JPH0332226A - A/d変換装置 - Google Patents

A/d変換装置

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JPH0332226A
JPH0332226A JP16892889A JP16892889A JPH0332226A JP H0332226 A JPH0332226 A JP H0332226A JP 16892889 A JP16892889 A JP 16892889A JP 16892889 A JP16892889 A JP 16892889A JP H0332226 A JPH0332226 A JP H0332226A
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JP
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level
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digital
signal
digital signal
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JP16892889A
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Yuuji Shikakubo
鹿窪 友詞
Hiromi Saotome
弘海 五月女
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えばオーディオ信ぢ等のアナログ信号を
ディジタル信号に変換するA/D変換装置に関する。
〔従来の技術〕
従来のA/D変換装置においては、一般に変換ビット数
の制約からくるダイナミックレンジの不足、S/Nの不
足という問題があった。例えば、一般に用いられている
16ビツ1−のA/D変換装置のダイナミックレンジは
理論値で96dB程度しかないが、現在実現可能なアナ
ログ回路のダイナミックレンジは120dB程度にまで
達しており、これからみると、16ビツ1〜のA/D変
換装置の性能は遠く及ばないものであった。すなわち、
A/D変換した後のディジタル信号処理段階を考えれば
、24ビツト、32ピツI〜等のピッI〜数で処理を行
なうことは容易であるが、その入口であるA/D変換装
置における制約が大きなネックとなっていた。A/D変
換装置の変換ピッ1〜数をハード的にこれ以上増やすこ
とは、現在のところI・リミング技術等の面から、相当
の困難が伴うものであるといえる。そこで回路構成上、
フローティングというダイナミックレンジの拡大等のた
めの工夫が提案されている。
これは、変換すべきアナログ入力信号のレベルの大小に
応じアナログレベルを適宜シフトしてA/D変換すると
ともに、その際のA/D変換値とシフI−値の双方を情
報として得、これらに基づき後段側で再び逆シフトする
ことによりリニアな連続的な信号として再構成するもの
である。一般に、後段のディジタル信号処理が、記録と
か単純なデイレイ等の場合には上記A/D変換値とシフ
ト値の双方の情報のままで処理しても良いが、信号処理
が数値演算等の場合にはA/D変換直後に拡張されたビ
ット数のリニアなディジタルデータとして再構成してお
く方が好都合である。第2図に従来のフローティングA
/D変換装置の例を示す。
第2図において、IA、IB・・・は、同一のアナログ
入力信号に所定の係数ゲインGl、G2・・・(Gl>
02>・・・)を付与してそのレベルを順次大きくさせ
るレベル調整器、6A、6B・・・は、レベル調整器I
A、113・・・の出力をそれぞれサンプリングして保
持するサンプリングホールド回路、4は、サンプリンタ
ホール1〜回路6A、6B・・・の出力のいずれかを選
択して出力するセレクタ、5はレベル調整器IA、IB
・・・の出力をモニタし、そのレベルを検出してセレク
タ4の切り換え動作を制御するレベル検出器である。2
は、セレクタ4で選択された出力をアナログ/ディジタ
ル変換するA/D変換器、3は、A/D変換器2のディ
ジタル出力をnビットだけ下位にシフトしてディジタル
的にレベル減衰させるnビットシフタであり、そのビッ
トシフト数は、セレクタ4の切り換えと連動している。
すなわち、シフトさせるビット数は、レベル検出器5に
より制御されており、選択された信号のレベル調整器(
例えば1nとする)のレベル増大量(例えばOnとする
)に対応して−Onとなるように対応づけられている。
しかして、入力信号は、各レベル調整器IA、1B・・
・において、所定の係数ゲインG1、G3− 2・・・が付与される。レベル検出器5は、レベル調整
器1A、IB・・・の出力をモニタし、予め設定した所
定の基準レベルを超えない範囲で、最も大きいレベルの
信号を検出し、その信号のサンプルホールド値を選択す
るようにセレクタ4を切り換える。その結果レベル調整
器工nにより最適な量だけ増幅された後、A/D変換器
2によりA/D変換され、その後再びnビット−シフタ
3により元のレベルに戻されたディジタル信号がnビッ
トシフタ3から出力される。このようにすることにより
、例えば第3図に示すような入出力特性のダイナミック
レンジを有するA/D変換器2を用いて、第4図に示す
ように、より広い範囲の信号をA/D変換することがで
きる。すなわち、ダイナミックレンジが等価的に拡大さ
れていることになる。また、信号をより高いレベルに増
幅した後、A/D変換しているので、S/Nを改善する
ことができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来装置の構成では、単一のA/D変換器を時− 量的に切り換えて使用するため、アナログ段での信号経
路切り換えが必要となる。一般に、アナログ信号切り換
え回路は切り換え時、大なり小なりアナログ歪を生じて
しまう。
また、従来の装置の構成では、−旦増大した信号レベル
を元に戻すのに、ビットシフタを用いているので、信号
レベルの変化は1/2倍または2倍というように、6d
Bを単位としなければならないが、アナログ段のレベル
調整器を正確に2倍または1/2倍というように設定す
ることは現実的には不可能で多少のばらつきが生じる。
このようにディジタル段のレベル調整能力が実質的に所
定値固定では、結果として、出力のレベル連続性確保は
困難である。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、同一のアナログ信号にそれぞれ異なるゲイ
ンを付与した異なるレベルのアナログ信号をそれぞれA
/D変換したディジタル信号のうち、前記A/D変換の
際に適正な動作範囲にあるディジタル信号を選択し、こ
れに基づいて単一のリニアな出力ディジタル信号を合成
出力するようにしたA/D変換装置において、A/D変
換の処理手段の後段に、ディジタル信号処理手段を接続
し、A/D変換の際に適正な動作範囲にあるディジタル
信号を選択する処理、及び、前記単一のりニアなディジ
タル信号を合成出力する処理を、全てこのディジタル信
号処理回路で行なうことを特徴とする・。
〔作用〕
信号経路ごとに個別に設けられたA/D変換器が、常に
並列的に動作し、その全出力は後段のディジタル信号処
理回路に入力され、このディジタル信号処理回路で、デ
ィジタル信号のレベル判断及び出力信号合成のための信
号切り換え等の処理が行なわれるので、アナログ段での
信号切り換えが必要なくなり、ディジタル信号処理によ
る信号切り換えは簡単、正確かつ極めて高速に処理でき
、また、ディジタル段のレベル調整はディジタル数値演
算によるので6dB単位等の制約がなく、処理データの
最下位ビット相当の微細値まで区分できアナログ段にお
ける付与ゲインに正確に一致させることが可能である。
〔実施例〕
第1図は、この発明の裁本構成を表わしている。1同図
に示すように、1.1 A、IIB・・・11Nは同一
のアナログ入力信号に所定の係数ゲインG1、G2・・
・(Gl>02>・・・)を付与してそのレベルを順次
大きくさせるレベル調整器、12A、12B・・・、1
2Nは、レベル調整器1↓A、IIB・・・の出力をそ
れぞれアナログ/ディジタル変換するA/D変換器、工
3は、A/D変換器12A、12B・・・、12Nの出
力が供給されるディジタル信号処理回路(DSP)であ
り、その内部には供給された入力ディジタル信号の各レ
ベルをディジタル演算により判断するレベル判断部14
、及びその結果に基づいてこれらから単一のリニアなデ
ィジタル出力信号をディジタル演算により合成出力する
出力信号合或部工5を有している。
第5図は、この発明の第1の実施例を表わしている。第
1図に示す基本構成と比べ、この実施例は、アナログ信
号を2つの異なるレベルに分岐させて処理する例を示し
、さらに、アナログ信号を分岐した一方の経路の信号は
そのままのレベルで処理する場合、すなわち、ゲイン1
のレベル調整器を介したことと等価の場合を示している
ディジタル信号処理回路13は、その処理機能として、
乗算器21と、オーバーフロー検出器22と、セレクタ
23を有するようにハードウェアまたはソフトウェアで
構成されている。
レベル調整器11Aは、同一のアナログ入力信号から分
岐された一方の糸路の信号に係数ゲインGを付与して出
力し、このレベル調整された信号は、A/D変換器12
AによりA/D変換される。
もう一方の糸路のアナログ入力信号はそのままのレベル
でA/D変換器12Bに入力される。
これらA/D変換器12A、12Bのディジタル出力は
、双方ともディジタル信号処理回路13に供給される。
ディジタル信号処理回路13内で、A/D変換器12A
の出力は、ディジタル乗算器2工により、前記レベル調
整器1]−Aで付与された係数ゲインGの逆数ゲイン−
〇に相当する量の係数を乗算され、元のレベルに戻され
、セレクタ23の一方の入力端子に供給される。このデ
ィジタル演算の精度は、拡大されたダイナミックレンジ
を上まわるダイナミックレンジが要求される。
すなわち、ディジタルレベル調整等により生ずる1 /
 2 L S B以下の丸め雑音が、拡大されたダイナ
ミックレンジに現われてこない程度のダイナミックレン
ジを有する必要がある。この例では、乗算器21による
ディジタル数値演算は、演算ビット数24ビツトで行な
われ、この内部の演算ダイナミックレンジは約14.4
. d Bとなる。また、A/D変換器12Bの出力は
、そのままセレクタ23の一方の入力端子に供給される
オーバーフロー検出器22は、第1図のレベル判断処理
部14に相当するもので、A/D変換器12Aの出力レ
ベルをディジタル演算により検出する。ここではデータ
のオーバフローの有無を検出している。この検出器22
は、A/D変換器工2Aの出力信号がオーバーフローし
ているとき、セレクタ23を図中下側に切り換え、オー
バーフローしていないとき、セレクタ23を図中上側に
切り換えるようなセレクタ制御信号を出力するものであ
る。これにより、A/D変換器1.2Aの出力信号がオ
ーバーフローしていなければ、このA/D変換器12A
の出力信号を乗算器21を介して得た出力、すなわちよ
り高いレベルでA/D変換されより良好なS/Nを有す
る信号が選択出力され、また、A/D変換器12Aの出
力信号がオーバーフローしているときには、A/D変換
器12Bの出力信号、すなわちより低いレベルでA/D
変換された信号(オーバーフローしていない)が選択出
力される。この信号選択切り換え時には、セレクタ23
に供給される各信号のレベルが上述した乗算器21の作
用により双方同一レベルとなっているため、その切り換
え後の出力ディジタル信号はレベル連続性が確保された
単一のリニアなディジタル出力信号となる。以上から、
セレクタ23は、単一のリニアなディジタル信号を合成
出力する手段を構成していることになる。
この実施例によれば、ダイナミックレンジの拡大および
S/Hの改善がなされるとともに、信号レベル判断およ
び出力信号合成のための信吐切り換え等の一切の処理を
デイジタル信号処理回路でディジタル演算により行なう
ため、アナログ段での信号切り換えが不要となり、アナ
ログ歪等の発生は最小限に防止でき、また、ディジタル
レベル調整、すなわち、乗算器21でのゲイン−〇のイ
・」与がディジタル数値演算で行なわれるので、処理デ
ータ(例えば16ビツl−)のLSB相当の微細饋オー
ダーまで充分調整可能であり、アナログ1ノベル調整量
のばらつき、例えばレベル調整器11Aの調整量のばら
つき、あるいは素子定数のばらつき等を完全に吸収する
ことができ、アナログレムル調整量とディジタルレベル
調¥31量を正確に一致させることが可能となり出力レ
ベル連続性は高精度に確保される。
第6図は、この発明の第2の実施例を表わしている。第
5図のものと比べ、この実施例では、同一アナログ信号
から分岐させた2系統のいずれにもレベル調整部を設け
である点、ディジタル信号処理回路1−3内のレベル判
断方式に変更を加えた点、およびディジタル乗算器を用
いた出力信号合成構成を示した点である。
レベル調整器11A、IIBは、同一アナログ入力信号
から分岐させた2系統の信号のそれぞれに、係数ゲイン
G1、G2(Gl>02)を付与して出力し、このレベ
ル調整された信号は、A/D変換器12A、1.2Bに
よりそれぞれA/D変換される。
デイジタル信号処理回路王3に供給されたA/D変換器
1.2A、1−2Bの各出力は、ディジタル乗算器21
. A、2王Bにより、前記レベル調整器11A、11
.Bで付与されたゲインG1、G2の逆数ゲイン−G1
、−02に相当する量の乗算係数をそれぞれ乗算され、
その出力段階では両者とも元のレベル段階に戻され、デ
ィジタル乗算器26A、26T3に入力される。
レベル判断回路25A、25Bは、第1図のレベル判断
部に相当するもので、A/D変換器12A、12Bがそ
れぞれ出力するディジタル信号のレベルが所定の適正範
囲にあるか否かをディジタル演算により判断しその結果
を出力するものである。レベル判断回路25Aは、A 
/ ID変換器12Aの出力するディジタル信号のレベ
ルをD□とするとき、このD□が上限レベル■工、以下
で下限レベルVTMzより大きければ出力係数を1とし
、それ以外はOを出力するものである。また、レベル判
断回路25Bは、A/D変換器12Bの出力するディジ
タル信号のレベルをD2とするとき、このD2が上限レ
ベルVla以下で下限レベルV Tel 、+より大き
ければ出力係数を1とし、それ以外はOを出力するもの
である。これらレベル判断における閾値の設定は、各A
/D変換器12A、12Bが動作特性の良好な範囲に動
作するように、前述の増幅器11A、1.113で付与
するゲインG1.62等を考慮して任意に設定できる。
ただし、全体としてのA/l)変換可能範囲の連続性を
面像するためには、(Vv+2/Gl)=(vT+3/
G2)をi?41:する必要がある。
乗算器26A、26Bは、レベル判断回路25A、25
■3の出力係数(工またはO)をそれぞれ乗算器21−
A、21Bの出力に乗算するものであり、これら両出力
を加算する加算器27とともに、第5図におけるセレク
タ23と実質的に同様の機能を果たす。これにより、D
、が上限レベルVTH□以下で下限レベルVTH2より
大きくなるようなアナログ入力信号レベルであれば、よ
り高いレベルでA/D変換されより良好なS/Nを有す
る乗算器2 ]、 Aの出力が選択され、また、より大
きなレベルのアナログ入力信号レベルであれば、より小
さいゲインG2を付与されより低いレベルでオーバフロ
ーすることなくA/D変換された乗算器21Bの出力が
選択されて合成された出力となる。
この実施例においても、乗算器26A、26Bに供給さ
れる各信号のレベルが、乗算器21A、21Bの作用に
より、同一レベルとなっているため、出力合成演算後の
ディジタル信号はレベル連続性が確保された単一のリニ
アな信号となる。
第7図は、この発明の第3の実施例の構成を表わしてい
る。この実施例は、ディジタル信号処理回路13内で、
ディジタルレベル調整量をアナログ段で付与されるゲイ
ン相当量に正確に一致するよう自動追従させるもので、
ユーザがアナログレベル調整量を外部から調整すれば、
ダイナミックレンジの任意拡大もできるものである。
同図において、11は、アナロクレベル調整を行なう増
幅器であり、アナログ入力信号を所定の係数ゲインGで
増幅し出力するものである。なお、この増幅器11は、
可変ゲイン構成とされ、ユーザが外部からゲイン調整可
能に構成されている。
12A、12Bは、A、 / D変換器であり、増幅器
1工により係数ゲインGが伺与された信号または付与さ
れない(係数ゲイン1が付与されたとみなし得る)信号
を、それぞれアナログ/ディジタル変換する。]−3は
、ディジタル信号処理回路であり、そのうち、21Cは
、A/D変換器]−2Aのディジタル出力に所定の係数
ゲイン(−G)を付与する乗算器であり、その係数ゲイ
ン(−G)は、し5 ベル差演算回路28により制御される。22は、A/D
変換器12Aの出力をモニタしその信号のオーバーフロ
ーの有無を検出するオーバーフロー検出器であり、セレ
クタ23の切り換えを制御する。
しかして、アナログ入力信号は、増幅器11により所定
の係数ゲインGが付与され、そのレベルが増大された後
、A/D変換器12Aに入力され、ディジタル信号に変
換される。また、A/D変換器12Bには、アナログ入
力信号がそのままのレベルで入力され(係数ゲイン1を
付与する図示せぬ増幅器を介して入力されるとみなし得
る)、ディジタル信号に変換される。レベル差演算回路
28は、まず、A/D変換器12Aの出力とA/D変換
器12Bの出力のレベル差を求めるディジタル演算を行
なう。次に、求めたレベル差に基づき、この差を零とす
るように1乗算器2工Cの乗算係数を制御して、A/D
変換器12Aからのディジタル出力信号のレベルを減衰
させ、その結果、減衰後のA/D変換器12Aのディジ
タル出力信号6 のレベルが、A/D変換器12Bのディジタル出力信号
のレベルに一致するようになる。すなわち。
乗算器21Cは、A/D変換器12Aの出力に係数ゲイ
ン(−G)に相当する乗算係数を乗算して出力している
ことになり、乗算器13の出力は、増幅器11により係
数ゲインGが伺与される前の元のレベルに戻されること
になる。
上述した動作は、A/D変換器12A、12Bのいずれ
にもオーバーフローが生じていないとすれば、増幅器工
1の付与する係数ゲインGの値によらず成立するもので
あり、従って、ディジタルレベル調整量はアナログレベ
ル調整量に常に自動追従し、これらを一致させることに
なる。
また、オーバーフロー検出器22がオーバーフローを検
出していないときセレクタ23は図中上側に切り換わり
、オーバーフローを検出したときセレクタ23は図中下
側に切り換わる。その結果、オーバーフローが検出され
ない限り、元のアナログ入力信号を増幅してその信号レ
ベルを増大させた側の信号をA/D変換したディジタル
信号が選択、出力されるので、結果としてA/D変換の
ダイナミックレンジが拡大され、また動作のS/Nも向
上する。
また、増幅器11が付与する係数ゲインGを外部から強
制的に変化させた場合でも、ディジタルレベル調整量は
アナログレベル調整量に自動追従するから、ユーザが係
数ゲインGを任意に調整しても、セレクタ23に供給さ
れる2系統の信号レベルは常に同一レベルとなり、これ
らを選択的に切り換えて合成される出力信号もそのレベ
ル連続性が保証される。従ってユーザは、出力のリニア
リティを確保しつつ、そのダイナミックレンジを任意に
拡大(または縮小)し所望のものとすることができる。
尚、オーバーフロー検出器22がオーバーフローを検出
している期間は、レベル差演算回路28のA/D変換器
12A、12Bの出力レベル差を求めるディジタル演算
、及びレベル差に基づきこの差を零とするように乗算器
21Cの乗算係数を制御する処理を停止し、オーバーフ
ロー以前の状態を維持させるようにしており、異常なオ
ーバーフローデータによりそれまでのレベル調整量自動
追従動作の平衡状態が大きく乱れることを防止している
また、この実施例においては、係数−Gを乗算する乗算
器21をA/D変換器12ハの出力系統に介挿しこの出
力系統の信号レベルを減衰させる構J戊とすることで、
入力信号と出力信号のレベル比が1一対土となるように
したが、特にこれに限られる必要はなく、逆に、A/D
変換器12Bの出力系統に乗算器を介挿しこの出力系統
の信号レベルを増大させる構成とすることもできる。そ
の際には、入力信号と出力信号のレベル比は王対Gとな
る。いずれの場合にも出力合成信号のリニアリティ、す
なわち出力レベルの連続性は全く同様に確保される。
第8図は、この発明の第4の実施例の構成を表わしてい
る。この実施例は、第7図の構成に加えディジタル信号
処理回路13を用いて、出力信号合成時のクロスフェー
ト処理、および切り換え動9− 作のヒステリシス特性付与処理を行なわせたものである
同図において、第7図と同様のものには同一符号を付し
である。29は、ディジタル信号処理回路13内に形成
されるディジタル演算によるディジタル単安定マルチバ
イブレータ相当の時定数回路である。これは、オーバー
フロー検出器22Aからのオーバーフロー検出出力が1
となったとき、自己の出力が1になっていないことを条
件として自己の出力を1に立ち上げ、所定時間この状態
を保持した後、自己の出力をOに立ち下げるものである
。30は、同じくディジタル信号処理回路13内に形成
されるディジタル演算によるクロスフェーダである。こ
れは、2系統のディジタル信号を入力とし、これら各入
力に対しそれぞれ漸次逆変化する係数を乗算することに
より、2つの入力を切り換え合成していきこれらを緩や
かに入れ換えつつ出力していく機能、及び瞬時に入れ換
えることもできるようになっている。
次に、第8図の実施例の動作のうち、特に第70 図のものに追加された部分の動作を第9図の波形図を参
照して説明する。
当初、A/D変換器12Aの出力が適正な動作範囲にあ
り、この出力が乗算器21Aで元のレベルに戻されクロ
スフェーダ30を介してそのまま出力されているとする
。この時オーバーフロー検出器22Aの出力はOであり
、時定数回路29の出力もOであるとする。
ここで、第9図(a)に示すように、アナログ入力信号
のレベルが変化してA/D変換器12Aの出力がオーバ
ーフローしたとすると、まず、オーバーフロー検出器2
2Aの出力が、第9図(b)に示すように、1に変化し
これが時定数回路29に入力され、時定数回路29の出
力は、第9図(c)に示すように、瞬時に1゜どなる。
クロスフェーダ30は、時定数回路29の出力がOから
1に変化した時には瞬時にその出力すべき信号をA/D
変換器12Bの出力に変更するように設定されており、
かつ、この変更動作はIA/D変換サイクルより短い時
間で完了するようになっているから、クロスフェーダ3
0の次の出力サンプルには、オーバーフローしたA、 
/ D変換器12Aの出力サンプルが現われることなく
、同一レベルのA/D変換器12Bの出力サンプルに置
き換えられる。従って出力レベルに不連続は生しない。
時定数回路29は、その出力が一旦1になるとその時点
から所定時間Tの間これを保持するようになっており、
その間オーバーフロー検出器22Aの出力がOに戻って
もまた再び土となっても何らこれらには応答しない(第
9図(c)参照)。
所定時間経過後オーバーフローが検出されていなければ
、時定数回路29の出力はOとなる。時定数回路29の
出力がlから○に変化すると、クロスフェーダ30は、
第9図(d)に示すように、A/D変換器1213の出
力からA/D変換器12Aの出力へと、クロスフェート
を伴って、時間tをかけて漸次その出力を切り換えてい
く。これにより、A/D変換器12A、12Bの変換動
作レベルの相違による雑音レベルの変化は、聴感」二は
とんど目立つことがない(信号そのものは同一レベルで
処理されているから、クロスフェード処理の右前によっ
て出力状態が変化することはない)、。
ところで、クロスフェーダ30が、時定数回路29の出
力が○から1へ変化する際には、クロスフニー1〜させ
ることなく瞬時にその出力を切り換えているのは、最終
的な出力に絶対にオーバーフローした異常ねサンプルの
影響を及ぼさないため必要であるが、この場合、出力を
瞬時に切り換えるわけであるから、上述した雑音レベル
の変化はそのまま現われてしまう。これがあまり頻繁に
生しることは望ましくない。特に、アナログ入力信号が
、A、 / D変換器12Aの出力がオーバーフローす
るか否かの境界前後のレベルで頻繁に変化するような場
合、切り換えが頻繁に生し出力における雑音レベルが何
回も急変を繰り返すことは大きな問題となる。この実施
例によれば、時定数回路29の作用により、−旦A/D
変換器12Aの出力に切り換わったら、その直後にアナ
ログ入力信号のレベルが低下しても再度の出力切り換え
は行なわず、ある程度の時間A/D変換器12Aの出3 力を用い続けるという構成とすることにより、この問題
を解決している。
一1=述したいくつかの実施例では、ディジタル信号処
理回路13で行なう機能構成として、レベル差の判断、
クロスフェートを含む種々の出力信号合成、及びレベル
調整量の自動追従処理等を挙げたが、これ以外にも、例
えば、ディジタルフィルタによる信号へのエンファシス
特性の付与処理とか、ノイズリダクション等に応用でき
るティジタルコンプレッサ処理とかΔΣ形等のエビット
A/D変換器を用いた際の後段デシメーション処理とか
というように、いわゆるディジタル信号処理といわれる
ものは全て融合させることが可能であり、その実用的効
果は極めて大きい。
〔発明の効果〕
この発明によれば、フローティング形式のA/D変換構
戊構成りダイナミックレンジの拡大及びS/Nの改善が
なされるとともに、信号経路ごとにA/D変換器が個別
に設けられ、これらが常に並列的に動作し、その全出力
は後段のディジタル4 信号処理回路に入力されてこのディジタル信号処理回路
で、信号レベル判断および出力信号合成のための信号切
り換え等の一切の処理をディジタル的に行なうところの
ディジタルフローティング構成であるため、アナログ段
での信号切り換え等は一切不要で、アナログ歪等の発生
は最小限に防止でき、また、ディジタル段のレベル調整
はディジタル数値演算で行なうので、従来のように6d
B単位等の制約は一切なく、処理データの最下位ビット
相当の微細値まで区分でき、アナログ段における付与ゲ
インに正確に一致させることが可能である。また、ディ
ジタル信号処理でのレベル判断および信号切り換えは、
簡単かつ極めて高速に処理できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明のA/D変換装置の基本構成を示す
ブロック図、 第2図は、従来のA /、 D変換装置を示すブロック
図、 第3図は、A/D変換装置の特性図、 第4図は、ダイナミックレンジを拡大した場合のA/D
変換装置の特性図、 第5図は、この発明のA / D変換装置の第1の実施
例を示すブロック図、 第6図は、この発明のA/D変換装置の第2の実施例を
示すブロック図、 第7図は、この発明のA/D変換装置の第3の実施例を
示すブロック図、 第8図は、この発明のA/D変換装置の第4の実施例を
示すブロック図、 第9図は、第8図の装置の動作を説明するタイミングチ
ャートである。 11A、IIB・・・レベル調整器 12A、12B・・・A/D変換器 13・・・ディジタル信号処理回路 14・・・レベル判断部 15・・・出力信号合成部 21A、21B・・・ディジタル乗算器22・・・オー
バーフロー検出器 23・・・セレクタ 28 ・ 29 ・ 30 ・ ・レベル差演算回路 ・時定数回路 ・クロスフェーダ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 同一のアナログ信号にそれぞれ異なるゲインを付与した
    異なるレベルのアナログ信号をそれぞれA/D変換した
    ディジタル信号のうち、前記A/D変換の際に適正な動
    作範囲にあるディジタル信号を選択し、これに基づいて
    単一のリニアなディジタル信号を合成出力するようにし
    たA/D変換装置において、 前記A/D変換の処理手段の後段には、ディジタル信号
    処理手段が接続されてなり、 前記A/D変換の際に適正な動作範囲にあるディジタル
    信号を選択する手段、及び、前記単一のリニアなディジ
    タル信号を合成出力する手段が、前記ディジタル信号処
    理回路により構成されていることを特徴とするA/D変
    換装置。
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