JP2607887B2 - パルスドプラ計測装置 - Google Patents

パルスドプラ計測装置

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JP2607887B2 JP62194484A JP19448487A JP2607887B2 JP 2607887 B2 JP2607887 B2 JP 2607887B2 JP 62194484 A JP62194484 A JP 62194484A JP 19448487 A JP19448487 A JP 19448487A JP 2607887 B2 JP2607887 B2 JP 2607887B2
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久司 西山
景義 片倉
俊雄 小川
静夫 石川
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株式会社 日立メディコ
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は超音波により物体の速度を検出する装置に関
し、とくに生体内の血流をリアルタイムで計測する装置
に関する。
〔従来の技術〕
音波のドップラー効果により物体の流速を知る装置は
種々のものが知られる。とくに、パルス・ドップラー法
(例えば日本音響学会誌第29巻第6号、(1973年)第35
1〜352頁を参照)を用いる装置では、超音波パルス(Pu
lsed Continous Wareをくりかえし送波し、受波信号に
計測部位までの距離に対応したタイムゲートをかけるこ
とにより測定部位の特定が可能であることが知られる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
超音波パルスの送波間隔をT(sec)とすると、従来
のパルスドプラ計測法では、測定できるドプラ周波数の
範囲は±1/2T(Hz)となる。たとえばT=250μsecのと
き、±2kHzである。この範囲を越えた、例えば2.5kHzの
ドプラ周波数は、従来では、−1.5kHzと誤まって測定さ
れる。血流の方向で考えた場合、プラスのドプラ周波数
の血流の方向を順方向、マイナスのドプラ周波数の血流
の方向を逆方向と呼ぶならば、順方向の血流の速度の大
きいものは逆方向の血流と表示されることになる。
本発明の目的は従来方法により測定したドプラ周波数
を補正することにより、血流方向の誤測定を無くすこと
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
超音波パルスの送波間隔は通常T(sec)で一定であ
る。これらの送波につづいて、Tより少し長いT+Ts
送波を数回加える。反射物体がω(rad/sec)で運動
している場合、送波間隔Tにおいては、位相角はωdTの
変化があり、送波間T+Tsにおいては、位相角はω
(T+Ts)の変化がある。したがってTとT+Tsの間
の位相角の変化はωdTsとなる。従来法における現界は だが、新方式では新限界は となり、従来の限界はT/Ts倍に拡張される。(この従来
の限界を越える方法は既に先願発明として特願昭61−10
117号で述べている)。そこで限界が従来の何倍になっ
たかという指標をmとすれば、mは次式で表示できる。
位相比較器の出力をVnとすれば、送波間隔Tについて
は、位相差ベクトルはVnと一時刻前のベクトルVn-1の共
役ベクトル との複素乗算を行なうことにより得られる。その位相差
ベクトルをYnで表わせばYnは次式で与えられる。
雑音抑圧のため位相差ベクトルYnを加算する。
等間隔送波Tについては(5)式を用い位相差を求め
る。すなわち、 したがって、ドプラ周波数は次式で得られる。
一方、送波間隔T+Tsについては加算した位相差ベク
トルY′とすれば つぎにさらにYとY′の位相差ベクトルを得るためYの
共役ベクトルYとYとの複素乗算を行なう。その位相
差ベクトルをZとすれば、Zは次式で与えられる。
したがって、このときドプラ周波数は次式で与えられ
る。
ωdTs=argz ……(10) であるから(7)式で表わされる従来法による偏角argY
と比較すると(10)式の偏角argZとは の関係にある。(11)式を書換えれば argY=m・argZ ……(12) である。
したがって、(7)式から ωdT=m・argZ ……(13) の関係を得る。
(7)式におけるargYが±πの範囲を越えると誤まり
となるので、m・argZの値により次のように補正を行な
う。
ωdT=argY−4π for−5π≦m・argZ<−3π =argY−2π for−3π≦m・argZ≦−π =argY for−π≦m・argZ≦π =argY+2π for π≦m・argZ≦3π =argY+4π 3π<m・argZ≦5π ……(14) 一般的には したがって、従来法で得た角度argYは、限界を越えて
も、m・argZを用い何πの範囲にあるか断定することに
より、補正を行なえばドプラ周波数の正しい測定が可能
である。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。第
1図において6の部分が従来のパルスドプラ装置に新し
く追加している主要回路でさる補正値検出回路と呼ばれ
るものである。第2図はその補正値検出回路6の内容で
ある。
第1図において従来のパルスドプラ装置では、音波ト
ランスデューサ1には送波回路11、及び受波回路12が接
続されている。送波回路11からは所定周波数ωで、か
つ短かいパルス状にされた送波信号が送信間隔Tで繰返
し音波トランデューサ1に与えられた反射物体2に向け
てωの中心周波数成分を有するパルス状の音波が送信
される。反射物体2からの反射波は音波トランスデュー
サ1で検出される。検出された受信信号は受信増幅器12
を介して位相比較器3に入力する。位相比較器3の構成
を第3図に示す。2つの混合器31、32はそれぞれα=Ac
osω0tで表わせる参照波と受信信号とを、またα′=As
inω0tで表わせる参照波と受信信号とを混合する。それ
ぞれの混合器の出力は低域波器33、34を介して出力さ
れる。つまり出力VR、VIは、互いに90゜位相の異なる2
つの参照波α及びα′と受信信号のそれぞれの混合波の
うちの低周波成分である。
第4図は本実施例の上記した部分の各部動作波形を示
す。送波回路11による送波は第4図Bに示すタイミング
で行なわれる。第1の送波パルスa1から第2の送波パル
スa2までの間隔はT、a2から第3の送波パルスa3までの
間隔はT、以後第8の送波パルスa8まで、各パルスの送
波間隔はTである。ところがa8から第9の送波パルスa9
の間隔はT+Ts、a9から第10の送波パルスa10までの間
隔はT+Ts、a10から第11の送波パルスa11までの間隔は
T+Tsとなる。等間隔Tの送波が8回行なわれ、つぎに
等間隔T+Tsの送波が3回行なわれている。ここで、
T、T+Ts、Tsはいずれも送波パルス、及び参照波の周
期2π/ωの整数倍である。第4図Aは比較のため従
来のパルスドプラ法における送波波形、全て等間隔Tの
送波波形を示す。
さて本実施例で、第4図Bの送波を行なって得る反射
音波の受波信号は第4図CのC1、C2、C3……のようにな
り、これらの受波信号はそれぞれ送波パルスa1、a2、a3
……に対してそれぞれトランスデューサ1、反射物体2
の間の音波の往復時間τの遅れを有する。この受信信
号c1、c2、c3……と第4図Dに示した2つの参照波とが
位相比較器でそれぞれ護合され、位相の比較がされる。
cn(n=1、2、3…)に対する位相比較器の出力をV
Rn、VIn(n=1、2、3……)で表すと、VRn、VIn
次式で示せる。
VRn=An cosθ VIn=An sinθ ……(16) 簡単のため、これを Vn=VRn+jVIn=Anejθ ……(17) とまとめて記すことにする。
VRn、VInをそれぞれ実部、虚部として考えて、ベクト
ルVnの位相角θは、もし反射物体が不動である場合に
は、第4図Eに示すように一定値θを示す。
一方、反射体2がドプラ角周波数ωdなる速度で運動
しているとすると、受信信号の位相角が第4図Dの参照
信号α、α′に対して単位時間あたりωdなる角度だけ
回転すると近似できる。したがってベクトルVnの位相角
θは、角周波数ωで回転するので、送波間隔Tに対
してはVnとVn-1の位相差φは φ=ωdT ……(18) となる。送波間隔T+Tsに対してはVnとVn-1の位相差φ
は φ=ω(T+Ts) ……(19) となる。従来方法では位相差φを検出し、すなわちω
dTを求め、これからドプラ角周波数を算出するのが第1
図のドプラ角周波数検出回路14である。
ドプラシフト検出回路の動作を第1図14の中に記した
機能ブロックに添って説明する。まず位相差検出手段4
ではVRnとVInで示されるベクトルVnについて、前回検出
されたベクトルVn-1との位相差を示すベクトルYnを検出
する。YnはVn-1の複素共役 を用いて により算出できる。このベクトルYnは雑音の影響により
変動することから、くり返し得る反射信号について、ベ
クトルYnの検出をくり返し、Ynをベクトル加算器5で加
算する。複数回(例えば8回)加算した結果をYBとする
ただし記号“〜”は平均値を表わしている。つぎにYB
角度検出器7に入力することにより、QB=ωdTなる角度
を得る。ここで角度検出器7は を計算する回路である。
ここでTは既知であり、除算器8により を計算してドプラ効果による周波数変動量 が求められ、反射体の速度が知られたことになる。しか
し、求まるドプラ周波数の範囲の制約がある。その限界
である。そこでこの範囲を越えたドプラ周波数は補正す
る必要がある。
第2図において、補正値検出回路6の内容についてつ
ぎに説明する。まずベクトル加算器62では送波間隔T+
Tsにより、繰り返し送波され、くり返し得られた反射信
号について、くり返し検出されたベクトルYnを加算す
る。複数回(例えば3回)加算した結果をYCとすると ここで、位相差 とからさらに の差、すなわちωdTsを求めることにする。そのため、
位相差検出器64により、YBとYCの位相差を示すベクトル
Zを求める。位相差検出器64の構成は4と同一であり、
角度検出器7の出力ベクトルZは Z=YC・YB ……(25) であり、 となる。
つぎに角度検出器65へZを入力することによりQA=ω
dTsなる角度を得る。ここで角度検出器65は を計算する回路である。Tsは送波間隔Tに比べ小さな値
をしている。TとTsの比をm(実数)とすれば である。乗算器66ではこのmと角度QAとの乗算を行なう
回路である。すなわち、 mQA=margZ ……(29) このm・argZを補正値検出手段60へ入力すると第1表の
如く、m・argZの値に応じて、補正角度θαが選択され
る。第1表はmが4、すなわちT/Ts=4のときについて
示したものである。このmは任意の値にでき、通常m≧
2である。出力端子68より出力するOα(=θα)は加
算器9によりargYBとの加算が行なわれる。補正された
角度をQTとすれば ここで、Tは既知であり、除算器8により、 を計算して、補正されたドプラ角周波数 が求められる。argYBは従来法で得られている角度であ
り、従来どおりの精度で求まるものである。この補正が
必要でない場合にはスイッチ13をb′側にすれば、完全
な従来モードで使用することができる。スイッチを切換
えることにより、補正が正しく働いているか確認するこ
とができる。表示器10は を表示するために用いられる。スイッチ切換により、従
来モードの場合は、表示器10は を表示することになる。表示器10の画面半分を従来モー
ドの表示、残り半分を補正された の表示とする用い方も容易に実現可能である。
〔発明の効果〕 本発明によれば、以下の如き効果が得られる。
(1) 反射物体のドプラ周波数が従来の測定限界の範
囲内であれば、従来通りの計測がでる。
(2) 反射物体のドプラ周波数が従来の測定限界の範
囲外であれは、血流方向と速度を正しく補正することに
より、血流方向の誤りのない表示が可能である。
(3) モードの切換により従来モード使用すれば従来
装置として使え、新モードに切り換えれば、補正された
血流表示となるので、従来モードと新モードとの結果の
違いを容易に比較できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例になる装置の全体構成を示す
ブロック図、第2図は上記実施例における補正値検出回
路のブロック図、第3図は上記実施例における位相比較
器のブロック図、第4図は上記実施例の動作を示すタイ
ムチャートである。 14……ドプラシフト検出回路、6……補正値検出回路、
67……補正値検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 静夫 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−204733(JP,A) 特開 昭62−204734(JP,A) 特開 昭60−139238(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波パルスの送波部により生成するパル
    ス列に、第1の送波間隔(T)の区分と第2の送波間隔
    (T+Ts)の区分を設け、前記第1の送波間隔の区分か
    ら、前記第1の送波間隔の受波信号の間で第1の位相差
    を求め、前記第2の送波間隔の区分から、前記第2の送
    波間隔の受波信号の間で第2の位相差を求め、さらに前
    記第1の位相差と前記第2の位相差に基づいて、前記第
    1の位相差と前記第2の位相差との差分偏角を得る手段
    と、前記差分偏角を(T/Ts)倍することにより補正値を
    得る手段と、前記補正値を使用して前記第1の位相差を
    補正する手段とを有し、補正された前記第1の位相差か
    らドプラ周波数を求めることを特徴とするパルスドプラ
    計測装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載のパルスドプ
    ラ計測装置において、前記差分偏角を得る手段は、前記
    第1の位相差の複数個から求めた前記第1の位相差の平
    均値と、前記第2の位相差の複数個から求めた前記第2
    の位相差の平均値とから差分偏角を得ることを特徴とす
    るパルスドプラ計測装置。
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