JPH05340952A - ドップラ流速計 - Google Patents
ドップラ流速計Info
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- JPH05340952A JPH05340952A JP3115870A JP11587091A JPH05340952A JP H05340952 A JPH05340952 A JP H05340952A JP 3115870 A JP3115870 A JP 3115870A JP 11587091 A JP11587091 A JP 11587091A JP H05340952 A JPH05340952 A JP H05340952A
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01P—MEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
- G01P5/00—Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft
- G01P5/24—Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft by measuring the direct influence of the streaming fluid on the properties of a detecting acoustical wave
- G01P5/241—Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft by measuring the direct influence of the streaming fluid on the properties of a detecting acoustical wave by using reflection of acoustical waves, i.e. Doppler-effect
- G01P5/244—Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft by measuring the direct influence of the streaming fluid on the properties of a detecting acoustical wave by using reflection of acoustical waves, i.e. Doppler-effect involving pulsed waves
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】超音波を反射する粒子を含む流体の流速を測定
するためのドップラ流速計を提供する。 【構成】送受信器202に接続された超音波変換器20
1は、送信パルスを送り出す。送信パルスとその発生装
置とは、2つの分離したチャンネルを有し、受信された
反射信号の処理を行なう。回路203によって構成され
る上側チャンネルでは、反射信号は送信パルスの2つの
周波数帯域の中で処理される。このチャンネルの出力の
ところに、流体路の中の解析される点での流速の平均値
に対応する出力信号がえられる。下側チャンネルは、2
個の直角位相復調器204,205と、低域フイルタ2
06,207と、積分器および保持回路208,209
と、一定符号消去器211,212とを有する。コンピ
ュータ装置213の出力に、信号対のシーケンスが伝送
され、コンピュータ装置214の入力の信号対の各信号
は音響的に再生する装置215,216に送られる。
するためのドップラ流速計を提供する。 【構成】送受信器202に接続された超音波変換器20
1は、送信パルスを送り出す。送信パルスとその発生装
置とは、2つの分離したチャンネルを有し、受信された
反射信号の処理を行なう。回路203によって構成され
る上側チャンネルでは、反射信号は送信パルスの2つの
周波数帯域の中で処理される。このチャンネルの出力の
ところに、流体路の中の解析される点での流速の平均値
に対応する出力信号がえられる。下側チャンネルは、2
個の直角位相復調器204,205と、低域フイルタ2
06,207と、積分器および保持回路208,209
と、一定符号消去器211,212とを有する。コンピ
ュータ装置213の出力に、信号対のシーケンスが伝送
され、コンピュータ装置214の入力の信号対の各信号
は音響的に再生する装置215,216に送られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波を反射する粒子を
含む流体の流速を測定するためのドップラ測定装置に関
する。
含む流体の流速を測定するためのドップラ測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この装置は下記の部品を有する。(イ)
予め定められたパルス繰り返し速度でそれに供給される
送信パルスに対応して応答する超音波パルスで流体を照
射し、かつ、流体内の粒子によって反射された反射信号
を受け取り、かつ、対応する反射信号を発生する、超音
波変換器。(ロ)送信パルスを発生し、かつ、この送信
パルスによって超音波変換器が励振されて超音波パルス
が放射される、超音波変換器に接続された送信器。
(ハ)送信された波の第1パルスおよび第2パルスに応
答して流体路内の設定点の中にある粒子によって反射さ
れた少なくとも2つの異なる反射波に対応する反射信号
を受け取りかつ処理するために超音波変換器に接続さ
れ、かつ、反射信号の隣接しているがしかし分離した周
波数帯域が別々の信号処理チヤンネル内でそれぞれ処理
される、受信器。(ニ)受信器の出力に接続され、か
つ、受信器でえられたドップラ情報に基づく流速に対応
する出力信号がえられる、評価装置。
予め定められたパルス繰り返し速度でそれに供給される
送信パルスに対応して応答する超音波パルスで流体を照
射し、かつ、流体内の粒子によって反射された反射信号
を受け取り、かつ、対応する反射信号を発生する、超音
波変換器。(ロ)送信パルスを発生し、かつ、この送信
パルスによって超音波変換器が励振されて超音波パルス
が放射される、超音波変換器に接続された送信器。
(ハ)送信された波の第1パルスおよび第2パルスに応
答して流体路内の設定点の中にある粒子によって反射さ
れた少なくとも2つの異なる反射波に対応する反射信号
を受け取りかつ処理するために超音波変換器に接続さ
れ、かつ、反射信号の隣接しているがしかし分離した周
波数帯域が別々の信号処理チヤンネル内でそれぞれ処理
される、受信器。(ニ)受信器の出力に接続され、か
つ、受信器でえられたドップラ情報に基づく流速に対応
する出力信号がえられる、評価装置。
【0003】パルス・ドップラ法において、超音波を反
射する粒子を含む流体、例えば血液、の流速は、予め設
定された体積要素の中で測定される。この目的のため
に、一連の超音波パルスが変換器によって送信される。
パルスを送信してから時間τが経過する毎に、短い時間
の間、受信ゲートが開かれる。τは下記の式で定められ
る。
射する粒子を含む流体、例えば血液、の流速は、予め設
定された体積要素の中で測定される。この目的のため
に、一連の超音波パルスが変換器によって送信される。
パルスを送信してから時間τが経過する毎に、短い時間
の間、受信ゲートが開かれる。τは下記の式で定められ
る。
【0004】
【数1】 τ=2d/c, (1)
【0005】ここで、dは体積要素までの距離であり、
そしてcは音速である。このようにして、短い受信信号
の連続体がえられる。これらの信号が適切な電子装置に
よって処理され、連続したドップラ信号がえられる。こ
のドップラ信号の周波数は、よく知られた下記の公式に
より、流速vを与える。
そしてcは音速である。このようにして、短い受信信号
の連続体がえられる。これらの信号が適切な電子装置に
よって処理され、連続したドップラ信号がえられる。こ
のドップラ信号の周波数は、よく知られた下記の公式に
より、流速vを与える。
【0006】
【数2】 v=−(fD .c)/(2f1 cos θ) (2)
【0007】ここで、fD はドップラ周波数、cは音
速、f1 は送信された超音波信号の周波数、θは音波の
伝播方向と速度の方向との間の角度である。この式にお
いて、ドップラ周波数fD は受信された信号の周波数と
送信された周波数との間の差であることとに注意しなけ
ればならない。
速、f1 は送信された超音波信号の周波数、θは音波の
伝播方向と速度の方向との間の角度である。この式にお
いて、ドップラ周波数fD は受信された信号の周波数と
送信された周波数との間の差であることとに注意しなけ
ればならない。
【0008】全体的にいえば、ドップラ信号の高速フー
リエ変換が実行される。このようにして、流速の分布が
時間の関数として決定される。
リエ変換が実行される。このようにして、流速の分布が
時間の関数として決定される。
【0009】パルス・ドップラ法において、反射信号が
周期的に解析される、すなわち、周期的な静止点でのみ
測定される。したがって、ナイキストの定理により、一
義的に測定可能な最大ドップラ周波数が限定され、した
がって、一義的に測定可能な最大速度が限定される。
周期的に解析される、すなわち、周期的な静止点でのみ
測定される。したがって、ナイキストの定理により、一
義的に測定可能な最大ドップラ周波数が限定され、した
がって、一義的に測定可能な最大速度が限定される。
【0010】一義的に則定可能な最大流速の値は、下記
の方程式で決定することができる。
の方程式で決定することができる。
【0011】
【数3】 |vmax |=(c2 )/(8f1d cosθ) (3)
【0012】ここで、cは音速、f1 は超音波周波数、
dは深さ、θは音波の伝播方向と速度の方向との間の角
度である。この方程式を用いて、例えば、d=15c
m、 θ=0、f1 =3MH、c=1540m/秒の場
合、値vmax =0.66m/秒を計算することができ
る。実際には、さらに大きな速度のえられることがしば
しばある。これらのさらに大きな速度は曲げられる
(「偽」ひずみ)、すなわち、これらはより小さな速度
として、または反対方向の速度として、表される。これ
は、この方法の重大な欠点である。
dは深さ、θは音波の伝播方向と速度の方向との間の角
度である。この方程式を用いて、例えば、d=15c
m、 θ=0、f1 =3MH、c=1540m/秒の場
合、値vmax =0.66m/秒を計算することができ
る。実際には、さらに大きな速度のえられることがしば
しばある。これらのさらに大きな速度は曲げられる
(「偽」ひずみ)、すなわち、これらはより小さな速度
として、または反対方向の速度として、表される。これ
は、この方法の重大な欠点である。
【0013】パルス・ドップラ法で一義的に測定するこ
とができる点流速の測定領域を拡大するために、下記の
測定量が採用される。けれども、これらの測定量はすべ
て一定の欠点を有する。
とができる点流速の測定領域を拡大するために、下記の
測定量が採用される。けれども、これらの測定量はすべ
て一定の欠点を有する。
【0014】1. f1 より小さな放射周波数の採用 方程式(3)に示されているように、vmax はより大き
くなる。しかし、この方法の空間分解能と感度は小さく
なる。それは、より小さな周波数では、より少ないエネ
ルギが再分散されるからである。したがって、実際に
は、用いられる低い周波数の限界は約2MHzである。
くなる。しかし、この方法の空間分解能と感度は小さく
なる。それは、より小さな周波数では、より少ないエネ
ルギが再分散されるからである。したがって、実際に
は、用いられる低い周波数の限界は約2MHzである。
【0015】2. 基線の移動 通常の測定領域は−vmax と+vmax の間にある。評価
装置を単に変更することにより、この測定領域を移動さ
せることができる。例えば、0と2vmax との間で測定
することができる。もし正の速度のみがえられる場合に
は、このことは有用である。この方法では、移動のみが
えられ、測定領域を拡大することはえられない。
装置を単に変更することにより、この測定領域を移動さ
せることができる。例えば、0と2vmax との間で測定
することができる。もし正の速度のみがえられる場合に
は、このことは有用である。この方法では、移動のみが
えられ、測定領域を拡大することはえられない。
【0016】3. パルス継起周波数の増大 パルス系列の周波数の増大により、したがって、解析速
度が正規のレベルを超えることにより、測定可能最大速
度の増大がえられる。この方法の欠点は、要求されない
体積要素からの反射信号、例えば要求された体積要素の
外側からの反射信号、がえられることである。この要求
されない体積要素は要求された体積要素よりも変換器の
近くにあることがあり、従って、その反射信号の方が強
くて、要求された反射信号の受信が妨げられる。
度が正規のレベルを超えることにより、測定可能最大速
度の増大がえられる。この方法の欠点は、要求されない
体積要素からの反射信号、例えば要求された体積要素の
外側からの反射信号、がえられることである。この要求
されない体積要素は要求された体積要素よりも変換器の
近くにあることがあり、従って、その反射信号の方が強
くて、要求された反射信号の受信が妨げられる。
【0017】上記の要点1から要点3に示された方法は
すべて実際に用いられているが、これらのいずれも完全
に満足な解決法を表していないことが示されている。
すべて実際に用いられているが、これらのいずれも完全
に満足な解決法を表していないことが示されている。
【0018】その後、第4の方法が知られるようになっ
たが、この方法は実際には用いられていない。 4. トラッキング・ドップラ法 この方法では、速度がいつナイキスト限界を越えたかが
決定され、そしてそれから、方程式(3)によって定め
られる速度vmax の倍数が加算される。この方法の主な
問題点は、ナイキスト領域の1つが内部に存在すること
である。したがって、この方法は実際には用いられてい
ない。
たが、この方法は実際には用いられていない。 4. トラッキング・ドップラ法 この方法では、速度がいつナイキスト限界を越えたかが
決定され、そしてそれから、方程式(3)によって定め
られる速度vmax の倍数が加算される。この方法の主な
問題点は、ナイキスト領域の1つが内部に存在すること
である。したがって、この方法は実際には用いられてい
ない。
【0019】流速の平均値va を決定するために、いわ
ゆる2周波数法が知られている。この方法により、流速
を測定するのにパルス・ドップラ法を用いた場合、測定
領域を大きくすることができる。(米国特許明細書第
4,534,357号を参照。)このよく知られた2周
波数法では、隣接しているがしかし分離した反射信号周
波数帯域が、分離した信号処理チヤンネルの中で処理さ
れる。この方法によって定めることができる最大の値v
a max は下記の式によって与えられる。
ゆる2周波数法が知られている。この方法により、流速
を測定するのにパルス・ドップラ法を用いた場合、測定
領域を大きくすることができる。(米国特許明細書第
4,534,357号を参照。)このよく知られた2周
波数法では、隣接しているがしかし分離した反射信号周
波数帯域が、分離した信号処理チヤンネルの中で処理さ
れる。この方法によって定めることができる最大の値v
a max は下記の式によって与えられる。
【0020】
【数4】 va max =(c2 )/(8(f2 −f1 )d cos θ) (4)
【0021】ここで、f1 およびf2 は周波数帯域の平
均周波数である。その他の記号は方程式(3)と同じで
ある。
均周波数である。その他の記号は方程式(3)と同じで
ある。
【0022】(f2 −f1 )<f0 であるから、2周波
数法の測定可能な最大速度va maxは、方程式(3)に
よって定められるvmax より大きい。
数法の測定可能な最大速度va maxは、方程式(3)に
よって定められるvmax より大きい。
【0023】すぐ前記で説明した2周波数法と前記で説
明したまた別のパルス・ドップラ法との間に、下記の相
異が存在することを確認することは重要である。
明したまた別のパルス・ドップラ法との間に、下記の相
異が存在することを確認することは重要である。
【0024】前記2周波数法を用いる時、平均流速値は
より少数個の測定点、典型的には4個ないし8個の測定
点、から決定される。したがって、この方法は、カラー
・フロー・マップをトレースするのに特に適切である。
より少数個の測定点、典型的には4個ないし8個の測定
点、から決定される。したがって、この方法は、カラー
・フロー・マップをトレースするのに特に適切である。
【0025】前記で説明したまた別のパルス・ドップラ
法では、スペクトルは比較的多数個の測定点、典型的に
は64個ないし256個の測定点、で決定される。ここ
ではしたがって、速度分布に関する大幅に詳細な情報が
時間の関数としてえられるが、より多くの測定点が必要
であり、そのために、より多くの時間が必要である。し
たがって、これらの方法は単一体積要素の中の流速を測
定するのに用いられる。
法では、スペクトルは比較的多数個の測定点、典型的に
は64個ないし256個の測定点、で決定される。ここ
ではしたがって、速度分布に関する大幅に詳細な情報が
時間の関数としてえられるが、より多くの測定点が必要
であり、そのために、より多くの時間が必要である。し
たがって、これらの方法は単一体積要素の中の流速を測
定するのに用いられる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記方
式のドップラ計をうることであり、このドップラ計によ
り、流速の時間分布の測定を実行することができ、およ
び流速が一義的に測定される測定領域が著しく広がる。
式のドップラ計をうることであり、このドップラ計によ
り、流速の時間分布の測定を実行することができ、およ
び流速が一義的に測定される測定領域が著しく広がる。
【0027】
【課題を解決するための手段】この問題点を解決するた
めに、本発明による前記方式のドップラ計は、 (ホ) 受信器が(ホ1) 信号処理チャンネルのそれ
ぞれにそなえられ、かつ、各周波数帯域中で超音波変換
器から受け取った反射信号の直角位相の復調を実行し各
処理チャンネルの出力に、測定された複素値(P
(0)、P(Δt)、P(2Δt)、…)を定める1対
の直角位相信号がその都度えられる装置と、(ホ2)
両方の信号チャンネルから来る直角位相信号を処理し、
かつ、流体路の中の解析される点における平均流速値に
対応する第1出力信号をうることができる装置と、(ホ
3) 第1出力信号と信号処理チャンネルのうち1つの
チャンネルの出力の直角位相信号とを論理的に相関さ
せ、かつ、決定された平均流速値および測定された測定
値と一致する計算された複素値(P(Δt/2)、P
(3Δt/2)、…)を定める信号をこの論理的相関に
よりうることができる装置と、(ホ4) 測定された複
素値に対応する信号および計算された複素値に対応する
信号(P(0)、P(Δt/2)、P(Δt)、P(3
Δt/2)、P(2Δt)、…)から成る信号シーケン
スを評価し、かつ、この評価によって瞬間流速値に関す
る情報がえられる装置と、を有することを特徴とする。
めに、本発明による前記方式のドップラ計は、 (ホ) 受信器が(ホ1) 信号処理チャンネルのそれ
ぞれにそなえられ、かつ、各周波数帯域中で超音波変換
器から受け取った反射信号の直角位相の復調を実行し各
処理チャンネルの出力に、測定された複素値(P
(0)、P(Δt)、P(2Δt)、…)を定める1対
の直角位相信号がその都度えられる装置と、(ホ2)
両方の信号チャンネルから来る直角位相信号を処理し、
かつ、流体路の中の解析される点における平均流速値に
対応する第1出力信号をうることができる装置と、(ホ
3) 第1出力信号と信号処理チャンネルのうち1つの
チャンネルの出力の直角位相信号とを論理的に相関さ
せ、かつ、決定された平均流速値および測定された測定
値と一致する計算された複素値(P(Δt/2)、P
(3Δt/2)、…)を定める信号をこの論理的相関に
よりうることができる装置と、(ホ4) 測定された複
素値に対応する信号および計算された複素値に対応する
信号(P(0)、P(Δt/2)、P(Δt)、P(3
Δt/2)、P(2Δt)、…)から成る信号シーケン
スを評価し、かつ、この評価によって瞬間流速値に関す
る情報がえられる装置と、を有することを特徴とする。
【0028】
【作用】前記種類の流速計を用いた本発明による解決法
により、流速の測定領域を増大するために今日まで知ら
れている方法の前記欠点をなくすることができる。
により、流速の測定領域を増大するために今日まで知ら
れている方法の前記欠点をなくすることができる。
【0029】1つの好ましい実施例では、送信パルスの
周期的シーケンスのシーケンス・スペクトルが2つの隣
接しているがしかし分離した周波数帯域から成るよう
に、送信器が構成される。
周期的シーケンスのシーケンス・スペクトルが2つの隣
接しているがしかし分離した周波数帯域から成るよう
に、送信器が構成される。
【0030】信号シーケンスの評価のための装置は、測
定された複素値に対応する信号と計算された複素値に対
応する信号(P(0)、P(Δt/2)、P(Δt)、
P(3Δt/2)、P(2Δt)、…)から成る信号シ
ーケンスの解析を実行し、かつ、信号シーケンスの中の
信号によって定められる指標の位相変化に対応し、した
がって流速の瞬間値に対応する振幅を有する第2出力信
号をこれらの解析により生ずる装置を、有することが好
ましい。
定された複素値に対応する信号と計算された複素値に対
応する信号(P(0)、P(Δt/2)、P(Δt)、
P(3Δt/2)、P(2Δt)、…)から成る信号シ
ーケンスの解析を実行し、かつ、信号シーケンスの中の
信号によって定められる指標の位相変化に対応し、した
がって流速の瞬間値に対応する振幅を有する第2出力信
号をこれらの解析により生ずる装置を、有することが好
ましい。
【0031】
【実施例】本発明のいくつかの実施例を添付図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0032】図1は、本発明によるドップラ速度計の原
理構造を示した非常に簡単化されたブロック線図であ
る。送受信器202に接続された超音波変換器201
は、送信パルスを送り出す。この送信パルスのスペクト
ルは、隣接しているがしかし分離した2個の周波数帯域
で構成されている。これらの送信パルスとその発生装置
とは、図7から図17までの図面で詳細に説明される。
図1の装置は2つの分離したチャンネルを有し、これら
のチャンネルのおのおのは受信された反射信号の処理を
行なう。回路203によって構成される上側チャンネル
では、反射信号は送信パルスの2つの周波数帯域の中で
処理される。このチャンネルの出力のところに、流体路
の中の解析される点での流速の平均値に対応する出力信
号がえられる。この平均値は方程式(4)で与えられた
上限値va max を有する。したがって、回路203を用
いて、従来のドップラ法に比べて、より大きな測定領域
において流速の平均値を測定することができる。流体路
の中の解析される点での流速の平均値va を決定するた
めに、4個ないし8個(これは十分過ぎる数である)の
送信パルスの反射信号が通常の方法で処理される。
理構造を示した非常に簡単化されたブロック線図であ
る。送受信器202に接続された超音波変換器201
は、送信パルスを送り出す。この送信パルスのスペクト
ルは、隣接しているがしかし分離した2個の周波数帯域
で構成されている。これらの送信パルスとその発生装置
とは、図7から図17までの図面で詳細に説明される。
図1の装置は2つの分離したチャンネルを有し、これら
のチャンネルのおのおのは受信された反射信号の処理を
行なう。回路203によって構成される上側チャンネル
では、反射信号は送信パルスの2つの周波数帯域の中で
処理される。このチャンネルの出力のところに、流体路
の中の解析される点での流速の平均値に対応する出力信
号がえられる。この平均値は方程式(4)で与えられた
上限値va max を有する。したがって、回路203を用
いて、従来のドップラ法に比べて、より大きな測定領域
において流速の平均値を測定することができる。流体路
の中の解析される点での流速の平均値va を決定するた
めに、4個ないし8個(これは十分過ぎる数である)の
送信パルスの反射信号が通常の方法で処理される。
【0033】図1の下側チャンネルは、周波数f1 の従
来のパルス・ドップラ・チャンネルであって、2個の直
角位相復調器204および205と、逐次低域フイルタ
206,207と、積分器および保持回路208,20
9と、逐次一定符号消去器211,212とを有する。
2個の直角位相復調器204および205は、信号をsi
n ω1t および cos ω1t の形の信号と混合する。積
分器および保持回路208,209は、要求された時刻
において、信号を解析する。逐次一定符号消去器21
1,212は、定常反射信号およびほぼ定常な反射信号
を消去する。一定符号消去器211の出力のところに、
直角位相信号 a(t) が伝送され、そして直角位相信号 b
(t) が一定符号消去器212の出力から伝送される。信
号 a(t) および b(t) は連続した信号である。けれど
も、下記の解析のために、信号を決定しなければならな
い時刻におけるこれらの信号の値のみを、考察しなけれ
ばならない。これらの時刻は、0、Δt、2Δtであ
り、したがって、信号は次の値を有する。
来のパルス・ドップラ・チャンネルであって、2個の直
角位相復調器204および205と、逐次低域フイルタ
206,207と、積分器および保持回路208,20
9と、逐次一定符号消去器211,212とを有する。
2個の直角位相復調器204および205は、信号をsi
n ω1t および cos ω1t の形の信号と混合する。積
分器および保持回路208,209は、要求された時刻
において、信号を解析する。逐次一定符号消去器21
1,212は、定常反射信号およびほぼ定常な反射信号
を消去する。一定符号消去器211の出力のところに、
直角位相信号 a(t) が伝送され、そして直角位相信号 b
(t) が一定符号消去器212の出力から伝送される。信
号 a(t) および b(t) は連続した信号である。けれど
も、下記の解析のために、信号を決定しなければならな
い時刻におけるこれらの信号の値のみを、考察しなけれ
ばならない。これらの時刻は、0、Δt、2Δtであ
り、したがって、信号は次の値を有する。
【0034】
【数5】 a(0),a(Δt),a(2Δt),a(3Δt)…… (5a) b(0),b(Δt),b(2Δt),b(3Δt)…… (5b)
【0035】ここで、Δtは送信されたパルスの間の時
間間隔であり、a(kΔt)およびb(kΔt)は測定
された値である。これらの値は、複素信号の実数部およ
び虚数部であると考えることができる。
間間隔であり、a(kΔt)およびb(kΔt)は測定
された値である。これらの値は、複素信号の実数部およ
び虚数部であると考えることができる。
【0036】
【数6】P(kΔt)=a(kΔt)+jb(kΔt)
【0037】このように、各時刻における逐次信号の対
a(kΔt)、b(kΔt)は、測定された複素数値P
(0)、P(Δt)、P(2Δt)、P(3Δt)を定
める。
a(kΔt)、b(kΔt)は、測定された複素数値P
(0)、P(Δt)、P(2Δt)、P(3Δt)を定
める。
【0038】速度の値は、位相変化Pからうることがで
きる。この位相変化Pは、方程式(3)により、時間と
共により大きな正規速度限界vmax を有する。
きる。この位相変化Pは、方程式(3)により、時間と
共により大きな正規速度限界vmax を有する。
【0039】本発明により、コンピュータ装置203の
出力信号と、信号a(kΔt)およびb(kΔt)が供
給される一定符号消去器211および212の出力が、
コンピュータ装置213の入力に供給される。これらの
信号はコンピュータ装置213の中で論理的に相関が行
なわれ、補間法により信号対の計算値a′(kΔt/
2)、b′ (kΔt/2)がえられる。これらの信号対
の計算値は複素数値の計算値P(Δt/2)、P(3Δ
t/2)、P(5Δt/2)、を定める。これらの値に
対し、次の方程式が成り立つ。
出力信号と、信号a(kΔt)およびb(kΔt)が供
給される一定符号消去器211および212の出力が、
コンピュータ装置213の入力に供給される。これらの
信号はコンピュータ装置213の中で論理的に相関が行
なわれ、補間法により信号対の計算値a′(kΔt/
2)、b′ (kΔt/2)がえられる。これらの信号対
の計算値は複素数値の計算値P(Δt/2)、P(3Δ
t/2)、P(5Δt/2)、を定める。これらの値に
対し、次の方程式が成り立つ。
【0040】
【数7】 P(kΔt/2)=a′(kΔt/2)+jb′(kΔt/2)
【0041】値a′(kΔt/2)、b′(kΔt/
2)は、コンピュータ装置203の出力信号によって決
定された流速の平均値va と一致し、かつ、一定符号消
去器211,212の出力における信号の測定値a(k
Δt)、b(kΔt)と一致する。測定された値a(k
Δt)、b(kΔt)が対応する信号の引き続く対の間
で、例えばコンピュータ装置213の中で、補間法によ
り計算された値に対応する1対の信号a′(kΔt/
2)、b′(kΔt/2)をうることができる。コンピ
ュータ装置213の中で、2個またはさらに多数個のこ
れらの補間値をまた、逐次の測定値の間で計算すること
ができる。もし2個の補間値が計算されるならば、その
時には信号の対応する対はa′(kΔt/3)、b′
(kΔt/3)である。もしn個の補間値が計算される
ならば、その場合には信号の対応する対はa′(kΔt
/〔n+1〕)、b′(kΔt/〔n+1〕)である。
ここで、kおよびnは1,2,3,などの値である。
2)は、コンピュータ装置203の出力信号によって決
定された流速の平均値va と一致し、かつ、一定符号消
去器211,212の出力における信号の測定値a(k
Δt)、b(kΔt)と一致する。測定された値a(k
Δt)、b(kΔt)が対応する信号の引き続く対の間
で、例えばコンピュータ装置213の中で、補間法によ
り計算された値に対応する1対の信号a′(kΔt/
2)、b′(kΔt/2)をうることができる。コンピ
ュータ装置213の中で、2個またはさらに多数個のこ
れらの補間値をまた、逐次の測定値の間で計算すること
ができる。もし2個の補間値が計算されるならば、その
時には信号の対応する対はa′(kΔt/3)、b′
(kΔt/3)である。もしn個の補間値が計算される
ならば、その場合には信号の対応する対はa′(kΔt
/〔n+1〕)、b′(kΔt/〔n+1〕)である。
ここで、kおよびnは1,2,3,などの値である。
【0042】コンピュータ装置213の出力に、信号対
のシーケンスが伝送される。この信号対は、測定された
信号a(kΔt),b(kΔt)の対と、計算された信
号a′(kΔt/2)、b′(kΔt/2)の対とを有
する。コンピュータ装置213の出力の信号シーケンス
の中の信号対のおのおのは、コンピュータ装置214に
供給される。コンピュータ装置214の中で、この信号
シーケンスの解析、例えばフーリエ変換による解析、が
実行される。この解析の結果えられる出力信号の振幅
は、信号シーケンスの信号によって定められる指標の位
相変化に対応する、したがって、流速の瞬間値に対応す
る。
のシーケンスが伝送される。この信号対は、測定された
信号a(kΔt),b(kΔt)の対と、計算された信
号a′(kΔt/2)、b′(kΔt/2)の対とを有
する。コンピュータ装置213の出力の信号シーケンス
の中の信号対のおのおのは、コンピュータ装置214に
供給される。コンピュータ装置214の中で、この信号
シーケンスの解析、例えばフーリエ変換による解析、が
実行される。この解析の結果えられる出力信号の振幅
は、信号シーケンスの信号によって定められる指標の位
相変化に対応する、したがって、流速の瞬間値に対応す
る。
【0043】コンピュータ装置214の中で解析が実行
される時、64個から128個までの反射信号の中に含
まれている情報が考慮される。反射信号のこの数はま
た、コンピュータ装置203の中で流速の平均値va を
計算する際に情報量として考慮された反射信号の数(4
個ないし8個)よりも大幅に大きい。
される時、64個から128個までの反射信号の中に含
まれている情報が考慮される。反射信号のこの数はま
た、コンピュータ装置203の中で流速の平均値va を
計算する際に情報量として考慮された反射信号の数(4
個ないし8個)よりも大幅に大きい。
【0044】コンピュータ装置214の入力の信号対の
各信号はまた、デイジタル/アナログ変換器によって、
信号を音響的に再生する装置215または216に送ら
れる。
各信号はまた、デイジタル/アナログ変換器によって、
信号を音響的に再生する装置215または216に送ら
れる。
【0045】測定された値a(kΔt)、b(kΔt)
と計算された値a′(kΔt/2)、b′(kΔt/
2)とに対応する信号を有する信号シーケンスの中の信
号は、測定された値a(kΔt)、b(kΔt)に対応
する信号よりも短い時間間隔をそれらの間に有する。
と計算された値a′(kΔt/2)、b′(kΔt/
2)とに対応する信号を有する信号シーケンスの中の信
号は、測定された値a(kΔt)、b(kΔt)に対応
する信号よりも短い時間間隔をそれらの間に有する。
【0046】図2および図3の簡単な例を使って、コン
ピュータ装置213の機能を説明する。図2には、信号
P(kΔt)が示されており、これらの信号は測定点の
間にΔφ=+270°の位相変化を有する。けれども、
解析の周波数は非常に小さいから、これはΔφ=−90
°の位相変化として測定される。これは偽信号歪みの典
型的な例である。すなわち、測定された位相の大きさと
符号の両方が偽であり、したがって、測定された速度が
偽である。コンピュータ装置203の出力信号がコンピ
ュータ装置213に送られる。この信号は流速の平均値
vに対応する。この平均値から、解析値の間の位相変化
Δφは+270°であることを決定することができる。
したがって、信号の測定された値の間で、計算値を補間
することができる。
ピュータ装置213の機能を説明する。図2には、信号
P(kΔt)が示されており、これらの信号は測定点の
間にΔφ=+270°の位相変化を有する。けれども、
解析の周波数は非常に小さいから、これはΔφ=−90
°の位相変化として測定される。これは偽信号歪みの典
型的な例である。すなわち、測定された位相の大きさと
符号の両方が偽であり、したがって、測定された速度が
偽である。コンピュータ装置203の出力信号がコンピ
ュータ装置213に送られる。この信号は流速の平均値
vに対応する。この平均値から、解析値の間の位相変化
Δφは+270°であることを決定することができる。
したがって、信号の測定された値の間で、計算値を補間
することができる。
【0047】図3の点線で示された値P(Δt/2)、
P(3Δt/2)、P(5Δt/2)は補間された値で
ある。2周波数法からの平均速度情報を用いて、測定さ
れた値の間で値を補間することが、ここで説明される本
発明の本質的な特徴である。
P(3Δt/2)、P(5Δt/2)は補間された値で
ある。2周波数法からの平均速度情報を用いて、測定さ
れた値の間で値を補間することが、ここで説明される本
発明の本質的な特徴である。
【0048】複素信号の補間が極座標表示で行なわれ
る。すなわち、大きさと位相が補間される。図3から、
信号はこの場合正しく再生されていることがわかる。す
なわち、単一値の間では位相変化は+135°であり、
測定された値の間では位相変化は270°であることが
わかる。全体として利用しうる複素数値の数は2倍にな
り、そして測定範囲もまた2倍になる。
る。すなわち、大きさと位相が補間される。図3から、
信号はこの場合正しく再生されていることがわかる。す
なわち、単一値の間では位相変化は+135°であり、
測定された値の間では位相変化は270°であることが
わかる。全体として利用しうる複素数値の数は2倍にな
り、そして測定範囲もまた2倍になる。
【0049】図3に示された複素測定値と複素計算値の
信号シーケンスが、コンピュータ装置214に送られ
る。コンピュータ装置214はフーリエ変換を実行す
る。
信号シーケンスが、コンピュータ装置214に送られ
る。コンピュータ装置214はフーリエ変換を実行す
る。
【0050】測定された値a(kΔt)、b(kΔt)
の間だけでなく、また複数個の計算された値a′(kΔ
t/(n+1))、b′(kΔt/n+1))の間でも
補間を行なうことができる。解析定理から、一義的で測
定可能な最大周波数fmax は下記の式で与えられること
がわかっている。
の間だけでなく、また複数個の計算された値a′(kΔ
t/(n+1))、b′(kΔt/n+1))の間でも
補間を行なうことができる。解析定理から、一義的で測
定可能な最大周波数fmax は下記の式で与えられること
がわかっている。
【0051】
【数8】 fmax =±fs /2 , (6)
【0052】ここで、fs は解析の周波数を示す。もし
n個の値が測定された値の間で補間されるならば、その
場合には解析の周波数は(n+1)で乗算される。した
がって、新しい周波数限界fmax は下記の式で表され
る。
n個の値が測定された値の間で補間されるならば、その
場合には解析の周波数は(n+1)で乗算される。した
がって、新しい周波数限界fmax は下記の式で表され
る。
【0053】
【数9】 fmax =±(n+1)fs /2=(n+1)fmax (7)
【0054】fmax に対応する新しい上部速度限界v
max は方程式(3)からうることができ、その結果は下
記の通りである。
max は方程式(3)からうることができ、その結果は下
記の通りである。
【0055】
【数10】 vmax =(n+1)vmax vmax =(n+1)c2 /8f1 d cosθ (8)
【0056】方程式(4)において、2周波数法の平均
速度の決定のために、上部限界va max が存在する。v
max =va max であることが好ましく、したがって、下
記の式がえられる。
速度の決定のために、上部限界va max が存在する。v
max =va max であることが好ましく、したがって、下
記の式がえられる。
【0057】
【数11】 (n+1)c2 /8f1 d cosθ=c2 /8(f2 −f1 )d cosθ (n+1)/f1 =1/(f2 −f1 ) n=(f1 /(f2 −f1 ))−1 (9)
【0058】方程式(9)は、測定された値の間で補間
されることが好ましい測定された値の総数を与える。
されることが好ましい測定された値の総数を与える。
【0059】従来の知識に従い、2周波数法で測定領域
を拡大することは、因子5だけ可能である。このこと
は、測定された2個の値毎の間で、4個の値までに補間
を行なうことである。
を拡大することは、因子5だけ可能である。このこと
は、測定された2個の値毎の間で、4個の値までに補間
を行なうことである。
【0060】第1実施例の説明 図4は、図1に示された本発明によるドップラ流速計の
第1実施例の図面である。図4において、送受信器20
2に接続された超音波変換器201は送信パルスを送信
する。この送信パルスの周波数スペクトルは、2個の隣
接しているが分離している周波数帯域を有する。これら
の送信パルスとこれらの送信パルスを発生する装置は、
下記において、図7から図16までの図面を参照して詳
細に説明される。図4による回路において、超音波変換
器201と送受信器202とからえられる受信信号は、
2個の直角位相チャンネルに送られる。これらのチャン
ネルのうちの1つのチャンネルは、平均周波数f2 を有
する周波数帯域の中の反射信号を処理する。第2直角位
相チャンネルは、平均周波数f1 を有する周波数帯域の
中の反射信号を処理する。これらの直角位相チャンネル
の構造は、パルス・ドップラ技術において、それ自身は
よく知られている。これらの直角位相チャンネルのおの
おのは帯域フイルタ221または222を有し、そして
その後に同期復調器を有する。この同期復調器は、乗算
器224,225または226,227を有する。これ
らの乗算器の出力信号は、低域フイルタ231,23
2,233,234によってフイルタ作用を受け、そし
て積分保持回路235,236,237,238によっ
て解析される。さらに、直列に接続された一定符号消去
器241,242,243,244は、一定の反射信号
またはほぼ一定の反射信号を抑制する役割を果たす。こ
れらの一定符号消去器の出力信号I1 , Q1 , I 2 ,
Q2 は、コンピュータ装置203に送られる。ここでま
ず、これらの信号がアナログからデイジタルに変換さ
れ、そして処理されることにより、コンピュータ装置2
03の出力に平均速度va に対応する出力信号がえられ
る。一定符号消去器243,244の出力信号I1 , Q
1 と、コンピュータ装置203の出力信号とが、コンピ
ュータ装置213の中で処理される。コンピュータ装置
の出力信号として、信号対I,Qのシーケンスが生ず
る。これらの信号対のシーケンスは、出力信号I1 およ
びQ2 と、周波数f1 またはf2 のうちの1つの周波数
に対し補間によってえられた信号対I′およびQ′とで
構成される。
第1実施例の図面である。図4において、送受信器20
2に接続された超音波変換器201は送信パルスを送信
する。この送信パルスの周波数スペクトルは、2個の隣
接しているが分離している周波数帯域を有する。これら
の送信パルスとこれらの送信パルスを発生する装置は、
下記において、図7から図16までの図面を参照して詳
細に説明される。図4による回路において、超音波変換
器201と送受信器202とからえられる受信信号は、
2個の直角位相チャンネルに送られる。これらのチャン
ネルのうちの1つのチャンネルは、平均周波数f2 を有
する周波数帯域の中の反射信号を処理する。第2直角位
相チャンネルは、平均周波数f1 を有する周波数帯域の
中の反射信号を処理する。これらの直角位相チャンネル
の構造は、パルス・ドップラ技術において、それ自身は
よく知られている。これらの直角位相チャンネルのおの
おのは帯域フイルタ221または222を有し、そして
その後に同期復調器を有する。この同期復調器は、乗算
器224,225または226,227を有する。これ
らの乗算器の出力信号は、低域フイルタ231,23
2,233,234によってフイルタ作用を受け、そし
て積分保持回路235,236,237,238によっ
て解析される。さらに、直列に接続された一定符号消去
器241,242,243,244は、一定の反射信号
またはほぼ一定の反射信号を抑制する役割を果たす。こ
れらの一定符号消去器の出力信号I1 , Q1 , I 2 ,
Q2 は、コンピュータ装置203に送られる。ここでま
ず、これらの信号がアナログからデイジタルに変換さ
れ、そして処理されることにより、コンピュータ装置2
03の出力に平均速度va に対応する出力信号がえられ
る。一定符号消去器243,244の出力信号I1 , Q
1 と、コンピュータ装置203の出力信号とが、コンピ
ュータ装置213の中で処理される。コンピュータ装置
の出力信号として、信号対I,Qのシーケンスが生ず
る。これらの信号対のシーケンスは、出力信号I1 およ
びQ2 と、周波数f1 またはf2 のうちの1つの周波数
に対し補間によってえられた信号対I′およびQ′とで
構成される。
【0061】コンピュータ装置213の出力の信号シー
ケンスは、コンピュータ装置214に送られる。コンピ
ュータ装置214の中で、よく知られているアルゴリズ
ムによる高速フーリエ変換により、スペクトルが計算さ
れる。コンピュータ装置203,213,214は、デ
イジタル信号処理装置、例えばアナログ・デバイスのA
D 2100処理装置、で実現されることが好ましい。
コンピュータ装置203および213の中で使用される
アルゴリズムを下記で説明する。コンピュータ装置21
3の出力信号は、デイジタル/アナログ変換器215,
216によって変換され、そしてそれらの出力が2個の
拡声器217,218に送られる。流速の拡大された測
定領域に対応するこの出力信号を用いて、音響的再生が
行なわれる。
ケンスは、コンピュータ装置214に送られる。コンピ
ュータ装置214の中で、よく知られているアルゴリズ
ムによる高速フーリエ変換により、スペクトルが計算さ
れる。コンピュータ装置203,213,214は、デ
イジタル信号処理装置、例えばアナログ・デバイスのA
D 2100処理装置、で実現されることが好ましい。
コンピュータ装置203および213の中で使用される
アルゴリズムを下記で説明する。コンピュータ装置21
3の出力信号は、デイジタル/アナログ変換器215,
216によって変換され、そしてそれらの出力が2個の
拡声器217,218に送られる。流速の拡大された測
定領域に対応するこの出力信号を用いて、音響的再生が
行なわれる。
【0062】第2実施例の説明 図5は、図1に示された本発明によるドップラ流速計の
第2実施例の図面である。図5による回路において、超
音波変換器201および送受信器202は、図1および
図4で既に説明された。帯域フイルタ251を用いて、
反射信号は、送信信号の2つの周波数帯域の中で、すな
わち、信号処理のために透過することが許されている2
つの周波数帯域の中で、フイルタ作用を受ける。
第2実施例の図面である。図5による回路において、超
音波変換器201および送受信器202は、図1および
図4で既に説明された。帯域フイルタ251を用いて、
反射信号は、送信信号の2つの周波数帯域の中で、すな
わち、信号処理のために透過することが許されている2
つの周波数帯域の中で、フイルタ作用を受ける。
【0063】図5による回路によって、2重復調法が実
行される。帯域フイルタ251を透過した反射信号は、
cos ω0t および−sin ω0t を用いて、乗算器252
および253と、低域フイルタ254および255とに
より、まず復調される。ここで、ω0 は下記の式で与え
られる。
行される。帯域フイルタ251を透過した反射信号は、
cos ω0t および−sin ω0t を用いて、乗算器252
および253と、低域フイルタ254および255とに
より、まず復調される。ここで、ω0 は下記の式で与え
られる。
【0064】
【数12】 ω0 =(ω1 +ω2 )/2 (10)
【0065】その後、cos Ωtおよび−sin Ωtを用い
て、乗算器256,257,258,259と低域フイ
ルタ261,262,263,264とにより、復調さ
れる。ここで、Ωは下記の式で与えられる。
て、乗算器256,257,258,259と低域フイ
ルタ261,262,263,264とにより、復調さ
れる。ここで、Ωは下記の式で与えられる。
【0066】
【数13】 Ω=(ω2 +ω1 )/2 (11)
【0067】したがって、要求された直角位相信号I
1 , Q1 , I2 , Q2 が、加算器265,266,26
7,268により適切な加算および減算を行って、これ
らの信号からえられる。これらの直角位相信号I1 , Q
1 , I2 , Q2 をうるさいに、図5に示されているよう
に、積分および保持回路271,272,273,27
4、および一定符号消去器275,276,277,2
78が、図1および図4による回路と同じように用いら
れる。図5による回路は、図4の回路よりも複雑であ
る。けれども、図5の回路は、第1直角位相復調におい
て、送信信号の周波数ω0 が用いられるという利点を有
する。この送信信号の周波数ω0 は、高い安定度をもっ
て利用することができる。2つの直角位相チャンネルの
出力信号をうるための信号の処理を、下記で説明する。
1 , Q1 , I2 , Q2 が、加算器265,266,26
7,268により適切な加算および減算を行って、これ
らの信号からえられる。これらの直角位相信号I1 , Q
1 , I2 , Q2 をうるさいに、図5に示されているよう
に、積分および保持回路271,272,273,27
4、および一定符号消去器275,276,277,2
78が、図1および図4による回路と同じように用いら
れる。図5による回路は、図4の回路よりも複雑であ
る。けれども、図5の回路は、第1直角位相復調におい
て、送信信号の周波数ω0 が用いられるという利点を有
する。この送信信号の周波数ω0 は、高い安定度をもっ
て利用することができる。2つの直角位相チャンネルの
出力信号をうるための信号の処理を、下記で説明する。
【0068】受け取られた信号のスペクトルは線スペク
トルである。単一線の間の間隔は、よく知られているよ
うに、パルスの繰り返し周波数である。ここで、下記の
ドップラ・シフトを有する1つの線s(t) を考える。
トルである。単一線の間の間隔は、よく知られているよ
うに、パルスの繰り返し周波数である。ここで、下記の
ドップラ・シフトを有する1つの線s(t) を考える。
【0069】
【数14】 s(t)=cos (ω0 +Ω+ωd2)t+cos ( ω0 −Ω+ωd1)t (12)
【0070】ここで、ωd1およびωd2はω0 −Ωおよび
(ω0 +Ω)におけるドップラ周波数である。
(ω0 +Ω)におけるドップラ周波数である。
【0071】この第1変調により、信号I(t) および信
号Q(t) がえられる。これらの信号は下記のようにして
定めることができる。
号Q(t) がえられる。これらの信号は下記のようにして
定めることができる。
【0072】乗算器252の出力に、下記の信号がえら
れる。
れる。
【0073】
【数15】cos ω0t cos (ω0 +Ω+ωd2)t +cos ω0t cos (ω0 −Ω+ωd1)t.
【0074】低域フイルタ254の出力に、周波数差を
有する要素のみが存在する。したがって、下記の式がえ
られる。
有する要素のみが存在する。したがって、下記の式がえ
られる。
【0075】
【数16】 I(t)=(1/2)cos ( Ω+ωd2)t+(1/2)cos ( ωd1−Ω)t (13)
【0076】乗算器253の出力における直角位相チャ
ンネルに対し、下記の信号がえられる。
ンネルに対し、下記の信号がえられる。
【0077】
【数17】−sin ω0t cos( ω0 +Ω+ωd2)t −sin ω0t cos( ω0 −Ω+ωd1)t
【0078】低域フイルタ255の出力に、周波数差を
有する要素のみが存在する。したがって、下記の式がえ
られる。
有する要素のみが存在する。したがって、下記の式がえ
られる。
【0079】
【数18】 Q(t) =(1/2)sin ( Ω+ωd2)t−(1/2)sin ( Ω−ωd1)t (14)
【0080】第2変調により、復調器の出力に下記の信
号がその度にえられる。乗算器256の出力に下記の信
号がえられる。
号がその度にえられる。乗算器256の出力に下記の信
号がえられる。
【0081】
【数19】 〔(1/2)cos ( Ω+ωd2)t+(1/2)cos ( Ω−ωd1)t〕cosΩt
【0082】低域フイルタ261の出力に、下記の信号
がえられる
がえられる
【0083】
【数20】 a(t) =(1/4)cos ωd2t+(1/4)cos ωd1t (15)
【0084】乗算器257の出力に、下記の信号がえら
れる。
れる。
【0085】
【数21】 〔(1/2)cos ( Ω+ωd2)t+(1/2)cos ( Ω−ωd1)t〕( −sin Ωt).
【0086】低域フイルタ262の出力に、下記の信号
がえられる。
がえられる。
【0087】
【数22】 b(t) =(1/4)sin ωd2t −(1/4)sin ωd1t (16)
【0088】乗算器258の出力に、下記の出力がえら
れる。
れる。
【0089】
【数23】 〔(1/2) sin( Ω+ωd2)t−(1/2)sin ( Ω−ωd1)t〕( −sin Ωt)
【0090】低域フイルタ263の出力に、下記の信号
がえられる。
がえられる。
【0091】
【数24】 c(t)=−(1/4)cos ωd2t +(1/4)cos ωd1t (17)
【0092】乗算器259の出力に、下記の信号がえら
れる。
れる。
【0093】
【数25】 〔(1/2) sin( Ω+ωd2)t− 1/2 sin (Ω−ωd1) t 〕 cosΩt
【0094】低域フイルタ264の出力に、下記の信号
がえられる。
がえられる。
【0095】
【数26】 d(t)=(1/4)sin ωd2t +(1/4)sin ωd1t (18)
【0096】したがって、加算器265,268と、直
列接続された回路とを用いて、図5に示された下記で定
められる出力信号I2 , Q2 , I1 , Q1 がえられる。
列接続された回路とを用いて、図5に示された下記で定
められる出力信号I2 , Q2 , I1 , Q1 がえられる。
【0097】
【数27】 I2(t)=a(t) −c(t) =(1/2)cos ωd2t (19) Q2(t)=b(t) +d(t) =(1/2)sin ωd2t (20) I1(t)=a(t) +c(t) =(1/2)cos ωd1t (21) Q1(t)=d(t) −b(t) =(1/2)sin ωd1t (22)
【0098】これらの方程式から、図5の回路により、
要求された直角位相信号をうることができることがわか
る。ここで注目しなければならないことは、ωd1は送信
周波数ω1 =ω0 −Ωに付随した周波数であり、そして
ωd2は送信周波数ω2 =ω0+Ωの周波数ω2 に付随す
る周波数であることである。したがって、下記のドップ
ラ効果の公式により、対応する速度の値を計算すること
ができる。
要求された直角位相信号をうることができることがわか
る。ここで注目しなければならないことは、ωd1は送信
周波数ω1 =ω0 −Ωに付随した周波数であり、そして
ωd2は送信周波数ω2 =ω0+Ωの周波数ω2 に付随す
る周波数であることである。したがって、下記のドップ
ラ効果の公式により、対応する速度の値を計算すること
ができる。
【0099】
【数28】 v1 =−ωd1 .c/2 .(ω0 −Ω)cos θ (23) v2 =−ωd2 .c/2 .(ω0 +Ω)cos θ (24)
【0100】信号I1 ,Q1 ,I2 ,Q2 をさらに処理
するための回路は、図4のところで既に説明した。した
がって、これらの回路は図5には示されていない。
するための回路は、図4のところで既に説明した。した
がって、これらの回路は図5には示されていない。
【0101】本発明のアウトラインにおいて使用される
アルゴリズムの説明 図4のコンピュータ装置203において、平均速度が2
周波数法により計算される。コンピュータ装置213に
おいてさらに、ドップラ路の信号の値は、図2および図
3のところで説明したように補間される。これらの計算
のためのアルゴリズムをここで説明しなくてはならな
い。コンピュータ装置214は高速フーリエ変換を計算
する。この高速フーリエ変換の計算のアルゴリズムはよ
く知られており、したがって、ここでは説明しない。
アルゴリズムの説明 図4のコンピュータ装置203において、平均速度が2
周波数法により計算される。コンピュータ装置213に
おいてさらに、ドップラ路の信号の値は、図2および図
3のところで説明したように補間される。これらの計算
のためのアルゴリズムをここで説明しなくてはならな
い。コンピュータ装置214は高速フーリエ変換を計算
する。この高速フーリエ変換の計算のアルゴリズムはよ
く知られており、したがって、ここでは説明しない。
【0102】2周波数法による平均速度の計算のための
アルゴリズム 方程式(19)〜(22)のドップラ信号は、複素信号
P(t)の形で下記のように表すことができる。
アルゴリズム 方程式(19)〜(22)のドップラ信号は、複素信号
P(t)の形で下記のように表すことができる。
【0103】
【数29】 P1(t) =I1(t) +jQ1(t)=(1/2)(cos ωd1t+jsinωd1t) =(1/2)exp(jωd1t) (25) P2(t) =I2(t) +jQ2(t)=(1/2)(cos ωd2t+jsinωd2t) =(1/2)exp(jωd2t) (26)
【0104】方程式(25)および(26)は、2つの
複素指標を定める。この複素指標は、角ドップラ速度ω
d1またはωd2で回転する。これらの角ドップラ速度のう
ちの1つ、例えばωd1、を決定するために、引き続く2
つの時刻と一致してこの指標の位相差を測定し、そして
この位相差から角ドップラ速度の値が下記の式で計算さ
れる。
複素指標を定める。この複素指標は、角ドップラ速度ω
d1またはωd2で回転する。これらの角ドップラ速度のう
ちの1つ、例えばωd1、を決定するために、引き続く2
つの時刻と一致してこの指標の位相差を測定し、そして
この位相差から角ドップラ速度の値が下記の式で計算さ
れる。
【0105】
【数30】 ωd1=φ1 /Δt (27)
【0106】ここで、φ1 はP1 (t+Δt)とP
1 (t)との間の位相差である。この位相差は複素乗数
因子によって定めることができる。
1 (t)との間の位相差である。この位相差は複素乗数
因子によって定めることができる。
【0107】
【数31】 φ1 =arg 〔P1 (t+Δt)P* 1 (t)〕 (28)
【0108】ここで、arg 〔 〕は複素数の偏角
を意味し、そしてP1 * (t)はP 1 (t)の複素共役
値を意味する。
を意味し、そしてP1 * (t)はP 1 (t)の複素共役
値を意味する。
【0109】測定されるべき速度に対応する信号の中の
雑音と振動のために、方程式(28)によってのφ1 の
計算値は必らずしも信頼できるものではない。この値の
信頼性は平均をとることによって改善することができ
る。下記のベクトルを計算することが有効であることが
わかっている。
雑音と振動のために、方程式(28)によってのφ1 の
計算値は必らずしも信頼できるものではない。この値の
信頼性は平均をとることによって改善することができ
る。下記のベクトルを計算することが有効であることが
わかっている。
【0110】
【数32】
【0111】ここで、ΣはN個の値についての和を意味
する。方程式(29)から、P1Nおよびしたがってφ1
を下記のように決定することができる。
する。方程式(29)から、P1Nおよびしたがってφ1
を下記のように決定することができる。
【0112】
【数33】 φ1 =arg (P1N) (30)
【0113】指標P1Nは規格化される。すなわち、|P
1N|は、ゼロに等しいかまたはゼロより大きく、および
1に等しいかまたは1より小さい範囲内にある。すなわ
ち
1N|は、ゼロに等しいかまたはゼロより大きく、および
1に等しいかまたは1より小さい範囲内にある。すなわ
ち
【0114】
【数34】 0≦|P1N|≦1 (31)
【0115】指標P1Nの長さは信号の品質を表す。P1N
の計算で考察された指標は図6に示されている。もし加
算されるすべての指標が同じ方向にあるならば、|P1N
|<<1である。
の計算で考察された指標は図6に示されている。もし加
算されるすべての指標が同じ方向にあるならば、|P1N
|<<1である。
【0116】同様の方式で、第2周波数に対して下記の
計算を行なうことができる。
計算を行なうことができる。
【0117】
【数35】
【0118】ドップラ方程式(2)により、そしてもし
この方程式でcos θ=1(cos θ=1は、半径の軸上に
投影された速度をうることを意味する。)であるなら
ば、下記の式をうることができる。
この方程式でcos θ=1(cos θ=1は、半径の軸上に
投影された速度をうることを意味する。)であるなら
ば、下記の式をうることができる。
【0119】
【数36】 φ1 =ωd1・Δt=−ω1 Δt 2v/c (34) φ2 =ωd2・Δt=−ω2 Δt 2v/c (35)
【0120】ここで、ω1 =2πf1 およびω2 =2π
f2 である。
f2 である。
【0121】方程式(35)から方程式(34)を減算
することにより、下記の式をうる。
することにより、下記の式をうる。
【0122】
【数37】 Δφ=φ2 −φ1 =−Δt(ω2 −ω1 )2va /c (36)
【0123】このことから、2周波数法で決定すること
ができる速度は、下記の式でうることができる。
ができる速度は、下記の式でうることができる。
【0124】
【数38】 va =−Δφ . c/〔2Δt(ω2 −ω1 )〕 (37)
【0125】Δφの値は、−πに等しいかまたは−πよ
り大きいから、πに等しいまたはπより小さい領域内に
おいて、一義的に定まる。この領域はナイキストの領域
に対応する。Δφはφ1 およびφ2 よりはるかに小さい
から、va の一義的測定領域は拡大される。
り大きいから、πに等しいまたはπより小さい領域内に
おいて、一義的に定まる。この領域はナイキストの領域
に対応する。Δφはφ1 およびφ2 よりはるかに小さい
から、va の一義的測定領域は拡大される。
【0126】経験によれば、方程式(29)および(3
2)において、もし4個の値ないし8個の平均が実行さ
れるならば、すなわち、Nが例えば4ないし8の値をも
つことができるならば、良好な結果のえられることがわ
かっている。
2)において、もし4個の値ないし8個の平均が実行さ
れるならば、すなわち、Nが例えば4ないし8の値をも
つことができるならば、良好な結果のえられることがわ
かっている。
【0127】ドップラ信号の補間のためのアルゴリズム 補間は、vの一義的測定領域を拡大するために、ドップ
ラ信号を定められた周波数に変更する役割りを果たす。
図2および図3のところで説明したように、これらの測
定値の間でまた別の値が補間されることにより、このこ
とがえられる。1つの例として、周波数ω1 における信
号P1 (t)の2つの測定された値の間での値の補間を
考える。測定された信号P1 (t)は下記の値から成
る。
ラ信号を定められた周波数に変更する役割りを果たす。
図2および図3のところで説明したように、これらの測
定値の間でまた別の値が補間されることにより、このこ
とがえられる。1つの例として、周波数ω1 における信
号P1 (t)の2つの測定された値の間での値の補間を
考える。測定された信号P1 (t)は下記の値から成
る。
【0128】
【数39】 P1 (0),P1 (Δt),P1 (2Δt),P1 (3Δt),・・・(38)
【0129】補間により、Δt/2、3Δt/2、5Δ
t/2、などのまた別の値を計算することができる。下
記において、P1 (Δt/2)の計算を説明する。以前
には、P1 (△t)とP1 (0)との間の位相差φ1 は
方程式(28)により計算される。この位相φ1 は−π
から+πの範囲内において一義的である。すなわち、下
記の式が成り立つ。
t/2、などのまた別の値を計算することができる。下
記において、P1 (Δt/2)の計算を説明する。以前
には、P1 (△t)とP1 (0)との間の位相差φ1 は
方程式(28)により計算される。この位相φ1 は−π
から+πの範囲内において一義的である。すなわち、下
記の式が成り立つ。
【0130】
【数40】 −π≦φ1 ≦+π (39)
【0131】補間のためのこの他の情報として、方程式
(37)からわかるように、2周波数法によって計算さ
れた速度vの平均値va が用いられる。va に基づい
て、方程式(34)により位相φ1 を計算することがで
きる。
(37)からわかるように、2周波数法によって計算さ
れた速度vの平均値va が用いられる。va に基づい
て、方程式(34)により位相φ1 を計算することがで
きる。
【0132】
【数41】 φ1 ′=−ω1 (2Va /c)Δt (40)
【0133】値φ1 ′を用いて、値φ1 が−πから+π
までの領域内に実効的にとどまっているかどうかがわか
る。|φ1 ′−φ1 |>πである時、P1 (Δt)とP
1 (0)との間の位相差φ1 に2πの倍数kが加えられ
る。したがって、kの値は下記の式によって決定され
る。
までの領域内に実効的にとどまっているかどうかがわか
る。|φ1 ′−φ1 |>πである時、P1 (Δt)とP
1 (0)との間の位相差φ1 に2πの倍数kが加えられ
る。したがって、kの値は下記の式によって決定され
る。
【0134】
【数42】 k=round (〔φ1 ′−φ1 〕/2π) (41)
【0135】ここで、round ( )は次の整数
に丸めることを意味する。したがって、値P1 (Δt/
2)は下記のように補間される。
に丸めることを意味する。したがって、値P1 (Δt/
2)は下記のように補間される。
【0136】
【数43】 arg P1 (Δt/2) =arg P1 (0)+(1/2)(φ1 +k . 2 π) (42) |P1 (Δt/2)| =(|P1 (0)|+|P1 (Δt)|)/2 (43)
【0137】したがって、信号P1 (Δt/2)の偏角
と振幅が、周知の方法で、直角位相信号I1 (Δt/
2)およびQ1 (Δt/2)に再び変換される。
と振幅が、周知の方法で、直角位相信号I1 (Δt/
2)およびQ1 (Δt/2)に再び変換される。
【0138】もしP1 (0)とP1 (Δt)の間で(m
−1)個の中間値を補間することが必要であるならば、
その時には間隔tはm個の長さに分割される。したがっ
て、n番目の補間値は下記の式によってえられる。
−1)個の中間値を補間することが必要であるならば、
その時には間隔tはm個の長さに分割される。したがっ
て、n番目の補間値は下記の式によってえられる。
【0139】
【数44】
【0140】測定された値またはこれらの測定された値
の間で補間された値に対応する信号から成る信号のシー
ケンスが、コンピュータ装置214に送られる。コンピ
ュータ装置214では、高速フーリエ変換が計算され
る。
の間で補間された値に対応する信号から成る信号のシー
ケンスが、コンピュータ装置214に送られる。コンピ
ュータ装置214では、高速フーリエ変換が計算され
る。
【0141】全体的な所見として、平均速度の値が比較
的少数個の値、典型的には4個ないし8個の値、から決
定されることが、再び繰り返されなければならない。こ
れとは違って、フーリエ変換は大幅に多数個の値から計
算される。したがって、平均周波数およびしたがって速
度の平均値が、フーリエ変換が計算される信号シーケン
スに沿って、変動することは確かにありうる。このこと
は、フーリエ変換の周波数領域がもとのナイキスト領域
より大きいことを意味する。これは前記トラッキング法
に対するまた別の相異点である。これらのことは、信号
帯域の幅がもとのナイキスト領域より小さい時にのみあ
てはまる。
的少数個の値、典型的には4個ないし8個の値、から決
定されることが、再び繰り返されなければならない。こ
れとは違って、フーリエ変換は大幅に多数個の値から計
算される。したがって、平均周波数およびしたがって速
度の平均値が、フーリエ変換が計算される信号シーケン
スに沿って、変動することは確かにありうる。このこと
は、フーリエ変換の周波数領域がもとのナイキスト領域
より大きいことを意味する。これは前記トラッキング法
に対するまた別の相異点である。これらのことは、信号
帯域の幅がもとのナイキスト領域より小さい時にのみあ
てはまる。
【0142】送信パルスの生成装置の説明 図7は、超音波を反射する粒子12を運んでいる流体1
1の流速を測定するドップラ流速計のブロック線図であ
る。この流体は、例えば、血管の中を流れている血液で
あることができる。この装置の原理は、ドイツ国特許出
願番号第DE−A−2 406630号、および対応す
る米国特許第US−A−3 914990号に開示され
ている。このよく知られている原理により、例えば管1
3の中を流れている流体11が、変換器14から送信さ
れた少なくとも2個の引き続く超音波パルスで照射され
る。送信された超音波ビーム内にある流体中の反射体
(例えば粒子)によって対応するドップラ周波数だけ変
化した反射波が、同じ変換器14によって受信される。
第1送信超音波パルスと第2送信超音波パルスと同じ通
過時間を有する反射波の間の位相差から、評価装置18
の中で適切な処理を行なうことにより、その時間的ペー
スが検査される横断面内の流体の速度分布に対応する出
力信号がえられる。
1の流速を測定するドップラ流速計のブロック線図であ
る。この流体は、例えば、血管の中を流れている血液で
あることができる。この装置の原理は、ドイツ国特許出
願番号第DE−A−2 406630号、および対応す
る米国特許第US−A−3 914990号に開示され
ている。このよく知られている原理により、例えば管1
3の中を流れている流体11が、変換器14から送信さ
れた少なくとも2個の引き続く超音波パルスで照射され
る。送信された超音波ビーム内にある流体中の反射体
(例えば粒子)によって対応するドップラ周波数だけ変
化した反射波が、同じ変換器14によって受信される。
第1送信超音波パルスと第2送信超音波パルスと同じ通
過時間を有する反射波の間の位相差から、評価装置18
の中で適切な処理を行なうことにより、その時間的ペー
スが検査される横断面内の流体の速度分布に対応する出
力信号がえられる。
【0143】この装置は、超音波変換器14と、送信器
15と、受信器16と、中央制御装置17と、評価装置
18とを有する。
15と、受信器16と、中央制御装置17と、評価装置
18とを有する。
【0144】点線7で示された方向に、超音波変換器1
4が超音波パルスを放射して流体11を照射する。これ
らの送信パルスは予め定められた繰り返し周波数で送り
出される。変換器14は、また流体内の粒子によって反
射された反射波を受信し、そして対応する反射波信号を
送り出す。
4が超音波パルスを放射して流体11を照射する。これ
らの送信パルスは予め定められた繰り返し周波数で送り
出される。変換器14は、また流体内の粒子によって反
射された反射波を受信し、そして対応する反射波信号を
送り出す。
【0145】変換器14は例えば下記の技術データを有
する超音波変換器である。送信周波数は約3.0MHz
でなければならない。 −セラミックの共振周波数,3.2MHz −円形セラミックの直径,13mm −セラミックの曲率半径,120mm −変換器と近視野および遠視野の限界との間の距離,8
8mm。
する超音波変換器である。送信周波数は約3.0MHz
でなければならない。 −セラミックの共振周波数,3.2MHz −円形セラミックの直径,13mm −セラミックの曲率半径,120mm −変換器と近視野および遠視野の限界との間の距離,8
8mm。
【0146】変換器15は超音波変換器14に接続さ
れ、そして送信パルスを生成する機能を有する。この送
信パルスによって超音波変換器が励振され、そして超音
波パルスが放射される。
れ、そして送信パルスを生成する機能を有する。この送
信パルスによって超音波変換器が励振され、そして超音
波パルスが放射される。
【0147】受信器16が変換器14に同じように接続
され、そしてそこで反射信号の処理が行なわれる。これ
らの反射信号は、放射された超音波の第1パルスと第2
パルスに応答して流体内の粒子によって反射された、少
なくとも2群の反射信号に対応する。反射信号の隣接し
ているがしかし分離している周波数帯域が、受信器16
の中で、分離した信号処理チャンネル21または22の
おのおのの中で処理される。
され、そしてそこで反射信号の処理が行なわれる。これ
らの反射信号は、放射された超音波の第1パルスと第2
パルスに応答して流体内の粒子によって反射された、少
なくとも2群の反射信号に対応する。反射信号の隣接し
ているがしかし分離している周波数帯域が、受信器16
の中で、分離した信号処理チャンネル21または22の
おのおのの中で処理される。
【0148】受信器16の出力に接続された評価装置1
8により、流速に関する情報を有する少なくとも1つの
出力信号が、受信器でえられたドップラ情報からえられ
る。
8により、流速に関する情報を有する少なくとも1つの
出力信号が、受信器でえられたドップラ情報からえられ
る。
【0149】中央制御装置17は、このドップラ計のプ
ログラム可能な動作のために必要である、すべての制御
信号およびタイミング信号を生ずる。したがって、制御
装置17は実質的にプログラム可能デイジタル信号発生
器である。中央制御装置17の最も重要な機能は下記の
通りである。中央制御装置17は送信器15を制御し
て、送信パルスの時刻と持続時間を決定する。中央処理
装置17は受信器16に対してすべてのタイミング信号
を供給し、したがって、受信器の中での信号の流れを制
御する。中央処理装置17は評価装置18に対しタイミ
ング信号を供給し、したがって、評価装置18の中の信
号の流れを制御する。
ログラム可能な動作のために必要である、すべての制御
信号およびタイミング信号を生ずる。したがって、制御
装置17は実質的にプログラム可能デイジタル信号発生
器である。中央制御装置17の最も重要な機能は下記の
通りである。中央制御装置17は送信器15を制御し
て、送信パルスの時刻と持続時間を決定する。中央処理
装置17は受信器16に対してすべてのタイミング信号
を供給し、したがって、受信器の中での信号の流れを制
御する。中央処理装置17は評価装置18に対しタイミ
ング信号を供給し、したがって、評価装置18の中の信
号の流れを制御する。
【0150】本発明により、送信パルスが周期的繰り返
されたシーケンスの周波数スペクトルが、図8に示され
た、2つの隣接しているがしかし分離した周波数帯域3
1および32から成るように、送信器15が設計され
る。送信パルスはパルスの繰り返し周波数で周期的に放
射されるから、送信信号のスペクトルは周波数線スペク
トルから成り、これらのスペクトル線の間の間隔はパル
ス繰り返し周波数に対応する。送信信号の周波数スペク
トルの形または構造により、送られるエネルギの大部分
は2つの周波数f1 またはf2 の付近の、これらの周波
数帯域の中に集中するという結果になる。
されたシーケンスの周波数スペクトルが、図8に示され
た、2つの隣接しているがしかし分離した周波数帯域3
1および32から成るように、送信器15が設計され
る。送信パルスはパルスの繰り返し周波数で周期的に放
射されるから、送信信号のスペクトルは周波数線スペク
トルから成り、これらのスペクトル線の間の間隔はパル
ス繰り返し周波数に対応する。送信信号の周波数スペク
トルの形または構造により、送られるエネルギの大部分
は2つの周波数f1 またはf2 の付近の、これらの周波
数帯域の中に集中するという結果になる。
【0151】周波数帯域31または32は相互に非常に
接近していて、これらの周波数帯域を同じ超音波変換器
で放射することができ、そしてこれらの帯域が同じ減衰
を受けることができる。周波数f0 ,f1 およびf
2 は、例えば次の値、すなわち、f0 =3.2MHz,
f1 =2.92MHzおよびf2 =3.45MHzの値
を有する。
接近していて、これらの周波数帯域を同じ超音波変換器
で放射することができ、そしてこれらの帯域が同じ減衰
を受けることができる。周波数f0 ,f1 およびf
2 は、例えば次の値、すなわち、f0 =3.2MHz,
f1 =2.92MHzおよびf2 =3.45MHzの値
を有する。
【0152】放射されるエネルギの大部分は2つの隣接
する周波数帯域33または34の中に集中することが好
ましい。搬送波周波数f0 はこれら2つの帯域の限界を
定め、そしてf1 は周波数帯域33の平均周波数であ
り、およびf2 は周波数帯域34の平均周波数である。
する周波数帯域33または34の中に集中することが好
ましい。搬送波周波数f0 はこれら2つの帯域の限界を
定め、そしてf1 は周波数帯域33の平均周波数であ
り、およびf2 は周波数帯域34の平均周波数である。
【0153】周波数f1 と周波数f2 との間の間隔は、
周波数間隔f0 として定められる。f0 に対してf1 と
f2 は対称的に配置されているから、方程式f2 −f0
=f 0 −f1 =Δf/2が成り立つ。
周波数間隔f0 として定められる。f0 に対してf1 と
f2 は対称的に配置されているから、方程式f2 −f0
=f 0 −f1 =Δf/2が成り立つ。
【0154】図9は、引き続く2個の送信パルス35ま
たは36の1つの例を示した図面である。これらの送信
パルスによって放射されるシーケンスは、図8による送
信スペクトルを有する。これらの送信パルス35または
36のおのおのは、主として周波数f0 の方形波信号で
構成され、この方形波信号の振動周期はt0 =1/f 0
である。1つの送信パルスの持続時間はTp であり、例
えばTp =6マイクロ秒である。引き続く送信パルスの
間の間隔Tr は例えば250マイクロ秒である。この間
隔Tr はパルス繰り返し周波数PRF=4KHzに対応
する。
たは36の1つの例を示した図面である。これらの送信
パルスによって放射されるシーケンスは、図8による送
信スペクトルを有する。これらの送信パルス35または
36のおのおのは、主として周波数f0 の方形波信号で
構成され、この方形波信号の振動周期はt0 =1/f 0
である。1つの送信パルスの持続時間はTp であり、例
えばTp =6マイクロ秒である。引き続く送信パルスの
間の間隔Tr は例えば250マイクロ秒である。この間
隔Tr はパルス繰り返し周波数PRF=4KHzに対応
する。
【0155】変換器に送られる送信パルスは、例えば、
50ボルトと100ボルトの間の電圧を有する。
50ボルトと100ボルトの間の電圧を有する。
【0156】図9に示されているように、送信パルスの
おのおのは周期的方形波信号からずれている。それは、
信号の中央の点37のところで、位相が反転しているか
らである。この位相の反転は、送信パルスの周期的シー
ケンスが図8による周波数スペクトルを有するために必
要である。
おのおのは周期的方形波信号からずれている。それは、
信号の中央の点37のところで、位相が反転しているか
らである。この位相の反転は、送信パルスの周期的シー
ケンスが図8による周波数スペクトルを有するために必
要である。
【0157】図15(a)および(b)は送信パルスの
また別の2つの例を示している。図15(a)による送
信パルスは、3つの要素送信パルスから成っている。こ
れらの要素送信パルスは、図9による送信パルスのペー
スを有する。図15(b)による送信パルスは、図9に
よる送信パルスのペースを有する2個の完全な送信パル
ス要素と、始めの部分と終りの部分とに1つのこのよう
な送信パルス要素の一部分とを有する。
また別の2つの例を示している。図15(a)による送
信パルスは、3つの要素送信パルスから成っている。こ
れらの要素送信パルスは、図9による送信パルスのペー
スを有する。図15(b)による送信パルスは、図9に
よる送信パルスのペースを有する2個の完全な送信パル
ス要素と、始めの部分と終りの部分とに1つのこのよう
な送信パルス要素の一部分とを有する。
【0158】図15(b)による送信パルスは完全な送
信パルスを3個以下有し、そしてその持続時間は図15
による送信パルスの持続時間よりわずかに短い。図15
(b)に示されているように、送信パルスは送信パルス
要素の要求された端部と一致して開始することができ
る。
信パルスを3個以下有し、そしてその持続時間は図15
による送信パルスの持続時間よりわずかに短い。図15
(b)に示されているように、送信パルスは送信パルス
要素の要求された端部と一致して開始することができ
る。
【0159】図15(a)および(b)による送信パル
スは、位相が反転する点181〜185を有する。ここ
で、位相反転点181、183、185のおのおのは、
図9の位相反転点37に対応し、一方位相反転点18
2、184は、信号パルスの2つの要素を接合すること
によって作られる。実際的な実施例では、送信パルスは
それ自身連続である信号の時間的区分わけによって作ら
れる。この送信パルスは、周期的に分布した位相反転点
を有する。
スは、位相が反転する点181〜185を有する。ここ
で、位相反転点181、183、185のおのおのは、
図9の位相反転点37に対応し、一方位相反転点18
2、184は、信号パルスの2つの要素を接合すること
によって作られる。実際的な実施例では、送信パルスは
それ自身連続である信号の時間的区分わけによって作ら
れる。この送信パルスは、周期的に分布した位相反転点
を有する。
【0160】図16は、図15(a)または(b)に示
された波形を有する送信パルスのシーケンスの周波数ス
ペクトルの概要図である。図面を簡単にするために、図
16では、周波数スペクトル線の外郭線だけが示されて
いるが、実際は、図8のような周波数スペクトルを有す
る。そのおのおのが1つの送信パルス要素のみを有する
送信パルス・シーケンスのための図8による送信スペク
トルと、そのおのおのが種々の送信パルス要素を有する
送信パルス・シーケンスに対する図16による周波数ス
ペクトルとを比較すると、図15(a)および(b)に
よるこれらの前記送信パルスを用いることにより、図8
のように間隔fが等しい周波数f1 および周波数f2 の
付近のより狭い周波数帯域の中に、放射される超音波エ
ネルギがより強く集中することがわかる。
された波形を有する送信パルスのシーケンスの周波数ス
ペクトルの概要図である。図面を簡単にするために、図
16では、周波数スペクトル線の外郭線だけが示されて
いるが、実際は、図8のような周波数スペクトルを有す
る。そのおのおのが1つの送信パルス要素のみを有する
送信パルス・シーケンスのための図8による送信スペク
トルと、そのおのおのが種々の送信パルス要素を有する
送信パルス・シーケンスに対する図16による周波数ス
ペクトルとを比較すると、図15(a)および(b)に
よるこれらの前記送信パルスを用いることにより、図8
のように間隔fが等しい周波数f1 および周波数f2 の
付近のより狭い周波数帯域の中に、放射される超音波エ
ネルギがより強く集中することがわかる。
【0161】図8におけるように、図16において、f
1 とf2 との間の間隔Δfが示されている。
1 とf2 との間の間隔Δfが示されている。
【0162】図15(a)に示されているように、位相
反転点の周期は、すなわち、等しい位相の反転点の間の
時間間隔はTu で示されている。ここで、Tu は2/Δ
fに等しい。このことはまた、図15(b)による送信
パルスに対してもいえる。
反転点の周期は、すなわち、等しい位相の反転点の間の
時間間隔はTu で示されている。ここで、Tu は2/Δ
fに等しい。このことはまた、図15(b)による送信
パルスに対してもいえる。
【0163】図15(a)または(b)による送信パル
スの中で、位相反転点は規則正しい時間間隔Te =Tu
/2になければならない。
スの中で、位相反転点は規則正しい時間間隔Te =Tu
/2になければならない。
【0164】もし送信信号が持続時間Tp の送信パルス
のシーケンスで構成され、そして図15(a)および
(b)のようにTp はTu より非常に大きいならば、送
信パルスの開始の位置とその終了の位置は、その中に含
まれる位相の反転点の位置に関して必須のものではな
い。
のシーケンスで構成され、そして図15(a)および
(b)のようにTp はTu より非常に大きいならば、送
信パルスの開始の位置とその終了の位置は、その中に含
まれる位相の反転点の位置に関して必須のものではな
い。
【0165】送信パルスの持続時間Tp は位相反転点の
周期Tu より大きいことが好ましい。図8による送信信
号スペクトルを確実にうるために、Tp はTu より大き
く選定されなければならない。Tu に対してTp が大き
くなればなる程、送信信号の周波数スペクトルの中の平
均周波数f1 と平均周波数f2 の付近の帯域の中に、放
射されるエネルギがますます強く集中する。
周期Tu より大きいことが好ましい。図8による送信信
号スペクトルを確実にうるために、Tp はTu より大き
く選定されなければならない。Tu に対してTp が大き
くなればなる程、送信信号の周波数スペクトルの中の平
均周波数f1 と平均周波数f2 の付近の帯域の中に、放
射されるエネルギがますます強く集中する。
【0166】図10は、図7の送信器15の第1実施例
を示す。この実施例は、実質上、デイジタル部品で構成
される。図10による送信回路は、制御インタフェース
41と、制御装置42と、2個のスクロール・レジスタ
と、電力増幅器45とを有する。電力増幅器45の出力
は、図7の超音波変換器14に接続される。図10によ
る回路により、送信パルスが図9に従って発生される。
そこでは、送信パルスの送信された周期的シーケンス
は、図8に従う周波数スペクトルを有する。
を示す。この実施例は、実質上、デイジタル部品で構成
される。図10による送信回路は、制御インタフェース
41と、制御装置42と、2個のスクロール・レジスタ
と、電力増幅器45とを有する。電力増幅器45の出力
は、図7の超音波変換器14に接続される。図10によ
る回路により、送信パルスが図9に従って発生される。
そこでは、送信パルスの送信された周期的シーケンス
は、図8に従う周波数スペクトルを有する。
【0167】必要な信号は、線路39、56、51、ア
ドレス・バス46およびデータ・バス47によって、制
御インタフェース41に送られる。インタフェース41
は、線路48または49によって、レジスタ43または
44に接続される。レジスタ43または44の出力は、
おのおのが電力増幅器45の入力に接続される。制御装
置42は、線路51、52、53によって、図7の中央
制御装置17に接続される。制御装置42はまた、線路
56によってインタフェース41に接続され、および線
路54または55によってレジスタ43または44に接
続される。
ドレス・バス46およびデータ・バス47によって、制
御インタフェース41に送られる。インタフェース41
は、線路48または49によって、レジスタ43または
44に接続される。レジスタ43または44の出力は、
おのおのが電力増幅器45の入力に接続される。制御装
置42は、線路51、52、53によって、図7の中央
制御装置17に接続される。制御装置42はまた、線路
56によってインタフェース41に接続され、および線
路54または55によってレジスタ43または44に接
続される。
【0168】レジスタ43およびレジスタ44は同じ構
造を有し、かつ、対応した接続を有する。けれども、こ
れらのレジスタは異なるがしかし相補的であるバイトで
ロードされる。
造を有し、かつ、対応した接続を有する。けれども、こ
れらのレジスタは異なるがしかし相補的であるバイトで
ロードされる。
【0169】図11は、図10のレジスタ43の概要図
である。図11に示されているように、このレジスタに
おいて、4個のバイト(ワード)65、66、67、6
8が、バス61、62、63、64の対応する線路によ
って、レジスタ43の中にロードされる。これらのバイ
トの内容が図11のレジスタ43のメモリ・セルの中に
示されている。
である。図11に示されているように、このレジスタに
おいて、4個のバイト(ワード)65、66、67、6
8が、バス61、62、63、64の対応する線路によ
って、レジスタ43の中にロードされる。これらのバイ
トの内容が図11のレジスタ43のメモリ・セルの中に
示されている。
【0170】図10からわかるように、レジスタ43お
よびレジスタ44のおのおのは、その出力からその入力
へのフィードバックを有する。下記で詳細に説明される
ように、図10による送信回路が適切に動作するために
は、このことは重要である。レジスタ43とレジスタ4
4の内容が相補的である、すなわち、例えばレジスタ4
3の中に101010‥が記憶されているならば、レジ
スタ44の中には010101‥が記憶されることが、
同様に重要である。
よびレジスタ44のおのおのは、その出力からその入力
へのフィードバックを有する。下記で詳細に説明される
ように、図10による送信回路が適切に動作するために
は、このことは重要である。レジスタ43とレジスタ4
4の内容が相補的である、すなわち、例えばレジスタ4
3の中に101010‥が記憶されているならば、レジ
スタ44の中には010101‥が記憶されることが、
同様に重要である。
【0171】図10および図11に従う送信回路の動作
を図12の信号図を参照して説明する。
を図12の信号図を参照して説明する。
【0172】制御インタフェース41は、制御装置42
とスクロール・レジスタ43および44をプログラムす
る役割りを果たす。
とスクロール・レジスタ43および44をプログラムす
る役割りを果たす。
【0173】この目的のために、インタフェースは、ア
ドレス・バスまたはデータ・バス46、47から、およ
び線路39から、図7による原理装置の復号化マイクロ
プロセッサのバスからの図12の付随するストロボ信号
72を受け取る。信号72は、レジスタ43、44に送
られるバイトのロードを実行するタイミング信号であ
る。レジスタ43またはレジスタ44に供給されるバイ
トのロードを制御するために、インタフェース41は、
線路51および線路56からまた別の信号71を受け取
る。供給されたバイトをロードすることは、信号71が
図に示された状態にある時間間隔171においてのみ可
能である。レジスタ43またはレジスタ44に供給され
たバイトのロードを制御するために、信号71に応答し
て制御装置42の中に、また別の信号73が発生され
る。この信号73は、線路54または線路55により、
これらのレジスタに送られる。線路52により、制御装
置42はまた、図7の中央制御装置17から、タイミン
グ信号を受け取る。このタイミング信号に応答して、制
御装置42は対応するタイミング信号74を発生する。
このタイミング信号74は、線路54または線路55に
よって、レジスタ43またはレジスタ44に供給され
る。
ドレス・バスまたはデータ・バス46、47から、およ
び線路39から、図7による原理装置の復号化マイクロ
プロセッサのバスからの図12の付随するストロボ信号
72を受け取る。信号72は、レジスタ43、44に送
られるバイトのロードを実行するタイミング信号であ
る。レジスタ43またはレジスタ44に供給されるバイ
トのロードを制御するために、インタフェース41は、
線路51および線路56からまた別の信号71を受け取
る。供給されたバイトをロードすることは、信号71が
図に示された状態にある時間間隔171においてのみ可
能である。レジスタ43またはレジスタ44に供給され
たバイトのロードを制御するために、信号71に応答し
て制御装置42の中に、また別の信号73が発生され
る。この信号73は、線路54または線路55により、
これらのレジスタに送られる。線路52により、制御装
置42はまた、図7の中央制御装置17から、タイミン
グ信号を受け取る。このタイミング信号に応答して、制
御装置42は対応するタイミング信号74を発生する。
このタイミング信号74は、線路54または線路55に
よって、レジスタ43またはレジスタ44に供給され
る。
【0174】図12に示されているように、レジスタ4
3またはレジスタ44のロードのためにえられた時間間
隔171は、時刻172と時刻173の間持続する。こ
の時間間隔において、信号71および信号73の状態の
変動がその度に検査される。タイミング信号74のより
近い前端を有する時間間隔171の後、時刻174にお
いて、スクロール・サイクルがレジスタ43またはレジ
スタ44の中で始まる。タイミング信号74によって実
行されるこのスクロール・サイクルにより、出力信号7
6または出力信号77がレジスタ43またはレジスタ4
4の出力のおのおのに生ずる。図10の電力増幅器45
により、出力信号76と出力信号77との差がえられ
る。この方式で送信パルス78がえられる。この送信パ
ルスは図9による要求されたペースを有する。
3またはレジスタ44のロードのためにえられた時間間
隔171は、時刻172と時刻173の間持続する。こ
の時間間隔において、信号71および信号73の状態の
変動がその度に検査される。タイミング信号74のより
近い前端を有する時間間隔171の後、時刻174にお
いて、スクロール・サイクルがレジスタ43またはレジ
スタ44の中で始まる。タイミング信号74によって実
行されるこのスクロール・サイクルにより、出力信号7
6または出力信号77がレジスタ43またはレジスタ4
4の出力のおのおのに生ずる。図10の電力増幅器45
により、出力信号76と出力信号77との差がえられ
る。この方式で送信パルス78がえられる。この送信パ
ルスは図9による要求されたペースを有する。
【0175】図12に示されているように、レジスタ4
3またはレジスタ44の中のスクロール・サイクルは、
時間間隔176に拡大される。時間間隔176は、時刻
174から時刻175まで持続する。時間間隔176の
持続時間は、したがって送信パルス78の持続時間は、
制御装置42の中のカウンタによって決定される。制御
装置42は、時刻175に、信号の変化を生じ、それが
送信パルス78の終了を生ずる。制御装置42の線路5
3により、信号75が図7の中央制御装置17に送信さ
れる。
3またはレジスタ44の中のスクロール・サイクルは、
時間間隔176に拡大される。時間間隔176は、時刻
174から時刻175まで持続する。時間間隔176の
持続時間は、したがって送信パルス78の持続時間は、
制御装置42の中のカウンタによって決定される。制御
装置42は、時刻175に、信号の変化を生じ、それが
送信パルス78の終了を生ずる。制御装置42の線路5
3により、信号75が図7の中央制御装置17に送信さ
れる。
【0176】レジスタ43またはレジスタ44は、レジ
スタ43に対して図11に示された構造を有する、スク
ロール・レジスタである。図11に示されているよう
に、これらのレジスタのおのおのは4×8メモリ・セル
を有し、そのおのおのが1バイト用である。これらは、
おのおのが8ビットの4バイトでもって、インタフェー
ス41によりロードされる。前記で説明したように、そ
の後、32ビット長のサンプル(送信サンプル)が電力
増幅器45の1つの入力へ移動される。レジスタの入力
へ出力をフィードバックすることにより、要求される長
さの間、スクロール・サイクルを実行することができ
る。
スタ43に対して図11に示された構造を有する、スク
ロール・レジスタである。図11に示されているよう
に、これらのレジスタのおのおのは4×8メモリ・セル
を有し、そのおのおのが1バイト用である。これらは、
おのおのが8ビットの4バイトでもって、インタフェー
ス41によりロードされる。前記で説明したように、そ
の後、32ビット長のサンプル(送信サンプル)が電力
増幅器45の1つの入力へ移動される。レジスタの入力
へ出力をフィードバックすることにより、要求される長
さの間、スクロール・サイクルを実行することができ
る。
【0177】図10に従っていま説明した送信回路は好
ましいものである。それは、比較的経済的なデイジタル
部品で主として構成されているからであり、そして操作
パラメータを比較的簡単に変えることにより、送信パル
スの周波数スペクトルを柔軟に構成することができるか
らである。けれども、送信パルスを発生するために、図
10による送信回路の代わりに、図13による送信回路
を用いることができる。図13の送信回路は、実質的
に、振幅変調を行なう変調器と、電子スイッチと、電力
増幅器とから成る。
ましいものである。それは、比較的経済的なデイジタル
部品で主として構成されているからであり、そして操作
パラメータを比較的簡単に変えることにより、送信パル
スの周波数スペクトルを柔軟に構成することができるか
らである。けれども、送信パルスを発生するために、図
10による送信回路の代わりに、図13による送信回路
を用いることができる。図13の送信回路は、実質的
に、振幅変調を行なう変調器と、電子スイッチと、電力
増幅器とから成る。
【0178】図13による送信回路は、次の機能群を有
する。すなわち、周波数f0 の搬送波信号を発生する搬
送波周波数発振器81と、周波数fm =Δf/2を有す
る変調信号を発生する変調周波数発振器82を有する。
この実施例では、fm =250KHzである。図10に
よる送信器は、乗算器83と、案内可能な電子ゲート回
路84と、電力増幅器85とを有する。電力増幅器85
の出力は、図7の超音波変換器に接続される。乗算器8
3により、発振器81から送られてくる搬送波信号と発
振器82から送られてくる変調信号とが乗算され、その
結果図14に示された出力信号がえられる。図14から
わかるように、この方法で作られた振幅変調信号は、従
来の振幅変調の結果である。この振幅変調信号が、線路
86によって、ゲート回路84の入力に送られる。図7
の中央制御装置17から送られてきたパルス88が、線
路87入力に、ゲート回路の第2入力に供給され、その
結果、振幅変調信号が設定された時間間隔にゲート回路
84を通過する。このようにして、送信パルスが作られ
る。この送信パルスが電力増幅器85で増幅された後、
超音波変換器14に送られる。図13のパルス88の持
続時間は、送信パルスの持続時間を決定する。
する。すなわち、周波数f0 の搬送波信号を発生する搬
送波周波数発振器81と、周波数fm =Δf/2を有す
る変調信号を発生する変調周波数発振器82を有する。
この実施例では、fm =250KHzである。図10に
よる送信器は、乗算器83と、案内可能な電子ゲート回
路84と、電力増幅器85とを有する。電力増幅器85
の出力は、図7の超音波変換器に接続される。乗算器8
3により、発振器81から送られてくる搬送波信号と発
振器82から送られてくる変調信号とが乗算され、その
結果図14に示された出力信号がえられる。図14から
わかるように、この方法で作られた振幅変調信号は、従
来の振幅変調の結果である。この振幅変調信号が、線路
86によって、ゲート回路84の入力に送られる。図7
の中央制御装置17から送られてきたパルス88が、線
路87入力に、ゲート回路の第2入力に供給され、その
結果、振幅変調信号が設定された時間間隔にゲート回路
84を通過する。このようにして、送信パルスが作られ
る。この送信パルスが電力増幅器85で増幅された後、
超音波変換器14に送られる。図13のパルス88の持
続時間は、送信パルスの持続時間を決定する。
【0179】図14からわかるように、ゲート回路84
の入力における振幅変調された波形は、周期的に位相が
反転する点89を有する。図13のパルス88と発振器
81または発振器82から供給される信号との間の適切
な時間関係により、ゲート回路84の出力に生ずる送信
パルスは、1つのこのような位相の反転点89を有す
る。このように(図9による送信パルスの場合のよう
に)、超音波変換器に供給される送信パルスは、図8に
従う周波数スペクトルを確実に有する。
の入力における振幅変調された波形は、周期的に位相が
反転する点89を有する。図13のパルス88と発振器
81または発振器82から供給される信号との間の適切
な時間関係により、ゲート回路84の出力に生ずる送信
パルスは、1つのこのような位相の反転点89を有す
る。このように(図9による送信パルスの場合のよう
に)、超音波変換器に供給される送信パルスは、図8に
従う周波数スペクトルを確実に有する。
【図1】本発明によるドップラ流速計の原理的構造を表
す非常に単純化されたブロック線図。
す非常に単純化されたブロック線図。
【図2】図1のコンピュータ装置213を示す図。
【図3】図1のコンピュータ装置213を示す図。
【図4】図1による本発明のドップラ流速計の第1実施
例の図。
例の図。
【図5】図1による本発明のドップラ流速計の第2実施
例の図。
例の図。
【図6】指標のグラフを示す図。
【図7】ドップラ流速計のブロック線図。
【図8】図9に従う波形を有する送信パルスのシーケン
スの周波数スペクトル図。
スの周波数スペクトル図。
【図9】送信パルス図。
【図10】図7の送信器15の第1実施例の1つのブロ
ック線図。
ック線図。
【図11】図10のレジスタ43のブロック線図。
【図12】図10に従う送信動作を示した信号図。
【図13】図7の送信器15の第2実施例のブロック線
図。
図。
【図14】図13のゲート回路84の入力信号の図。
【図15】送信パルス図。
【図16】図15(a)または(b)による波形を有す
る送信パルスのシーケンスの周波数スペクトルの概要
図。
る送信パルスのシーケンスの周波数スペクトルの概要
図。
14 超音波変換器 15 送信器 16 受信器 18 評価装置
Claims (10)
- 【請求項1】 (イ) 予め定められたパルス繰り返し
周波数で供給される送信パルスに対応して応答する超音
波パルスで流体を照射し、かつ、流体内の粒子によって
反射された反射波を受け取り、かつ、対応する反射信号
を発生する、超音波変換器と、 (ロ) 送信パルスを発生し、かつ、前記送信パルスに
よって前記超音波変換器が励振されて前記超音波パルス
が放射される、超音波変換器に接続された送信器と、 (ハ) 放射された第1超音波パルスおよび第2超音波
パルスに応答して流体路内の設定点の中にある粒子によ
って反射された少なくとも2つの異なる反射波に対応す
る反射信号を受け取りかつ処理するために超音波変換器
に接続され、かつ、反射信号の隣接しているがしかし分
離した周波数帯域が別々の信号処理チャンネル内でそれ
ぞれ処理される、受信器と、 (ニ) 前記受信器の出力に接続され、かつ、前記受信
器でえられたドップラ情報に基づく流速に対応する信号
出力がえられる、評価装置と、を有し、および (ホ) 前記受信器が(ホ1) 前記信号処理チャンネ
ルのそれぞれにそなえられ、かつ、前記各周波数帯域中
で前記超音波変換器から受け取った前記反射信号の直角
位相復調を実行し、各処理チャンネルの出力に、測定さ
れた複素値(P(0)、P(Δt)、P(2Δt),
…)を定める各直角位相信号の対をその都度うることが
できる装置と、(ホ2) 2つの前記信号チャンネルか
らの直角位相信号を処理し、かつ、流体路の中の解析さ
れる点における流速の平均値に対応する第1出力信号を
生ずることができる装置と、(ホ3) 第1出力信号と
前記信号処理チャンネルのうちの1つのチャンネルの出
力の直角位相信号とを論理的に相関させ、かつ、この論
理的相関により、流速によって決定された平均値および
種々の測定された測定値と一致する計算された複素値
(P(Δt/2)、P(3Δt/2)…)を定める信号
を生ずることができる装置と、(ホ4) 測定された複
素値に対応する信号と計算された複素値に対応する信号
(P(0)、P(Δt/2)、P(Δt)、P(3Δt
/2)、P(2Δt)、…)から成る信号シーケンスを
評価し、かつ、この評価によって流速の瞬間値に関する
情報がえられる装置と、を有することを特徴とする、超
音波を反射する粒子を含む流体の流速を測定するための
ドップラ流速計。 - 【請求項2】 請求項1において、前記送信パルスの周
期的シーケンスの周波数スペクトルが2つの隣接してい
るがしかし分離した周波数帯域から成ることを実現する
ように前記送信器が作成されることを特徴とする、ドッ
プラ流速計。 - 【請求項3】 請求項1において、測定された複素値に
対応する信号および計算された複素値に対応する信号
(P(0)、P(Δt/2)、P(Δt)、P(3Δt
/2)、P(2Δt)、…)から成る信号シーケンスの
解析を実行し、かつ、この解析によりその振幅が信号シ
ーケンスの中の信号によって定められる指標の位相変化
に対応し、したがって流速の瞬間値に対応する第2出力
信号を生ずる装置を前記送信器が有することを特徴とす
るドップラ流速計。 - 【請求項4】 請求項1において、測定値と計算値に
対応する信号から成る信号シーケンスの中の信号はこれ
らの信号の間の時間間隔が測定された値に対応する信号
に対するものよりも短いことを特徴とするドップラ流速
計。 - 【請求項5】 請求項1において、前記指標の位相変化
の解析を実行する装置がフーリエ変換を実行する装置を
有することを特徴とするドップラ流速計。 - 【請求項6】 請求項1において、前記第1出力信号を
生ずる装置が4個ないし8個の反射信号の中に含まれて
いる情報に基づいて流速の平均値を計算する装置を有す
ることを特徴とするドップラ流速計。 - 【請求項7】 請求項5において、フーリエ変換の実行
のさいに流速の平均値の計算のためにその情報が考慮さ
れる反射信号の数よりは大きな一定数の反射信号の中に
含まれている情報が考慮されることを特徴とするドップ
ラ流速計。 - 【請求項8】 請求項1において、信号シーケンスの音
響的再生のための装置を有することを特徴とするドップ
ラ流速計。 - 【請求項9】 請求項1において、2つの続いて起こる
値の間で1つの値を計算することができかつ前記計算値
を測定された値の補間によって計算することができる装
置を有することを特徴とするドップラ流速計。 - 【請求項10】 請求項1において、2つの続いて起こ
る測定値の間で種々の計算値をうることができかつ前記
計算値を測定値の補間によって計算することができる装
置を有することを特徴とするドップラ流速計。
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