JPH0332578B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0332578B2
JPH0332578B2 JP57091188A JP9118882A JPH0332578B2 JP H0332578 B2 JPH0332578 B2 JP H0332578B2 JP 57091188 A JP57091188 A JP 57091188A JP 9118882 A JP9118882 A JP 9118882A JP H0332578 B2 JPH0332578 B2 JP H0332578B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
eva
vinyl chloride
matte
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57091188A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58208347A (ja
Inventor
Katsumi Nishizaki
Nobuo Morishita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP9118882A priority Critical patent/JPS58208347A/ja
Publication of JPS58208347A publication Critical patent/JPS58208347A/ja
Publication of JPH0332578B2 publication Critical patent/JPH0332578B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は表面艶消し性に優れた塩化ビニル系樹
脂組成物に関するものである。 軟質塩化ビニル樹脂は、化学的性質、物理的性
質に優れ、光沢も良く、電線、フイルム、シー
ト、成形品など幅広い用途に使用されている。し
かし用途によつては、艶消し状のものが要求され
ている。艶が出すぎると重ねた場合粘着しやすく
又外観も安つぼく見えるといつた欠点があり、そ
の改良が望まれていた。 従来、艶消し状態を得る方法としては、樹脂を
比較的低温で成形加工する方法、表面を粗面化し
たロール等の間を通過させる方法、平均重合度
3000程度の高重合度塩化ビニル樹脂を使用する方
法、無機質充填剤や樹脂、ゴムなどを添加する方
法などが知られている。 しかし、これらの方法は、いづれも満足すべき
ものとは言い難いものであつた。例えば、成形温
度を下げる方法は、加工性の低下が著しく又艶消
し状態となる温度範囲が狭く、ムラになりやすく
品質のコントロールが困難である。 又、粗面化ロールなどを使用した場合は、軟質
塩化ビニル樹脂特有の艶を十分に消すことが困難
であり、落ち着きのある艶消し状とはならない。 高重合度塩化ビニル樹脂を使用する方法も、加
工性の大巾な低下を招き、艶消し状となる温度範
囲も狭いものである。 又、無機質充填剤や樹脂を添加する方法も、少
量ではその効果が薄く、艶消し状となる程度添加
すると、機械的強度の低下が著しく、白化現象も
起すなど、未だ満足すべきものは知られていなか
つた。 本発明者らは艶消し性に優れ、加工性にも優れ
た軟質塩化ビニル樹脂を得るべく鋭意検討した結
果、特殊なエチレン酢酸ビニル共重合体−塩化ビ
ニルグラフト共重合体(以下EVA−VCグラフト
マーと略す)を使用することにより十分その目的
が達成されることを見出し本発明に到達したので
ある。 本発明の目的は、艶消し性に優れ、幅広い成形
温度域において艶消し状態が変化せず、加工性に
も優れた塩化ビニル樹脂を提供することにある。 すなわち、本発明はエチレン酢酸ビニル共重合
体(以下EVAと略す)存在下に塩化ビニルモノ
マーを重合してなる特定のEVA−VCグラフトマ
ー及び可塑剤を必須の構成成分とする塩化ビニル
系樹脂組成物に関するものである。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明で使用されるEVA−VCグラフトマーに
おいて、そのEVAは高圧ラジカル重合法、溶液
重合法、乳化重合法などの方法により重合された
酢酸ビニル含有量10〜60重量%のものが望まし
い。又メルトインデツクスは0.1〜400g/10分の
ものが望ましい。この範囲を大きく越えると機械
的強度の低下、加工性の低下など問題を生じる様
になる。 EVA−VCグラフトマー中におけるEVAの含
有量は5〜30重量%の範囲が望ましい。5重量%
未満では艶消し効果が発現せず又30重量%を越え
ると艶消し性は良いものの機械的強度の低下が大
きく問題がある。 グラフト重合方法は特に制限はないが、通常塩
化ビニルモノマーにEVAを溶解した後懸濁重合
法により製造される。 重合に際し、酢酸ビニル、アクリル酸エステ
ル、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、エチレ
ン、プロピレンなど塩化ビニルモノマーと共重合
可能なモノマーを少量添加してもよい。 この様にして得たグラフト共重合体は公知の安
定剤を配合し、さらに可塑剤が添加される。可塑
剤としては特に制限はなく例えばジブチルフタレ
ート、ジオクチルフタレートなどのフタル酸エス
テル、ジオクチルアジペート、ジオチルセバケー
トなどの二塩基酸エステル、その他リン酸エステ
ル、多価アルコールエステル、エポキシ脂肪酸エ
ステル、塩素化パラフイン、ポリエステル、ポリ
エーテル類などが使用され用途によつて種々選択
すればよい。 可塑剤の使用量は使用目的によつて選択すれば
良いが通常EVA−VCグラフトマー100重量部に
対し30〜200重量部程度が使用される。 又本発明組成物は必要に応じて充填剤、各種改
質剤及び各種添加剤などが添加される。 充填剤としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、タルク、クレー、マイカシリカ、水酸化アル
ミ、水酸化マグネシウム、ケイ酸塩類、カーボン
ブラツクなどがあげられ、その添加量は通常
EVA−VCグラフトマー100重量部に対し100重量
部以下が使用される。 改質剤としては、ABS、MBS、塩素化ポリエ
チレン、アクリル系樹脂、ポリウレタンなどの樹
脂やNBRなどのゴム類が必要に応じて使用され
その量的割合は、用途によつて任意に選択すれば
よい。 又、顔料、難燃剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電
防止剤、防曇剤など各種添加剤を加えてもよい。 次に本発明組成物の製造方法としては、該組成
物をスーパーミキサー、ヘンシエルミキサーなど
により混合し可塑剤を吸収した後、ロールミル、
バンバリーミキサー、混練押出機などの混練機で
加熱混練を行い、各用途に応じた形状に成形され
る。 本発明組成物はいづれの形成方法を採用しても
その艶消し性を十分発揮することが可能である。
例えば、カレンダー成形、インフレーシヨン成
形、押出成形、射出成形、圧縮成形などが採用さ
れる。その成形温度は組成、成形方法などによつ
ても異なるが120〜230℃程度の幅広い範囲にわた
つて極めて良好な艶消し性を示し、又加工性も通
常のストレート塩化ビニル樹脂に比べ優れ高速加
工も可能であることが大きな特徴である。又本発
明組成物は、ストレート塩化ビニル樹脂を使用し
た場合と比較して、ゴム弾性に富み、耐熱変形性
に優れており、合成ゴムなどの代替として有効に
使用される。 以下に、実施例により具体的に説明する。 〔EVA−VCグラフトマーの製造〕 50オートクレーブ純水25Kg、ポリビニルアル
コール25g及び表1に示したEVAを所定量添加
し、脱気、窒素置換を繰り返えした後、塩化ビニ
ルモノマーを15Kg仕込んだ。撹拌下に65℃まで昇
温し3時間EVAの溶解を行つた。その後所定重
合温度にし、触媒を添加して、重合反応を行わし
めた。重合終了後、未反応モノマーを放出し、生
成ポリマーを脱水乾燥した。
【表】 実施例 1〜8 得られた表1に示したEVA−VCグラフトマー
100重量部に対し、スズ系安定剤4重量部、可塑
剤としてDop(ジオクチルフタレート)を70重量
部、顔料1重量部を添加しスーパーミキサーで十
分混合した。得られた粉末を加熱ロールミルによ
り170℃で5分間混練し、シート状で取り出した。
このシートをシートカツターによつてペレツト状
に裁断した。 そのペレツトを40mm押出機により所定温度でシ
ート状に押出し、艶消し性、加工性について観察
した。結果は表2にまとめて示した。艶消し性、
加工性については、以下の基準で判定した。 <艶消し性> ◎:ムラがなく艶消し効果が極めて良好 〇:艶消し効果があり △:ムラが生じる ×:艶消し性を示さない <加工性> 押出シートの状態を総合的に判定した。 ◎:流れ性、外観ともに極めて良好 〇:流れ性、外観ともに良好 △:流れ性、外観いづれかに問題がある ×:流れ性、外観共に劣る 比較例 1,2 実施例1で用いたEVA−VCグラフトマーの代
わりに、表1に示した樹脂I又は樹脂Jを用いて
実施例1と同一の操作を行つた。結果を表2に示
した。
【表】 以上の結果から明らかな様にEVA−VCグラフ
トマーは、高温下においても艶消し性を保持して
おり、加工性にも優れていることが判る。 実施例 9〜16 組成を表1に示したEVA−VCグラフトマー
100重量部、スズ系安定剤4重量部、Dop70重量
部、炭酸カルシウム30重量部、顔料1重量部に変
え、実施例1と同一の操作を行つた。結果を表3
にまとめた。 比較例 3,4 実施例9で用いたEVA−VCグラフトマーの代
わりに、表1に示した樹脂I又は樹脂Jを用い
て、実施例9と同一の操作を行つた。結果を表3
に示した。
【表】
【表】 実施例 17〜19 EVA−VCグラフトマーとしてAを使用し、可
塑剤の量を墨えて実施例1と同一の操作を行つ
た。 結果を表4に示した。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 メルトインデツクスが0.1〜400g/10分、酢
    酸ビニル含有量が10〜60重量%のエチレン−酢酸
    ビニル共重合体の含有量が5〜30重量%の、エチ
    レン−酢酸ビニル共重合体−塩化ビニルグラフト
    共重合体100重量部と可塑剤30〜200重量部からな
    る塩化ビニル系樹脂組成物。
JP9118882A 1982-05-31 1982-05-31 塩化ビニル系樹脂組成物 Granted JPS58208347A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9118882A JPS58208347A (ja) 1982-05-31 1982-05-31 塩化ビニル系樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9118882A JPS58208347A (ja) 1982-05-31 1982-05-31 塩化ビニル系樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58208347A JPS58208347A (ja) 1983-12-05
JPH0332578B2 true JPH0332578B2 (ja) 1991-05-13

Family

ID=14019465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9118882A Granted JPS58208347A (ja) 1982-05-31 1982-05-31 塩化ビニル系樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58208347A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS492996A (ja) * 1972-05-04 1974-01-11

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS492996A (ja) * 1972-05-04 1974-01-11

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58208347A (ja) 1983-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6063846A (en) Polyvinyl chloride compositions
CN101948596A (zh) 聚氯乙烯复合材料及其制备方法
US6031047A (en) Impact-modified poly(vinyl chloride) exhibiting improved low-temperature fusion
JPS6211022B2 (ja)
JPH05132602A (ja) 塩素化pvcブレンド
JPS6344782B2 (ja)
KR100828726B1 (ko) 염화비닐계 공중합체 나노 복합체 조성물 및 그의 제조방법
JP2003525990A (ja) 改質ゼオライト安定剤を含有するハロゲン含有ポリマー配合物
JPS6215563B2 (ja)
JPH0332578B2 (ja)
JPH0312579B2 (ja)
JPS6241616B2 (ja)
JPH0329820B2 (ja)
KR20220097926A (ko) 기포형 pvc용의 관능화된 가공 조제 블렌드
US5153269A (en) Thermoplastic elastomer blends of a polyvinyl chloride-acrylate copolymer and a cured acrylate elastomer
JPS6254347B2 (ja)
US4935468A (en) Thermoplastic elastomer blends of a polyvinyl chloride-acrylate copolymer and a cured acrylate elastomer
JPS6244782B2 (ja)
JPH0381336A (ja) 強化可塑化ポリビニルハリド樹脂からの製品
JPS6156243B2 (ja)
JP2009144090A (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物及びその成形体
JPH10101884A (ja) 樹脂組成物、樹脂組成物を含む塩素系樹脂組成物およびその成形物
JPS6031867B2 (ja) 塩化ビニル系グラフト樹脂組成物
KR100481088B1 (ko) 입체 고발포 피브이씨계 수지 조성물
JPS60139748A (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物