JPH033398B2 - - Google Patents

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JPH033398B2
JPH033398B2 JP15497781A JP15497781A JPH033398B2 JP H033398 B2 JPH033398 B2 JP H033398B2 JP 15497781 A JP15497781 A JP 15497781A JP 15497781 A JP15497781 A JP 15497781A JP H033398 B2 JPH033398 B2 JP H033398B2
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JP
Japan
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wiring
axis
route
layer
thp
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JP15497781A
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English (en)
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JPS5856500A (ja
Inventor
Takahiro Honda
Naoki Murakami
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP15497781A priority Critical patent/JPS5856500A/ja
Publication of JPS5856500A publication Critical patent/JPS5856500A/ja
Publication of JPH033398B2 publication Critical patent/JPH033398B2/ja
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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は電気機器の配線組立に使用する多層プ
リント板の配線データ作成装置に関する。 近年、半導体の発達に伴い電気機器の回路構成
は高速化及び高密度化され、該電気機器の回路に
おける配線及び実装方法についても高度の技術が
要求されるようになつている。特に高集積度の半
導体を搭載して、その配線に使用する合成樹脂積
層板、合成樹脂フイルム或いはセラミツク板上に
配線導体を形成し、搭載部品の配線を行なういわ
ゆるプリント板等に要求される性能は限りなく高
度化している。 従来、これ等のプリント板等は半導体及びその
他の部品の取付け並びに部品端子の相互配線を行
なうため、直交座標による例えば2.54mmピツチの
正方格子を想定し、その任意の格子交点上に部品
取付け及び配線の中継端子並びに多層間相互接続
機能を兼ねてスルーホールランド(以下THPと
略記)を設け、各絶縁板の面上に配置される配線
用導体はTHP間にX軸及びY軸平行としてTHP
間を相互接続していた。 第1図aに従来のX、Y軸配線層による多層プ
リント板の分離構成斜視図を示す。第1図におい
て1はTHP、2は配線、3は絶縁板である。通
常X、Y軸配線層に分割した場合、第1図bの配
線経路モデル図に示すように任意のTHP1のP,
Q間を電気接続する配線は原則として両点を通る
X、Y軸平行線に分解し、その交点を中継点Rま
たはR′としてP−R,R−QまたはP−R′,
R′−Qに分解して配線を行ない、各X、Y軸配
線層内では与えられた2点間を結ぶ最短距離を選
択する。従つて、各々のX、Y軸配線層内におけ
る配線経路は、主とするXまたはY軸平行線によ
つて配線密度を上げ、補助としてこれと垂直な従
配線方向の直交座標によつている。 第1図aのTHP接続部分における斜行線分は、
格子間を通る配線をTHP1に接続する場合に
THP1に直角に接続しないために生ずるもので
ある。これを第2図a,bの配線パターン図で説
明すると、隣接するTHP1間を接続する場合は
例えばTHP1cと1dの如く格子上で直結する
が、このような直結配線を除いて例えば第2図a
のTHP1aとTHP1bを配線で結ぶ場合は格子
間部分に配線経路を選択して得た設計配線を
THP1a,1bに直角に接続せずにβ=tan-11
またはβ′=tan-1(−1)の角度を持つ線分で接続
する。これによつて、例えば前記THP1aと
THP1bを結ぶ配線がTHP1eとTHP1fを
結ぶ配線とTHP1aとTHP1f間で接触するこ
となく、格子間の同一直線上に配線することが可
能となり、配線効率を向上することが可能とな
る。上記配線は、任意のTHP間、例えばTHP1
a,1b間を接続する場合に、格子間部分に配線
経路を選択して得た設計配線から実際にプリント
板を製作するためのフイルム作図用データ(以下
「アートワークデータ」と記す)を得る場合に、
格子間を通る線分ABとTHP1aおよびTHP1
bに接続する線分Aa及びBbにより構成して出力
する。 またTHP及び配線経路等の選択作業において
は、第1図aに示すようにすべての配線2を各絶
縁板3の上面に配置して処理し、実際の製造に当
たつては第3図に示す従来における多層プリント
板の積層断面図の如く、例えば合成樹脂含浸布ま
たは紙を積層板した基板2a,2bの両側に配線
2のX1、Y1及びX2、Y2を配し、別途接着を兼ね
る絶縁の合成樹脂層4を挿入し、サンドウイツチ
状に積み重ねて加圧下で加熱接着して一体の多層
プリント板とする。従つて、下面より上方に向か
つて製作されるY1層、Y2層のアートワークデー
タは上方より下に向かつて出力した後、裏返して
使用する。しかし、本発明の説明においてはすべ
て製造時の向きに関係なく第1図のように一方向
から見た透視状態により行なう。 従来は、第1図aの分離構成斜視図に示す如き
多層プリント板において、より高密度の配線を得
る手段として、例えば前記の如く2.54mmを1ピツ
チとするTHP間に挿入する配線本数を増加する
か、同一方向の配線層数を増加する方法しかなか
つた。また2点間の配線は配線面の利用効率上で
きるだけ少ない層数に収めることが望ましいが、
配線が高密度化すると複数のTHPを経由して3
層以上に及ぶ配線が増え、他の配線を排除するの
で相乗的に配線面の利用効率が落ちるという悪循
環を生じていた。この結果、例えばこれらの配線
相互が平面導体であるため、特に積層方向で1層
当たり0.2〜0.4mmの近接した並行面となる頻度が
増し、配線相互間の容量が増加する結果を生じ、
クロストークなどの好ましくない減少を生じる欠
点を有していた。この容量結合を防止するため配
線に使用しない広い平面導体のアース層をこれら
の配線層間に余分に挿入しなければならなかつ
た。 以上の問題を解決するため、最近に至つて斜行
配線層を含む多層プリント板が出現し始めたが、
斜行配線層の種類が少なく、斜行配線を行なうた
めの手法も確立されていないため、効率良く配線
を行なう状態には至つていない。 本発明は高密度配線が可能でかつクロストーク
などの欠点を除去した多層プリント板の配線デー
タを効率良く得ることが可能な配線データ作成装
置を提供することを目的とする。 この目的は、直交格子交点上に配列された
THP間を複数の絶縁板面に配したプリント板配
線により接続するための配線データを作成する多
層プリント板の配線データ作成装置において、前
記多層プリント板について配線すべきTHPの組
合せを示す結線データ、配線処理作業に伴ない使
用済となつたTHPの情報及び得られた配線経路
の情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記
憶された結線データに対して実現可能な最短配線
経路を得る如く処理を行なう処理手段と、前記記
憶手段に記憶された結線データを逐次前記処理手
段に送出せしめ、該処理手段において実現可能な
最短配線経路を得さしめたのち、使用済のTHP
と配線経路の情報を前記記憶手段に記憶せしめる
よう前記記憶手段と前記処理手段を制御する制御
手段により構成し、かつ前記処理手段内に、前記
結線データで指定された任意のTHP間を配線す
るときに、多層プリント板を構成するX軸平行配
線層、Y軸平行配線層及びX軸またはY軸と一定
角度を有する複数の軸にそれぞれ平行となる複数
の斜行配線層の中より、最短経路に最も近い経路
が得られる1面または2面の配線層の組合せを、
接続する前記THP間を結ぶ線分の斜行角度に従
つて選択する配線層選択手段と、前記配線層選択
手段により選択された配線層について、最短経路
に最も近い経路が得られる中継用THPを選択す
る中継THP(スルーホールランド)選択手段と、
前記配線層選択手段により選択された配線層につ
いて、X軸、Y軸または斜行軸を主方向、X軸、
Y軸または斜行軸と直交する軸を従方向とする直
交座標を用いることにより共通の配線手順及び処
理により配線経路を選択する配線経路選択手段と
を備えることにより達成することができる。 第4図は本発明の基本構成図である。図中、3
0は多層プリント板について結線すべきTHPの
組合せを示す結線データ、配線処理作業に伴ない
使用済となつたTHPの情報及び得られた配線経
路の情報を記憶する記憶手段、20は前記記憶手
段30に記憶された結線データに対して実現可能
な最短配線経路を得る如く処理を行なう処理手
段、10は前記記憶手段30に記憶された結線デ
ータを逐次処理手段20に送出せしめ、該処理手
段20において実現可能な最短配線経路を得さし
めたのち、使用済のTHPと配線経路の情報を前
記記憶手段30に記憶せしめるよう記憶手段と処
理手段を制御する制御手段である。また21〜2
3は前記処理手段20内の主要構成部分で、21
は前記結線データに指定された任意のTHP間を
結線するときに、多層プリント板を構成するX軸
平行配線層、Y軸平行配線層及びX軸またはY軸
と一定角度を有する複数の軸にそれぞれ平行とな
る複数の斜行配線層の中より、最短経路に最も近
い経路が得られる1面または2面の配線層の組合
せを、接続する前記THP間を結ぶ線分の斜行角
度に従つて選択する配線層選択手段、22は前記
配線層選択手段21により選択された配線層につ
いて、最短経路に最も近い経路が得られる中継用
THPを選択する中継THP選択手段、23は前記
配線層選択手段21により選択された配線層につ
いて、X軸、Y軸または斜行軸を主方向、X軸、
Y軸または斜行軸と直交する軸を従方向とする直
交座標を用いることにより共通の配線手順及び処
理により配線経路を選択する配線経路選択手段で
ある。 以下、第4図の詳細を本発明の実施例を示す図
面を併用して説明する。なお、全図を通じて同一
対象物は同一記号により示す。 本発明では従来のX層配線層(以下X層)及び
Y層配線層(以下Y層)に加え、第5図に示す本
発明の一実施例における多層プリント板の配線方
向図のようにそれぞれX軸及びY軸となす角度が
例えばβ=tan-1(1/2)となる斜行配線層を4層
設けてそれぞれをT軸配線層(以下T層)、U軸
配線層(以下U層)、V軸配線層(以下V層)及
びW軸配線層(以下W層)とし、X、Y、T、
U、V及びW層における配線経路はそれぞれ各軸
に平行な線分を主とし、それらと各々垂直な線分
を従とするものとする。第6図にX、Y、T、
U、V及びW層による多層プリント板の分離構成
斜視図の一例を示す。同図の上側よりW、U、
X、Y、V及びT層である。第7図はその積層断
面図を示す。 第4図における記憶手段30には第6図に示す
如き直交格子交点上に配列された複数のTHP1
の中で結線すべき2個のTHP1の組合せが結線
データとして記憶されている。配線層選択手段2
1は前記結線データに指定された任意のTHP間
を結線するときに、前記X、Y、U、V及びWの
各層の中から最短経路に最も近い経路が得られる
1面または2面の配線層の組合せを選択する手段
であり、結線すべきTHPの一方が例えば第5図
のA点にあるとき、他方THPが同図のB1点にあ
るかB2点またはB3点にあるかによつて、言い換
えれば両THP間を結ぶ線分の斜行角度如何によ
つて配線層を選択するが、詳細な選択方法につい
ては後述の実施例により説明する。 第4図の中継THP選択手段22は第8図の実
施例に示す如くTHP1gとTHP1hを例えばX
層とY層の2面を使用して接続する場合に、最短
経路である中継用のTHPとしてTHP1iまたは
THP1jを選択し、かつTHPの使用状況と格子
間の配線量などを見てTHP1iまたはTHP1j
の何れか実行可能な選択を行なう手段である。 第4図の配線経路選択手段23は前記配線層選
択手段により選択された配線層について、2つの
THP間を配線手順に従つて配線経路を設定する
手段である。本発明においては従来のX層とY層
に斜行層が加わるが、X軸、Y軸または斜行軸を
主方向とし、X軸、Y軸または斜行軸と直交する
軸を従方向とする直交座標を用いることにより共
通の配線手順及び処理により配線経路を選択する
ことが可能である。第9図はこの原理を図示した
ものであり、第9図aのX層の配線に対して、斜
行層のV層の場合は第9図bの如くV軸を主方向
とする直交座標に座標変換を行なうことによりX
層に適用した配線手順及び処理が斜行層にも共通
的に適用できる。 次にX、Y、T、U、V及びW層を使用して任
意の2つのTHP間を結ぶ設計配線及び実用配線
を得る方法と手順を実施例により説明する。 第10図は本発明による配線データ作成装置の
一実施例の構成図、第11図は本発明の一実施例
の作業手順図、第12図は中継THP位置座標例
図、第13図は他の中継THP位置座標例図、第
14図は斜行配線層における設計時の配線経路
図、第15図は斜行配線層における実際の配線経
路図である。 第10図において、10は制御部、20は処理
回路、21は配線層選択部、22は中継THP選
択部、23は配線経路選択部、24は配線経路変
換部、30は記憶回路、31は結線データ記憶領
域、32はTHP記憶領域、33は配線経路記憶
領域、34はアートワーク経路記憶領域である。 制御部10は処理回路20の各部及び記憶回路
30を制御し、外部より受信する結線データを実
際のプリント板製作に必要なアートワークデータ
として出力する。処理回路20の各部は前記制御
部10の指示に従い、記憶回路30の各記憶領域
とデータの授受を行ないつつ個々の結線データを
順次処理して設計配線を得たのち予め定められた
手順に従つて所要のアートワークデータを得る。 結線データ記憶領域31は制御部10が外部よ
り入力した結線すべき全区間、例えば半導体その
他の部品端子相互間の結線データを一時記憶す
る。 THP記憶領域はプリント板を構成する各層に
共通するすべてのTHPの位置を記憶し、プリン
ト板の種類によつて決まる用途別、例えば部品ピ
ン用と中継用の別、並びに配線データ作成過程の
該当時点における各THPの利用状況を記憶して
処理回路20の各選択部の利用に供する。 配線経路記憶領域33はプリント板の種類によ
つて決まる配線経路を選択する際に提供可能な各
層別配線経路の情報を記憶し、配線データ作成過
程の該当時点における各層の配線経路の利用状況
をTHPのピツチを単位として記憶し、処理回路
20の各選択部の利用に供する。 アートワーク経路記憶領域34はTHP接続部
或いは直線表示された設計配線を予め定められた
基準に従つて配線経路変換部24により変換され
た実際の配線パターンを記憶し、また制御部10
よりの要求により外部へ出力できるよう完成した
配線パターンを一時記憶する。 次に第11図に例示した作業手順図に従い、配
線データ作成手順を説明する。なお、S1〜S7
は第11図中の各ステツプを示す。 制御部10は図示省略された外部より結線デー
タを入力すると結線データ記憶領域31に一時記
憶させる。配線データ作成作業を開始すると制御
部10は結線データ記憶領域21より結線データ
の1つを読み出し(S1)、配線層選択部21に送
出せしめる。該配線層選択部21は入力された結
線データに指定された結線すべき1対のTHPか
ら配線すべき配線層をX、Y、T、U、V及びW
層から1層または組合せによる2層を選択する
(S2)。選択する配線層は前記結線データに指定
された結線すべき1対のTHP間を結ぶ線分がX
軸となす斜行角度によつて決まる。前記第5図に
おける線分AB2を例として説明すると、tanβ=
1/2とし、線分AB2がX軸となす角度をαとすれ
ばαの変化に従い、次表のように選択される。 なお、この表によつて2層の組合せが選択され
ても中継THPの選択によつては1層で済ませら
れる場合があるほか、配線長が最小となるように
第1順位の選択を行なつても先行する別の配線区
間における作業手順によつて、後述する中継
THPまたは配線経路が使用済みとなつて利用で
きないことがあるため、次善の短い配線長が得ら
れるよう、配線長が短い準にm組、例えば5組を
選択できるようにしておき、手順を5回繰り返し
ても結果が得られなければ2層の組合せでは配線
不能と判断する(S3)。この場合は図示省略した
3層以上の組合せによる処理となる。
【表】 以上において使用する配線長の算出例を第5図
により説明する。任意の2つのTHPの座標をそ
れぞれA(xa、ya)、B(xbi、ybi)とし、両座標の
差をx=xa〜xbi、y=ya〜ybiとすれば、 B点が∠TAV内にあるとき(B1点) L1=x+(√5−2)y B点が∠UAV内にあるとき(B2点) L2=√5/3(x+y) B点が∠TAV内にあるとき(B3点) L2=(√5−2)x+y のように算出できる。 以上により配線層が選択されると制御部10は
選択した配線層を中継THP選択部22に転送せ
しめて該中継THP選択部22に中継THPの選択
(S4)を開始するよう指示する。以下、該中継
THP選択部22における中継THP選択の実施例
を第12図及び第13図により説明する。 第12図の中継THP位置座標例図はTHPのA
と接続されるべきTHPのB1が∠VAX内にある例
を示す。この場合は前表に示した如く、配線層選
択部23によつてX及びV層が選択されるが、X
軸及びV軸に平行な配線によつてTHPのA、B1
間を中継できる計算上の中継THPとして第12
図に示すC1及びC2が得られる。また第13図は
他の中継THP位置座標例図を示し、Aと接続す
るTHPのB2が∠UAV内にある。この場合はV及
びU層が選択され、第12図と同様に2か所の中
継点D1及びD2が得られる。 それぞれの座標は以下のとおりである。 C1の座標(xc1、yc1): xc1=xc1−2(yb1−yb)、yc1=yb C2の座標(xc2、yc2): xc2=xc1+2(yb1−yb)、yc2=yb1 D1の座標(xd1、yd1): xd1=1/3(−xa+4xb2+2ya−2yb2) yd1=1/3(−2xa+2xb2+4ya−yb2) D2の座標(xd2、yd2): xd2=1/3(−xb2+4xa+yb2−2ya) yd2=1/3(−xb2+2xa+4yb2−ya) ここでTHPはX、Y直交座標上に格子状に配
置されているため、上記C1、C2、D1及びD2の座
標値がTHPのそれと一致するとは限らない。そ
のため、一致しないときは最も近接するTHPを
選択し、それが得られない場合は近接する複数の
THPで配線長が短くなる順に次善の選択を行な
う。このように計算上得られた2つの座標に近接
するn個、例えば4個のTHPを選択する(S4)
と、中継THP選択部22はTHP記憶領域32に
アクセスして、選択したTHPが利用可能である
か否かを順次確認する(S5→S4→S5)。選択した
n個のTHPが何れも使用済のため利用できない
場合は制御部10を介して再度配線層選択部21
に作業を戻し、先に選択した配線層と異なる配線
層の組合せを選択して改めてTHPを選択する
(S5→S2〜)。 THPの選択が終わるとこれまでに選択された
配線層とTHPのデータを制御部10の制御によ
り配線経路選択部23に送り、制御部10は該配
線経路選択部23に選択作業を開始させる。配線
経路選択部23は前記配線層とTHPの始終点
(部品用ピン)及び中継点を条件として配線経路
の選択を行なう。選択に当たつては配線経路選択
部33とアクセスしながらすでに設定されている
配線の有無を確認しつつ実現可能な経路を選択す
る(S6)。利用できる配線経路が選択できないと
きは制御部10を介して中継THP選択部22に
作業を戻し、次善の利用可能なTHPを選択させ
る(S6→S5)。THPが得られれば再度配線経路
選択部23に作業を移して経路の選択を行なう。 以上に配線経路の選択を斜行配線層内において
行なう場合も第9図に示した如く斜行配線層の軸
を主方向とする直交座標に座標変換を行なうこと
によりX層に適用した配線手順及び処理が適用で
き、これによつて同一層内において与えられた2
点を結ぶ最短距離の線分を該斜行配線層の主配線
方向の線分として選択する。 配線経路が選択できた場合は選択した配線経路
を配線経路記憶領域34に記憶させたのち、次の
結線データの配線作業に入り、結線データの読み
出し以降前記と同様の作業を繰り返し、前区間が
終了すると配線作業は終了する(S7)。 次に実際のプリント板の配線パターン、即ち、
アートワークデータへの変換について説明する。
第10図において配線経路選択部23は配線経路
の選択を終わると配線経路記憶領域34に記憶さ
せるが、この時点で記憶されるT、U、V及びW
層の如き斜行配線層の配線データは第14図に示
す如く直線で示されている。しかし、実際に製造
するプリント板においては配線経路に一定の幅が
あり、THPとの接触を避けたり、THP周辺及び
他の配線との間の絶縁間隔確保のために第15図
の如く折れ曲げた配線とする必要がある。 第10図における配線経路変換部24は配線経
路選択部23で得られた第14図の如き斜行配線
層の直線の配線経路を第15図の如き実際の配線
パターンに変換する部分である。変換の基準は予
め定められ、アートワーク経路記憶領域34に記
憶されている。配線経路変換部24は該アートワ
ーク経路記憶領域34にアクセスして直線パター
ンを最終パターンに変換し、アートワーク経路記
憶領域34の前記変換基準記憶領域と別の記憶領
域に一時記憶する。なお、その際、配線経路の始
終点となるTHPに接続する前述の斜行線分部分
(X、Y層を含む)も併せて変換する。 前記アートワーク経路記憶領域34に一時記憶
された最終パターンは制御部10のアクセスに従
つてアートワークデータとして出力される。 なお、以上の実施例においてはX、Y軸とそれ
ぞれβ=tan-1(1/2)の角度をなす軸をもつT、
U、V及びW層の4層の斜行配線層を有する多層
プリント板について説明したが、層の数及びX、
Y軸との軸角度の差は以上に限定されるものでな
く、これらが変化しても同様な効果が得られるこ
とは明らかである。また、第10図のブロツク図
はあくまで本発明の一実施例を示したものであ
り、制御部10、処理回路20及び記憶回路30
の間の処理分担、情報授受方法などには種々の変
形が可能であり。本発明はこれらの変形を排除す
るものではない。 以上説明したように、本発明によれば、任意の
THP間を結ぶ場合に、多層プリント板を構成す
るX層、Y層及び複数の斜行配線層の中より最短
経路に最も近い経路が得られる1面または2面の
配線層の組合せを効率的に選択し、かつ複数の斜
行配線層を含む各配線層に直交座標に従う共通の
処理作業手順及び処理を適用して実用可能な配線
経路を得ることができるため、複数種類の斜行配
線層の導入が容易となり、また、これによつて2
つのTHP間を結ぶ配線の大部分を1層または2
層の配線層で配線することが可能となるため配線
面の利用効率が向上し、平行する導体によるクロ
ストークをアース層等を挿入することなく減少す
ることができる。即ち、本発明は多層プリント板
の配線データ作成効率を向上し、かつ多層プリン
ト板の経済化並びに性能向上に資するところが大
きい。
【図面の簡単な説明】
第1図aは従来のX、Y軸配線層による多層プ
リント板の分離構成斜視図、第1図bは配線経路
モデル図、第2図a,bは配線パターン図、第3
図は従来における多層プリント板の積層板断面
図、第4図は本発明の基本構成図、第5図は本発
明の一実施例における多層プリント板の配線方向
図、第6図は本発明の一実施例における多層プリ
ント板の分離構成斜視図、第7図は本発明の一実
施例における多層プリント板の積層板断面図、第
8図は本発明における中継THP選択原理説明図、
第9図は本発明における斜行配線層の配線経路選
択原理説明図、第10図は本発明の一実施例にお
ける配線データ作成装置のブロツク図、第11図
は本発明の一実施例における作業手順図、第12
図は中継THP一座標例図、第13図は他の中継
THP一座標例図、第14図は斜行配線層におけ
る設計時の配線経路図、第15図は斜行配線層に
おける変換後の配線経路図である。 図中、1……スルーホールランド(THP)、2
……配線、3……絶縁板、10……制御手段、2
0……処理手段、21……配線層選択手段、22
……中継スルーホールランド(THP)選択手段、
22……配線経路選択手段、30……記憶手段、
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 直交格子交点上に配列されたスルーホールラ
    ンド間を複数の絶縁板面に配したプリント板配線
    により接続するための配線データを作成する多層
    プリント板の配線データ作成装置において、 前記多層プリント板について配線すべきスルー
    ホールランドの組合せを示す結線データ、配線処
    理作業に伴ない使用済となつたスルーホールラン
    ドの情報及び得られた配線経路の情報を記憶する
    記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された結線データに対して
    実現可能な最短配線経路を得る処理を行なう処理
    手段と、 前記記憶手段に記憶された結線データを逐次前
    記処理手段に送出せしめ、該処理手段において実
    現可能な最短配線経路を得さしめたのち、使用済
    のスルーホールランドと配線経路の情報を前記記
    憶手段に記憶せしめるよう前記記憶手段と前記処
    理手段を制御する制御手段により構成し、 かつ前記処理手段内に、 前記結線データで指定された任意のスルーホー
    ルランド間を配線するときに、多層プリント板を
    構成するX軸平行配線層、Y軸平行配線層及びX
    軸またはY軸と一定角度を有する複数の軸にそれ
    ぞれ平行となる複数の斜行配線層の中より、最短
    経路に最も近い経路が得られる1面または2面の
    配線層の組合せを、接続する前記スルーホールラ
    ンド間を結ぶ線分の斜行角度に従つて選択する配
    線層選択手段と、 前記配線層選択手段により選択された配線層に
    ついて、最短経路に最も近い経路が得られる中継
    用スルーホールランドを選択する中継スルーホー
    ルランド選択手段と、 前記配線層選択手段により選択された配線層に
    ついて、X軸、Y軸または斜行軸を主方向、X
    軸、Y軸または斜行軸と直交する軸を従方向とす
    る直交座標を用いることにより共通の配線手順及
    び処理により配線経路を選択する配線経路選択手
    段とを備えたことを特徴とする多層プリント板の
    配線データ作成装置。
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