JPH0334480Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、建物開口部に装着した電動雨戸シヤ
ツターが、シヤツター閉鎖時に障害物の存在する
場合これを検知して作動を停止するシヤツターの
非常停止装置に関する。

（従来技術） 電動式の雨戸シヤツターには一般に、シヤツタ
ー閉鎖時に障害物を検知して作動を停止する非常
停止装置が装着されている。この種の非常停止装
置は、通常シヤツターの下端に障害物検知用の検
出器を設けてなるものであつて、その開発の方向
としては、例えば実公昭58−51357号公報所載の
もののように、検出器と連動する発振器を設けて
誤動作を回避するような形態がとられている。

（考案が解決しようとする課題） しかし上述の非常停止装置は、構造が複雑とな
つてコスト高になる。本考案はこの問題点を解決
する目的でなされた。

（課題を解決するための手段） すなわち本考案は、建物開口部の左右に立設し
たシヤツターガイド１の上方に、シヤツター２の
巻取りドラム３を該ガイドの鉛直方向に対し室内
外方向のどちらかに偏在させて設け、巻取りドラ
ム側におけるシヤツターガイド１の入口には摺接
面ガ側面視円弧形の板バネ４を前記シヤツター２
に摺接して配設し、前記巻取りドラムの反対側に
は常時はシヤツターに非接触の非常停止用のリミ
ツトスイツチ５を配設したものである。

（作用） 本考案では上記板バネが直接シヤツターに弾性
押圧した構成であつて構造が簡易である。そして
上記板バネが側面半円弧形とされているため、シ
ヤツターとの摺接において大きな摩擦を生じな
い。つまりシヤツターの開閉動作がスムーズに行
える。

すなわち本考案は、閉鎖時にシヤツターが障害
物に当接した際、巻取りドラムから送られるシヤ
ツター羽根がシヤツターガイドの上方入口近傍で
座屈することに着目してなされたもので、このシ
ヤツター羽根の座屈を板バネにより一定の方向に
規制せしめるとともに、これをリミツトスイツチ
で検知し、これにより巻取りドラムの回転を停止
させるようにしたものである。

（実施例） 以下に本考案を図示の実施例に基いて説明する
と、まず、建物開口部の左右に立設したシヤツタ
ーガイド１の上方において、シヤツター２の巻取
りドラム３を該ガイドの鉛直方向に対し室外方向
に偏在させて設ける。なお、実施例とは逆に、シ
ヤツター２の巻取りドラム３をシヤツターガイド
１の鉛直方向に対し室内方向に偏在させて設けて
もよく、要するにシヤツターの巻取りドラムを該
ガイドの鉛直方向に対し室内外方向のどちらかに
偏在させて設ける。

さらに、前記シヤツター２を挟んで巻取りドラ
ム側にはその摺接面が側面視円弧形の板バネ４を
シヤツターに摺接させてシヤツターガイドの入口
に配設し、他方、巻取りドラムの反対側には常時
はシヤツターに非接触の非常停止用のリミツトス
イツチ５を配設する。板バネ４は、シヤツター２
の開閉時にシヤツター羽根２１，２１をリミツト
スイツチ５に押圧する程の弾発力はないまでも、
シヤツター羽根２１，２１の重力とドラム３の送
り抵抗に打ち勝つ強度のあるものを用いる。この
ような板バネ４を用いた場合は、閉鎖時にシヤツ
ター２が障害物６に当接してシヤツター羽根２
１，２１がシヤツターガイド１の上方入口近傍で
座屈した際、このシヤツター羽根２１の座屈を一
定の方向に規制せしめること、すなわち当該の座
屈力を利用して、シヤツター羽根２１をリミツト
スイツチ５の方向に移動させることができるもの
である。なお、板バネ４の弾発力が大きい程上記
座屈の規制に実効性を有する反面、板バネ自体に
よるシヤツター羽根２１の押圧イコール誤動作を
起しやすくなる事態を生じるが、これに対して
は、先頭のシヤツター羽根２１に重り２２をつけ
ておくことにより解決することができる。

リミツトスイツチ５は、その作動により巻取り
ドラム３の回転を停止させるべく作用するもの
で、本例では板バネ４と対にして配設している。
もつとも、リミツトスイツチ５の配設の個数や取
付け位置などは、これに限られないことはいうま
でもない。

（考案の効果） 以上説明したように本考案に係るシヤツターの
非常停止装置は、建物開口部の左右に立設したシ
ヤツターガイド１の上方に、シヤツター２の巻取
りドラム３を該ガイドの鉛直方向に対し室内外方
向のどちらかに偏在させて設け、巻取りドラム側
におけるシヤツターガイド１の入口にはその摺接
面が側面視円弧形の板バネ４を前記シヤツター２
に摺接して配設し、前記巻取りドラムの反対側に
は常時はシヤツターに非接触の非常停止用のリミ
ツトスイツチ５を配設したもので、閉鎖時におい
てシヤツター２が障害物６に当接した際、巻取り
ドラム３から送られるシヤツター羽根２１，２１
がシヤツターガイド１の上方入口近傍で座屈し、
このシヤツター羽根の座屈を板バネ４により一定
の方向に規制せしめることができるとともに、こ
れをリミツトスイツチ５で検知し、これにより巻
取りドラム３の回転を停止させることができる。
そして本考案は、何よりもシヤツターの動きがス
ムーズであり、しかも極めて簡易な構造で安価に
製作提供できるという長所がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案に係るシヤツター
の非常停止装置を備えた雨戸サツシの縦断面図で
あつて、順に、シヤツター開放時、シヤツター閉
鎖時及び障害物当接時のもの、第４図は同上サツ
シの横断面図、第５図は板バネとリミツトスイツ
チの配設部分を示す斜視図である。 １……シヤツターガイド、２……シヤツター、
３……巻取りドラム、４……板バネ、５……リミ
ツトスイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建物開口部の左右に立設したシヤツターガイド
   １の上方に、シヤツター２の巻取りドラム３を該
   ガイドの鉛直方向に対し室内外方向のどちらかに
   偏在させて設け、巻取りドラム側におけるシヤツ
   ターガイド１の入口には摺接面が側面視円弧形の
   板バネ４を前記シヤツター２に摺接して配設し、
   前記巻取りドラムの反対側には常時はシヤツター
   に非接触の非常停止用のリミツトスイツチ５を配
   設したことを特徴とするシヤツターの非常停止装
   置。