JPH0650810B2 - 音質制御装置 - Google Patents

音質制御装置

Info

Publication number
JPH0650810B2
JPH0650810B2 JP61148687A JP14868786A JPH0650810B2 JP H0650810 B2 JPH0650810 B2 JP H0650810B2 JP 61148687 A JP61148687 A JP 61148687A JP 14868786 A JP14868786 A JP 14868786A JP H0650810 B2 JPH0650810 B2 JP H0650810B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound quality
quality control
coefficient
range
gain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61148687A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS635607A (ja
Inventor
博 竹内
辰男 伊藤
和行 法田
順次 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP61148687A priority Critical patent/JPH0650810B2/ja
Publication of JPS635607A publication Critical patent/JPS635607A/ja
Publication of JPH0650810B2 publication Critical patent/JPH0650810B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、DSP(デジタル信号処理プロセッサ)を用
いた音質制御装置に関する。
〔従来の技術〕
音声は20Hz〜20KHz程度の周波数成分を有して
いるので、その周波数帯域内で強調度を任意に変更でき
る機能を利用すれば、音楽の種類や聴取者の好みに合っ
た音質で音楽を楽しむことができる。この種の音質制御
回路にはバス・トレブル、ラウドネス、イコライザ等が
ある。
第11図は従来のバス・トレブル回路の説明図で、(a)
は回路図、(b)は特性図である。この回路は2つの可変
抵抗VR,VRを有し、VRを可変することで高
域の強調度を調整でき、またVRを可変することで低
域の強調度を調整できる。
ラウドネス回路は、音圧レベルが低くなると人間の耳の
可聴周波数帯域が狭くなることを補正するもので、通常
ボリウム・コントロールと連動して動作する。第12図
(a)の破線枠内が従来のラウドネス回路で、VRはボリ
ウム・コントロール用の可変抵抗である。ラウドネス回
路には切換スイッチSWがあり、これを図示のようにO
FFにしておくと可変抵抗VRの中点が抵抗Rで接地さ
れるので、フラットな特性のままである。これに対しス
イッチSWをONにすると、低域では小容量のコンデン
サCが開放となり、且つ可変抵抗VRの中点が大容量
のコンデンサCと抵抗Rで接地される等価回路となる
ため、(b)のようなブースト特性となる。また、高域で
はCが短絡となり、且つCが機能する等価回路とな
るため、(c)のようなブースト特性となる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述した各種の音質制御回路は複合的に使用されること
が多く、この場合従来のアナログ回路方式では各回路を
シリーズに接続して個々に調整するため、音が飽和して
しまうこともある。本発明はDSP内に各音質制御回路
を構成し、それらの機能を制御用マイクロコンピュータ
から一括制御するようにして音の飽和を防ぎ、またボリ
ューム・ステップ等に応じて音質制御範囲を可変しよう
とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
第1図は本発明の基本構成図(シグナルフロー)で、E
Qはイコライザ部、TBはバス・トレブル部、LDはラ
ウドネス部、VUはボリューム部である。これらはDS
P内にソフトによって構成されたもので、BPF,LP
F,HPFはそれぞれデジタルフィルタによるバンドパ
ス、ローパス、ハイパスの各フィルタ、Kは掛算器(フ
ィルタ係数)である。
〔作用〕
イコライザ部EQのバンドパスフィルタにはオーディオ
帯域を5分割するBPF〜BPFがあり、これらと
直列に接続された係数KEQ1 〜KEQ5 を可変すること
で、第2図のように各帯域のATT(アッテネート)量
EQ1 〜GEQ5 を例えば±12dBの範囲内で制御でき
る。
バス・トレブル部TBはバス用のローパスフィルタLP
とその係数KTB1 からなる低域経路と、係数KTB2
だけからなる中域経路と、トレブル用のハイパスフィル
タHPFとその係数KTB3 からなる高域経路とを並列
にしたもので、係数KTB1 ,KTB3 を可変することで第
3図のように低域B、高域TのゲインGTBL ,GTBH
例えば±12dBの範囲内で可変できる(中域は固
定)。
ラウドネス部LDは低域用のローパスフィルタLPF
と係数KLD1 からなる経路と、中域用の係数KLD2 から
なる経路と、高域用のハイパスフィルタHPFからな
る経路とを並列に接続したもので、後段のボリューム部
VUの設定(中域に対する)に依存して特性カーブが第
4図のように設定される。GLDL は中域に対する低域の
ゲイン、GLDH は中域に対する高域のゲインである。
ボリューム部VUは係数KVUを変えることで第5図のよ
うにATT量を変えることができる。横軸のVUステッ
プは例えは回転式ボリュームの回転角に相当し、縦軸の
VUがゲイン(ATT量)になる。
上述した各回路のゲインを総合すると、低域のゲインG
は G=MAX(GEQ1,GEQ2)+GTBL+GLDL+GVU… となり、また中域のゲインGは G=GEQ3 +GTBM +GVU …… となり、さらに高域のゲインGは G= MAX(GEQ4,GEQ5)+GTBH+GVU …… となる。後述する制御用マイクロコンピュータは各帯域
のトータルゲインG,G,Gが一定値(例えば0
dB)を越えないように管理する。
各機能の制御ステップとゲインの関係は例えば次の様に
なる。
上表のEQ1.ST,EQ2.ST,……はイコライザEQ1,EQ
2,……のステップ数を示す。イコライザEQ1〜EQ
5は第1図のフィルタBPF〜BPFで区別される
ものである。またTRE.STはトレブルTREのステップ数
を示し、同様にバスBASのステップ数BAS.STもある。
但し、それぞれの状態に応じて表2のブースト上限XXX.
LMT が設定され、各ステップXXX.STは表3の補正ステッ
プXXX.SSに補正される。
例えば、バスのステップ数BAS.STが3(+9dB)のと
きにイコライザEQ2のステップEQ2.STを2(+6d
B)にすると低域のトータルゲインが+15dBにな
る。このとき、ブースト上限LMTが+12dBに設定
されていたら、補正ステップEQ2.SSのステップ数を1
(+3dB)に制限して+12dBを越えないようにす
る。この制限をした代りに、高域のゲインを下げて相対
的に差をつけてもよい。かかる補正を各帯域毎に、また
は全帯域において、更には双方共に実施してオーバース
ペックとならないようにする。このようにして、実際の
係数は補正ステップXXX.SSから算出される。
第6図と第7図はこれを示している。第7図は各バンド
毎のトータルゲインG,G,GがNBを上限とす
るトータルブースト許容量GBB,GBM,GBT以内になる
ように補正される様子を示し NB=GBB …… NB=GBM …… NB=GBT …… また、第6図は全帯域のトータルゲインがNTを上限と
する総トータル許容ブースト量GTL以内になるように補
正される様子を示している。
NT=GTL+G+G …… 〔実施例〕 第8図は本発明の一実施例を示すオーディオシステムの
ブロック図である。このシステムはFMチューナ1、A
Mチューナ2、カセットデッキアンプ3を音源とし、チ
ューナ1,2はいずれもスーパーヘテロダイン方式のP
LLシンセサイザ型である。ANTはアンテナ、RFは
高周波段、MIXは周波数ミキサ段、LOは局部発振
器、IFは中間周波段、DETは検波段で、局部発振器
LOの発振周波数は制御用マイクロコンピュータ(CP
U)4からの分周比N値によって変更される。つまり、
局部発振器LOの出力AMLO/FMLOは位相同期部PLL内
の可変分周器で1/Nに分周された後に位相比較器で基
準周波数frと比較され、その誤差分がローパスフィル
タLPFを通過してチューニングバイアスTBとなる。
LO,PLL,LPFは閉ループを構成するので、分周
比N値を変更するとLOの周波数はLPFの出力TBを
0にするように変化する。
カセットデッキアンプ3は磁気ヘッドHD、イコライザ
アンプEQ AMP、フラットアンプFLAT AM
P、ノイズリダクション・システムDOLBY (商標)から
なり、カセットデッキ(デッキドライバを含む)5が対
となる。CPU4に対してはキーパッド・マトリクス6
から音源選択、音量調節、音質制御等の各種指示を入力
できる。7は各音源の動作状態を表示するディスプレ
イ、8はCPU4からの指示で音源切換えを行う切換機
能と、選択された音声信号をデジタル信号に量子化する
機能を有する16ビットのA/D変換器、9はチューナ
1,2の各シグナルレベル(電界強度を示す)をデジタ
ル信号に量子化してCPU4に入力する6ビットのA/
D変換器、10はA/D変換器8の出力を信号処理する
デジタル信号処理プロセッサ(DSP)、11は量子化
されているDSP10の出力をアナログ信号に復元する
16ビットのD/A変換器、POW AMPはパワーア
ンプ、SPはスピーカである。
第9図はDSP10のアーキテクチャを示す概略構成図
で、プログラムバス20にはプログラムメモリ(RO
M)21、プログラムカウンタ22、I/Oインターフ
ェイス23、クロック発振器24が接続され、インターフ
ェイス23は更に制御用マイクロコンピュータ4やA/
D,D/A変換器8,11に接続される。一方、データ
バス31にはデータメモリ(RAM)25やアドレスカ
ウンタ26、或いは乗算器27、加算器28、アキュム
レータ29、演算器30が接続される。
DSP10で扱う数は10進数で0.998046875 〜−1.0
、バイナリ数で表示すると0111111111〜1000000000
(符号付2の補数)、ヘキサ数では1FF〜200であ
る。このDSP10とCPU4の間の通信はアドレス8
ビット、データ10ビットのシリアルクロック同期式
で、アドレスはDSPプログラム上に定義付けられたD
SP内RAMアドレスである。データ(係数値)はDS
P内RAMアドレスで指示されたアドレスに格納され、
DSPプログラムに従って各種フィルタの係数値として
使用される。
第10図は制御用マイクロコンピュータ(CPU)4の
処理フローである。このCPU4はキーパッド・マトリ
クス6からの音質制御のSW入力に応じて各ステップを
更新する。これは表1に従うが、〜式によって上限
を越えるときは表2,3によって範囲内(例えば+12
〜−12dB)の補正をする。これは各バンド毎に、そ
して全体についても行う。但し、ボリューム値が低い程
上方向に余裕があるので、範囲を変更することができ
る。これが範囲更新である。そして、範囲に見合ったテ
ーブルから係数を読出して(係数算出)DSPに送信す
る。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、ハードウエアを全く
変更することなく係数の変更だけで所望の音質、音量特
性を得ることができる。また、これらを一括して制御で
きるため、音の飽和等のオーバースペックを回避するこ
とができる。このためユーザからの過剰な設定要求を排
除したり、メッセージを与えることができ、常に歪のな
い音を演出できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成図、第2図〜第7図は各部の
特性図、第8図〜第10図は本発明の一実施例を示す説
明図、第11図および第12図は従来の音質制御回路の
説明図である。 図中、4は制御用マイクロコンピュータ、6はキーパッ
ドマトリクス、10はデジタル信号処理プロセッサ、E
Qはイコライザ部、TBはバス・トレブル部、LDはラ
ウドネス部、VUはボリューム部、BPFはバンドパス
フィルタ、LPFはローパスフィルタ、HPFはハイパ
スフィルタ、Kは係数である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーディオ帯域を複数に分割して各帯域の
    ゲインを個々に調整できる音質制御回路をソフト的に複
    数種類構成してそれらをシリーズに接続したデジタル信
    号処理プロセッサと、該プロセッサに対し各音質制御回
    路のゲインを決定する係数を与える制御用マイクロコン
    ピュータと、該マイクロコンピュータに対し外部から音
    質制御の指示を与えるキーマトリクスとを備え、該マイ
    クロコンピュータは各帯域のトータルブースト量または
    全帯域の総トータルブースト量を一定値以下に抑える補
    正をして前記の係数を算出することを特徴とする音質制
    御装置。
JP61148687A 1986-06-25 1986-06-25 音質制御装置 Expired - Fee Related JPH0650810B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61148687A JPH0650810B2 (ja) 1986-06-25 1986-06-25 音質制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61148687A JPH0650810B2 (ja) 1986-06-25 1986-06-25 音質制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS635607A JPS635607A (ja) 1988-01-11
JPH0650810B2 true JPH0650810B2 (ja) 1994-06-29

Family

ID=15458355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61148687A Expired - Fee Related JPH0650810B2 (ja) 1986-06-25 1986-06-25 音質制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0650810B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0220217U (ja) * 1988-07-23 1990-02-09
JPH03148909A (ja) * 1989-11-02 1991-06-25 Yamaha Corp デジタルオーディオ信号処理装置
CN100391102C (zh) * 2001-09-10 2008-05-28 神经网路处理有限公司 音质调整装置以及滤波器装置
JPWO2005057784A1 (ja) * 2003-12-12 2007-07-12 有限会社ニューロソリューション デジタルフィルタの設計方法および設計装置
WO2005078925A1 (ja) * 2004-02-17 2005-08-25 Neuro Solution Corp. デジタルフィルタの設計方法および装置、デジタルフィルタ設計用プログラム、デジタルフィルタ
JP4892899B2 (ja) * 2005-09-12 2012-03-07 株式会社Jvcケンウッド デジタル信号処理システム
CN101843115B (zh) 2007-10-30 2013-09-25 歌乐株式会社 听觉灵敏度校正装置
JP5481350B2 (ja) 2010-11-05 2014-04-23 日立建機株式会社 作業機械の油圧駆動装置
JP5459556B2 (ja) * 2010-12-14 2014-04-02 株式会社Jvcケンウッド 音響特性調整装置、音響特性調整方法およびコンピュータプログラム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62123820A (ja) * 1985-11-25 1987-06-05 Victor Co Of Japan Ltd デジタル・グラフイツク・イコライザ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62123820A (ja) * 1985-11-25 1987-06-05 Victor Co Of Japan Ltd デジタル・グラフイツク・イコライザ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS635607A (ja) 1988-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9281794B1 (en) System and method for digital signal processing
JP5445574B2 (ja) チャンネルデバイダおよびこれを含む音声再生システム、並びに、チャンネルデバイダのクロスオーバー周波数を設定する方法
CA2785743A1 (en) System and method for digital signal processing
JPS6387000A (ja) 再生特性制御回路
JP3889546B2 (ja) レベル調整回路
JPH0650810B2 (ja) 音質制御装置
JPH07222296A (ja) 信号合成回路、この信号合成回路を具える信号処理回路、この信号処理回路を具えるステレオオーディオ再生装置及びこのステレオオーディオ再生装置を具える視聴覚再生装置
JP6015146B2 (ja) チャンネルデバイダおよびこれを含む音声再生システム
JP2892205B2 (ja) 伝送周波数特性補正装置
US20040057587A1 (en) System and method for adjusting the low-frequency response of a crossover that supplies signal to subwoofers in response to main-speaker low-frequency characteristics
JP2001231090A (ja) サブ・ウーファ・システム
US7058126B1 (en) Digital graphametric equalizer
JPS62292008A (ja) 音量制御装置
JPH06101658B2 (ja) 音質制御装置
JP6102360B2 (ja) チャンネルデバイダおよびこれを含む音声再生システム
JPS6386908A (ja) 利得調整回路
JPS62291212A (ja) 音質制御装置
JPS62292009A (ja) 音質制御装置
JPH0716140B2 (ja) 自動音質制御回路
JPH05145991A (ja) 低音域特性補正回路
JPS62200931A (ja) 自動ステレオ分離度制御回路
JP6083322B2 (ja) チャンネルデバイダおよびこれを含む音声再生システム
NO20200105A1 (ja)
JPH0437299A (ja) ディジタル音響信号処理装置
JPH0478225A (ja) 音響再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees