JPH0340141Y2 - - Google Patents

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JPH0340141Y2
JPH0340141Y2 JP1986117911U JP11791186U JPH0340141Y2 JP H0340141 Y2 JPH0340141 Y2 JP H0340141Y2 JP 1986117911 U JP1986117911 U JP 1986117911U JP 11791186 U JP11791186 U JP 11791186U JP H0340141 Y2 JPH0340141 Y2 JP H0340141Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、保液性を有する培地に植物を植付け
育成する植物栽培装置に関するものである。
<従来例および問題点> 従来、この種の植物栽培装置では、保液性を有
する培地に植物を植付け、該培地上に培養液供給
用のパイプを配し、植物育成に必要な栄養分を供
給せしめるように構成している。
しかしながら、培地に培養液を供給しても該培
地が保持できる培養液量に限界があり、植物の生
育には不十分な場合が生じ植物育成に適さなくな
つたり、また、培地内における培養液の分布に斑
があつたりして、植物に対して培養液の供給が均
一に行われない場合がある。
培養液を十分に供給する場合には、頻繁に培養
液を供給したり、培地を液密性の容器に収容し、
または液密性の柔軟シート等で被覆することが考
えられる。
しかし、単に培地を容器に収容したり、あるい
は被覆した場合、培養液を頻繁に供給しなくても
済むが、植物の根が培養液に浸り過ぎて育成に好
ましくなくなることがある。
これを解消するためには、容器または被覆部材
に排液用の孔を設け余分な培養液を排出する手段
が必要となる。
また、このような手段を施しても、排液用の孔
の近くでは、培養液の排出はスムーズであるが、
排液孔までの距離があると培地を構成する素材が
液の流れに対して抵抗となり、培養液の排出がス
ムーズに行われなかつたりする場合がある。
このため、同一の培地において、排液用の孔か
ら離れている箇所では過剰の培養液が付与され、
該孔の近傍では栄養不足となつたりして、同一の
培地においても植物の生育に差が生じて好ましく
ないものである。
この対策として、容器または被覆部材のいたる
所に排液用の孔を穿設して培養液を排出する手段
があるが、排出されて培養液に含まれている塩分
が土壌に流出して集積され、後になつて土耕を行
うに際して該土壌を元の状態に復帰するのに多大
の労働が課されることになり、または、土壌に塩
分の集積を防止するために培養液を回収するため
の装置を別途設ける必要がある。
また、培養液給液用パイプが孔の近傍に位置し
ている場合には、該パイプから供給された培養液
が、培地全域に行き渡らずに排出されてしまい、
植物に栄養分の供給が行えないことも生じる。
<問題点を解決するための手段> 本考案は上記のような欠点を解消するために提
案されたもので、培地内に残留する過剰の培養液
を培地の長手方向に亘つて、迅速にかつ均一に排
出し、植物の生育に適する養液栽培用培地の被覆
部材を提供することを目的としている。
「保液性を有する培地と、該培地の一方の側壁
付近の上方部に、長手方向に沿つて配設された給
液パイプとを有してなる植物栽培装置において、
液密性の素材からなり、少なくとも該培地の底面
と側壁面部を被覆するように配設されると共に、
該給液パイプに対向する他方の側壁下縁に沿つて
かつ該培地が位置する面側に対し通液孔を介して
連通せしめられる管状の集液部を形成し得る被覆
部材を有してなること特徴とする植物栽培装置」
の構成としている。
<実施例> 以下、本考案を図面に示された実施例に基いて
詳細に説明することとする。
第1図には本考案の一実施例が示されており、
1は保液性の培地であり、これは無機繊維素材と
して吸液性ロツクウール、グラスウール、有機繊
維素材として繊維系素材、発泡性合成樹脂として
吸液性ウレタンフオーム、およびくん炭、砂等に
より形成される。
2は被覆部材であり、液密性の柔軟なプラスチ
ツクシートにより形成され、少なくとも培地1の
底面部と側壁面部を被覆するように配設されてい
る。また、図示例では、培地1の上面部も覆うよ
うに構成し、該培地1上での光の照射が遮断さ
れ、クロレラ等の発生、培養液の異常蒸発および
変質を防止することができるようにしている。
この被覆部材2としては柔軟なプラスチツクシ
ートの表面にアルミ箔をラミネートしたり、アル
ミニウムを蒸着したりして形成された熱反射性の
シートを採用することにより、夏期における培地
内の温度の急激な上昇を緩和し、また冬期のよう
に培地を加温するときに熱が外部に逃げるのを防
止する効果があり好ましい。
3は培地1の一方の側壁下縁における被覆部材
2の外側に設けられた集液部である。
この集液部3は第6図に示すように、柔軟なシ
ート素材からなる被覆部材2の一部を断面略袋状
となるように該培地の側壁面下縁に沿つて重合
し、該重合部を断続的に固着することにより管状
に形成することができる。このように形成された
集液部3は、該固着部3a…の間が被覆部材2の
内側と連通する通液孔3b…となり培地1に供給
された過剰培養液がこの通液孔3b…から集液部
3に排出されることになる。
4は培地1の上面に配管されてなる給液パイプ
であり、この給液パイプ4には培地1に培養液を
供給するための吐出孔が複数穿設されている。な
お、この給液パイプとして微細な透液孔が形成さ
れる素材からなるポーラス管を採用しても良い。
また、給液パイプ4は、培地1の側壁のうち集
液部3が設けられる側と反対側の側壁上方付近に
位置させて配設する。
5は上記の培地1等が載置される地盤であり、
必要に応じて畝等を形成するものとする。
而して、培養液は給液パイプ4から培地1に供
給される。そして過剰に供給された培養液は、培
地1を通つて通液孔3b…から集液部3に排出さ
れる。排出された培養液は、該集液部3を通つて
貯液槽(図示せず)に回収される。
したがつて、培地に供給された過剰の培養液
は、すぐ近くの通液孔3b…を通過して集液部3
に排出されるので、培地全域での培養液量が均一
にされ得る。
また、培養液を大量に必要とする生育時期や、
あるいは盛夏時等のように蒸発量や植物の蒸散作
用の多いときなどは、集液部3の出口にバルブを
設け、このバルブを開閉調整したり、または集液
部の出口を上下せしめて培養液の排出量を制御す
ることが可能となる。
第2図は他の実施例であり、培地1の底面と両
側壁面および上面の一部を被覆するように透液性
部材6が配設されている。この透液性部材6はポ
リビニルアルコール、ポリエステル、ナイロン等
の不織繊維からなる不織シートにより構成され給
液性を有し、栽培植物の根が通過し得ない微細な
孔隙例えば直径50μm以下のものを採用する。
このような透液性部材6を使用すると、植物の
根が伸張しても該透液性部材6の外側に進出する
ことがなく、集液部3に根が進入して培養液に浸
り過ぎたり、液の排出を阻害するようなことがな
くなる。
7は培地1の底面に配設されている吸い下げ部
材であり、ポリビニルアルコール、ポリプロピレ
ン、ポリエステルテレフタレート等の不織布から
なり、あるいは透液性部材6と同様な素材からな
り、250g/m2以下の目付け量で、1〜8mmの厚
さのものを採用し、培地1内に残留している培養
液を吸引して集液部3に導くようになつている。
なお、この吸い下げ部材7はその側縁が図示の
ように集液部3内に進入させても良いが、進入せ
ずに配設するものであつても良い。
そして、この吸い下げ部材7は被覆部材2と培
地1の底面の間に配設されるわけであるが、この
実施例は培地1の下面に透液性部材6が配設され
ているので培地1下面の透液性部材6と被覆部材
2との間に配設されている。
第3図は、上記の吸い下げ部材7に代わつて吸
い上げ部材8を配設した例が示されている。この
吸い上げ部材8としては素材は吸い下げ部材7と
同様で、目付量が600g/m2以下程度で厚さが1
mm以下のものを採用する。
この吸い上げ部材8は培地1内の培養液量が不
足してくると集液部3から排出されていた培養液
を毛管現象により吸い上げて培地1に供給する作
用を行う。
この吸い上げ部材8を採用すると、培地1内の
培養液が植物の吸収により減少すると、その減少
に応じての給液がなされ、給液パイプ4からの給
液調整を行わずに済み、また、該給液パイプ4か
らの給液を頻繁に行う必要も無くなる。
第4,5図には、育成装置を設定する土台の実
施例が示されている。
第4図は地盤5の上面が、傾斜するように形成
し、第5図は育成装置を傾斜するため該装置底部
の一側に挿込部材9を配設したものである。
この挿込部材9には後述のようにその上面にヒ
ータを配設可能な凹部9aが形成されている。
このように育成装置を傾斜して配設するように
すると、集液部3を低位置となるように配設した
場合、給液パイプ4から供給された培養液の余剰
分が該集液部3に流出し易くなり、排液作業がス
ムーズに行える利点がある。
第6図は被覆部材2、吸い下げ部材7または吸
い上げ部材8をユニツト化しこれを展開した状態
が示されている。
すなわち、被覆部材2の一側縁から培地1の側
壁下部に相当する位置に袋状の管状集液部3を形
成し、この集液部3内に吸い下げ部材7または吸
い上げ部材8の一側縁部を挿込して適宜の間隔を
置いてスポツト的に溶着している。
集液部3を形成するにあたり、図示例のように
断続的に溶着して形成すると、培地1の長手方向
に亘つて平均化して排液がなされる通液部が形成
され得るようになる。この作用は、培地1の下部
に残留している培養液の排出のみに限らず、過剰
の培養液を排出する場合にも培地1全域において
均一化して行うことができるようになる。
10は、培地1等が載置される畝5に埋設され
たり挿込部材9に配設されるヒータであり電熱線
や温湯管等を採用する。また、ヒータ10は上記
のように挿込部材9を配設するような場合には、
該挿込部材9の上面に形成された凹部9a内に配
備するようにすると熱の伝わる箇所に部材同士の
空隙がなく熱伝導率が良くなる。
冬季、このヒータ10によりヒーテイングした
場合には、各部材の熱伝導により加温される。こ
のとき、熱反射性の被覆部材2により育成装置内
からの熱漏れが阻止されるので、保温性が良好と
なる。
なお、該熱反射性の被覆部材2は、夏季におい
ては日射等の外部からの熱を遮断し、育成装置内
の昇温を防止しできること勿論である。
<効 果> 本考案は以上の構成からなり、培地に残留する
過剰の培養液は培地の長手方向に亘つて、集液部
に迅速かつ均一に排出されるようにでき、このた
め培地全体を均一化した培養液供給が可能とな
る。
また、集液部を培地の一側縁下部に設け該培地
の他側縁側の上に給液パイプを1本配設した場合
には、培養液が該給液パイプからその下方に供給
されたとしても集液部側に流出していくので、培
地全体に給液されるようになる効果も有してい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第
2,3図は他の実施例を示す断面図、第4,5図
は育成装置を載置する土台を示す断面図、第6図
は被覆部材と吸い下げ部材および吸い上げ部材を
ユニツト化した場合の展開状態を示す斜視図であ
る。 1……培地、2……被覆部材、3……集液部、
4……給液パイプ、6……透液性部材、7……吸
い下げ部材、8……吸い上げ部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 保液性を有する培地と、該培地の一方の側壁
    付近の上方部に、長手方向に沿つて配設された
    給液パイプとを有してなる植物栽培装置におい
    て、 液密性の素材からなり、少なくとも該培地の
    底面と側壁面部を被覆するように配設されると
    共に、該給液パイプに対向する他方の側壁下縁
    に沿つてかつ該培地が位置する面側に対し通液
    孔を介して連通せしめられる管状の集液部を形
    成し得る被覆部材を有してなること特徴とする
    植物栽培装置。 2 前記被覆部材が柔軟なプラスチツクシートか
    らなるものである前記実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の植物栽培装置。 3 前記被覆部材が熱反射性シートからなるもの
    である前記実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の植物栽培装置。 4 前記集液部が柔軟なシート素材からなる被覆
    部材の一部を断面略袋状となるように重合し、
    該重合部を断続的に固着することにより管状に
    形成されてなる前記実用新案登録請求の範囲第
    1項、第2項または第3項記載の植物栽培装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4935131A (ja) * 1972-08-21 1974-04-01
JPS61219323A (ja) * 1985-03-25 1986-09-29 渋谷 正夫 養液栽培装置

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