46に係合する。すなわち、ストツプ機構
Dが働いてそのフイードギヤ46の回転を阻止す
る。よつて、スリツプ機構Bが働いて従動プーリ
47とフイードギヤ46との間でスリツプを生
じ、前述の従動プーリ47の回転は該フイードギ
ヤ46に伝達されず、したがつて巻取プーリ83
は回転せず、フイルムリボン84の送りは阻止さ
れる。
なお、ケース本体74を第7図中矢示とは反対
の方向に移動した場合には、タイヤ27は図中反
時計方向に回転し、そのタイヤ27の回転は同じ
く駆動プーリ33およびベルト48を介して従動
プーリ47に伝達される。しかし、フイードギヤ
46には板ばね53の先端が係合し、この逆止機
構Cの働きでスリツプ機構Bでスリツプを生じ、
そのフイードギヤ46の図中反時計方向への回転
を阻止してなる。すなわち、逆止機構Cとスリツ
プ機構Bとで構成されるワンウエイクラツチ機構
でタイヤ27の図中時計方向への回転のみがフイ
ードギヤ46へと伝達されるようになつている。
よつて、この場合にも前述の従動プーリ47の回
転は該フイードギヤ46に伝達されず、したがつ
て同様に巻取プーリ83は回転せず、フイルムリ
ボン84の逆送りは阻止される。
また、このデータ読み取り時では、主スイツチ
機構Eは開であるから、サーマルヘツド71への
電流供給は行われない状態にある。
次に、第1図ないし第4図に示す携帯型転写機
を用いて記憶したデータ転写するときには、ケー
ス本体74を手で持つて第8図に示すように今度
はその転写部分bを用紙面pと対向する。
そして、その用紙面pにヘツドカバー34を押
し当てて圧縮ばね77,77に抗して回動し、そ
の転写窓34bからサーマルヘツド71を覗かせ
てそれをフイルムリボン84を介して該用紙面p
に接触する。同時に、タイヤ27も用紙面pに押
し当てる。しかして、さらにその転写部分bを用
紙面pに近付け、引張ばね72,72に抗してヘ
ツド組立体69を長孔65c…に沿つて上方へと
移動する。すると、ヘツドブラケツト70の作動
片70bがマイクロスイツチ66を作動し、主ス
イツチ機構Eを動作してはじめてサーマルヘツド
71への電流供給を可能とする。そして、ケース
本体74を第8図中矢示印字方向に移動すると、
上述したデータ読み取り時と同様にタイヤ27を
時計方向に回転し、その回転を回転検出器30で
検出する。しかして、そのタイヤ27の回転と同
期してメモリに記憶したデータを読み出し、フイ
ルムリボン84を用いて内蔵するサーマルヘツド
71で該用紙面pに順次印字を行うものである。
ところで、この転写時では、上述したヘツドカ
バー34の回動とともに、そのヘツドカバー34
の一側壁34c上面が作動杆58を押し上げ、揺
動杆56を図中反時計方向に回動し、ストツプ機
構Dを解除して係合爪56aをフイードギヤ46
から外す。そこで、タイヤ27の回転は駆動プー
リ33およびベルト48を介して従動プーリ47
に伝達され、その従動プーリ47の回転はフイー
ドギヤ46に伝達され、連結部材51を介して巻
取ローラ83を回し、前述した記憶データの読み
出しと同期としてフイルムリボン84を搬送す
る。
なお、ケース本体74を第8図中矢示印字方向
とは反対方向に移動した場合も、タイヤ27は図
中反時計方向に回転するが、同様にワンウエイク
ラツチ機構の働きでフイルムリボン84の逆送り
は阻止される。また、副スイツチ機構Aを開とす
るから、サーマルヘツド71への電流供給も行わ
れない状態にある。
このように、図示携帯型転写機によれば、手で
持つて原稿面上を走査することにより適宜データ
を記憶することができ、またその記憶したデータ
を随時にしかも所望の用紙の任意の位置に自由に
転写することができるものである。
考案の効果 したがつて、この考案によれば、回転体または
その回転体の回転が伝達される部材にそれと一体
に回転するスイツチ作動部材を取り付け、回転体
の回転方向に応じてそのスイツチ作動部材でサー
マルヘツドへの電流供給スイツチを動作し、回転
体の逆回転時サーマルヘツドへの通電を停止して
フイルムリボンの熱による切断を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例である携帯型転写機
を示し、第1図はその分解斜視図、第2図ないし
第4図はそれぞれその組立て正面図、側面図、底
面図である。第5図および第6図は、その転写機
の副スイツチ機構を示す断面図および側面図であ
る。第7図はその読み取り時の使用状態、第8図
は転写時の使用状態を示す説明図である。 27…タイヤ(回転体)、37…ローラ(回転
体の回転が伝達される部材)、40…スイツチバ
ネ(スイツチ作動部材)、42…マイクロスイツ
チ(電流供給スイツチ)、71…サーマルヘツド、
84…フイルムリボン、p…用紙面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 手で持つて用紙面上を印字方向に移動してそ
    の用紙面に接触する回転体を回転し、その回転
    に同期してフイルムリボンを搬送するとともに
    記録情報を呼び出しながら、そのフイルムリボ
    ンを用いてサーマルヘツドで前記用紙面上に順
    次印字を行う携帯型印字機において、前記印字
    方向とは反対方向へ移動するとき前記回転体か
    らの逆回転伝達を遮断して前記フイルムリボン
    の逆送りを阻止するワンウエイクラツチ機構を
    設けるとともに、前記回転体またはその回転体
    の回転が伝達される部材にそれと一体に回転す
    るスイツチ作動部材を設け、そのスイツチ作動
    部材で動作して前記反対方向へ移動するとき前
    記サーマルヘツドへの電流供給を停止する電流
    供給スイツチを配してなる、携帯型印字機。 2 前記ワンウエイクラツチ機構を、前記反対方
    向へ移動するとき前記回転体の回転が伝達され
    る部材の逆転を阻止する逆止機構と、その逆止
    機構で逆転が阻止されたときその阻止された部
    材と前記回転体との間でスリツプを生ずるスリ
    ツプ機構とで構成してなる、前記実用新案登録
    請求の範囲第1項に記載の携帯型印字機。 3 前記スイツチ作動部材をばね部材でつくり、
    自身の弾性で前記回転体またはその回転体の回
    転が伝達される部材にそれと十分一体に回転す
    るように取り付け、そのスイツチ作動部材に一
    定以上の回動負荷が加わつたとき該スイツチ作
    動部材と前記回転体またはその回転体の回転が
    伝達される部材との間でスリツプを生ずる構成
    としてなる、前記実用新案登録請求の範囲第1
    項に記載の携帯型印字機。 4 前記電流供給スイツチが、前記スイツチ作動
    部材と対向して機器内に固定して配置するマイ
    クロスイツチである、前記実用新案登録請求の
    範囲第1項に記載の携帯型印字機。
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