JPH0218097B2 - - Google Patents

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JPH0218097B2
JPH0218097B2 JP58245396A JP24539683A JPH0218097B2 JP H0218097 B2 JPH0218097 B2 JP H0218097B2 JP 58245396 A JP58245396 A JP 58245396A JP 24539683 A JP24539683 A JP 24539683A JP H0218097 B2 JPH0218097 B2 JP H0218097B2
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Japan
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cosine
sine
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ultrasound
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JP58245396A
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Juji Kondo
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Aloka Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は超音波診断装置、特に被検体に向け所
定の送信繰り返し周期で超音波を送受波し被検部
位からのデータ信号を得る超音波診断装置に関す
る。
〔従来技術〕
近年、被検体に向け超音波を送受波し、これに
より得られた受波信号をCRT上に画像表示する
装置が周知であり、CRT画面上に表示される画
像から被検体の各種内部情報を得ることができる
ため、例えば血流、心臓等のドプラ診断用とし
て、或いは各種物体の探傷用として幅広く用いら
れている。
第1図には、このような超音波診断装置の一例
が示されており、この装置は探触子10を被検体
12の所望被検部位14へ向けセツトし、この探
触子10から被検部位14に向け超音波100の
送受波を行つている。
ここにおいて、超音波の送波は送受信器18か
ら送信パルスを所定の送信繰り返し周期で探触子
10に印加することにより行われ、探触子10か
らはこの送信パルスが印加されるたびに超音波が
生体12の内部に向け送波される。
このように送波された超音波100は生体12
内部を伝搬していき、被検部位14で反射されエ
コーとして探触子10に戻つてくる。従つて、こ
のエコーを検出しCRT上に表示すれば、体内組
織の音響特性の分布を画像として表示することが
でき、また健全な組織と腫瘍組織とは音響的特性
が異なるので、CRT上に表示された画像パター
ンから被検部位14内部に存在する異常の有無及
びその位置を知ることができる。
ところで、このような超音波診断装置におい
て、超音波の送信繰り返し周期Tは、被検部位1
4に向けた超音波の送受波に要する時間より長く
設定されている。このため、被検部位14からの
エコー110は各超音波の送波に係る受波期間中
に受波されるが、この被検部位14より深い位置
に、探触子10からの超音波送受波時間が超音波
の送信繰り返し周期Tを上回る何らかのエコー源
16が存在すると、各超音波の送波に対するエコ
ーの受波期間中に、第2図に示すように、被検部
位14からの真のエコー110のほかに前回以前
の超音波送波に係るエコー源16からの遅延エコ
ー120も受波されることになる。
しかし、従来の超音波診断装置においては、こ
のようにして得られた受波信号をそのまま被検部
位14からのデータとして信号処理しているた
め、得られる受波信号には真のエコー110のほ
かに遅延エコー120が誤差成分として含まれる
こととなり、被検部位14の正確な診断画像を得
ることができないという欠点があつた。
特にこのような遅延エコー成分の混入は、得ら
れる診断画像の近距離領域の画像を劣化させ、し
かも、その劣化の割合は送信繰り返し周期を短く
するほど大きくなるため、その有効な対策が望ま
れていた。
〔発明の目的〕
本発明はこのような従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、被検体に向け所定の送
信繰り返し周期で超音波を送受波し、被検部位か
らのデータ信号を得るに当たり、データ信号中に
含まれる前回以前の超音波送波に係る遅延エコー
成分を除去し、被検部位からの正確なデータ信号
を得ることの可能な超音波診断装置を提供するこ
とにある。
〔発明の構成〕
上記目的を達成するため、本発明の装置は、被
検体に向け所定の送信繰り返し周期で超音波信号
を送受波し、反射エコーのうち被検部位からのデ
ータ信号を得る超音波診断装置において、前記超
音波信号は、送信超音波周期の寄数倍の1/2と整
数倍との送信超音波の半周期分ずれた2種類の送
信繰り返し周期に設定され、この2種類の送信繰
り返し周期を交互に繰り返して該超音波信号の送
受波を行う送受信器と、前記送受信器により交互
に受波されて得られた2種類の超音波受波信号を
入力し、各受波信号を所定の搬送波信号で復調処
理してサイン成分とコサイン成分そに分離された
サイン信号とコサイン信号とを出力する復調回路
と、前記復調回路を介して入力される前回の受波
信号のサイン信号及びコサイン信号をその前回の
送信繰り返し周期時間分遅延して出力する遅延回
路と、前記復調回路を介して得られた今回のサイ
ン信号と前記遅延回路を介して得られた前回のサ
イン信号とを加算後2乗演算してサイン成分の信
号を得るサイン演算器と、前記復調回路を介して
得られた今回のコサイン信号と前記遅延回路を介
して得られた前回のコサイン信号とを加算後2乗
演算してコサイン成分の信号を得るコサイン演算
器と、前記サイン演算器及びコサイン演算器の出
力するサイン成分及びコサイン成分の両成分の信
号を加算して位相成分を除去すると共に、その加
算値を平方根演算して被検部位からの反射強度の
みのデータ信号を得る演算回路と、を有し、前記
データ信号中に含まれる前回以前の超音波送波に
係る遅延エコー成分を除去することを特徴とす
る。
〔実施例〕
以下図面に基づいて本発明の好適な実施例を説
明する。なお前記第1図に示す装置と対応する部
材には同一符号を付し、その説明は省略する。
(1) 本発明の原理 本発明の実施例を説明するに当たり、まず被
検体に向け超音波を送受波しこれにより得られ
た被検部位からのデータ信号から、該データ信
号中に含まれる前回以前の超音波送波に係る遅
延エコー成分を除去する本発明の原理について
説明する。
例えば、第1図に示すように、被検体12内
の被検部位14より深い位置に、探触子10か
らの超音波の送受波時間が超音波の送信繰り返
し周期より長い何らかのエコー源16が存在す
る音響モデルを仮定する。
このような音響モデルに対し、探触子10か
らの所定の送信繰り返し周期で超音波100を
送受波し被検部位14からのデータ信号を得る
と、このデータ信号中には、前述したように、
被検部位14からの真のエコー110のほか
に、前回以前の超音波送波に係るエコー源16
からの遅延エコー120が誤差成分として混入
する。
ここにおいて、探触子10から被検体12に
向け、超音波信号として超音波100を送波し
た際、この超音波100の送波により被検部位
14から得られる真のエコー110は次式で表
わされる。
Vr=Ar(r)εj(ct- (r)) ……(1) ただし、(r)=ωc・2r/c Ar(r):反射体の反射強度 ωc:超音波の角周波数 r:反射体までの距離 c:音速 t:超音波送波時を基準とする時間 また同様にして行われた前回の超音波100の
送波によりエコー源16にて得られる遅延エコー
120は次式で表わされる。
Vf=Af(r)εj(ct- (r)-cT) ……(2) ただし、 Af(r);遠距離標的による反射強度 T:送信繰り返し周期=1/fr 従つて、所定の送信繰り返し周期で超音波を送受
波し得られる実際の受波信号は、前記(1)式及び(2)
式の和として次式をもつて表わされる。
V={Ar(r)+Af(r)ω-jcT} εj(ct- (r)) ……(3) ここにおいて、超音波の送信繰り返し周期T
を送信超音波の周期Tの整数倍の値T1とする
と、 T1=T′n=n/fc=2nπ/ωc ……(4) ただし、 n:自然数 fc:超音波周波数(バースト送信を行う場合は
そのバースト周波数) となり、ωcT1=2nπとなるため、前記(3)式は次
式をもつて表わされる。
V1={Ar(r)+Af(r)}εj(ct- (r)) ……(5) また超音波の送信繰り返し周期Tを送信超音
波の周期T′の奇数倍の1/2の値T2に設定する
と、 T2=(2n+1/2)T′=(2n+1/2)1/fc= (2n+1)π/ωc ……(6) となり、ωcT2=(2n+1)πとなるため、前記
(3)式は次式をもつて表わされる。
V2={Ar(r)−Af(r)}εj(ct- (r)) ……(7) ここにおいて、前記(5)式及び(7)式の和を求め
れば、その値は次式 V3=V1+V2=Ar(r)εj(ct- (r)) ……(8) となり、いわゆる被検部位14からの真のエコ
ー成分のみから成る受波信号V3を得ることが
できる。
従つて、超音波周期T′の整数倍及び奇数倍
の1/2の2種類の送信繰り返し周期T1及びT2
交互に繰り返し超音波の送受波を行い、前記(5)
式及び(7)式で表わされる受波信号V1及びV2
合成し被検部位からのデータ信号を得ることに
より、データ信号中に含まれる前回以前の超音
波送波に係る遅延エコー成分を除去することが
でき、遅延エコー120を発生するエコー源1
6の有無にかかわりなく被検部位14からの正
確な情報を得ることが可能となる。
(2) 本発明の装置の実施例 第3図には、前述した原理を適用する本発明の
超音波診断装置の好適な実施例が示されており、
実施例の装置は、探触子10を被検体12の所望
被検部位14に向けセツトし、所定の送信繰り返
し周期Tで超音波100を送受波し、被検部位1
4からのデータ信号を得るものである。
ここにおいて、本発明の装置では、超音波信号
の送信超音波周期T′の奇数倍の1/2と正数倍との
該送信超音波の半周期分ずれた2種類の送信繰り
返し周期T1及びT2を有し、超音波送信信号を出
力する送受信器18が設けられており、この送受
信器18を用い前記2種類の送信繰り返し周期
T1及びT2を交互に繰り返し送信パルスを探触子
10に印加している。
これにより、探触子10からは前記送信パルス
の印加に同期して超音波信号としての超音波10
0が送波され、第4図に示すタイミングチヤート
に従い、T1及びT2の2種類の送信繰り返し周期
を交互に繰り返し、被検体12に向けた超音波1
00の送受波が行われることになる。
このような超音波100の送受波により得られ
た受波信号は探触子10にて電気信号に変換さ
れ、更に送受信器18にて所定の増幅が行われた
後、遅延回路20及び合成回路22に入力され
る。
遅延回路20はこのようにして入力される受波
信号を今回の送信繰り返し周期T1又はT2分遅延
して合成回路22に入力する。
これにより、合成回路22には、送受信器18
から今回の受波信号及び遅延回路20から前回の
送信繰り返し周期1回分遅延したその前回の受波
信号が同時に入力されることになる。
合成回路22はこのようにして入力される今回
の受波信号及び前回の受波信号の双方を合成し、
これを被検部位14からのデータ信号として出力
する。
本発明は以上の構成から成り、次にその作用を
説明する。
本発明の装置によれば、探触子10から被検体
12の所望被検部位14に向け、超音波周期
T′の整数倍及び奇数倍の1/2の2種類の送信繰り
返し周期T1及びT2を交互に繰り返し、超音波1
00の送受波が行われる。
このため、被検体12に向け超音波100の送
受波を行うたびに被検体12からは前記(5)式に示
す受波信号V1及び前記(7)式に示す受波信号V2
送受信器18を介して交互に出力されることにな
る。
そして、このようにして送受信器18を介して
出力されるこれら受波信号は遅延回路20及び合
成回路22にそれぞれ入力され、また合成回路2
2には、今回の受波信号V1と遅延回路20にて
今回の送信繰り返し周期1回分遅延された前回の
受波信号V2とが送信超音波の半周期分ずれた状
態で同タイミングで入力されるため、合成回路2
2では前記(8)式に示す真のエコーV3の演算が行
われることとなる。
そして、この合成回路22からは、前記(8)式に
示す演算結果V3が被検部位14からのデータ信
号として出力される。
このようにして、本発明の装置によれば、被検
体12内の被検部位14より深い位置に何らかの
エコー源16が存在する場合でも、データ信号中
に含まれる前回以前の超音波送波に係る遅延エコ
ー成分を除去し、被検部位14からの正確なデー
タを得ることが可能となる。
(3) 本発明に係る実施例の基本的な原理 以下、本実施例の原理を第6図を用いて具体
的に説明する。
従来の超音波診断装置では、第2図に示すよ
うに診断距離内の真のエコーと診断距離外の不
要なエコーとが混在して画像表示される。
そこで、本発明の実施例では、その不要なエ
コーだけを除去し真のエコーを得ることにあ
る。
第6図に示すように、送信繰り返し周期T1
が常に一定であるために、T1の診断距離内に
は、真のエコー110と不要なエコー120と
が混在している。
この時、真のエコーも不要なエコーも各送信
からは常に同じ位置(第1の送受信t0及びt
1)に出現し、これにより、第2の送受信では
不要なエコーaは、画像上t2の位置に出現す
ることになる。
以上のことから、第6図に示すように異なる
2種類の送信繰り返し周期をT1,T2,T1
…と交互に送波すれば、不要なエコーの出現位
置は、図示の如くt2,t3と交互に受波され
る(ただし、真のエコー100の位置は変わら
ない)。
この時、T1とT2と違いを送信超音波の半
周期に設定すれば、図示の不要なエコーa,b
は、半周期ずれた反転信号となり、これによ
り、図のような第2、第3の受波信号を同一タ
イミングで加え合わせることにより、その不要
なエコーを除去できるようになる(図示の合成
波130のcの部分、不要エコー波の最初の立
ち上がり部と最後の立ち下がり部以外)。
従つて、第2の送受信信号を遅延回路によ
り、T2だけ遅延させて第3の送受信信号に加
えれば、不要なエコー120を除去できるので
ある。
同様にして、第3の送受信信号は、T1だけ
遅延させて次の図示しない第4の送受信信号に
加え合わせることになる。
このようにして、常に次の送信までの時間を
遅延させることによつて、送信繰り返し周期が
T1,T2,T1,…と変わると同時に、遅延
量もT1,T2,T1,…と変わる訳である。
以上のようにして本発明によれば、超音波信
号としての超音波100をその送信超音波周期
100′の奇数倍の1/2と整数倍との送信超
音波半周期分ずらした2種類の送信繰り返し周
期を設定し、これにより、第6図の合成波13
0のように、不要なエコー120だけを除去し
て真のエコー110を得ることとができる。
(4) 本発明の具体的な実施例 次に本発明の具体的な実施例を第5図に基づい
て説明する。
実施例の装置では、制御回路24からの制御信
号に基づき送受信器18が前記第4図に示すタイ
ミングチヤートに従い、T1及びT2の2種類の送
信繰り返し周期を交互に繰り返し、超音波の送受
波を行つている。
ここにおいて、送受波される超音波100の角
周波数をωc(バースト送信を行う場合にはバース
トの角周波数)とすると、送受信器18に入力さ
れる受波信号には、前記(5)式及び(7)式に示すごと
く、ωctの時間変動項が含まれることとなる。
この結果、その取扱いを容易にするためには、
εjctの搬送波によつて復調処理を行う必要があ
る。
このため、実施例の装置では、受波信号を送受
信器18にて一定の割合で増幅した後、複素復調
回路26のサイン復調部28a及びコサイン復調
部28bにそれぞれ入力している。
サイン復調部28aは、入力された受波信号を
εjctの搬送波でそのサイン成分のみを復調検波し
た後、AD変換部30aにてデジタル信号処理を
施し出力している。
またコサイン復調部28bは、入力された受波
信号をεjctの搬送波でそのコサイン成分のみを復
調検波した後、AD変換部30bにてデジタル信
号処理を施し出力している。
なお実施例の装置では、送信超音波の半周期分
ずれた送信繰り返し周期T1及びT2を交互に繰り
返し超音波の送受波を行つているため、各超音波
の送波ごとにその送波された超音波と各復調部2
8a,28bにて使用する搬送波の位相を整合さ
せる必要がある。
このため、複素復調回路26内には、搬送波選
別部32が設けられており、この搬送波選別部3
2は制御回路24からの制御信号に基づき各送波
超音波と位相が整合した搬送波εjctを各復調部2
8a及び28bに入力している。
実施例の複素復調回路26は以上のように構成
されているため、送受信器18を介して前記(5)式
に示される受波信号V1が入力されると、この受
波信号はこの複素復調回路26内にてそのサイン
成分及びコサイン成分が復調検波され、AD変換
部30a,30bからそのサイン成分V1(サイ
ン)及びコサイン成分V1(コサイン)が次式のよ
うに出力される。
V1(サイン) ={Ar(r)+Af(r)}sin(r)……(9) V1(コサイン) ={Ar(r)+Af(r)}cos(r) ……(10) また送受信器18から前記(7)式に示す受波信号
V2が入力されると、この複素復調回路26は同
様にしてそのサイン成分V2(サイン)及びコサイ
ン成分V2(コサイン)を復調検波し、AD変換部
30a,30bから受波信号V2のサイン成分及
びコサイン成分を次式のように出力する。
V2(サイン) ={Ar(r)−Af(r)}sin(r) ……(11) V2(コサイン) ={Ar(r)−Af(r)}cos(r) ……(12) このようにして、この複素復調回路26から出
力される受波信号V1又はV2のサイン成分及びコ
サイン成分はそれぞれ対応する遅延回路20a,
20bに入力されると共に合成回路22の各加算
器34a,34bにそれぞれ入力される。
遅延回路20a,20bは制御回路24からの
制御信号に基づき、復調検波された各受波信号を
送信繰り返し周期1回分の時間T1又はT2だけ遅
延して加算器34a,34bに入力する。
従つて、加算器34aには、AD変換部30a
を介して今回の受波信号のサイン成分及び遅延回
路20aを介して前回の受波信号のサイン成分が
同時に入力されることになり、入力される前回及
び今回の受波信号のサイン成分は、この加算器3
4aにて加算され乗算器36aに入力される。ま
た他の加算器34bには、AD変換部30bを介
して今回の受波信号のコサイン成分及び遅延回路
20bを介して前回の受波信合のコサイン成分が
同時に入力され、これら今回及び前回の受波信号
のコサイン成分はこの加算器34bで加算され乗
算器36bに入力される。
ここにおいて、本発明の装置では、超音波信号
を、送信超音波周期の奇数の1/2と正数倍との
送信超音波半周期分ずれたの送信繰り返し周期
T1及びT2を交互に繰り返し超音波の送受波を行
つているため、加算器34aには、前記(5)式に示
す受波信号をV1及び(7)式に示す受波信号V2のサ
イン成分が同時に入力され、他の加算器34bに
は、両受波信号V1及びV2のコサイン成分が同時
に入力させることとなる。
従つて、加算器34aからは前記(8)式に示す信
号V3のサイン成分Ar(r)・sin(r)が出力さ
れ、加算器34bからは同様に(8)式に示す信号
V3のコサイン成分Ar(r)cos(r)が出力され
ることとなる。
このようにして、各加算器34a,34bから
出力される信号V3のサイン成分及びコサイン成
分は乗算器36a,36bにてそれぞれ2乗さ
れ、これら乗算器36a,36bの出力は加算器
38にて加算され、次式に示す信号として出力さ
れる。
(Ar(r)・sin(r)}2 +{Ar(r)・cos(r)}2 ={Ar(r)}2{sin2(r) +cos2(r)}={Ar(r)}2 ……(13) このようにして、加算器38からは、信号V3
から位相成分が除去された信号の2乗値が出力さ
れることとなるため、この加算器38の出力の平
方根を平方根演算部40を介して求めれば、被検
部位14の反射強度Ar(r)の値のみから成るデ
ータ信号を得ることが可能となる。
このように、本実施例の装置を用いれば、被検
体12内に被検部位14より深い位置に何らかの
エコー源が存在する場合でも、データ信号中に含
まれる前回以前の超音波送波に係る遅延エコー成
分を除去し、被検部位14からのデータ信号を得
ることが可能となる。
更に本実施例の装置によれば、得られるデータ
信号からのその位相成分を除去し、被検部位14
の反射強度Ar(r)を得ることができるため、被
検部位14が例えば血流、心臓などの動的標体の
ような場合でも、当該被検部位14の動きによる
真のエコーへの悪影響がなくなり、正確なデータ
を得ることが可能となる。
従つて、本実施例の装置により得られたデータ
信号をCRTなどを含む表示装置42に入力すれ
ば、CRT上には当該被検部位14の正確な診断
画像を表示することが可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、被検体
に向け所定の送信繰り返し周期で超音波を送受波
し被検部位からのデータ信号を得るに当たり、デ
ータ信号中に含まれる前回以前の超音波送波に係
る遅延エコー成分を除去し、動的標体のような場
合であつても真のエコーに悪影響を与えず、被検
部位からの正確なデータを得ることが可能とな
る。
従つて、本発明の装置を用いれば、遅延エコー
の発生の有無にかかわりなく、所望被検部位の正
確な診断画像をCRT上に表示することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は超音波診断装置の額略説明図、第2図
は従来の超音波診断装置の送信繰り返し周期を示
すタイミングチヤート図、第3図は本発明に係る
超音波診断装置の好適な実施例を示すブロツク
図、第4図は第3図に示す装置の送信繰り返し周
期を表わすタイミングチヤート図、第5図は本発
明の具体的な実施例を示すブロツク図、第6図は
本発明に係る実施例の基本原理を示すタイミング
チヤート図である。 12……被検体、14……被検部位、18……
送受信器、20……遅延回路、22……合成回
路、100……超音波、110……真のエコー、
120……遅延エコー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被検体に向け所定の送信繰り返し周期で超音
    波信号を送受波し反射エコーのうち被検部位から
    のデータ信号を得る超音波診断装置において、 前記超音波信号は送信超音波周期の奇数倍の1/
    2と整数倍との送信超音波の半周期分ずれた2種
    類の送信繰り返し周期に設定されこの2種類の送
    信繰り返し周期を交互に繰り返して該超音波信号
    の送受波を行う送受信器と、 前記送受信器により交互に受波されて得られた
    2種類の超音波受波信号を入力し各受波信号を所
    定の搬送波信号で復調処理してサイン成分とコサ
    イン成分とに分離されたサイン信号とコサイン信
    号とを出力する復調回路と、 前記復調回路を介して入力される前回の受波信
    号のサイン信号及びコサイン信号をその前回の送
    信繰り返し周期時間分遅延して出力する遅延回路
    と、 前記復調回路を介して得られた今回のサイン信
    号と前記遅延回路を介して得られた前回のサイン
    信号とを加算後2乗演算してサイン成分の信号を
    得るサイン演算器と、 前記復調回路を介して得られた今回のコサイン
    信号と前記遅延回路を介して得られた前回のコサ
    イン信号とを加算後2乗演算してコサイン成分の
    信号を得るコサイン演算器と、 前記サイン演算器及びコサイン演算器の出力す
    るサイン成分及びコサイン成分の両成分の信号を
    加算して位相成分を除去すると共にその加算値を
    平方根演算して被検部位からの反射強度のみのデ
    ータ信号を得る演算回路と、を有し、 前記データ信号中に含まれる前回以前の超音波
    送波に係る遅延エコー成分を除去することを特徴
    とする超音波診断装置。
JP24539683A 1983-12-28 1983-12-28 超音波診断装置 Granted JPS60139239A (ja)

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