JPH0331455B2 - - Google Patents

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JPH0331455B2
JPH0331455B2 JP62269012A JP26901287A JPH0331455B2 JP H0331455 B2 JPH0331455 B2 JP H0331455B2 JP 62269012 A JP62269012 A JP 62269012A JP 26901287 A JP26901287 A JP 26901287A JP H0331455 B2 JPH0331455 B2 JP H0331455B2
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signals
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Koroku Namekawa
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Aloka Co Ltd
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Publication of JPH0331455B2 publication Critical patent/JPH0331455B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/02Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems using reflection of acoustic waves
    • G01S15/50Systems of measurement, based on relative movement of the target
    • G01S15/58Velocity or trajectory determination systems; Sense-of-movement determination systems
    • G01S15/582Velocity or trajectory determination systems; Sense-of-movement determination systems using transmission of interrupted pulse-modulated waves and based upon the Doppler effect resulting from movement of targets
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/02Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems using reflection of acoustic waves
    • G01S15/50Systems of measurement, based on relative movement of the target
    • G01S15/52Discriminating between fixed and moving objects or between objects moving at different speeds

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は超音波ドプラ診断装置、特に心臓内血
流あるいは冠動脈血流など運動する反射体の速度
を良好に検出又は測定するための超音波ドプラ診
断装置の改良に関する。
[従来の技術] 被検体内の運動反射体、例えば心臓等の臓器、
循環器及び血管内の血流、体液流又は心筋などの
運動反射体の速度を測定するため、従来より超音
波パルスドプラ法が実用化されており、被検体内
の運動反射体からの反射エコーの周波数偏移に基
づいて運動反射体の運動速度を電気的に検出して
いる。すなわち、一定の繰返し周波数の超音波パ
ルス波を被検体内に放射して運動する反射体から
の反射波を受信し、超音波パルス波の往復伝搬時
間により運動反射体までの距離を測定するととも
に、受信周波数の偏移(ドプラ効果)を演算して
運動反射体の速度を測定することができる。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、従来の超音波ドプラ診断装置で
は、血流などの動きを示すドプラ信号(ドプラ偏
移周波数を含む信号)に、これに比して振幅の強
大なクラツタ信号、つまり低速度で運動する血管
壁、心臓壁、筋肉など(クラツタ)からの反射信
号が混入し、このクラツタ信号が運動反射体の運
動速度の検出・測定の妨害となるという問題があ
つた。
そこで、従来はこのクラツタ信号を低周波数成
分を取り除くフイルタによつて減少させている。
例えば、運動反射体の速度分布をリアルタイム
(実時間)でBモード表示するドプラ断層装置で
は、デイレーラインキヤンセラ等のくし形周波数
特性のフイルタが用いられているが、クラツタ信
号成分を有効に除去するためには、更に遮断特性
が急峻なフイルタとしなければならない。しか
し、一般に急峻なフイルタほどその構造が複雑に
なるという問題がある。
そして、このような遮断特性が急峻なフイルタ
は遅延線を何段にも重ねることから、応答時間が
長くなるということが知られており、これによつ
て検出画像のリアルタイム性が低下する。
一方、応答時間の短い従来のフイルタでは、ク
ラツタ信号を十分に抑制できないので、測定精度
が低下するという問題を解決することはできな
い。
また、血流信号の振幅に比べてクラツタ信号は
振幅が強大な信号成分であるから、これをフイル
タによりある程度除去したとしても、クラツタ信
号により検出できない運動反射体が存在するとい
う問題がある。すなわち、例えば心臓壁には冠動
脈が走行しているが、この冠状動脈自体は心臓の
動きに合わせて動いているため、この冠状動脈中
の血流信号が心臓壁の動きを示すクラツタ信号中
に隠れてしまう。このことは、心臓壁に近接する
心臓内血流成分についても同様に言え、従来装置
では、これら心臓壁に近接する血流の速度を良好
に測定することが困難であつた。
発明の目的 本発明は前記従来の課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、遮断特性の急峻なフイルタに
よることなく、短い応答時間でクラツタ信号を抑
制するとともに、低速度で運動する心臓壁等に近
接する運動反射体の速度を良好に抽出できる超音
波ドプラ診断装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本発明は、一定の
繰返し周波数の超音波パルス波を被検体内に放射
してその反射波を受信しこの受信信号と複素参照
信号とを複素信号変換器により混合して複素信号
に変換し被検体内の運動反射体の距離及び速度を
検出する超音波ドプラ診断装置において、前記受
信信号に含まれるクラツタ信号を複素信号に変換
し複素クラツタ信号を発生させる複素クラツタ発
生器を備え、この複素クラツタ信号を複素参照信
号として用いることを特徴とする。
[作用] 以上の構成によれば、被検体内からの受信信号
に含まれるクラツタ信号は複素クラツタ発生器に
て複素クラツタ信号に変換され、これは複素参照
信号として複素信号変換器に供給される。この複
素クラツタ信号は、90度位相の異なる2個の信号
であり、これを複素信号変換器に供給されている
受信信号と混合することにより、受信信号を複素
信号に変換できる。
このようにして得られた複素信号は、クラツタ
信号と血流等のドプラ信号とが良好に分離された
ものとなり、この複素信号に速度演算を施すこと
により、従来、クラツタ信号の存在によつて検出
できなかつた心臓壁に近接する血流の速度等を画
像上の正確に描出することができることになる。
[実施例] 以下、図面に異づいて本発明の好適な実施例を
説明する。
第1図には、本発明に係る超音波ドプラ診断装
置の実施例回路の全体図が示され、複素クラツタ
発生器は第2図に、複素信号変換器は第3図に、
速度分布演算器は第5図に、それぞれの回路構成
が示されている。なお、本発明にて任意に設けら
れるデイレーラインキヤンセラの構成は第4図に
示されている。以下に、まず超音波送受信からB
モード画像表示するまでの構成について簡単に説
明する。
超音波送受信 第1図において、安定な高周波信号を発生する
水晶発振器1の出力は分周同期回路2に供給さ
れ、この分周同期回路2によつて所望周波数の各
種出力信号が得られる。例えば、超音波パルスビ
ーム送信用の送信周波数信号(3MHz)101、
従来の複素変換のための90度位相の異なる複素参
照信号102,103や超音波診断結果の表示を
行うための掃引同期信号、装置各部の同期作用を
行うクロツク信号等の各種信号が出力される。な
お、前記複素参照信号102,103の周波数は
送信周波数信号101の周波数3MHzと同一であ
る。
この分周同期回路2の出力は、駆動回路3及び
送受切換回路4を介して探触子5に供給され、こ
の探触子5を駆動回路3にて励振駆動することに
より、超音波パルスビームが被検体内に放射され
る。
そして被検体内からの反射エコーには組織から
の反射波のほか、血流等からの運動状態を表す微
弱な信号も含まれており、この反射エコーは探触
子5によつて電気信号に変換され、送受切換回路
4から高周波増幅器6へ送られて所望の増幅作用
が施された後、その一方の出力が通常のBモード
表示信号として表示部に供給される。
通常のBモード表示を行うための出力信号は、
検波器7、ビデオ増幅器8及びA/D変換器9を
介してCRT等から成る表示器11に供給され、
これにより表示器11の表示面を輝度変調する。
また、前記探触子5から出力される超音波パル
スビームを機械的あるいは電気的な角度偏向など
によつて走査させるために走査制御器10が設け
られており、この走査制御部10から出力される
ビーム方向を決めるアドレス信号104を表示器
11内のデジタルスキヤンコンバータ(DSC)
に供給することにより、A/D変換器9からのエ
コー信号が書き込んでいる。そして、CRT表示
器の掃引周期で前記エコー信号をもう一度読み出
せば、表示器11に断層像を二次元で表示するこ
とができる。
一方、前記高周波増幅器6の他方の出力は速度
演算処理に供され、本発明では複素信号に変換さ
れる。
複素クラツタ発生器 本発明において特徴的なことは、前記複素信号
変換に必要な複素参照信号をクラツタ信号から形
成することであり、このために複素クラツタ発生
器13を設けており、この詳細な回路が第2図に
示されている。まず、この複素クラツタ発生器1
3の回路構成について説明する。
第2図において、複素クラツタ発生器13は、
前記高周波増幅器6の他方の出力である受信信号
105を2乗する2乗回路21、帯域通過フイル
タ22、方形波回路23、2分の1分周回路2
4,25、低域通過フイルタ(LPF)26,2
7にて構成される。そして、実施例では、複素ク
ラツタ信号を複素参照信号とするのは、クラツタ
信号が存在する場合に限つており、その他の場合
は通常の複素参照信号102,103に切り換え
るようにしている。このために、複素クラツタ発
生器13には、検波器28、低域通過フイルタ2
9及び比較器30が設けられ、これらの回路によ
りクラツ信号の大きさを検出している。
複素クラツタ発生器13は以上の構成から成
り、以下にその作用を第6図に基づいて説明す
る。
まず、前記高周波増幅器6の他方の出力で、第
6図Aに示される血流のドプラ信号とクラツタ信
号とを含む受信信号は2乗回路21により2乗さ
れる。
受信信号に含まれるクラツタ信号の振幅をAと
してクラツタ信号の基本波を表すと、 E=Acos2π(fo+kfov)t ……(1) (foは送信周波数、kは定数、vはクラツタの速
度) となり、kfovがクラツタのドプラ偏移周波数と
なる。そして、前記2乗回路21の出力は、 A2cos22π(fo+kfov)t =A2/2+A2/2・cos2π(2fo+2kfov)t
……(2) となり、図Bに示される波形となるので、これに
よつて受信信号を直流成分付近に現れるスペクト
ルと2倍の周波数(2fo)を中心としたスペクト
ルとに分離することができる。この場合、同時に
クラツタのドプラ偏移周波数kfovも2倍さたも
のとなる。
前記(2)式に示される信号は、2foを中心周波数
とする帯域通過フイルタ22を通過させることに
より、余分な直流成分の信号を取り除き、図Cに
示される波形の信号が取り出されることになり、
次に、この信号は方形波回路23により方形波に
整形される。
この方形波回路23は、入力信号を増幅し、
正、負の電圧をクリツプすることにより方形波に
近い波形に整形しており、図D、図Eに示される
ように、出力Qとこれと逆相のを発生させる。
そして、この方形波は2分の1分周回路24,
25によりそれぞれ1/2の周波数に分周されてお
り、この2つの信号は、図F、図Gに示されるよ
うに、同一周波数で位相が90度異なるものとす
る。この結果、方形波回路23から出力された信
号の周波数はほぼ2foであるから、この1/2分周回
路24,25の出力周波数はほぼfoとなり、クラ
ツタ信号の周波数と同一のものとなる。
次に、前記方形波信号は、低域通過フイルタ2
6,27にてその高周波が取り除かれ、この低域
通過フイルタ26,27からは、図H、図Iに示
されるように、90度位相の異なる同一周波数の正
弦波が複素クラツタ信号106,107として出
力され、これは受信信号を複素信号に変換する複
素参照信号となる。
このような複素クラツタ信号を複素変換のため
の複素参照信号とする意味について簡単に述べ
る。
前記高周波増幅器6から出力される受信信号1
05には、前述したように血流からの反射波のほ
かに、この反射波の振幅に比べて強大な振幅の反
射波となる血管壁、血管の周囲の筋肉層からの反
射波(クラツタ信号)が含まれており、このクラ
ツタ信号が血流のドプラ信号を検出する際の障害
となる。特に、血管が呼吸、拍動で運動する場合
や冠状動脈のように心臓に密着する場合にあつて
は、これら血管のドプラ信号が振幅の強大な低周
波数のドプラ信号、いわゆるクラツタ信号に隠れ
てしまい、血管のドプラ信号のみを良好に抽出す
ることが困難である。
従来では、このクラツタ信号は遮断特性の急峻
なフイルタにて除去していたが、この急峻な遮断
特性にも限界があり、また遮断特性が急峻なほど
フイルタの応答時間が長くなる。
従つて、本発明では遮断特性の急峻なフイルタ
によることなく、複素クラツタ信号を複素参照信
号として利用することにより、クラツタ信号を零
周波数(直流成分)近傍にシフトしてフイルタに
より良好にクラツタ信号を除去し、またこれによ
つてリアルタイムでの速度表示を可能とするもの
である。
なお、前記複素クラツタ発生器13に入力され
る受信信号105は、クラツタ信号成分と血流信
号成分とが混合しているが、この信号の平均周波
数はクラツタ信号周波数で定まるので、複素クラ
ツタ発生器13から出力される複素クラツタ信号
106,107の周波数は前記(1)式の周波数に近
似する。
また、実施例において、この複素クラツタ信号
を複素参照信号として用いるのは、受信信号にク
ラツタ信号が含まれるときに限つており、通常の
複素参照信号と複素クラツタ信号とを切り換える
ための切換動作信号108を複素クラツタ発生器
13から出力するようにしている。そして、実施
例では複素クラツタ発生器13と複素信号変換器
14との間に電子切換器12が設けられており、
分周同期回路2から供給される通常の複素参照信
号102,103と複素クラツタ発生器13から
出力される複素クラツタ信号106,107とを
切換制御する構成となつている。
すなわち、第2図において前記帯域通過フイル
タ22の他方の出力は検波器28に供給され、検
波された後に低域通過フイルタ29により高周波
成分が取り除かれる。そうすると、クラツタ信号
の振幅の2乗(A2/2)に比例した直流的な信
号が得られることになる。この信号は比較器30
に供給され基準電圧Ecと比較されており、クラ
ツタ信号の振幅が基準電圧Ecより大きいとき急
峻に立ち上がる信号を発生する。従つて、受信信
号にクラツタ信号が含まれるときには、比較器3
0から切換動作信号108を電子切換器12に出
力し、この場合には、通常の複素参照信号10
2,103の代わりに、複素クラツタ発生器13
の出力信号106,107が電子切換器12を介
して複素信号変換器14に出力されることにな
る。
実施例の超音波ドプラ診断装置では、速度情報
であるドプラ偏移周波数を検出するためには、受
信信号を複素信号に変換し、この複素信号に基づ
いて複素演算をしており、このために複素信号変
換器14と速度分布演算器16とを備えている。
この速度演算については特公昭62−44494号公報
に詳細に記載されている。
前記複素信号変換器14は、第3図に示される
ように、一組のミキサ31a,31bと、一組の
低域通過フイルタ32a,32bと、一組のA/
D変換器33a,33bとから構成され、これに
より受信信号105を複素関係にある2個の信号
とすることができる。
また、速度分布演算器16は、第5図に示され
るように、入力信号を所定周期だけ遅らせるデイ
レーライン50a,50bと、複素演算を行うた
めの掛算器51,52,53,54、加算器55
及び減算器56と、信号を平均化するための加算
器57、デイレーライン58及び重ね付回路59
と、偏角演算器60とから構成されている。
次に、複素信号変換器14及び速度分布演算器
16の作用を簡単に説明すると、高周波増幅器6
から出力される受信信号105と前記複素クラツ
タ発生器13から出力される複素クラツタ信号1
06,107とがミキサ31a,31bにて混合
され、互いに複素関係にある2個の信号、例えば
実数部信号Rと虚数部信号Iに変換され、これら
の信号にて複素信号Z=R+iIが成立する。そし
て、この複素信号は低域通過フイルタ32a,3
2bを通過させることにより、差の周波数成分の
みが取り出される。
このようにして求められた複素信号Zはアナロ
グ信号であるが、演算精度を高めるため、A/D
変換器33a,33bに供給されデジタル信号に
変換される。
このようにして得られた複素信号は、次に速度
分布演算器16にて速度演算に供されるが、この
速度の演算手段として特公昭62−44494号公報に
示される複素自己相関法を用いることができる。
まず、A/D変換器33の出力信号109,1
10である複素信号Zは、デイレーライン50
a,50bにより例えば1周期分遅延された信号
とされ、1周期分の差のある複素信号に基づい
て、4個の掛算器51,52,53,54と、加
算器55と、減算器56とを用いて自己相関演算
が行われる。
そうすると、加算器55と減算器56とからは
複素信号である自己相関信号S、つまりS=Rs
+iIsが出力される。この自己相関信号Sは信号
の変動成分や装置から発生する雑音成分を含むの
で、これら雑音成分を除去するために平均化され
る。
この平均回路は、加算器57a,57bと、デ
イレーライン58a,58bと、重み付回路59
a,59bとから成り、デイレーライン58にて
1周期遅延した出力を現時刻の入力信号に加算器
57にて加算し、再びこの出力をデイレーライン
58に供給する操作を繰り返す。しかし、単にこ
の操作を繰り返し行つていくと、加算回路の増加
に伴い、出力値が逐次増大してついには飽和する
ので、重み付回路59を設けている。従つて、こ
の重み付回路59により、出力を任意に減衰させ
て入力と加算することができ、最適な平均化が行
われる。
そして、自己相関信号は偏角演算器60にてそ
の偏角、つまりtan-1(Is/Rs)が求められる。こ
の自己相関信号の偏角はドプラ効果を受けたドプ
ラ信号のドプラ周波数偏移に相当し、これが速度
信号となる。
なお、複素信号変換器14にて複素信号に変換
された後に、被検体内の静止反射体あるいは低速
運動反射体からのクラツタ信号を除去して運動反
射体のみの速度信号を取り出すために、デイレー
ラインキヤンセラ15を用いることもできる。
このデイレーラインキヤンセラ15は、第4図
に示されるように、例えば繰返し信号の1周期に
一致する遅延時間を有するデイレーライン41
a,41bを有し、このデイレーライン41はメ
モリまたはシフトレジスタから形成することがで
きる。そして、これらデイレーライン41には、
それぞれ差演算器42a,42bが接続されてお
り、差演算器42によつてデイレーライン41の
入力すなわち現時刻の信号とデイレーライン41
の出力すなわち1周期前の信号とを同一深度にお
いて逐次比較して信号の1周期間の差を演算す
る。従つて、クラツタ信号である低速度で運動す
る生体組織からの反射信号は現時刻の信号と1周
期前の信号との間に周波数の変化が小さいかある
いは変化がないため差演算器42の差出力は零に
近くなる。
一方、速度の速い例えば血流信号の差出力は大
きな値として検出され、これによつてクラツタ信
号を抑制することができ、画像信号の品質を著し
く向上させることができる。
実施例は以上のような構成から成り、以下にそ
の全体的な作用を第1図に基づいて説明する。
複素クラツタ発生器13の切換動作信号108
に基づいて、電子切換器12を複素クラツタ発生
器13側に切り換えると、複素クラツタ信号10
6,107が複素参照信号として複素信号変換器
14に供給される。この複素信号変換器14の入
力信号105は血流信号とクラツタ信号との和の
信号となつているので、複素クラツタ信号(参照
信号)とクラツタ信号とが混合して得られた複素
信号Zcと、前記複素クラツタ信号と血流信号と
が混合して得られた複素信号Zdとが加算された
Zc+Zdの信号が複素信号変換器14から出力さ
れる。
このクラツタ信号と複素クラツタ信号には、同
じクラツタのドプラ成分を含んでいるので、前記
複素信号Zcは零周波数(直流成分)近傍に集中
したスペクトルに変換されることになる。従つ
て、周波数の異なる複素信号Zdを取り出すこと
により、クラツタ信号と分離して血流信号のみを
抽出することができる。
例えば、前述したデイレーラインキヤンセラ1
5を通過させる場合には、前記複素信号Zcは遮
断周波数以下に落とされることになり、フイルタ
の除去効果を向上させることが可能となる。この
とき、複素信号Zdの周波数も低い周波数に移動
されたものとなるが、血流信号のドプラ周波数は
クラツタ信号のドプラ周波数に比べて大きいの
で、デイレーラインキヤンセラ15の通過帯域に
あり、これによりクラツタ信号に対するS/N比
を向上させることができる。
このように、フイルタの遮断特性を急峻とする
ことなくクラツタ信号を有効に抑制することがで
き、またフイルタを用いる場合でも応答速度の早
いフイルタを用いることができ、これによりクラ
ツタ信号による影響を除去して有効に血流速度を
検出することができる。
一方、クラツタ信号がない場合には、電子切換
器12は分周同期回路2側に接続されており、通
常の複素参照信号102,103を複素信号変換
器14に供給している。従つて、従来の方法で血
流のみの信号を取り出して速度分布演算器16に
てその速度分布情報を演算することになる。
このようにして、複素クラツタ信号あるいは通
常の複素参照信号にて得られた速度分布演算器1
6の出力111は表示器11に出力され、速度情
報はBモードの断層像に重ねて表示される。
前記実施例の複素クラツタ発生器13は、複素
クラツタ信号を複素参照信号とするための切換動
作信号108を出力する回路として、低域通過フ
イルタ29等を用いているが、これではフイルタ
回路等の遅れ時間によつて切換動作信号108が
出力されるまでに時間がかかる。そこで、高速度
で切換動作信号を発生させるために第7図に示さ
れる回路を用いることができる。
すなわち、この回路は2乗回路71,72、加
算器73及び比較器74から構成され、第2図に
示される複素クラツタ発生器13の出力信号10
6,107をそれぞれ2乗回路71,72に供給
する。そうすると、前記出力信号106,107
は90度位相の異なる同一振幅の正弦波であるか
ら、これをAsin(ωt+φ)、Acos(ωt+φ)とす
れば、2乗回路71,72を経た加算器73の出
力は、 A2sin2(ωt+φ) +A2cos2(ωt+φ)=A2 となる。
そして、この加算器73の出力は比較器74に
供給されており、この比較器74は第2図の比較
器30と同様に構成されているので、基準電圧Ec
と比較され、前記出力A2がこの基準電圧より大
きいときに切換動作信号108を出力する。
このような回路によれば、検波回路やフイルタ
回路が含まれていないで、高速度で複素クラツタ
信号を切換えができる。
このような複素クラツタ発生器13を用いた超
音波ドプラ装置はBモードの場合に限らず、Mモ
ードで血流速度を測定する場合にも適用できる。
この場合は、例えば第1図の複素信号変換器1
4の後段にMモード処理回路20を設けることに
より行うことができ、指定した方向にビームを固
定して選択された深さ部位の血流情報を画像表示
することができる。
本発明では、クラツタ信号が良好に除去されて
いるので、この場合のMモード処理回路20の内
部に設けられているクラツタ信号除去フイルタを
簡単なものにすることができ、同時に精度のよい
測定を行うことができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、クラツ
タ信号から得られた複素クラツタ信号を複素参照
信号としたので、複素信号変換の際にクラツタ信
号の存在により従来では検出できなかつた血流の
ドプラ信号とクラツタ信号とを良好に分離するこ
とができ、例えば低速度で運動する心臓壁に近接
する心臓内血流速度や冠状動脈の血流速度を画像
上に正確に描出することが可能となる。
また、本発明によれば、遮断特性の急峻なフイ
ルタを用いなくてもよいので、フイルタ回路を簡
単な構造とすることが可能となるとともに、リア
ルタイムで運動反射体からの反射信号のドプラ信
号を精度良く検出することができるという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る超音波ドプラ診断装置の
実施例を示す回路ブロツク図、第2図は複素クラ
ツタ発生器の回路構成を示すブロツク図、第3図
は複素信号変換器の回路構成を示すブロツク図、
第4図はデイレーラインキヤンセラの回路構成を
示すブロツク図、第5図は速度分布演算器の回路
構成を示すブロツク図、第6図は第2図に示した
複素クラツタ発生器の動作を説明する波形図、第
7図は複素クラツタ発生器内の切換動作信号を出
力するためのたの回路を示すブロツク図である。 1……水晶発振器、2……分周同期回路、10
…走査制御器、11……表示器、12……電子切
換器、13……複素クラツタ発生器、14……複
素信号変換器、15……デイレーラインキヤンセ
ラ、16……速度分布演算器、21……2乗回
路、22……帯域通過フイルタ、23……方形波
回路、24,25……2分の1分周器、26,2
7……低域通過フイルタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一定の繰返し周波数の超音波パルス波を被検
    体内に放射してその反射波を受信しこの受信信号
    と複素参照信号とを複素信号変換器により混合し
    て複素信号に変換し被検体内の運動反射体の距離
    及び速度を検出する超音波ドプラ診断装置におい
    て、前記受信信号に含まれるクラツタ信号を複素
    信号に変換し複素クラツタ信号を発生させる複素
    クラツタ発生器を備え、この複素クラツタ信号を
    複素参照信号として用いることを特徴とする超音
    波ドプラ診断装置。 2 特許請求の範囲1記載の装置において、前記
    複素クラツタ発生器は、クラツタ信号を倍周期の
    信号に変換し、これを分周して90度位相の異なる
    2個の信号から成る複素クラツタ信号に変換する
    ことを特徴とする超音波ドプラ診断装置。 3 特許請求の範囲1又は2記載の装置におい
    て、前記クラツタ信号の振幅レベルを検出し、所
    定の基準電圧レベル値に基づいて複素クラツタ信
    号と通常の複素参照信号とを切換制御して複素信
    号変換器に出力することを特徴とする超音波ドプ
    ラ診断装置。 4 特許請求の範囲1,2又は3記載の装置にお
    いて、前記複素クラツタ信号により複素変換され
    た複素信号からその自己相関信号を求め、この自
    己相関信号から運動反射体の速度分布を演算す速
    度分布演算器を備えたことを特徴とする超音波ド
    プラ診断装置。
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