JPH0333820B2 - - Google Patents

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JPH0333820B2
JPH0333820B2 JP60091707A JP9170785A JPH0333820B2 JP H0333820 B2 JPH0333820 B2 JP H0333820B2 JP 60091707 A JP60091707 A JP 60091707A JP 9170785 A JP9170785 A JP 9170785A JP H0333820 B2 JPH0333820 B2 JP H0333820B2
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tension
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【発明の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野 本発明は、ウオータジエツトルーム、エアージ
エツトルームなどの流体噴射式無杼織機により製
織する際の、緯糸の飛走状態、飛走の有無を検知
する、流体噴射式無杼織機における緯糸検知方法
に関するものである。 (ロ) 従来の技術 従来、流体噴射式無杼織機による製織において
は、フイーラなどからなる緯糸検知装置を用いて
緯入れ緯糸の有無を判定している。フイーラとし
ては、一対の電極から構成されているもの、投光
器と受光器とから構成されているものなどがよく
知られている。これらのフイーラは、いずれも織
機の緯糸噴射ノズルとは反対側であつて正常に緯
入れされた緯糸が到達する位置の筬上に設けてお
き、緯入れが正常に行われた場合には、前記フイ
ーラにより緯糸を検知して緯糸有り信号を出力さ
せ、所定のタイミングにおいて緯糸有り信号の存
在の有無を検出して、緯糸有り信号が出力されて
いない場合に織機の運転を停止させている。 しかしながら、実際の織機においては、緯入れ
が正常に行われ、フイーラに緯糸が到達している
にも拘らず停台してしまう、いわゆる「空止ま
り」、あるいは緯入れが正常に行われず、緯糸が
フイーラに到達していないのにもかかわらず織機
が停台しない、いわゆる「見逃し」といつたトラ
ブルを発生することが多い。これらのトラブルの
発生は、織機及び緯糸検知装置の調整不良などに
原因があるが、それらを大別すると、)フイー
ラの感度設定不適正、)緯糸の検知タイミング
不適正、)緯糸飛走の不安定、)水滴、風綿
等の影響による検知ミス、等が挙げられる。 上記のごときトラブルの原因を究明する場合、
従来から緯糸到達タイミングをシンクロスコー
プ、ストロボスコープ等の測定器を用いて検知し
ているが、その取り扱いには高度な習熟を要する
と共に、その測定誤差も大きく、実際的には作業
者の勘にたよらざるを得ないため、正確さを欠
き、迅速な原因除去等の処置が期待できなかつ
た。これらの問題点を解消するために、数多くの
方法、装置が開発されており、例えば特開昭54−
142368号公報及び特開昭54−147262号公報に開示
されているごとく、矩形波状の緯糸検知信号(緯
糸有り信号)と所定の周期ををもつて与えられる
クロツクパルス信号とのアンド条件をとり、その
結果得られた出力信号が含む複数の時系列パルス
をカウンタによつて計数し、所定のタイミングに
おいてラツチ回路を起動し、その所定のタイミン
グにおける計数結果を記憶させ、表示して緯糸検
知信号の発生タイミングを検知することにより、
フイーラの感度設定の良否などを判断し、トラブ
ル発生時の原因の究明に用いたり、あるいはトラ
ブルの発生又はその可能性を未然に知ろうとする
方法が提案されている。 しかしながら、これらの改良技術も、その原理
は従来と全く変わらず、そのフイーラが持つ根本
的な欠点を改良し、かつ上記のごとき停台原因を
完全に把握することができないばかりでなく、装
置あるいは緯糸有無の判別方法が複雑化してしま
い、依然としてトラブル発生時の処置に労を費や
し、その原因を知るにも習熟した技術を必要とす
るのが実態である。 一方、特開昭53−143767号公報に記載された方
法は、フイーラを用いずに、緯糸の張力変動と振
動とを検出した検出信号(0又は1)と、織機の
原動軸の回転タイミング信号(0又は1)とを取
り出し、回転タイミング信号が(1)のとき、検出信
号が(0)になると、織機を停台させようという
ものである。しかし、この方法は、緯糸の張力変
動と振動とがあれば、検出信号が(1)になるもので
あり、結局、緯糸の有無のみを検出するものに他
ならない。従つて、緯糸は存在するが、緯入れが
不良のとき、例えばシヨートピツクによる緯入れ
が不良のとき、又は先端あばれによる緯入れ不良
のときであつても、織機が停台しないという欠点
があつた。 (ハ) 発明が解決しようとする課題 本発明者は、流体噴射式無杼織機により製織す
る際の緯糸検知方法における、上記の如き従来技
術の欠点を根本的に改良しようとして、種々の研
究を行つた。その結果、ある特定の緯糸飛走終了
時の位相において、緯糸の張力がある一定値以上
の張力極大値を取れば、シヨートピツクや先端あ
ばれ等の緯入れ不良が生じないという知見を得
た。本発明は、この知見を基礎にしてなされたも
のであり、各緯入れ中の緯糸の張力挙動を検出す
ると共に、ある特定の位相での緯糸飛走終了時に
おける緯糸張力を検出することにより、容易に緯
糸の飛走状態を検知しうる、緯糸検知方法を提供
しようとするものである。 (ニ) 課題を解決するための手段及び作用 即ち、本発明は、流体噴射式無杼織機による製
織の際、緯糸把持器と流体噴射ノズルの間に緯糸
張力検出装置をを設けて、緯糸の飛走状態を検知
する方法において、緯糸自由飛走終了時の位相を
予め設定すると共に、緯糸自由飛走終了時の張力
極大値より若干低めの張力基準値を予め設定し、
各緯入れ中の飛走緯糸の張力挙動を検出し、前記
予め設定された位相において緯糸の自由飛走が終
了しないか、又は飛走緯糸の張力が、前記張力基
準値を超えないときに織機を停台させることを特
徴とする流体噴射式無杼織機における緯糸検知方
法に関するものである。 第1図は、本発明が適用される流体噴射式無杼
織機の要部の一例を示す簡略斜視図である。第1
図において、1は緯糸、2は緯糸測長ドラム、3
は緯糸貯留装置で、所定の負圧Mにより緯糸を吸
引し、所定長さ分貯留する。4は緯糸把持装置、
5は緯糸張力検出装置、6は流体噴射ノズルであ
る。緯糸1は、流体噴射ノズル6から噴射された
噴射流体によつて経糸(図示せず)の上糸、下糸
間を飛走し、緯糸貯留装置3内の貯留分が飛走終
了した後、前記緯糸把持装置4の閉口動作により
把持されて、筬(図示せず)により筬打ちされ、
カツタ7により切断される。そして、この一連の
緯入れ過程における緯糸の飛走状態の検知を、緯
糸把持装置4と体噴射ノズル6との間の糸道に配
設した緯糸張力検出装置5により行うのである。 次に本発明における、緯糸の飛走状態、有無の
検知方法について説明する。緯糸張力検出装置か
ら得られる、一連の緯入れ過程における緯糸張力
に関する電気信号を増幅した後、電磁オシログラ
フ等によつて記録した、織機1回転の間の標準的
な張力変化波形図は第2図に示すとおりである。
縦軸は電圧E、横軸は時間t又はクランク角θで
ある。第2図に示すごとく、標準的な張力変化波
形図には、通常(A),(B),(C)の三つのピークが発現
し、ピーク信号(A)は、緯糸把持装置が開口し、流
体噴射によつて緯糸が飛走をを開始した時の張力
変化を示し、後期のピーク信号(C)は、緯糸把持装
置が開口し、飛走中の緯糸にブーキがかけられた
時の張力変化を示し、この範囲を一般に飛走角と
呼称する。又この範囲に生じるピーク信号(B)は、
緯糸貯留装置内に貯留されていた飛走可能な自由
な状態の緯糸が全て飛走した時に変化する張力の
極大値を示し、このピーク信号(B)を発生する時点
を自由飛走終了時と呼称し、区間〔(A),(B)〕を自
由飛走角、区間〔(B),(C)〕を拘束飛走角と呼称す
る。なお緯糸の貯留方法又は製織条件によつて
は、拘束飛走角が存在しない場合もあるが、本発
明の適用に関しては特に問題は無い。実際の製織
過程で、最も重要となるのは、前記自由飛走角で
あり、それを知ることのできる唯一の方法が、自
由飛走終了時の位相(クランク角)を知ることで
ある。一般に自由飛走終了時の位相は、同一糸
種、同一製織条件で製織する限り殆どばらつかな
いが、糸種を変更したり、製織条件を変更すれ
ば、大きく変化する。又同一糸種間で自由飛走終
了時の位相を、製織条件の変更によつて故意に変
化させると、ある一定範囲内の位相に限つて製織
可能であり、その一定範囲を外れると製織困難と
なる。 本発明は、上記の事実を利用して、緯入れの際
の緯糸飛走状態を検知しようとするものである。
即ち上記事実を利用して、異なる多数の糸種の最
適製織条件を見出し、その最適製織条件における
自由飛走終了時の位相の変化を調査した結果によ
れば、一般的なマルチフイラメント糸は殆どばら
つきが無く、例えば最適自由飛走終了時位相が織
機クランク角の220゜であれば正常に織機が稼動す
範囲は、220゜±10゜の範囲であり、230゜より遅けれ
ば緯糸の飛走が遅く、シヨートピツクという緯入
れ異常の発生を示し、又210゜より早ければ緯糸の
飛走が早過ぎ、先端あれば等の緯入れ異常のある
ことを示す。従つて緯糸自由飛走終了時の位相を
知ることにより、逆に感度良く上記の原因による
緯入れ異常の発生、、即ち緯糸の飛走状態を検知
することができる。 又緯入れ異常は、上記のごとき原因のほかに、
緯糸切れの場合、経糸毛羽により緯糸飛走に変化
がある場合、流体噴射ノズルの噴射力が弱いため
貯留糸の飛走が終了しない場合などでも発生する
が、これらの緯入れ異常は上記の緯糸自由飛走終
了時の位相の変化のほか、さらにその際の張力の
大きさ、即ち第2図におけるピーク信号(B)の高さ
をも知ることによつて検知することができる。な
お、紡績糸のごとく、糸の太さにばらつきのある
ものは、緯入れ状態が不安定になりやすく、基本
的に緯糸自由飛走終了時の位相にばらつきが認め
られるものもあり、これらを考慮の上、緯糸飛走
状態の検知を行わねばならない。 第3図a〜eは、種々の緯糸飛走状態における
緯糸の張力変化波形図を示し、それらから緯糸の
飛走状態を検知することができる。即ち第3図a
は、正常な状態で緯入れされた場合の標準的な緯
糸張力波形図であり、(P)は織機と同期して一
回転ごとに、所定の位相、即ち安定稼動可能な緯
糸自由飛走終了時の位相範囲内で発信する緯糸検
知用パルス信号であり、Tはあらかじめ設定した
張力の基準値である。ピーク信号(B)で示される緯
糸自由飛走終了時の張力極大値は張力基準値Tを
超え、しかもその位相は緯糸検知用パルス信号
(P)の位相と合致し、正常な状態で緯入れされ
たことが確認できる。なお、張力基準値T及び緯
糸検知用パルス信号(P)の位相は、織機機種、
回転数、糸種等に応じて予備テスト等を行つて最
適条件を設定する。又緯糸検知用パルス信号
(P)の幅は、通常織機一回転の周期幅の1/20
(クランク角差18゜)程度が好ましいが、上記のご
とく、スラブ糸、紡績糸等は、ばらつきを考慮し
て1/10(クランク角差36゜)程度の広幅にしてお
くことが安定した製織を行う上で好ましい。しか
しさらに広幅にして1/9(クランク角差40゜)を超
える幅に設定すると、緯糸の飛走状態を検知でき
なくなる恐れもある。第3図bは、ピーク信号(B)
の張力極大値は基準値Tを超えるものの、位相が
緯糸検知用パルス信号(P)より遅れる、即ち緯
糸の飛走速度が小さく、緯糸自由飛走終了時の位
相が正常な緯入れの際の位相より後となり、緯糸
が反ノズル側にまで到達しない、いわゆるシヨー
トピツクの緯入れ異常の場合の張力変化波形図で
ある。第3図cは、ピーク信号(B)の張力極大値は
基準値Tを超えるものの、位相が緯糸検知用パル
ス信号(P)より前、即ち緯糸の飛走速度が大き
く、緯糸自由飛走終了時の位相が正常な緯入れの
際の位相より前となり、緯糸が反ノズル側で曲が
るなどの、いわゆる先端あばれにより織物に欠点
が発生する緯入れ異常の場合の張力変化波形図で
ある。第3図dは、ピーク信号(B)の張力極大値が
基準値Tに達しない、即ち緯糸のばらつき、ある
いは流体噴射ノズルの噴射力が小さいなどによ
り、緯糸が十分飛走して伸びきつた状態となら
ず、張力レベルが低いシヨートピツクの場合の張
力変化波形図である。又第3図eは、ピーク信号
(B),(C)が現れず、緯糸切れの場合の一例である。
上記のごとく、緯糸が正常に飛走した状態を示す
第3図aと緯入れ異常の場合を示す第3図b〜e
とでは、張力変化波形が明瞭に異なり、最適緯糸
自由飛走終了時位相と張力基準値をしきい値とし
てあらかじめ設定しておけば、実際の緯入れの際
の緯糸自由飛走終了時の位相が、所定位相に合致
し、かつしきい値を超えた時に限つて緯糸の飛走
状態が正常であると判断し、その他の場合は緯入
れ異常として停台させ、しかもその際の緯入れ異
常の実態、即ち緯糸飛走状態を容易に把握でき、
最適かつ迅速に異常原因に対する処置を行うこと
ができる。 本発明の実施には種々の電気的処理方法が考え
られるが、最も簡単で安価な方法について説明し
る。第4図は、その一例を示す基本的なブロツク
図であり、11は緯糸張力検出装置、12は緯糸
張力検出装置からの張力の電気信号を増幅する増
幅器、13緯糸検知用パルス信号を発信し、かつ
張力基準値を設定するため基準電圧信号を発信す
る基準電圧発生装置、14は比較器であり、前記
増幅器12が出力する緯糸自由飛走終了時の張力
信号と、前記基準電圧発生装置13が出力する基
準電圧信号とを受けて、そのタイミング(位相)
が合致し、かつ緯糸自由飛走終了時の張力信号の
大きさが基準電圧信号(張力基準値即ちしきい
値)を超える場合に限つて緯糸検知信号を発信さ
せ、又前記のごとき状況とならない場合に緯入れ
異常発生として織機運転停止信号を発信して停台
させることができる。 又上記のほか、緯糸自由飛走終了時の張力信号
をA/D変換し、かつ内部クロツクによつてその
位相を検知し、所定の基準条件と比較して緯糸の
飛走状態を検知する方法も採用できる。 本発明における緯糸検知方法は、上記のごと
く、緯糸張力検出装置により行うもので、従来の
緯糸検知装置とは異なり、筬に取り付けず、緯糸
把持装置と流体噴射ノズルとの間に設置するた
め、織機の筬運動に全く無関係の位置にあつて動
くことが無く、しかも水滴、風綿等の影響を受け
ることが無く、緯糸飛走の実態を明確に把握する
ことができる。 (ホ) 実施例 実施例 1 下記製織条件により製織するに際し、本発明を
適用して、第1図に示すごとく、緯糸把持装置と
流体噴射ノズルとの間の糸道に緯糸張力検出装置
を配設して、緯入れ中の飛走緯糸の張力挙動を検
出し、第4図に示す態様で緯糸自由飛走終了時の
位相と張力極大値から緯入れ異常を検知して織機
の運転を自動的に停止させるようにした。 (製織条件) 製織品種:ポリエステル加工糸ポンジー 経糸及び緯糸:ポリエステルマルチフイラメン
ト加工糸75D/36F 織密度:経84本/吋、緯73本/吋 経糸総本数:4020本 織機機種:日産ウオータジエツトルームLW−41
型 織機回転数:500r.p.m. 本実施例において、張力変化波形図における各
ピーク信号の標準位相(クランク角)はピーク信
号(A)が100゜、ピーク信号(B)が220゜ピーク信号(C)が
255゜であり、緯糸検知用パルス信号の位相は
220゜、パルス幅は織機一回転の周期幅の1/20(ク
ランク角差18゜)とし、張力基準(しきい値)電
圧信号は5Vと設定した。 比較例1.として、緯糸検知方法に、従来の緯糸
到達側の筬上に配設した1対の高圧電極からなる
緯糸検知装置により、両電極に飛走緯糸が接触し
ない場合緯入れ異常として検知し、停台させる方
法を採用して、上記実施例と全く同様の製織条件
で製織した。 それぞれの製織結果を第1表に示す。
【表】 第1表に記載の結果から明らかなごとく、本発
明では、空止まり、見逃しの誤動作は実質的に認
められず、稼動率も向上し、しかも織物欠点も皆
無であつた。 実施例 2 下記製織条件により製織するに際し、本発明を
適用して、実施例1.の場合と同様の方法で緯入れ
中の飛走緯糸の張力挙動を検出し、緯糸自由飛走
終了時の位相と張力極大値から緯入れ異常を検知
して、織機の運動を自動的に停止させるようにし
た。 (製織条件) 製織品種:交織スパン織物 経糸及び緯糸:経糸…ナイロンマルチフイラメ
ント糸70D/16F, 綿糸S/2 織密度:経102本/吋、緯76本/吋 経糸総本数:5200本 織機機種:津田駒ウオータジエツトルームZW
−200型 織機回転数:550r.p.m. 本実施例において、張力変化波形図における各
ピーク信号の標準位相(クランク角)は、ピーク
信号(A)が90゜、ピーク信号(B)が230゜、ピーク信号
(C)が240゜であり、緯糸検知用パルス信号の位相は
230゜、パルス幅は(イ):織機一回転の周期幅の1/10
(クランク角差36゜)、(ロ):同じく1/8(クランク角
差45゜)とし、張力基準(しきい値)電圧信号を
5Vと設定した。 比較例2.として上記比較例1.と同様の従来の緯
糸検知方法を採用して、前記実施例2.と全く同様
の製織条件で製織した。それぞれの結果を第2表
に示す。
【表】 第2表から明らかなごとく、本発明の方法で
は、空止まり、見逃しの誤動作が認められず、稼
働率が飛躍的に向上し、特に(イ)の緯糸検知用パル
ス信号のパルス幅を織機一回転の1/10(クンク角
差36゜)とした場合は織物の品位も極めて良好で
あつた。 (ヘ) 発明の効果 本発明においては、上記のごとく、流体噴射式
無杼織機により製織する際、緯入れ中の緯糸飛走
状態の検知を、緯糸把持装置と流体噴射ノズルと
の間の糸道に配設した、緯糸張力検出装置により
検出した緯糸自由飛走終了時の張力極大値及び位
相をあらかじめ設定した基準と比較することによ
り行うものであり、そのため従来の緯糸到達側に
配設した電極又は光電管方式による場合の重大な
欠点である風綿、水滴及び筬打ちによる揺動等の
影響を全く受けることが無く、従つて真の緯糸飛
走状態を極めて容易に把握でき、織機の運転自動
停止機構に組み込めば、停台における空止まり、
見逃し等の誤動作が無くなり、又停台原因の究明
及び処置が容易となり、稼働率及び織物の品位向
上に大きく寄与するものである。 また、特開開昭53−143767号公報に記載された
如く、緯糸の有無の検知信号と織機の回転タイミ
ング信号とで緯入れされているか否かのみを検知
するのではなく、正常な緯入れ状態をテストし
て、予め設定された緯糸自由飛走終了時の位相及
び張力基準値によつて、緯入れ状態を検知するも
のであるため、緯入れされているか否かだけでは
なく、シヨートピツクや先端あばれ等の緯入れ不
良も検出することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用する流体噴射式無杼織機
の要部の一例を示す簡略斜視図、第2図は緯入れ
中の飛走緯糸の標準的張力変化波形図、第3図a
〜eは緯入れ中の飛走状態が種々異なる場合の緯
糸の張力変化波形図、及び第4図は本発明の一態
様を示すブロツク図である。 1…緯糸、2…緯糸測長ドラム、3…緯糸貯留
装置、4…緯糸把持装置、5…緯糸張力検出装
置、6…流体噴射ノズル、7…カツタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 流体噴射式無杼織機による製織の際、緯糸把
    持器と流体噴射ノズルの間に緯糸張力検出装置を
    設けて、緯糸の飛走状態を検知する方法におい
    て、緯糸自由飛走終了時の位相を予め設定すると
    共に、緯糸自由飛走終了時の張力極大値より若干
    低めの張力基準値を予め設定し、各緯入れ中の飛
    走緯糸の張力挙動を検出し、前記予め設定された
    位相において緯糸の自由飛走が終了しないか、又
    は飛走緯糸の張力が、前記張力基準値を超えない
    ときに織機を停台させることを特徴とする流体噴
    射式無杼織機における緯糸検知方法。
JP9170785A 1985-04-26 1985-04-26 流体噴射式無杼織機における緯糸検知方法 Granted JPS61252345A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH076115B2 (ja) * 1988-02-12 1995-01-25 東レ株式会社 無杼織機の保全管理方法
JPH076116B2 (ja) * 1988-02-15 1995-01-25 東レ株式会社 無杼織機の保全管理方法
JP7099329B2 (ja) * 2019-01-07 2022-07-12 株式会社豊田自動織機 エアジェット織機の緯糸検知装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53143767A (en) * 1977-05-23 1978-12-14 Miyatake Orimono Kougiyou Kiyo Method of detecting abnormality in weft on loom

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