JP3916520B2 - シャッター - Google Patents

シャッター Download PDF

Info

Publication number
JP3916520B2
JP3916520B2 JP2002187717A JP2002187717A JP3916520B2 JP 3916520 B2 JP3916520 B2 JP 3916520B2 JP 2002187717 A JP2002187717 A JP 2002187717A JP 2002187717 A JP2002187717 A JP 2002187717A JP 3916520 B2 JP3916520 B2 JP 3916520B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
shutter
slat
panel
unlocking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002187717A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004027713A (ja
Inventor
淳一 北山
徳三 小林
孝明 赤木
Original Assignee
オーエム機器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オーエム機器株式会社 filed Critical オーエム機器株式会社
Priority to JP2002187717A priority Critical patent/JP3916520B2/ja
Publication of JP2004027713A publication Critical patent/JP2004027713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3916520B2 publication Critical patent/JP3916520B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅の縁側や窓等の開口部の外側に設けられるシャッターに関するものである。
【0002】
【従来技術】
本出願人は、建物の開口部に設けられるシャッターパネルのほぼ全幅に亘る長さの錠操作板をシャッターパネルの構成片であるスラットの長手方向に設定された軸芯の回りに回動可能に取り付け、この錠操作板を回動させることによってスラットに設けた錠機構が施錠状態にあるのを解錠状態に操作できる錠装置を取り付けたシャッター(特開平11−152975号公報)を提案している。この錠装置によれば、左右何れかの障子や窓を僅かに開けるだけで解錠操作を行うことができ、しかも錠装置の取り付けをシャッターパネルの上下方向任意の位置とすることができるので、楽な立ち姿勢で解錠操作を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、上記したシャッターの錠操作板は、錠操作板を回動させる際の手掛かり部をその下端から前方へ向けて突設した断面L字状の板状部材であるが、この手掛かり部は、スラットを巻き取る都合上の限られた突出寸法内で極力下面側に手を掛けて回動操作し易くするため、幾分前下がりに傾斜させるとともに先端を下向きに折り曲げた形状としている。しかし、このような手掛かり部の上面側に手を掛けてシャッターパネルを引き下げることは困難であるから、錠操作板を取り付けるスラットの下方位置に指が入るスペース分隔てて別途専用の手掛かり部を設ける必要があった。よって、錠操作板を取り付けるスラットは上下長が大きくならざるを得ず、シャッターパネルの巻き取り径も大きくなってしまう。
【0004】
又、上記した錠機構は、開口部側の係止部材に対してスラットに設けられる係止体を係脱させて施解錠をするものであり、これにおいて、シャッターパネルが下降するときは、係止体が係止部材を通過するために一定の前後又は左右動きからなる退避動作をさせられるものとなっている。従って、この動きのときに係止体が人の身体や衣服に当たったり、又、退避動作後の復帰動作の際に指を挟んだり、衣服を噛み込んだりする虞がある。更に、係止体はシャッターパネルの部屋内側に露出して設けられていて係脱動作の度に動くのが目に見える。このようなものが見えると、看者に不安感を与えるし、外観的にも好ましいとはいえない。
【0005】
更に、解錠操作レバーは長尺物になるから、これを単に板状のものにしただけでは、解錠操作レバーの端を持って解錠操作をした場合、解錠操作レバーが捩じれて他端側では解錠に必要なストロークが取れないといったことがある。又、永久変形をして機能不能になることもある。このため、板厚を大きくしたり、解錠ストロークを大きめに設定したりして対応しているが、無駄が多く、コストが高くなる。本発明は、このような課題を解決するものであり、解錠操作レバーの形状や構造並びに係止体との連係構造を工夫することで、この問題を解決したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載の、シャッターパネルを昇降可能に案内する建物の開口部に設けられる左右のガイドレール内に係止部材を設けるとともに、シャッターパネルの左右両端に係止部材に係脱する係止体を設け、シャッターパネルが下降するときに係止体が一定の係止動作をして係止部材に自動的に係止しシャッターパネルの上昇を規制する錠装置を備えたシャッターにおいて、シャッターパネルの部屋内側に、係止体が連係し、回動して係止体に解錠動作をさせる解錠操作レバーを設けるとともに、解錠操作レバーの部屋内側に解錠操作レバーを回動操作するときに手を掛ける手掛かり部とシャッターパネルを昇降操作するときに手を掛ける手掛かり部とを兼ねる筒状部を膨出させ、係止体をこの筒状部に挿嵌して解錠操作レバーと連係させる一方、筒状部の挿嵌部位を係止体の係止動作では影響を受けないスペースを有するものとしたことを特徴とするシャッターを提供したものである。
【0007】
以上の手段をとることにより、即ち、解錠操作レバーを回動操作してシャッターパネルを引き上げるときには解錠操作レバーの筒状部の下面側を手掛かり部に、又、シャッターパネルを引き降ろすときには筒状部の上面側を手掛かり部とできるものであるから、従来、解錠操作レバーを取り付ける錠用スラットに設けていたシャッターパネルを引き降ろす際の手掛かり部の構成を省略することができ、巻き径の小型化、低コスト化が可能となる。そして、筒状部の存在によって解錠操作レバーの強度は上がり、回動操作時に捩じれや変形が起こらない。
【0008】
方、係止体が解錠操作レバーの筒状部に挿嵌して連係し、且つ、挿嵌部位を係止体の係止動作では影響を受けないスペースを有するものであるから、解錠操作レバーは、係止体の係止動作のときにも回動することがない。従って、身体や衣服に当たることもなければ、復帰動作の際に指や衣服を挟まれることもない。更に、これにおいて、請求項に記載の、係止体のガイドレールと解錠操作レバーとの間がカバー部で覆われていると、係止体はほとんど目に触れなくなり、不安感がなくなるとともに、体裁もよくなる。
【0009】
に、いずれの錠装置においても、請求項に記載の、筒状部が、解錠操作レバーの全長に亘って一様な断面で形成されるとすれば、押出成形等でより一層生産性に優れた強度の高いものにできる。加えて、請求項4に記載の、筒状部の上面を幾分前上がりに傾斜又は先端を上方に突出する形状にするか若しくは下面を幾分前下りに傾斜又は先端を下方に突出する形状にすれば、パネルの昇降操作が行い易い
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1〜図9は本発明の第1を示すもので、このうち、図1、図2はシャッターの錠装置の斜視図、図3はシャッターの裏面図、図4は要部拡大裏面図、図5は図4中A−A断面図、図6は同B−B断面図、図7は同C−C断面図、図8は同D−D断面図である。シャッターは、薄い金属板からなる多数のスラット20を連結したシャッターパネル10(以下、パネルという)を上方のドラム11に巻き吊るし、その左右両端を開口部の左右両側縁に固定したガイドレール12に挿入して昇降の案内をさせているものである。尚、図示は省略するが、ドラム11にはバネが組み込まれており、パネル10を軽い力の手動で昇降できるように、このバネとパネル10の重量をバランスさせてある。
【0011】
ガイドレール12は、アルミの押出成形品等で構成されて相当の強度を有するものであり、後壁13、側壁14、前壁15とによって内端側が開口する断面コ字形に形成されており、後壁13と前壁15との間にパネル10の両端を収容して前後動きを僅かな範囲に拘束しながら昇降させるものである。本例に適用される錠装置00は、このガイドレール12内に後壁13から前方に突設された係止部材30と、スラット20の一つと代替されて設けられた錠用スラット40の左右両端の後面側(部屋内側)に軸着部材50によって軸着され、特定の動きをして係止部材30に係脱する係止体60とからなる他、同じく錠用スラット40の部屋内側に取り付けられて係止体60に協働作用をさせて解錠させる解錠操作レバー70を備えており、更に、錠装置00の防犯性能を向上させる機能を有する規制部材80をガイドレール12内に取り付けたものからなる。
【0012】
この場合のスラット20は、上端と下端にフック状の連結部21がそれぞれ左右全幅に亘って形成されており、各スラット20の連結部21同士が屈曲可能に嵌合してスラット20同士を連結するものである。そして、互いに左右に抜けない構造とするために、連結部21の両端に抜止部22を形成している。具体的には、図4及び図7に示すように、下側の連結部21の左右両端が上側の連結部21の両端に設けた切抜孔内に位置するようにしておき、この切抜孔の外側部分をスラット同士を連結した後に押し潰すようにしたものである。
【0013】
錠用スラット40は、スラット20と同様に、上端と下端にフック状の連結部41がそれぞれ形成されていて、上下の各スラット20の連結部21と互いに屈曲可能に嵌合して連結されるものである。この場合、錠用スラット40の上下丈及び厚さはスラット20とほぼ同じに設定されている。錠用スラット40は、パネル10の上下中間位置に挿設されることが多いから、当然、ドラム11に巻き取られるが、このときの巻き取りをスラット20と同様にするためである。錠用スラット40は、その機能上、通常のスラット20よりも強度が必要で、断面形状も複雑になるから、アルミの押出成形品等が好ましい。
【0014】
係止部材30は、下り勾配の斜辺部31とその下に連なる水平部32とからなる側面視三角形をしているものであり、開口部に固定される縦枠部材の一つであるガイドレール12内にリベットや溶接等で固定されるが、本例では規制部材80と一体に設け、取り付けの手間を省いている。係止体60は、回動軸部61の外側に上段の係止部62と内側に下段の掛合部63をクランク状に延設したクランク棒であり、回動軸部61を錠用スラット40の長手方向に向けて軸着部材50で回動可能に軸着したものである。この場合、係止部62はガイドレール12内に延びて係止部材30と重合する位置関係にしてあって、係止部材30の水平部32に対して係止が可能であり、掛合部63は解錠操作レバー70に連係されており、解錠操作レバー70の回動によって係止部材30に対する係止部62の係止を外すものである。更に、係止部62と軸着部材50との間にはコイル形をしたバネ64が掛けられており、このバネ64で係止部62は常時係止部材30に係止する方向(反パネル10側)に回動付勢されている。
【0015】
解錠操作レバー70は、左右の係止体60間にパネル10のほぼ全幅に亘って設けられるものであり、錠用スラット40上端の連結部41の下方に一体に設けられる軸受部42に、解錠操作レバー70の上端に形成された軸部71が嵌挿されて回動可能に取り付けてある。この軸部71からは、板状部72aが垂下しており、板状部72aの下端には、周囲が壁材で閉ざされたスペース72bを有する筒状部72cが部屋内側に膨出して形成されている。この筒状部72cによって解錠操作レバー70の強度は上がり、捩じれや変形のないものになるが、同時に、これを操作するときに指を掛ける指掛け部72cともなる。従って、指掛け部72cは、解錠操作レバー70の全長に亘って形成されるのが好ましく、このようなものは、アルミの押出等によって簡単に成形できる。
【0016】
係止体60と解錠操作レバー70との連係は、係止体60の掛合部63を解錠操作レバー70の指掛け部72cのスペース72bの中に挿嵌する方法に依っている。この場合、係止部62がバネ64の作用で係止部材30の水平部32の下面に入り込んでいる施錠状態のときには、掛合部63は指掛け部72cの前壁に当接してそれ以上回動できないようにしてある。尚、パネル10が下降するとき、係止部32は係止部材30の斜辺部31を乗り越えるために前方移動する退避動作をとるが、これに伴う掛合部63の後方移動によっては解錠操作レバー70は動かないものとなっている。即ち、このときの係止部32の前後動きは、指掛け部72cのスペース72b内で行なわれるようになっている。
【0017】
ところで、本例の指掛け部(筒状部)72cの上壁は、係止体60の回動軸部61より下方に設定してあるから、係止部32との境のクランクの部分を指掛け部72c内に挿入することができない。このため、係止体30の回動軸部61と係止部32との間のクランクの部分が露出することになるが、指掛け部72aの上壁を回動軸部61よりも高くしておけば、指掛け部72aを取付基部51まで延ばすことで隠すことができ、この場合は、手掛かり部72aが長くなって強度上好ましいものとなる。しかし、使用する材料が増えることになるから、本例では、軸着部材50のこれが存在する取付基部51と指掛け部72cとの間に係止部32の回動を許容する空間を有するカバー部65を設け、この部分を隠す構造にしている。
【0018】
軸着部材50は、錠用スラット40の部屋内側に添着される取付基部51から順に外側へ内側カバー52と前カバー53を一体に設けた構造であり、ドライバー等によって変形や破損のない強度を有した樹脂やアルミ等の成形品からなる。取付基部51には、係止体60の回動軸部61やバネ64の一端が嵌まる左右方向の溝が設けられる他、錠用スラット40に設けた孔に見合う位置に貫通孔が設けられ、ここにリベットやビスを通して錠用スラット40に固定している。尚、軸着部材50がアルミ等の成形品であれば、溶接等で錠用スラット40に固定することも可能である。このとき、取付基部51の上縁と下縁とを錠用スラット40の軸受部42とその下方に上向きの溝状に設けた抱持部43によって抱きかかえるようにしており、少ない固定点数で所要の取り付け強度が得られるようにしている。
【0019】
内側カバー52は、ガイドレール12の前壁15と後壁13との間を塞ぐ前後厚みを有して錠用スラット40の側端面に鍔状に張り出す形に設けられており、前カバー53は、内側カバー52の前縁から外側方へ壁状に突出して設けられている。内側カバー52の中央には左右方向の貫通孔があって、係止体60の回動軸部61を外側に貫通させている。内側カバー52の外側には回動軸部61の先端に係止部62がクランク状に立ち上がり、内側面が内側カバー52によって覆われ、前面が前カバー53によって覆われている。前カバー53の後面には、図7に示すように、係止部62が解錠方向に回動した時の逃がしとなる窪み部58を設けて回動ストロークを確保している。係止部62の立ち上がり部分は内側カバー52の外側面に設けた凹部57内に収容されており、立ち上がり部分の上下面が内側カバー52によって覆われた形になっている。以上の内側カバー52と前カバー53は、ドライバー等が内側方向や前方向から侵入するのを阻止して解錠操作ができないようにするものである。尚、内側カバー52については、スラット20がガイドレール12内で前後に振れるのを防ぐ作用もあるから、施錠状態が確実に保持される。
【0020】
この場合、内側カバー52や前カバー53は上下に長いほど係止部62の障壁としての機能は高まるが、ドラム11への巻き取り時に出っ張ったり、ガイドレール12への引き込み時につかえたりしない程度の長さに設定する必要がある。又、係止部62の上下を覆う内側カバー52の凹部57を除く部分は、できるだけ外方に延ばした方が内側カバー52や前カバー53の上下長を小さく設定できる利点があるが、係止部材30に衝突しないよう、これとの間にある程度の隙間は必要である。
【0021】
内側カバー52の貫通孔の周囲には係止体60の回動軸部61に外挿されるバネ64のコイル部分を収納する空間が設けられる他、内側カバー52の上下端を錠用スラット40の上部又は下部に連結したスラット20の連結部21の側端面に当接する位置まで延設し、スラット20に対する錠用スラット40の左右抜け止めを図る抜止部56とし、上述した通常のスラット20同士の抜止部22に必要な潰しによる別加工を錠用スラット40の部分では不要として生産性を高めている。
【0022】
更に、内側カバー52の内側面には、錠用スラット40の後面側に部分的に突出する内側移動規制部材55を設け、その内方に対向するガイドレール12の開口端部の後壁13に、軸着部材50が内方へ横ずれした際に内側移動規制部材55が衝突してそれ以上の内方移動を規制する内側移動規制段部16を設けておき、この内側移動規制部材55と内側移動規制段部16とで内側移動規制手段54としている。本例では、ガイドレール12の後壁13の内側端縁に上下方向に延設したモヘア17(図8参照)を取り付けるための突片を内側移動規制段部16として利用するようにしている。
【0023】
規制部材80は、ガイドレール12内に固定して設けられるもので、施錠時において、係止突起30や係止部62の周囲を保護するものである。この規制部材80は、ガイドレール12の前壁15の後面に沿って配置される平板状の前方移動規制片81を有しており、本例では、前方移動規制片81の外方端縁を後方に折り曲げて側部83として延設する他、更に、側部83の後面側端縁を内方に折り曲げて固定部82として延設し、この固定部82をガイドレール12の後壁13にリベット等で添着するようにしている。尚、これに代えて、規制部材80の側部83をガイドレール12の側壁14に添着してもよい。又、固定部82の上部を前方に曲げ起こして係止部材30を一体に設けているが、当然ながら別体に設けることも可能である。
【0024】
又、係止部材30の下方位置には、固定部82から前方へ切り起こして下障壁84を設けている。これは施錠時に係止体60の係止部62の下面を覆ってこの方向からのドライバー等の侵入も阻止して解錠を阻止するものである。この際、下障壁84の前端と前方移動規制片81との間には軸着部材50の前カバー53が入り込むことができるスペースを確保しておく。下障壁84がない場合でも、軸着部材50の内側カバー52や前カバー53が障壁となって下側からもドライバー等を差し込み難くしているが、この下障壁84があれば、更に困難となる。依って、軸着部材50の内側カバー52や前カバー53の下方への延出量を少なく設定しても、保護効果が保持できる利点がある。但し、内側カバー52や前カバー53の下端は、下障壁84よりも下方に位置させるのが隙間を生じさせないから好ましい。
【0025】
更に、係止部材30下方の内側端位置には、ガイドレール12の後壁13と軸着部材50の前カバー53との間を塞ぐ横障壁85を固定部82の内方端縁を前方に折り曲げて延設している。前カバー53の後面であって下障壁84と内側カバー52との間の隙間に対して、下方からのドライバー等による係止部62への直接接触を防止するものであり、これも、施錠時に係止部62の下方の障壁にして解錠を阻止するものである。この際、横障壁85の前端と前方移動規制片81との間には軸着部材50の前カバー53が入り込むことができるスペースを確保しておく。又、係止部材30の水平部32の下方には、横障壁85の上端との間に係止部62が出入りする隙間を確保しておく。
【0026】
規制部材80は、所定強度を備えた前方移動規制片81が設けられるものであればよく、例えば、側部83を設けることなく、前方移動規制片81の下端を後方へ折り曲げて下障壁84を延設し、下障壁84から更に上方へ折り曲げて固定部82を延設することも考えられる。又、下障壁84は、側部83又は横障壁85からも切り起こしたり、折り曲げたりして設けることができる他、横障壁85も種々の形態が考えられ、勿論、規制部材80と別体に設けることもできる。更に、各障壁84、85も、障壁として機能する位置に必要強度を備えた状態で設けられるものであればよい。この他、軸着部材50の内側移動規制手段54も、例えば、規制部材80の前方移動規制片81の内側端縁に裏面側への折曲片を設けてその外側面側を内側移動規制段部とし、その外方に対向する前カバー53の前面に内側向きの内側移動規制部材を設けたものであってもよい。以上の規制部材80は、ドライバー等によっても変形や破損が阻止される強度と厚みを有した金属や樹脂で構成されるのが通常である。
【0027】
錠用スラット40の上部に連結されたスラット20の左右両端には、スラット20が左右にずれると、ガイドレール12の側壁14に当接して錠用スラット40の左右位置を適正に保持する機能を有するガイド部材90を外側方へ突設しており、先端には、側壁14への当接面となる当接部91が形成されている。ガイド部材90は、上方からのドライバー等の侵入に対して係止部材30と係止部62とからなる施錠部分を保護する障壁としての役割も併せ持っているが、係止部62の上面側は係止部材30が覆っているし、軸着部材50の内側カバー52や前カバー53も、係止部62よりも幾分上方へ延びているから、ガイド部材90によって上面を完全に覆ってしまう必要はない。このガイド部材90を設けておけば、内側カバー52や前カバー53の上端を低く設定しても、保護効果が保持できる。
【0028】
以上の構成により、パネル10を引き降ろしての開口部の閉塞時、錠用スラット40がガイドレール12の係止部材30が存在する個所を通過する際、係止部62が係止部材30の斜辺部31に当たるが、このとき、係止部62は回動軸部61を中心に回動できるから(図7)、パネル10の下降に伴って係止部62はバネ64の力に抗して斜辺部31の頂上側に回動する退避動作をとってこれを乗り越える。この場合、係止体60の掛合部63は解錠操作レバー70の指掛け部72cのスペース72b内を回動範囲として回動するように設定されており(図5)、この掛合部63の前後動きでは、解錠操作レバー70は回動しないものとなっている。従って、解錠操作レバー70が動くことによる人の身体や衣服への接触はない。
【0029】
一方、係止部62が斜辺部31を乗り越えると、係止部62はバネ64の作用で自動的に水平部32の下面に回り込む復帰動作をとり、パネル10の上昇は規制される施錠状態となるが、この復帰動作のときにも、解錠操作レバー70は動かないから、指や衣服を挟むこともない。更に、係止体30のクランクの部分もカバー部65によって隠しておけば、退避動作、復帰動作ともにその動きが目に見えないから、不安感を与えることもないし、体裁も一層よくなる。その他、パネル10を引き降ろす際、解錠操作レバー70の指掛け部72cの上面に指を掛けて引き下げるが、このとき、限られた突出量であっても操作が行い易いように、幾分前上がりに傾斜させたり、先端を上方に突出する形状にしたりするのが好ましい。
【0030】
一方、錠装置を解錠してパネル10を引き上げる場合は、解錠操作レバー70の指掛け部72cの下面を持って軸部71を中心に解錠操作レバー70を上方回動させることになるが、このとき、係止部62は係止部材30をかわす方向に回動することになるから、この状態を維持している限り、パネル10は上方に引き上げられる。尚、この状態になると、解錠操作レバー70が軸受部42の開口端縁に当接して解錠操作レバー70の回動は規制されるようになっており(図5)、解錠操作レバー70をそのまま手で持ち上げて行くことでパネル10は上方へ引き上げられる、所謂、ワンアクションによって解錠と引き上げが可能になっている。このとき、解錠操作レバー70の指掛け部72cの下面は、幾分前下がりに傾斜させたり、先端を下方に突出する形状にしたりすると、限られた突出量であっても操作が行い易いものとなる。
【0031】
ところで、以上の錠装置00は、施錠状態にあるものを屋外側から無理やり解錠(破錠)するのを阻止して最近急増しているこの種の犯罪を防止したものであるが、ここで、以上述べた破錠の態様と、その防御のメカニズムを整理してみる。この破錠の態様には、大別して、係止部62を直接操作して係止部材30から外す方法と、係止部62を保持している軸着部材50そのものを動かして係止部62を係止部材30から外す方法とがある。前者の方法でもっとも多いのは、ガイドレール12の前壁15と錠用スラット40との隙間からドライバーのようなものを差し込んで係止部62を直接操作するやり方である。しかし、これに対しては、内側カバー52が係止部材30の内側方にガイドレール12の前壁15と後壁13との間を塞ぐように存在しているから、その侵入が防止できる。又、上記した隙間の上方や下方から斜めに差し込むやり方に対しては、上方からのものに対しては係止部材30やガイド部材90が、下方からのものに対しては前カバー53や下障壁84及び横障壁85といったものが邪魔をする。
【0032】
更に強引なやり方として、バールのようなものを用いてガイドレール12の前壁15を無理やり押し広げ、上記隙間を拡大させてドライバー等を差し込む方法がある。しかし、これに対しても、横からの差込みに対しては、譬え、ドライバー等が内側カバー52を越えたとしても、その外側方には、係止部62の前方を覆っている前カバー53が存在するから、係止部62への接触を不能にする。又、前カバー53の前方には、前方移動規制片81も存在するから、これらが二重の障壁となって侵入防止を一層強固にする。更に、上方や下方からのものについては、上記した係止部材30や下障壁84等の存在がそれを邪魔する。
【0033】
一方、係止部62を保持している軸着部材50そのものを内側方又は前方に引き出せば、係止部62は係止部材30から外れることになる。この場合、内側方への引出しは、錠用スラット40を手前に引っ張ったり、向こうに押し込んだりして湾曲又は折損させ、これで引き抜くことになるが、これに対しては、軸着部材50の内方側には、これの一定以上の移動を規制する内側移動規制部材55が設けられているから、引抜きはできない。この場合、係止部62と係止部材30との係止代を十分にとっておくことは、この効果をより完全なものにする。
【0034】
これに対して、軸着部材50の前方への引出しは、このときはガイドレール12の前壁15の押し広げを伴っているが、譬え、軸着部材50が前方に引き出せるまで前壁15を押し広げたとしても、その前方には、前方移動規制片81が存在するから、引出しはできない。このとき、前方移動規制片81を前壁15とは独立させておくと、前方移動規制片81は前壁15の押し広げによる影響を全く受けないため、その規制効果を完全なものとするし、前方移動規制片81を十分に内側方に延ばして前カバー52との重合代を大きくとっておくことも、破錠防止に大きな効果がある。更に、このときの内側方への引出しは、前方移動規制片81の存在によって内側移動規制手段54の規制効果が維持されているし、内側移動規制手段54も前壁15とは独立させておくと、内側移動規制手段54は前壁15の押し広げによる影響を全く受けないため、その規制効果を完全なものとする。
【0035】
この他の態様、例えば、軸着部材50の外側方への引出し及び後方への押込みは、係止部62が係止部材30から外れない方向であるし、上記した種々の部材及び屋外側からは触れないガイドレール12の部位等が障壁となってそれができないから、殆ど問題とはならない。尚、これは言うまでもないことであるが、以上の錠装置00は、錠用スラット40の両側に設けられているものであるから、譬え、片側の錠装置00が破錠されたとしても、他方の錠装置00は依然として正常に機能しており、そのままではシャッターは上方に引き上げられない。この点で、この錠装置00は、シャッターの下端等を一カ所だけ施錠するようなものに比べて本来的に防犯性が高いものと言える。
【0036】
錠用スラット40を設ける位置は上下方向に任意に設定可能である。依って、最も楽な操作姿勢をとれるように設定すればよい。一般に、屈んだり背伸びしたりしなくても、手が届くパネル10の上下中間位置に錠用スラット40を設けておくのが最も楽な姿勢で操作できる。従って、シャッターを取り付ける開口の高さ位置や上下寸法に応じて最適な位置となるよう設定しておくのが好ましい。
【0037】
図9はシャッターの他の例を示す裏面図であるが、錠用スラット40より下方のスラット95は、上下に遊び動きができるように連結してある。具体的には、上下端をそれぞれフック状の連結部96に形成して上下隣接するものを各々上下に遊びを設けて嵌合しているものであり、上から押さえると縮み、上に引っ張ると延びた状態になるものである。従って、スラット95の連結部96に通風孔97を形成しておけば、縮んだときには通風孔97が隠れ、延びたときには現れるものとなる。
【0038】
そこで、この通風孔97が現れる位置と、隠れる位置の比較的接近させた位置にそれぞれ上方係止部材98と係止部材30を設けておき、上方係止部材98で施錠すると、錠用スラット40はドラム11に組み込んだバネによって上方へ引っ張られた状態で係止体60が上方係止部材98に係止され、錠用スラット40から下方のスラット95は自重で延びて通風孔97が露出して通風や採光を可能にする。そして、下方に設けた係止部材30で施錠すると、錠用スラット40から下方のスラット95は縮んで通風孔97を露出させないといった仕組みが可能となる。
【0039】
尚、上方係止部材98を複数設けて通風孔97の露出範囲を調整することも可能である。このとき、係止部材30に対応する位置のみに規制部材80を設けておけば、完全にシャッターを閉じた状態にする就寝時や外出時における外部からの錠装置のこじ開けを防止できるものとなる。更に、上方係止部材98に対応する位置にも、前方移動規制片81を設けることは可能であるから、通風状態のときにも錠装置00のこじ開けを防止できるものとなるのは言うまでもない。この場合、一つの規制部材80に係止部材30や上方係止部材98を一体に設け、これらに対応する前方移動規制片81も一体化することで、部品の取扱い性や組付け性の向上を図ることが可能となる。
【0040】
図10〜図14は本発明の第2の錠装置100を示すものであり、このうち、図10はシャッターの裏面図、図11は図10のEーE拡大断面図、図12は同じくFーF拡大断面図、図13は同じくGーG拡大断面図である。シャッターは、複数のスラット101を上下に屈曲可能に連結してなるシャッターパネル(パネル)102を上部のボックス103内に軸支したドラム104に巻き取り可能に吊り下げ、パネル102の左右両端側を断面コ字形をしたガイドレール105で保持して案内するものであるのは、第1の場合と同じである。そして、左右のガイドレール105の外方側内面には、錠装置100を構成する係止部材106が取り付けられており、又、スラット101の最下位を構成するボトムスラット107の部屋内側には、長手方向に溝108が形成されてこの溝108に同じく錠装置100を構成する左右二本に分割された係止体109がスライド可能に保持されている。尚、各係止体109は、後述するスプリング110によって常時外方側へ付勢されてボトムスラット107の端面より外方に突出している。
【0041】
この場合において、前記した係止部材106は、パネル102を降ろしたときにボトムスラット107に保持される係止体109の上方位置に設けられるものであり、上述したとおり、内面に下り傾斜の傾斜部111を有するとともに、下面に水平な水平部112を有する裏面視三角形状をしているものである。勿論、その頂部はボトムスラット107の端面よりは外方に在ってパネル102の昇降には支障がないようになっている。しかし、係止体109の左右両端はこの頂部よりも外方に突出しており、スラット101を下降させるときには、スプリング110の付勢力に抗して係止部材106の傾斜部111を滑り下りる退避動作をとらせ、頂部を過ぎるとスプリング110の作用で自動的に水平部112の下方に突出する復帰動作をとってパネル102がその位置から上がらないように、即ち、施錠をする。この点で、本例のものは、係止体109の退避動作が左右動きをするものであると言える。一方、解錠は、両係止体109をスプリング110の付勢力に抗して内方側に寄せればよいのであり、このとき、係止体109の両端は係止部材106の頂部よりも内方まで後退するから、即ち、上記退避動作を越える動きをするから、係止部材106を通過することができる。
【0042】
以上の施解錠を行なうのが錠装置100であるが、本例の錠装置100は次のように構成されている。ボトムスラット107における係止体109の分割位置(本例では左側寄りに設定されている)には、図14に示すように、ケース113が設けられており、このケース113の内部に、二つの回動軸114と、各々の回動軸114に軸支される二つのレバー115と、レバー115同士に架け渡されるスプリング110がそれぞれ設けられている。そして、各レバー115には、各係止体109に形成された長孔116に嵌まり込む連結ピン117が設けられており、これによってレバー115と係止体109とは連係されている。
【0043】
この場合におけるスプリング110は引張りばねで、二つのレバー115の間に回動軸114を中心にして連結ピン117の反対側に張られている。これにより、係止体109は常に外側へ付勢されていることになる。両レバー115は、二つとも上端が外方へ屈曲した形状の上下逆L字状に形成されている。ケース113の上縁の中央と両端の三箇所には、レバー115の移動経路を塞ぐストッパ部118が形成されており、各ストッパ部118の間からレバー115の先端が突出して回動範囲が規制される。各レバー115の屈曲した上部先端には後述する連結体119を固定するための孔120が形成されている。
【0044】
これらケース113をボトムスラット107へ取り付けるには、図12に示すように、ケース113に形成された孔から挿し込んだ止めネジ121をボトムスラット107の溝108内に保持した板ナット122にスペーサ123を介して止め付ければよい。この点で、ボトムスラット107は各スラット101とは違う形状をしている。具体的には、手で持っての引き上げや引き下げをするために高強度に設計されているとともに、下面には下降における衝突時の消音や気密のためのモヘア124及び湿気やゴミ等の浸入を防ぐ水切り125等が形成されている。
【0045】
そして、上下中間位置に在るスラット101の部屋内側には、解錠操作レバー126が取り付けられている。この解錠操作レバー126は、図13に示すように、上部の板状部126aと、下部の部屋内側に膨出する筒状部126bからなるもので、取付ベース127に水平方向に掛け渡された回動軸128に板状部126aの上部が回動可能に取り付けられている。従って、この筒状部126bは、パネル102を上下させる際に手を掛ける手掛かり部126bを兼ねるものとなっている。尚、筒状部126bの上下の壁面には、錠装置100との間を繋ぐ連結体119を通すための孔129が形成されている。
【0046】
連結体119は、ロープ、ベルト、チェーンといったドラムへの巻き取りが可能で強靱な材質からなる可撓性の索条からなり、本例のものでは下部が二股に形成されている。二股に分かれた下端はそれぞれ左右のレバー115の孔120に挿入し、先端に圧着体131等をかしめ固定して抜け止めとしている。連結体119の上端は、ほぼ真上位置にある解錠操作レバー126の下部の手掛かり部126bに形成された孔129を貫通しており、先端に圧着体131を止め付ける等して抜け止めとしている。更に、解錠操作レバー126の下方のスラット101には、以上の連結体119を通すリング状の案内具132が設けられている。
【0047】
以上において、シャッターを開ける際は、解錠操作レバー126の手掛かり部126bの下面側に手を掛けて上方へ回動させる。このとき、解錠操作レバー126は、約90°回動した時点でストップされ、それ以上回動しないようになってワンアクションを可能にしている(図13)。解錠操作レバー126を上方へ回動させると、案内具132より下方の連結体119は上方へ引っ張られ、両レバー115を内方へ回動させるとともに、両係止体109を共に内方へ引き寄せて解錠位置に設定する。このとき、上述のように、ドラム104は巻き取り方向にスプリングで付勢されているが、この付勢力は、パネル102が幾分上昇するように設定されているので、係止体109は係止部材106を止まることなく越え、後の操作は解錠操作レバー126の位置を気にせずに手掛かり部126bを持ったまま、即ち、持ち替えることなく、パネル102を引き上げればよい。以上より、解錠操作レバー126を設けるスラット1の上下中間位置とは、直立した姿勢で手が楽に届く位置のことである。
【0048】
尚、解錠操作レバー126を回動すると、通常、連結体119は斜め上方への引っ張りとなるが、案内具132に挿通することによって所定の張り掛け姿態が保たれるようになっている。具体的には、案内具132から下の部分は真上に引っ張られるようになっているのである。このようにすることなしにそのまま斜め上方に引き上げると、傾き側のレバー115及び係止体109の作動が不十分で解錠できないことがあるが、このように真上に引き上げることによってこの点も解消できる。この点で、案内具132は重要な意味を有しており、解錠操作レバー126に近い位置に設けるほど効果は高くなる。以上の案内具132は、連結体119との滑りを良くするためにローラ等を用いたものでもよいが、連結体119が容易に外れないように、スラット101に対して強固に止め付ける必要がある。
【0049】
一方、シャッターを閉じる際は、ボトムスラット107を手で持って引き下げ、途中から手掛かり部126bの上面側に手を掛けて押し下げればよい。従って、解錠操作はもとより、開閉操作中一切屈む姿勢をとる必要がないから、腰等に負担がかからない。このことは、シャッターを閉める際に力を加え易い立ったままの姿勢で手掛かり部126bを押し下げられることを意味するから、巻き取り方向のスプリングの力を強く設定することができる。これにより、上述したように、解錠すると同時に自動的にパネル102を幾分上昇させて係止体109を係止部材106の上方に越えさせて確実に解錠させることが可能となる。この他、解錠操作レバー126は、スラット101のほぼ幅一杯に設けられているから、引き違い窓の左右どちらからでも解錠操作ができる。但し、部分的に設けることも可能である。
【0050】
ところで、シャッターを引き下げるとき、その引下げに伴って係止体109は係止部材106に対して一定の退避動作を行い、その後、自動的な復帰動作がなされて施錠するのは上述したとおりである。この場合において、係止体109が退避動作をするときには、レバー115は中に寄せられ、これに伴って連結体119はその長さが余ることになるが、これに対しては、連結体119が撓むか、連結体119自身が解錠操作レバー126の手掛かり部126bを抜け出るかして対応するから(図13)、いずれにしても、係止体109の退避動作によって解錠操作レバー126が回動したりすることはない。従って、身体や衣服にふれることもないし、その後の復帰動作の際に音が発生したり、指や衣服を挟むこともない。
【0051】
パネル102の巻取りには、部屋外側へ巻き取る外巻きと部屋内側に巻き取る内巻きとの二種類がある。外巻きの場合、パネル102は部屋外側面を巻き取り内面にして順次巻き重ねられる。本例では、巻きに影響が出ないよう手掛かり部126b及び案内具132の突出量を少なく設定しているが、幾分スラット101の厚みよりも突出するものであっても差し支えない。スラット101の上面(スラットの部屋内面)に重ならないパネル102の下方部分であれば、突出量を増してより手の掛け易い手掛かり部126bとすることができる。ドラム104の直径やスラット101及びパネル102の高さ寸法等によっても異なるが、例えば、ドラム104の直径が70mm、一枚のスラット101の高さ寸法が40mm、パネル102の高さが200mm程度のものであれば、下から600mm位までの高さの15枚前後のスラット101がこの状態になる。
【0052】
連結体119は、外巻き、内巻きを問わず、ドラム104に対してスラット101と共に巻かれるので、可撓性を有する材質のものを選定することになる。特に、外巻き式のパネル102では、ドラム104に対して連結体119が伸びる方向に巻かれるので、幾分伸びを許容する材質のものを選定することになるが、この場合、解錠操作や経年変化によって伸びが生じる虞もあるので、ワイヤー紐やチェーンといった細くて丈夫なものを用いるのが好ましい。更に、ドラム104への巻き取りに伴う連結体119の引張力に対してはレバー115が回動して追従するので、この回動範囲内で対処できない場合のみ、パネル102を閉じた状態において若干の遊びを持たせておくのが好ましい。尚、遊びがあったとしても、わずかな量であるし、案内具132が連結体119を所定の張り掛け姿態に保つので、何ら解錠操作に支障は来さない。この他、連結体119には、パネル2と共に巻き込んでも異音の発生や表面を傷つける虞のないビニールコーティング等を施しておくのが適する。
【0053】
ところで、錠装置にはこの他の態様、例えば、上記の係止部材が両方のガイドレール内に設けられるのに対し、部屋内側の水切板等、シャッターを取り付ける開口部の下縁に設けられる底枠部材の適所に設けられるピン等によって係止部材を構成し、これに対する係止体は、この係止部材に係脱するキャッチ体を係止体としてボトムスラットに設け、この係止外しを、連結体を介して連結される解錠操作レバーで行うようにしたものもあるが、本発明は、このような錠装置を有するシャッターにも適用される。
【0054】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、回動して解錠操作する解錠操作レバーは、シャッターを引き下げる際の手掛かり部を兼ねるものであるから、錠用スラットに別途手掛かり部を設ける必要がなく、錠用スラットの上下長さを小さくできる。よって、低コスト化が図れる他、ドラムへの巻き取り径を小さくできる。又、係止体と連係する解錠操作レバーの部位は、剛性の高い筒状部に形成されているから、解錠操作レバーの強度は上がり、操作時に捩じれや変形が起こらない。従って、正常な機能を長期に維持できる。加えて、係止体を連係する筒状部の嵌装部位を係止体の係止動作では影響を受けないスペースを有するものにしているから、解錠操作レバーは係止体の係止動作のときにも回動することがない。従って、身体や衣服に当たることもなければ、復帰動作の際に指や衣服を挟まれることもない
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示すシャッターの錠装置の斜視図である。
【図2】本発明の一例を示すシャッターの錠装置の斜視図である。
【図3】本発明の一例を示すシャッターの裏面図である。
【図4】本発明の一例を示すシャッターの要部拡大裏面図である。
【図5】本発明の一例を示すシャッターの図3中A−A断面図である。
【図6】本発明の一例を示すシャッターの図3中B−B断面図である。
【図7】本発明の一例を示すシャッターの図3中C−C断面図である。
【図8】本発明の一例を示すシャッターの図3中D−D断面図である。
【図9】本発明の他の一例を示すシャッターの裏面図である。
【図10】本発明の他の一例を示すシャッターの裏面図である。
【図11】本発明の他の一例を示すシャッターの図10中EーE断面図である。
【図12】本発明の他の一例を示すシャッターの図10中FーF断面図である。
【図13】本発明の他の一例を示すシャッターの図10中GーG断面図である。
【図14】本発明の他の一例を示すシャッターの錠装置の裏面図である。
【符号の説明】
00 錠装置
10 シャッターパネル
11 ドラム
12 ガイドレール
13 後壁
14 側壁
15 前壁
16 内側移動規制段部
17 モヘア
20 スラット
21 連結部
22 抜止部
30 係止部材
31 斜辺部
32 水平部
40 錠用スラット
41 連結部
42 軸受部
43 抱持部
50 軸着部材
51 取付基部
52 内側カバー
53 前カバー
54 内側移動規制手段
55 内側移動規制部材
56 抜止部
57 凹部
58 窪み部
60 係止体
61 回動軸部
62 係止部
63 掛合部
64 バネ
65 カバー部
70 解錠操作レバー
71 軸部
72a 解錠操作レバーの板状部
72b 〃 のスペース
72c 〃 の筒状部(手掛かり部)
80 規制部材
81 前方移動規制片
82 固定部
83 側部
84 下障壁
85 横障壁
90 ガイド部材
91 当接部
95 スラット
96 連結部
97 通風孔
98 上方係止部材
100 錠装置
101 スラット
102 シャッターパネル
103 ボックス
104 ドラム
105 ガイドレール
106 係止部材
107 ボトムスラット
108 溝
109 係止体
110 スプリング
111 傾斜部
112 水平部
113 ケース
114 回動軸
115 レバー
116 長孔
117 連結ピン
118 ストッパ部
119 連結体
120 孔
121 止めネジ
122 板ナット
123 スペーサ
124 モヘア
125 水切り
126 解錠操作レバー
126a 〃 の板状部
126b 〃 の筒状部(手掛かり部)
127 取付ベース
128 回動軸
129 孔
130 圧着体
131 案内具

Claims (4)

  1. シャッターパネルを昇降可能に案内する建物の開口部に設けられる左右のガイドレール内に係止部材を設けるとともに、シャッターパネルの左右両端に係止部材に係脱する係止体を設け、シャッターパネルが下降するときに係止体が一定の係止動作をして係止部材に自動的に係止しシャッターパネルの上昇を規制する錠装置を備えたシャッターにおいて、シャッターパネルの部屋内側に、係止体が連係し、回動して係止体に解錠動作をさせる解錠操作レバーを設けるとともに、解錠操作レバーの部屋内側に解錠操作レバーを回動操作するときに手を掛ける手掛かり部とシャッターパネルを昇降操作するときに手を掛ける手掛かり部とを兼ねる筒状部を膨出させ、係止体をこの筒状部に挿嵌して解錠操作レバーと連係させる一方、筒状部の挿嵌部位を係止体の係止動作では影響を受けないスペースを有するものとしたことを特徴とするシャッター。
  2. 係止体のガイドレールと解錠操作レバーとの間がカバー部で覆われている請求項1のシャッター。
  3. 筒状部が、解錠操作レバーの全長に亘って一様な断面で形成される請求項1又は2のシャッター。
  4. 筒状部の上面を幾分前上がりに傾斜又は先端を上方に突出する形状にするか若しくは下面を幾分前下りに傾斜又は先端を下方に突出する形状にした請求項1〜3いずれかのシャッター
JP2002187717A 2002-06-27 2002-06-27 シャッター Expired - Lifetime JP3916520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002187717A JP3916520B2 (ja) 2002-06-27 2002-06-27 シャッター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002187717A JP3916520B2 (ja) 2002-06-27 2002-06-27 シャッター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004027713A JP2004027713A (ja) 2004-01-29
JP3916520B2 true JP3916520B2 (ja) 2007-05-16

Family

ID=31182666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002187717A Expired - Lifetime JP3916520B2 (ja) 2002-06-27 2002-06-27 シャッター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3916520B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7960482B2 (en) 2006-12-11 2011-06-14 Dupont Powder Coatings France Sas Low gloss coil powder coating composition for coil coating
JP5917878B2 (ja) * 2011-10-18 2016-05-18 文化シヤッター株式会社 開閉体の気密構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004027713A (ja) 2004-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109418163B (zh) 动物笼箱闩锁
US8418404B2 (en) Window with opening control mechanism
US5996668A (en) Adjustable blind assembly
KR101076822B1 (ko) 셔터 장치에 있어서의 셔터 커튼의 들어올림 방지 구조
KR20180002442U (ko) 방충망용 이탈방지부재
JP3916520B2 (ja) シャッター
JP5053763B2 (ja) 障子閉鎖装置
KR20140137137A (ko) 자동개폐식 방충망이 구비된 창문구조
US20120024483A1 (en) Reinforcing structure for slide shutter
US20040183315A1 (en) Lever handle safety stop
KR200381606Y1 (ko) 방충망 잠금 장치
JP6961365B2 (ja) シャッター装置
JP3870372B2 (ja) シャッター
JP3824313B2 (ja) シャッター
KR200398852Y1 (ko) 방충망 이탈방지재
JP7108362B2 (ja) 建具
KR20090004433U (ko) 출입문용 권취식 방충망의 손잡이 고정구조
JP3901584B2 (ja) シャッターにおける解錠装置
JP4434932B2 (ja) クレセント錠及びサッシ窓
EP0147129B1 (en) Automobile door handle assembly
JP4297446B2 (ja) 開放型面格子
JP4272695B1 (ja) 自動フランス落しを備えた子扉の保護装置
JP2006214193A (ja) シャッターの施錠装置
JP2006192047A (ja) 扉付き昇降キャビネット
JPH01230945A (ja) 換気扇のシャッタ開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3916520

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100216

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130216

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140216

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term