JPH033596Y2 - - Google Patents

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JPH033596Y2
JPH033596Y2 JP1986176898U JP17689886U JPH033596Y2 JP H033596 Y2 JPH033596 Y2 JP H033596Y2 JP 1986176898 U JP1986176898 U JP 1986176898U JP 17689886 U JP17689886 U JP 17689886U JP H033596 Y2 JPH033596 Y2 JP H033596Y2
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cut
woven fabric
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film
cutting edge
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は化学繊維よりなる織布素材に関し、更
に詳しくは超音波溶融により形成された裁断切口
を有する化学繊維よりなる織布素材に関する。
(従来の技術) 従来、この種の化学繊維よりなる織布素材を所
望の布製品の必要な形状に裁断する際には、第6
図に示すような加工ロール31が用いられてい
た。この従来の加工ロール31は、周面に織布素
材32を裁断する所定幅の平刃先33を備えたも
のであり、この加工ロール31をヒータ等で加熱
して予じめ織布素材32に施した裁断線上を加熱
溶融しながら裁断を行なつていた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、この従来の加工ロール31は、
刃先が平面であるうえに所定の幅員を有するの
で、織布素材32の切口34に形成されるほつれ
止め35が、切口34の一側に編して厚くなる。
このため、加工ロール31によつて形成された織
布素材32は、その切口34の他側のほつれ止め
35が不十分なものとなり、ひいては切口34を
引き離す際には、ほつれ止め35の不十分な部分
から分離することになつて、不十分なほつれ止め
35がさらに弱体化する不都合があつた。
また、従来の加工ロール35は、前述した如く
ヒーター等により加熱して用いるため、微妙な温
度調節が難しく織布素材32に焦げ付きが生じた
り、織布素材32の溶けカスが加工ロール35に
付着したりし易く、このため織布素材32を曲線
状に裁断することが困難であり、特に細かな曲線
により裁断することは殆ど不可能であり、従つて
装飾性の高い織布素材35を得ることができなか
つた。
つまり、従来のように、ヒータ等により加熱さ
れた加工ロール35を用いて形成された織布素材
32は、ほつれ止めが不十分であるうえに、曲線
状に裁断することができず装飾性に欠けるもので
あつた。
そこで案出されたのが本考案であつて、その目
的とするところは、強靭なほつれ止めを有すると
共に、装飾性の高い化学繊維からなる織布素材を
提供することにある。
(問題点を解決するための手段) このような課題を解決するために本考案が採つ
た手段は、図面に用いた符号を付して説明する
と、「化学繊維よりなる織布素材1であつて、前
記化学繊維が周面に設けられた曲線状の裁断刃先
3とこの裁断刃先3の両側に設けられた傾斜作用
面4とを有する加工ロール2により超音波溶融裁
断されており、その裁断切口5が超音波溶融され
た化学繊維により形成されたフイルム状の膜8
と、この膜8から延びる傾斜を持つたほつれ止め
7とより構成されていることを特徴とする化学繊
維よりなる織布素材1」を要旨とするものであ
る。
つまり、本考案に係る化学繊維よりなる織布素
材1は、周面を中高にしてスカラなどの曲線状に
した裁断刃先3を備えるとともに、その裁断刃先
3の両側に傾斜角を有する作用面4を備えた加工
ロール2を用いて、被加工材である織布素材1を
超音波溶融により曲線状に裁断して形成した物で
あつて、第1図に示すように、その切口5が曲線
状に形成され、更に切口5の両側に等しい幅のほ
つれ止め7,7が平行に設けられていると共に両
ほつれ止め7,7の間が薄いフイルム状の膜8に
よつて接続されたものを切口5から切り離したも
のである。
(考案の作用) 上記のような手段を採ることにより、本考案は
以下のような作用がある。
即ち、この織布素材1は、切口5が均一なフイ
ルム状の膜8により接続されたものを切口5から
切り離したものであり、切口5がフイルム状の膜
8とこの膜8より延設された傾斜を持つたほつれ
止め7とより構成されているため、フイルム状の
膜8がほつれ止め7,7を補強することとなつ
て、強靭なほつれ止め7,7を有すると共に、切
口5で分離する際にほつれ止め7に損傷を与える
ことなく容易に分離することができるのである。
また、切口には、超音波溶融によるほつれ止め
7が傾斜を持つて施されているため、適切かつ十
分なほつれ止め加工がなされており、経年使用し
ても当該ほつれ止め7が容易に崩れることがない
のである。
さらに、この織布素材1は、超音波振動により
溶融裁断されるため、加工ロール2の温度は極め
て低く、従来のような焦げ付き等が全く生じず、
このため、織布素材1を曲線状に裁断することが
可能となり、さらに超音波振動による曲線状の溶
融裁断によりフイルム状の膜8が切断部を覆つて
美しく処理されるのである。
(実施例) 以下、この考案の実施例を、図面に基づいて詳
細に説明する。
先ず、加工ロール2は、第2図及び第3図に示
すように、周面に曲線による裁断刃先3を中高に
形成すると共に、該裁断刃先3を同一傾斜角
(15゜〜20゜)になして裁断時の切口5の両側に均
等なほつれ止め7,7を平行に施すようにした傾
斜作用面4を形成したものである。そして、この
加工ロール2は、実開昭57−76017号公報に開示
されているような超音波加工機に取り替え自在に
形成されている。この超音波加工機10は、本
来、二枚の熱可塑性樹脂シートを超音波加工ホー
ンと押えローラで挟持して、前記二枚のシートを
連続溶着するものであるが、押えローラの代わり
に前述の加工ロール2を装着すれば、本考案に係
る織布素材1を容易に形成することができるので
ある。つまり、この超音波加工機10によれば、
第4図に示すように、超音波発信器9と加工ロー
ル2の間に被加工材1を供給しつつ超音波発信器
9を作動させ、被加工材1を超音波振動により加
工ロール2に設けられた裁断刃先3の形状に溶融
裁断することができるのである。
以下に、この超音波加工機10に所望の裁断刃
先3を有する加工ロール2を取り付けて、織布素
材1を予じめ施した裁断線Aに沿つて布製品の所
望の形状に裁断する方法に就いて説明する。
まず、第1図乃至第3図に示すように、化学繊
維からなる織布素材1、例えば織物、ニツト、不
織布などの被加工材に、衣料類、同部材、その他
全般的な布製品に必要な形状に裁断できるように
予じめ裁断線Aを施しておく。
次に、加工ロール2の裁断刃先3が被加工材で
ある織布素材1の裁断線Aと一致するように、超
音波加工機10に織布素材1を挿入していく。す
ると、その織布素材1は超音波振動による熱溶融
により裁断刃先3の形状である曲線状に裁断さ
れ、更に当該織布素材1は裁断線Aを中心にして
切口5の両側が超音波振動により溶融される。こ
の超音波溶融によつて裁断線Aの両側には、第3
図に示すような等しい幅L,Lのほつれ止め7,
7が切口5に平行して連続的に構成される。ま
た、この際、ほつれ止め7,7の間には、ほつれ
止め7,7による余剰の融液がフイルム状の膜8
を均一の厚さ及び幅L1に形成しながらほつれ止
め7,7の間を接続して残置する。つまり、曲線
状に溶融裁断された切口5が超音波溶融された化
学繊維よりなる均一なフイルム状の膜8により接
続されると共に、その切口5の両側に超音波溶融
によるほつれ止め7,7が同一傾斜角を持つて均
等の幅で切口5と平行に施されるのである。
そして、この裁断作業の終了後に裁断線Aから
両方へ引張るように軽く力を加えると、フイルム
状の膜8は裁断線Aを中心にほぼ等分に引き離さ
れてほつれ止め7,7を少しも損傷させることな
く分離される。この分離されたものが本考案に係
る織布素材1であつて、その裁断切口5が超音波
溶融された化学繊維により形成されたフイルム状
の膜8と、この膜8から延びる傾斜を持つたほつ
れ止め7とより構成されたものとなるのである。
なお、加工ロール2の裁断刃先3は、第5図イ
に示すジグザグ状のの裁断刃先3a又はロのよう
なスカラ状の裁断刃先3bなどの曲線にしても良
いことは勿論である。
(考案の効果) この考案は、上記のように構成したので、次の
利点を有する。
つまり、この織布素材によれば、切口がフイル
ム状の膜とこれから延設された傾斜を持つたほつ
れ止めとより構成されているため、フイルム状の
膜がほつれ止めを補強することとなつて、強靭な
ほつれ止めを有すると共に、切口で分離する際に
ほつれ止めに少しも損傷を与えることなく容易に
分離することができる。
また、切口の両側には、超音波溶融によるほつ
れ止めが傾斜角を持つて施されているため、適切
かつ十分なほつれ止め加工がなされており、経年
使用してもほつれ止めが容易に崩れることがな
い。
さらに、この織布素材は、超音波溶融により裁
断されるため、加工ロールの温度は極めて低く、
従来のような焦げ付き等が全く生じず、このた
め、織布素材を曲線状に裁断することができ、ま
た、超音波振動による曲線状の溶融裁断によりフ
イルム状の膜が切断部を覆つて美しく処理される
ため、装飾性の高い織布素材とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る化学繊維よりなる織布素
材の部分拡大断面斜視図、第2図は曲線状の裁断
刃先の場合の加工ロールの正面図、第3図は第2
図に示した加工ロールを用いた裁断要領を表す拡
大正面図、第4図は加工ロールを装着する超音波
加工機の一般的な構成を示す正面図、第5図イ,
ロはジグザグと曲線状の裁断刃先の場合の部分展
開図、第6図は従来の加工ロールによる裁断要領
を表す正面図である。 符号の説明、1……織布素材、2……加工ロー
ル、3,3a,3b……裁断刃先、4……傾斜作
用面、5……切口、7,7……ほつれ止め、8…
…膜、9……超音波発信器、10……超音波加工
機、A……裁断線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 化学繊維よりなる織布素材であつて、前記化学
    繊維が周面に設けられた曲線状の裁断刃先とこの
    裁断刃先の両側に設けられた傾斜作用面とを有す
    る加工ロールにより超音波溶融裁断されており、
    その裁断切口が超音波溶融された化学繊維により
    形成されたフイルム状の膜と、この膜から延びる
    傾斜も持つたほつれ止めとより構成されているこ
    とを特徴とする化学繊維よりなる織布素材。
JP1986176898U 1986-11-18 1986-11-18 Expired JPH033596Y2 (ja)

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JPS424639Y1 (ja) * 1964-10-24 1967-03-11

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