JP4543281B2 - シャッター装置における障害物検知用テープスイッチの構造 - Google Patents

シャッター装置における障害物検知用テープスイッチの構造 Download PDF

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Description

本発明は、シャッター用の障害物検知装置として用いられる障害物検知用テープスイッチの構造に関するものである。
電動シャッター装置の障害物検知装置として、テープスイッチをガイドレールの長さ方向に沿って該ガイド−レル内壁に設け、シャッターカーテン下端の座板の幅方向端部には、該座板に対して上方向の力が作用した時に、該ガイドレール内壁に向って突出して該テープスイッチを押圧するラッチ部を設け、シャッターカーテンの下降時にシャッターカーテン下端部が障害物に当接した際にラッチ部がテープスイッチを押圧するものがある。
従来の障害物検知用テープスイッチについて、図6、図7を参照しながら説明する。本発明の説明に用いる図面と同じ構成要素については同じ参照符号を付けて説明する。従来のテープスイッチ組立体9は、端末処理材(シリコーンゴム)にリード線を接着して構成したリード線組立体91の該端末処理材をテープスイッチ90内に挿入し、シリコーンゴムを熱処理して硬化させて一体化させてテープスイッチ組立体9を形成している。テープスイッチ90は上下方向に延出する長尺材であり、シャッターカーテンを案内するガイドレール1の内壁に設けてある。テープスイッチ90の下端は開口部全閉時におけるシャッターカーテン最下端の座板の位置より若干上方側に位置し、テープスイッチ90の上端はガイドレール1の上端部の拡開状ないし漏斗状のいわゆるラッパ部よりも所定寸法下方側にまで達している。テープスイッチ90の下端の直下には、座板錠を兼用するラッチ部が係止する座板錠掛かり13が形成されている。このような障害物検知装置は、例えば、特許第2678661号に記載されている。
ここで、シャッターカーテン全開時には、テープスイッチの上端は、通常、巻取シャフトに巻き取られたシャッターカーテン下端の座板よりも上方に位置しているが、手動でさらにシャッターカーテンの下端の座板を持ち上げようとした時に、シャッターカーテン下端に位置する座板に設けたラッチ部(座板錠)がテープスイッチ90の上端部位よりさらに上方に行き過ぎてしまうことがある。図6、図7に示すように、テープスイッチ90の上端は平面900となっており、また、テープスイッチは軟質の樹脂から構成されているので、ラッチ部(座板錠)が載り易い形状及び材質となっている。ラッチ部(座板錠)が一度テープスイッチ90の上端面900に引っ掛かった状態で(図8参照)、電動でシャッターカーテンを降下させようとすると、シャッターカーテンがシャッターケース内で巻き崩れを起こしてしまうという不具合があった。
このような不具合の対処法として、テープスイッチの寸法を長くして、テープスイッチ上端が、ラッチ部の最上限位置よりも高い位置に達するように設定することが考えられた。しかしながら、その場合、ガイドレール上部の形状をシャッターカーテンが引っ掛かることなくガイドレールに入り込むような拡開状ないし漏斗状(いわゆるラッパ形状)に加工する関係で、テープスイッチを保持するガイドレール部材の一部の壁が欠損するため、テープスイッチ上端部を十分に保持することができず、テープスイッチ上端部が垂れてしまうという問題が発生する。さらに、テープスイッチの材質は樹脂であることから熱による伸長を考慮する必要がある(通常の窓シャッターでは、最大で2cm程度の伸びがある)。このような理由から、テープスイッチの寸法を、テープスイッチを保持するガイドレールに対してあまり長くすることは出来ない。
また、他の対処法として、ガイドレール自体の長さを大きくすることにより、テープスイッチの寸法を長くして、テープスイッチの上端の位置をラッチ部の最上限位置よりも高い位置に設定することも考えられる。しかしながら、このものでは、ガイドレール寸法を長くする関係で、必要以上に上部ボックスの高さ寸法が大きくなってしまい、納まり上及び意匠上の問題が生じてしまう。
本発明は、窓開口部等の建物開口部が全開時において、ガイドレールの長さ方向に設けたテープスイッチの上部にシャッターカーテンの座板に設けた作動部(ラッチ部ないし座板錠)が引っ掛かることを防止し、もって、スラットがケース内で巻き崩れを起こすことを防止することにある。
かかる課題を達成するために本発明が採用した技術手段は、
シャッター装置における障害物検知用テープスイッチにおいて、
該テープスイッチは、前面部と後面部を有し、ガイドレールの長さ方向に沿って、該前面部がシャッターカーテンの幅方向端部に対向するようにして、該ガイド−レル内に設けてあり、
該テープスイッチの前面部は、シャッターカーテン下端の座板に障害物が当たった時に、座板の幅方向端部に設けた作動部が突出することで押圧されて障害物検知信号を生成するようになっており、
該テープスイッチの上端面と該ガイドレールの上端の拡開状部位との間には空間が形成されており、縦長状のカバー部材が、前記空間を塞ぎ、かつ該テープスイッチの上端部を覆うように該ガイドレールに設けてあり、
前記カバー部材は、弾性を有する板バネからなる前面部と、前面側から後面側に向って斜め上方に延出する傾斜面と、を備え、前記カバー部材の前面部は、前記空間内で、該テープスイッチの前面部と略面一に垂直状に延出していると共に、前記カバー部材の前面部の下方部位は、該テープスイッチの前面部の上方部位に重なって覆うように接触しており、前記テープスイッチの前面部の上方部位において、前記カバー部材の前面部の下方部位を介して当該テープスイッチが押圧されることを特徴とするものである。
一つの態様では、前記カバー部材は、その傾斜面の背面側にリード線が挿通するようにしてテープスイッチの上端に取り付けられる。カバー部材の他の態様では、テープスイッチの上端には、前面側から後面側に向って斜め上方に延出する傾斜面を有するカバー部材がテープスイッチの上端部を覆うように設けられ、該カバー部材はガイドレールに固着される。好ましくは、テープスイッチの上端は、テープスイッチの伸縮を許容できるようにカバー部材内に移動可能に受け入れられている。好ましくは、カバー部材の側部にはテープスイッチ上端から引き出されるリード線の挿通部が形成されている。
また、本発明は、テープスイッチ組立体としても提供される。本発明に係るテープスイッチ組立体は、前面部と後面部を有する長尺状のテープスイッチと、該テープスイッチの上端に設けたリード線組立体とを有する。リード線組立体は、シャッター開閉制御回路に障害物検知信号を送信するリード線と該リード線の端末処理部材とを有し、該端末処理部材は傾斜面を有している。リード線組立体は、該端末処理部材が、該テープスイッチの上端に前面側から後面側へ上方に向って傾斜面を形成するように、該テープスイッチの上端に取り付けられる。
好ましい態様では、該作動部はラッチ部であり、座板錠を兼用する。ガイドレール内には、該テープスイッチ下端の下方に位置してラッチ掛かり部が形成され、建物開口部全閉時には、該ラッチ部が該ラッチ掛かり部に突出して係止して、座板の持ち上げを防止する。また、テープスイッチは左右のガイドレールの両側に設けるものでも、あるいは一方のガイドレールに設けるものでもよい。
本発明に係るテープスイッチの上部は傾斜面に形成されているので、開口部全開時において、作動部(ラッチ部ないし座板錠)がテープスイッチ上部に引っ掛かってシャッタースラットがケース内で巻き崩れを起こす不具合を解消することができる。さらに、傾斜面は、雨水がガイドレールに侵入した際に、雨水を逃がすことで、雨水がテープスイッチ内部に侵入することを防止する。
前記傾斜面を硬質の材料からなる部材で形成したものは、突出する作動部が傾斜面に当接した時に傾斜面に沿って作動部を良好に案内するので、引っ掛かり防止においてさらに有利である。例えば、後述する実施例のように作動部が互いに回動自在に連結した二つのリンク(後述の実施例にあるラッチ部)から構成されている場合に、傾斜面が軟質の材料(例えば、テープスイッチと同じ材料)から形成されているような場合には、シャッターカーテン下端の座板を持ち上げることにより、V字状に突出する作動部のリンクの連結部が軟質の傾斜面に当接すると、傾斜面がリンク形状の連結部に沿うように変形して、リンクが下部座板自重により伸長する時に抵抗となってしまう恐れがある。これに対して、硬質の傾斜面にリンクの連結部が当接した場合には、上記変形がなくリンク伸長の抵抗がないため、テープスイッチの上端に作動部がより引っ掛かり難くなる。また、作動部が水平方向に突出するラッチ杆から構成される場合にも、傾斜面が軟質の材料から形成されている場合には、水平方向に突出するラッチ杆の先端が傾斜面に食い込んでしまう恐れがある。これに対して、硬質の傾斜面に突出するラッチ杆の先端が当接した場合には、該先端は傾斜面に引っ掛かることなく傾斜面に案内されて下方に移動する。
該テープスイッチによる障害物検知信号を送信するためのリード線の端末処理部材に前記傾斜面が形成されており、該端末処理部材を該テープスイッチの上端に設けるものでは、端末処理部材の底面をテープスイッチの上端に当接させることで端末処理部をテープスイッチの上端の凹部に差し込んで取り付けるので(差込方向の位置が底面と上端面の当接によって決定される)、従来のように、リード線の先端に接続された端末処理部を直接テープスイッチの上端の凹部に差し込むように取り付ける(差込方向の位置が決まらない)ことに比べて取付が容易である。
さらに、端末処理部材は、防水用の蓋体としても機能して、雨水がテープスイッチ内部に侵入することを防止する。
また、該テープスイッチの上端に設けたカバー部材が設けてあり、該カバー部材に前記傾斜面が形成されているものでは、既存のシャッター装置に対しても、テープスイッチの上端部にテーパ状にしたカバー部材を固定することで、本発明を提供することができる。また、カバー部材をガイドレール側に固着したものでは、カバー部材がテープスイッチの抜け止め部材としての役割を有する。さらに、このものにおいて、テープスイッチの上端を、テープスイッチの伸縮を許容できるようにカバー部材内に移動可能に受け入れることで、熱膨張によるテープスイッチの伸縮に良好に対応することができる。
図1は、窓シャッター装置の正面図及び側面図であり、窓シャッター装置は、窓開口部の左右側部に立設された左右のガイドレール1と、窓開口部を開閉するシャッターカーテン2と、窓開口部の上方に設けたシャッターケース3を有する。シャッターケース3内には図示しない巻取シャフトおよびシャッター開閉機が設けてあり、該巻取シャフトは該開閉機によって回転駆動される。シャッターカーテン2の上端は該巻取シャフトに連結されており、巻取シャフトの正逆回転によって、シャッターカーテン2は、巻取シャフトに巻き取られて窓開口部を開放し、あるいは、巻取シャフトから繰り出されて窓開口部を閉鎖する。シャッター開閉機はシャッターの開閉操作を行うスイッチボックス4と開閉制御回路を介して電気的に接続されている。スイッチボックス4は開閉制御回路のスイッチを構成しており、スイッチボックス4の上昇スイッチ、停止スイッチ、下降スイッチから入力される指令によって、シャッターカーテン2の上昇、停止、下降が行われる。
シャッターカーテン2は、複数枚の長尺状のスラット5を上下方向に互いに屈曲自在に連設することで構成されており、シャッターカーテン2の下端には座板6が設けてある。シャッターカーテン2は、その幅方向両端部が開口部左右に立設したガイドレール1の溝内に延出しており、シャッターカーテン2の開閉時には、各スラット5の両端部がガイドレール1に案内されながら上下に移動する。
図2に示すように、座板6は、上座板部材60と下座板部材61とから構成されている。上座板部材60には下方が開口状で上方に向って延出する案内溝600が形成されており、案内溝600の下端(開口部端縁)には係止突起601が対向状に形成されている。下座板部材61には、垂直片610と垂直片610の上端に一体的に形成された水平片611とから断面視略T形状に形成されたて延出片が形成されている。下座板部材61の延出片は上座板部材60の案内溝600内に上下方向に移動可能に受け入れられている。
シャッターカーテンの昇降時において、下座板部材61の下端が床面や障害物から自由な状態では、下座板部材61の延出片の水平片611が上座板部材60の係止突起601に係止することで、下座板部材61は上座板部材60から吊持された状態であり、上座板部材60と下座板部材61とからなる座板6は上下方向に伸長した姿態である(図2右図)。
シャッターカーテン2の下降時に、シャッターカーテン2の座板6が着床した時、あるいは、シャッターカーテン2の下端に障害物等が当接すると、下座板部材61の延出片が上座板部材60の案内溝600内を相対的に上昇して、伸長姿態にある上座板部材60と下座板部材61とが互いに近接する方向に移動し、座板6は上下方向に収縮した姿態となる(図2左図)。
座板6を構成する上座板部材60と下座板部材61の幅方向(長さ方向)端部には障害物検知装置の作動部を構成するラッチ部(座板錠)7が形成されている。ラッチ部7は、上リンク材70と下リンク材71とからなり、上リンク材70の上端は上座板部材60の端部に回転自在に軸着され、下リンク材71の下端は下座板部材61の端部に回転自在に軸着され、上リンク材70の下端と下リンク材71の上端とを回転自在に軸着することで構成されている。通常のシャッターカーテンの昇降時における座板6の伸長姿態では、上リンク材70及び下リンク材71は下座板部材61の自重が作用して全体として上下方向に延出した状態である(図2右図)。
シャッターカーテン2の下降時に、シャッターカーテン2の座板6が着床したり、あるいは、シャッターカーテン2の下端に障害物等が当接すると、前述のように、下座板部材61の延出片が上座板部材60の案内溝600内を相対的に上昇し、座板6は上下方向に収縮した姿態となり、それに伴って上リンク材70及び下リンク材71は全体としてV形状に折れ曲がり、上リンク材70と下リンク材71の連結部位がガイドレール1内に突出する(図2左図)。図示のものでは、上リンク材70と下リンク材71の連結部位にはローラ体72が設けてある。
図3に示すように、ガイドレール1は上下方向(開口部高さ方向)に延出する長尺部材であり、対向状の側辺10,11と側辺10,11同士の基端側を連結する底辺12とを有し、対向状の側辺10,11の先端側が開口状となっており全体として断面視略コ字形状を有しており、対向状の側辺10,11と底辺12とで形成される溝内にシャッターカーテン2の幅方向端部を受け入れるようになっている。ガイドレール1は、開口部枠に設けたガイドレール下地材8に対して取り付けられている。
ガイドレール1の溝内には、ガイドレールの長さ方向(上下方向)に延出するテープスイッチ90が設けてある。具体的には、一方の側辺11(図示のものでは室内側に位置する側辺11)の内壁に、ガイドレールの長さ方向に延出するテープスイッチ90が設けてある。図3に示すように、テープスイッチ90の上端は、ガイドレール1の上端部位の拡開部のやや下方に位置しており、テープスイッチ90の下端は、開口部全閉時にシャッターカーテン2の下端の座板の端部に位置する部位より若干上方に位置している。ガイドレール1の溝内には、テープスイッチ9の下端の直下に座板錠掛かり部13が設けてある。
テープスイッチ組立体9は、テープスイッチ90と、テープスイッチ90の上端に設けたリード線組立体91とを有し、リード線組立体91はシャッターの開閉制御回路に電気的に接続されている。テープスイッチ90は、前面部901と後面部902とを有する長尺状部材であり、前面部901がスラット端部に対向するように、後面部902をガイドレール1の側片11の内壁に取り付けてある。一つの態様では、テープスイッチ90内には対向状の一対の図示しない導電テープが封入されており、テープスイッチ90が押圧されることで対向状の導電テープが接触して検知信号が生成され、生成された検知信号はリード線組立体91を介して導出され、シャッターの開閉制御回路に送信されて、シャッターカーテン2の下降信号を遮断して、シャッターカーテン2の下降を停止する。
このように構成された障害物検知装置において、シャッターカーテン2の下降時に、シャッターカーテン2の下端の座板6が障害物に当接すると、上座板部材60と下座板部材61とからなる座板6が伸長姿態から収縮姿態に変化し、それに伴ってラッチ部7を構成するリンク部材70,71の連結部が突出してローラ体72がテープスイッチ90を押圧して検知信号を生成し、検知信号がシャッター開閉制御回路に送信されることでシャッターカーテン2の下降が停止される。通常時のシャッターカーテン2の昇降では、座板6が伸長姿態にあるので、ラッチ部7がテープスイッチ90を押圧するようなことがない。
シャッターカーテン2が下降することで、シャッターカーテン2下端の座板6が着床すると、上座板部材60と下座板部材61とからなる座板6が伸長姿態から収縮姿態に変化し、それに伴ってラッチ部7を構成するリンク部材70,71の連結部が突出してテープスイッチ90の下方に位置して設けてある座板掛かり部13に係止して、座板6の上昇を規制する。すなわち、ラッチ部7は、開口部全閉時において、シャッターカーテン2の上昇を規制する座板錠としての機能を有する。
本発明に係るテープスイッチ組立体9は、テープスイッチ90の上端部の構成に特徴を有するものである。図3に示すように、テープスイッチ90の上端部はテーパ状に形成されている。具体的には、テープスイッチ90の上端には、前面側から後面側に向って斜め上方に延出する傾斜面92が形成されている。テープスイッチ90の上端部を傾斜面92に形成することで、ラッチ部7がテープスイッチ90の上部に載っても、引っ掛かり難いように構成されている。
図4は、テープスイッチ組立体9の第1実施例を示す。テープスイッチ組立体9は、断面視略長方形状で薄肉の長尺部材であるテープスイッチ90と、テープスイッチ90の上端に取り付けられたリード線組立体91とからなる。テープスイッチ90は、前面部901と後面部902を有し、前面部901がスラット端部に対向し、後面部902がガイドレール1の側片11の内壁側に位置するようにしてガイドレール1の内壁に設けられる。リード線組立体91を構成するリード線910の基端側には、端末処理部材93が設けてあり、リード線910は端末処理部材(一つの好ましい態様では、テープスイッチよりも硬質のABS樹脂からなる)93を介してテープスイッチ90の上端部に取り付けられる。端末処理部材93は本体と端末処理部932とかなり、本体は、傾斜面(前面)92と垂直面(後面)930と底面931とを有し、本体の傾斜面92の側部寄りの部分にはリード線910が通っており、本体の底面931にはリード線910の端末処理部932が突成されている。リード線組立体91は、端末処理材93の底面931に設けた端末処理部932をテープスイッチ90の上端面に挿入し、底面931とテープスイッチ90の上端面90とを接着させることでテープスイッチ90と一体化される。テープスイッチ90の下端部にも端末処理材94としてのシリコーンゴムが充填されている。
図5は、テープスイッチ組立体9の第2実施例を示し、このものは、図6に示す従来のテープスイッチ組立体9をそのまま用いて構成し得るものである。テープスイッチ組立体9は、断面視略長方形状で薄肉の長尺部材であるテープスイッチ90と、テープスイッチ90の上端に取り付けられたリード線組立体91とからなる。リード線組立体91を構成するリード線910の基端側は、テープスイッチ90の上端面900内に挿入され、端末処理部材94としてのシリコンが充填されている。テープスイッチ90の上端部には、カバー部材95が取り付けられる。カバー部材95は傾斜面(前面)92と垂直面(後面)950と底面951とを有し、カバー部材95にはリード線910の挿通部が形成されている。一つの態様では、後面950と底面951は開口状となっており、カバー部材95は傾斜状の傾斜面92と、傾斜面92の下端に形成したテープスイッチ90の上端面900への取付部から構成される。カバー部材95は、前面92の背面側にリード線910を挿通させるようにして、テープスイッチ90の上端面90に対して固定される。テープスイッチ90の下端部にも端末処理材94としてのシリコーンが充填されている。図では、一体のカバー部材95を示したが、カバー部材95は複数の部材から構成したものでもよい。
図9及び図10は、テープスイッチ組立体9の第3実施例を示し、このものは、図6に示す従来のテープスイッチ組立体9をそのまま用いて構成し得るものである。テープスイッチ組立体9は、断面視略長方形状で薄肉の長尺部材であるテープスイッチ90と、テープスイッチ90の上端に取り付けられたリード線組立体91(図10においてリード線910のみが図示されている)とからなる。テープスイッチ組立体の詳細な構成については、第2実施例の記載を流用することができるので省略する。また、複数の実施例を通して同じ部材については同じ参照番号を付してあり、これらの部材の説明については既述の記載を流用することができる。
テープスイッチ90の上端面900は、カバー部材96によって覆われている。カバー部材96は、前面側から後面側に向って斜め上方に延出する傾斜面960と、傾斜面960の下端より下方に向かって延出する垂直状の前面部961と、傾斜面960の上端より下方に向かって延出する垂直状の後面部962とを有する。図示のカバー部材96において、前面部961が長尺片、後面部962が短尺片であり、前面部961がテープスイッチ上端を覆うカバー片であり、後面部962がガイドレール1への装着片を構成している。カバー部材96の側部の少なくとも一方は開口状となっており、該開口がリード線910の挿通部を構成している。カバー部材96は金属製の金具(金属板曲げ物)であって、カバー部材96の前面部961は弾性を有する板バネとなっている。金属曲げ物からなるカバー部材96は、容易かつ低コストでカバー部材96を製作することができる。
テープスイッチ90の上端面900とガイドレール1の上端の拡開状部位100との間には所定の空間が形成されているが、カバー部材96は縦長状の部材であり、前記空間を塞ぐように設けられる。図示の態様では、カバー部材96は、傾斜面960が拡開状部位100の下方部位に位置させてあり、カバー部材96の前面部961は、テープスイッチ90の上端面900の上方の空間内に垂直状に延出していると共に、前面部961の下方部位が、テープスイッチ90の前面部901の上方部位に重なるように当接しており(重なりの寸法はテープスイッチの伸縮等を考慮して決定されることが望ましい)、かつ、カバー部材96の後面部962は、ガイドレール1の側片11の上方部位に当接しており、カバー部材96の後面部962とガイドレール1の側片11とは、側片11の外側から締めるリベット97によって一体的に固着されている。
カバー部材96の前面部961は、テープスイッチ90の上端面900の上方の空間内に、テープスイッチ90の前面部901と略面一に垂直状に延出しており、さらに、前面部961の上端には、前面側から後面側に向って斜め上方に延出する傾斜面960が形成されているので、開口部全開位置から座板を持ち上げた場合であっても、ラッチがテープスイッチ90及びカバー部材96に引っ掛かることがない。また、テープスイッチ90の前面部901の上方部位はカバー部材96の前面部961の下方部位によって覆われているが、カバー部材96の前面部961は弾性を有しているので、テープスイッチ90の前面部901の上方部位においてもカバー部材96の前面961部を介してテープスイッチ90が押圧されるので(図9の下図参照)、障害物検知に支障はない。
カバー部材96は、ガイドレール1の側片11に固着されており、カバー部材96の前面部961の下方部位は、テープスイッチ90の前面部901の上方部位に重なり合うように接触しているので、テープスイッチ90の上端は、傾斜面960と、前面961と、後面962とで形成される空間内で移動可能となっており、カバー部材96内の空間が、熱膨張によるテープスイッチの伸縮を許容できるようになっている。
通常テープスイッチは、ガイドレール1の溝内に差し込まれているだけなので、ガイドレール1に固着されたカバー部材96をテープスイッチの上端に設けることで、カバー部材96は、テープスイッチの抜け止め部材としての役割を有する。また、既述のように、第3実施例は、従来のテープスイッチ組立体9をそのまま用いることができ、既存のテープスイッチに対してカバー部材96の後付が可能である。
本発明に係るテープスイッチは、シャッター装置の障害物検知装置の構成要素として用いることができる。
本発明に係るテープスイッチを有する障害物検知装置が設けられた窓シャッター装置の正面図及び側面図である。 シャッターカーテン下端の座板の側面図であり、左図は、座板が着床した状態あるいは障害物に当接した状態を示し、右図は、通常のシャッターカーテンの昇降時の座板の状態を示している。 本発明に係るテープスイッチが設けられたガイドレールの平面図、側面図および正面図である。 本発明に係るテープスイッチの第1実施例を示す図である。 本発明に係るテープスイッチの第2実施例を示す図である。 従来のテープスイッチを示す図である。 従来のテープスイッチが設けられたガイドレールの平面図、側面図および正面図である。 ラッチ部(障害物検知用のボタン部分)が従来のテープスイッチの上端面に引っ掛かった状態を示す図である。 本発明に係るテープスイッチの第3実施例を示す図であり、上図は開口部全開時において座板が持ち上げられた状態を示す図であり、下図はテープスイッチの上端近傍部位における障害物検知を示す図である。 第3実施例に係るテープスイッチが設けられたガイドレールの断面図である。
符号の説明
1 ガイドレール
2 シャッターカーテン
6 座板
60 上座板部材
61 下座板部材
7 ラッチ部
70 上リンク材
71 下リンク材
9 テープスイッチ組立体
90 テープスイッチ
91 リード線組立体
910 リード線
92 傾斜面
93 端部処理部材
96 カバー部材
960 傾斜面
961 前面部
962 後面部
97 リベット

Claims (3)

  1. シャッター装置における障害物検知用テープスイッチにおいて、
    該テープスイッチは、前面部と後面部を有し、ガイドレールの長さ方向に沿って、該前面部がシャッターカーテンの幅方向端部に対向するようにして、該ガイド−レル内に設けてあり、
    該テープスイッチの前面部は、シャッターカーテン下端の座板に障害物が当たった時に、座板の幅方向端部に設けた作動部が突出することで押圧されて障害物検知信号を生成するようになっており、
    該テープスイッチの上端面と該ガイドレールの上端の拡開状部位との間には空間が形成されており、縦長状のカバー部材が、前記空間を塞ぎ、かつ該テープスイッチの上端部を覆うように該ガイドレールに設けてあり、
    前記カバー部材は、弾性を有する板バネからなる前面部と、前面側から後面側に向って斜め上方に延出する傾斜面と、を備え、前記カバー部材の前面部は、前記空間内で、該テープスイッチの前面部と略面一に垂直状に延出していると共に、前記カバー部材の前面部の下方部位は、該テープスイッチの前面部の上方部位に重なって覆うように接触しており、前記テープスイッチの前面部の上方部位において、前記カバー部材の前面部の下方部位を介して当該テープスイッチが押圧されることを特徴とするシャッター装置における障害物検知用テープスイッチ。
  2. 前記テープスイッチの上端は、テープスイッチの伸縮を許容できるように前記カバー部材内に移動可能に受け入れられていることを特徴とする請求項に記載の障害物検知用テープスイッチ。
  3. 前記カバー部材の側部にはテープスイッチ上端から引き出されるリード線の挿通部が形成されていることを特徴とする請求項1、2いずれかに記載の障害物検知用テープスイッチ。
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