JPH09114876A - 配線パターンの設計方法、配線パターン設計装置、および多層配線基板の製造方法 - Google Patents

配線パターンの設計方法、配線パターン設計装置、および多層配線基板の製造方法

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JPH09114876A
JPH09114876A JP7270018A JP27001895A JPH09114876A JP H09114876 A JPH09114876 A JP H09114876A JP 7270018 A JP7270018 A JP 7270018A JP 27001895 A JP27001895 A JP 27001895A JP H09114876 A JPH09114876 A JP H09114876A
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wiring
connection section
terminals
layer
signal
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Application number
JP7270018A
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English (en)
Inventor
Yutaka Sekiyama
裕 関山
Yasuyuki Fujiwara
康之 藤原
Kiyonori Kazama
清徳 風間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気特性の優れた配線パターンを高配線率で自
動設計する。 【解決手段】信号層のペア(層ペア)を定義し(1
1)、上面と下面のスルーホールの短絡を防ぐための相
対的上下関係を接続区間毎に求める(12)。この上下
関係は、干渉する2端子の内、上面の端子の接続区間を
上、下面の端子の接続区間を下として決定される。上の
接続区間は下のそれよりも上の層ペアで配線される。こ
の上下関係を守って配線するために、まず、最も上の層
ペアを選択し(13)、上位の未配線接続区間が存在し
ない接続区間を抽出した後(14)、それらの接続区間
を当該層ペアで配線する(15)。以下、順次下の層ペ
アを処理対象にしながら(16)、同様の配線試行(1
3〜15)を行う。最後に、残った未配線接続区間に対
して、全信号層を用いた再配線を行う(17)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板やマ
ルチチップモジュールなどの配線基板の製造において、
配線パターンを決定する方法および装置に係り、特に、
両面に多数の端子が搭載された多層基板に好適な配線パ
ターン決定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】両面に多数の端子を配した多層基板に対
して配線パターンの自動決定を行う方法としては、例え
ば、つぎの2つの方法が知られている。
【0003】第1の方法は、「3次元配線法」と呼ばれ
る手法である。この手法によれば、たとえば、花房ら著
「多層セラミックプリント回路基板の3次元配線」の3
86〜389頁(A. Hanafusa et al., "Three-Dimensio
nal Routing for MultilayerCeramic Printed Circuit
Boards、" in Proceedings of IEEE InternationalConf
erence on Computer-Aided Design、 pp.386-389、 199
0)に記載されているように、ある1つの接続区間を配線
するとき、基板内のすべての信号層を使用する。すなわ
ち、配線層に平行なX軸およびY軸と、配線層に垂直な
Z軸とからなる3次元空間を想定し、この空間のX軸、
Y軸、およびZ軸のすべての方向について、配線経路を
網羅的に探索する。
【0004】第2の方法は、Z方向の配線自由度を制限
し、X方向層とY方向層からなる「層ペア」を単位とし
て配線を行う手法である。この手法では、接続区間に配
線を行なう層ペアを割当てた後、各層ペアにおいて、割
り当てられた接続区間を配線する。なお、基板表面の端
子と、割り当てられた層ペアとの導通は、端子から層ペ
アのいずれかの配線層まで延伸されたスルーホールによ
り確保される。基板の表面(上面)の端子と裏面(下
面)の端子とが、XY平面において同一座標にある場合
は、これらの端子から延伸されるスルーホールの長さ
を、基板厚さの1/2以下に短縮し、互いにショートし
ないようにする。なお、本明細書においては、層ペアの
配線層間の導通を図るため、基板の積層方向に沿って延
伸された配線をビアホールと呼び、基板表面の端子と配
線層との間の導通を図るため、基板の積層方向に沿って
延伸された配線をスルーホールと呼ぶ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記第1の従来技術
は、基板内を隅なく探索するため高い配線率が得られる
ものの、広大な探索空間を用いるため、処理時間が大き
いという問題がある。このため、大規模の基板に対して
は適用がむずかしいという問題をもつ。また、基板内を
配線パターンが上下に行き来するため、電源層およびグ
ランド層に多数のクリアランス(穴)が空き、給電イン
ピーダンスが増大するという問題がある。この給電イン
ピーダンスの増大は、基準電位の変動を引き起こし、電
子装置の安定動作を阻害するので、電気特性上好ましく
ない。
【0006】前記第2の従来技術は、経路探索の範囲を
2つの層に制限しているため、配線処理に要する時間が
短いという長所を持つ一方、両面に多数の端子を配した
高密度基板においては高い配線率を達成しえないという
問題を有する。これは、接続区間相互の位置関係に関し
て何等の戦略なしに、スルーホールの長さを決めている
(すなわち、接続する層ペアを決めている)ためであ
る。
【0007】そこで本発明は、電気特性の優れた配線パ
ターンを高配線率で自動設計する配線方法および配線装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、複数の信号層と、該信号層表面に形成
された配線と、異なる信号層上の配線間を接続するビア
ホールと、基板表裏に設けられた複数の端子と、該端子
と上記配線とを接続するスルーホールとを備える多層配
線基板の、あらかじめ定められた上記端子間を結ぶ接続
区間を接続する配線パターンの設計方法において、隣接
する2以上の上記信号層からなる層グループを定義する
ステップと、上記接続区間の上下関係を定めるステップ
と、上記接続区間の上記上下関係に基づいて、上記接続
区間に上記層グループを割り当てるステップと、上記接
続区間を接続する配線パターンを決定するステップとを
有する配線パターンの設計方法と、この方法を用いて配
線パターンを設計する配線パターン設計装置とが提供さ
れる。
【0009】ここで、上記配線パターンを決定するステ
ップは、上記接続区間の2端子のうちの第1の端子か
ら、上記割り当てられた層グループに属する信号層のう
ちのいずれかの表面に達するまで、積層方向に沿って延
伸された第1のスルーホールの、上記信号層表面に露出
した端部と、上記接続区間の2端子のうちの第2の端子
から、上記割り当てられた層グループに属する信号層の
うちのいずれかの表面に達するまで、積層方向に沿って
延伸された第2のスルーホールの、上記信号層表面に露
出した端部とを結ぶ、上記割り当てられた層グループに
属する信号層表面の上記配線と、該層グループに属する
信号層の少なくともいずれかを貫通する上記ビアホール
とのパターンを決定するステップである。
【0010】なお、接続区間の上下関係を定めるステッ
プは、基板の表面に積層方向に沿って投影した影があら
かじめ定められた範囲内にある2つの上記端子の、基板
の積層方向に従って定められる上下関係を、それらの端
子をそれぞれ端点とする接続区間の上下関係とする処理
を含むことが望ましい。
【0011】また、配線パターン未決定の上記接続区間
について、前述の3次元配線法により配線パターンを決
定するステップを、さらに備えていてもよい。この場
合、新たに配線を形成する信号層の層グループを再定義
し、この再定義した層グループを、未決定の接続区間に
割り当てて、この割り当てた層グループ内で配線を決定
するようにしてもよい。
【0012】なお、多層配線基板の製造方法には、例え
ば、絶縁膜に、該絶縁膜を貫通するビアホールを形成
し、さらに、上記絶縁膜の表裏一方の面に導体により配
線を形成し、この配線およびビアホールを形成した絶縁
膜を複数枚積層して、加熱圧着する方法がある。本発明
では、このような多層配線基板の製造において、本発明
の配線パターン設計方法により設計したパターンで、配
線を形成する多層配線基板の製造方法が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の多層配線方法および装置
は、経路探索の範囲を層グループに制限するので、短時
間で配線パターンを決定できる。また、本発明の多層配
線方法および装置は、電源層またはグランド層を介すこ
となく隣接する信号層グループを用いて配線を行うの
で、これらの信号層間を結ぶビアホールは電源層または
グランド層を通過することがない。したがって、電源層
とグランド層におけるクリアランスの面積が最小限に抑
えられ、よって給電インピーダンスの増大が抑えられ
る。
【0014】本発明の多層配線基板の製造方法によれ
ば、基板表面の各端子から、積層方向に沿って、基板を
貫通するスルーホールを延伸すると、ショートあるいは
導体間隔違反を発生させるようなスルーホールが、スル
ーホール全数の8%以上を占めるような基板であって
も、上記ショートあるいは導体間隔違反を発生させるス
ルーホールの伸延される端子の9割以上が、互いに隣接
する2層の配線層の配線と、それらの配線層間のビアホ
ールと、該端子から積層方向に沿って該配線層に延伸さ
れたスルーホールとにより、所定の端子に電気的に接続
される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る配線パターン設
計装置を、図面を用いて詳細に説明する。
【0016】A.全体構成 (1)ハードウエア構成 本実施例の設計装置100は、図10に示すように、中
央演算処理装置(CPU)101と、主記憶装置102
と、外部記憶装置103と、入出力装置104とを備え
る。入出力装置104は、ディスプレイD、キーボード
K、マウスM、およびプリンタPを備える。ユーザは、
この入出力装置104を介して、設計装置100に処理
の開始を指示し、自動配線処理の進行状況を監視するこ
とができる。
【0017】(2)機能構成 つぎに、図2を用いて、本実施例の配線パターン設計装
置100の機能構成を説明する。
【0018】外部記憶装置103には、基板の情報をあ
らかじめ保持する基板情報ファイルF1と、配線のため
のネット情報および配線規則をあらかじめ保持するネッ
ト情報・配線規則ファイルF2と、配線禁止領域の情報
をあらかじめ保持する禁止情報ファイルF3と、配線パ
ターンの情報を保持するための配線パターン情報ファイ
ルF4とが備えられている。これらのファイルの内容
は、適宜、主記憶装置102に読み出され、参照、更新
される。
【0019】配線パターン設計装置100の設計部10
5は、ファイルF1〜F4から配線処理に必要な情報を
読み込み、配線パターンを決定した後、その結果をファ
イルF4に格納する。設計部105は、多層配線制御部
20、層ペア定義部21、層ペア定義情報テーブル2
2、上下関係設定部23、対象接続区間抽出部24、層
ペア配線部25、上下関係テーブル26、対象接続区間
テーブル27、および再配線部28を備える。これらの
各部20〜21,23〜25,28は、主記憶装置10
2にあらかじめ保持されたインストラクションを、CP
U101が実行することにより実現される。なおこれら
の各部20〜21,23〜25,28は、専用回路な
ど、ハードウエアにより実現してもよい。テーブル2
2,26,27は、主記憶装置102に確保された記憶
領域である。
【0020】多層配線制御部20は、層ペア定義部2
1、対象接続区間抽出部24、上下関係設定部23、層
ペア配線部25、再配線部28を起動すると共に、配線
処理全体の制御を行う。層ペア定義部21は、基板情報
ファイルF1を参照し、層ペア定義情報テーブル22を
作成する。上下関係設定部23は、ネット情報・配線規
則ファイルF2を参照し、上下関係テーブル26を作成
する。対象接続区間抽出部24は、上下関係テーブル2
6を参照して、ネット情報・配線規則ファイルF2から
当該層ペアにおける対象接続区間を抽出した後、それら
の接続区間を対象接続区間テーブル27に登録する。層
ペア配線部25は、対象接続区間テーブル27に登録さ
れた接続区間に対して、当該層ペアを用いた配線処理を
実行する。再配線部28は、層ペア配線部25による配
線試行において未配線となった接続区間に対して、すべ
ての信号層を用いた3次元配線法による配線処理を行
う。なお、ここで「配線処理」とは、配線パターンを決
定する処理のことである。また、「未配線」とは未だ配
線パターンを決定していないことを意味する。「配線試
行」とは、配線パターンの設計を試行することをいう。
【0021】B.ファイル構成 (1)基板情報ファイルF1 基板情報ファイルF1のデータ構成例を図11に示す。
基板情報ファイルF1は、設計する基板の設計事項に基
づき、基板サイズに関する情報をあらかじめ保持する基
板サイズ記憶領域111と、層構成に関する情報をあら
かじめ保持する層構成記憶領域112とを備えるファイ
ルである。なお、層構成記憶領域112に保持される層
ペア番号は、図11に示したように、あらかじめふられ
ていてもよく、また、すべての層について空欄(NUL
L)であってもよい。すべての層について層ペア番号が
空欄の場合には、本システムの層ペア定義部21が層ペ
ア番号を決定する。
【0022】なお、本実施例では、図12に示すよう
に、基板表面の横方向をX軸、縦方向をY軸とし、基板
平面の4頂点のうちのいずれか一つをこのXY平面の原
点(0,0)とする。配線可能な矩形領域(配線領域)
や、配線禁止領域など、基板内の領域は、該領域の頂点
のうちのいずれか一点である原点と、その対角点とを用
いて表現される。
【0023】(2)ネット情報・配線規則ファイルF2 ネット情報・配線規則ファイルF2は、図13に示すよ
うに、接続区間ごとに、両端の端子座標(X座標,Y座
標,層番号)や、配線長制限情報、配線のライン属性、
スルーホールおよびビアホールの属性を、あらかじめ保
持するファイルである。なお、ラインとは、信号層表面
に形成される平面配線を意味する。また、本実施例で
は、スルーホールおよびビアホールは、いずれも積層方
向(信号層表面の法線方向)に延伸される導体配線であ
る。
【0024】(3)禁止情報ファイルF3 禁止情報ファイルF3は、図14に示すように、あらか
じめ定められた配線禁止領域が、原点座標(X座標,Y
座標,層番号)と、対角点座標(X座標,Y座標,層番
号)とにより記憶されている。
【0025】(4)配線パターン情報ファイルF4 配線パターン情報ファイルF4は、配線パターンの設計
結果を格納する領域である。なお、すでに設計された接
続区間がある場合には、該接続区間の情報が、この配線
パターン情報ファイルF4にあらかじめ保持されてい
る。
【0026】配線パターン情報ファイルF4は、図15
に示すように、接続区間ごとに、ライン、スルーホー
ル、およびビアホールの情報を保持するための管理情報
記憶領域151と、ラインごとに、始点、終点、および
幅を保持するためのライン情報記憶領域152と、スル
ーホールごとに、始点、終点、穴半径、およびランド半
径を保持するためのスルーホール情報記憶領域153
と、ビアホールごとに、始点、終点、穴半径、およびラ
ンド半径を保持するためのビアホール情報記憶領域15
4とを備える。なお、ランドとは、図16に示すよう
に、ラインとの接触不良を防止するためにスルーホール
およびビアホールの周囲に設けられる補強用導体のこと
である。
【0027】C.配線設計処理 つぎに、本実施例の配線パターン設計装置100による
配線設計処理の手順を、図1を用いて説明する。
【0028】まず、多層配線制御部20は、層ペア定義
部21を起動する。層ペア定義部21は、配線処理の対
象となる多層基板において、隣接した信号層のペアを複
数定義し、定義結果を、層ペア定義情報テーブル22に
格納する(ステップ11)。この信号層のペアを、層ペ
アと呼ぶ。なお、本実施例では、平面配線を隣接する2
層の信号層により行なうが、3層以上の層を用いて平面
配線を行なうようにしてもよい。この場合、ステップ1
1では、この3層以上の層のグループを定義するように
する。
【0029】各々の層ペアは、ひとつのX方向層とひと
つのY方向層とから成る。X方向層は、主としてX方向
にパターンを配する信号層であり、Y方向層は、主とし
てY方向にパターンを配する信号層である。これら2層
上の配線パターンは、ビアホールにより接続される。
【0030】つぎに、多層配線制御部20は、上下関係
設定部23を起動する。上下関係設定部23は、接続区
間の間に存在する上下関係を求め、結果を上下関係テー
ブル26に格納する(ステップ12)。なお、設計対象
の基板における上下はあらかじめ定められており、表裏
の一方の面を「上面」、他方を「下面」とする。ここ
で、接続区間とは、配線パターンで接続すべき2つの端
子の接続関係を示す。また、接続区間の上下関係は、ど
ちらの接続区間を相対的に上面に近い層ペアで配線すべ
きかを示すものであり、該接続区間に割り当てられる
(すなわち、平面配線に用いられる)層ペアの上下関係
を示す。ステップ12において、上下関係設定部23
は、上面の端子と下面の端子とが干渉する場合(ここで
干渉とは、2端子からそれぞれ積層方向にスルーホール
を延伸したときに、それらのスルーホールの間でショー
トあるいは導体間隔違反が生じることをいう)、これら
の互いに干渉する端子をそれぞれ含む接続区間につい
て、上面の端子を含む接続区間を「上」、下面の端子を
含む接続区間を「下」とする。これは、上面の端子を含
む接続区間を下面の端子を含む接続区間よりも、上面に
近い層ペアで配線するようにするためである。
【0031】なお、本実施例では、ある2つの導体1
a,1bの間隙の幅がdであるとき、 d<max(導体1aの最小導体間隔,導体1bの最小
導体間隔) ならば、「導体間隔違反」であるとする。この最小導体
間隔は、ネット情報・配線規則ファイルF2に定義され
ている。
【0032】接続区間とその間の上下関係とは、有向グ
ラフで表現することが可能である。そこで、本実施例の
説明では、接続区間の上下関係を示すために、接続区間
をノードとして表現し、上下関係を有向枝で表現した有
向グラフ(以下、「上下関係グラフ」と呼ぶ)を用い
る。
【0033】つぎに、多層配線制御部20は、未だ配線
試行が行われていない層ペアのうち、上面に最も近い層
ペアを選択し(ステップ13)、対象接続区間抽出部2
4を起動する。
【0034】起動された対象接続区間抽出部24は、上
下関係テーブル26に保持された、接続区間の上下関係
の情報を用いて、未配線の接続区間のうち最も上位のも
の(それ自身よりも上位の未配線の接続区間が存在しな
い未配線接続区間)をすべて抽出し、抽出結果を対象接
続区間テーブル27に格納する(ステップ14)。な
お、既に配線決定済みの接続区間のノードと、該ノード
を起点とする有向枝とは、上下関係グラフから削除され
るため、ここで抽出される接続区間は、上下関係グラフ
において、その接続区間を示すノードを終点とする有向
枝がひとつもないノードとして示される。
【0035】つぎに、多層配線制御部20は、層ペア配
線部25を起動する。層ペア配線部25は、ステップ1
3において選択された層ペアにおいて、直前のステップ
14で抽出されたすべての接続区間の配線試行を行う。
層ペア配線部25は、配線設計が成功した接続区間につ
いては、決定された配線の情報を配線パターン情報ファ
イルF4に格納した後、上下関係テーブルから、該接続
区間の情報、および、該接続区間を起点とする有向枝
(上下関係)の情報を削除する(ステップ15)。
【0036】以上により1層ペアにおける配線試行が完
了するので、多層配線制御部20は、他に未試行の層ペ
アがあれば、処理をステップ13に戻し、未試行の層ペ
アがなければ、再配線部28を起動する(ステップ1
6)。起動された再配線部28は、残っている未配線の
接続区間に対して、すべての信号層を用いた3次元配線
法による配線試行を行う(ステップ17)。
【0037】なお、ステップ12は、ステップ11に先
行してもよい。また、ステップ14は、ステップ13に
先行してもよい。また、ステップ17は、不要であれば
省略してもよい。
【0038】D.各テーブルのデータ構成 (1)層ペア定義情報テーブル22 層ペア定義情報テーブル22は、図17に示すように、
信号層の層番号ごとに、該信号層の属す層ペアの番号の
格納領域を備える。
【0039】(2)上下関係テーブル26 上下関係テーブル26は、図18に示すリストテーブル
181と、図19(a)に示す親ノード(上位の接続区
間)のリスト182と、図19(b)に示す子ノード
(下位の接続区間)のリスト183とを備える。リスト
テーブル181は、接続区間(ノード)ごとに、親ノー
ドのリストを示すポインタ1811と、子ノードのリス
トを示すポインタ1812とを備える。また、親ノード
のリスト182は、親ノードごとに、他の親ノードへの
ポインタを備え、子ノード(下位の接続区間)のリスト
183は、子ノードごとに、他の子ノードへのポインタ
を備える。
【0040】ある接続区間に子ノード(下位の接続区
間)があるか否かは、「子ノードへのポインタ」が空欄
(NULL)であるか否かにより判定される。また、あ
る接続区間に親ノード(上位の接続区間)があるか否か
は、「親ノードへのポインタ」が空欄(NULL)であ
るか否かにより判定される。
【0041】なお、図18に示したテーブル26のデー
タ内容は、図9(b)の上下関係グラフRにより示され
る上下関係を示している。なお、上下関係グラフにおい
て、丸4aは接続区間(ノード)を表し、矢印4bは上
下関係(有向枝)を表す。
【0042】すなわち、接続区間aおよびmは、上位お
よび下位のいずれの接続区間も存在しない接続区間であ
る。すなわち、接続区間aおよびmの端子は、いずれも
他の端子と干渉しない位置にある。接続区間cについて
は、上位の接続区間は存在せず、下位には接続区間dが
あり、この接続区間dの下位には、接続区間eおよびk
がある。接続区間eには下位の接続区間は存在しない
が、接続区間kの下位には、接続区間fがある。また、
接続区間fにの上位には、接続区間kの他に、接続区間
gおよびhがあり、これらの上位には接続区間は存在し
ない。
【0043】したがって、この関係を表すデータを保持
する上下関係テーブル26は、図19に示したように、
親ノードのリスト182として、ノードdの親ノードの
リスト1821と、ノードeの親ノードのリスト182
2と、ノードkの親ノードのリスト1823と、ノード
fの親ノードのリスト1824,1825,1826と
を備え、子ノードのリスト183として、ノードcの子
ノードのリスト1831と、ノードdの子ノードのリス
ト1832,1833と、ノードgの子ノードのリスト
1834と、ノードhの子ノードのリスト1835と、
ノードkの子ノードのリスト1836とを備える。
【0044】これらのリストのポインタにより示される
関係を図示すると、図27および図28のようになる。
図27は、親ノードリストへのポインタ1811と親ノ
ードリスト182とによるリストを模式的に図示したも
のであり、図28は、子ノードリストへのポインタ18
12と子ノードリスト183によるリストを模式的に図
示したものである。
【0045】(3)対象接続区間テーブル27 対象接続区間テーブル27は、図20に示すように、処
理対象の接続区間数と、接続区間番号との格納領域を備
える。
【0046】E.各部の処理 (1)層ペア定義処理(ステップ11) 図3に、ステップ11における層ペア定義部21の処理
の詳細手順を示す。この層ペア定義処理において、ま
ず、層ペア定義部21は、基板情報ファイルF1に層ペ
ア情報の定義が登録されているか否か検査し(ステップ
31)、すでに登録されていれば、基板情報ファイルF
1に登録されていた層ペア情報を、層ペア定義情報テー
ブル32に登録して(ステップ34)、処理を終了し制
御を多層配線制御部20に戻す。基板情報ファイルF1
にまだ登録されていなければ、層ペア定義部21は、基
板内の信号層を抽出し(ステップ32)、部品層、電源
層、グランド層などを介さずに、直接隣り合う信号層の
ペアを作成して(ステップ33)、作成した信号層のペ
アを、層ペア定義情報テーブル32に登録して(ステッ
プ34)、処理を終了し制御を多層配線制御部20に戻
す。
【0047】(2)上下関係設定処理(ステップ12) 図4に、ステップ12における上下関係設定部23の処
理の詳細手順を示す。この上下関係設定処理(ステップ
12)において、上下関係設定部23は、まず、基板上
面に設けられる端子P1を任意にひとつ選ぶ(ステップ
41)。ここで「端子」は、自動配線の対象である信号
端子のみを考える。以下のステップでも同様とする。
【0048】つぎに、上下関係設定部23は、端子P1
と干渉する下面の端子が存在するか否かを調べる(ステ
ップ42)。もし存在しなければ、上下関係設定部23
は、処理をステップ44に進め、存在すれば、その下面
の端子P2を含む接続区間と、端子P1を含む接続区間
と端子P2を含む接続区間の間の上下関係を求め、上下
関係テーブル26に登録する(ステップ43)。
【0049】たとえば、端子P1を含む接続区間がa、
b、cの3つ、端子P2を含む接続区間がd、eの2つ
である場合、これらの間には、(a→d)、(a→
e)、(b→d)、(b→e)、(c→d)、および、
(c→e)の6つの上下関係が存在する。ここで、上下
関係(a→d)は、接続区間aを接続区間dよりも相対
的に上面に近い層ペアで配線すべきことを表す。他の上
下関係についても同様である。
【0050】以上の処理により、ステップ41で選択さ
れた端子を含む接続区間の子ノードの登録がなされたこ
とになる。つぎに、上下関係設定部23は、上面に未処
理の端子が存在するか否か検査し、存在すれば処理をス
テップ41に戻し、存在しなければ処理を終了して制御
を多層配線処理部20に返す(ステップ44)。
【0051】(3)処理対象の接続区間の抽出処理(ス
テップ14) 図5に、ステップ14における対象接続区間抽出部24
の詳細手順を示す。この処理対象の接続区間の抽出処理
(ステップ14)において、まず、対象接続区間抽出部
24は、未処理の未配線接続区間のうちから、任意に接
続区間nを一つ選択し(ステップ51)、この接続区間
nよりも上位に未配線の接続区間が存在するか否か(す
なわち、上下関係テーブルに、接続区間nの親ノードが
登録されているか否か)を調べる(ステップ52)。対
象接続区間抽出部24は、もし存在しなければ、その接
続区間を対象接続区間テーブル27に登録し(ステップ
53)、存在すれば、処理をステップ54に進める。ス
テップ54において、対象接続区間抽出部24は、他に
未処理の(すなわち、ステップ51において選択してい
ない)接続区間があるか否か検査し、あれば、処理をス
テップ51に戻し、なければ、処理を終了して制御を多
層配線制御部20に戻す(ステップ54)。
【0052】(4)配線試行処理(ステップ15) 図6に、ステップ15における層ペア配線部25の詳細
手順を示す。この配線試行処理(ステップ15)におい
て、層ペア配線部25は、ステップ13において選択さ
れた層ペア(以下、「当該層ペア」と呼ぶ)での対象接
続区間を「自由度」の小さい順に並べ替える(ステップ
601)。ここで接続区間の「自由度」とは、その接続
区間を割り当てることができる層ペアの数であり、下式
で計算される。
【0053】 自由度=層ペア数−当該層ペア番号+1−段数 ここで、「当該層ペア番号」は、上面から数えて当該層
ペアが何番目に当たるかを示す数である。したがって、
「層ペア数−当該層ペア番号+1」は、当該層ペアを含
めて、幾つの層ペアが残されているかを示す。また、
「段数」は次のように求める。当該接続区間を起点とし
て有向枝(上下関係テーブル26における子ノードへの
ポインタ)をたどり、行き止まり(子ノードへのポイン
タが空欄(NULL))となるまでに通過する有向枝の
数をカウントする。枝分かれする場合は、すべてのパス
について有向枝をカウントし、最大の通過数を求める。
この最大の通過数を「段数」とする。つまり、段数は、
当該接続区間よりも下位の接続区間の配線のために最小
限残しておくべき層ペア数を表している。
【0054】つぎに、層ペア配線部25は、ステップ6
01で定めた配列順序の先頭(すなわち、「自由度」の
最も小さい)の接続区間(以下、接続区間kとして説明
する)を処理対象とし(ステップ602)、当該層ペア
への、接続区間kの端子からのスルーホール延伸を妨げ
る障害物が存在するか調べる(ステップ603)。つま
り、層ペア配線部25は、ステップ603において、ネ
ット情報・配線規則ファイルF2、禁止情報ファイルF
3、および配線パターンファイルF4に保持された情報
を基に、スルーホールを当該層ペアまで延伸させた場
合、ショートあるいは導体間隔違反が生じる配線パター
ンや非信号ピン、配線禁止領域が存在するかどうかを調
べる。層ペア配線部25は、もし存在すれば、処理をス
テップ609へ進め、存在しなければ、処理をステップ
604に進める。
【0055】ステップ604において、層ペア配線部2
5は、接続区間kを除くすべての接続区間について、端
子の近傍座標を接続区間kの配線処理(ステップ60
5)の間のみ配線禁止とする。この処理の目的は、他の
接続区間のために、スルーホール延伸用の空領域を確保
しておくことである。配線禁止の設定範囲は、スルーホ
ールの径および最小導体間隔(ネット情報・配線規則フ
ァイルF2に登録されている)により決める。
【0056】つぎに、層ペア配線部25は、当該層ペア
において、接続区間kの両端の端子座標(X,Y)を探
索始点と探索終点とし、この探索始点から探索終点まで
の配線経路を探索する(ステップ605)。探索の結
果、配線経路が発見されれば、層ペア配線部25は、当
該接続区間の両端子と発見された配線経路とを接続する
スルーホールの位置を決定して、発見された配線経路と
スルーホールとの情報を、配線パターン情報ファイルF
4に格納し(ステップ607)、接続区間kと該接続区
間kを起点とする有向枝とを上下関係テーブルから削除
する(ステップ608)。
【0057】ステップ605において、配線経路が発見
されなければ、層ペア配線部25は、いま試行を行った
接続区間kの他に、当該層ペアに割り当てられた(対象
接続区間テーブルに登録された)未処理の接続区間があ
るか否か判定し、あれば、ステップ601において定め
られた配線順序における次の接続区間を処理対象の接続
区間kとして処理をステップ603に戻し(ステップ6
10)、他に未処理の処理対象接続区間がなければ、処
理を終了して制御を多層配線制御部20へ戻す(ステッ
プ609)。
【0058】F.適用例 以上、本実施例の配線パターン設計装置100の処理手
順を説明したが、以下に、簡単な適用例を示す。図21
〜図26に、配線パターン設計装置100による配線設
計処理のプロセスを模式的に示す。
【0059】(1)配線試行前 上下関係の決定(ステップ12)が終了した時点での、
配線設計状況を、図21に示す。なお、図21(a)
に、多層配線基板8における、側面から見た端子および
接続区間の位置関係を模式的に表す配線図を示し、図2
1(b)に、上下関係テーブル26に保持された接続区
間の上下関係を示す上下関係グラフRを示した。
【0060】なお、配線図において、四角形1は端子を
表し、端子1間を結ぶ実線は、すでに決定された(配線
パターン情報ファイルF4に登録された)配線パターン
を表し、端子1間を結ぶ点線4は配線パターンの決定さ
れていない接続区間を表す。配線パターンは、スルーホ
ール2、ライン5、およびビアホール6から構成され
る。ライン(平面配線)は、一般に、折れ曲がりを含ん
だ複雑な形状を持つが、本実施例における配線図では、
便宜上、直線で表現した。
【0061】多層配線基板8は、10層の信号層X1、
Y1、X2、Y2、X3、Y3、X4、Y4、X5、お
よびY5を備え、それらは、ステップ11において5つ
の層ペアLP1、LP2、LP3、LP4、LP5にグ
ループ化されている。なお、層ペアと層ペアとの間に挿
入される電源層およびグランド層の図示は省略した。基
板8の両面には端子1が設けられ、6つの接続区間a、
b、c、d、e、f、gが定められている。これらのう
ち接続区間bは、既に配線パターンが決定され、あらか
じめ配線パターン情報ファイルF4に登録されている。
【0062】この多層配線基板8の接続区間には、(c
→d)、(d→e)、および、(g→f)の3つの上下
関係が存在する。この基板8の接続区間の上下関係を上
下関係グラフRとして表すと、図21(b)のようにな
る。接続区間aは、他の接続区間との間に上下関係を持
たないため、グラフの中で孤立している。
【0063】さて、上下関係グラフRにおいて、それ自
身よりも上位の接続区間が存在しない接続区間(それを
起点とする有向枝がひとつもない接続区間)は、a、
c、およびgの3つである。したがって、これらの接続
区間が層ペアLP1での試行対象となる。
【0064】(2)第1の層ペアにおける配線処理終了
後 最も上の層ペアLP1における配線処理(ステップ1
5)が終了した時点の設計状況を、図22に示す。な
お、図22(a)は配線パターン情報ファイルF4に登
録された配線パターンを示す配線図であり、図21
(b)は、上下関係テーブル26に保持された接続区間
の上下関係を示す上下関係グラフRである。
【0065】層ペアLP1における配線処理(ステップ
15)では、接続区間a、gの配線パターンが決定さ
れ、これらの接続区間のノードが上下関係グラフRから
削除されている。一方、接続区間cについては、接続区
間bの配線パターンが障害となり、配線経路が発見され
なかったため、接続区間cのノードが上下関係グラフR
内に残っている。さて、この時点で、それ自身よりも上
位の接続区間が存在しない接続区間は、cとfとの2つ
である。したがって、これらの接続区間が層ペアLP2
での試行対象となる。
【0066】(3)第2の層ペアにおける配線処理終了
後 上から2番目の層ペアLP2における配線処理(ステッ
プ15)が終了した時点の設計状況を、図23に示す。
なお、図23(a)は配線パターン情報ファイルF4に
登録された配線パターンを示す配線図であり、図23
(b)は、上下関係テーブル26に保持された接続区間
の上下関係を示す上下関係グラフRである。
【0067】層ペアLP2における配線処理(ステップ
15)では、接続区間fの配線が決定され、そのノード
が上下関係グラフRから削除されている。一方、接続区
間cは、接続区間bの配線パターンが障害となり、未配
線のまま残っている。この時点で、それ自身よりも上位
の接続区間が存在しない接続区間はcのみである。した
がって、層ペアLP3での試行対象は接続区間cのみと
なる。
【0068】(4)第3の層ペアにおける配線処理終了
後 上から3番目の層ペアLP3における配線処理(ステッ
プ15)が終了した時点の設計状況を、図24に示す。
なお、図24(a)は配線パターン情報ファイルF4に
登録された配線パターンを示す配線図であり、図24
(b)は、上下関係テーブル26に保持された接続区間
の上下関係を示す上下関係グラフRである。
【0069】層ペアLP3における配線処理(ステップ
15)では、接続区間cの配線が決定され、そのノード
が上下関係グラフRから削除されている。この時点で、
自分自身よりも上位の接続区間が存在しない接続区間は
dである。したがって、層ペアLP4での試行対象はd
となる。
【0070】(5)第4の層ペアにおける配線処理終了
後 上から4番目の層ペアLP4における配線処理(ステッ
プ15)が終了した時点の設計状況を、図25に示す。
なお、図25(a)は配線パターン情報ファイルF4に
登録された配線パターンを示す配線図であり、図25
(b)は、上下関係テーブル26に保持された接続区間
の上下関係を示す上下関係グラフRである。
【0071】層ペアLP4における配線処理(ステップ
15)では、接続区間dの配線が決定され、そのノード
が上下関係グラフRから削除されている。この時点で、
それ自身よりも上位の接続区間が存在しない接続区間は
eである。したがって、層ペアLP5での試行対象はe
となる。
【0072】(6)第5の層ペアにおける配線処理終了
後 上から5番目の層ペアLP5における配線処理(ステッ
プ15)が終了した時点の設計状況を、図26に示す。
なお、図26(a)は配線パターン情報ファイルF4に
登録された配線パターンを示す配線図であり、図26
(b)は、上下関係テーブル26に保持された接続区間
の上下関係を示す上下関係グラフRである。
【0073】層ペアLP5における配線処理(ステップ
15)では、接続区間eが配線が決定され、そのノード
が上下関係グラフRから削除されている。こうして、す
べての接続区間の配線が完了する。このとき、上下関係
グラフRは空になっている。
【0074】ここで述べた適用例では、すべての接続区
間の配線が層ペア配線部25による配線処理により決定
されたため、再配線部28による3次元配線法を用いた
再配線処理(ステップ17)は行なわれない。しかし、
未配線の接続区間が残っている場合には、再配線部28
により、すべての信号層を対象とする3次元配線法を用
いた再配線処理(ステップ17)により、残った接続区
間の配線を決定する。
【0075】(7)多点ネットを含む配線への適用例 図21〜図26に示した例では、2つの端子のみからな
るネット(異なる接続区間が端子を共有することがない
(すなわち、すべての接続区間が2つの端子のみからな
るネットである)が、本実施例の配線パターン設計装置
100は、3つ以上の端子からなるネット(多点ネッ
ト)に対しても適用できる。図9に、多点ネットを含む
多層配線基板8の例を示す。なお、図9(a)は配線パ
ターン情報ファイルF4に登録された配線パターンを示
す配線図であり、図9(b)は、上下関係テーブル26
に保持された接続区間の上下関係を示す上下関係グラフ
Rである。
【0076】この基板8では、5つの端子1a,1b,
1c,1d,1fからなるネットが1つ存在する。この
ため、上下関係グラフRは枝分かれを含んだ複雑なもの
となっている。なお、接続区間mについては、上面の端
子と下面の端子が同一のXY座標に存在するが、このよ
うな接続区間については、単にスルーホールを伸長する
ことによって配線される。
【0077】G.再配線処理 層ペア配線部25による(配線処理ステップ15)で
は、一般に、下記のような未配線が残ることが多い。
【0078】(A)上下関係グラフが深いことによる未
配線 (B)サイクルによる未配線 上記(A)の未配線は、たとえば次のような場合に生じ
る。前述の適用例では、配線に5つの層ペアが使用され
ているが、仮に4つの層ペアしか存在しないとすると、
接続区間eが未配線となる。このように、必要な層ペア
数よりも基板の層ペア数が少ない場合、未配線が生じ
る。
【0079】上記(B)の未配線は、上下関係グラフ
が、図8に示すような「サイクル」を含むときに生じ
る。なお、「サイクル」とは、有向枝をたどると、起点
のノードに復帰してしまう状態をいう。図8(a)は、
基板8における、側面から見た端子および接続区間の位
置関係を模式的に表す配線図であり、図8(b)は、上
下関係テーブル26に保持された接続区間の上下関係を
示す上下関係グラフRである。配線図において、四角形
1は端子を表し、端子1間を結ぶ点線4は配線パターン
の決定されていない接続区間を表す。
【0080】接続区間a、bは、両端子ともXY座標が
重なっており、接続区間aからbへ向かう有向枝と、接
続区間bからaへ向かう有向枝とが定義されている(す
なわちサイクルが生じている)。これらの接続区間a、
bは、ステップ15においては、いずれも未配線として
残る。
【0081】以上のような未配線は、3次元配線法によ
る再配線(ステップ17)を行うことで解消できる。す
なわち、すべての層ペアにおける配線試行後に、未配線
の接続区間が残っている場合には、再配線部28によ
り、すべての信号層を対象とする3次元配線法を用いた
再配線処理が行なわれ(ステップ17)、残った接続区
間の配線が決定される。
【0082】H.実装例 図7(b)に、本発明の多層配線方法に好適なコンピュ
ータ用実装系の一例を模式的に示す。この実装系(マル
チチップモジュール)は、LSIパッケージ7、多層配
線基板8、プリント基板9の3階層により構成される。
LSIパッケージ7は多層配線基板8上に搭載され、多
層配線基板8はプリント基板9上に搭載されている。
【0083】これらのうち、多層配線基板8を、図7
(a)に拡大して図示する。多層配線基板8の上面の端
子1は、LSIパッケージ7との接続のための端子であ
り、下面の端子1は、プリント基板との接続のための入
出力端子である。これら両面の端子からはスルーホール
2が伸びている。基板内部のスルーホール2は、本来外
部からは観察されないが、図7(a)では、模式的に内
部のスルーホール2を図示した。
【0084】多層配線基板8は、多数の信号層(たとえ
ば26層)を含む多層基板である。信号層は、X方向層
(X1、X2、…、X13)とY方向層(Y1、Y2、
…、Y13)とからなり、これらは層ペアを構成してい
る。層ペアと層ペアとの間には、必要に応じて電源層V
またはグランド層Gが挿入されている。
【0085】多層配線基板8は、上面に約19、60
0、下面に約4、400の信号端子を備える。これら端
子のうち、上面と下面の間で干渉が生じる端子は約2、
000であり、これは全信号端子の約8%に相当する。
また、上面と下面の干渉に係わる接続区間(すなわち上
下関係の存在する接続区間)は約2、000であり、こ
れは全接続区間数13、700の約15%に相当する。
このように多数の干渉が存在する基板では、接続区間の
上下関係が複雑であるため、この基板8の配線パターン
の決定には、上下関係を系統的に管理する本実施例の配
線パターン設計装置100を用いることが適している。
このことを説明する実験結果を以下に示す。
【0086】上述の多層配線基板8に対して、従来の層
ペア配線法を用いて配線パターンを決定したところ、未
配線の接続区間が429本残った。この結果から、従来
の層ペア配線法を用いた場合、上下関係に係わる接続区
間(約2、000)のうち、約2割が未配線となること
が分かる。これらの未配線を解消するには、3次元配線
法による経路探索が必要となる。
【0087】これに対し、同じ多層配線基板8に対し
て、本実施例の配線パターン設計装置100を用いて配
線パターンを決定したところ、再配線部28による3次
元配線法を用いた再配線を行なう前の段階で、未配線の
接続区間は2本であった。
【0088】なお、図7に示した多層配線基板8は、上
面にLSIパッケージ、下面に入出力端子を搭載した基
板であるが、本実施例の配線パターン設計装置100
は、両面にLSIパッケージ7を搭載する基板の配線設
計にも適する。
【0089】また、本実施例の配線パターン設計装置1
00によれば、層ペア配線における配線順序を決定する
際、自由度の小さい順に対象接続区間を並べ替えている
ので、自由度の小さい接続区間を優先的に配線でき、よ
って高い配線率を達成できるという効果がある。さら
に、本実施例の配線パターン設計装置100によれば、
未配線の接続区間に対して、3次元配線法による再配線
処理を行うので、より高い配線率を達成できる。また、
本実施例により配線設計された多層回路基板8では、層
ペアと層ペアとの間に、クリアランスの少ない電源層V
またはグランド層Gを配することができるので、信号層
間のクロストークが抑えられる。
【0090】I.変形例 前記実施例では、上面に近い層ペアから順に配線を行っ
ているが、下面に近い層ペアから配線を行ってもよい。
また、前記実施例では、層ペアを配線処理の単位として
いるが、必ずしも層ペアである必要はない。たとえば、
X方向の配線量がY方向の配線量に比べて特に多い基板
であれば、2つのX方向層と1つのY方向層から成る層
グループを単位として配線を行っても良い。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、経路探索の範囲を層グ
ループに制限しているので、配線処理に要する時間が短
いという効果がある。また、本発明の多層配線方法によ
れば、隣接する信号層を用いて配線を行い、ビアホール
が電源層とグランド層を通過することがないので、電源
層とグランド層におけるクリアランス(穴)の面積が最
小限に抑えられ、電気特性の優れた配線パターンが生成
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例における配線設計処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図2】 実施例における配線パターン設計装置の機能
ブロック図である。
【図3】 層ペア定義処理の詳細手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】 上下関係決定処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】 処理対象接続区間抽出処理の詳細手順を示す
フローチャートである。
【図6】 配線処理の詳細手順を示すフローチャートで
ある。
【図7】 実施例の配線パターン設計装置による配線設
計を行なうのに好適な、コンピュータ用実装系の一例を
表す説明図である。
【図8】 サイクルを含む上下関係グラフの例を示す説
明図である。
【図9】 多点ネットを含む多層配線基板とその上下関
係グラフとを示す説明図である。
【図10】 実施例の配線パターン設計装置のハードウ
エア構成図である。
【図11】 基板情報ファイルのデータ構成例を示す説
明図である。
【図12】 本実施例における領域の定義方法を示す説
明図である。
【図13】 ネット情報・配線規則ファイルのデータ構
成例を示す説明図である。
【図14】 禁止情報ファイルのデータ構成例を示す説
明図である。
【図15】 配線パターン情報ファイルのデータ構成例
を示す説明図である。
【図16】 ランドの説明図である。
【図17】 層ペア定義情報テーブルのデータ構成例を
示す説明図である。
【図18】 上下関係テーブルのリストテーブルのデー
タ構成例を示す説明図である。
【図19】 上下関係テーブルのリストのデータ構成例
を示す説明図である。
【図20】 対象接続区間テーブルのデータ構成例を示
す説明図である。
【図21】 上下関係決定処理終了時点の設計状況を示
す説明図である。
【図22】 最も上の層ペアにおける配線処理終了時の
設計状況を示す説明図である。
【図23】 上から2番目の層ペアにおける配線処理終
了時の設計状況を示す説明図である。
【図24】 上から3番目の層ペアにおける配線処理終
了時の設計状況を示す説明図である。
【図25】 上から4番目の層ペアにおける配線処理終
了時の設計状況を示す説明図である。
【図26】 上から5番目の層ペアにおける配線処理終
了時の設計状況を示す説明図である。
【図27】 上下関係テーブルにおける、親ノードのリ
ストの連結関係を示す模式図である。
【図28】 上下関係テーブルにおける、子ノードのリ
ストの連結関係を示す模式図である。
【符号の説明】
1…端子、2…スルーホール、4…接続区間、4a…ノ
ード、4b…有向枝、5…ライン、6…ビアホール、7
…LSIパッケージ、8…多層配線基板、9…プリント
基板、20…多層配線制御部、21…層ペア定義部、2
2…層ペア定義情報テーブル、23…上下関係設定部、
24…対象接続区間抽出部、25…層ペア配線部、26
…上下関係テーブル、27…対象接続区間テーブル、2
8…再配線部、100…配線パターン設計装置、101
…中央演算処理装置(CPU)、102…主記憶装置、
103…外部記憶装置、104…入出力装置、105…
設計部、111…基板サイズ記憶領域、112…層構成
記憶領域、151…管理情報記憶領域、152…ライン
情報記憶領域、153…スルーホール情報記憶領域、1
54…ビアホール情報記憶領域、D…ディスプレイ、K
…キーボード、M…マウス、P…プリンタ、F1…基板
情報ファイル、F2…ネット情報・配線規則ファイル、
F3…禁止情報ファイル、F4…配線パターン情報ファ
イル、X1,X2,X3,X4,X5等…X方向層、Y
1,Y2,Y3,Y4,Y5等…Y方向層、LP1,L
P2,LP3,LP4,LP5…層ペア、V…電源層、
G…グランド層、R…上下関係グラフ、a,c,d,
e,f,g,h,k…接続区間を識別する記号。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の信号層と、該信号層表面に形成され
    た配線と、異なる信号層上の配線間を接続するビアホー
    ルと、基板表裏に設けられた複数の端子と、該端子と上
    記配線とを接続するスルーホールとを備える多層配線基
    板の、あらかじめ定められた上記端子間を結ぶ接続区間
    を接続する配線パターンの設計方法において、 隣接する2以上の上記信号層からなる層グループを定義
    するステップと、 上記接続区間の上下関係を定めるステップと、 上記接続区間の上記上下関係に基づいて、上記接続区間
    に上記層グループを割り当てるステップと、 上記接続区間を接続する配線パターンを決定するステッ
    プとを有し、 上記配線パターンを決定するステップは、 上記接続区間の2端子のうちの第1の端子から、上記割
    り当てられた層グループに属する信号層のうちのいずれ
    かの表面に達するまで、積層方向に沿って延伸された第
    1のスルーホールの、上記信号層表面に露出した端部
    と、 上記接続区間の2端子のうちの第2の端子から、上記割
    り当てられた層グループに属する信号層のうちのいずれ
    かの表面に達するまで、積層方向に沿って延伸された第
    2のスルーホールの、上記信号層表面に露出した端部と
    を結ぶ、 上記割り当てられた層グループに属する信号層表面の上
    記配線と、該層グループに属する信号層の少なくともい
    ずれかを貫通する上記ビアホールとのパターンを決定す
    るステップであることを特徴とする配線パターンの設計
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記接続区間の上下関係を定めるステップは、 基板表裏の上記端子のうち、該端子を基板の表面に積層
    方向に沿って投影して得られる影があらかじめ定められ
    た範囲内にある2つの上記端子の、基板の積層方向に従
    って定められる上下関係を、それらの端子をそれぞれ端
    点とする接続区間の上下関係とする処理を含むことを特
    徴とする配線パターンの設計方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、 配線パターン未決定の上記接続区間について、 3次元配線法により配線パターンを決定するステップ
    を、さらに備えることを特徴とする配線パターンの設計
    方法。
  4. 【請求項4】複数の信号層と、該信号層表面に形成され
    た配線と、異なる信号層上の配線間を接続するビアホー
    ルと、基板表裏に設けられた複数の端子と、該端子と上
    記配線とを接続するスルーホールとを備える多層配線基
    板の配線パターンを設計する配線パターン設計装置にお
    いて、 隣接する2以上の上記信号層からなる層グループを定義
    する手段と、 上記端子間の接続区間の上下関係を定める手段と、 上記接続区間の上記上下関係に基づいて、上記接続区間
    に上記層グループを割り当てる手段と、 上記接続区間を接続する配線パターンを決定する手段と
    を有し、 上記配線パターンを決定する手段は、 上記接続区間の2端子のうちの第1の端子から、上記割
    り当てられた層グループに属する信号層のうちのいずれ
    かの表面に達するまで、積層方向に沿って延伸された第
    1のスルーホールの、上記信号層表面に露出した端部
    と、 上記接続区間の2端子のうちの第2の端子から、上記割
    り当てられた層グループに属する信号層のうちのいずれ
    かの表面に達するまで、積層方向に沿って延伸された第
    2のスルーホールの、上記信号層表面に露出した端部と
    を結ぶ、 上記割り当てられた層グループに属する信号層表面の上
    記配線と、該層グループに属する信号層の少なくともい
    ずれかを貫通する上記ビアホールとのパターンを決定す
    ることを特徴とする配線パターンの設計装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、 上記接続区間の上下関係を定める手段は、 基板の表面に積層方向に沿って投影した影があらかじめ
    定められた範囲内にある2つの上記端子の、基板の積層
    方向に従って定められる上下関係を、それらの端子をそ
    れぞれ端点とする接続区間の上下関係とすることを特徴
    とする配線パターンの設計装置。
  6. 【請求項6】複数の信号層と、該信号層表面に形成され
    た配線と、異なる信号層上の配線間を接続するビアホー
    ルと、基板表裏に設けられた複数の端子と、該端子と上
    記配線とを接続するスルーホールとを備える多層配線基
    板の製造方法において、 あらかじめ定められた上記端子間を結ぶ接続区間を接続
    する配線を、 隣接する2以上の上記信号層からなる層グループを定義
    するステップと、 上記接続区間の上下関係を定めるステップと、 上記接続区間の上記上下関係に基づいて、上記接続区間
    に上記層グループを割り当てるステップと、 上記接続区間を接続する配線パターンを決定するステッ
    プとにより決定されたパターンで形成する工程を有し、 上記配線パターンを決定するステップは、 上記接続区間の2端子のうちの第1の端子から、上記割
    り当てられた層グループに属する信号層のうちのいずれ
    かの表面に達するまで、積層方向に沿って延伸された第
    1のスルーホールの、上記信号層表面に露出した端部
    と、 上記接続区間の2端子のうちの第2の端子から、上記割
    り当てられた層グループに属する信号層のうちのいずれ
    かの表面に達するまで、積層方向に沿って延伸された第
    2のスルーホールの、上記信号層表面に露出した端部と
    を結ぶ、 上記割り当てられた層グループに属する信号層表面の上
    記配線と、該層グループに属する信号層の少なくともい
    ずれかを貫通する上記ビアホールとのパターンを決定す
    るステップであることを特徴とする多層配線基板の製造
    方法。
  7. 【請求項7】複数の信号層と、該信号層表面に形成され
    た配線と、異なる信号層上の配線間を接続するビアホー
    ルと、基板表裏に設けられた複数の端子と、該端子と上
    記配線とを接続するスルーホールとを備える多層配線基
    板において、 上記端子全数のうち、第1の端子を中心とするあらかじ
    め定められた範囲内に、該第1の端子を備える表面へ、
    第2の端子を積層方向に沿って投影して得られる影が存
    在する上記第1の端子の数が8%以上であり、 前記第1の端子の9割以上は、該第1の端子を端点とす
    る接続区間を結ぶ導体パターンのうちの配線部分が、一
    層または隣接する二層の上記信号層表面に形成されてい
    ることを特徴とする多層配線基板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7765444B2 (en) 2006-11-06 2010-07-27 Nec Electronics Corporation Failure diagnosis for logic circuits
JP2021077405A (ja) * 2019-07-04 2021-05-20 大日本印刷株式会社 三次元lsiレイアウトパターン表示装置、方法、プログラム、及び三次元lsiレイアウトパターン生成装置

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