JPH0332521A - ワイヤカット放電加工装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、自動ワイヤ結線機能（ＡＷＦ機能）を備え
たワイヤカット放電加工装置に関する。

従来技術 ワイヤカット放電加工装置では周知のように上ガイド、
下ガイド部分に上ノズル、下ノズルを備え、放電加工中
にこれらから放電個所に向けて加工液が供給されるよう
になっている。

また、自動ワイヤ結線機能を備えたワイヤカット放電加
工装置では、自動ワイヤ結線作動において新規ワイヤを
上ガイドから繰出しつつ、下ガイドへ挿通する時、補助
機構であるサービス装置のジェットノズルが上ガイドに
密着されるとともに、下ガイドに対する加工液の供給が
停止される。これによりワイヤに巻き癖などが残ってい
ても上ガイドからの細いジェット水流の勢力によって下
ガイドまで正しく案内されるようになっている。

しかし、一方、上ガイド、下ガイドに対する加工液供給
径路には、流量調整弁がそれぞれ配置されていて、これ
によりセカンドカット以降の加工時に加工液供給量が減
少する方向に調整される。

このため、セカンドカット以降の加工中にＡ、ＷＦモー
ドに移行して自動ワイヤ結線作動が行なわれても、前記
流量調整弁のために上ノズルの加工液供給量が減少して
おり、前記のジェットノズルを用いてもジェッｊ・水流
に充分な勢力を得ることができず、結線作動が不調に終
わることがある。

発明が解決しようとする課題 この発明は、セカンドカット以降の加工においても、自
動結線作動時には上ノズルに充分な加工液が供給される
ワイヤカット放電加工装置の提供を課題とする。

課題を解決するための手段 上ノズルに対する加工液供給径路に、上ノズルと加工液
供給ポンプとを直結するバイパス径路を設ける。

バイパス径路には開閉弁を設け、これを自動ワイヤ結線
作動中の上ノズルに対する加工液供給タイミングに合わ
せて開き操作する。

作用 バイパス径路は必要時に上ガイドへ充分な加工液を供給
する。

バイパス径路に設けた開閉弁は、通常加工時にこの径路
を通じて加工液が上ガイドに供給されるのを遮断する。

実施例 図はワイヤカット放電加工装置の本発明による加工液供
給径路を示すもので、加工液はタンク１からポンプ２に
よって送り出され、上ノズル径路３と下ノズル径路４に
供給される。

上ノズル径路３の末端は上ノズル５であり、途中に上ノ
ズル用流量調整弁６（流量計）が配置されている。また
、上ノズル５とポンプ２は開閉弁７を備えたバイパス径
路８によって直接連結され、前記流量調整弁６の前後を
短絡する構成となっている。

下ノズル径路４の末端は下ノズル９で途中に下ノズル用
の流量調整弁１０とそのポンプ側に開閉弁１１を備えて
いる。これら開閉弁７，１１は電磁弁で構成している。

ポンプ２はモータ１２により駆動され、モータ１２の運
転はワイヤカット放電加工装置が備え、所定の制御プロ
グラムによって作動するＮＣ制御装置１３により制御さ
れる。

ＮＣ制御装置１３はまたその制御プログラム中のＡＷＦ
モードに関するプログラムによって前記の開閉弁７，１
１の開閉をも制御する。なお、開閉弁７．１１は一方が
閉じる時、他方が開かれる。

このように構成された加工液供給径路は次のように機能
する。

粗加工工程では、上ノズル径路３の流量調整弁６は全開
、開閉弁７は閉となってバイパス径路８は機能しない状
態となっており、また下ノズル径路４では流量調整弁１
０、開閉弁１１ともに全開となっている。

一方、モータ１２はＮＣ制御装置１３からの指令によっ
てポンプ２を駆動しているから、タンク上内の加工液は
上下のノズル５，９から均等に、かつ、充分な量がワイ
ヤとワークの放電加工位置に供給される。

これにより、比較的高い放電エネルギーの粗加工で発生
する比較的多量の熱やスラッジがスムーズに除去され、
放電を継続する条件が維持される。

セカンドカット以降のカット工程では、前記同様にバイ
パス径路８は機能せず、下ノズル径路４の開閉弁１１は
全開で、かつ、モータ１２、ポンプ２も前記と同様に作
動しているが、上下の流量調整弁６．１０が手動あるい
は自動的に設定された値に絞られているので、上下のノ
ズル５．９から放電加工個所に供給される加工液の量は
減少した調整量となる。

これにより、比較的細いワイヤを用い、低い放電エネル
ギーで低速加工されるセカンドカット以降の工程時に、
供給される加工液の勢力によってワイヤ位置が偏位し、
加工精度が落ちてしまうのが防止される。また、セカン
ドカット以降の工程時には加工速度が遅いことと発生す
るスラッジや熱も少ないことから、加工液は調整された
量で充分である。

ＡＷＦモードではＮＣ制御装置１３の指令で電磁弁駆動
装置１４．１５を介して下ノズル径路４の開閉弁１１が
閉じられる一方、上ノズル径路３の開閉弁７が開かれ、
バイパス径路８が機能し、上ノズル５とポンプ２が直結
される。ＮＣ制御装置１３と電磁弁駆動装置１４は開閉
弁７の開き操作手段である。

したがって、ＡＷＦモードにおいて、モータ上２でポン
プ２が駆動されると加工液は上ガイドからのみ、かつ、
バイパス径路８によって上ガイドの流量調整弁６の影響
を受けずにポンプから直接、充分な加工液が供給される
。

ＡＷＦモードにおいて、モータ１２でポンプ２が駆動さ
れるのは前記サービス装置におけるジェットノズルが上
ノズル５に密着した後、ワイヤが繰りだされて下ガイド
を通り、フィードローラに至るベルト間に入る段階まで
であり、このタイミングに合わせて前記の開閉弁７，１
１が作動される。

これによって、ワイヤカット放電加工装置が粗加工工程
にあるかセカンドカット以降の加工工程にあるかにかか
わらず、上ノズル５から充分な量の加工液が供給される
から、自動ワイヤ結線作動において、上ガイドから繰り
だされる新規ワイヤは勢力の強いジェット水流によって
下ガイドまで常に正しく案内される。

発明の効果 セカンドカット以降の加工工程においても自動ワイヤ結
線がスムーズに行なわれる。

【図面の簡単な説明】

図はワイヤカット放電加工装置における加工液供給径路
を示す。 ３・・・上ノズル径路、４・・・下ノズル径路、５・・
・上ノズル、６．■０・・・流量調整弁、８・・・バイ
パス径路、９・・・下ノズル、７，１１・・・開閉弁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　上ノズルに対する加工液供給径路に、上ノズルと加工
   液供給ポンプと直結し開閉弁を有するバイパス径路を設
   け、前記開閉弁を自動ワイヤ結線作動中の上ノズルに対
   する加工液供給タイミングにあわせて開操作する手段を
   備えたことを特徴としたワイヤカット放電加工装置。