JPH0333988B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の科用分野 この発明は空気調和機の冷凍サイクル装置に関
するものである。

従来例の構成とその問題点 従来の空気調和機を第１図、第２図、第３図よ
り説明する。一般に冷凍サイクルは圧縮機１、室
外側熱交換器２、膨張用キヤピラリチユーブ３と
室内側熱交換器４とそれ等を接続する第３図のよ
うな円形断面の管５により構成されている。

そして、圧縮機１は運転中、大きな振動とそれ
に伴なう騒音を配管５によつて各熱交換器２，４
に伝え、共振をする。その共振を減衰させようと
すると配管５に多くの曲げ部５ａとループ部５ｂ
を設ける為、配管内の冷媒流通抵抗が増大し、能
力が低下する。

一方配管５の曲げ部５ａやループ部５ｂを省く
と圧縮機１の振動による騒音を各熱交換器で増巾
させ、特に低周波域の振動が残つて、耳障りな音
が発生していた。

発明の目的 本発明は上記従来の問題点を改良するために、
圧縮機と各熱交換器を接続する配管の管内冷媒流
通抵抗を少なくし、能力を向上させ、配管の共振
を減衰し、騒音を低減するようにしたものであ
る。

発明の構成 この目的を達成するために本発明は、圧縮機と
熱交換器を接続する断面形状が楕円形あるいは長
円形の配管を、前記圧縮機の振動方向と長円形あ
るいは楕円形状の短手方向が同一方向となるよう
に配設したものである。

この構成により、配管の共振が減衰され、騒音
の低減化がはかれる。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例について第４図〜第６
図を参考に説明する。ここで、空気調和機の基本
構成は従来と同じであるため説明を省略し、ここ
ではその要部について説明する。

同図において、圧縮機１と室内側熱交換器４を
接続する配管６は、第４図ａ，ｂに示すように断
面が短手方向の方法Ａより長手方向の方法Ｂが長
い長円形あるいは楕円形状とすることにより、短
手方向Ｃに柔軟性が得られ、圧縮機１の振動方向
Ｄと同一方向に長円形及び楕円形状の短手方向Ｃ
を配設することにより、圧縮機１の振動Ｄが長円
形管あるいは楕円形の配管６の短手方向Ｃの柔軟
性により減衰され、圧縮機１の低周波域の騒音が
低下できる。又第１図、第２図に示す配管の曲げ
部５ａとループ部５ｂが減少できるため、配管６
の冷媒流通抵抗が減少し、能力が向上する。第６
図は本実施例と従来例（第１図〜第３図）の騒音
をJIS法によつて測定し、比較した図である。第
６図において実線は従来例の騒音を、破線は本実
施例の騒音をそれぞれ示したものである。図より
明らかなように本実施例ではオーバーオールレベ
ルの５７dBAは、ほとんど同じであるが、低周
波域の圧縮機の運転周波数５０Hzの振動が２倍、
３倍で共振し耳障りな音の減衰の効果の著しいこ
とがわかる。

発明の効果 以上述べた様に、本発明によれば、長円形管あ
るいは楕円形管により圧縮機の振動を減衰させ、
管内の冷媒流通抵抗の低下を可能にし、低周波域
での騒音低下および、能力の向上が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のウインド形空気調和機の冷凍サ
イクルを示す外箱をはずした斜視図、第２図は同
ウインド形空気調和機の上面図、第３図は同ウイ
ンド形空気調和機の配管断面図、第４図ａ，ｂは
それぞれ本発明の異なる実施例を示す配管断面
図、第５図は同配管を有するウインド形空気調和
機の要部斜視図、第６図は本実施例と従来例の騒
音特性を比較した騒音特性図である。 １……圧縮機、４……室内側熱交換器、６……
配管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 空気調和機の冷凍サイクルを構成する圧縮機、
   熱交換器と、前記圧縮機と熱交換器とを接続する
   断面形状が楕円形あるいは長円形の配管とを有
   し、前記配管は前記圧縮機の振動方向と、長円形
   あるいは楕円形状の短手方向が同一方向となるよ
   うに配設された空気調和機の冷凍サイクル装置。