JP4892899B2 - デジタル信号処理システム - Google Patents
デジタル信号処理システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4892899B2 JP4892899B2 JP2005263986A JP2005263986A JP4892899B2 JP 4892899 B2 JP4892899 B2 JP 4892899B2 JP 2005263986 A JP2005263986 A JP 2005263986A JP 2005263986 A JP2005263986 A JP 2005263986A JP 4892899 B2 JP4892899 B2 JP 4892899B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal processing
- attenuation
- signal
- unit
- amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
Description
そのため、音声信号をフルスケール(0dBFS)で入力し、イコライザ等によるエフェクト機能を実行する際に、0dBFS以下のレベルにおいて周波数特性を調整する場合には、音声信号の波形はクリップしないが、0dBFSを超過するレベルにおいて周波数特性を調整させる場合には、0dBFSを超過する音声信号にクリップが生じてしまい増幅できないといった問題が生じていた。
また、最近では、図14に示すように、複数の信号処理部111,112,113と、各信号処理部111,112,113に対応するレベル調整部114,115,116とを備え、システム全体として0dBFSを超過しないように各レベル調整部の減衰量を設定するデジタル信号処理システム117が開発されている(例えば、特許文献1から特許文献6参照)。
例えば、上述した図14に示すようなデジタル信号処理システム117の場合、低音域を4dB増幅させる第1信号処理部111と、中音域を6dB増幅させる第2信号処理部112と、中高音域を2dB増幅させる第3信号処理部113とを備える。また、第1信号処理部111の前段には、図15に示すような低音域を4dB減衰させる第1レベル調整部114が、第2信号処理部112の前段には、図16に示すような中音域を6dB減衰させる第2レベル調整部115が、第3信号処理部113の前段には、図17に示すような中高音域を2dB減衰させる第3レベル調整部116が備えられている。このような構成からなるデジタル信号処理システム117の減衰量は、図18に示すように、各レベル調整部114,115,116の減衰量を加算した−12dBとして設定される。
そのため、出力信号の信号レベルは、入力信号に対して12dB減衰するので、音声信号の波形の振幅が約1/4となることにより、SN比が低下する。
さらに、各処理部に対して一のレベル調整部がそれぞれ設けられるため、演算処理工数が増大することで、演算処理量が増大するとともに、信号処理部において、精密なフィルタ精度が要求される。そのため、演算処理能力が優れた高価なDSPを用いる必要が生じ、製造コストが増大するといった問題も生じている。
入力された信号に減衰処理を施すレベル調整手段及び当該レベル調整手段から出力された信号に増幅処理を施す信号処理手段を備える複数の信号処理群を具備し、
前記複数の信号処理群は、信号処理群毎に異なる周波数帯域の信号を処理し、一の信号処理群に対する後段の信号処理群におけるレベル調整手段の減衰量は、当該後段の信号処理群におけるレベル調整手段の増幅量と逆符号の量から当該一の信号処理群におけるレベル調整手段の減衰量を減算して算出されることを特徴とする。
そのため、デジタル信号処理システムから出力される出力信号の信号レベルの低下を抑制し、SN比の向上を図ることができる。
そのため、情報量の多い繊細な音声を再生することができる。
そのため、余剰となったデジタル信号処理システムの演算処理能力を他機能の実現のために転用することができる。また、演算処理能力が劣る廉価なデジタル信号処理システムを用いることができ、製造コストの抑制を図ることができる。
そのため、請求項1に記載の発明と同様に、デジタル信号処理システムから出力される出力信号の信号レベルの低減を抑制し、SN比の向上を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
このうち、イコライザ制御部2は、コントロールラインL1を介してDSPシステム3におけるDSP4及び電子ボリューム部6と接続されており、ユーザによるイコライザの増幅量の指定に基づいて、DSP4の減衰量を設定するとともに、電子ボリューム部6の減衰量を設定するようになっている。
DSP4は、イコライザ制御部2の制御に基づいて、サンプリング周期毎に入力されるデジタル音声信号(以下、PCM(Pulse Code Modulation)信号という。)に対し、1サンプリング周期内にイコライザ処理を施し、音声ラインL2を介して接続されたD/Aコンバータ5に出力するようになっている。
D/Aコンバータ5は、DSP4から入力されるデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、音声ラインL2を介して接続された電子ボリューム部6に出力するようになっている。
電子ボリューム部6は、D/Aコンバータ5から入力されるアナログ音声信号を、DSP4への減衰量に基づいて増幅し、外部の図示しないオーディオ回路に出力するようになっている。
第1信号処理群G1は、PCM信号に減衰処理を施すレベル調整手段としての第1レベル調整部11と、第1レベル調整部11において減衰処理が施されたPCM信号の或る特定の周波数帯域に増幅処理を施す信号処理手段としての第1信号処理部12とを備えている。
このうち、第1レベル調整部11は、イコライザ制御部2により、ユーザが指定した第1信号処理部12の増幅量と逆符号の量が減衰量として算出され、この減衰量に基づいて、第1レベル調整部11における減衰処理が実施されるようになっている。
このうち、第2信号処理部14,15は、第1信号処理部12とは周波数帯域が異なるので、イコライザ制御部2により、ユーザが指定した第2信号処理部14及び第3信号処理部15の増幅量と逆符号の量(規定量ともいう。)から上述した第1信号処理群G1における第1レベル調整部11の減衰量を減算した量が減衰量として算出され、この減衰量に基づいて、第2レベル調整部13における減衰処理が実施されるようになっている。
ここで、第1信号処理部12、第2信号処理部14及び第3信号処理部15の増幅量は、それぞれ+4dB、+6dB、+2dBである。また、図3から図6における縦軸は信号レベルを、横軸は周波数を示す。
ユーザがイコライザの増幅度を入力するのに伴い、DSP4のイコライザの係数(減衰係数、イコライザ係数)とともに、電子ボリューム部6の減衰量が設定される。次に、イコライザ制御部2の制御に基づいて、DSP4がサンプリング周期毎に入力されるPCM信号に対し、1サンプリング周期内にイコライザ処理を施し、後続のD/Aコンバータ5に出力する。そして、D/Aコンバータ5に入力されたPCM信号は、アナログ音声信号に変換された後、電子ボリューム部6に出力される。
さらに、電子ボリューム部6に入力されたアナログ音声信号は、イコライザ制御部2で設定されたDSP4への減衰量に基づいて減衰処理が施され、外部の図示しないオーディオ回路に出力されて、一連のデジタル信号処理が完了する。
これに対し、従来のDSPの場合には、各信号処理部12,14,15の各々に対応した図示しない3つのレベル調整部が備えられ、これら3つのレベル調整部に設定された減衰量の総和、すなわち、−4dB、−6dB及び−2dBを加算した−12dBがDSPの減衰量として算出されていた。
また、DSP4の減衰量を低減することにより、出力信号の分解能を維持することが可能となる。併せて、第1信号処理群G1における第1レベル調整部11の減衰量は、第1信号処理群G1における第1レベル調整部11の増幅量に基づいて算出され、第2信号処理群G2における第2信号処理部14及び第3信号処理部15の増幅量に左右されることがないので、分解能の欠落を防止することが可能となる。
さらに、各信号処理群G1,G2の各々にレベル調整部11,13が備えられているので、各信号処理群G1,G2におけるレベル調整部が1つに集約されることで、演算処理工数を低減し、DSP4の演算処理量を低減することが可能となる。併せて、分解能を維持した状態で各信号処理群G1,G2における信号処理部12,14,15に入力されるため、従来のDSPと比較して、精密なフィルタ精度が要求されなくなることで、フィルタの簡略化を図ることが可能となる。
次に、第2実施形態について説明する。ただし、本実施形態は、上述した第1実施形態と比較すると、新たに第3レベル調整部22が加わっており、それ以外の構成については、第1実施形態と同様である。そこで、本実施形態では、DSP21の回路構成を中心とした説明を行い、第1実施形態と同様の構成には、同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。
一方、第2信号処理群G2は、第2信号処理部14と、第3信号処理部15とが備えられ、これら信号処理部14,15の各々に対応して、第2レベル調整部13と、第3レベル調整部22とが備えられている。
このように構成された第2信号処理群G2は、第1信号処理群G1と周波数帯域が異なるので、第2レベル調整部13の減衰量は、ユーザが指定した第2信号処理部14の増幅量と逆符号の量(規定量ともいう。)から、第1レベル調整部11の減衰量を減算して算出され、算出された減衰量に基づいて、第2レベル調整部13における減衰処理が実施されるようになっている。一方、第2信号処理群G2における第3レベル調整部22の減衰量は、第3信号処理部15の増幅量と逆符号の量として算出され、算出された減衰量に基づいて、第3レベル調整部22における減衰処理が実施されるようになっている。
ここで、第1信号処理部12、第2信号処理部14及び第3信号処理部15の増幅量は、第1実施形態と同様に、それぞれ+4dB、+6dB、+2dBである。
まず始めに、第1信号処理群G1における第1レベル調整部11の減衰量が、図8に示すように、第1信号処理部12の増幅量と逆符号の−4dBとして算出された後、第2信号処理群G2における第2レベル調整部13の減衰量が算出される。この際、周波数帯域の異なる第1信号処理群G1の第1レベル調整部11において、既に−4dBの減衰処理が施されているため、第2レベル調整部13の減衰量は、図9に示すように、第2信号処理部14の増幅量と逆符号の−6dBから−4dBを減算した−2dBとして算出される。
また、第2信号処理群G2における第3信号処理部15は、第2信号処理部14と同一の周波数帯域において増幅処理を施すので、第3レベル調整部22の減衰量は、第3信号処理部15の増幅量と逆符号の−2dBとして算出される。
従って、本実施形態におけるDSP21は、第1実施形態と同様に、従来のDSPと比較して、減衰量を4dB低減することが可能となる。
そのため、第1実施形態と同様に、DSP21から出力される出力信号の信号レベルの低減を抑制し、SN比の向上を図ることができる。
4,21 DSP
11 第1レベル調整部
12 第1信号処理部
13 第2レベル調整部
14 第2信号処理部
15 第3信号処理部
22 第3レベル調整部
G1 第1信号処理群
G2 第2信号処理群
Claims (3)
- 入力された信号に減衰処理を施すレベル調整手段及び当該レベル調整手段から出力された信号に増幅処理を施す信号処理手段を備える複数の信号処理群を具備し、
前記複数の信号処理群は、信号処理群毎に異なる周波数帯域の信号を処理し、一の信号処理群に対する後段の信号処理群におけるレベル調整手段の減衰量は、当該後段の信号処理群におけるレベル調整手段の増幅量と逆符号の量から当該一の信号処理群におけるレベル調整手段の減衰量を減算して算出されることを特徴とするデジタル信号処理システム。 - 前記レベル調整手段は、信号処理群毎に個別に備えられていることを特徴とする請求項1に記載のデジタル信号処理システム。
- 前記レベル調整手段は、信号処理手段毎に個別に備えられていることを特徴とする請求項1に記載のデジタル信号処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005263986A JP4892899B2 (ja) | 2005-09-12 | 2005-09-12 | デジタル信号処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005263986A JP4892899B2 (ja) | 2005-09-12 | 2005-09-12 | デジタル信号処理システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007081552A JP2007081552A (ja) | 2007-03-29 |
JP4892899B2 true JP4892899B2 (ja) | 2012-03-07 |
Family
ID=37941429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005263986A Active JP4892899B2 (ja) | 2005-09-12 | 2005-09-12 | デジタル信号処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4892899B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105992100B (zh) * | 2015-02-12 | 2018-11-02 | 电信科学技术研究院 | 一种音频均衡器预置集参数的确定方法及装置 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59110214A (ja) * | 1982-12-15 | 1984-06-26 | Sanyo Electric Co Ltd | グラフイツクイコライザ |
JPH0650810B2 (ja) * | 1986-06-25 | 1994-06-29 | 富士通テン株式会社 | 音質制御装置 |
JPH07105680B2 (ja) * | 1986-12-24 | 1995-11-13 | 富士通テン株式会社 | 音量調整回路 |
JPH0828645B2 (ja) * | 1989-10-20 | 1996-03-21 | 富士通テン株式会社 | イコライザー |
JPH07105679B2 (ja) * | 1989-12-29 | 1995-11-13 | アルパイン株式会社 | オーディオ装置 |
JP3102796B2 (ja) * | 1990-09-17 | 2000-10-23 | 富士通テン株式会社 | グラフィックイコライザ |
JP3060584B2 (ja) * | 1991-04-25 | 2000-07-10 | 松下電器産業株式会社 | 信号等価方法と信号等価器と周波数表示方法 |
JPH0823250A (ja) * | 1994-07-05 | 1996-01-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 信号等価器 |
JPH11136168A (ja) * | 1997-10-29 | 1999-05-21 | Kenwood Corp | 自動等化システム |
JP2002185278A (ja) * | 2000-12-18 | 2002-06-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 音質制御回路 |
JP2003133910A (ja) * | 2001-10-26 | 2003-05-09 | Kenwood Corp | デジタル信号処理システム |
-
2005
- 2005-09-12 JP JP2005263986A patent/JP4892899B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007081552A (ja) | 2007-03-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9762255B1 (en) | Reconfiguring paths in a multiple path analog-to-digital converter | |
US20170188149A1 (en) | Multi-path analog front end and analog-to-digital converter for a signal processing system with low-pass filter between paths | |
US8130126B2 (en) | Analog to digital conversion system | |
US7602320B2 (en) | Systems and methods for companding ADC-DSP-DAC combinations | |
US9294062B2 (en) | Sound processing apparatus, method, and program | |
US9780800B1 (en) | Matching paths in a multiple path analog-to-digital converter | |
CN110113019B (zh) | 基于模数转换的两级音频增益电路及音频终端 | |
CN101388652A (zh) | 具有自适应时间控制的反馈限制器 | |
JP4016206B2 (ja) | 音声信号処理装置及び音声信号処理方法 | |
US20100208917A1 (en) | Auditory sense correction device | |
JP2006222867A (ja) | 音響信号処理装置およびその方法 | |
US10291994B2 (en) | Determination method and apparatus for preset of audio equalizer (AEQ) | |
JP3726574B2 (ja) | D/a変換装置 | |
JP5223595B2 (ja) | 音声処理回路及び音声処理方法 | |
JP4892899B2 (ja) | デジタル信号処理システム | |
JP2008048262A (ja) | スイッチング増幅装置 | |
JP4803193B2 (ja) | オーディオ信号の利得制御装置および利得制御方法 | |
WO2002069488A1 (en) | Dive system with dynamic range processing | |
JP3287199B2 (ja) | トーンコントロール装置 | |
US10142756B2 (en) | Signal processing device and signal processing method | |
JPH03204210A (ja) | オーディオ装置 | |
JPH07336150A (ja) | 増幅器 | |
JP4021438B2 (ja) | デジタル信号処理方式 | |
JP4974713B2 (ja) | カラオケ装置 | |
JP2006114998A (ja) | ディジタル信号処理方式 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080305 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110425 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20111012 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111122 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111205 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4892899 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106 Year of fee payment: 3 |