JP2836989B2 - ドップラ流速計 - Google Patents

ドップラ流速計

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JP2836989B2
JP2836989B2 JP3115870A JP11587091A JP2836989B2 JP 2836989 B2 JP2836989 B2 JP 2836989B2 JP 3115870 A JP3115870 A JP 3115870A JP 11587091 A JP11587091 A JP 11587091A JP 2836989 B2 JP2836989 B2 JP 2836989B2
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    • G01P5/24Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft by measuring the direct influence of the streaming fluid on the properties of a detecting acoustical wave
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    • G01P5/244Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft by measuring the direct influence of the streaming fluid on the properties of a detecting acoustical wave by using reflection of acoustical waves, i.e. Doppler-effect involving pulsed waves

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波を反射する粒子を
含む流体の流速を測定するためのドップラ測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この装置は下記の部品を有する。すなわ
ち、(イ)予め定められたパルス繰り返し速度でそれに
供給される送信パルスに対応して応答する超音波パルス
で流体を照射し、かつ、流体内の粒子によって反射され
た反射信号を受け取り、かつ、対応する反射信号を発生
する超音波変換器と、(ロ)送信パルスを発生し、か
つ、この送信パルスによって超音波変換器が励振されて
超音波パルスが放射される、超音波変換器に接続された
送信器と、(ハ)送信された波の第1パルスおよび第2
パルスに応答して流体路内の設定点における粒子によっ
て反射された少なくとも2つの異なる反射波に対応する
反射信号を受け取りかつ処理するために超音波変換
器に接続され、かつ、その中では反射信号の隣接してい
るが分離した周波数帯域が、おのおのの信号処理チ
ヤンネルの中で処理される受信器と、(ニ)受信器の出
力に接続され、それにより、流速に対応する出力信号
が、受信器でられたドップラ情報から引き出される
価装置とを含んでいる。
【0003】パルス・ドップラ法において、超音波を反
射する粒子を含む流体、例えば血液、の流速は、予め設
定された体積要素の中で測定される。この目的のため
に、一連の超音波パルスが変換器によって送信される。
パルスを送信してから時間τが経過する毎に、短い時間
の間、受信ゲートが開かれる。τは下記の式で定められ
る。
【0004】
【数1】 τ=2d/c, (1)
【0005】ここで、dは体積要素までの距離であり、
そしてcは音速である。このようにして、短い受信信号
の連続体がえられる。これらの信号が適切な電子装置に
よって処理され、連続したドップラ信号がえられる。こ
のドップラ信号の周波数は、よく知られた下記の公式に
より、流速vを与える。
【0006】
【数2】 v=−(fD .c)/(2f1 cos θ) (2)
【0007】ここで、fD はドップラ周波数、cは音
速、f1 は送信された超音波信号の周波数、θは音波の
伝播方向と速度の方向との間の角度である。この式にお
いて、ドップラ周波数fD は受信された信号の周波数と
送信された周波数との間の差であることとに注意しなけ
ればならない。
【0008】全体的にいえば、ドップラ信号の高速フー
リエ変換が実行される。このようにして、流速の分布が
時間の関数として決定される。
【0009】パルス・ドップラ法において、反射信号が
周期的に解析される、すなわち、周期的な静止点でのみ
測定される。したがって、ナイキストの定理により、一
義的に測定可能な最大ドップラ周波数が限定され、した
がって、一義的に測定可能な最大速度が限定される。
【0010】一義的に則定可能な最大流速の値は、下記
の方程式で決定することができる。
【0011】
【数3】 |vmax |=(c2 )/(8f1d cosθ) (3)
【0012】ここで、cは音速、f1 は超音波周波数、
dは深さ、θは音波の伝播方向と速度の方向との間の角
度である。この方程式を用いて、例えば、d=15c
m、 θ=0、f1 =3MH、c=1540m/秒の場
合、値vmax =0.66m/秒を計算することができ
る。実際には、さらに大きな速度のえられることがしば
しばある。これらのさらに大きな速度は曲げられる
(「偽」ひずみ)、すなわち、これらはより小さな速度
として、または反対方向の速度として、表される。これ
は、この方法の重大な欠点である。
【0013】パルス・ドップラ法で一義的に測定するこ
とができる点流速の測定領域を拡大するために、下記の
測定量が採用される。けれども、これらの測定量はすべ
て一定の欠点を有する。
【0014】1. f1 より小さな放射周波数の採用 方程式(3)に示されているように、vmax はより大き
くなる。しかし、この方法の空間分解能と感度は小さく
なる。それは、より小さな周波数では、より少ないエネ
ルギが再分散されるからである。したがって、実際に
は、用いられる低い周波数の限界は約2MHzである。
【0015】2. 基線の移動 通常の測定領域は−vmax と+vmax の間にある。評価
装置を単に変更することにより、この測定領域を移動さ
せることができる。例えば、0と2vmax との間で測定
することができる。もし正の速度のみがえられる場合に
は、このことは有用である。この方法では、移動のみが
えられ、測定領域を拡大することはえられない。
【0016】3. パルス系列周波数の増大 パルス系列の周波数の増大により、したがって、解析速
度が正規のレベルを超えることにより、測定可能最大速
度の増大がえられる。この方法の欠点は、要求されない
体積要素からの反射信号、例えば要求された体積要素の
外側からの反射信号、がえられることである。この要求
されない体積要素は要求された体積要素よりも変換器の
近くにあることがあり、従って、その反射信号の方が強
くて、要求された反射信号の受信が妨げられる。
【0017】上記の要点1から要点3に示された方法は
すべて実際に用いられているが、これらのいずれも完全
に満足な解決法を表していないことが示されている。
【0018】その後、第4の方法が知られるようになっ
たが、この方法は実際には用いられていない。 4. トラッキング・ドップラ法 この方法では、速度がいつナイキスト限界を越えたかが
決定され、そしてそれから、方程式(3)によって定め
られる速度vmax の倍数が加算される。この方法の主な
問題点は、ナイキスト領域の1つが内部に存在すること
である。したがって、この方法は実際には用いられてい
ない。
【0019】流速の平均値va を決定するために、いわ
ゆる2周波数法が知られている。この方法により、流速
を測定するのにパルス・ドップラ法を用いた場合、測定
領域を大きくすることができる。(米国特許明細書第
4,534,357号を参照。)このよく知られた2周
波数法では、隣接しているがしかし分離した反射信号周
波数帯域が、分離した信号処理チヤンネルの中で処理さ
れる。この方法によって定めることができる最大の値v
a max は下記の式によって与えられる。
【0020】
【数4】 va max =(c2 )/(8(f2 −f1 )d cos θ) (4)
【0021】ここで、f1 およびf2 は周波数帯域の平
均周波数である。その他の記号は方程式(3)と同じで
ある。
【0022】(f2 −f1 )<f0 であるから、2周波
数法の測定可能な最大速度va maxは、方程式(3)に
よって定められるvmax より大きい。
【0023】すぐ前記で説明した2周波数法と前記で説
明したまた別のパルス・ドップラ法との間に、下記の相
異が存在することを確認することは重要である。
【0024】前記2周波数法を用いる時、平均流速値は
より少数個の測定点、典型的には4個ないし8個の測定
点、から決定される。したがって、この方法は、カラー
・フロー・マップをトレースするのに特に適切である。
【0025】前記で説明したまた別のパルス・ドップラ
法では、スペクトルは比較的多数個の測定点、典型的に
は64個ないし256個の測定点、で決定される。ここ
ではしたがって、速度分布に関する大幅に詳細な情報が
時間の関数としてえられるが、より多くの測定点が必要
であり、そのために、より多くの時間が必要である。し
たがって、これらの方法は単一体積要素の中の流速を測
定するのに用いられる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記方
式のドップラ計をうることであり、このドップラ計によ
り、流速の時間分布の測定を実行することができ、およ
び流速が一義的に測定される測定領域が著しく広がる。
【0027】
【課題を解決するための手段】この問題点を解決するた
めに、本発明による前記方式のドップラ計において、
受信器は、更に、 前記信号処理チャンネルのおのおの
に含まれ、各周波数帯域中で超音波変換器から受け取っ
た反射信号の直角位相の復調を実行し前記信号処理チャ
ンネルのおのおのの出力に、測定された複素値(P
(0)、P(Δt)、P(2Δt)、…)をおのおのが
定める1の直角位相信号を発生する装置と、両方の信
処理チャンネルから出力される直角位相信号を処理
る装置、及び流体路の中の前記設定点における平均流速
値に対応する第1出力信号を発生する装置と、前記第1
出力信号と信号処理チャンネルの中の1つのチャンネ
ルの出力の直角位相信号とを論理的に相関させ、それに
より、決定された流速の平均値および測定により得ら
た測定値に適合する計算された複素値(P(Δt/
2)、P(3Δt/2)、…)を定める信号を発生する
装置とを含み、また、 前記評価装置は、測定された複素
値に対応する信号と、計算された複素値に対応する信号
から成る信号シーケンス(P(0)、P(Δt/
2)、P(Δt)、P(3Δt/2)、P(2Δt)、
…)を評価し、それによって流速の瞬間値に関する情報
を生成する装置を含むことを特徴とする。
【0028】
【作用】前記種類の流速計を用いた本発明による解決法
により、流速の測定領域を増大するために今日まで知ら
れている方法の前記欠点をなくすることができる。
【0029】1つの好ましい実施例では、送信パルスの
周期的シーケンスのシーケンス・スペクトルが2つの隣
接しているがしかし分離した周波数帯域から成るよう
に、送信器が構成される。
【0030】信号シーケンスの評価のための装置は、測
定された複素値に対応する信号と計算された複素値に対
応する信号(P(0)、P(Δt/2)、P(Δt)、
P(3Δt/2)、P(2Δt)、…)から成る信号シ
ーケンスの解析を実行し、かつ、信号シーケンスの中の
信号によって定められる指標の位相変化に対応し、した
がって流速の瞬間値に対応する振幅を有する第2出力信
号をこれらの解析により生ずる装置を、有することが好
ましい。
【0031】
【実施例】本発明のいくつかの実施例を添付図面を参照
して説明する。
【0032】図1は、本発明によるドップラ速度計の原
理構造を示した非常に簡単化されたブロック線図であ
る。送受信器202に接続された超音波変換器201
は、送信パルスを送り出す。この送信パルスのスペクト
ルは、隣接しているがしかし分離した2個の周波数帯域
で構成されている。これらの送信パルスとその発生装置
とは、図7から図16までの図面で詳細に説明される。
図1の装置は2つの分離したチャンネルを有し、これら
のチャンネルのおのおのは受信された反射信号の処理を
行なう。回路203によって構成される上側チャンネル
では、反射信号は送信パルスの2つの周波数帯域の中で
処理される。このチャンネルの出力のところに、流体路
の中の解析される点での流速の平均値に対応する出力信
号がえられる。この平均値は方程式(4)で与えられた
上限値v maxを有する。したがって、回路203
を用いて、従来のドップラ法に比べて、より大きな測定
領域において流速の平均値を測定することがでぎる。流
体路の中の解析される点での流速の平均値vを決定す
るために、4個ないし8個(これは十分過ぎる数であ
る)の送信パルスの反射信号が通常の方法で処理され
る。
【0033】図1の下側チャンネルは、周波数fの従
来のパルス・ドップラ・チャンネルであって、2個の直
角位相復調器204および205と、続く低域フイルタ
206,207と、積分器および保持回路208,20
9と、続く一定符号消去器211,212とを有する。
2個の直角位相復調器204および205は、信号をs
in ωt およびcos ωt の形の信号と混
合する。積分器および保持回路208,209は、要求
された時刻において、信号を解析する。続く一定符号消
去器211,212は、定常反射信号およびほぼ定常な
反射信号を消去する。一定符号消去器211の出力のと
ころに、直角位相信号a(t)が伝送され、そして直角
位相信号b(t)が一定符号消去器212の出力から伝
送される。信号a(t)およびb(t)は連続した信号
である。けれども、下記の解析のために、信号を決定し
なければならない時刻におけるこれらの信号の値のみ
を、考察しなければならない。これらの時刻は、0、Δ
t、2Δtであり、したがって、信号は次の値を有す
る。
【0034】
【数5】 a(0),a(Δt),a(2Δt),a(3Δt)…… (5a) b(0),b(Δt),b(2Δt),b(3Δt)…… (5b)
【0035】ここで、Δtは送信されたパルスの間の時
間間隔であり、a(kΔt)およびb(kΔt)は測定
された値である。これらの値は、複素信号の実数部およ
び虚数部であると考えることができる。
【0036】
【数6】P(kΔt)=a(kΔt)+jb(kΔt)
【0037】このように、各時刻における逐次信号の対
a(kΔt)、b(kΔt)は、測定された複素数値P
(0)、P(Δt)、P(2Δt)、P(3Δt)を定
める。
【0038】速度の値は、位相変化Pからうることがで
きる。この位相変化Pは、方程式(3)により、時間と
共により大きな正規速度限界vmax を有する。
【0039】本発明により、コンピュータ装置203の
出力信号と、一定符号消去器211および212の出力
からそれぞれ出される信号a(kΔt)およびb(kd
t)は、コンピュータ装置213の入力に供給される。
これらの信号はコンピュータ装置213の中で論理的に
相関が行なわれ、補間法により信号対の計算値a′(k
Δt/2)、b′(kΔt/2)がえられる。これらの
信号対の計算値は複素数値の計算値P(Δt/2)、P
(3Δt/2)、P(5Δt/2)、を定める。これら
の値に対し、次の方程式が成り立つ。
【0040】
【数7】 P(kΔt/2)=a′(kΔt/2)+jb′(kΔt/2)
【0041】値a′(kΔt/2)、b′(kΔt/
2)は、コンピュータ装置203の出力信号によって決
定された流速の平均値va と一致し、かつ、一定符号消
去器211,212の出力における信号の測定値a(k
Δt)、b(kΔt)と一致する。測定された値a(k
Δt)、b(kΔt)が対応する信号の引き続く対の間
で、例えばコンピュータ装置213の中で、補間法によ
り計算された値に対応する1対の信号a′(kΔt/
2)、b′(kΔt/2)をうることができる。コンピ
ュータ装置213の中で、2個またはさらに多数個のこ
れらの補間値をまた、逐次の測定値の間で計算すること
ができる。もし2個の補間値が計算されるならば、その
時には信号の対応する対はa′(kΔt/3)、b′
(kΔt/3)である。もしn個の補間値が計算される
ならば、その場合には信号の対応する対はa′(kΔt
/〔n+1〕)、b′(kΔt/〔n+1〕)である。
ここで、kおよびnは1,2,3,などの値である。
【0042】コンピュータ装置213の出力に、信号対
のシーケンスが伝送される。この信号対は、測定された
信号a(kΔt),b(kΔt)の対と、計算された信
号a′(kΔt/2)、b′(kΔt/2)の対とを有
する。コンピュータ装置213の出力の信号シーケンス
の中の信号対のおのおのは、コンピュータ装置214に
供給される。コンピュータ装置214の中で、この信号
シーケンスの解析、例えばフーリエ変換による解析、が
実行される。この解析の結果えられる出力信号の振幅
は、信号シーケンスの信号によって定められる指標の位
相変化に対応する、したがって、流速の瞬間値に対応す
る。
【0043】コンピュータ装置214の中で解析が実行
される時、64個から128個までの反射信号の中に含
まれている情報が考慮される。反射信号のこの数はま
た、コンピュータ装置203の中で流速の平均値va
計算する際に情報量として考慮された反射信号の数(4
個ないし8個)よりも大幅に大きい。
【0044】コンピュータ装置214の入力の信号対の
各信号はまた、デイジタル/アナログ変換器によって、
信号を音響的に再生する装置215または216に送ら
れる。
【0045】測定された値a(kΔt)、b(kΔt)
と計算された値a′(kΔt/2)、b′(kΔt/
2)とに対応する信号を有する信号シーケンスの中の信
号は、測定された値a(kΔt)、b(kΔt)に対応
する信号よりも短い時間間隔をそれらの間に有する。
【0046】図2および図3の簡単な例を使っで、コン
ピュータ装置213の機能を説明する。図2には、信号
P(kΔt)が示されており、これらの信号は測定点の
間にΔφ=+270゜の位相変化を有する。けれども、
解析の周波数は非常に小さいから、これはΔφ=−90
°の位相変化として測定される。これは偽信号歪みの典
型的な例である。すなわち、測定された位相の大きさと
符号の両方が偽であり、したがって、測定された速度が
偽である。コンピュータ装置203の出力信号がコンピ
ュータ装置213に送られる。この信号は流速の平均値
に対応する。この平均値から、解析値の間の位相変
化Δφは+270゜であることを決定することができ
る。したがって、信号の測定された値の間で、計算値を
補間することができる。
【0047】図3の点線で示された値P(Δt/2)、
P(3Δt/2)、P(5Δt/2)は補間された値で
ある。2周波数法からの平均速度情報を用いて、測定さ
れた値の間で値を補間することが、ここで説明される本
発明の本質的な特徴である。
【0048】複素信号の補間が極座標表示で行なわれ
る。すなわち、大きさと位相が補間される。図3から、
信号はこの場合正しく再生されていることがわかる。す
なわち、単一値の間では位相変化は+135°であり、
測定された値の間では位相変化は270°であることが
わかる。全体として利用しうる複素数値の数は2倍にな
り、そして測定範囲もまた2倍になる。
【0049】図3に示された複素測定値と複素計算値の
信号シーケンスが、コンピュータ装置214に送られ
る。コンピュータ装置214はフーリエ変換を実行す
る。
【0050】測定された値a(kΔt)、b(kΔt)
の間だけでなく、また複数個の計算された値a′(kΔ
t/(n+1))、b′(kΔt/n+1))の間でも
補間を行なうことができる。解析定理から、一義的で測
定可能な最大周波数fmax は下記の式で与えられること
がわかっている。
【0051】
【数8】 fmax =±fs /2 , (6)
【0052】ここで、fs は解析の周波数を示す。もし
n個の値が測定された値の間で補間されるならば、その
場合には解析の周波数は(n+1)で乗算される。した
がって、新しい周波数限界fmax は下記の式で表され
る。
【0053】
【数9】 fmax =±(n+1)fs /2=(n+1)fmax (7)
【0054】fmax に対応する新しい上部速度限界v
max は方程式(3)からうることができ、その結果は下
記の通りである。
【0055】
【数10】 vmax =(n+1)vmax max =(n+1)c2 /8f1 d cosθ (8)
【0056】方程式(4)において、2周波数法の平均
速度の決定のために、上部限界va max が存在する。v
max =va max であることが好ましく、したがって、下
記の式がえられる。
【0057】
【数11】 (n+1)c2 /8f1 d cosθ=c2 /8(f2 −f1 )d cosθ (n+1)/f1 =1/(f2 −f1 ) n=(f1 /(f2 −f1 ))−1 (9)
【0058】方程式(9)は、測定された値の間で補間
されることが好ましい測定された値の総数を与える。
【0059】従来の知識に従い、2周波数法で測定領域
を拡大することは、因子5だけ可能である。このこと
は、測定された2個の値毎の間で、4個の値までに補間
を行なうことである。
【0060】第1実施例の説明 図4は、図1に示された本発明によるドップラ流速計の
第1実施例の図面である。図4において、送受信器20
2に接続された超音波変換器201は送信パルスを送信
する。この送信パルスの周波数スペクトルは、2個の隣
接しているが分離している周波数帯域を有する。これら
の送信パルスとこれらの送信パルスを発生する装置は、
下記において、図7から図16までの図面を参照して詳
細に説明される。図4による回路において、超音波変換
器201と送受信器202とからえられる受信信号は、
2個の直角位相チャンネルに送られる。これらのチャン
ネルのうちの1つのチャンネルは、平均周波数fを有
する周波数帯域の中の反射信号を処理する。第2直角位
相チャンネルは、平均周波数fを有する周波数帯域の
中の反射信号を処理する。これらの直角位相チャンネル
の構造は、パルス・ドップラ技術において、それ自身は
よく知られている。これらの直角位相チャンネルのおの
おのは帯域フイルタ221または222を有し、そして
その後に同期復調器を有する。この同期復調器は、乗算
器224,225または226,227を有する。これ
らの乗算器の出力信号は、低域フイルタ231,23
2,233,234によってフイルタ作用を受け、そし
て積分保持回路235,236,237,238によっ
て解析される。さらに、直列に接続された一定符号消去
器241,242,243,244は、一定の反射信号
またはほぼ一定の反射信号を抑制する役割を果たす。こ
れらの一定符号消去器の出力信号I.Q. I
は、コンピュータ装置203に送られる。ここでま
ず、これらの信号がアナログからデイジタルに変換さ
れ、そして処理されることにより、コンピュータ装置2
03の出力に平均速度vに対応する出力信号がえられ
る。一定符号消去器243,244の出力信号I.Q
と、コンピュータ装置203の出力信号とが、コンピ
ュータ装置213の中で処理される。コンピュータ装置
213の出力信号として、信号対I,Qのシーケンスが
生ずる。これらの信号対のシーケンスは、出力信号I
およびQ と、周波数fまたはfのうちの1つの周
波数に対し補間によってえられた信号対I′およびQ′
とで構成される。
【0061】コンピュータ装置213の出力の信号シー
ケンスは、コンピュータ装置214に送られる。コンピ
ュータ装置214の中で、よく知られているアルゴリズ
ムによる高速フーリエ変換により、スペクトルが計算さ
れる。コンピュータ装置203,213,214は、デ
イジタル信号処理装置、例えばアナログ・デバイスのA
D 2100処理装置、で実現されることが好ましい。
コンピュータ装置203および213の中で使用される
アルゴリズムを下記で説明する。コンピュータ装置21
3の出力信号は、デイジタル/アナログ変換器215,
216によって変換され、そしてそれらの出力が2個の
拡声器217,218に送られる。流速の拡大された測
定領域に対応するこの出力信号を用いて、音響的再生が
行なわれる。
【0062】第2実施例の説明 図5は、図1に示された本発明によるドップラ流速計の
第2実施例の図面である。図5による回路において、超
音波変換器201および送受信器202は、図1および
図4で既に説明された。帯域フイルタ251を用いて、
反射信号は、送信信号の2つの周波数帯域の中で、すな
わち、信号処理のために透過することが許されている2
つの周波数帯域の中で、フイルタ作用を受ける。
【0063】図5による回路によって、2重復調法が実
行される。帯域フイルタ251を透過した反射信号は、
cos ω0t および−sin ω0t を用いて、乗算器252
および253と、低域フイルタ254および255とに
より、まず復調される。ここで、ω0 は下記の式で与え
られる。
【0064】
【数12】 ω0 =(ω1 +ω2 )/2 (10)
【0065】その後、cos Ωtおよび−sin Ωtを用い
て、乗算器256,257,258,259と低域フイ
ルタ261,262,263,264とにより、復調さ
れる。ここで、Ωは下記の式で与えられる。
【0066】
【数13】 Ω=(ω ω)/2 (11)
【0067】したがって、要求された直角位相信号I
1 , 1 , 2 , 2 が、加算器265,266,26
7,268により適切な加算および減算を行って、これ
らの信号からえられる。これらの直角位相信号I1 ,
1 , 2 , 2 をうるさいに、図5に示されているよう
に、積分および保持回路271,272,273,27
4、および一定符号消去器275,276,277,2
78が、図1および図4による回路と同じように用いら
れる。図5による回路は、図4の回路よりも複雑であ
る。けれども、図5の回路は、第1直角位相復調におい
て、送信信号の周波数ω0 が用いられるという利点を有
する。この送信信号の周波数ω0 は、高い安定度をもっ
て利用することができる。2つの直角位相チャンネルの
出力信号をうるための信号の処理を、下記で説明する。
【0068】受け取られた信号のスペクトルは線スペク
トルである。単一線の間の間隔は、よく知られているよ
うに、パルスの繰り返し周波数である。ここで、下記の
ドップラ・シフトを有する1つの線s(t) を考える。
【0069】
【数14】 s(t)=cos (ω0 +Ω+ωd2)t+cos ( ω0 −Ω+ωd1)t (12)
【0070】ここで、ωd1およびωd2ω
Ωおよび(ω+Ω)におけるドップラ周波数であ
る。
【0071】この第1変調により、信号I(t) および信
号Q(t) がえられる。これらの信号は下記のようにして
定めることができる。
【0072】乗算器252の出力に、下記の信号がえら
れる。
【0073】
【数15】cos ω0t cos (ω0 +Ω+ωd2)t +cos ω0t cos (ω0 −Ω+ωd1)t.
【0074】低域フイルタ254の出力に、周波数差を
有する要素のみが存在する。したがって、下記の式がえ
られる。
【0075】
【数16】 I(t)=(1/2)cos(Ω+ωd2)t+(1/2)cos(Ω−ω )t(13)
【0076】乗算器253の出力における直角位相チャ
ンネルに対し、下記の信号がえられる。
【0077】
【数17】−sin ω0t cos( ω0 +Ω+ωd2)t −sin ω0t cos( ω0 −Ω+ωd1)t
【0078】低域フイルタ255の出力に、周波数差を
有する要素のみが存在する。したがって、下記の式がえ
られる。
【0079】
【数18】 Q(t) =(1/2)sin ( Ω+ωd2)t−(1/2)sin ( Ω−ωd1)t (14)
【0080】第2変調により、復調器の出力に下記の信
号がその度にえられる。乗算器256の出力に下記の信
号がえられる。
【0081】
【数19】 〔(1/2)cos ( Ω+ωd2)t+(1/2)cos ( Ω−ωd1)t〕cosΩt
【0082】低域フイルタ261の出力に、下記の信号
がえられる
【0083】
【数20】 a(t) =(1/4)cos ωd2t+(1/4)cos ωd1t (15)
【0084】乗算器257の出力に、下記の信号がえら
れる。
【0085】
【数21】 〔(1/2)cos ( Ω+ωd2)t+(1/2)cos ( Ω−ωd1)t〕( −sin Ωt).
【0086】低域フイルタ262の出力に、下記の信号
がえられる。
【0087】
【数22】 b(t) =(1/4)sin ωd2t −(1/4)sin ωd1t (16)
【0088】乗算器258の出力に、下記の出力がえら
れる。
【0089】
【数23】 〔(1/2) sin( Ω+ωd2)t−(1/2)sin ( Ω−ωd1)t〕( −sin Ωt)
【0090】低域フイルタ263の出力に、下記の信号
がえられる。
【0091】
【数24】 c(t)=−(1/4)cos ωd2t +(1/4)cos ωd1t (17)
【0092】乗算器259の出力に、下記の信号がえら
れる。
【0093】
【数25】 〔(1/2) sin( Ω+ωd2)t− 1/2 sin (Ω−ωd1) t 〕 cosΩt
【0094】低域フイルタ264の出力に、下記の信号
がえられる。
【0095】
【数26】 d(t)=(1/4)sin ωd2t +(1/4)sin ωd1t (18)
【0096】したがって、加算器265,268と、直
列接続された回路とを用いて、図5に示された下記で定
められる出力信号I2 , 2 , 1 , 1 がえられる。
【0097】
【数27】 I2(t)=a(t) −c(t) =(1/2)cos ωd2t (19) Q2(t)=b(t) +d(t) =(1/2)sin ωd2t (20) I1(t)=a(t) +c(t) =(1/2)cos ωd1t (21) Q1(t)=d(t) −b(t) =(1/2)sin ωd1t (22)
【0098】これらの方程式から、図5の回路により、
要求された直角位相信号をうることができることがわか
る。ここで注目しなければならないことは、ωd1は送信
周波数ω1 =ω0 −Ωに付随した周波数であり、そして
ωd2は送信周波数ω2 =ω0+Ωの周波数ω2 に付随す
る周波数であることである。したがって、下記のドップ
ラ効果の公式により、対応する速度の値を計算すること
ができる。
【0099】
【数28】 v1 =−ωd1 .c/2 .(ω0 −Ω)cos θ (23) v2 =−ωd2 .c/2 .(ω0 +Ω)cos θ (24)
【0100】信号I1 ,Q1 ,I2 ,Q2 をさらに処理
するための回路は、図4のところで既に説明した。した
がって、これらの回路は図5には示されていない。
【0101】本発明のアウトラインにおいて使用される
アルゴリズムの説明 図4のコンピュータ装置203において、平均速度が2
周波数法により計算される。コンピュータ装置213に
おいてさらに、ドップラ路の信号の値は、図2および図
3のところで説明したように補間される。これらの計算
のためのアルゴリズムをここで説明しなくてはならな
い。コンピュータ装置214は高速フーリエ変換を計算
する。この高速フーリエ変換の計算のアルゴリズムはよ
く知られており、したがって、ここでは説明しない。
【0102】2周波数法による平均速度の計算のための
アルゴリズム 方程式(19)〜(22)のドップラ信号は、複素信号
P(t)の形で下記のように表すことができる。
【0103】
【数29】 P1(t) =I1(t) +jQ1(t)=(1/2)(cos ωd1t+jsinωd1t) =(1/2)exp(jωd1t) (25) P2(t) =I2(t) +jQ2(t)=(1/2)(cos ωd2t+jsinωd2t) =(1/2)exp(jωd2t) (26)
【0104】方程式(25)および(26)は、2つの
複素指標を定める。この複素指標は、角ドップラ速度ω
d1またはωd2で回転する。これらの角ドップラ速度のう
ちの1つ、例えばωd1、を決定するために、引き続く2
つの時刻と一致してこの指標の位相差を測定し、そして
この位相差から角ドップラ速度の値が下記の式で計算さ
れる。
【0105】
【数30】 ωd1=φ1 /Δt (27)
【0106】ここで、φ1 はP1 (t+Δt)とP
1 (t)との間の位相差である。この位相差は複素乗数
因子によって定めることができる。
【0107】
【数31】 φ1 =arg 〔P1 (t+Δt)P* 1 (t)〕 (28)
【0108】ここで、arg 〔 〕は複素数の偏角
を意味し、そしてP1 * (t)はP 1 (t)の複素共役
値を意味する。
【0109】測定されるべき速度に対応する信号の中の
雑音と振動のために、方程式(28)によってのφ1
計算値は必らずしも信頼できるものではない。この値の
信頼性は平均をとることによって改善することができ
る。下記のベクトルを計算することが有効であることが
わかっている。
【0110】
【数32】
【0111】ここで、ΣはN個の値についての和を意味
する。方程式(29)から、P1Nおよびしたがってφ1
を下記のように決定することができる。
【0112】
【数33】 φ1 =arg (P1N) (30)
【0113】指標P1Nは規格化される。すなわち、|P
1N|は、ゼロに等しいかまたはゼロより大きく、および
1に等しいかまたは1より小さい範囲内にある。すなわ
【0114】
【数34】 0≦|P1N|≦1 (31)
【0115】指標P1Nの長さは信号の品質を表す。P1N
の計算で考察された指標は図6に示されている。もし加
算されるすべての指標が同じ方向にあるならば、|P1N
|<<1である。
【0116】同様の方式で、第2周波数に対して下記の
計算を行なうことができる。
【0117】
【数35】
【0118】ドップラ方程式(2)により、そしてもし
この方程式でcos θ=1(cos θ=1は、半径の軸上に
投影された速度をうることを意味する。)であるなら
ば、下記の式をうることができる。
【0119】
【数36】 φ1 =ωd1・Δt=−ω1 Δt 2v/c (34) φ2 =ωd2・Δt=−ω2 Δt 2v/c (35)
【0120】ここで、ω1 =2πf1 およびω2 =2π
2 である。
【0121】方程式(35)から方程式(34)を減算
することにより、下記の式をうる。
【0122】
【数37】 Δφ=φ2 −φ1 =−Δt(ω2 −ω1 )2va /c (36)
【0123】このことから、2周波数法で決定すること
ができる流速vの平均値v は、下記の式でうることが
できる。
【0124】
【数38】 va =−Δφ . c/〔2Δt(ω2 −ω1 )〕 (37)
【0125】Δφの値は、−πに等しいかまたは−πよ
り大きいから、πに等しいまたはπより小さい領域内に
おいて、一義的に定まる。この領域はナイキストの領域
に対応する。Δφはφ1 およびφ2 よりはるかに小さい
から、va の一義的測定領域は拡大される。
【0126】経験によれば、方程式(29)および(3
2)において、もし4個の値ないし8個の平均が実行さ
れるならば、すなわち、Nが例えば4ないし8の値をも
つことができるならば、良好な結果のえられることがわ
かっている。
【0127】ドップラ信号の補間のためのアルゴリズム 補間は、vの一義的測定領域を拡大するために、ドップ
ラ信号を定められた周波数に変更する役割りを果たす。
図2および図3のところで説明したように、これらの測
定値の間でまた別の値が補間されることにより、このこ
とがえられる。1つの例として、周波数ω1 における信
号P1 (t)の2つの測定された値の間での値の補間を
考える。測定された信号P1 (t)は下記の値から成
る。
【0128】
【数39】 P1 (0),P1 (Δt),P1 (2Δt),P1 (3Δt),・・・(38)
【0129】補間により、Δt/2、3Δt/2、5Δ
t/2、などのまた別の値を計算することができる。下
記において、P1 (Δt/2)の計算を説明する。以前
には、P1 (△t)とP1 (0)との間の位相差φ1
方程式(28)により計算される。この位相φ1 は−π
から+πの範囲内において一義的である。すなわち、下
記の式が成り立つ。
【0130】
【数40】 −π≦φ1 ≦+π (39)
【0131】補間のためのこの他の情報として、方程式
(37)からわかるように、2周波数法によって計算さ
れた速度vの平均値va が用いられる。va に基づい
て、方程式(34)により位相φ1 を計算することがで
きる。
【0132】
【数41】 φ1 ′=−ω1 (2Va /c)Δt (40)
【0133】値φ1 ′を用いて、値φ1 が−πから+π
までの領域内に実効的にとどまっているかどうかがわか
る。|φ1 ′−φ1 |>πである時、P1 (Δt)とP
1 (0)との間の位相差φ1 に2πの倍数kが加えられ
る。したがって、kの値は下記の式によって決定され
る。
【0134】
【数42】 k=round (〔φ1 ′−φ1 〕/2π) (41)
【0135】ここで、round ( )は次の整数
に丸めることを意味する。したがって、値P1 (Δt/
2)は下記のように補間される。
【0136】
【数43】 arg P1 (Δt/2) =arg P1 (0)+(1/2)(φ1 +k . 2 π) (42) |P1 (Δt/2)| =(|P1 (0)|+|P1 (Δt)|)/2 (43)
【0137】したがって、信号P1 (Δt/2)の偏角
と振幅が、周知の方法で、直角位相信号I1 (Δt/
2)およびQ1 (Δt/2)に再び変換される。
【0138】もしP1 (0)とP1 (Δt)の間で(m
−1)個の中間値を補間することが必要であるならば、
その時には間隔tはm個の長さに分割される。したがっ
て、n番目の補間値は下記の式によってえられる。
【0139】
【数44】
【0140】測定された値またはこれらの測定された値
の間で補間された値に対応する信号から成る信号のシー
ケンスが、コンピュータ装置214に送られる。コンピ
ュータ装置214では、高速フーリエ変換が計算され
る。
【0141】全体的な所見として、平均速度の値が比較
的少数個の値、典型的には4個ないし8個の値、から決
定されることが、再び繰り返されなければならない。こ
れとは違って、フーリエ変換は大幅に多数個の値から計
算される。したがって、平均周波数およびしたがって速
度の平均値が、フーリエ変換が計算される信号シーケン
スに沿って、変動することは確かにありうる。このこと
は、フーリエ変換の周波数領域がもとのナイキスト領域
より大きいことを意味する。これは前記トラッキング法
に対するまた別の相異点である。これらのことは、信号
帯域の幅がもとのナイキスト領域より小さい時にのみあ
てはまる。
【0142】送信パルスの生成装置の説明 図7は、超音波を反射する粒子12を運んでいる流体1
1の流速を測定するドップラ流速計のブロック線図であ
る。この流体は、例えば、血管の中を流れている血液で
あることができる。この装置の原理は、ドイツ国特許出
公開明細書第DE−A−2 406630号、および
対応する米国特許第US−A−3 91499号に開
示されている。このよく知られている原理により、例え
ば管13の中を流れている流体11が、超音波変換器1
4から送信された少なくとも2個の引き続く超音波パル
スで照射される。送信された超音波ビーム内にある流体
中の反射体(例えば粒子)によって対応するドップラ周
波数だけ変化した反射波が、同じ変換器14によって受
信される。第1送信超音波パルスと第2送信超音波パル
スと同じ通過時間を有する反射波の間の位相差から、評
価装置18の中で適切な処理を行なうことにより、その
時間的ペースが検査される横断面内の流体の速度分布
に対応するような出力信号がえられる。
【0143】この装置は、超音波変換器14と、送信器
15と、受信器16と、中央制御装置17と、評価装置
18とを有する。
【0144】点線7で示された方向に、超音波変換器1
4が超音波パルスを放射して流体11を照射する。これ
らの送信パルスは予め定められた繰り返し周波数で送り
出される。変換器14は、また流体内の粒子によって反
射された反射波を受信し、そして対応する反射波信号を
送り出す。
【0145】変換器14は例えば下記の技術データを有
する超音波変換器である。送信周波数は約3.0MHz
でなければならない。 −セラミックの共振周波数,3.2MHz −円形セラミックの直径,13mm −セラミックの曲率半径,120mm −変換器と近視野および遠視野の限界との間の距離,8
8mm。
【0146】送信器15は超音波変換器14に接続さ
れ、そして送信パルスを生成する機能を有する。この送
信パルスによって超音波変換器が励振され、そして超音
波パルスが放射される。
【0147】受信器16が変換器14に同じように接続
され、そしてそこで反射信号の処理が行なわれる。これ
らの反射信号は、放射された超音波の第1パルスと第2
パルスに応答して流体内の粒子によって反射された、少
なくとも2群の反射信号に対応する。反射信号の隣接し
ているがしかし分離している周波数帯域が、受信器16
の中で、分離した信号処理チャンネル21または22の
おのおのの中で処理される。
【0148】受信器16の出力に接続された評価装置1
8により、流速に関する情報を有する少なくとも1つの
出力信号が、受信器でえられたドップラ情報からえられ
る。
【0149】中央制御装置17は、このドップラ計測装
のプログラム可能な動作のために必要である、すべて
の制御信号およびタイミング信号を生ずる。したがっ
て、制御装置17は実質的にプログラム可能デイジタル
信号発生器である。中央制御装置17の最も重要な機能
は下記の通りである。中央制御装置17は送信器15
を制御し送信パルスの時刻と持続時間を決定する。中
制御装置17は受信器16に対してすべてのタイミ
ング信号を供給し、したがって、受信器の中の信号の流
れを制御する。中央制御装置17は評価装置18に対
しタイミング信号を供給し、したがって、評価装置18
の中の信号の流れを制御する。
【0150】本発明により、送信パルスが周期的繰り返
されたシーケンスの周波数スペクトルが、図8に示され
た、2つの隣接しているがしかし分離した周波数帯域3
1および32から成るように、送信器15が設計され
る。送信パルスはパルスの繰り返し周波数で周期的に放
射されるから、送信信号のスペクトルは周波数線スペク
トルから成り、これらのスペクトル線の間の間隔はパル
ス繰り返し周波数に対応する。送信信号の周波数スペク
トルの形または構造により、送られるエネルギの大部分
は2つの周波数f1 またはf2 の付近の、これらの周波
数帯域の中に集中するという結果になる。
【0151】周波数帯域31または32は相互に非常に
接近していて、これらの周波数帯域を同じ超音波変換器
で放射することができ、そしてこれらの周波数帯域はほ
同じ減衰を受ける。周波数f,fおよびfは、
例えば次の値、すなわち、f=3.2MHz,f
=2.9MHzおよびf=3.45MHzの値を有
する。
【0152】放射されるエネルギの大部分は2つの隣接
する周波数帯域33または34の中に集中することが好
ましい。搬送波周波数f0 はこれら2つの帯域の限界を
定め、そしてf1 は周波数帯域33の平均周波数であ
り、およびf2 は周波数帯域34の平均周波数である。
【0153】周波数fと周波数fとの間の間隔は、
周波数間隔Δfとして定められる。fに対してf
は対称的に配置されているから、方程式f−f
=f−f=Δf/2が成り立つ。
【0154】図9は、引き続く2個の送信パルス35
または36の1つの例を示した図面である。これらの送
信パルス群の周期的シーケンスは、図8による送信スペ
クトルを有する。これらの送信パルス35または36
のおのおのは、主として周波数fの方形波信号で構成
され、この方形波信号の振動周期はt=1/fであ
る。1つの送信パルスの持続時間はTであり、例えば
=6マイクロ秒である。引き続く送信パルス
信周期は例えば250マイクロ秒である。この送信
周期はパルス列の繰り返し周波数PRF=4KHz
に対応する。
【0155】変換器に送られる送信パルスは、例えば、
50ボルトと100ボルトの間の電圧を有する。
【0156】図9に示されているように、送信パルスの
おのおのは周期的方形波信号からずれている。それは、
信号の中央の点37のところで、位相が反転しているか
らである。この位相の反転は、送信パルスの周期的シー
ケンスが図8による周波数スペクトルを有するために必
要である。
【0157】図15(a)および(b)は送信パルスの
また別の2つの例を示している。図15(a)による送
信パルスは、3つの要素送信パルスから成っている。こ
れらの要素送信パルスは、図9による送信パルスのペー
スを有する。図15(b)による送信パルスは、図9に
よる送信パルスのペースを有する2個の完全な送信パル
ス要素と、始めの部分と終りの部分とに1つのこのよう
な送信パルス要素の一部分とを有する。
【0158】図15(b)による送信パルス、3つ
完全な送信パルス要素より少し短いので、その持続時
間は図15(a)による送信パルスの持続時間より
少し短い。図15(b)に示されているように、送信パ
ルスは送信パルス要素の所要の1つの端部と一致させ
て開始することができる。
【0159】図15(a)および(b)による送信パル
スは、位相が反転する点181〜185を有する。ここ
で、位相反転点181、183、185のおのおのは、
図9の位相反転点37に対応し、一方位相反転点18
2、184は、信号パルスの2つの要素を接合すること
によって作られる。実際的な実施例では、送信パルスは
それ自身連続である信号の時間的区分わけによって作ら
れる。この送信パルスは、周期的に分布した位相反転点
を有する。
【0160】図16は、図15(a)または(b)に示
された波形を有する送信パルスのシーケンスの周波数ス
ペクトルの概要図である。図面を簡単にするために、図
16では、周波数スペクトル線の外郭線だけが示されて
いるが、実際は、図8のような周波数スペクトルを有す
る。そのおのおのが1つの送信パルス要素のみを有する
送信パルス・シーケンスのための図8による送信スペク
トルと、そのおのおのが種々の送信パルス要素を有する
送信パルス・シーケンスに対する図16による周波数ス
ペクトルとを比較すると、図15(a)および(b)に
よるこれらの前記送信パルスを用いることにより、図8
のように間隔fが等しい周波数f1 および周波数f2
付近のより狭い周波数帯域の中に、放射される超音波エ
ネルギがより強く集中することがわかる。
【0161】図8におけるように、図16において、f
1 とf2 との間の間隔Δfが示されている。
【0162】図15(a)に示されているように、位相
反転点の周期は、すなわち、等しい位相の反転点の間の
時間間隔はTu で示されている。ここで、Tu は2/Δ
fに等しい。このことはまた、図15(b)による送信
パルスに対してもいえる。
【0163】図15(a)または(b)による送信パル
スの中で、位相反転点は規則正しい時間間隔Te =Tu
/2になければならない。
【0164】もし送信信号が持続時間Tp の送信パルス
のシーケンスで構成され、そして図15(a)および
(b)のようにTp はTu より非常に大きいならば、送
信パルスの開始の位置とその終了の位置は、その中に含
まれる位相の反転点の位置に関して必須のものではな
い。
【0165】送信パルスの持続時間Tp は位相反転点の
周期Tu より大きいことが好ましい。図8による送信信
号スペクトルを確実にうるために、Tp はTu より大き
く選定されなければならない。Tu に対してTp が大き
くなればなる程、送信信号の周波数スペクトルの中の平
均周波数f1 と平均周波数f2 の付近の帯域の中に、放
射されるエネルギがますます強く集中する。
【0166】図10は、図7の送信器15の第1実施例
を示す。この実施例は、実質上、デイジタル部品で構成
される。図10による送信回路は、制御インタフェース
41と、制御装置42と、2個のスクロール・レジスタ
と、電力増幅器45とを有する。電力増幅器45の出力
は、図7の超音波変換器14に接続される。図10によ
る回路により、送信パルスが図9に従って発生される。
そこでは、送信パルスの送信された周期的シーケンス
は、図8に従う周波数スペクトルを有する。
【0167】必要な信号は、線路39、56、51、ア
ドレス・バス46およびデータ・バス47によって、制
御インタフェース41に送られる。インタフェース41
は、線路48または49によって、レジスタ43または
44に接続される。レジスタ43または44の出力は、
おのおのが電力増幅器45の入力に接続される。制御装
置42は、線路51、52、53によって、図7の中央
制御装置17に接続される。制御装置42はまた、線路
56によってインタフェース41に接続され、および線
路54または55によってレジスタ43または44に接
続される。
【0168】レジスタ43およびレジスタ44は同じ構
造を有し、かつ、対応した接続を有する。けれども、こ
れらのレジスタは異なるがしかし相補的であるバイトで
ロードされる。
【0169】図11は、図10のレジスタ43の概要図
である。図11に示されているように、このレジスタに
おいて、4個のバイト(ワード)65、66、67、6
8が、バス61、62、63、64の対応する線路によ
って、レジスタ43の中にロードされる。これらのバイ
トの内容が図11のレジスタ43のメモリ・セルの中に
示されている。
【0170】図10からわかるように、レジスタ43お
よびレジスタ44のおのおのは、その出力からその入力
へのフィードバックを有する。下記で詳細に説明される
ように、図10による送信回路が適切に動作するために
は、このことは重要である。レジスタ43とレジスタ4
4の内容が相補的である、すなわち、例えばレジスタ4
3の中に101010‥が記憶されているならば、レジ
スタ44の中には010101‥が記憶されることが、
同様に重要である。
【0171】図10および図11に従う送信回路の動作
を図12の信号図を参照して説明する。
【0172】制御インタフェース41は、制御装置42
とスクロール・レジスタ43および44をプログラムす
る役割りを果たす。
【0173】この目的のために、インタフェースは、ア
ドレス・バスまたはデータ・バス46、47から、およ
び線路39から、図7による原理装置の復号化マイクロ
プロセッサのバスからの図12の付随するストロボ信号
72を受け取る。信号72は、レジスタ43、44に送
られるバイトのロードを実行するタイミング信号であ
る。レジスタ43またはレジスタ44に供給されるバイ
トのロードを制御するために、インタフェース41は、
線路51および線路56からまた別の信号71を受け取
る。供給されたバイトをロードすることは、信号71が
図に示された状態にある時間間隔171においてのみ可
能である。レジスタ43またはレジスタ44に供給され
たバイトのロードを制御するために、信号71に応答し
て制御装置42の中に、また別の信号73が発生され
る。この信号73は、線路54または線路55により、
これらのレジスタに送られる。線路52により、制御装
置42はまた、図7の中央制御装置17から、タイミン
グ信号を受け取る。このタイミング信号に応答して、制
御装置42は対応するタイミング信号74を発生する。
このタイミング信号74は、線路54または線路55に
よって、レジスタ43またはレジスタ44に供給され
る。
【0174】図12に示されているように、レジスタ4
3またはレジスタ44のロードのためにえられた時間間
隔171は、時刻172と時刻173の間持続する。こ
の時間間隔において、信号71および信号73の状態の
変動がその度に検査される。タイミング信号74のより
近い前端を有する時間間隔171の後、時刻174にお
いて、スクロール・サイクルがレジスタ43またはレジ
スタ44の中で始まる。タイミング信号74によって実
行されるこのスクロール・サイクルにより、出力信号7
6または出力信号77がレジスタ43またはレジスタ4
4の出力のおのおのに生ずる。図10の電力増幅器45
により、出力信号76と出力信号77との差がえられ
る。この方式で送信パルス78がえられる。この送信パ
ルスは図9による要求されたペースを有する。
【0175】図12に示されているように、スクロール
レジスタ43またはスクロール・レジスタ44の中の
スクロール・サイクルは、時間間隔176に拡大され
る。時間間隔176は、時刻174から時刻175まで
持続する。時間間隔176の持続時間は、したがって送
信パルス78の持続時間は、制御装置42の中のカウン
の動作時間を示す信号75によって決定される。制御
装置42は、時刻175に、信号75に見られるような
変化を生じ、それにより送信パルス78の終了を決定す
る。制御装置42の線路53により、信号75が図7の
中央制御装置17に送信される。
【0176】レジスタ43またはレジスタ44は、レジ
スタ43に対して図11に示された構造を有する、スク
ロール・レジスタである。図11に示されているよう
に、これらのレジスタのおのおのは4×8メモリ・セル
を有し、そのおのおのが1バイト用である。これらは、
おのおのが8ビットの4バイトでもって、インタフェー
ス41によりロードされる。前記で説明したように、そ
の後、32ビット長のサンプル(送信サンプル)が電力
増幅器45の1つの入力へ移動される。レジスタの入力
へ出力をフィードバックすることにより、要求される長
さの間、スクロール・サイクルを実行することができ
る。
【0177】図10に従っていま説明した送信回路は好
ましいものである。それは、比較的経済的なデイジタル
部品で主として構成されているからであり、そして操作
パラメータを比較的簡単に変えることにより、送信パル
スの周波数スペクトルを柔軟に構成することができるか
らである。けれども、送信パルスを発生するために、図
10による送信回路の代わりに、図13による送信回路
を用いることができる。図13の送信回路は、実質的
に、振幅変調を行なう変調器と、電子スイッチと、電力
増幅器とから成る。
【0178】図13による送信回路は、次の機能を行う
アナログ素子群を有する。すなわち、周波数fの搬送
波信号を発生する搬送波周波数発振器81と、周波数f
=Δf/2変調信号を発生する変調周波数発振器8
2を有する。この実施例では、f=250KHzであ
る。図13による送信器の回路は、乗算器83と、操作
可能な電子ゲート回路84と、電力増幅器85とを有す
る。電力増幅器85の出力は、図7の超音波変換器14
に接続される。乗算器83により、搬送波周波数発振器
81から送られてくる搬送波信号と変調周波数発振器8
2から送られてくる変調信号とが乗算され、その結果図
14に示された出力信号がえられる。図14からわかる
ように、この方法で作られた振幅変調信号は、従来の振
幅変調による結果である。この振幅変調信号が、線路8
6によって、電子ゲート回路84の入力に送られる。図
7の中央制御装置17より供給されるパルス88が、線
路87により電子ゲート回路84の第2入力に供給さ
れ、その結果、振幅変調信号が設定された時間間隔
、電子ゲート回路84の出力に送られる。このように
して、送信パルスが作られこの送信パルスが電力増幅
器85で増幅された後、超音波変換器14に送られる。
図13のパルス88の持続時間は、送信パルスの持続時
間を決定する。
【0179】図14からわかるように、ゲート回路84
の入力における振幅変調された波形は、周期的に位相が
反転する点89を有する。図13のパルス88と発振器
81または発振器82から供給される信号との間の適切
な時間関係により、ゲート回路84の出力に生ずる送信
パルスは、1つのこのような位相の反転点89を有す
る。このように(図9による送信パルスの場合のよう
に)、超音波変換器に供給される送信パルスは、図8に
従う周波数スペクトルを確実に有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドップラ流速計の原理的構造を
す非常に単純化されたブロック線図。
【図2】図1のコンピュータ装置213の機能の説明
図。
【図3】図1のコンピュータ装置213の機能の説明
図。
【図4】図1による本発明のドップラ流速計の第1実施
例の図。
【図5】図1による本発明のドップラ流速計の第2実施
例の図。
【図6】2周波数法による平均流速の計算において使用
する第1周波数に対する複素ベクトル指標P 1N を示す
図。
【図7】ドップラ流速計の原理装置のブロック線図。
【図8】図9に示された波形を有する送信パルスのシ
ーケンスの周波数スペクトル図。
【図9】送信パルス群の波形図。
【図10】図7のドップラ流速計の送信器15の第1実
施例のブロック線図。
【図11】図10の送信器15のスクロール・レジスタ
43のブロック線図。
【図12】図10送信器15の動作を示した信号図。
【図13】図7のドップラ流速計の送信器15の第2実
施例のブロック線図。
【図14】図13の送信器15の電子ゲート回路84の
入力信号の図。
【図15】(a)および(b)は、それぞれ図9の送信
パルス群とは別の互いに異なる配列の送信パルス群の波
形図。
【図16】図15(a)または(b)に示した波形を有
する送信パルスのシーケンスの周波数スペクトルの概
図。
【符号の説明】
14 超音波変換器 15 送信器 16 受信器17 中央制御装置 18 評価装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01P 5/00 G01F 1/66 103

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波を反射する粒子を運ぶ流体の流速
    を測定するためのドップラ流速計であって(イ) 予め
    定められたパルス繰り返し周波数で供給される送信パル
    に対応して応答する超音波パルスで流体を照射
    し、かつ、流体内の粒子によって反射された反射波を受
    け取り、かつ、対応する反射信号を発生する、超音波変
    換器と、 (ロ) 送信パルスを発生し、かつ、前記送信パルス
    によって前記超音波変換器が励振されて前記超音波パ
    ルスが放射される、超音波変換器に接続された送信器
    と、 (ハ) 放射された第1超音波パルスおよび第2超音
    波パルスに応答して流体路の中の設定点における
    子によって反射された少なくとも2つの異なる反射波に
    対応する反射信号を受け取りかつ処理するために
    超音波変換器に接続され、かつ、その中では、反射信
    号の隣接しているが分離した周波数帯域が、おのおの別
    の信号処理チャンネルの中で処理される受信器と、 (ニ) 前記受信器の出力に接続され、それにより、流
    速に対応する出力信号が、前記受信器により得られたド
    ップラ情報から引き出される評価装置と、 を含む前記ドップラ流速計において、 前記受信器は、更に、 前記信号処理チャンネルのおのおの含まれ、前記各周
    波数帯域中で前記超音波変換器から受け取った前記反射
    信号の直角位相復調を実行し、前記信号処理チャンネル
    おのおのの出力に、測定された複素値(P(0)、P
    (Δt)、P(2Δt),…)をおのおのが定める1組
    直角位相信号を発生する装置と、 2つの前記信号処理チャンネルから出力される直角位相
    信号を処理する装置、及び流体路の中の前記設定点にお
    ける流速の平均値に対応する第1出力信号を発生する
    置と、前記 第1出力信号と前記信号処理チャンネルのの1
    つのチャンネルの出力の直角位相信号とを論理的に相関
    させ、この論理的相関により、流速に対して決定された
    平均値および測定によっで得られた種々の測定値に適
    する計算された複素値(P(Δt/2)、P(3Δt
    /2)…)を定める信号を発生する装置と、を含み、ま
    た、 前記評価装置は、 測定された複素値に対応する信号と
    前記計算された複素値に対応する信号から成る信号シ
    ーケンス(P(0)、P(Δt/2)、P(Δt)、P
    (3Δt/2)、P(2Δt)、…)を評価し、それ
    よって流速の瞬間値に関する情報を生成する装置を含む
    ことを特徴とする超音波を反射する粒子を運ぶ流体の流
    速を測定するためのドップラ流速計。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記送信パルス
    周期的シーケンスの周波数スペクトルは、2つの隣接し
    ているがしかし分離した周波数帯域から成るように前記
    送信器が成されていることを特徴とする、ドップラ流
    速計。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記測定された複素
    値に対応する信号と前記計算された複素値に対応する信
    とから成る前記信号シーケンス(P(0)、P(Δt
    /2)、P(Δt)、P(3Δt/2)、P(2Δ
    t)、…)の解析を実行し、更に、この解析により
    の振幅が、前記信号シーケンスの中の信号によって定め
    られる指標の位相変化に対応する、したがって流速の瞬
    間値に対応する第2出力信号をる装置を前記
    価装置は含むことを特徴とするドップラ流速計。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記測定値と前記
    計算値に対応する信号から成る前記信号シーケンスの
    中の信号相互の間の時間間隔は、測定により得られた測
    値に対応する信号相互の間の時間間隔よりも短いこと
    を特徴とするドップラ流速計。
  5. 【請求項5】 請求項において、前記指標の位相変化
    の解析を実行する装置は、フーリエ変換を実行する装置
    含むことを特徴とするドップラ流速計。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記第1出力信号を
    発生する装置は、4個ないし8個の反射信号の中に含ま
    れている情報に基づいて流速の平均値を計算する装置を
    含むことを特徴とするドップラ流速計。
  7. 【請求項7】 請求項5において、フーリエ変換実行
    するときに考慮される情報を含んでいる一定数の反射信
    号の数は、流速の平均値を計算するために考慮される情
    報を含んでいる反射信号の数よりも多いことを特徴とす
    るドップラ流速計。
  8. 【請求項8】 請求項1においで、前記ドップラ流速計
    は、信号シーケンスの音響的再生のための装置を有する
    ことを特徴とするドップラ流速計。
  9. 【請求項9】 請求項1においで、前記ドップラ流速計
    は、2つの続いて起こる測定値の間で1つの値を計算す
    ることができかつ前記計算値は前記測定値の補間に
    よって計算することができる装置を有することを特徴と
    するドップラ流速計。
  10. 【請求項10】 請求項1において、前記ドップラ流速
    計は、2つの続いて起こる測定値の間でいくつかの計算
    値をうることができかつ前記いくつかの計算値は前
    測定値の補間によって計算することができる装置を有
    することを特徴とするドップラ流速計。
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