JPH0338282Y2 - - Google Patents

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JPH0338282Y2
JPH0338282Y2 JP10120985U JP10120985U JPH0338282Y2 JP H0338282 Y2 JPH0338282 Y2 JP H0338282Y2 JP 10120985 U JP10120985 U JP 10120985U JP 10120985 U JP10120985 U JP 10120985U JP H0338282 Y2 JPH0338282 Y2 JP H0338282Y2
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JP
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water
main body
wall
basement
projecting wall
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JP10120985U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、地盤からの湿気を防ぐようにした地
階用遮水板に関する。
〔従来の技術〕
建築物の地階は、地盤と接触したコンクリート
を通して湿気が伝わるのを防ぐため地階の外壁と
地盤との間に空間を設けるようにしている。
しかし、一般の住宅如き地階は、このような周
壁を設ける場所及び費用のゆとりがないため、地
階の外壁を防水膜で被覆したり、外壁内側に防水
層を形成させて、外壁を地盤と直接に接触させて
いるのが普通である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述したように、地階の外壁に防水膜を被覆す
るのは、施工や修繕がむずかしい難点があり、ま
た外壁内側に防水層を形成させるのは、地下水の
少ない時は有効であるか、地階のスペースが狭く
なるという問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、板状をなし、かつ周縁に連結部を有
する本体と、該本体の一方面に対して垂直方向に
連設され、かつ本体を起立させたとき上下方向を
向くように配設された突壁とを備え、該突壁の端
面を地階の外壁に、かつ本体の他方を地盤に、そ
れぞれ接触させて取り付けた際に、外壁と本体と
の間に、外気と連通する空間を形成しうるように
してなるものである。
〔作用〕
地盤からの水分は、本体の表面あるいは溝の外
面に結露させて、溝内に落下させるとともに、遮
水板と地階外壁の間に形成された空間の上端開口
を通じて、水分を蒸発させることができる。
また、外壁と遮水板の接触面あるいは外壁の外
面に結露された水は、下向き傾斜する水滴案内溝
を通つて、遮水板の表面へ運ばれ、同じく溝内へ
落下するため、外壁への水の浸透はなく、地階の
湿気を減らすことができる。
〔実施例〕
以下、本考案を図示の一実施例に基づいて詳細
に説明する。
1は、型枠等にコンクリートを注入することに
よつて製作された鉄筋コンクリートからなる遮水
板で、垂直に起立された矩形板状の本体2と、こ
の本体2の表面2a側に、中央に上下をなす縦溝
3及び左右端に、この縦溝3の半分の溝3aを形
成するように左右1組連設された突壁4,4とか
らなつている。
本体2の裏面2bの周縁には、連結部、すなわ
ち段部2cが形成されて、若干小寸となつてい
る。
各突壁4の表面は、上下に等間隔に配設された
水平方向の窓、すなわち横溝5が切設されて、4
箇所の外壁への接触面6が形成されている。
上下の接触面6の中央部及び上から3箇所の各
接触面6の下縁、及び突壁3の側面には、本体2
に向かつて降下する傾斜面を有し、平面形がコ字
形をなす水滴案内溝7が、それぞれ切設されて、
各突壁3の表面に結露する水滴Wを、本体2の表
面2aに集めて、下方に流下させうるようになつ
ている。
次に、上述した遮水板1を、住宅8における地
階の遮水壁として適用した場合の実施例を説明す
る。
地面Gから、約3m程掘り下げて敷設された割
ぐり9の上に、基礎スラブ10が載置され、地面
Gから、約2m下に地階スラブ11が、また地面
Gより1m上方に1階スラブ12あるいは階段1
3等を設けて、住宅8の骨組みが形成されてい
る。
この地階の外壁14と、地階を囲む地盤15と
の間に、上述した遮水板1が、壁状をなして設け
られるが、第4図では、地階の裏側にのみに実施
した例を示している。
遮水板11を取付けるには、想像線16で示す
ように、外壁14のまわりの地盤15を掘り下
げ、基礎としての割ぐり17を敷設した後、この
割ぐり17の上に、上下3段と、左右方向に多数
枚の遮水板11を、それぞれの突壁4の各接触面
6が、外壁14に接するように並べ、遮水板1相
互は、コンクリート18を対向する段部2c間に
流し込むことによつて連結される。
第5図に示すように、遮水板1が連結して形成
された遮水壁19の裏面側は、再び地盤15を埋
め戻す。
この遮水壁19は、各縦溝3及び各横溝5をも
つて互いに連通され、縦溝3の上端の開口は、外
気と連通されるとともに、第6図に示すように、
外壁14に取付られた断面形がクランク状をなす
雨押え銅板20によつて被覆されている。
したがつて、地盤15からの水は、遮水板1の
本体2に裏面2bから浸透した後、表面2aに結
露し、また突壁4を通じて、外壁14に向かう
が、突壁4の外面に結露した水Wは、第6図に示
すように、水滴案内溝7に集められて、本体2の
表面2aを伝わつて流れ落ち、割ぐり17から地
中に戻される。
水Wの一部は、溝3あるいは外壁14の表面か
ら蒸発し、溝3の上端から空中に発散される。
〔変形例〕
上述した実施例においては、遮水板の本体周縁
に形成した相対向する段部間にコンクリートを流
し込んで、遮水板同士を連結するようにしたが、
これに代わり、本体の一方側に本体と一体的に凸
部を、他方側に凹部を形成することによつて連結
部となし、隣接した遮水板の凹凸部を係合させる
ようにしてもよい。また、予め連結用金具を連結
部として、本体に設けるようにしてもよい。ま
た、本体に設けた突壁の数は、あるいは溝の本数
は、任意に選択することができる。
さらに、本体の突壁を突設する代わりに、本体
の表面に縦溝あるいは格子状の溝を切設すること
によつて、突壁を形成させてもよい。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案による遮水板を地
盤と地階外壁間に取り付けるだけで、住宅の地階
に対する地盤からの湿気を遮断することができ
る。
また、遮水板は多数枚連結することによつて、
その設置面積を増加させうるため、どのような住
居の地階にも使用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す正面図、第
2図は、同じく平面図、第3図は、同じく側面
図、第4図は、本考案による遮水板を使用した住
居の一部切欠縦断面図、第5図は、第4図の−
線による横断面図、第6図は、第4図の要部を
一部切欠して示す縦断面図である。 1……遮水板、2……本体、2a……表面、2
c……段部(連結部)、3……縦溝、4……突壁、
5……横溝(窓孔)、6……接触面、7……水滴
案内溝、8……住宅、10……基礎スラブ、14
……外壁、15……地盤、19……遮水壁、20
……雨押え銅板、W……水滴。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 板状をなし、かつ周縁に連結部を有する本体
    と、該本体の一方面に対して垂直方向に連設さ
    れ、かつ本体を起立させたとき上下方向を向く
    ように配設された突壁とを備え、該突壁の端面
    を地階の外壁に、かつ本体の他方を地盤に、そ
    れぞれ接触させて取り付けた際に、外壁と本体
    との間に、外気と連通する空間を形成しうるよ
    うにしたことを特徴とする地階用遮水板。 (2) 突壁が、その長手方向と交差する方向に、こ
    れを貫通する窓孔を備える実用新案登録請求の
    範囲第(1)項に記載の地階用遮水板。 (3) 突壁が、その端面から本体に対して下向きに
    傾斜する水滴案内溝を備えている実用新案登録
    請求の範囲第(1)項または第(2)項に記載の地階用
    遮水板。
JP10120985U 1985-07-04 1985-07-04 Expired JPH0338282Y2 (ja)

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JP10120985U JPH0338282Y2 (ja) 1985-07-04 1985-07-04

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JP10120985U JPH0338282Y2 (ja) 1985-07-04 1985-07-04

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Publication Number Publication Date
JPS6212650U JPS6212650U (ja) 1987-01-26
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